JPH10213711A - 正常分散モード光ファイバ伝送システム - Google Patents
正常分散モード光ファイバ伝送システムInfo
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- JPH10213711A JPH10213711A JP9349728A JP34972897A JPH10213711A JP H10213711 A JPH10213711 A JP H10213711A JP 9349728 A JP9349728 A JP 9349728A JP 34972897 A JP34972897 A JP 34972897A JP H10213711 A JPH10213711 A JP H10213711A
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Abstract
送システム内の分散の問題に対する新しくかつ今までに
ない解決方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバの正常分散モードに対応する
周波数帯において、伝送システムに沿った距離に応じて
周波数が変化する複数のフィルタを含む光ファイバ伝送
システムにおける、ファイバの正常分散モードに対応す
る周波数における非ソリトン信号NRZまたはRZの送
信を提供する。本技術分野に一般的に普及している偏見
に対抗して、スライディングろ波により、光ファイバの
正常分散モードにおいて非ソリトン信号NRZまたはR
Zを使用することを提案する。本発明により、長距離z
について高い品質係数Qで、正常分散モードにおける非
ソリトン伝送が可能である。
Description
システムならびにそのようなシステムのための伝送方法
を対象とする。
関する。
「大距離」とは、通常、海底伝送システム用として使用
される長さである6Mmよりも長い距離を意味する。
「高速」または「大速度」とは、長距離伝送システム用
として現在考えられている速度である5Gビット/秒を
上回る速度を意味する。長距離高速光ファイバ伝送シス
テムの場合、特有な分散の問題が生じる。
分散モード、たとえば負の分散係数に対応する波長にお
いて信号NRZ(非ゼロ復帰)またはRZ(ゼロ復帰)
を伝送用として使用することが提案された。この種の伝
送は高速および長距離用であり、現状の光ファイバを使
用しての検討は考えられない。事実、数Mmを超える距
離における分散による損失は過大である。6000km
の伝送全長についてたとえば65km程度の短い間隔、
とくに8000kmの伝送全長について45km未満の
間隔で中継器を配置し、信号の再生を行うことは可能で
ある。このような解決方法は、中継器を交換または修理
することができない海底結合の場合には実施することが
できない。また、この解決方法は、長距離の場合、経済
的に見て将来性がない。
信号を使用することにある。異常分散光ファイバの部分
内でのソリトンパルスまたはソリトンの伝送は既知の現
象である。ソリトンは、sechの形態のパルス信号で
ある。この形態のパルスの場合、ファイバのうちの対応
する部分内の非線形性により光信号の分散が相殺され
る。ソリトンの伝送は、非線形シュレーディンガー方程
式により既知の方法でモデル化される。光ファイバの正
常分散部分内の、連続信号内のパルス穴で構成される
「黒色」ソリトンの伝送も既知である。この場合、ソリ
トンは、負の色分散で伝搬するような波長を有する。た
とえば、J.P.Gordon、A.Haus、Opt
ical Letters、vol.11 No10
pages665−667の論文に記述されている、ソ
リトンと、伝送システム内にあるノイズとの相互作用に
よって発生するジグなど種々の効果により、このような
パルスの伝送が制限される。ゴードン−ハウス効果と呼
ばれるこの効果により、ソリトン伝送の品質または速度
に理論的制限が課される。この限界を突破できるように
するため、伝送ソリトンの急激な変化を制御することが
できるスライディング導波フィルタシステムが提案され
た。これについてはたとえばEP−A−0576208
号明細書を参照のこと。この明細書では、スライディン
グフィルタによってソリトンのみを導波することができ
ること、および、スライディングろ波のため、他の種類
のパルスは顕著なエネルギー損失をこうむることが明ら
かにされている。
ルスまたはソリトンを伝送させることは、高速長距離光
ファイバ伝送システムに関しては現在一般的に認められ
た解決方法である。しかしながらこの解決方法は欠点を
有し、とくに、パルスの到達時間の分布がきわめて問題
になることが多い。さらに、ソリトンパルスが相互に作
用し、そのため、隣接する二つのソリトン間に最小「距
離」が課されて有効伝送速度が制限される。これについ
てはたとえばF.M.MitschkeおよびL.F.
Mollenauer、Optical Letter
s、vol.12 No5 355−357頁を参照の
こと。
分散光ファイバの部分における高速長距離光ファイバの
結合の実施可能性についての偏見が存在する。
伝送システム内の分散の問題に対する新しくかつ今まで
にない解決方法であって、ソリトンパルスを使用しない
方法を提供する。本発明は、一般的な偏見に対抗する解
決方法を提供するものであり、それにより、正常分散光
ファイバ部分内での信号の伝送が可能となる。
光ファイバの正常分散モードに対応する周波数帯におい
て、伝送システムに沿った距離に応じて周波数が変化す
る複数のフィルタを含む光ファイバ伝送システムを提供
する。
離に応じて前記周波数が増加する。別の実施形態では、
伝送システムに沿った距離に応じて前記周波数が減少す
る。周波数は、伝送システムに沿った距離の非単調関数
に従うこともできる。
結合する関数の変化率は、絶対値で6から120GHz
/Mmの間、好ましくは16から60GHz/Mmの間
に含まれる。
分散を補正するために、伝送システム内の、前記周波数
帯に正分散光ファイバ区域を設けることもできる。伝送
システムは6Mmを上回る長さを有することができる。
に対応する周波数における非ソリトン信号NRZまたは
RZの送信を含むこのような伝送システム内での伝送方
法にも関する。
ビット/秒を超える速度で送信することができる。信号
はまた、波長の多重化により送信することができる。
示し添付の図面を参照して行う本発明の実施形態につい
ての以下の説明を読むことにより明らかになろう。
モードに対応する周波数帯において、スライディングフ
ィルタを使用することを提案するものである。驚くこと
には、スライディングフィルタを使用することは、かつ
ては、ファイバの異常分散部分内で伝送されるソリトン
上で発生する急激な変化を補正するためのものとされて
いたが、正常分散モードにおいて非ソリトン信号の伝送
を確実にするためにも使用することができることがわか
った。その点において、本発明は、正常分散において長
距離高速伝送を行うために従来当業者に提案されていた
方法と異なる。
スライディングフィルタを使用しても、当業者にとって
は、ソリトンでない信号に関して、ソリトンが伝搬する
分散モードに対抗するモードにおいてスライディングフ
ィルタを応用し、急激な変化およびゴードン−ハウス効
果の問題ではない問題を解決するということについて何
ら示唆が与えられない。今一度、EP−A−05762
08号明細書を参照する。この明細書は、スライディン
グフィルタの使用に関する現行技術の一般的位置付けを
反映している。
和の1/2、あるいは対応する定義によるフィルタの中心
周波数が、伝送システムに沿った距離に応じて、連続に
増加または減少するスライディングフィルタを使用する
ことが可能である。ファブリーペローフィルタなどの多
重ローブフィルタの場合、一つのローブの中心周波数を
想定するか、自由スペクトル間隔をモジュロとみなして
作業する。数値シミュレーションでは、いずれの場合
も、許容される方法で非ソリトン信号NRZまたはRZ
が伝送されることがわかっている。
フィルタの中心周波数が非単調に変化し、通常、「ジグ
ザグ」状、すなわち順々に増加および減少するスライデ
ィングフィルタを使用することもできる。
散を有する異なる光ファイバ区間を伝送システム内に挿
入することができる。この解決方法を使用する伝送シス
テムの例を図1で説明する。
離に応じた中心周波数の変化率、すなわち、隣接する二
つのフィルタの中心周波数の差とこれら二つのフィルタ
間の距離の比は、6〜120GHz/Mmの間に含まれ
る絶対値を有することが好ましく、12〜60GHz/
Mmの間の値はさらに好ましく満足のいく結果が得られ
る。図1の例は、−24GHz/Mmの一定の変化率に
相当する。これらの変化率は十分に低いことから、たと
え長距離でスライディング率が単調であっても、システ
ム全体にわたるずれは許容できるものであることが保証
される。図1の例では、フィルタの累積影響は12Mm
の距離について2.2nmに相当するが、これは依然と
して許容できる。
使用が簡単なファブリーペロー型のフィルタを使用する
ことができる。他の種類のフィルタは可能である。ファ
ブリーペロー型のサンプルフィルタは、その伝達関数が
多重ローブである限りにおいては、波長の多重送信にと
くに適している。
信号を増幅し伝送およびろ波によって生じる減衰を相殺
することができる、たとえばエルビウムなどの稀土類で
ドープされたファイバのような増幅装置を使用すること
ができる。
号NRZまたはRZを、5または10Gビット/秒を上
回る速度で、数Mmを上回る距離にわたり伝送すること
ができる。伝送システム内で複数の通信路の往来を確保
するために波長多重化(WDM)を使用することができ
る。
信号の伝送に使用するための、本発明による伝送システ
ムの構造の例を示す図であり、図1の例ではシステム
は、光ファイバ区間3l〜3nによって接続され中継器
4l〜4n−1によって分離される二つの送受信端末1
および2を含み、光ファイバ区間は、D=−0.2ps
/nm.kmの分散と80kmの区間長を有するファイ
バから成る。
m、自由スペクトル間隔0.77nmのファブリーペロ
ー型フィルタを含み、フィルタは、変化率−24GHz
/Mmで伝送路に沿って減少し連続的に変化する中心周
波数を有する。さらに各フィルタは+6dBの増幅器に
接続される。480km毎、すなわちD=−0.2ps
/nm.kmで6区間のファイバの後に、D=17ps
/nm.kmの正分散を有する光ファイバ区間5l〜5
pをシステム内に挿入する。これらの区間により、負分
散ファイバ区間の累積影響を相殺することができる。各
区間は、一つが80kmの区間六つおよび正分散ファイ
バ区間の全体における分散を0にするのに十分な5.6
km程度の長さを有する。この図1に記述するシステム
は、分散が−0.2ps/nm.kmであるファイバを
分散が−0.01ps/nm.kmであるファイバに置
き換え、回路上で相殺を行なわない場合でも動作する。
その場合、正分散ファイバの区間はないので、ソリトン
モードではない。
の変化に応じた品質係数Qのグラフ図である。図2の数
値シミュレーション用として、従来、最大エネルギーの
半分(FWHM)に等しいエネルギー用の、立ち上り時
間40ps、幅60psの超ガウスパルス列を使用し
た。パルスは10Gビット/秒の速度で送信される。
に品質係数をdBで示した。四角形から成る曲線は振幅
品質係数Qaを示し、三角形から成る曲線は時間品質係
数Qtを示す。両者とも数値上の計算値である。これら
二つの係数は、6Mmを上回る伝搬距離に関して10d
Bを上回る値を有しており、このような距離に関しての
10〜20よりもはるかに低いBERが可能である。
散光ファイバ部分における高速長距離伝送の本発明によ
る技術的可能性をよく示している。図は、スライディン
グフィルタを使用するこのような信号の伝送により正し
い結合ができ、非常に近いところに中継器を置く必要が
ないことを明らかにしている。
ョンの場合における種々の距離についての目視線および
時間軸線の変化が示してある。図3A、図3C、図3
E、図3G、図3Hおよび図3Iはそれぞれ、1600
km、2400km、3600km、4800km、6
000kmおよび8000kmの距離についての目視線
図である。
それぞれ、1600km、2400km、3600k
m、および8000kmの距離についての時間軸線図で
ある。
本発明による信号の伝送品質を示している。さらに、対
応する時間軸線の変化が本発明による伝送の可能性を明
らかにしている。8Mmを超えると、目視線はかなり開
いているが、これは、時間品質および振幅品質の係数の
許容される値に対応する。
び実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば
多くの変形が可能である。フィルタの伝達関数が−3d
Bでのろ波を行う点を有さない場合でも、フィルタの中
心周波数 − −3dBでのろ波を行う周波数の和の1/
2 − という従来の定義を一般化することができるこ
とは明らかであり、したがって、このような点が実際に
存在するようになるまで出力を任意に増加するだけでよ
い。前記に説明したように、中心周波数という用語を使
用する場合、多重ローブフィルタは除外されない。ま
た、フィルタの中心周波数に関し種々の変化モードを選
択することができることも明らかである。単向伝送の場
合について図2を参照して伝送システムを説明したが、
このシステムは双方向伝送においても使用することがで
きる。
である。
に応じた品質係数Qのグラフ図である。
いての目視線の変化を示す図である。
いての時間軸線の変化を示す図である。
いての目視線の変化を示す図である。
いての時間軸線の変化を示す図である。
いての目視線の変化を示す図である。
いての時間軸線の変化を示す図である。
いての目視線の変化を示す図である。
いての目視線の変化を示す図である。
いての目視線の変化を示す図である。
いての時間軸線の変化を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 光ファイバの正常分散モードに対応する
周波数帯において、伝送システムに沿った距離に応じて
周波数が変化する複数のフィルタを含む光ファイバ伝送
システム。 - 【請求項2】 伝送システムに沿った距離に応じて前記
周波数が増加する請求項1に記載の伝送システム。 - 【請求項3】 伝送システムに沿った距離に応じて前記
周波数が減少する請求項1に記載の伝送システム。 - 【請求項4】 前記周波数が、伝送システムに沿った距
離の非単調関数に従う請求項1に記載の伝送システム。 - 【請求項5】 前記周波数を伝送システムに沿った距離
に結合する関数の変化率が、絶対値で6から120GH
z/Mmの間、好ましくは16から60GHz/Mmの
間に含まれる請求項1から4のいずれか一項に記載の伝
送システム。 - 【請求項6】 光ファイバの正常部分内に累積した分散
を補正するために、前記周波数帯に正分散光ファイバ区
域をさらに含む請求項1から3または請求項5のいずれ
か一項に記載の伝送システム。 - 【請求項7】 長さが6Mmを上回る請求項1から6の
いずれか一項に記載の伝送システム。 - 【請求項8】 ファイバの正常分散モードに対応する周
波数における非ソリトン信号NRZまたはRZの送信を
含む請求項1から7のいずれか一項に記載の伝送システ
ム内での伝送方法。 - 【請求項9】 信号が5Gビット/秒、好ましくは10
Gビット/秒を超える速度で送信される請求項8に記載
の方法。 - 【請求項10】 波長の多重化により信号が送信される
請求項8または9に記載の方法。
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