JPH10213320A - 三位置制御ボイラの燃焼制御方法 - Google Patents

三位置制御ボイラの燃焼制御方法

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JPH10213320A
JPH10213320A JP2951197A JP2951197A JPH10213320A JP H10213320 A JPH10213320 A JP H10213320A JP 2951197 A JP2951197 A JP 2951197A JP 2951197 A JP2951197 A JP 2951197A JP H10213320 A JPH10213320 A JP H10213320A
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JP
Japan
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combustion
high combustion
low
blower
fuel
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JP2951197A
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Masahiro Okada
正宏 岡田
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Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
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    • B60H1/22Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived otherwise than from the propulsion plant
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三位置制御ボイラにおいて、低燃焼から高燃
焼への移行及び高燃焼から低燃焼への移行を発煙が生じ
ることなく安定して行う。 【解決手段】 送風機22の回転数とエアダンパ30の
開度とにより空気供給量を調整するとともに、低燃焼用
電磁弁14と高燃焼用電磁弁18により燃料供給量を調
節してバーナ12の三位置制御を行い、ボイラにおける
低燃焼と高燃焼との切換え制御を行う方法において、低
燃焼から高燃焼へ移行する際は、所定の開度まで開いて
いたエアダンパ30をさらに開くと同時に、送風機22
の回転数を上げ、空気供給量が高燃焼に適した量になっ
てから、高燃焼用電磁弁18を開いて高燃焼に適した燃
料供給量とし、高燃焼から低燃焼へ移行する際は、低燃
焼に適した燃料供給量とするために高燃焼用電磁弁18
を閉じてから、エアダンパ30を所定の開度まで閉じる
とともに、送風機22の回転数を下げて低燃焼に適した
空気供給量とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三位置制御ボイラ
における低燃焼と高燃焼との切換え制御を行う方法、詳
しくは、三位置制御ボイラにおいて、低燃焼から高燃焼
への移行及び高燃焼から低燃焼への移行を発煙が生じる
ことなく安定して行うことができる燃焼制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ボイラの運転において、低燃焼から高燃
焼へ移行させるときには、送風機の回転数を上げてバー
ナへの空気供給量を増加させるとともに、燃料弁を開い
てバーナへの燃料供給量を増加させる必要があるが、従
来は、送風機の回転数を上げる操作と燃料弁を開く操作
とを同時に行っており、これらの操作を同時に行うと、
送風機よりも燃料弁の応答の方が早いため、送風機の回
転数が上がって高燃焼に適した空気供給量に達する前
に、燃料弁からは高燃焼に適した量の燃料が供給されて
いた。
【0003】特開平8−178271号公報には、三位
置制御ボイラにおいて、低燃焼から高燃焼へ移る際は、
まず送風機の回転数を上げ、送風機からの空気量を送風
機の吐出圧力又は回転数から検出して高燃焼に適切な空
気量になったら、高燃焼油電磁弁を開いてバーナに高燃
焼の燃料を供給することが記載されており、また、高燃
焼から低燃焼へ移る際は、送風機の回転数を下げ、送風
機からの空気量を送風機の吐出圧力又は回転数から検出
して低燃焼に適切な空気量になったら、高燃焼油電磁弁
を閉じてバーナに低燃焼の燃料を供給することが記載さ
れている。また、送風機からの空気量を検出して燃焼量
の増減を行う代わりに、送風機の回転数の増減指令から
所定時間経過後に燃料の増減を行うことが記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の送風機と燃料弁
とを同時に操作するボイラでは、送風機よりも燃料弁の
応答の方が早くなる結果、低燃焼から高燃焼へ移行する
ときに、送風機の回転数が上がって高燃焼に適した空気
供給量に達する前に、燃料弁からは高燃焼に適した量の
燃料が供給される状態になるので、空気量が不足するこ
とによる不完全燃焼が起きて発煙する(黒煙が発生す
る)おそれがあった。
【0005】特開平8−178271号公報記載の方法
は、低燃焼から高燃焼へ移行する際には、送風機の回転
数(風圧又は時間で検知する場合も含む。)が所定値ま
で増加してから油電磁弁を開いているので、空気量不足
による不完全燃焼が起きにくく発煙を防止することがで
きる。しかしながら、高燃焼から低燃焼へ移行する際に
は、送風機の回転数を下げてから油電磁弁を閉じている
ので、高燃焼に適した量の燃料が供給されている状態で
空気量が減少することになり、空気量不足による不完全
燃焼が起きて発煙することになる。また、特開平8−1
78271号公報記載のような方法では、低燃焼と高燃
焼との切換え制御を行うときに、送風機からの空気量を
エアダンパの開度によって調節するものではないので、
インバータ制御の送風機において、インバータ(回転数
制御装置)が故障した場合等には、特に低燃焼時に商用
周波数(50Hz又は60Hz)で運転できなくなるという
問題点がある。
【0006】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、その目的は、三位置制御ボイラにおいて、空気供給
量と燃料供給量とを適切に制御することにより、低燃焼
から高燃焼への移行及び高燃焼から低燃焼への移行を発
煙が生じることなく安定して行うことができる燃焼制御
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の三位置制御ボイラの燃焼制御方法は、送
風機の回転数とエアダンパの開度とにより空気供給量を
調整するとともに、低燃焼用と高燃焼用に設けられた燃
料弁により燃料供給量を調節してバーナの三位置制御を
行い、ボイラにおける低燃焼と高燃焼との切換え制御を
行う方法において、低燃焼から高燃焼へ移行する際は、
所定の開度まで開いていたエアダンパをさらに開くと同
時に、送風機の回転数を上げ、空気供給量が高燃焼に適
した量になってから、高燃焼用の燃料弁を開いて高燃焼
に適した燃料供給量とし、高燃焼から低燃焼へ移行する
際は、低燃焼に適した燃料供給量とするために高燃焼用
の燃料弁を閉じてから、エアダンパを所定の開度まで閉
じるとともに、送風機の回転数を下げて低燃焼に適した
空気供給量とすることを特徴としている。
【0008】上記の本発明の方法において、低燃焼から
高燃焼へ移行する際に、送風機の回転数が高燃焼に適し
た空気供給量に相当する値まで増加してから、高燃焼用
の燃料弁を開くように構成することができる。また、上
記の本発明の方法において、低燃焼から高燃焼へ移行す
る際に、送風機の回転数が高燃焼に適した空気供給量に
相当する値まで増加するのに要する時間が経過してか
ら、高燃焼用の燃料弁を開くように構成することができ
る。
【0009】送風機としてインバータ制御の送風機を用
いる場合、インバータ(回転数制御装置)の省電力のポ
イントは、低燃焼でもエアダンパを開け(あるいは省略
し)、送風機の回転数を下げて消費電力を下げることで
ある。しかし、インバータが故障した場合等を考える
と、エアダンパを省略することは好ましくないので、低
燃焼でもエアダンパは所定の開度、すなわち、商用電源
(商用周波数)で運転しても支障がない(バーナ火炎が
吹き消えない)範囲で開けておく。また、低燃焼から高
燃焼への移行又は高燃焼から低燃焼への移行の際に、送
風機の回転数を検出・制御する手段としては、回転数を
直接検知する他に、周波数を検知すること等が挙げられ
る。また、送風機からの空気の圧力を測定して空気供給
量を検出・制御することも可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態によ
る三位置制御ボイラの燃焼制御方法を実施する装置の概
略を示している。本実施の形態は、油だき仕様の三位置
制御ボイラを用いるもので、低燃焼用と高燃焼用に設け
られた燃料弁として低燃焼用電磁弁及び高燃焼用電磁弁
を採用し、送風機の回転数を検知・制御することで、低
燃焼と高燃焼との制御を行うものである。図1におい
て、10はボイラ本体であり、ボイラ本体10の上部に
はバーナ12が設けられている。バーナ12には、低燃
焼時に低燃焼用電磁弁14を介して噴射ノズル16から
燃料油が噴射され、高燃焼時に低燃焼用電磁弁14及び
高燃焼用電磁弁18を介して噴射ノズル16及び噴射ノ
ズル20から燃料油が噴射される。一方、燃焼用空気
は、送風機22から空気供給管24を通してバーナ12
に供給され、送風機22に接続された回転数制御装置2
6と、送風機22出口付近に設けられたコントロールモ
ータ28等のダンパ駆動手段で開閉制御されるエアダン
パ30とにより空気供給量が調整される。そして、低燃
焼と高燃焼とを切り換えるマスター信号が制御盤32に
送られると、制御盤32に接続されたエアダンパ30の
コントロールモータ28と送風機22の回転数制御装置
26とにより空気供給量が調整されるとともに、制御盤
32に接続された低燃焼用電磁弁14、高燃焼用電磁弁
18及び二重遮断用電磁弁34により燃料供給量が調節
される。なお、二重遮断用電磁弁34を設けない構成と
することも可能である。36は節炭器を収容する排ガス
ダクト、38は気水分離器である。
【0011】つぎに、図2に示すグラフを参照しなが
ら、図1に示す装置における低燃焼から高燃焼への移行
及び高燃焼から低燃焼への移行の切換え制御の操作手順
について説明する。まず、低燃焼から高燃焼へ移行する
際は、高燃焼へ切り換えるマスター信号が制御盤32に
送られ(時間t1)、コントロールモータ28により、
低燃焼用の所定の開度(例えば、40゜(全開を90゜
とする))まで開いていたエアダンパ30がさらに開か
れ(例えば、60゜)(時間t2)、同時に、回転数制
御装置26により送風機22の回転数が上げられる(例
えば、2800rpmから3500rpmに上げられる)(時
間t3)。そして、空気供給量が高燃焼に適した量にな
ってから(ここでは、時間t3に相当)、制御盤32か
らの信号により高燃焼用電磁弁18が開かれ、高燃焼に
適した量の燃料油がバーナ12に供給される。このよう
に、高燃焼へ切り換えるマスター信号が制御盤32に送
られてから、エアダンパ30が開き、かつ、送風機22
の回転数が上がるまでの所定時間Tが経過した後に、高
燃焼用電磁弁18を開くことにより、高燃焼に適した空
気供給量に達してから、高燃焼に適した量の燃料油が供
給されることになるので、空気量不足による不完全燃焼
が起きることはなく発煙することもなくなる。
【0012】一方、高燃焼から低燃焼へ移行する際は、
低燃焼へ切り換えるマスター信号が制御盤32に送られ
(時間t4)、まず、低燃焼に適した量の燃料油を供給
するために高燃焼用電磁弁18が閉じられる。つづい
て、制御盤32からの信号に基づいて、コントロールモ
ータ28によりエアダンパ30が所定の開度(例えば、
40゜)まで閉じられるとともに、回転数制御装置26
により送風機22の回転数が下げられて、低燃焼に適し
た量の空気が供給される。このように、低燃焼へ切り換
えるマスター信号が制御盤32に送られて、高燃焼用電
磁弁18を閉じてから、エアダンパ30を所定の開度ま
で閉じ、送風機22の回転数を下げることにより、低燃
焼に適した量の燃料油が供給されるようになってから、
空気供給量を低燃焼用に下げることになるので、空気量
不足による不完全燃焼が起きることはなく発煙すること
もなくなる。なお、本実施の形態では、油だき仕様の三
位置制御ボイラを用いているが、燃料としてガスを使用
することも勿論可能である。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 低燃焼から高燃焼への移行の際にも、高燃焼か
ら低燃焼への移行の際にも、燃料供給量に対して空気供
給量が不足することはないので、空気量不足による不完
全燃焼が起こらず発煙することはない。したがって、三
位置制御ボイラにおいて、常に安定した燃焼状態を確保
することができる。 (2) 低燃焼でもエアダンパを所定の開度まで開いて
いるので、送風機としてインバータ制御の送風機を用い
る場合、インバータが故障等した場合でも商用周波数
(50Hz又は60Hz)で運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による三位置制御ボイラの
燃焼制御方法を実施する装置を示す概略構成図である。
【図2】三位置制御ボイラにおける低燃焼から高燃焼へ
の移行及び高燃焼から低燃焼への移行の際の空気供給及
び燃料供給の状態を示すタイムチャートの一例である。
【符号の説明】
10 ボイラ本体 12 バーナ 14 低燃焼用電磁弁 16 噴射ノズル 18 高燃焼用電磁弁 20 噴射ノズル 22 送風機 24 空気供給管 26 回転数制御装置 28 コントロールモータ 30 エアダンパ 32 制御盤 34 二重遮断用電磁弁 36 排ガスダクト 38 気水分離器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機の回転数とエアダンパの開度とに
    より空気供給量を調整するとともに、低燃焼用と高燃焼
    用に設けられた燃料弁により燃料供給量を調節してバー
    ナの三位置制御を行い、ボイラにおける低燃焼と高燃焼
    との切換え制御を行う方法において、 低燃焼から高燃焼へ移行する際は、所定の開度まで開い
    ていたエアダンパをさらに開くと同時に、送風機の回転
    数を上げ、空気供給量が高燃焼に適した量になってか
    ら、高燃焼用の燃料弁を開いて高燃焼に適した燃料供給
    量とし、 高燃焼から低燃焼へ移行する際は、低燃焼に適した燃料
    供給量とするために高燃焼用の燃料弁を閉じてから、エ
    アダンパを所定の開度まで閉じるとともに、送風機の回
    転数を下げて低燃焼に適した空気供給量とすることを特
    徴とする三位置制御ボイラの燃焼制御方法。
  2. 【請求項2】 低燃焼から高燃焼へ移行する際に、送風
    機の回転数が高燃焼に適した空気供給量に相当する値ま
    で増加してから、高燃焼用の燃料弁を開く請求項1記載
    の三位置制御ボイラの燃焼制御方法。
  3. 【請求項3】 低燃焼から高燃焼へ移行する際に、送風
    機の回転数が高燃焼に適した空気供給量に相当する値ま
    で増加するのに要する時間が経過してから、高燃焼用の
    燃料弁を開く請求項1記載の三位置制御ボイラの燃焼制
    御方法。
JP2951197A 1997-01-28 1997-01-28 三位置制御ボイラの燃焼制御方法 Pending JPH10213320A (ja)

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Cited By (5)

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