JPH10213532A - 腐食疲労試験方法 - Google Patents

腐食疲労試験方法

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JPH10213532A
JPH10213532A JP1406497A JP1406497A JPH10213532A JP H10213532 A JPH10213532 A JP H10213532A JP 1406497 A JP1406497 A JP 1406497A JP 1406497 A JP1406497 A JP 1406497A JP H10213532 A JPH10213532 A JP H10213532A
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JP
Japan
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corrosion fatigue
test
tube
stress
disk
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1406497A
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English (en)
Inventor
Takumi Tokiyoshi
巧 時吉
Masaaki Fujita
正昭 藤田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10213532A publication Critical patent/JPH10213532A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各種要因を対象とする多くの試験を短期間に行
なうことを可能にする。 【解決手段】金属管内面の腐食疲労試験を行なうための
腐食疲労試験方法であって、試験管(蒸発管5)の外周
に円板6を嵌着し、試験管(蒸発管5)内に高温・高圧
水を流した際に円板6の影響により発生する熱応力を用
いて応力付加を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ蒸発管内面
に発生する腐食疲労亀裂の再現試験を行なうのに好適な
腐食疲労試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4には、ボイラ蒸発管内面に発生する
腐食疲労試験を行なうための、従来の腐食疲労試験装置
の構成を示している。図4に示すように、腐食疲労試験
装置は、オートクレーブ1、加熱ヒータ2、疲労試験装
置3によって構成されている。腐食疲労試験の対象とす
る試験片4(試験管)は、オートクレーブ1内において
保持されている。
【0003】オートクレーブ1内には、実機ボイラにお
ける条件と同じ高温・高圧水が流れ込み、試験片4がこ
の条件に曝されている。また、オートクレーブ1内は、
外面からヒータ2によって加熱されて一定温度に保たれ
ている。試験片4は、この環境下で、疲労試験装置3に
より繰り返し応力が付加されて、破断するまで試験が繰
り返される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の腐食
疲労試験装置では、オートクレーブ1内に保持された試
験片4に対して、オートクレーブ1内に実機条件と同じ
高温・高圧水を供給すると共に、ヒータ2によってオー
トクレーブ1内の温度を一定に保ちながら、疲労試験装
置3によって繰り返し応力を付加することで試験が行な
われていた。
【0005】実機において生じる腐食疲労亀裂発生の原
因を究明するためには、腐食疲労に及ぼす各種要因をパ
ラメータとして多くの試験を行なう必要がある。一方、
腐食疲労試験では、1体の試験片4について長時間必要
となるため、全てのパラメータを対象とした試験全体を
終了するのに長い期間を要してしまう。このため、実際
の腐食疲労試験では、試験条件を絞り込んで行なわざる
を得ず、従って十分な腐食疲労メカニズムの解明までに
は至っていなかった。
【0006】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、各種要因を対象とする多くの試験を短期間
に行なうことが可能な腐食疲労試験方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属管内面の
腐食疲労試験を行なうための腐食疲労試験方法であっ
て、試験管の外周に円板を嵌着し、前記試験管内に高温
・高圧水を流した際に前記円板の影響により発生する熱
応力を用いて応力付加を行なうようにしたことを特徴と
する。
【0008】また、前記試験管には、実機ボイラの高温
・高圧水を導いていることを特徴とする。また、前記試
験管には、外径、及び板厚の異なる複数の円板が、互い
に間隔を設けて嵌着されていることを特徴とする。ま
た、前記試験管の高温・高圧水の出入口に開閉バルブを
設け、同バルブの開閉を行なって、繰り返し応力を付加
することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1及び図2は本実施形態
に係わる腐食疲労試験方法を説明するための図である。
図1及び図2に示すような、試験管として蒸発管5の外
周の一部に、円板6を、例えば溶接して取り付けた供試
体を製作する。
【0010】図1には円板6が取り付けられた蒸発管5
の側面を示し、図2は図1中におけるA−A線での断面
図を示している。図2に示すように、円板6の中心部に
設けられた蒸発管5の外径と一致する径を持つ穴に、蒸
発管5が挿入されることで嵌着されている。
【0011】本実施形態では、蒸発管5内に高温・高圧
水を繰り返し流入させることで、蒸発管5と円板6との
間に温度差を生じさせ、両者の温度差によって作用する
熱応力を用いて応力を付加する。
【0012】図3には、蒸発管5に対する熱応力の状況
を示している。図3(a)には、熱応力が付加された状
態の概念を示し、図3(b)には、蒸発管5に対する熱
応力の垂直成分(σz )を示している。図3に示すよう
に、蒸発管5の熱応力は、円板6との取り合い端部が最
大となっている。
【0013】この高温・高圧水の蒸発管5に対する流入
を繰り返すことで、繰り返し蒸発管5に応力を付加する
ことで、蒸発管5の内面に腐食疲労亀裂を発生させる。
円板6の肉厚(W)と半径(r)を種々変化させること
で、腐食疲労に及ぼす各種要因(パラメータ)に応じ
た、蒸発管5に作用する応力を変化させることができ
る。
【0014】また、腐食疲労試験では、この様な試験片
(蒸発管5)を直列または並列に複数設置し、それぞれ
腐食疲労に影響を及ぼす各種要因(パラメータ)を変化
させた試験を同時に実施することが可能となる。
【0015】また、1つの蒸発管5に対して1つの円板
6を取り付けるだけに限らず、複数の円板6を1つの蒸
発管5に対して互いに間隔を設けて取り付けることで、
腐食疲労に影響を及ぼす要因(パラメータ)を変化させ
ることもできる。
【0016】また、蒸発管5には、実機ボイラより高温
・高圧水を導くようにすれば、より現実に近い状況を再
現して、腐食疲労試験を実施することができる。なお、
必要に応じて試験対象とする蒸発管5の入口、出口、そ
れぞれに高温・高圧水の流入/停止を制御するための開
閉バルブ(図示せず)を設置し、このバルブを繰り返し
開閉することで、繰り返し蒸発管5に対して応力を付加
して、例えば過酷な条件を想定した試験を実施すること
ができる。
【0017】通常、腐食疲労試験は、蒸発管5を大気中
にそのまま置かれた状態で行なわれるが、試験条件を変
えるために、蒸発管5を保温材等で被覆した状態で行な
うようにしても良い。
【0018】このようにして、高温・高圧水による流圧
と繰り返しの応力が付加されることで、蒸発管5が内面
から腐食疲労亀裂により破断するまで試験が継続して行
われる。
【0019】なお、腐食疲労試験の途中で、腐食疲労の
状態を確認する場合には、前述したような開閉バルブを
閉じて高温・高圧水の蒸発管5の流入を停止させた後
に、非破壊検査、例えば超音波検査を行なう。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による腐食疲
労試験方法では、次の様な効果がある。すなわち、試験
管の外周に円板を嵌着し、試験管内に高温・高圧水を流
すことで腐食疲労試験を行なうため、従来のような大掛
かりな試験装置(例えば、オートクレーブ、加熱ヒー
タ、応力付加装置等)が不要となり、腐食疲労試験のた
めの設備が非常に簡単化される。
【0021】また、実機ボイラの高温・高圧水を導いて
試験管に対する腐食疲労試験を行なうので、実機プラン
トを忠実に再現することが容易であり、その結果、実機
プラントにおける試験と同じ真の実験データを入手する
ことができる。
【0022】また、試験管に嵌着した円板の影響により
発生する熱応力を用いて応力付加を行なうため、円板の
外径及び板厚を変化させることで付加応力を変化させる
ことができ、腐食疲労に影響を及ぼす各種要因を変化さ
せた試験を簡単に行なうことができる。また、付加応力
を種々変化させた複数の試験管に対して、同時に高温・
高圧水を流入させることで、複数の条件での試験を同時
にできるために、多数の試験条件を対象としても短期間
で腐食疲労試験を完了させることができる。
【0023】また、試験管の高温・高圧水の出入口に開
閉バルブを設け、同バルブの開閉を行なって、繰り返し
応力を付加することができるので、バルブを閉じて試験
を中断させて、試験途中の腐食疲労の進行状況を、非破
壊検査等によって容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる腐食疲労試験方法を
説明するための円板6が取り付けられた蒸発管5の側面
を示す図。
【図2】本発明の実施形態に係わる腐食疲労試験方法を
説明するための図1中におけるA−A線での断面図を示
す図。
【図3】本実施形態における蒸発管5に対する熱応力の
状況を説明するための図。
【図4】従来のボイラ蒸発管内面に発生する腐食疲労試
験を行なうための腐食疲労試験装置の構成を示す図。
【符号の説明】
5 蒸発管 6 円板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属管内面の腐食疲労試験を行なうため
    の腐食疲労試験方法であって、 試験管の外周に円板を嵌着し、前記試験管内に高温・高
    圧水を流した際に前記円板の影響により発生する熱応力
    を用いて応力付加を行なうようにしたことを特徴とする
    腐食疲労試験方法。
  2. 【請求項2】 前記試験管には、実機ボイラの高温・高
    圧水を導いていることを特徴とする請求項1記載の腐食
    疲労試験方法。
  3. 【請求項3】 前記試験管には、外径、及び板厚の異な
    る複数の円板が、互いに間隔を設けて嵌着されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の腐食疲労試験方法。
  4. 【請求項4】 前記試験管の高温・高圧水の出入口に開
    閉バルブを設け、同バルブの開閉を行なって、繰り返し
    応力を付加することを特徴とする請求項1記載の腐食疲
    労試験方法。
JP1406497A 1997-01-28 1997-01-28 腐食疲労試験方法 Withdrawn JPH10213532A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102346114A (zh) * 2010-07-30 2012-02-08 中国科学院金属研究所 一种带高温高压循环水的腐蚀疲劳试验装置
CN105806693A (zh) * 2014-12-29 2016-07-27 核工业西南物理研究院 超临界水氧化环境材料疲劳性能测试装置
CN109357993A (zh) * 2018-09-28 2019-02-19 中国人民解放军第五七九工厂 碳化硅基复合材料三温段水氧耦合腐蚀装置
CN112304790A (zh) * 2020-12-17 2021-02-02 山西理工红日节能服务有限公司 一种供热直埋管道疲劳试验方法
CN113624669A (zh) * 2021-07-30 2021-11-09 中车工业研究院有限公司 金属腐蚀疲劳裂纹扩展测试装置及方法

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Effective date: 20040406