JPH10212605A - ハンカチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】濡れた手を拭いた後の水分を含んだハンカチを
ハンドバックやポケットにしまった時、ハンカチの周囲
の物や衣服をぬらさないようにすること。 【解決手段】水分を吸収しやすい素材にて所定の形状に
形成した表布（１）の一側に、ほぼ同形の水分を通しに
くい素材の裏布（２）を少なくとも一方を開口（３）さ
せて形成したハンカチ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、水分を吸収しやす
い素材の表布に水分を通しにくい素材の裏布を重ねて形
成したハンカチに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、吸水性の高い綿布等の素材の一枚
布のハンカチや、またタオルとガーゼなど共に吸水性の
高い綿布等の素材を重ねて一枚布となしより高い吸水性
を目的としたハンカチがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のものには次のよ
うな欠点があった。ハンカチはぬれた手をふくなどの水
分の多い場合の使用後は布部に水分を含み、ハンドバッ
クにしまった時はバック内部や周りの小物をぬらしてし
まう。又、ポケットにしまった時は衣服を湿らしてしま
いどちらもとても不愉快である。対策として別にビニー
ル袋やおしぼり入れを持ち歩くのも面倒で忘れがちであ
る。いつもいやな思いのままハンカチを使っている。こ
のため、なるべくハンカチをぬらさないように手をふく
時はティッシュペーパーで代用することさえある。また
ハンカチで弁当を包んだ時は副食物の汁がもれてカバン
の内部や周囲の本などを汚したり悪臭の原因となった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、綿布等の水分
を吸収しやすい素材からなるハンカチを表布（１）と
し、それに表布（１）と目的の異なる水分を通しにくい
素材からなる裏布（２）を少なくとも一方を開口（３）
させて形成する手段を設けることとしている。これを使
用する時はミトンのように表布（１）と裏布（２）の間
の開口（３）から片手を中に差し込んで両手をふき、手
などの水分を拭った後のハンカチは裏布（２）の方が外
側になるように折りたたんでハンドバックやポケットに
しまう。このようにして使用後のハンカチが含んだ水分
で周囲の物をぬらしたり湿らしたりするのを防ぐ。

【０００５】また、弁当包み用に使用する時は、ハンカ
チは表布（１）を弁当箱に接する内側にして裏布（２）
を外側にして包めば副食物の汁がこぼれても表布（１）
が汁を吸い取ってくれて裏布（２）がそれを遮断し外部
に漏れるのを防ぐ。もしくは、開口（３）から弁当箱を
中に入れ裏布（２）を外側にし二つ折りにして使用すれ
ば同様に汁が外部に漏れるのを防ぐ。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明のハンカチは水分を吸収し
やすい素材にて形成した表布（１）に水分を通しにくい
素材の裏布（２）を少なくとも一方を開口（３）させて
形成する手段を設ける。具体的に、本発明のハンカチ
は、水分を吸収しやすい綿布、紙、吸水剤を含んだ布等
にて正方形に形成した表布（１）の裏面に同じ正方形で
水分を通しにくい素材としてポリエチレン樹脂その他合
成樹脂を原料とするネット素材または不織布の裏布
（２）を重ねて、正方形の周囲の一方を開口（３）させ
残りの三方を縫い合わせて形成したハンカチ。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例についてさらに詳しく
説明する。第一実施例として形状を異にした図１〜図３
に示すように水分を吸収しやすい素材にて所定の形状に
形成した表布（１）の一側に、ほぼ同形の水分を通しに
くい素材の裏布（２）を少なくとも一方を開口（３）さ
せて形成したハンカチで

【０００８】水分を吸収しやすい素材にて所定の形状に
形成した表布（１）とは、いわゆる従来のハンカチを意
味し生地は主に綿、タオル、ガーゼ等の綿布ほか紙、吸
水剤を含んだ布等で、所定の形状は、主に正方形、長方
形、角を丸めた四角形あるいは動物植物などの具象形の
従来のハンカチを表布（１）となす事を表し

【０００９】ほぼ同形とは、裏布（２）を表布（１）と
ほぼ同じ形に形づくることを表す。図３のような場合は
大まかな部分でほぼ同形となす。

【００１０】水分を通しにくい素材としてはビニール、
ポリエチレン、スチロール等の合成樹脂を原料とするネ
ット、フイルム、不織布や発水加工又は樹脂素材でコー
ティングを施した繊維や紙類であって、

【００１１】裏布（２）は、これら素材を用い形は表布
（１）とほぼ同形で少なくとも一方を開口（３）させて
表布（１）に形成する。

【００１２】ミシン縫い、接着、熱処理等により表布
（１）に裏布（２）を重ねて形成する。その際、図１に
示すように正方形の周囲の一方を開口（３）させ残りの
三方を閉じて袋状に形成するのが最も望ましい。

【００１３】第二実施例として図４に示すように正方形
の周囲の四方のうち隣合わない二方を開口（３）させて
裏布（２）を表布（１）に形成したハンカチ。

【００１４】第三実施例として図５に示すように正方形
の形状の央部を開口（３）させて裏布（２）を表布
（１）に形成したハンカチ。

【００１５】第四実施例として図６に示すように裏布
（２）の形状を表布（１）の形状の一部分を欠如した形
状となしたハンカチ。

【００１６】第五実施例として図７に示すように裏布
（２）の形状を表布（１）の形状の一部分を欠如しポケ
ット状になしたハンカチ。

【００１７】

【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。

【００１８】裏布は水分を通しにくい素材からなるため
裏布を外側にして折り畳めば水分を含んだ表布が内側に
閉じこめられて使用後の濡れたハンカチをハンドバック
やポケットにしまっても周囲の物を濡らすこともなく快
適である。

【００１９】濡れ防止の裏布がはじめから形成されてい
るので使用後の濡れ防止対策のためのビニール袋やおし
ぼり入れを別に持ち歩く必要がなく便利である。

【００２０】裏布は少なくとも一方が開口となるよう表
布に形成されているので手を拭く時ミトンのように開口
から片手を表布と裏布の間に差し込んで使用すればハン
カチ全体で十分に手の水分を拭き取ることができる。

【００２１】又、表布に裏布を一方のみ開口させて形成
した場合は、本発明のハンカチは袋状になっているので
必要におおじて口紅など入れて化粧ポーチとして又レス
トランなどの食べ残しを持ち帰る袋としても役に立ち利
用価値は高い。

【００２２】通常、一度の外出でハンカチを数回使用す
るが、本発明のハンカチなら使用を重ねて水分を多分に
含んだ時でもさらりとして気持ちがよい。

【００２３】濡れたハンカチを持ち歩くのを嫌う人が多
いためホテルやデパートのトイレではペーパータオルを
提供しているが、本発明のハンカチはペーパータオルを
使用する必要がなく資源の無駄遣いも防げる。

【００２４】弁当包み用として利用した場合も表布が漏
れた汁を吸い取り、水分を通しにくい素材の裏布がこれ
を遮断し外部に漏れるのを防ぐのでベタベタして臭いの
きつい汁が漏れず非常に衛生的である。袋状に形成した
場合は弁当箱の他、箸、スプーン、つまようじ更には給
食の食べ残しも入れられて重宝である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の形状を正方形とした第一実施例のハン
カチの平面図である。

【図２】本発明の形状を円形とした第一実施例のハンカ
チの平面図である。

【図３】本発明の形状を動物の顔型とした第一実施例の
ハンカチの平面図である。

【図４】本発明の第二実施例のハンカチの平面図であ
る。

【図５】本発明の第三実施例のハンカチの平面図であ
る。

【図６】本発明の第四実施例のハンカチの平面図であ
る。

【図７】本発明の第五実施例のハンカチの平面図であ
る。

【符号の説明】

１ 表布 ２ 裏布 ３ 開口

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水分を吸収しやすい素材にて所定の形状に
   形成した表布（１）の一側に、ほぼ同形の水分を通しに
   くい素材の裏布（２）を少なくとも一方を開口（３）さ
   せて形成したハンカチ。
2. 【請求項２】裏布（２）の形状を表布（１）の形状と同
   形とせず一部分を欠如して形成した請求項１記載のハン
   カチ。