JPH10218288A - 容器内の不活性ガス置換装置 - Google Patents
容器内の不活性ガス置換装置Info
- Publication number
- JPH10218288A JPH10218288A JP2082797A JP2082797A JPH10218288A JP H10218288 A JPH10218288 A JP H10218288A JP 2082797 A JP2082797 A JP 2082797A JP 2082797 A JP2082797 A JP 2082797A JP H10218288 A JPH10218288 A JP H10218288A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inert gas
- container
- hood member
- opening
- replacement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Vacuum Packaging (AREA)
- Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
Abstract
空間内を不活性ガスで置換する際の置換効率を向上させ
るとともに不活性ガスの消費量を低減させる。 【解決手段】容器1の飲口5の近傍を覆うフード部材4
0を設け、このフード部材内に不活性ガス供給口43か
ら不活性ガスを供給してこの内部を不活性ガス雰囲気に
するとともに、このフード部材40内の不活性ガス噴射
ノズル44から不活性ガスを容器1内に噴射する。
Description
料、酒類等の飲料や医薬等の液体その他の物を容器内に
充填する装置において、充填後の容器内の空間の空気を
窒素等の不活性ガスで置換する装置に関する。さらに特
定すれば、本発明は容器内空間の不活性ガスの置換効率
を向上させるとともに不活性ガスの消費量を少なくした
容器内の不活性ガス置換装置に関する。
飲料を無菌状態で充填するいわゆる無菌充填装置があ
る。このような装置は、この飲料等を充填する容器の種
類、充填する飲料の種類等に対応して各種のものがあ
る。
とえば過酸化水素のガス等により滅菌し、この内部が滅
菌された容器内に無菌状態の飲料を充填してシールする
ものである。このような装置は、缶やビン等の容器のみ
ならず、加熱ができずかつ耐圧性の低い紙容器内にも飲
料等を無菌充填することが可能である。
充填した後には、この容器内の空間に存在する空気を窒
素等の不活性ガスと置換し、この後にこの容器の開口を
シールし、充填された飲料等の酸化を防止することがな
されている。
ガスにより置換するには、充填が終了した後にこの容器
内に液体窒素を滴下し、この液体窒素が容器内で蒸発す
ることによりこの容器内の空間を窒素により置換してい
た。しかしながら、このような方法では、この滴下され
た液体窒素が短時間では全部蒸発せず、その一部が残留
する。そして、この容器の開口がシールされた後に、こ
の残留した液体窒素が蒸発するので、この容器内の圧力
が上昇する。
である場合は、上記のような残留窒素の蒸発による内圧
の上昇は問題がないが、この容器が紙パック容器のよう
な非耐圧性の容器の場合には、上記の残留した液体窒素
の蒸発による内圧上昇により、この容器が膨脹したり、
破損したりする不具合を生じる。
飲料等を充填する場合には、充填後の容器の開口から窒
素ガスを噴射し、この容器の内部の空間を窒素ガスで置
換する方法が採用されている。しかしながら、このよう
な方法では、この窒素ガスの噴射の際にその噴流が周囲
の空気を巻き込んで容器内に送られる。このため、この
ような方法では、窒素ガスでの置換効率が低く、容器内
部に空気が残存するという不具合がある。
容器が搬送される経路内に不活性ガスを供給し、この容
器の周囲を不活性ガス雰囲気に維持し、この不活性ガス
雰囲気内でこの容器の開口に窒素ガスを噴射する方法が
採用される場合もある。しかしながら、このような方法
では、窒素ガスを大量に消費するため、ランニングコス
トが高くなるという問題点があった。
基づいてなされたもので、容器内空間の不活性ガスによ
る置換効率を向上するとともに、不活性ガスの消費量が
少ない置換装置を提供するものである。
は、容器の開口部近傍の外面を覆うフード部材と、この
フード部材内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給機
構と、上記のフード部材内から上記の容器の開口に向け
て不活性ガスを噴射する不活性ガス噴射ノズルとを具備
したものである。したがって、この容器の開口部近傍は
フード部材で覆われ、内部が不活性ガス雰囲気となり、
このフード内の不活性ガス雰囲気で容器の開口に向けて
不活性ガスが噴射されるので、周囲の空気を巻き込むこ
とがなく、不活性ガスの置換効率が高い。また、不活性
ガスはこのフード部材内にのみ供給されるので、不活性
ガスの消費量が少ない。
フード部材を貫通して設けられ上記の容器の開口をシー
ルする開口シール機構を備え、この開口シール機構は、
前記のフード内で前記の容器の開口をシールするもので
ある。したがって、容器内の空間の不活性ガスによる置
換が終了した後に、この容器は他の位置に搬送されず
に、その開口がこのフード部材内の不活性ガス雰囲気内
にある状態でこの容器のシールがなされるので、置換後
に外部から空気が侵入することがなく、高い置換効率の
ままこの容器の開口をシールすることができる。
施形態を説明する。この実施形態の装置は、たとえば円
筒状の紙容器に飲料等を無菌充填する装置において、こ
の容器内の空間を不活性ガスたとえば窒素により置換
し、シールする装置である。
置により充填、置換、シールされる紙製の容器の構造を
説明する。この容器1は円筒状をなし、周壁部2、上端
壁部3、下端壁部4を有し、これらは紙板の表面に樹脂
被覆その他の処理を施したもので、高い不透過性を有し
ている。
ち飲口5が形成され、この上端壁部3の上面にはアルミ
箔および樹脂の積層シートからなるシール蓋6が熱溶着
され、この飲口5をシールしている。
略的に説明する。この装置は無菌チャンバ10を備えて
おり、この無菌チャンバ10内には無菌空気供給機構1
1から滅菌された空気が所定の圧力で供給され、この無
菌チャンバ10内全体を常時陽圧の無菌雰囲気に維持す
るように構成されている。
器搬送機構12が設けられている。この容器搬送機構1
2は、この無菌チャンバ10内で容器1を搬送するもの
である。そして、容器1はこの容器搬送機構12上を搬
送され、順次内部の滅菌、乾燥、充填、置換、シールの
一連の充填作業がなされる。
菌乾燥された容器1内にその開口すなわち飲口5から飲
料等を充填する。なお、この実施形態では、上記の容器
1はそのシール蓋6が一部のみ溶着された状態で充填、
置換、シール等がなされるもので、このシール蓋6は飲
口5を開放するために上方に折り曲げられている。
が充填された容器1は、次に蒸気置換機構22に送られ
る。この蒸気置換機構22は、蒸気噴射ノズル30を備
え、この蒸気噴出ノズル30は容器1の飲口5を斜め方
向から指向している。
気供給機構31から水蒸気が供給され、この水蒸気は所
定の圧力で上記の蒸気噴射ノズル30から容器1内に噴
射される。これによって、この容器1内の飲料Dの液面
上の容器内空間に存在していた空気は、この水蒸気によ
って置換される。
送られる。この置換シール機構23は、図5および図6
に示すように、不活性ガス噴射ノズル44を備えてい
る。この不活性ガス噴射ノズル44には、不活性ガス供
給源45から不活性ガス、たとえば窒素ガスが供給され
る。この不活性ガス噴射ノズル44は、容器1の飲口5
を斜め方向から指向しており、上記の窒素ガスは斜め方
向からこの飲口5を介してこの容器1内の空間内に噴射
され、この空間内の空気、この実施形態の場合には水蒸
気と置換される。なお、この不活性ガス噴射ノズル44
は、図示しない駆動機構により上下および水平方向に移
動自在に構成され、この容器1に対して接離自在となっ
ている。
示すようなフード部材40を備えている。このフード部
材40は、下端が開放された円筒状をなしており、支持
部材41によって支持され、また図示しない駆動機構に
より上下に移動自在に構成されている。そして、このフ
ード部材40が下降した場合には、このフード部材40
が容器1の上端部に嵌合してこの上端部を覆うように構
成されている。
ス供給口43が形成され、この不活性ガス供給口43は
前記の不活性ガス供給源41に接続されている。そし
て、この不活性ガス供給口43を介してこのフード部材
40内に不活性ガスたとえば窒素ガスが供給され、この
フード部材40内が不活性ガス雰囲気となるように構成
されている。なお、このフード部材40には、上記の不
活性ガス噴射ノズル44と干渉するのを防止するための
切欠部42が形成されている。
シール機構が設けられている。この開口シール機構は、
たとえばシールヒータ46を備えており、このシールヒ
ータ46は上記のフード部材40を貫通して上下に移動
自在となっている。そして、このシールヒータ46が下
降することにより、容器1のシール蓋6を飲口5の周囲
に圧接するとともにこれを加熱し、このシール蓋6を容
器1の上面に熱溶着してこの飲口5をシールするように
構成されている。
る。まず、前述の充填機構21により内部に飲料D等が
充填された容器1は、次に上記の蒸気置換機構22に送
られる。この蒸気置換機構22では、蒸気噴射ノズル3
0から水蒸気が噴射され、容器1の内部の空間に存在し
ている空気を蒸気と置換する。
気に置換された容器1は、上記の置換シール機構23に
送られる。この置換シール機構23では、まず図5に示
すように上記のフード部材40が下降し、この容器1の
上端部を覆う。そして、上記の不活性ガス供給口43か
らこのフード部材40の内部に窒素ガスが供給され、こ
の内部が不活性ガス雰囲気となる。
射ノズル44から窒素ガスが噴出され、この窒素ガスの
噴流は飲口5からこの容器1内の空間に噴射され、この
空間内の水蒸気と置換される。
ガスを容器内に巻き込むが、この周囲すなわちフード部
材40内は窒素ガス雰囲気であるので、この窒素ガスを
巻き込むだけであり、空気を巻き込むことはない。
には窒素ガスと置換はされなかった場合でも、この水蒸
気は凝縮して水となり、その容積が大きく減少するの
で、最終的にはこの容器1内の空間内は完全に窒素ガス
と置換される。
スに置換された後、図6に示すように前記のシールヒー
タ46が下降し、この容器1のシール蓋6を飲口5の周
囲に圧接するとともに、これを加熱して熱溶着する。こ
れによってこの飲口5はこのシール蓋6により完全にシ
ールされる。なお、この場合に、前記の不活性ガス噴射
ノズル44は必要に応じて後退し、上記のシールヒータ
46との干渉を防止する。
れない。たとえば、前記の蒸気置換機構による容器内部
の空間の水蒸気による置換は、これを省略することも可
能である。
器には限定されず、その他の形状の紙容器、缶、ビン
等、各種の容器の内部空間を窒素ガスで置換する場合に
も適用可能である。また、本発明は無菌充填の場合だけ
でなく、その他の充填方式の場合においても、容器内部
の空間内を不活性ガスにより置換する場合に適用可能で
ある。
容器の開口部近傍はフード部材で覆われ、内部が不活性
ガス雰囲気となり、このフード内の不活性ガス雰囲気で
容器の開口に向けて不活性ガスが噴射されるので、周囲
の空気を巻き込むことがなく、不活性ガスの置換効率が
高い。また、不活性ガスはこのフード部材内にのみ供給
されるので、不活性ガスの消費量が少ない等、その効果
は大である。
斜視図。
側面図。
な側面図。
な側面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 開口を有する容器内に充填物を充填した
後にこの容器内の空間の空気を不活性ガスに置換する装
置において、 上記の容器の開口部近傍の外面を覆うフード部材と、こ
のフード部材内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給
機構と、上記のフード部材内から上記の容器の開口に向
けて不活性ガスを噴射する不活性ガス噴射ノズルとを具
備したことを特徴とする容器内の不活性ガス置換装置。 - 【請求項2】 前記のフード部材を貫通して設けられ上
記の容器の開口をシールする開口シール機構を備え、こ
の開口シール機構は、前記のフード内で前記の容器の開
口をシールすることを特徴とする請求項1の容器内の不
活性ガス置換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2082797A JPH10218288A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 容器内の不活性ガス置換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2082797A JPH10218288A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 容器内の不活性ガス置換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10218288A true JPH10218288A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12037886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2082797A Pending JPH10218288A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 容器内の不活性ガス置換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10218288A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001278213A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-10 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 気体供給装置 |
KR100816895B1 (ko) | 2003-12-22 | 2008-03-26 | 산토리 가부시키가이샤 | 가스 치환 장치 및 가스 치환 방법 |
KR20120108919A (ko) * | 2011-03-24 | 2012-10-05 | 도요지도키 가부시키가이샤 | 간헐이송식 로터리형 백필링 포장기 |
CN105217553A (zh) * | 2015-10-12 | 2016-01-06 | 长沙汇一制药机械有限公司 | 一种大输液灌装充氮压塞机 |
-
1997
- 1997-02-03 JP JP2082797A patent/JPH10218288A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001278213A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-10 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 気体供給装置 |
KR100816895B1 (ko) | 2003-12-22 | 2008-03-26 | 산토리 가부시키가이샤 | 가스 치환 장치 및 가스 치환 방법 |
KR20120108919A (ko) * | 2011-03-24 | 2012-10-05 | 도요지도키 가부시키가이샤 | 간헐이송식 로터리형 백필링 포장기 |
JP2012201384A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Toyo Jidoki Co Ltd | 間欠移送式ロータリー型袋詰め包装機 |
CN105217553A (zh) * | 2015-10-12 | 2016-01-06 | 长沙汇一制药机械有限公司 | 一种大输液灌装充氮压塞机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2052744B1 (en) | Vessel sterilization apparatus | |
JP6075535B2 (ja) | 充填密封方法及び装置 | |
EP1597189A1 (en) | System and method for aseptic filling of packages with liquid products | |
US11180357B2 (en) | Gas replacement system and gas replacement method | |
WO2007072575A1 (ja) | 容器詰め内容物の製造方法 | |
JP4833713B2 (ja) | 密封容器の製造方法 | |
JP6266570B2 (ja) | 充填密封装置および充填密封方法 | |
US4583346A (en) | Method and apparatus for pressurizing containers | |
JPH10218288A (ja) | 容器内の不活性ガス置換装置 | |
JP4590805B2 (ja) | スパウト付パウチへの無菌充填方法 | |
JP2020029310A (ja) | 炭酸飲料無菌充填システム | |
JPH10218289A (ja) | 容器内の不活性ガス置換方法 | |
JP2002321715A (ja) | 無菌充填方法およびシステム | |
JPH10218133A (ja) | 容器の外面滅菌装置 | |
JPH10218134A (ja) | 滅菌剤の気化装置 | |
JP3823414B2 (ja) | 充填装置 | |
JPH1143118A (ja) | 液体用紙容器の無菌充填方法 | |
JPH07147949A (ja) | 口栓付袋状容器の無菌充填方法 | |
JP4599861B2 (ja) | 密封性容器ヘッドスペースガス置換ノズル及びそれを用いたガス置換方法 | |
JPS6147322A (ja) | 無菌包装方法及び装置 | |
JPH0199922A (ja) | 缶詰缶の不活性ガス置換方法及びその装置 | |
JP2001253414A (ja) | 熱間充填方法及びその装置 | |
JP6627918B2 (ja) | 炭酸飲料無菌充填システム | |
JPH0130687B2 (ja) | ||
JPH09240787A (ja) | 容器ヘッドスペースのガス置換方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20031215 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060120 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060221 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20060419 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061219 |