JPH10220415A - 直動形油圧アクチュエータ - Google Patents

直動形油圧アクチュエータ

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JPH10220415A
JPH10220415A JP2482797A JP2482797A JPH10220415A JP H10220415 A JPH10220415 A JP H10220415A JP 2482797 A JP2482797 A JP 2482797A JP 2482797 A JP2482797 A JP 2482797A JP H10220415 A JPH10220415 A JP H10220415A
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JP
Japan
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seal
rod
oil
cylinder
front chamber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2482797A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiyougo Akechi
省五 明地
Tomoyuki Oyama
知之 大山
Shinichi Mizuta
晋一 水田
Sunao Saito
直 斉藤
Katsumi Nishiyama
香津美 西山
Hiroshi Terada
弘 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pneumatic Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pneumatic Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2482797A priority Critical patent/JPH10220415A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直動形油圧アクチュエータの前室を密封する
シールが圧力上昇によって損傷するのを防止し、上記油
圧アクチュエータの性能を長期にわたって維持する。 【解決手段】 シリンダ11内にピストン14を摺動自
在に組込む。シリンダ11の内部には、ピストン14の
前後に前室19および後室20を形成すると共に、ピス
トン14に設けられたロッド16を案内するロッド案内
面18を形成する。ロッド案内面18にシール23を取
付け、そのシール23をロッド16の外周に密着させて
前室19および後室20を密封する。シリンダ11には
シール23と前室19間においてシール23の近接位置
で開口する油溜り24を設ける。ロッド16の外周に付
着する油膜がロッド16とロッド案内面18間の隙間に
引き込まれて、上記隙間内の油の圧縮による圧力上昇
を、油溜り24に封入された油の圧縮により抑制し、シ
ール23が圧力上昇によって損傷するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧を駆動源と
する直動形のアクチュエータに係り、特に高圧条件下で
高速作動する衝撃動工具等に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリンダの下部にスライド自在
に挿入されたチゼルによってコンクリート等を衝撃的に
破砕する衝撃動工具においては、油圧又は油圧とガス圧
を駆動源とするアクチュエータの作動によって上記チゼ
ルを打撃している。
【0003】特公平7−63939号公報に記載された
衝撃動工具のアクチュエータにおいては、シリンダ内に
スライド自在に組込まれたピストンの上下に、そのピス
トンよりやや小径の上部ロッドと下部ロッドとを設け、
前記シリンダ内には上記ピストンの下面側に前室と上面
側に後室を設けると共に、上部ロッドの上面側にガス室
を形成し、上記前室および後室と給油口および排油口の
連通をバルブにより制御し、油圧とガス室に封入された
ガスの圧力によりピストンを上下動させ、その下降時に
下部ロッドの下端でチゼルを打撃している。
【0004】上記アクチュエータにおいては、前室およ
び後室に供給された圧油が漏洩すると、圧力不足によっ
てピストンを上下動させることができず、衝撃動工具の
機能を発揮させることができない。
【0005】このため、上記アクチュエータにおいて
は、ピストンの上部ロッドおよび下部ロッドを案内する
ロッド案内面に複数のシールを取付け、各シールの内周
を下部ロッドの外周および上部ロッドの外周に密着させ
て前室および後室を密封し、各室に供給された圧油の漏
洩を防止している。
【0006】ここで、シールとして、ステップシール、
Uパッキン、グライドリング等が用いられる。これら各
種のシールは単独もしくは組合わせによって使用され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、衝撃動工具
のアクチュエータにおいては前室を密封する複数のシー
ルが損傷し易いという問題がある。
【0008】すなわち、ピストンの下降時、前室内の油
は急速降下するピストンの圧縮作用を受けるため、きわ
めて高い圧力となり、その圧力下において下部ロッドの
外周に付着する油膜は、下部ロッドとロッド案内面間に
形成された隙間に引き込まれることになる。
【0009】このとき、下部ロッドとロッド案内面間の
隙間はシールによって密封されているため、上記隙間に
封入された油は圧縮作用を受けて密度が高くなり圧力が
上昇する。その圧力は軸方向に並ぶ複数のシールのう
ち、前室側に位置するシールに負荷されるため、前室側
のシールが最も速く損傷する。そして、前室側のシール
が損傷すると、その下方のシールに上記圧力が負荷され
るため、複数のシールは前室側のシールから順に損傷す
ることになる。
【0010】ここで、シールが損傷すると、前室内の圧
油が漏洩し、衝撃動工具の性能が低下し、ついには使用
不能になるため、衝撃動工具の性能の維持を図るうえに
おいては、シール寿命の向上を図ることが重要である。
【0011】この発明の課題は、直動形アクチュエータ
の前室を密封するシールが圧力上昇によって破損するの
を防止し、シールの損傷によるアクチュエータの性能の
低下を抑制することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、シリンダ内にピストンを摺
動自在に組込み、上記シリンダの内部にはピストンの前
面側および後面側に前室および後室を形成すると共に、
ピストンの前面に設けられたロッドを案内するロッド案
内面を設け、そのロッド案内面に取付けられたシールを
上記ロッドの外周に密着させて前室内の作動油の漏洩を
防止する直動形油圧アクチュエータにおいて、前記シリ
ンダに、前記前室とシール間においてそのシールの近接
位置で開口する油溜りを設けた構成を採用している。
【0013】上記のように、油溜りを設けると、ロッド
の外周に付着する油膜の引き込みによってロッドとロッ
ド案内面間の隙間に封入された油の圧力上昇を上記油溜
りに溜る油の液圧縮によって吸収することができ、上記
隙間の圧力上昇を抑制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0015】図示のように、衝撃動工具は、チゼル1
と、そのチゼル1を打撃する直動形油圧アクチュエータ
10とから成る。
【0016】アクチュエータ10はシリンダ11を有す
る。シリンダ11はシリンダ本体12と、その内部に嵌
合されたシリンダブッシュ13とから成り、上記シリン
ダブッシュ13内にピストン14が摺動自在に組込まれ
ている。ピストン14の上下には、そのピストン14よ
りやや小径の上部ロッド15と下部ロッド16とが設け
られ、各ロッド15、16はシリンダブッシュ13の内
周に形成されたロッド案内面17、18によってスライ
ド自在に支持されている。
【0017】シリンダ11の内部には、ピストン14の
下面側に前室19と、上面側に後室20とが形成されて
いる。また、上部ロッド15の上面側にガス室21が設
けられ、そのガス室21に窒素ガスが封入されている。
【0018】ピストン14は前室19に対する圧油の供
給によって上昇する。このとき、後室20内の油は図示
省略した排油口から排出される。
【0019】また、ピストン14の上昇によってガス室
21に封入された窒素ガスが圧縮されてエネルギが蓄積
され、その窒素ガスの膨張によるエネルギによりピスト
ン14が急速度で下降してシリンダ11の下部内に挿入
された前記チゼル1の上端を打撃する。
【0020】ピストン14の下降時、前室19は給油口
に対する連通が遮断されると共に排油口又は後室20と
連通し、前室19内の油が排出される。
【0021】上記のような油の流れは、シリンダ11の
外周に取付けた弁箱22内のバルブ(図示省略)によっ
て制御される。
【0022】シリンダブッシュ13に形成されたロッド
案内面17、18には、各面のそれぞれに複数のシール
23が取付けられている。シール23のそれぞれは上部
ロッド15および下部ロッド16の外周に密着して前室
19および後室20を密封し、各室19、20内の油が
漏洩するのを防止する。
【0023】ここで、シール23として、Uパッキン、
グライドリング、ステップシールを用いることができ
る。
【0024】上記の構成から成るアクチュエータにおい
て、ガス室21に封入された窒素ガスの膨張によるエネ
ルギによりピストン14が急速度で下降すると、下部ロ
ッド16の外周に付着する油膜が下部ロッド16とロッ
ド案内面18間の隙間に引き込まれるため、従来の技術
の項で述べたように、シール23により密閉された上記
隙間内の油が圧縮されて圧力が上昇し、前室19側のシ
ール23が損傷し易い。
【0025】そのシール23の損傷を防止するため、シ
リンダ11を形成するシリンダブッシュ13に油溜り2
4を設け、その油溜り24をロッド案内面18で開口さ
せると共に、その開口位置を前室19側のシール23の
近接位置としている。
【0026】油溜り24には油が充填され、その油がシ
リンダブッシュ13の外径面とシリンダ本体12の内径
面間より洩れるのを防止するため、上記シリンダブッシ
ュ13の外径面において、上記油溜り24を挟む両側位
置にシール25を取付けている。
【0027】一般に、油は非圧縮性と考えられている
が、厳密には非圧縮性でなく、数%程度の圧縮性を有し
ている。
【0028】このため、シリンダブッシュ13に油溜り
24を形成することにより、下部ロッド16の外周に付
着する油膜の引き込みによって隙間の油が圧縮作用を受
けたとしても、上記油溜り24に充填された油の圧縮に
よって上記隙間内の圧力上昇を抑制することができる。
【0029】したがって、前室19を密封するシール2
3が圧力の上昇によって損傷するのを防止することがで
きる。上記のような油溜り24は、シリンダブッシュ1
3の内径側に設けてもよく、効果は同じである。
【0030】上記のような油溜り24は、後室20を密
封するシール側にも設けて、そのシールが圧力上昇によ
り損傷するのを防止するのが好ましい。
【0031】実施の形態では、衝撃動工具のアクチュエ
ータを例にとって説明したが、アクチュエータはこれに
限定されない。例えばストロークの長い、あるいは高速
作動する油圧シリンダであってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、シ
リンダの前室を密閉するシールに近接して油溜りを設け
たので、ピストンのロッド外周に付着する油膜の引き込
みによってロッドとロッド案内面間に形成された隙間の
圧力上昇を上記油溜りに充填された油の圧縮によって抑
制することができる。
【0033】このため、圧力上昇によるシールの損傷を
防止し、油圧アクチュエータの性能を長期にわたって維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るアクチュエータを用いた衝撃動
工具の断面図
【図2】同上の要部を示す拡大断面図
【符号の説明】
11 シリンダ 14 ピストン 16 下部ロッド 18 ロッド案内面 19 前室 23 シール 24 油溜り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 直 名張市八幡1300番地の80 日本ニューマチ ック工業株式会社名張工場内 (72)発明者 西山 香津美 名張市八幡1300番地の80 日本ニューマチ ック工業株式会社名張工場内 (72)発明者 寺田 弘 名張市八幡1300番地の80 日本ニューマチ ック工業株式会社名張工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内にピストンを摺動自在に組込
    み、上記シリンダの内部にはピストンの前面側および後
    面側に前室および後室を形成すると共に、ピストンの前
    面に設けられたロッドを案内するロッド案内面を設け、
    そのロッド案内面に取付けられたシールを上記ロッドの
    外周に密着させて前室内の作動油の漏洩を防止する直動
    形油圧アクチュエータにおいて、前記シリンダに、前記
    前室とシール間においてそのシールの近接位置で開口す
    る油溜りを設けたことを特徴とする直動形油圧アクチュ
    エータ。
JP2482797A 1997-02-07 1997-02-07 直動形油圧アクチュエータ Withdrawn JPH10220415A (ja)

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Cited By (6)

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Legal Events

Date Code Title Description
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Effective date: 20040511