JPH10216038A - 浮遊物捕集器 - Google Patents
浮遊物捕集器Info
- Publication number
- JPH10216038A JPH10216038A JP5824297A JP5824297A JPH10216038A JP H10216038 A JPH10216038 A JP H10216038A JP 5824297 A JP5824297 A JP 5824297A JP 5824297 A JP5824297 A JP 5824297A JP H10216038 A JPH10216038 A JP H10216038A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- vessel
- washbowl
- container
- floating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Bathtub Accessories (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】水面に浮遊する物体は、広い面積に低い密度で
拡散している。これを簡単な方法で効率よく捕集できる
ようにする。 【解決手段】水の表面に浮遊する物体の分子と、水の分
子が引き合う分子間引力による表面張力を利用して、表
層水とともに、浮遊物を導入するように容器の縁に、導
水部を設けた。
拡散している。これを簡単な方法で効率よく捕集できる
ようにする。 【解決手段】水の表面に浮遊する物体の分子と、水の分
子が引き合う分子間引力による表面張力を利用して、表
層水とともに、浮遊物を導入するように容器の縁に、導
水部を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は水面に浮遊する物
体を捕集する浮遊物捕集器に関するものである
体を捕集する浮遊物捕集器に関するものである
【0002】
【従来の技術】家庭用の風呂に入浴した際、浴槽の水面
にあかや、体毛や、体脂などが浮遊して次に入る人に不
快感を与えるので、風呂を出る前に浮遊物を除去する必
要がある。しかし、浮遊物を洗面器等の底のある容器を
用いてすくいとろうとすると、浮遊物は容器に押されて
逃げてしまい、時間をかけてもなかなか捕捉できないも
のである。又、目に見えない浮遊物や、見落とした浮遊
物があったりして、完全には捕捉できないばかりでな
く、体脂のように水面に拡散しているものは、ほとんど
除去できないので風呂の水を全部抜いてしまったりし
て、水が無駄になる不具合があった。又、洗面器を傾け
て表層水を導入して浮遊物を捕集する方法もあるが、水
量の加減が難しく、時間や水の無駄が多い不具合があっ
た。
にあかや、体毛や、体脂などが浮遊して次に入る人に不
快感を与えるので、風呂を出る前に浮遊物を除去する必
要がある。しかし、浮遊物を洗面器等の底のある容器を
用いてすくいとろうとすると、浮遊物は容器に押されて
逃げてしまい、時間をかけてもなかなか捕捉できないも
のである。又、目に見えない浮遊物や、見落とした浮遊
物があったりして、完全には捕捉できないばかりでな
く、体脂のように水面に拡散しているものは、ほとんど
除去できないので風呂の水を全部抜いてしまったりし
て、水が無駄になる不具合があった。又、洗面器を傾け
て表層水を導入して浮遊物を捕集する方法もあるが、水
量の加減が難しく、時間や水の無駄が多い不具合があっ
た。
【0003】同様にして、石油流出事故において水面に
拡散した油を回収する場合も、柄杓や缶等の底のある容
器を用いて油をすくって回収しているが、油は容器に押
されて逃げてしまい、容器の中には水ばかり入り、肝心
の油はほとんど入らないと言う不具合があった。
拡散した油を回収する場合も、柄杓や缶等の底のある容
器を用いて油をすくって回収しているが、油は容器に押
されて逃げてしまい、容器の中には水ばかり入り、肝心
の油はほとんど入らないと言う不具合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように水面に浮遊
する物体は、広い面積に低い密度で拡散しているので、
これを回収するためには、大きな困難を伴うものであ
り、従来のように底のある容器等ですくい取る方法で
は、浮遊物は容器に押されて逃げてしまい、容器の中に
は水ばかり入り、肝心な浮遊物はほとんど捕集できない
と言う不具合があり、これを簡単に効率よく捕集しよう
とするものである。
する物体は、広い面積に低い密度で拡散しているので、
これを回収するためには、大きな困難を伴うものであ
り、従来のように底のある容器等ですくい取る方法で
は、浮遊物は容器に押されて逃げてしまい、容器の中に
は水ばかり入り、肝心な浮遊物はほとんど捕集できない
と言う不具合があり、これを簡単に効率よく捕集しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの欠点を
克服するために為されたもので、水の表面に浮遊する物
体の分子と水の分子が引き合う分子間引力による表面張
力を利用して、水の表面に拡散している浮遊物を表層水
とともに集めて、容器の中に回収して密度を高めて廃棄
できる方法を提供するものである。
克服するために為されたもので、水の表面に浮遊する物
体の分子と水の分子が引き合う分子間引力による表面張
力を利用して、水の表面に拡散している浮遊物を表層水
とともに集めて、容器の中に回収して密度を高めて廃棄
できる方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を
用いて説明する。 第1例 図1は本発明による浮遊物捕集器を浴室用の洗面器に応
用したものである。図2は図1の洗面器により、浴槽の
水面の浮遊物を捕集している状態の断面図である。図3
は図2を真上から見た図である。図4は浮遊物と水の分
子の関係を現す概念図である。
用いて説明する。 第1例 図1は本発明による浮遊物捕集器を浴室用の洗面器に応
用したものである。図2は図1の洗面器により、浴槽の
水面の浮遊物を捕集している状態の断面図である。図3
は図2を真上から見た図である。図4は浮遊物と水の分
子の関係を現す概念図である。
【0007】構造を説明すると、図1の洗面器の縁に溝
状の導水部2が形成されている。
状の導水部2が形成されている。
【0008】作用を説明すると、図2において、水面3
に導水部2の一部が水没するように洗面器1を沈める
と、広い範囲の表層水は分子間引力に引かれて、導水部
2から滝4となって洗面器1の中に流れ込む。同時に、
広い面積に拡散している浮遊物も、表層水の分子に引か
れて洗面器1の中に流れ込む。浴槽の水面3と洗面器1
の水面5の間に落差があるうちは、表層水は洗面器1の
中に流入しつずける。
に導水部2の一部が水没するように洗面器1を沈める
と、広い範囲の表層水は分子間引力に引かれて、導水部
2から滝4となって洗面器1の中に流れ込む。同時に、
広い面積に拡散している浮遊物も、表層水の分子に引か
れて洗面器1の中に流れ込む。浴槽の水面3と洗面器1
の水面5の間に落差があるうちは、表層水は洗面器1の
中に流入しつずける。
【0009】この状態を図3により、真上から見ると洗
面器1の周囲の浮遊物6は表層水に引かれて導水部2に
向かって吸い寄せられ、洗面器1の中に入る。これは、
図4に示すように浮遊物6の分子と、水の分子7が互い
に手8を出して引き合って、水面を網の目のように覆っ
ているので、導水部2から滝4となって落ち込むとき、
水面3に拡散して浮遊する物体が表層水といっしよに洗
面器1の中に引き込まれるものである。そして洗面器1
の中に表層水が流入し続けると水面5があがって、水面
3との落差がなくなり水の流入は止まる。したがって水
面5には、水面3に広範囲に拡散していた垢や体毛や体
脂が濃縮されて集まるので、水とともに洗い場に捨てる
ことにより、少ない水で簡単に浮遊物を処理できる。
又、洗面器1の縁に溝状の導水部2を成形したので、深
さと幅が一定になり、最も効率よく設定した少量の水で
広範囲の浮遊物の捕集ができる。
面器1の周囲の浮遊物6は表層水に引かれて導水部2に
向かって吸い寄せられ、洗面器1の中に入る。これは、
図4に示すように浮遊物6の分子と、水の分子7が互い
に手8を出して引き合って、水面を網の目のように覆っ
ているので、導水部2から滝4となって落ち込むとき、
水面3に拡散して浮遊する物体が表層水といっしよに洗
面器1の中に引き込まれるものである。そして洗面器1
の中に表層水が流入し続けると水面5があがって、水面
3との落差がなくなり水の流入は止まる。したがって水
面5には、水面3に広範囲に拡散していた垢や体毛や体
脂が濃縮されて集まるので、水とともに洗い場に捨てる
ことにより、少ない水で簡単に浮遊物を処理できる。
又、洗面器1の縁に溝状の導水部2を成形したので、深
さと幅が一定になり、最も効率よく設定した少量の水で
広範囲の浮遊物の捕集ができる。
【0010】第2例 図5は本発明による浮遊物捕集器を石油等の流出事故に
よる流出油捕集器に応用して水面に浮遊している油を捕
集している状態の断面図である。
よる流出油捕集器に応用して水面に浮遊している油を捕
集している状態の断面図である。
【0011】構造を説明すると、捕集容器10の底に排
水口11を設け、排水口11の中にポンプ12を設ける
とともに、容器10を水面15に浮かせるフロート13
と水面15の下に一部が開口する導水部14を形成す
る。なお、ポンプ12及びフロート13は、容器内の水
面16の位置を一定にするように制御されている。17
は捕集した油の油面である。
水口11を設け、排水口11の中にポンプ12を設ける
とともに、容器10を水面15に浮かせるフロート13
と水面15の下に一部が開口する導水部14を形成す
る。なお、ポンプ12及びフロート13は、容器内の水
面16の位置を一定にするように制御されている。17
は捕集した油の油面である。
【0012】作用を説明すると、容器10を水中におろ
すとフロート13により浮く。ポンプ12を運転して容
器10の中の水を、排水口11から排水して水位16を
外の水面15より下げ、常に一定の水位を保持すると、
導水部14から水面15に拡散している油等を表層水と
いっしよに容器10の中に導入する。油面17に溜まっ
た油は図示してない別の装置により別のタンクに移送し
て処理をする。このように本発明の浮遊物捕集器によれ
ば、水面に広く薄く拡散している油等を、容易にしかも
大量に連続して捕集することができる。
すとフロート13により浮く。ポンプ12を運転して容
器10の中の水を、排水口11から排水して水位16を
外の水面15より下げ、常に一定の水位を保持すると、
導水部14から水面15に拡散している油等を表層水と
いっしよに容器10の中に導入する。油面17に溜まっ
た油は図示してない別の装置により別のタンクに移送し
て処理をする。このように本発明の浮遊物捕集器によれ
ば、水面に広く薄く拡散している油等を、容易にしかも
大量に連続して捕集することができる。
【0013】第3例 第3例は第2例の導水部分の発明に関するもので。図6
はその斜視図である。
はその斜視図である。
【0014】構造を説明すると、容器10を円筒形に成
形するとともに、導水部14の一部が水没するまで沈
め、容器10の内壁にこれも円筒状で導水口19を側面
にあけた調節具18を挿入し、上下左右に自在に摺動で
きるようにしてある。
形するとともに、導水部14の一部が水没するまで沈
め、容器10の内壁にこれも円筒状で導水口19を側面
にあけた調節具18を挿入し、上下左右に自在に摺動で
きるようにしてある。
【0015】作用を説明すると、油の粘度や、厚さや、
固形物の大きさにより、調節具18の導水口19を容器
10の導水部14に合わせて上下したり、左右に回した
りして導水部の幅及び高さを変えて導水量を調節し、最
も効率よく油等を捕集できるようにした。
固形物の大きさにより、調節具18の導水口19を容器
10の導水部14に合わせて上下したり、左右に回した
りして導水部の幅及び高さを変えて導水量を調節し、最
も効率よく油等を捕集できるようにした。
【0016】
【発明の効果】従って、本発明によれば、水面に広く薄
く拡散した浮遊物を、分子間引力による表面張力を利用
して、簡単に、効率よく容器の中へ捕集することができ
る。更に、容器の底の水を排出することにより、大量の
浮遊物を連続して捕集することができ、導水部の位置や
形を変えることにより、浮遊物の大きさや、粘度の違い
があっても前記の効果を得ることができる。
く拡散した浮遊物を、分子間引力による表面張力を利用
して、簡単に、効率よく容器の中へ捕集することができ
る。更に、容器の底の水を排出することにより、大量の
浮遊物を連続して捕集することができ、導水部の位置や
形を変えることにより、浮遊物の大きさや、粘度の違い
があっても前記の効果を得ることができる。
【0017】本発明の第1例では、洗面器を例にとって
説明したが、容器であれば桶でも、たらいでも、その外
どのような物でもよい。第2例では、円筒型の容器で説
明したが、角形でも、船形でも、そのほかどのような形
でもよい。第3例では、導水口の形と位置を、円筒を上
下左右に動かして調節したが、形および位置が変えられ
れば、調節方法はどのような方式でも、本発明の効果を
有する物である。
説明したが、容器であれば桶でも、たらいでも、その外
どのような物でもよい。第2例では、円筒型の容器で説
明したが、角形でも、船形でも、そのほかどのような形
でもよい。第3例では、導水口の形と位置を、円筒を上
下左右に動かして調節したが、形および位置が変えられ
れば、調節方法はどのような方式でも、本発明の効果を
有する物である。
【図1】本発明の第1例の斜視図
【図2】本発明の第1例の使用時の断面図
【図3】本発明の第1例の使用時の上面図
【図4】浮遊物と水の分子の結合を現す概念図
【図5】本発明の第2例の使用時の断面図
【図6】本発明の第3例の斜視図
1は容器 2は導水部 6は浮遊物 7は水の分子 10は捕集容器 11は排水口 12はポンプ 13はフロート 14は導水部 18は調節具
Claims (3)
- 【請求項1】容器の側面に形成した導水部の一部が水面
下に開口するまで該容器を水没させて、容器外水面と容
器内水面に落差を設け、導水部から容器内に容器外水面
の表層近くの水とともに、容器外水面に浮遊する物体を
導入することを特徴とする浮遊物捕集器 - 【請求項2】容器内に溜まった水を容器の外へ排出する
手段を設けてなる請求項1の浮遊物捕集器 - 【請求項3】導水部の位置又は形状を変化する手段を設
けて成る請求項1の浮遊物捕集機
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5824297A JPH10216038A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 浮遊物捕集器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5824297A JPH10216038A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 浮遊物捕集器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10216038A true JPH10216038A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=13078654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5824297A Pending JPH10216038A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 浮遊物捕集器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10216038A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013244324A (ja) * | 2012-05-29 | 2013-12-09 | Toshihide Kita | 排水装置 |
JP2015150411A (ja) * | 2014-02-16 | 2015-08-24 | 相原 雅彦 | 浮遊ゴミ収集器 |
US9896815B2 (en) | 2013-05-30 | 2018-02-20 | S.T. Ritvanen Oy | Method and apparatus for collecting surface layer of liquid |
-
1997
- 1997-02-05 JP JP5824297A patent/JPH10216038A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013244324A (ja) * | 2012-05-29 | 2013-12-09 | Toshihide Kita | 排水装置 |
US9896815B2 (en) | 2013-05-30 | 2018-02-20 | S.T. Ritvanen Oy | Method and apparatus for collecting surface layer of liquid |
JP2015150411A (ja) * | 2014-02-16 | 2015-08-24 | 相原 雅彦 | 浮遊ゴミ収集器 |
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