JPH10218490A - 長尺ロッドの往復動装置 - Google Patents

長尺ロッドの往復動装置

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JPH10218490A
JPH10218490A JP2464797A JP2464797A JPH10218490A JP H10218490 A JPH10218490 A JP H10218490A JP 2464797 A JP2464797 A JP 2464797A JP 2464797 A JP2464797 A JP 2464797A JP H10218490 A JPH10218490 A JP H10218490A
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rod
reciprocating
vibration
long rod
traverse
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Takashi Miyagawa
敬史 宮川
Takanori Ogata
孝徳 尾形
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • B65H54/02Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
    • B65H54/28Traversing devices; Package-shaping arrangements
    • B65H54/2818Traversing devices driven by rod
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
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    • B65H2601/50Diminishing, minimizing or reducing
    • B65H2601/52Diminishing, minimizing or reducing entities relating to handling machine
    • B65H2601/521Noise
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

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  • Winding Filamentary Materials (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラバース装置のような長尺ロッドの往復動
装置に固有の振動を効果的に抑制することを目的とす
る。 【解決手段】 長尺ロッド13の往復動方向に作用する
ことにより、この往復動方向の振動を抑制する振動抑制
手段17を設ける。この振動抑制手段17として、前記
往復動方向に伸縮する粘弾性体17bと、この粘弾性体
17bに取り付けられた錘17aとを有してなる動吸振
器を用いることが好ましく、この動吸振器を中空パイプ
状のロッドの内部であって先端の自由端側A1に分散し
て収納することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺ロッドをその
軸方向に往復動させる往復動装置であって、特に長尺ロ
ッドの長手方向の往復動に伴って発生する振動を効果的
に抑制することができるものに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の往復動装置は、多数の加工ユニ
ットを有する繊維加工機械に、一斉巻取用のトラバース
装置として使用される。このトラバース装置は、図8に
示されるように、カムボックス13に接続されて往復動
するトラバースロッド13に、所定間隔毎に多数の糸ガ
イド5を取り付け、該糸ガイド5により糸条を綾振りさ
せ、多数のパッケージを一斉に形成するように機能す
る。錘と呼ばれる加工ユニットの数が多くなると、トラ
バースロッド13も長くなるため、トラバースロッド1
3の途中にガイド14が設けられている。
【0003】このような形式のトラバース装置において
は、トラバースロッド13の反転時に、衝突に似た衝撃
がトラバースロッド13に作用し、トラバースロッド1
3がガイド14を支点として弦振動(横振動)を引き起
こす。そのため、トラバースロッド13の基端側のパッ
ケージは図9(a)のように比較的正常であるのに対し
て、トラバースロッド13の先端側のパッケージは、微
振動によるひずみが蓄積されるため、図9(b)のよう
にギザギザが顕著に現れ、一斉に形成されるパッケージ
が均一に形成されなくなる。
【0004】そこで、トラバースロッド13の反転時の
衝撃を少なくするために、トラバースロッド13を軽く
て剛性のあるカーボン繊維を用いたFRP成形のカーボ
ンロッドで形成し、糸ガイド5も軽いプラスチック製に
することなどが行われている。また、中空ロッドである
トラバースロッド13の内面に、超軟質ゴムを主成分と
する粘弾性体を塗布することにより、図8に示されるよ
うな弦振動(横振動)を減衰させることも行われてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】内面に粘弾性体を塗布
して弦振動を抑制したトラバース装置を用いると、通常
の200往復/分を上回る程度のトラバース速度では、
図9(b)のようなパッケージのギザギザの殆どを解消
することが可能である。しかしなが、近年の繊維加工機
械の高速化の進展により、トラバース速度が通常速度の
倍以上の400往復/分以上まで高速化されると、再び
図9(b)のようなギザギザがパッケージに発生すると
いう問題点があった。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、振動が発生する現象を解析するなかで
得られた知見を基にしてなされ、トラバース装置のよう
な長尺ロッドの往復動装置に固有の振動を効果的に抑制
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の長尺ロッドの往復装置は、長尺ロッドの往復動方向
に作用させ、前記往復動方向の振動を抑制する振動抑制
手段を設けることを基本とする。従来、往復動する長尺
ロッドに発生する振動は、図8のように弦振動が主たる
原因であり、この横振動が引き起こす縦振動が図9
(b)のようなパッケージのギザギザを引き起こすと考
えられてきた。そのため、長尺ロッドの弦振動を減衰さ
せる方向で対策が取られてきたが、限界があった。この
限界が何故生じるのを解明するために、長尺ロッドの振
動解析を行ったところ、長尺ロッドの往復動で生じる振
動の主たる原因は、長尺ロッドの諸条件に応じて固有の
振動数となる縦振動であるということが判明した。この
縦振動により、図8のようにガイド14間に横振動が励
起されるということも判った。すなわち、長尺ロッドの
長手方向(軸方向)の伸び縮みによる固有の縦振動を抑
制することにより、振動を根本から抑制できるという知
見を得るとともに、このことを実験的に確かめて本発明
を完成した。
【0008】すなわち、請求項1にかかる発明は、長尺
ロッドをその軸方向に往復動させる往復動装置であっ
て、前記長尺ロッドの往復動方向に作用することによ
り、前記往復動方向の振動を抑制する振動抑制手段が設
けられたものである。往復動方向の伸び縮みによる振動
に対しては、往復動方向で作用する振動抑制手段が最も
効果的に作用する。
【0009】請求項2にかかる発明は、請求項1におい
て、前記振動抑制手段は、前記往復動方向に伸縮する粘
弾性体と、この粘弾性体に取り付けられた錘とを有して
なる動吸振器である。粘弾性体のバネ定数、減衰係数或
いは錘の質量を適切にすることによって、長尺ロッドの
縦弾性率、断面積、長さ、重さに依存し、往復動速度に
無関係な固有縦振動数を打ち消す特性を有するものにす
ることができる。
【0010】請求項3にかかる発明は、請求項1又は2
において、前記長尺ロッドは中空パイプであって、前記
振動抑制手段は前記中空パイプ内に収納されているもの
である。振動抑制手段が長尺ロッドの外面に現れない。
【0011】請求項4にかかる発明は、請求項3におい
て、前記振動抑制手段は2以上に分けられて前記中空パ
イプ内に収納されているものである。個々の振動抑制手
段が過負荷にならないように、細い中空パイプ内に分散
配置できる。
【0012】請求項5にかかる発明は、請求項4におい
て、前記振動抑制手段は前記長尺ロッドの継ぎ目のジョ
イント部材に取り付けられているものである。長尺ロッ
ドの継ぎ目の接続と同時に振動抑制手段を取り付けられ
る。
【0013】請求項6にかかる発明は、請求項1乃至5
のいずれかにおいて、前記長尺ロッドは先端に自由端を
有し、前記振動抑制手段は、前記自由端側に取り付けら
れているものである。先端にあると、長尺ロッド全体に
効果的に作用させることができ、取り替えなどのメンテ
ナンスもし易くなる。
【0014】請求項7にかかる発明は、請求項1乃至6
のいずれかにおいて、前記往復動装置は、前記長尺ロッ
ドの基端側をカムボッスクに接続して往復動させ、前記
長尺ロッドに複数の糸ガイドが取り付けられ、複数のパ
ッケージを一斉に形成するためのトラバース装置であ
る。このような往復動装置は、数の加工ユニットを有す
る繊維加工機械における一斉巻取用のトラバース装置に
有効である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の長尺ロッ
ドの往復動装置の要部の構造を示す図である。図7のト
ラバース装置に、長尺ロッドの往復動装置が適用された
場合を示す。
【0016】トラバースロッド13は、ガイド14から
先の自由端部分A1と、ガイド14で案内され、カムボ
ックス12の基端側に至る迄の部分A2とからなってい
る。自由端部分A1は、先端から、第1短ロッド15
A、第2短ロッド15B、第3短ロッド15C及び第4
短ロッド15Dをジョイント16で接続したものであ
り、その全長は約1メートル前後である。基端側に至る
迄の部分A2は、製造可能な所定長のロッド15Eの継
ぎ目を同じようなジョイント16で接続したものであ
る。
【0017】各短ロッド15A、15B、15C、15
D、15Eは、中空パイプ状のカーボン繊維入りFRP
パイプで形成され、軽量であるとともに、高剛性を有し
ている。自由端部分A1の短ロッド15A、15B、1
5C、15Dは、その中空内に振動抑制手段として機能
する動吸振器17を収納するのに十分な長さを有して切
断されたものである。図示の動吸振器17は、ダイナミ
ックダンパ式であり、往復動方向に伸縮する粘弾性体1
7aと、この粘弾性体17aの端に取り付けられた錘1
7bとを有してなる。往復動方向に伸縮する粘弾性体1
7aと錘17bによって、長尺ロッドとしてのトラバー
スロッド13の往復動方向(縦方向)の伸び縮みによる
振動を吸収して減衰させる振動抑制手段としての機能を
果たすことができる。
【0018】このような動吸振器17はジョイント16
の両側に一対取り付けられ、短ロッド15Aには1個の
動吸振器17が収納され、短ロッド15B、15Cには
それぞれ2個の動吸振器17が収納され、短ロッド15
Dには1個の動吸振器17が収納されている。自由端部
分A1全体で、合計6個の動吸振器17が往復動方向に
分散して収納されている。動吸振器17を往復動方向に
分散することにより、一個の動吸振器17が受け持つ負
荷が軽減するため、一個の動吸振器を設ける場合に比較
して粘弾性体17aの発熱が少なくなる。なお、動吸振
器17を最も伸縮量が大きい自由端部分A1の側に設け
ると、縦振動の吸収がトラバースロッド13の全体に作
用することによって効率的な振動吸収が行われる。
【0019】図2にダイナミックダンパ式の動吸振器1
7の取付状態の詳細が図示される。粘弾性体17aはゴ
ムチューブを所定長でカットした単純なものである。ア
ルミ製の芯棒18に一対のゴムチューブ17aを背中合
わせで突っ込み、接着剤で芯棒18に固着している。各
ゴムチューブ17aの端には短円柱状の錘17bを突っ
込み、接着剤で固着している。このようにして、一対の
動吸振器17が背中合わせで形成される。この一対の動
吸振器17の中央の芯棒18の部分のゴムチューブ17
aの外周に、ジョイント16を被せて接着剤で固着し、
抜けにくい構造にしている。ジョイント16は短ロッド
15A、15Bの継ぎ目を接続する機能を有しており、
短ロッド15A、15Bの接続と同時に中空パイプ内に
一対の動吸振器17が収納固定される。ここで、芯棒1
8の長さはジョイント16の長さより長く、芯棒18が
距離εだけ飛び出した状態になっているとともに、芯棒
18の先端はテーパになっており、伸縮するゴムチュー
ブ17aに局所的な負荷が掛かりにくい構造になってい
る。また、ゴムチューブ17aの位置する部分の短ロッ
ド15A、15Bには空気孔19が設けられ、振動を吸
収して発熱するゴムチューブ17aの熱気が中空内部に
籠もらないようになっている。このように、ゴムチュー
ブ17aが芯棒18にある距離で固着され、しかも短ロ
ッド15A、15Bの内面に接触することなく、往復動
方向に粘弾性的に伸縮可能になっているため、耐久性を
向上させることができる。
【0020】ダイナミックダンパ式の動吸振器17は、
錘17aの質量、粘弾性体としてのゴムチューブ17b
のバネ定数及び減衰係数をパラメータにして最適化が可
能である。トラバースロッドの固有振動数は、縦弾性係
数(ヤング率)、断面積、長さ、重さに依存し、往復動
速度に無関係であるため、動吸振器17の上記三つのパ
ラメータで縦振動を打ち消すような最適化が可能であ
る。
【0021】図3にインパクトダンパ式の動吸振器20
の取付状態の詳細が図示される。円筒部材20aの両端
に短円柱状の錘20bを突っ込んで固着し、内部空間を
有する容器を構成している。この内部空間に、砂や水等
の流動体20cを収納したものがインパクトダンパ式の
動吸振器20である。この動吸振器20もその中央部分
でジョイント16を介して短ロッド15A、15Bの継
ぎ目に接続される。内部空間内の流動体20cが往復動
方向に移動して錘20bへの衝突を繰り返すことで、往
復動方向に作用する振動抑制手段として機能する。
【0022】インパクトダンパ式の動吸振器20は、錘
20bの質量、流動体20cの反発係数、内部空間の往
復動方向の間隔をパラメータにして最適化が可能であ
る。ただし、インパクトダンパ式の動吸振器20は流動
体20cが砂である場合には騒音が発生しやすく、流動
体20cが水の場合には洩れる恐れがあるので、前述し
たダイナミックダンパ式の動吸振器17を用いることが
望ましい。
【0023】図4は本発明装置が革新紡績機のトラバー
ス装置に適用された場合の機器配置図を示す。この革新
紡績機は、エアジェットスピニング方式で短繊維の集合
であるスライバーを結束糸に加工し、糸欠点を除いてパ
ッケージに形成するものである。
【0024】この革新紡績機は、ドライブエンド1の横
に多数の紡績ユニットU1,U2・・・を列設してな
る。列設される紡績ユニットUの総数は72錘程度であ
る。各紡績ユニットUは、上流から下流にかけて、ドラ
フト装置2、加撚装置7、フィードローラ3、ヤーンク
リアラー4、往復動する糸ガイド5、パッケージPが転
接するフリクションローラ6等を配設してなる。そし
て、各紡績ユニットUにおける上記各機器2,3,5,
6はドライブエンド1内に設けられた駆動機構で一斉に
駆動される。
【0025】特に、一斉巻取りのためのトラバース装置
11は、ドライブエンド1内のカムボックス12と、ロ
ッド13と、ガイド14と、糸ガイド5とからなってい
る。すなわち、共通のカムボックス12で全部の紡績ユ
ニットU1,U2・・・の糸ガイド5を一斉に往復動さ
せる構造になっている。そのため、ロッド13の長さは
72錘の場合で16メートルに達する。
【0026】カムボックス11内にはカムドラム21が
回転自在に軸支され、このカムドラム21に往復ラセン
溝22が加工されている。この往復ラセン溝22に係合
するシュー23がカムドラム21の回転と共に紙面左右
方向に往復動する。シュー23の往復動は摺動自在に支
持された出力軸24に伝達され、出力軸24の先端はト
ラバースロッド13に連結されている。また、トラバー
スロッド13は往復動可能に一対のガイド14で支持さ
れている。このガイド14の設置ピッチは糸ガイド5の
取付ピッチLよりも大きくなっている。
【0027】上述した出力軸24は軽量化の為に中空の
アルミパイプが用いられ、トラバースロッド13も軽量
化のために中空カーボンパイプで形成される。トラバー
スロッド13の長さは製造上の都合から2メートル弱が
普通であるため、図示されないジョイント又はスリーブ
で継ぎながら全長16メートルのトラバースロッド13
としている。そして、トラバースロッド13内に出力軸
24を挿入して両者を接続している。
【0028】ドライブエンド1は一台のモータ31によ
って第1軸32、第2軸33及び第3軸34を回転駆動
し、トラバースロッド13を往復動させる構造になって
いる。モータ31は一対の三段プーリ35、減速機36
及びカップリング37を経てドラフト装置2用の第1軸
32を回転駆動する。三段プーリ35の切換によって、
紡績速度を三段に変更できる。第1軸32に嵌入された
プーリ38に掛けられたベルト39によって、フィード
ローラ3用の第2軸33に嵌入されたプーリ40が回転
駆動され、更にフリクションローラ3用の第3軸34に
嵌入されたプーリ41が回転駆動される。そして、第3
軸34の端に嵌入された三段プーリ42によって、カム
ボックス12の入力軸25が回転駆動される。入力軸2
5は一対のギア43を介してカムドラム21を回転させ
る。すると、上述したように、シュー23を介して出力
軸24が往復動する。三段プーリ42の切換によって、
パッケージPの綾角を変更できる。なお、上述したドラ
イブエンドの駆動機構は一例であって、プーリに代わり
ギアを用いたものなど種々のものがある。
【0029】往復ラセン溝22のターン部のRは出来る
だけ小さい方がパッケージの耳高防止のために好まし
く、例えば25mmのような小さなRになっている。し
たがって、トラバースロッド13の往復動の両端では急
速な速度変化による衝撃を生じる。しかし、図1乃至図
3で説明したように、トラバースロッド13の往復動方
向で作用する動吸振器を設けると、縦振動を抑制し、縦
振動を抑制した結果として横振動も生じない。
【0030】なお、上述した長尺ロッドの往復動装置と
して、一斉巻取式の繊維加工機械に用いられるトラバー
ス装置を例示したが、トラバースロッド13の如き長尺
ロッドを往復動させる機構であれば適用可能である。
【0031】
【実施例】つぎに、具体的実験例を以下に説明する。図
4の如きトラバース装置を実験に用いた。カムボックス
12の往復動を450ダブルストローク/minに設定
した。トラバースロッド13は、外形20mmφであ
り、その全長は16メートルである。図1のように、先
端の自由端側の約1メートルに6個に分割された動吸振
器を内蔵させたものと、動吸振器を使用しない場合とを
対比した。。そして、トラバースロッド13の基端側に
歪みゲージ44を取り付け、基端側で生じる加振力を測
定するとともに、トラバースロッド13の先端に距離セ
ンサ45を設けて、往復動方向(縦方向)の変位を測定
した。
【0032】図5は、トラバースロッド13の基端側の
加振力の変動を示す。図5(a)のように動吸振器を用
いない場合には、ターン毎の加振力が減衰するまでに、
次のターンに入り、絶えず加振力が作用していることが
判る。そのため、図4のシュー23は、往復ラセン溝2
2の側壁に当たって千鳥状に走行していることになる。
そのため、往復動の衝撃に伴う騒音が激しく、シュー2
3の磨耗も早くなる。しかし、図5(b)のように動吸
振器を用いると、ターン毎の最初に加振力が作用する
が、急速に減衰していることが判る。そのため、往復動
の衝撃に伴う騒音が少なくなり、シュー23も長持ちす
る。
【0033】図6は、トラバースロッド13の先端の変
位を示す。図6(a)のように動吸振器を用いない場合
には、ターン毎に生じる縦振動が次のターンまで減衰し
ながらも振動自体は保たれたままであるため、図9
(b)のようなパッケージができる。しかし、図6
(b)のように動吸振器を用いると、ターン毎に生じる
縦振動は最初の第1波だけであり、その後は急速に減衰
してスムーズな往復動を保っていることが判る。
【0034】図7は、ダイナミックダンパ式の動吸振器
を用い、特にそのバネ定数を変化させた場合を示す。図
7(a)はバネ定数が小さすぎ、ターン毎の縦振動が第
3波まで及んでいる。図7(b)はバネ定数が適切であ
り、ターン毎の縦振動が第1波で済んでいる。図7
(c)はバネ定数が大きすぎ、ターン毎の縦振動が第4
波まで及んでいる。このように、ダイナミックダンパ式
の動吸振器の場合は、粘弾性体のバネ定数、減衰係数或
いは錘の質量を適切にすることによって、長尺ロッドの
縦弾性率、断面積、長さ、重さに依存する固有縦振動数
を打ち消すことが可能になる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の長尺ロッド
の往復動装置は下記のような効果を奏する。
【0036】請求項1にかかる発明によると、長尺ロッ
ドの伸び縮みに起因する往復動方向の振動を、往復動方
向で作用する振動抑制手段で抑制するため、振動を効果
的に抑制することができる。
【0037】請求項2にかかる発明によると、長尺ロッ
ドの固有振動数に対応する動吸振器が長尺ロッドの往復
動方向の伸び縮みを吸収するため、長尺ロッドの往復動
速度に関係なく、長尺ロッドの往復動方向の振動を急速
に減衰させる。
【0038】請求項3にかかる発明によると、振動抑制
手段を中空パイプ内に収納するため、スペース的に有利
になる。
【0039】請求項4にかかる発明によると、中空パイ
プ内に収納された振動抑制手段を2以上に分割するの
で、個々の振動抑制手段に対する負荷が軽減され、発熱
による劣化等が防止できる。
【0040】請求項5にかかる発明によると、中空パイ
プ内に収納された振動抑制手段を2以上に分割するとと
もに、中空パイプの継ぎ目のジョイントに振動抑制手段
を取り付けるので、多数の振動抑制手段を簡単に取り付
けられる。
【0041】請求項6にかかる発明によると、振動抑制
手段を、微振動によるひずみが蓄積して最も伸縮量が大
きい先端の自由端側に取り付けるので、長尺ロッド全体
の往復動方向の振動を効果的に抑制できる。
【0042】請求項7にかかる発明によると、このよう
な長尺ロッドの往復動装置をトラバース装置に適用した
ので、トラバース装置の高速化に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の長尺ロッドの往復動装置の要部の構造
を示す図である。
【図2】動吸振器としてダイナミックダンパを使った場
合の部分断面図である。
【図3】動吸振器としてインパクトダンパを使った場合
の部分断面図である。
【図4】本発明装置が革新紡績機のトラバース装置に適
用された場合の機器配置の模式図である。
【図5】トラバースロッドの基端部の加振力変化を示す
グラス図である。
【図6】トラバースロッドの先端部の変位を示すグラス
図である。
【図7】ダイナミックダンパの定数を変化させた場合の
トラバースロッドの先端部の変位を示すグラス図であ
る。
【図8】長尺ロッドの往復動装置としてのトラバース装
置の模式図である。
【図9】トラバース装置により形成されるパッケージの
外形図である。
【符号の説明】
11 トラバース装置 12 カムボックス 13 トラバースロッド 14 糸ガイド 15A、15B、15C、15D 短ロッド(中空パイ
プ) 16 ジョイント 17 動吸振器(ダイナミックダンパ) 17a 粘弾性体 17b 錘 18 芯棒 20 動吸振器(インパクトダンパ) A1 自由端部分

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺ロッドをその軸方向に往復動させる
    往復動装置であって、前記長尺ロッドの往復動方向に作
    用することにより、前記往復動方向の振動を抑制する振
    動抑制手段が設けられた長尺ロッドの往復動装置。
  2. 【請求項2】 前記振動抑制手段は、前記往復動方向に
    伸縮する粘弾性体と、この粘弾性体に取り付けられた錘
    とを有してなる動吸振器である請求項1記載の長尺ロッ
    ドの往復動装置。
  3. 【請求項3】 前記長尺ロッドは中空パイプであって、
    前記振動抑制手段は前記中空パイプ内に収納されている
    請求項1又は2記載の長尺ロッドの往復動装置。
  4. 【請求項4】 前記振動抑制手段は2以上に分けられて
    前記中空パイプ内に収納されている請求項3記載の長尺
    ロッドの往復動装置。
  5. 【請求項5】 前記振動抑制手段は前記長尺ロッドの継
    ぎ目のジョイント部材に取り付けられている請求項4記
    載の長尺ロッドの往復動装置。
  6. 【請求項6】 前記長尺ロッドは先端に自由端を有し、
    前記振動抑制手段は、前記自由端側に取り付けられてい
    る請求項1乃至5のいずれかに記載の長尺ロッドの往復
    動装置。
  7. 【請求項7】 前記往復動装置は、前記長尺ロッドの基
    端側をカムボッスクに接続して往復動させ、前記長尺ロ
    ッドに複数の糸ガイドが取り付けられ、複数のパッケー
    ジを一斉に形成するためのトラバース装置である請求項
    1乃至6のいずれかに記載の長尺ロッドの往復動装置。
JP2464797A 1997-02-07 1997-02-07 長尺ロッドの往復動装置 Pending JPH10218490A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016098444A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 Tmtマシナリー株式会社 仮撚加工機

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