JPH10220204A - シュラウドリング - Google Patents

シュラウドリング

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Publication number
JPH10220204A
JPH10220204A JP2397197A JP2397197A JPH10220204A JP H10220204 A JPH10220204 A JP H10220204A JP 2397197 A JP2397197 A JP 2397197A JP 2397197 A JP2397197 A JP 2397197A JP H10220204 A JPH10220204 A JP H10220204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
shroud ring
ceramic fiber
ring
blade
Prior art date
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Pending
Application number
JP2397197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiyounosuke Koga
祥之助 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2397197A priority Critical patent/JPH10220204A/ja
Publication of JPH10220204A publication Critical patent/JPH10220204A/ja
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温域で使用されるガスタービンのタービン
動翼の先端とシュラウドリングとの隙間を効果的にシー
ルして、タービン効率を向上できるシュラウドリングを
提供する。 【解決手段】 タービン動翼10を囲繞するように設け
られ、そのタービン動翼10とで隙間を規定するシュラ
ウドリング20において、リング体11の内周面にター
ビン動翼10の先端を一部臨ませる掘込み溝11dを形
成し、その掘込み溝11d内に多数のセラミック製繊維
が起立したセラミック製繊維束12を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンのタ
ービン動翼を囲繞するように設けられるシュラウドリン
グに係り、特に高温域で使用されるシュラウドリングに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンのタービン部は、図5に示
すように、燃焼ガスを所定の方向に整流するタービン静
翼3と、この整流された燃焼ガスにより回転されるター
ビン動翼1と、これらタービン静翼3とタービン動翼1
とを覆うように設けられ、内部に燃焼ガスが導入される
タービンケーシング4と、タービンケーシング4に取り
付けられタービン動翼1とで隙間gを規定するシュラウ
ドリング2とから構成されている。
【0003】そして、タービンケーシング4の内周に形
成された通路4tに導入された燃焼ガスが、矢印方向に
流れ、タービン静翼3で案内されてタービン動翼1に当
たり、タービン動翼1を回転させるようになっている。
【0004】タービン動翼1とシュラウドリング2との
隙間gは、大きければその隙間gから燃焼ガスが漏れて
しまいタービンの効率が低下し、小さければタービン動
翼1が高速回転した際に、タービン動翼1が遠心力によ
り膨脹して接触破壊する虞がある。
【0005】このため、隙間gは、タービン動翼1が膨
脹してシュラウドリング2の内周面と接触しない範囲で
できるだけ小さいことが望ましい。
【0006】そこで金属製のタービン動翼1にあって
は、このタービン動翼1とシュラウドリング2との隙間
gを適正に形成してタービン効率を向上させる方法とし
て、以下に示す方式が提案されている。
【0007】(a)図2に示すように、シュラウドリン
グ5の内周面に快削性の材料(アブレーダブル材)6を
装着し、タービン動翼1の回転により、このアブレーダ
ブル材6を積極的に切削させてタービン動翼1とアブレ
ーダブル材6との隙間を最適に形成するアブレーダブル
方式。
【0008】(b)図3に示すように、シュラウドリン
グ7の内周面に、タービン動翼1の先端の形状に合わせ
て、タービン動翼1の先端を囲繞する部分を他の部分よ
り深く掘り込んで適正な深さの溝7dを形成し、タービ
ン動翼1の先端をその溝7dに導入して燃焼ガスの漏れ
を減少させる掘込方式。
【0009】(c)図4に示すように、シュラウドリン
グ8の内周面に、針金を束ねたブラシシール9を装着し
て、このタービン動翼1とシュラウドリング8との隙間
をシールするブラシシール方式。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(a)
のアブレーダブル方式は、タービン動翼1が金属製の場
合には有効な方式であるが、高温域で使用されるセラミ
ック製のガスタービンにあっては、セラミックは脆性材
料なので、タービン動翼1が例えば周速470m/se
c.で高速回転すると接触により即時破壊する虞がある
ため、適用できない。
【0011】また、(b)の掘込方式は、セラミックは
成形後の加工が困難な材料であることから、セラミック
製のガスタービンに適用しても適正な隙間を形成するこ
とは困難である。
【0012】更に、(c)のブラシシール方式も、針金
の材質が金属であるため、高温域で使用されるガスター
ビンには適用できない。
【0013】換言すれば、高温用セラミック製ガスター
ビンには図2〜図4に示した従来の構造を適用できず、
高温域でタービン動翼1の先端とシュラウドリングとの
隙間を効果的にシールできるシュラウドリングがなかっ
た。
【0014】そこで、本発明の目的は、高温域で使用さ
れるガスタービンのタービン動翼の先端とシュラウドリ
ングとの隙間を効果的にシールして、タービン効率を向
上できるシュラウドリングを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、タービン動翼を囲繞するように設
けられ、そのタービン動翼とで隙間を規定するシュラウ
ドリングにおいて、リング体の内周面に、多数のセラミ
ック製繊維が起立したセラミック製繊維束を設けたもの
である。
【0016】請求項2の発明は、上記リング体の内径が
タービン動翼の外径より若干小さく形成され、そのリン
グ体の内周面にタービン動翼の先端を一部臨ませる掘込
み溝が形成され、その掘込み溝内にセラミック製繊維束
が設けられたものである。
【0017】上記構成によれば、タービン動翼とシュラ
ウドリングとの隙間がセラミック製繊維束により良好に
シールされると共に、セラミック製繊維は剪断に弱いと
いう性質により、タービン動翼が回転して先端がセラミ
ック製繊維と接触しても、セラミック製繊維が切断され
るため、タービン動翼に悪影響を与えない。これによ
り、高温域で使用されるガスタービンであっても、ター
ビン動翼とシュラウドリングとの隙間を小さくしてター
ビン効率を向上できる。
【0018】また、シュラウドリングに掘込み溝を形成
してタービン動翼の先端を一部臨ませるようにしたの
で、タービン動翼の先端とシュラウドリングとの隙間か
らの燃焼ガスの漏れを減少でき、タービン効率を向上で
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態を添
付図面を参照しながら詳述する。
【0020】図1に本発明にかかる高温域用ガスタービ
ンのタービン部の概要を示す。
【0021】図1に示すように、高温域用ガスタービン
のタービン部は、燃焼ガスにより回転されるタービン動
翼10と、燃焼ガスをタービン動翼10に案内するター
ビン静翼13と、これらタービン動翼10とタービン静
翼13とを覆うと共に内部に燃焼ガスが導入されるター
ビンケーシング14と、タービン動翼10とで隙間を規
定するシュラウドリング20とから構成されており、こ
れらタービン部を構成する部材は、セラミック材料から
形成されている。
【0022】タービン静翼13は、内径がタービン動翼
10の外径と略同等に形成された外リング17と、外径
が後述するタービンディスク15の外径と略同等に形成
された内リング18と、これらのリング17,18によ
り支持された複数の案内羽根19とから構成されてい
る。
【0023】外リング17は、図示していないがタービ
ンケーシング14に固定され、また、内リング18は、
図示していないがタービン動翼10の回転軸等が設けら
れたケーシング14内の中央に位置する機構部に外嵌し
て固定されており、これら外リング17と内リング1と
によりタービンケーシング14に導入された燃焼ガスの
流路14tが形成されている。
【0024】そして、この流路14tを通してタービン
動翼10に所定の方向で燃焼ガスを案内できるように、
案内羽根19を流路14tに対して所定の角度に傾けた
状態で、タービン静翼13が、タービン動翼10の上流
側近傍に設けられている。
【0025】タービン動翼10は、図示しない回転軸に
設けられた円板状のタービンディスク15の外周に、台
形のタービン羽根16が径方向に起立して複数設けられ
て構成されている。
【0026】これらタービン羽根16は、案内羽根19
と同様に、タービン静翼13に所定の方向から案内され
た燃焼ガスを効率よく受けるべく、所定の角度に傾けて
設けられている。
【0027】換言すれば、タービン羽根16の傾斜角度
と案内羽根19の傾斜角度は、効率良くタービン動翼1
0を回転できるように設定されている。
【0028】シュラウドリング20は、タービンケーシ
ング14の内周面に設けられ、タービン動翼10を囲繞
すると共に内部にタービン動翼10の先端を一部臨ませ
るべく、シュラウドリング20のリング体11の内径が
タービン動翼10の先端よりも若干小さく形成されてい
ると共にリング体11の内周面に所定の深さの掘込み溝
11dが形成されている。
【0029】リング体11は、アルミナで形成されてお
り、掘込み溝11dは、タービン羽根16の先端形状に
合わせて断面が凹状に形成されている。この掘込み溝1
1dの中には、シュラウドリング20とタービン動翼1
0の先端との隙間をシールするためのセラミック製繊維
束12が設けられており、このセラミック製繊維束12
もリング体11に合わせてアルミナで形成されている。
【0030】セラミック製繊維束12は、長さ5mm程
度のセラミック製繊維を多数束にしたものを、その束の
外周端面にセラミック製繊維と同じ材料のセラミック前
駆体を含浸させ、これを掘込み溝11dの中に仮止めし
た後、高温に加熱して前駆体をセラミック化させて掘込
み溝11dの中に取り付けたものであり、セラミック製
繊維が多数起立して、ブラシ状に形成されている。
【0031】このセラミック製繊維束12の内周側は、
適宜な長さで形成できるので寸法加工しやすい。このた
め、タービン動翼10との隙間はセラミック製繊維束1
2を加工することで最小にできる。
【0032】次に、本発明にかかるシュラウドリング2
0の作用を説明する。
【0033】リング体11とセラミック製繊維束12
は、それぞれが同じセラミック材料から形成されている
ため、両者の熱膨脹差がない。よってタービンの運転・
停止の熱サイクルに起因する両者の接合部に掛かる負荷
が発生せず、シールが維持される。
【0034】また、タービンの運転時、シュラウドリン
グ20とタービン動翼10との隙間は非常に小さいの
で、燃焼ガスのエネルギーが十分にタービン動翼10に
伝達される。これにより、タービン効率を向上できる。
【0035】更に、セラミック製繊維が長く形成されて
いてタービン動翼10の先端と接触しても、セラミック
製繊維は剪断に弱いという性質により、タービン動翼1
0に悪影響を与えることなくその先端と接触した部分が
切断され、最適な長さに形成される。これにより、高温
域でタービン動翼10を回転する際の信頼性を向上でき
る。
【0036】また更に、燃焼ガスがタービン動翼10を
回転させながら通過する際に、シュラウドリング20の
掘込み溝11dがタービン動翼10の先端を通過する燃
焼ガスの抵抗となり、燃焼ガスの漏れが減少する。これ
により、タービン効率を向上できると共に、ガスタービ
ンの省エネルギー効果が期待できる。
【0037】尚、本実施の形態にあっては、本発明にか
かるシュラウドリング20を、セラミック製のタービン
動翼10を備えた高温域用ガスタービンに適用したが、
ガスタービン一般に適用し得ることはもちろんである。
更に、シュラウドリング20をアルミナで形成したが、
窒化硅素で形成しても良い。
【0038】また、本発明にかかるシュラウドリング2
0を、ゴム製Oリングや金属製シール等が使用できない
高温域で、内側のリングが外側のリングよりも高温とな
る2つのリングの隙間をシールする手段として、様々な
分野で適用できる。
【0039】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、高温域で
使用されるガスタービンのタービン動翼の先端とシュラ
ウドリングとの隙間を効果的にシールして、タービン効
率を向上できる。更に、このタービン効率の向上によ
り、省エネルギー効果が期待できる。
【0040】また、タービン動翼が高速回転してシュラ
ウドリングのセラミック繊維束と接触しても、タービン
動翼に悪影響を与えることがないので、高速回転時の信
頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すシュラウドリング
の断面図である。
【図2】アブレーダブル方式を示すシュラウドリングの
断面図である。
【図3】掘込方式を示すシュラウドリングの断面図であ
る。
【図4】ブラシシール方式を示すシュラウドリングの断
面図である。
【図5】従来のシュラウドリングを示す断面図である。
【符号の説明】
10 タービン動翼 11 リング体 11d 掘込み溝 12 セラミック製繊維束 13 タービン静翼 20 シュラウドリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン動翼を囲繞するように設けら
    れ、そのタービン動翼とで隙間を規定するシュラウドリ
    ングにおいて、リング体の内周面に、多数のセラミック
    製繊維が起立したセラミック製繊維束を設けたことを特
    徴とするシュラウドリング。
  2. 【請求項2】 リング体の内径がタービン動翼の外径よ
    り若干小さく形成され、そのリング体の内周面にタービ
    ン動翼の先端を一部臨ませる掘込み溝が形成され、その
    掘込み溝内にセラミック製繊維束が設けられた請求項1
    記載のシュラウドリング。
JP2397197A 1997-02-06 1997-02-06 シュラウドリング Pending JPH10220204A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2397197A JPH10220204A (ja) 1997-02-06 1997-02-06 シュラウドリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2397197A JPH10220204A (ja) 1997-02-06 1997-02-06 シュラウドリング

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JPH10220204A true JPH10220204A (ja) 1998-08-18

Family

ID=12125446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2397197A Pending JPH10220204A (ja) 1997-02-06 1997-02-06 シュラウドリング

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JP (1) JPH10220204A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065076A (ja) * 2001-06-18 2003-03-05 General Electric Co <Ge> タービンシール及び回転機械
DE102004025142B4 (de) * 2004-05-21 2007-08-02 Mtu Aero Engines Gmbh Dichtungsanordnung
CN113883095A (zh) * 2021-11-02 2022-01-04 北京航空航天大学 一种机匣、流体动力设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003065076A (ja) * 2001-06-18 2003-03-05 General Electric Co <Ge> タービンシール及び回転機械
DE102004025142B4 (de) * 2004-05-21 2007-08-02 Mtu Aero Engines Gmbh Dichtungsanordnung
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