JPH10218862A - ウラシル誘導体の製造方法 - Google Patents

ウラシル誘導体の製造方法

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JPH10218862A
JPH10218862A JP9027873A JP2787397A JPH10218862A JP H10218862 A JPH10218862 A JP H10218862A JP 9027873 A JP9027873 A JP 9027873A JP 2787397 A JP2787397 A JP 2787397A JP H10218862 A JPH10218862 A JP H10218862A
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JP
Japan
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group
reaction
atom
alkali metal
cyano
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JP9027873A
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English (en)
Inventor
Norio Tanaka
規生 田中
Yoshiyuki Kusuoka
義之 楠岡
Masabumi Nomura
正文 野村
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Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウラシル誘導体の製造方法を提供する。 【解決手段】 3-アミノ-4,4,4-トリフルオロクロトン
酸エステル(1)とカルバミド酸エステル(2)から、アルカ
リ金属塩の存在下、ウラシル誘導体アルカリ金属塩(3)
を製造する反応系において、反応系から水及びアルコー
ルの連続的な除去を行うことを特徴とする製造方法。 【化1】 (Rはアルキル、R1はアルキル、Xはフッ素又は塩素、Y
はフッ素、塩素、臭素又はシアノ、Zはフッ素、塩素、
臭素又はNR2R3、R2は水素、アシル又は置換されていて
もよいベンゾイル、R3はアルカンスルホニル、Mはアル
カリ金属を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウラシル誘導体の
新規な製造方法に関する。本発明の製造方法により得ら
れるウラシル誘導体は、医薬、農薬等の生理活性物質又
はその中間体として有用である。
【0002】
【従来の技術及び課題】アミノクロトン酸エステルとカ
ルバニリド酸エステルから、塩基の存在下、ウラシル誘
導体の塩とし、これを中和して、ウラシル誘導体を製造
する方法が知られている。例えば、特開平3-204865に
は、塩基としてナトリウムメトキシド、溶媒としてジメ
チルホルムアミドを用いて、130℃、4時間反応させた
後に目的のウラシル誘導体を約9%の単離収率で得たこ
とが記載されている。また、WO96/34859には、同様の反
応を、塩基としてナトリウムメトキシド、溶媒としてN-
メチルピロリドンを用いて、135〜140℃で5時間反応さ
せて目的のウラシル誘導体を63%の収率で得たことが記
載されている。
【0003】しかし、工業的な製造を考慮する場合、上
記のような収率の低い製造方法では、その後の精製及び
取り出し工程の負荷の増大、並びにコスト負担の増大が
避けられず、さらに効率的な製造方法が望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アミノク
ロトン酸エステルとカルバニリド酸エステルから、塩基
の存在下、ウラシル誘導体の塩を製造する方法を検討し
たところ、塩基、溶媒、反応雰囲気中等に由来する水が
原料の加水分解を促進すること、この水及び反応中に副
生するアルコールが塩基性条件下で様々な副反応を促進
すること、これら副反応により塩基が余計に消費される
ため反応の完結が見られないこと等、様々な収率低下の
要因を確認した。そこで反応の障害となるこれら水及び
アルコールを反応系から連続的に除去する反応方式を用
いることにより、塩基として工業的に最も一般的なアル
カリ金属塩を使用した場合においても、種々の副反応が
抑制され、ほぼ選択的に目的とするウラシル誘導体の塩
が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、3-アミノ-4,4,4-ト
リフルオロクロトン酸エステル(1)
【0006】
【化4】
【0007】(RはC1-6のアルキル基を表す。)と、カ
ルバミド酸エステル(2)
【0008】
【化5】
【0009】(R1はC1-6のアルキル基を表し、Xはフッ
素原子又は塩素原子を表し、Yはフッ素原子、塩素原
子、臭素原子又はシアノ基を表し、Zはフッ素原子、塩
素原子、臭素原子又はNR2R3基を表し、R2は水素原子、C
2-10のアシル基、又はハロゲン原子、C1-6のアルキル基
及びC1-6のアルコキシ基から選ばれる1以上の置換基に
よって置換されていてもよいベンゾイル基を表し、R3
C1-6のアルカンスルホニル基を表す。)から、アルカリ
金属塩の存在下、ウラシル誘導体アルカリ金属塩(3)
【0010】
【化6】
【0011】(Mはアルカリ金属を表す。)を製造する
反応系において、反応系から水及びアルコールの連続的
な除去を行うことを特徴とする製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に置換基を具体的に例示する
が、例示は一例であって、本発明を限定するものではな
い。R又はR1で表されるC1-6のアルキル基としては、メ
チル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル基、n-
ブチル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル
基、n-ペンチル基、イソアミル基、tert-アミル基、ネ
オペンチル基、n-ヘキシル基、シクロヘキシル基等があ
げられる。
【0013】R2のうち、C2-10のアシル基としては、ア
セチル基、プロピオニル基、n-ブチリル基、イソブチリ
ル基、n-バレロイル基、イソバレロイル基、ピバロイル
基、n-カプロイル基、tert-ブチルアセチル基、シクロ
ペンタノイル基、シクロペンチルアセチル基、シクロヘ
キサノイル基、シクロヘキシルアセチル基、n-カプリリ
ル基、2-エチルヘキサノイル基、2-n-プロピル-n-バレ
ロイル基、n-ノナノイル基、n-デカノイル基等があげら
れ、ハロゲン原子、C1-6のアルキル基及びC1-6のアルコ
キシ基から選ばれる1以上の置換基によって置換されて
いてもよいベンゾイル基としては、ベンゾイル基、2-ブ
ロムベンゾイル基、3-ブロムベンゾイル基、4-ブロムベ
ンゾイル基、、2-クロルベンゾイル基、3-クロルベンゾ
イル基、4-クロルベンゾイル基、2-フルオロベンゾイル
基、3-フルオロベンゾイル基、4-フルオロベンゾイル
基、2-トルオイル基、3-トルオイル基、4-トルオイル
基、2-エチルベンゾイル基、4-エチルベンゾイル基、2-
i-プロピルベンゾイル基、4-i-プロピルベンゾイル基、
2-tert-ブチルベンゾイル基、4-tert-ブチルベンゾイル
基、2-シクロヘキシルベンゾイル基、4-シクロヘキシル
ベンゾイル基、2-メトキシベンゾイル基、3-メトキシベ
ンゾイル基、4-メトキシベンゾイル基、2-エトキシベン
ゾイル基、3-エトキシベンゾイル基、4-エトキシベンゾ
イル基、2-i-プロピルオキシベンゾイル基、3-i-プロピ
ルオキシベンゾイル基、4-i-プロピルオキシベンゾイル
基、2-n-ブトキシベンゾイル基、3-n-ブトキシベンゾイ
ル基、4-n-ブトキシベンゾイル基、2-シクロペンチルオ
キシベンゾイル基、3-シクロペンチルオキシベンゾイル
基、4-シクロペンチルオキシベンゾイル基等があげられ
る。
【0014】R3で表されるC1-6のアルカンスルホニル基
としては、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、
n-プロパンスルホニル基、i-プロパンスルホニル基、 n
-ブタンスルホニル基、 n-ペンタンスルホニル基、シク
ロペンタンスルホニル基、n-ヘキサンスルホニル基、シ
クロヘキサンスルホニル基等があげられる。Mで表され
るアルカリ金属としては、リチウム原子、ナトリウム原
子、カリウム原子等があげられる。
【0015】次に、本発明に供することが可能な3-アミ
ノ-4,4,4-トリフルオロクロトン酸エステル(1)及びカル
バミド酸エステル(2)の化合物を具体的に例示するが、
例示は一例であって、本発明を限定するものではない。
3-アミノ-4,4,4-トリフルオロクロトン酸エステル(1)の
例としては、3-アミノ-4,4,4-トリフルオロクロトン酸
メチル、3-アミノ-4,4,4-トリフルオロクロトン酸エチ
ル、3-アミノ-4,4,4-トリフルオロクロトン酸プロピ
ル、3-アミノ-4,4,4-トリフルオロクロトン酸イソプロ
ピル等があげられる。
【0016】カルバミド酸エステル(2)の例としては、4
-クロロ-2-フルオロ-5-メタンスルホニルアミノカルバ
ニリド酸メチル、4-クロロ-2-フルオロ-5-メタンスルホ
ニルアミノカルバニリド酸エチル、4-クロロ-5-エタン
スルホニルアミノ-2-フルオロカルバニリド酸メチル、4
-クロロ-5-エタンスルホニルアミノ-2-フルオロカルバ
ニリド酸エチル、4-ブロム-5-エタンスルホニルアミノ-
2-フルオロカルバニリド酸メチル、4-ブロム-5-エタン
スルホニルアミノ-2-フルオロカルバニリド酸エチル、4
-シアノ-2,5-ジフルオロカルバニリド酸メチル、4-シア
ノ-2,5-ジフルオロカルバニリド酸エチル、4-シアノ-2-
フルオロ-5-メタンスルホニルアミノカルバニリド酸メ
チル、4-シアノ-2-フルオロ-5-メタンスルホニルアミノ
カルバニリド酸エチル、4-シアノ-5-エタンスルホニル
アミノ-2-フルオロカルバニリド酸メチル、4-シアノ-5-
エタンスルホニルアミノ-2-フルオロカルバニリド酸エ
チル、4-シアノ-5-(N-エタンスルホニル-N-アセチル)ア
ミノ-2-フルオロカルバニリド酸メチル、4-シアノ-5-(N
-エタンスルホニル-N-アセチル)アミノ-2-フルオロカル
バニリド酸エチル、4-シアノ-5-(N-エタンスルホニル-N
-プロパノイル)アミノ-2-フルオロカルバニリド酸メチ
ル、4-シアノ-5-(N-エタンスルホニル-N-プロパノイル)
アミノ-2-フルオロカルバニリド酸エチル、4-シアノ-2-
フルオロ-5-(N-メタンスルホニル-N-ピバロイル)アミノ
カルバニリド酸メチル、4-シアノ-2-フルオロ-5-(N-メ
タンスルホニル-N-ピバロイル)アミノカルバニリド酸エ
チル、4-シアノ-5-(N-エタンスルホニル-N-ピバロイル)
アミノ-2-フルオロカルバニリド酸メチル、4-シアノ-5-
(N-エタンスルホニル-N-ピバロイル)アミノ-2-フルオロ
カルバニリド酸エチル、4-シアノ-5-(N-エタンスルホニ
ル-N-ベンゾイル)アミノ-2-フルオロカルバニリド酸メ
チル、4-シアノ-5-(N-エタンスルホニル-N-ベンゾイル)
アミノ-2-フルオロカルバニリド酸エチル、4-シアノ-5-
(N-エタンスルホニル-N-4-トルオイル)アミノ-2-フルオ
ロカルバニリド酸メチル、4-シアノ-5-(N-エタンスルホ
ニル-N-トルオイル)アミノ-2-フルオロカルバニリド酸
エチル、4-シアノ-2-フルオロ-5-(N-メタンスルホニル-
N-アニソイル)アミノカルバニリド酸メチル、4-シアノ-
2-フルオロ-5-(N-メタンスルホニル-N-アニソイル)アミ
ノカルバニリド酸エチル、4-シアノ-5-(N-エタンスルホ
ニル-N-アニソイル)アミノ-2-フルオロカルバニリド酸
メチル、4-シアノ-5-(N-エタンスルホニル-N-アニソイ
ル)アミノ-2-フルオロカルバニリド酸エチル、4-シアノ
-5-N,N-ジエタンスルホニルアミノ-2-フルオロカルバニ
リド酸メチル、4-シアノ-5- N,N-ジエタンスルホニルア
ミノ-2-フルオロカルバニリド酸エチル等があげられ
る。
【0017】本発明では、3-アミノ-4,4,4-トリフルオ
ロクロトン酸エステル(1)1モルに対して、カルバミド
酸エステル(2)を通常0.5〜2.0モル、好ましくは0.8〜1.
5モル使用する。アルカリ金属塩としては、例えば、水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩、水素化リチウ
ム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の水素化物、
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリ
ウムイソプロポキシド、カリウム-tert-ブトキシド等の
アルコラート等があげられる。特に、反応に好ましくな
いと考えられる水を生成する水酸化物を用いても全く遜
色のない結果が得られることから、工業的には安価で一
般的な水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの使用が好ま
しい。
【0018】アルカリ金属の使用量は、3-アミノ-4,4,4
-トリフルオロクロトン酸エステル(1)1モルに対して、
通常0.8〜1.5モル、好ましくは0.9〜1.1モルの反応量論
量に近い範囲内において選択される。特に正確に反応量
論量の塩基を使用することで、ほぼ完璧な反応結果を得
ることができる。なお、反応原料中に環化に関わる部分
以外に酸性点を有する化合物を用いる場合は、さらに塩
基が消費されるため、上記反応理論量にその分を加えて
用いることにより、同様に反応を行うことができる。
【0019】反応系から連続的に水及びアルコールを除
去する方法としては物理的又は化学的な様々な方法があ
げられるが、工業的に最も簡便な方法としては蒸留によ
る方法があげられる。反応系から水及びアルコールを単
独で蒸留して除去することもできるが、特に効果的な方
法としては、反応系から水及びアルコールの連続的な除
去を、水及び/又はアルコールと共沸蒸留される1種以
上の溶媒を用いて、反応を共沸蒸留条件下に行う方法が
あげられる。
【0020】共沸蒸留は通常の2成分系のみではなく、
数種の溶媒の組み合わせによる多成分系も用いることが
可能である。ここで溶媒としては、様々なものがあげら
れるが、反応に直接関与せず、工業的にも使用可能な汎
用性の高いものとしては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、メシチレン、クロルベンゼン、アニソール等の芳香
族系溶媒、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプ
タン、メチルシクロヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化
水素類、tert-アミルメチルエーテル、tert-ブチルエチ
ルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、
ジイソブチルエーテル、エトキシプロポキシエタン、1,
1-ジメトキシエタン、1,2-ジメトキシエタン、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、1,4-ジオキサン等のエ
ーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロ
ニトリル、イソブチロニトリル等のニトリル類等があげ
られる。
【0021】これら溶媒の例は一例であって、本発明が
これらのみに限定されるものではない。また、本発明の
実施に際して、上記蒸留に関わる成分のみを溶媒とした
場合には、反応の不活性化、遅延等が観察される場合が
あるので、その場合には、蒸留溶媒成分に加えて、より
高い沸点を有する別の溶媒を組み合せた多元溶媒系を用
いることが有効である。溶媒としては、高沸点の非プロ
トン性極性溶媒があげられ、特にN,N-ジメチルホルムア
ミド、 N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリド
ン、N,N-ジメチルイミダゾリジノン、N,N,N,N-テトラメ
チル尿素、ジメチルスルホキシド、スルホラン等があげ
られ、上記の溶媒と任意に組み合せて使用できる。例え
ば、工業的に最も安価と考えられるベンゼン−N,N-ジメ
チルホルムアミド又はトルエン−N,N-ジメチルホルムア
ミドのような溶媒系があげられる。
【0022】上記溶媒の使用量は、生産性、操作性及び
本発明の効果を考慮して、アミノクロトン酸エステル
(1)とカルバニリド酸エステル(2)の合計量に対して、通
常0.5〜50重量部、好ましくは1〜20重量部の範囲で選択
することができる。反応中の水及びアルコールの除去方
法は、本発明の主旨が活かされればいかなる方法でもよ
く、例えば、蒸留留出分の連続的な抜き出しによる一方
向の除去方法や、デカンターを用いて共沸溶媒成分のみ
を反応系内に戻す除去方法など種々の方法から実用に際
して選択することができる。
【0023】また、反応中、特に反応初期の蒸留時に高
温にすることが好ましくない場合には、反応系を減圧に
することで、蒸留温度を下げることも有効な手段であ
る。その際、反応中の系内圧力としては10 mmHgから常
圧、操作性も考慮すると50 mmHgから常圧の範囲で行う
ことが望ましい。反応温度は、使用する原料の反応性に
もよるが、通常は室温から200℃の範囲内で行うことが
可能であるが、実用上は50〜150℃の範囲で行うことが
望ましい。
【0024】反応は、通常0.5〜50時間の範囲で完結す
るが、操作性を考慮して1〜20時間の範囲で反応を完結
させるように、条件を設定することが好ましい。本発明
によれば、反応中の原料、生成物の分解のみならず、通
常しばしば観察される溶媒自身の分解も殆ど抑制され
る。反応終了後は、必要に応じて溶媒を減圧蒸留等で除
去することにより、生成したウラシル誘導体アルカリ金
属塩(3)を得ることができ、水に溶解した後に、酸性に
することでウラシル誘導体(4)
【0025】
【化7】
【0026】を遊離することができる。また、このもの
は、抽出、再結晶、クロマトグラフィー等の精製手段に
より、さらに純粋な形にすることができる。また、ウラ
シル誘導体(4)が最終目的物でなく、さらにウラシル誘
導体アルカリ金属塩(3)から誘導する必要がある場合に
は、ウラシル誘導体アルカリ金属塩(3)を上記手段によ
って単離することなく、反応系中のウラシル誘導体アル
カリ塩(3)にそのまま反応試剤を作用させて、事実上ワ
ンポットで次の誘導体を製造することも可能である。
【0027】
【実施例】以下、実施例をあげ、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 〔実施例1〕4-クロロ-5-エタンスルホニルアミノ-2-フ
ルオロカルバニリド酸エチル6.49 g(0.02モル)、N,N-
ジメチルホルムアミド20.0 g、トルエン16.0 g及び水酸
化ナトリウム0.8 g(0.02モル)を、ディーンスターク
脱水器及び還流冷却器を付けた4つ口反応フラスコに仕
込んだ後に、60 mmHgの減圧下に50℃に加熱して1時間
共沸脱水反応を行なった。反応器内を窒素でブレークし
た後に、3-アミノ-4,4,4-トリフルオロクロトン酸エチ
ル3.66 g(0.02モル)及び水酸化ナトリウム0.8g(0.02
モル)を加え、さらに60 mmHgの減圧下に50℃に加熱し
て1時間共沸脱水反応を行なった。その後、100 mmHgの
減圧下、60℃にて1時間、続いて200 mmHgの減圧下、80
℃にて3時間加熱し、低沸点の留出分を連続的に抜き出
しながら反応を行なった。反応終了後、高速液体クロマ
トグラフィーの内標定量法により反応液の定量分析を行
なった結果、目的の3-(4-クロロ-5-エタンスルホニルア
ミノ-2-フルオロフェニル)-6-トリフルオロメチル-2,4-
(1H,3H)ピリミジンジオンが8.05 g(収率97%)で生成
していたことを確認した。
【0028】〔実施例2〕3-アミノ-4,4,4-トリフルオ
ロクロトン酸エチル3.66 g(0.02モル)、水酸化ナトリ
ウム0.8 g(0.02モル)、N,N-ジメチルホルムアミド20.
0 g及びトルエン16.0 gをディーンスターク脱水器、還
流冷却器を付けた4つ口反応フラスコに仕込んだ後に、
60 mmHgの減圧下に50℃に加熱して1時間共沸脱水反応
を行なった。その後、反応器内を窒素でブレークし、デ
ィーンスターク脱水器を取り外した後に、4-シアノ-2,
5-ジフルオロカルバニリド酸エチル4.52 g(0.02モル)
を加え、200 mmHgの減圧下、80℃にて1時間、続いて30
0 mmHgの減圧下、120℃にて4時間加熱し、低沸点の留出
分を連続的に抜き出しながら反応を行なった結果、反応
がほぼ終息した。反応終了後、高速液体クロマトグラフ
ィーの内標定量法により反応液の定量分析を行なった結
果、目的の3-(4-シアノ-2,5-ジフルオロフェニル)-6-ト
リフルオロメチル-2,4-(1H,3H)ピリミジンジオンが5.96
g(収率94%)で生成していたことを確認した。
【0029】〔実施例3〕実施例1において用いた水酸
化ナトリウムを水酸化リチウムに替えた以外は、全く同
様の操作と分析を行なった結果、目的の3-(4-クロロ-5-
エタンスルホニルアミノ-2-フルオロフェニル)-6-トリ
フルオロメチル-2,4-(1H,3H)ピリミジンジオンが7.57 g
(収率89%)で生成していたことを確認した。
【0030】〔実施例4〕実施例1において用いた水酸
化ナトリウムを水酸化カリウムに替えた以外は、全く同
様の操作と分析を行なった結果、目的の3-(4-クロロ-5-
エタンスルホニルアミノ-2-フルオロフェニル)-6-トリ
フルオロメチル-2,4-(1H,3H)ピリミジンジオンが7.65 g
(収率92%)で生成していたことを確認した。
【0031】〔比較例〕4-クロロ-5-エタンスルホニル
アミノ-2-フルオロカルバニリド酸エチル6.49g(0.02モ
ル)、N,N-ジメチルホルムアミド20.0 g、トルエン16.0
g及び水酸化ナトリウム0.8 g(0.02モル)を、還流冷
却器を付けた4つ口反応フラスコに仕込んだ後に、50℃
に1時間加熱した後に、3-アミノ-4,4,4-トリフルオロ
クロトン酸エチル3.66 g(0.02モル)及び水酸化ナトリ
ウム0.8 g(0.02モル)を加え、さらに50℃に加熱して
1時間、60℃にて1時間、続いて80℃にて3時間加熱
し、反応中の脱水及び留去を全く行わずに反応を行なっ
た。反応終了後、高速液体クロマトグラフィーの内標定
量法により反応液の定量分析を行なった結果、目的の3-
(4-クロロ-5-エタンスルホニルアミノ-2-フルオロフェ
ニル)-6-トリフルオロメチル-2,4-(1H,3H)ピリミジンジ
オンが3.74 g(収率45%)で生成していたことを確認し
た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3-アミノ-4,4,4-トリフルオロクロトン
    酸エステル(1) 【化1】 (RはC1-6のアルキル基を表す。)と、カルバミド酸エ
    ステル(2) 【化2】 (R1はC1-6のアルキル基を表し、Xはフッ素原子又は塩
    素原子を表し、Yはフッ素原子、塩素原子、臭素原子又
    はシアノ基を表し、Zはフッ素原子、塩素原子、臭素原
    子又はNR2R3基を表し、R2は水素原子、C2-10のアシル
    基、又はハロゲン原子、C1-6のアルキル基及びC1-6のア
    ルコキシ基から選ばれる1以上の置換基によって置換さ
    れていてもよいベンゾイル基を表し、R3はC1-6のアルカ
    ンスルホニル基を表す。)から、アルカリ金属塩の存在
    下、ウラシル誘導体アルカリ金属塩(3) 【化3】 (Mはアルカリ金属を表す。)を製造する反応系におい
    て、反応系から水及びアルコールの連続的な除去を行う
    ことを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 水及びアルコールの連続的な除去を、水
    及び/又はアルコールと共沸蒸留される1種以上の溶媒
    を用いて、反応を共沸蒸留条件下に行う請求項1に記載
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ金属塩が水酸化ナトリウム及び
    水酸化カリウムから選ばれる請求項1に記載の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001090058A1 (fr) * 2000-05-24 2001-11-29 Nissan Chemical Industries, Ltd. Composes de nitrile et procede de preparation correspondant

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