JPH10215533A - 積層コアおよびその製造方法 - Google Patents

積層コアおよびその製造方法

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JPH10215533A
JPH10215533A JP1368997A JP1368997A JPH10215533A JP H10215533 A JPH10215533 A JP H10215533A JP 1368997 A JP1368997 A JP 1368997A JP 1368997 A JP1368997 A JP 1368997A JP H10215533 A JPH10215533 A JP H10215533A
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JP
Japan
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core
core body
coating
laminated
concave portion
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JP1368997A
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Riyuusuke Azuma
隆祐 東
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装治具とコア体との接触部分に形成された
絶縁塗装膜の凸状を除去しなくても、すなわち、除去工
程を行わなくても、コアをモータに対して水平に取り付
けたりすることができる積層コアおよびその製造方法を
得る。 【解決手段】 放射状に突出する複数の突極1aとこれ
らの突極1aを連結する連結部1bとを有するコア板1
が複数枚積層されたコア体10の表面に所定の厚さの絶
縁性塗料3が塗装された積層コア11において、上記コ
ア体10は、突極1aに塗装された上記絶縁性塗料3の
厚さ寸法よりも積層方向に深い凹部10aを上記連結部
1bに有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々のモータなど
に使用される積層コアおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄板をプレスで打ち抜いて複数の
突極を放射状に有するコア板を得、このコア板を複数枚
一体に積層したものをモータなどのステータコアまたは
ロータコアとすることが行われている。そのコアの各突
極にコイルが巻かれるわけであるが、そのコイルとコア
との絶縁を図るため、従来では、コア本体に粉体塗装又
は電着塗装を施して絶縁塗装膜を形成するのが普通であ
る。
【0003】特に、コア本体に粉体塗装を施して絶縁塗
装膜を形成する場合は、図9に示すように、まず、コア
板が複数枚積層されたコア体70を、塗装治具71、7
1のテーパー状対向部で積層方向から挟持し、この塗装
治具71、71で挟持されたコア体70を粉体塗装装置
の投入部から取り出し部までに設けられているスクリュ
コンベア装置の搬送用スクリュ上で搬送させて絶縁塗装
膜を形成する。
【0004】この絶縁塗装膜形成の様子を示したのが図
10で、対をなして平行に設置されたスクリュからなる
搬送スクリュ80上で、塗装治具71、71で挟持され
たコア体70を搬送させながら、流動浸漬法等で上記塗
装治具71、71で挟持されたコア体70に対して塗装
粉を塗着・硬化させて粉体塗装が施される。粉体塗装が
施された後、上記塗装治具71、71で挟持されたコア
体70は、冷却工程等を経て取り出し部から自動的に排
出されるようになっている。
【0005】排出された塗装治具71、71で挟持され
たコア体70から、塗装治具71、71が外される。図
12(a)には、粉体塗装が施される前のコア体70を
示し、図12(b)には、粉体塗装が施された後のコア
体70を示している。尚、符号91は、絶縁塗装膜を示
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、上記塗
装治具71、71で挟持されたコア体70に対して塗装
粉を塗着・硬化すると、上記塗装治具71、71とコア
体70との接触部分(図11において矢印90で示す部
分)では、塗装粉が塗装治具71、71のテーパー状先
端部に沿って盛り上がって塗着してしまい、そのまま硬
化させると、粉体塗装が施されたコア体70は、図12
(b)に示すように、上記塗装治具71、71とコア体
70との接触部分90の絶縁塗装膜91が凸状に盛り上
がった状態で仕上がってしまう。これは、上記塗装治具
71、71とコア体70とが接触した状態で粉体塗装が
施され、上記接触部分90に塗装粉が溜まってしまうか
らである。
【0007】上記塗装治具71、71とコア体70との
接触部分90の絶縁塗装膜91が凸状に盛り上がった状
態に仕上がったコアを何ら後処理を施すことなくモータ
に取り付けると、コアを所定の姿勢に精度よく保持する
ことができないため、モータの生産上の障害となってし
まう。また、コアの突極に巻線を施す際にも上記塗装膜
の盛り上がり部が障害となってしまう。
【0008】そこで、従来では、この上記塗装治具7
1、71とコア体70との接触部分90の絶縁塗装膜9
1の凸状部分を除去する工程を経てからコアの突極に巻
線を施したり、モータに取り付けたりしていた。そのた
め、積層コアの製造コストが高くなるという難点があっ
た。
【0009】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、塗装治具とコア体との
接触部分に形成される絶縁塗装膜の凸状部分を除去しな
くても、すなわち、除去工程を設けなくても、コアを所
定の姿勢に精度よく取り付けることができ、また、突極
に巻線を施す際の障害要因が生じないようにした積層コ
アおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
放射状に突出する複数の突極とこれらの突極を連結する
連結部とを有するコア板が複数枚積層されたコア体の表
面に所定の厚さの絶縁性塗料が塗装された積層コアにお
いて、上記コア体は、突極に塗装された上記絶縁性塗料
の厚さ寸法よりも積層方向に深い凹部を上記連結部に有
していて、この凹部を塗装治具で挟持することができる
ようにしたことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記凹部は、連結部が異なる形状のコア板
が積層されることにより形成されていることを特徴とす
る。
【0012】請求項3記載の発明は、放射状に突出する
複数の突極とこれらの突極を連結する連結部とを有する
コア板が複数枚積層されたコア体の表面に所定の厚さの
絶縁性塗料を塗装する積層コアの製造方法において、上
記コア体の連結部の少なくとも一方の端面側に凹部を形
成し、この凹部の底面同志またはこの凹部の底面と他方
側の端面とを挟持した状態で、上記コア体の表面に絶縁
性塗料を塗装することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、上記凹部は、連結部が異なる形状のコア板
を積層することにより形成することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる積層コアおよびその製造方法の実施の形態につ
いて説明する。図1(a)において、符号1は、放射状
に複数の突極1aと、これらの突極1aを連結するリン
グ状の連結部1bとを有するコア板の一例を示してい
る。連結部1bの中心には、孔1cが形成されている。
図1(b)には、図1(a)に示すコア板1の孔1cよ
りも小さい孔2cが連結部2bの中心に形成されたコア
板2を示している。
【0015】図1(c)には、上記コア板1、1、2、
2を4枚積層されてなるコア体10を示している。この
コア体10は、内側に2枚のコア板2、2を重ね合わ
せ、このコア板2、2を挟むように上下からコア板1、
1を重ね合わせることによって形成されている。このよ
うに、コア体10は、孔2cが形成されたコア板2、2
を、その孔2cよりも大きい孔1cが形成されたコア板
1、1で挟持しているため、このコア体10の表裏両面
中央部には、リング状の凹部10aが形成されている。
【0016】この凹部10aは、上述の通り、コア板1
の孔1cとコア板2の孔2cとの直径の寸法の差から形
成されているものであり、また、この凹部10aは、後
述するように、コア体10の突極に塗装される絶縁塗装
の厚さ寸法よりも積層方向に深く形成されている。
【0017】次に、積層コアの製造方法について、静電
流動浸漬法による塗装方法を例として挙げて説明する。
図2に示すように、コア体10の上記凹部10a、10
aを、塗装治具20、20のテーパー状対向部で積層方
向から挟持し、この塗装治具20、20で挟持されたコ
ア体10を粉体塗装装置の投入部に投入する。
【0018】図3に示すように、粉体塗装装置内の投入
部から取り出し部までには、スクリュコンベア装置を構
成する一対の搬送用スクリュ30、30が平行に設けら
れている。この搬送用スクリュ30、30上で、上記塗
装治具20、20で挟持されたコア体10を投入部から
取り出し部まで搬送させながら、流動浸漬法等で上記塗
装治具20、20で挟持されたコア体10に対して塗装
粉を塗着・硬化させる。こうして、コア体10に絶縁塗
装膜が施されて積層コアが形成される。絶縁塗装膜が施
されたコア体10(積層コア)は、取り出し部から自動
的に排出されるようになっている。
【0019】さらに具体的に述べると、粉体塗装装置内
には、投入部から取り出し部に向かって順に塗装部、整
形部、硬化部、冷却部が配置されている。塗装部では、
コア体10に対して粉体塗料を付着させて、絶縁塗装膜
が施される。粉体塗料は、エポキシ樹脂、ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂等が使用される。また、余分な粉体
塗料は、集塵部で回収され、リサイクルされるようにな
っている。
【0020】塗装部において、コア体10に絶縁塗装膜
が形成されると、この絶縁塗装膜が形成されたコア体1
0は、搬送用スクリュ30、30によって、整形部へ搬
送され、この整形部で、コア体10に付着している余分
な粉体塗料が除去される。
【0021】整形部において、余分な粉体塗料が払い落
とされると、絶縁塗装膜が形成されたコア体10は、搬
送用スクリュ30、30によって、硬化部へ搬送され、
この硬化部で、高周波加熱装置によってコア体10が粉
体塗料のゲル温度以上まで加熱されて溶融される。
【0022】硬化部で溶融されたコア体10は、搬送用
スクリュ30、30によって、冷却部へ搬送され、冷却
ファンによって冷却され、その後、絶縁塗装膜が施され
たコア体10(積層コア)は、取り出し部から自動的に
排出される。
【0023】図4には、絶縁塗装膜が施され、取り出し
部から排出されたコア体10を示しており、符号3は、
絶縁塗装膜を示している。符号11は、コア体10に絶
縁塗装膜3が塗装されて形成された積層コアを示してい
る。取り出し部から排出された積層コア11は、塗装治
具20、20が外される。
【0024】図5(a)(b)は、それぞれ上記のよう
にして絶縁塗装膜が形成された積層コア11の正面図、
断面図を示している。図5(b)において、符号3a
は、上記凹部10a上に形成された絶縁塗装を示してい
る。この上記凹部10a内に形成された絶縁塗装3a
は、図5(c)に示すように、凹部10a内で、様々な
形状をした凸状に形成される。
【0025】上記凹部10a上に形成された絶縁塗装3
aについて図6を参照しながら具体的に説明する。図6
は、絶縁塗装膜が施されて取り出し部から排出された積
層コア11の断面図を示している。図6に示すように、
上記凹部10a内に形成された絶縁塗装3aは、上記塗
装治具20のテーパー状先端部と接触した状態で、か
つ、上記テーパー状先端部に沿って断面凸状に、軸線方
向から見てリング状に形成される。
【0026】しかしながら、上記凹部10aは、上述の
通り、上記コア体10の突極に塗装される絶縁塗装の厚
さ寸法よりも積層方向に深く形成されているため、凸状
に形成される絶縁塗装3aの盛り上がり高さは、上記凹
部10a外に形成されている絶縁塗装3の表面よりも、
低くなっている。したがって、上記凹部10a内に形成
された絶縁塗装3aの凸状部分を除去しなくても、積層
コア11をモータなどに対して所定の姿勢に精度よく取
り付けることができる。
【0027】従来は、図12(b)について説明したよ
うに、上記塗装治具71、71とコア体70との接触部
分90での絶縁塗装膜91の盛り上がり高さが、接触部
分90以外に形成されている絶縁塗装91の表面より
も、高くなっているため、接触部分90での絶縁塗装膜
91の凸状部分を除去してから、すなわち、除去工程を
経てからコアの突極に巻線を施したり、モータなどに取
り付けたりしなければならないが、本発明では、凹状部
分の除去工程を経なくても積層コア11をモータなどに
対して所定の姿勢に精度よく取り付けることができる。
【0028】図6に示すように、例えば、絶縁塗装の厚
さAを30〜80μm程度に設定して絶縁塗装を行う場
合は、上記凹部10aの積層方向の深さBを、0.1〜
0.3mm、上記凹部10aの外径と塗装治具20の先
端の外径との差Cを、0.3〜0.5mm程度に設定す
ればよい。
【0029】以上説明したコア体10は、表裏両面に凹
部10aが形成されたものであるが、必ずしも両面に凹
部10aが形成されていなくてもよい。つまり、モータ
などへの取付け面側のみに凹部10aを形成すればよ
い。
【0030】次に、上記コア体10の各種変形例につい
て図7を参照しながら説明する。図7(a)に示すコア
体10は、4枚のコア板50、50、51、51を積層
したものであり、コア板51は、前述の実施の形態にお
けるコア板2と同形のものである。このコア体10は、
コア板51、51を重ね合わせ、このコア板51、51
を挟むように上下からコア板50、50を重ね合わせて
形成されている。
【0031】上記コア板50は、放射状に複数の突極5
0aと、これらの突極50aを連結する連結部50bと
が、厚さ方向に、コア板51の厚さ分だけ段差になって
形成されているものである。この段差は、プレス加工に
より塑性変形 させて形成されている。また、このコア
板50の中心孔の径は、コア板51の中心孔の径よりも
小さく形成されている。
【0032】従って、コア板50とコア板51とを重ね
合わせると、上記コア板50の連結部50bと、上記コ
ア板51とが同じ高さになる。このコア板50とコア板
51とを、コア板50の連結部50bとコア板51とが
同じ高さになるように重ね合わせ、この重ね合わせたも
のを2組用意し、コア板51とコア板51とが重なるよ
うに、この2組を重ね合わせれば図7(a)に示すよう
に、コア板50、50の連結部50b、50bが凹部と
なったコア体10を形成することができる。上記凹部を
形成する連結部50b、50bの積層方向の深さは、突
極に形成される絶縁性塗料の厚さ寸法よりも深くなって
いる。
【0033】図7(b)に示すコア体10は、4枚の前
記コア板1、1、1、2を積層したものである。このコ
ア体10は、1枚のコア板2上に、3枚のコア板1、
1、1を積層することにより形成されている。つまり、
この図7(b)に示すコア体10は、片面、すなわち、
モータなどへの取付け面だけに凹部10aを形成したも
のである。図7(b)では、コア板1を3枚使用したも
のを一例として示しているが、モータなどへの取付け面
に凹部10aを形成することができるものであれば、コ
ア板1およびコア板2の使用枚数は任意である。
【0034】図7(c)に示すコア体10は、4枚のコ
ア板54、54、54、55を積層したものである。コ
ア板55は、上記コア板1と同形のもので、1枚のコア
板55上に、コア板54、54、54を3枚積層するこ
とにより形成されている。
【0035】上記コア板54は、放射状に複数の突極5
4aと、これらの突極54aを連結する連結部とを有す
ると共に、この連結部に、半抜き部54bが、厚さ方向
に一定の寸法分だけ段差になって形成されているもので
ある。また、このコア板54の中心孔は、コア板55の
中心孔よりも小さく形成されており、コア板55の中心
孔は、コア板54の上記半抜き部54bが嵌合する大き
さになっている。従って、1枚のコア板55上に、3枚
のコア板54、54、54を積層してなる図7(c)に
示すコア体10は、上下両面に最上層のコア板54の半
抜き部54bによる凹部10aと、上記コア板55の中
心孔およびこの中心孔に嵌合しているコア板54の半抜
き部54bの底面による凹部10aが形成される。
【0036】次に、図8を参照しながら、本発明の積層
コアの使用例について説明する。図8において、鉄板な
どの磁性体からなるモータ基板56には、その中心部に
形成された孔にホルダ59の一端部が嵌められている。
このホルダ59の内周側には、下部に焼結含油軸受6
0、上部にボールベアリング61が配置されている。
【0037】上記焼結含油軸受60およびボールベアリ
ング61の内周側には回転軸62が嵌められ、回転軸6
2はラジアル方向に支承されている。上記焼結含油軸受
60には潤滑油が含浸されていて、この潤滑油が焼結含
油軸受60の内周面と回転軸62の外周面との間隙に介
在することによって回転軸62が円滑に回転するように
なっている。
【0038】上記ホルダ59の外周縁部上面にはコア1
1の内周縁部が載せられ、基板56とホルダ59を貫通
した止めねじがコア11にねじ込まれることによってコ
ア11がホルダ59上に固定されている。コア11の各
突極には駆動コイル57が巻回されている。
【0039】上記ボールベアリング61の上端面から突
出した回転軸62の外周には、ディスクハブを載置する
ハブ台63が嵌合され、回転軸62とハブ台63が一体
に結合されている。上記ハブ台63の外周には、扁平な
カップ状のロータケース64の中心孔が圧入され、ハブ
台63とロータケース64が一体に結合されている。
【0040】上記ロータケース64は、コア11を含む
モータのステータを覆っており、ロータケース64の外
周壁の内側面には駆動マグネット65が固着されてい
る。駆動マグネット65の内周面はコア11の外周面で
ある各突極の先端面と適宜の間隙をおいて対向してい
る。
【0041】このように、コア11はモータのステータ
コアなどとして使用されるが、コア11に形成されてい
る凹部10aおよび、この凹部10a内に生じる絶縁塗
装3aの凸状部分は、上記凹部10aの深さの範囲内に
とどまり、凹部10aから突出することはないから、上
記凹部10a形成面を取付け基準面とすることにより、
コア11を所定の姿勢に精度よく取り付けることがで
き、構成上何ら悪影響を及ばさないように形成されてい
る。
【0042】本発明にかかる積層コアは、モータのステ
ータコアまたはロータコアとして用いることができる
し、モータ以外の電気機器、例えば、発電機、変圧器、
ソレノイドなどにも用いることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、コア体は、突極に塗装
された絶縁塗料の厚さ寸法よりも積層方向に深い凹部を
連結部に有しているため、塗装治具とコア体との接触部
分である凹部内に形成される絶縁塗装の凸状部分を除去
しなくても、すなわち、除去工程を経なくても、コアを
モータなどに対して所定の姿勢で精度よく取り付けるこ
とができ、製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用可能なコア板およびコア体の例を
示す正面図および断面図である。
【図2】本発明に適用可能なコア体と塗装治具との塗装
前の関係を示す正面図である。
【図3】本発明に適用可能な粉体塗装装置内のコア体と
塗装治具との様子示す平面図である。
【図4】本発明に適用可能なコア体と塗装治具との塗装
後の関係を示す正面図である。
【図5】本発明の積層コアの実施の形態を示す正面図、
断面図および一部分の拡大断面図である。
【図6】同上実施の形態の積層コアと塗装治具との接触
部分を示す断面図である。
【図7】本発明に適用可能なコア体の各種変形例を示す
断面図である。
【図8】本発明の積層コアを用いたモータの例を示す断
面図である。
【図9】従来のコア体と塗装治具との塗装前の関係を示
す正面図である。
【図10】従来の粉体塗装装置内のコア体と塗装治具と
の様子を示す平面図である。
【図11】従来のコア体と塗装治具との塗装後の関係を
示す正面図である。
【図12】従来の積層コアの各種の例を示す正面図およ
び断面図である。
【符号の説明】
1 コア板 1a 突極 1b 連結部 1c 孔 2 コア板 2a 突極 2b 連結部 2c 孔 3 絶縁塗装膜 3a 凹部内に形成された絶縁塗装 10 コア体 10a 凹部 11 積層コア 20 塗装治具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射状に突出する複数の突極とこれらの
    突極を連結する連結部とを有するコア板が複数枚積層さ
    れたコア体の表面に所定の厚さの絶縁性塗料が塗装され
    た積層コアにおいて、 上記コア体は、突極に塗装された上記絶縁性塗料の厚さ
    寸法よりも積層方向に深い凹部を上記連結部に有してい
    ることを特徴とする積層コア。
  2. 【請求項2】 上記凹部は、連結部が異なる形状のコア
    板が積層されることにより形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の積層コア。
  3. 【請求項3】 放射状に突出する複数の突極とこれらの
    突極を連結する連結部とを有するコア板が複数枚積層さ
    れたコア体の表面に所定の厚さの絶縁性塗料を塗装する
    積層コアの製造方法において、 上記コア体の連結部の少なくとも一方の端面側に凹部を
    形成し、この凹部の底面同志またはこの凹部の底面と他
    方側の端面とを挟持した状態で、上記コア体の表面に絶
    縁性塗料を塗装することを特徴とする積層コアの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 上記凹部は、連結部が異なる形状のコア
    板を積層することにより形成することを特徴とする請求
    項3記載の積層コアの製造方法。
JP1368997A 1997-01-28 1997-01-28 積層コアおよびその製造方法 Pending JPH10215533A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001320842A (ja) * 2000-05-10 2001-11-16 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 積層コア及びその製造方法
JP2009072007A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Tokyo Parts Ind Co Ltd ブラシレスモータ

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