JPH10210410A - 光ディスク記録装置、光ディスク再生装置および光ディスク記録再生装置 - Google Patents

光ディスク記録装置、光ディスク再生装置および光ディスク記録再生装置

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JPH10210410A
JPH10210410A JP9006680A JP668097A JPH10210410A JP H10210410 A JPH10210410 A JP H10210410A JP 9006680 A JP9006680 A JP 9006680A JP 668097 A JP668097 A JP 668097A JP H10210410 A JPH10210410 A JP H10210410A
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JP
Japan
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resolution
signal
identifier
low
digital signal
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Application number
JP9006680A
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English (en)
Inventor
Takafumi Ueno
孝文 上野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP9006680A priority Critical patent/JPH10210410A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流通させるべき記録用の光ディスクとして、
低解像度と全解像度のディジタルビデオ信号の双方とも
に記録することが可能な光ディスクを実現させる。 【解決手段】 入力ディジタルビデオ信号109をサン
プル間引き処理手段120によって低解像度ディジタル
信号121にし、低解像度圧縮符号化手段122によっ
て符号化して低解像度の第1のディジタル信号(a)を
出力し、入力ディジタルビデオ信号109を全解像度圧
縮符号化手段127にて空間解像度を減少せずに符号化
して全解像度の第2のディジタル信号(A)を出力し、
識別子生成手段129にて第1のディジタル信号と第2
のディジタル信号との識別子信号130を出力し、低解
像度識別子“0”を第1のディジタル信号に付け、全解
像度識別子“1”を第2のディジタル信号に付け、光デ
ィスク100に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに光ヘ
ッドを用いて低解像度および全解像度のディジタルビデ
オ信号を記録する光ディスク記録装置、低解像度および
全解像度のディジタルビデオ信号が記録されている光デ
ィスクから光ピックアップを介してディジタルビデオ信
号を再生する光ディスク再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の技術に係るディジタル光
ディスク記録装置の構成を示すブロック図である。図1
5において、100は書き換え可能なDVD−RAMや
追記型のDVD−R(ここでDVDはDigital Versatil
e Diskの略。RはRecordableの略)などの記録可能な光
ディスク、101は光ディスク100を回転させるスピ
ンドル、102はスピンドル駆動手段、103は書き込
み機能と読み込み機能を兼ね備えた光ヘッド、104は
光ヘッド103を光ディスク100の半径方向に沿って
移動させるトラバース手段、105は光ヘッド103に
与えられるフォーカス・トラッキング制御信号、106
はトラバース手段104に与えられるトラバース制御信
号、107はスピンドル駆動手段102に与えられるス
ピンドル制御信号、108は前記の各制御信号を出力す
るサーボ手段、110は入力ディジタルビデオ信号10
9を例えば画像圧縮技術の国際標準であるMPEG2
(Moving Picture Coding Experts Group Phase 2)に
よって圧縮符号化する圧縮符号化手段、112は圧縮符
号化手段110による圧縮符号化信号111を入力して
光ヘッド103に出力すべき記録信号113を生成する
記録手段、115は光ヘッド103による光ディスク1
00からの信号記録のためのアドレスの再生信号114
から記録アドレス116を生成するアドレス生成手段、
117は記録アドレス116からディレクトリ信号11
8を生成して記録手段112に出力するディレクトリ生
成手段である。
【0003】次に、動作を説明する。入力ディジタルビ
デオ信号109が圧縮符号化手段110に入力されて例
えばMPEG2により圧縮符号化信号111が生成され
る。この圧縮符号化信号111が記録手段112に入力
され、記録手段112においてパリティを付加され、光
ディスク100上のスパイラルトラックに記録マークの
パターンを発生させるための変調(例えば8ビットを1
6ビットに変換するEFMプラス変調)を施され、さら
に同期信号を付加されて、記録信号113が生成され
る。サーボ手段108は光ヘッド103に対してフォー
カス・トラッキング制御信号105を与えるとともにト
ラバース手段104に対してトラバース制御信号106
を与え、光ヘッド103を光ディスク100のスパイラ
ルトラック上にオントラックさせ、さらに、スピンドル
駆動手段102にスピンドル制御信号107を与えて光
ディスク100をほぼ一定の線速度で回転させる。ま
た、アドレス生成手段115は光ヘッド103からの光
ディスク100上の記録用のウォブリングやプレピット
を利用した再生信号114に基づいて記録アドレス11
6を生成してディレクトリ生成手段117に入力する。
ディレクトリ生成手段117は記録アドレス116に基
づいてディレクトリ信号118を生成し、記録手段11
2に出力する。これにより、光ディスク100上のどの
アドレスにどの情報が記録されたかのディレクトリ(テ
ーブル)も記録される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】入力ディジタルビデオ
信号を圧縮符号化して記録する場合、従来では、入力デ
ィジタルビデオ信号の全体を圧縮符号化して記録するよ
うになっている。
【0005】ところで、将来的には、記憶容量が異なる
種々のタイプの光ディスクが頒布され、それぞれに応じ
た記録装置あるいは再生装置または記録再生装置が開発
され、種々の解像度のディジタルビデオ信号についての
記録/再生が行われるようになる可能性がきわめて高
い。具体的には、例えばNTSCやPAL相当の低解像
度のディジタルビデオ信号のみを復号できる光ディスク
再生装置や、例えばHD相当の高解像度のディジタルビ
デオ信号までも復号できる光ディスク再生装置が開発さ
れる可能性がある。
【0006】しかしながら、光ディスク再生装置の解像
度別に対応して解像度の異なる何種類かの光ディスクを
制作することはコスト的にも時間的にも問題が大きくな
る。そこで、光ディスク再生装置の解像度別に係わりな
く同じ光ディスクを汎用的に制作し、使用するようにな
ると予測される。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、流通させるべき記録用の光ディスク
として、低解像度のディジタルビデオ信号と全解像度の
ディジタルビデオ信号との双方ともに記録することが可
能な光ディスクを実現させ、実際的に、低解像度のディ
ジタルビデオ信号と全解像度のディジタルビデオ信号と
をともに記録した光ディスクを制作することができる光
ディスク記録装置を提供することを目的としている。ま
た、前記の低解像度および全解像度のディジタルビデオ
信号が記録されている光ディスクを装填した場合におい
ても、低解像度のディジタルビデオ信号のみを再生し復
号するだけで、高解像度のディジタルビデオ信号の再生
・復号機能はもたなくてもよくて、構成簡素にして安価
な光ディスク再生装置を提供することを目的としてい
る。さらには、高解像度のディジタルビデオ信号をも再
生・復号することのできる次世代の光ディスク再生装置
を提供することを目的としている。さらに、そのような
光ディスク記録機能と光ディスク再生機能とを兼ね備え
た光ディスク記録再生装置を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ディスク
記録装置は、スパイラル・同心円状のトラックを有する
光ディスクに光ヘッドを用いてディジタルビデオ信号を
記録する装置であって、周波数スケーリングすることに
よって入力ディジタルビデオ信号の空間解像度を減少さ
せた低解像度ディジタル信号を符号化した低解像度の第
1のディジタル信号を出力するとともに前記入力ディジ
タルビデオ信号の空間解像度を減少させることなく符号
化した全解像度の第2のディジタル信号を出力する階層
符号化手段と、前記第1のディジタル信号と第2のディ
ジタル信号とを識別する識別子信号を生成する識別子生
成手段と、前記第1のディジタル信号に対して識別子信
号として低解像度識別子を付加するとともに前記第2の
ディジタル信号に対して全解像度識別子を付加する手段
と、前記各識別子付きの第1のディジタル信号および第
2のディジタル信号を前記光ディスクにおいて互いに区
分して記録する記録手段とを備えたことを特徴としてい
る。流通させるべき記録用の光ディスクとして、低解像
度の第1のディジタル信号と全解像度の第2のディジタ
ル信号との2種類の解像度のディジタル信号をともに記
録することが可能な光ディスクを実現させることができ
る。そして、このように2種類の解像度のディジタル信
号をともに記録した光ディスクは、当面の低解像度のデ
ィジタルビデオ信号のみを復号する光ディスク再生装置
においては低解像度識別子に従って低解像度の第1のデ
ィジタル信号を復号することができるとともに、次世代
の高解像度のディジタルビデオ信号をも復号する光ディ
スク再生装置においては全解像度識別子に従って全解像
度の第2のディジタル信号を復号することができるよう
になる。
【0009】また、本発明に係る光ディスク再生装置
は、スパイラル・同心円状のトラックに沿って低解像度
および全解像度のディジタルビデオ信号が記録されてい
る光ディスクから光ピックアップを介してディジタルビ
デオ信号を再生する装置であって、光ピックアップが光
ディスクからピックアップした解像度識別子信号が低解
像度識別子か否かを判別して低解像度識別子に対応する
前記光ディスク上のエリアのみを再生するための再生エ
リア指定信号を前記光ピックアップのサーボ手段に出力
する再生エリア指定手段と、前記の指定されたエリアの
みから前記光ピックアップによってピックアップされた
低解像度のディジタル信号を入力して低解像度のビット
ストリームを生成する再生手段と、前記低解像度のビッ
トストリームを入力してベースバンドの低解像度の出力
ディジタルビデオ信号に復号する復号化手段とを備えた
ことを特徴としている。低解像度および全解像度のディ
ジタルビデオ信号が記録されている光ディスクを装填し
た場合においても、低解像度のディジタルビデオ信号の
みを再生し復号するので、高解像度のディジタルビデオ
信号の再生・復号機能はもたなくてもよく、構成簡素に
して安価な光ディスク再生装置を構成することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る請求項1の光ディス
ク記録装置は、スパイラルまたは同心円状のトラックを
有する光ディスクに光ヘッドを用いてディジタルビデオ
信号を記録する装置であって、ディジタルビデオ信号を
入力する手段と、周波数スケーリングすることによって
前記入力ディジタルビデオ信号の空間解像度を減少させ
た低解像度ディジタル信号を符号化した低解像度の第1
のディジタル信号を出力するとともに前記入力ディジタ
ルビデオ信号の空間解像度を減少させることなく符号化
した全解像度の第2のディジタル信号を出力する階層符
号化手段と、前記第1のディジタル信号と第2のディジ
タル信号とを識別する識別子信号を生成する識別子生成
手段と、前記第1のディジタル信号に対して識別子信号
として低解像度識別子を付加するとともに前記第2のデ
ィジタル信号に対して全解像度識別子を付加する手段
と、前記各識別子付きの第1のディジタル信号および第
2のディジタル信号を前記光ディスクに記録する記録手
段とを備えたことを特徴としている。したがって、間接
的には、流通させるべき記録用の光ディスクとして、低
解像度の第1のディジタル信号のみを記録するための光
ディスクでもなく、全解像度の第2のディジタル信号の
みを記録するための光ディスクでもなく、これら2種類
の解像度の第1および第2のディジタル信号をともに記
録することが可能な光ディスクを実現させることがで
き、そして、直接的には、当該の光ディスク記録装置に
よって、低解像度の第1のディジタル信号と全解像度の
第2のディジタル信号との2種類の解像度のディジタル
信号をともに記録した光ディスクを提供することができ
る。さらに、二次的には、このように2種類の解像度の
ディジタル信号をともに記録した光ディスクは、当面の
低解像度のディジタルビデオ信号のみを復号する光ディ
スク再生装置においてはその低解像度識別子に従って低
解像度の第1のディジタル信号を復号することができる
とともに、次世代の高解像度のディジタルビデオ信号を
も復号する光ディスク再生装置においてはその全解像度
識別子に従って全解像度の第2のディジタル信号を復号
することができるようになる。前半のことがらは、2種
類の解像度のディジタル信号をともに記録した光ディス
クであっても、当面の低解像度のディジタルビデオ信号
のみを復号する光ディスク再生装置においても使用する
ことができると言い換えることができる。
【0011】本発明に係る請求項2の光ディスク記録装
置は、スパイラルまたは同心円状のトラックを有する光
ディスクに光ヘッドを用いてディジタルビデオ信号を記
録する装置であって、ディジタルビデオ信号を入力する
手段と、周波数スケーリングすることによって前記入力
ディジタルビデオ信号の空間解像度を減少させた低解像
度ディジタル信号を符号化した低解像度の第1のディジ
タル信号を出力するとともに前記入力ディジタルビデオ
信号と前記低解像度ディジタル信号との差分を符号化し
た差分の第2のディジタル信号を出力する階層符号化手
段と、前記第1のディジタル信号と第2のディジタル信
号とを識別する識別子信号を生成する識別子生成手段
と、前記第1のディジタル信号に対して識別子信号とし
て低解像度識別子を付加するとともに前記第2のディジ
タル信号に対して差分用識別子を付加する手段と、前記
各識別子付きの第1のディジタル信号および第2のディ
ジタル信号を前記光ディスクに記録する記録手段とを備
えたことを特徴としている。したがって、請求項1の場
合と同様に、間接的には、流通させるべき記録用の光デ
ィスクとして、低解像度の第1のディジタル信号と差分
の第2のディジタル信号との2種類のディジタル信号を
ともに記録することが可能な光ディスクを実現させるこ
とができ、そして、直接的には、当該の光ディスク記録
装置によって、低解像度の第1のディジタル信号と差分
の第2のディジタル信号との2種類のディジタル信号を
ともに記録した光ディスクを提供することができる。さ
らに、二次的には、このように2種類のディジタル信号
をともに記録した光ディスクは、当面の低解像度のディ
ジタルビデオ信号のみを復号する光ディスク再生装置に
おいてはその低解像度識別子に従って低解像度の第1の
ディジタル信号を復号することができるとともに、次世
代の高解像度のディジタルビデオ信号をも復号する光デ
ィスク再生装置においてはその低解像度識別子および差
分用識別子に従って低解像度の第1のディジタル信号と
差分の第2のディジタル信号とをともに復号し加算する
ことにより、請求項1の場合と同様の全解像度のディジ
タル信号を復号することができるようになる。
【0012】本発明に係る請求項3の光ディスク記録装
置は、スパイラルまたは同心円状のトラックがそれぞれ
形成された深さ位置を異にする第1の記録層と第2の記
録層とを有する光ディスクに光ヘッドを用いてディジタ
ルビデオ信号を記録する装置であって、ディジタルビデ
オ信号を入力する手段と、周波数スケーリングすること
によって前記入力ディジタルビデオ信号の空間解像度を
減少させた低解像度ディジタル信号を符号化した低解像
度の第1のディジタル信号を出力するとともに前記入力
ディジタルビデオ信号の空間解像度を減少させることな
く符号化した全解像度の第2のディジタル信号を出力す
る階層符号化手段と、前記第1のディジタル信号と第2
のディジタル信号とを識別する識別子信号を生成する識
別子生成手段と、前記第1のディジタル信号に対して識
別子信号として低解像度識別子を付加するとともに前記
第2のディジタル信号に対して全解像度識別子を付加す
る手段と、前記低解像度識別子付きの第1のディジタル
信号および全解像度識別子付きの第2のディジタル信号
を区分していずれか一方を前記第1の記録層に記録し他
方を前記第2の記録層に記録する記録層制御手段とを備
えたことを特徴としている。したがって、間接的には、
流通させるべき記録用の光ディスクとして、低解像度の
第1のディジタル信号のみを記録するための光ディスク
でもなく、全解像度の第2のディジタル信号のみを記録
するための光ディスクでもなく、これら2種類の解像度
の第1および第2のディジタル信号をともに、そして互
いに深さの異なる2つの記録層に区分けして記録するこ
とが可能な光ディスクを実現させることができ、また、
直接的には、当該の光ディスク記録装置によって、低解
像度の第1のディジタル信号と全解像度の第2のディジ
タル信号との2種類の解像度のディジタル信号を二層分
けの状態でともに記録した光ディスクを提供することが
できる。さらに、二次的には、このように2種類の解像
度のディジタル信号を二層分けの状態でともに記録した
光ディスクは、当面の低解像度のディジタルビデオ信号
のみを復号する光ディスク再生装置においてはその低解
像度識別子に従って低解像度の第1のディジタル信号を
復号することができるとともに、次世代の高解像度のデ
ィジタルビデオ信号をも復号する光ディスク再生装置に
おいてはその全解像度識別子に従って全解像度の第2の
ディジタル信号を復号することができるようになる。
【0013】本発明に係る請求項4の光ディスク記録装
置は、スパイラルまたは同心円状のトラックがそれぞれ
形成された深さ位置を異にする第1の記録層と第2の記
録層とを有する光ディスクに光ヘッドを用いてディジタ
ルビデオ信号を記録する装置であって、ディジタルビデ
オ信号を入力する手段と、周波数スケーリングすること
によって前記入力ディジタルビデオ信号の空間解像度を
減少させた低解像度ディジタル信号を符号化した低解像
度の第1のディジタル信号を出力するとともに前記入力
ディジタルビデオ信号と前記低解像度ディジタル信号と
の差分を符号化した差分の第2のディジタル信号を出力
する階層符号化手段と、前記第1のディジタル信号と第
2のディジタル信号とを識別する識別子信号を生成する
識別子生成手段と、前記第1のディジタル信号に対して
識別子信号として低解像度識別子を付加するとともに前
記第2のディジタル信号に対して差分用識別子を付加す
る手段と、前記低解像度識別子付きの第1のディジタル
信号および差分用識別子付きの第2のディジタル信号を
区分していずれか一方を前記第1の記録層に記録し他方
を前記第2の記録層に記録する記録層制御手段とを備え
たことを特徴としている。したがって、間接的には、流
通させるべき記録用の光ディスクとして、低解像度の第
1のディジタル信号と差分の第2のディジタル信号との
2種類のディジタル信号をともに記録することが可能な
光ディスクを実現させることができ、そして、直接的に
は、当該の光ディスク記録装置によって、低解像度の第
1のディジタル信号と差分の第2のディジタル信号との
2種類のディジタル信号をともに記録した光ディスクを
提供することができる。さらに、二次的には、このよう
に2種類のディジタル信号をともに記録した光ディスク
は、当面の低解像度のディジタルビデオ信号のみを復号
する光ディスク再生装置においてはその低解像度識別子
に従って低解像度の第1のディジタル信号を復号するこ
とができるとともに、次世代の高解像度のディジタルビ
デオ信号をも復号する光ディスク再生装置においてはそ
の低解像度識別子および差分用識別子に従って低解像度
の第1のディジタル信号と差分の第2のディジタル信号
とをともに復号し加算することにより、請求項1の場合
と同様の全解像度のディジタル信号を復号することがで
きるようになる。
【0014】本発明に係る請求項5の光ディスク記録装
置は、スパイラルまたは同心円状のトラックがそれぞれ
形成された深さ位置が実質的に等しい表面記録層と裏面
記録層とを有する光ディスクに光ヘッドを用いてディジ
タルビデオ信号を記録する装置であって、ディジタルビ
デオ信号を入力する手段と、周波数スケーリングするこ
とによって前記入力ディジタルビデオ信号の空間解像度
を減少させた低解像度ディジタル信号を符号化した低解
像度の第1のディジタル信号を出力するとともに前記入
力ディジタルビデオ信号の空間解像度を減少させること
なく符号化した全解像度の第2のディジタル信号を出力
する階層符号化手段と、前記第1のディジタル信号と第
2のディジタル信号とを識別する識別子信号を生成する
識別子生成手段と、前記第1のディジタル信号に対して
識別子信号として低解像度識別子を付加するとともに前
記第2のディジタル信号に対して全解像度識別子を付加
する手段と、前記低解像度識別子付きの第1のディジタ
ル信号および全解像度識別子付きの第2のディジタル信
号を区分していずれか一方を前記表面記録層に記録し他
方を前記裏面記録層に記録する記録層制御手段とを備え
たことを特徴としている。したがって、間接的には、流
通させるべき記録用の光ディスクとして、低解像度の第
1のディジタル信号のみを記録するための光ディスクで
もなく、全解像度の第2のディジタル信号のみを記録す
るための光ディスクでもなく、これら2種類の解像度の
第1および第2のディジタル信号をともに、そして互い
に深さが実質的に等しい表面記録層と裏面記録層との2
つの記録層に区分けして記録することが可能な光ディス
クを実現させることができ、また、直接的には、当該の
光ディスク記録装置によって、低解像度の第1のディジ
タル信号と全解像度の第2のディジタル信号との2種類
の解像度のディジタル信号を表面・裏面二層分けの状態
でともに記録した光ディスクを提供することができる。
さらに、二次的には、このように2種類の解像度のディ
ジタル信号を表面・裏面二層分けの状態でともに記録し
た光ディスクは、当面の低解像度のディジタルビデオ信
号のみを復号する光ディスク再生装置においてはその低
解像度識別子に従って低解像度の第1のディジタル信号
を復号することができるとともに、次世代の高解像度の
ディジタルビデオ信号をも復号する光ディスク再生装置
においてはその全解像度識別子に従って全解像度の第2
のディジタル信号を復号することができるようになる。
【0015】本発明に係る請求項6の光ディスク記録装
置は、スパイラルまたは同心円状のトラックがそれぞれ
形成された深さ位置が実質的に等しい表面記録層と裏面
記録層とを有する光ディスクに光ヘッドを用いてディジ
タルビデオ信号を記録する装置であって、ディジタルビ
デオ信号を入力する手段と、周波数スケーリングするこ
とによって前記入力ディジタルビデオ信号の空間解像度
を減少させた低解像度ディジタル信号を符号化した低解
像度の第1のディジタル信号を出力するとともに前記入
力ディジタルビデオ信号と前記低解像度ディジタル信号
との差分を符号化した差分の第2のディジタル信号を出
力する階層符号化手段と、前記第1のディジタル信号と
第2のディジタル信号とを識別する識別子信号を生成す
る識別子生成手段と、前記第1のディジタル信号に対し
て識別子信号として低解像度識別子を付加するとともに
前記第2のディジタル信号に対して差分用識別子を付加
する手段と、前記低解像度識別子付きの第1のディジタ
ル信号および差分用識別子付きの第2のディジタル信号
を区分していずれか一方を前記表面記録層に記録し他方
を前記裏面記録層に記録する記録層制御手段とを備えた
ことを特徴としている。したがって、間接的には、流通
させるべき記録用の光ディスクとして、低解像度の第1
のディジタル信号と差分の第2のディジタル信号との2
種類のディジタル信号を表面記録層と裏面記録層との2
つの記録層に区分けして記録することが可能な光ディス
クを実現させることができ、また、直接的には、低解像
度の第1のディジタル信号と差分のディジタル信号との
2種類のディジタル信号を表面・裏面二層分けの状態で
ともに記録した光ディスクを提供することができる。さ
らに、二次的には、このように2種類のディジタル信号
を表面・裏面二層分けの状態でともに記録した光ディス
クは、当面の低解像度のディジタルビデオ信号のみを復
号する光ディスク再生装置においてはその低解像度識別
子に従って低解像度の第1のディジタル信号を復号する
ことができるとともに、次世代の高解像度のディジタル
ビデオ信号をも復号する光ディスク再生装置においては
その低解像度識別子および差分用識別子に従って低解像
度の第1のディジタル信号と差分の第2のディジタル信
号とをともに復号し加算することにより、請求項1の場
合と同様の全解像度のディジタル信号を復号することが
できるようになる。
【0016】本発明に係る請求項7の光ディスク再生装
置は、スパイラルまたは同心円状のトラックに沿って低
解像度および全解像度のディジタルビデオ信号が記録さ
れている光ディスクから光ピックアップを介してディジ
タルビデオ信号を再生する装置であって、前記光ピック
アップが光ディスクからピックアップした解像度識別子
信号が低解像度識別子か否かを判別して低解像度識別子
に対応する前記光ディスク上のエリアのみを再生するた
めの再生エリア指定信号を前記光ピックアップのサーボ
手段に出力する再生エリア指定手段と、前記の指定され
たエリアのみから前記光ピックアップによってピックア
ップされた低解像度のディジタル信号を入力して低解像
度のビットストリームを生成する再生手段と、前記低解
像度のビットストリームを入力してベースバンドの低解
像度の出力ディジタルビデオ信号に復号する復号化手段
とを備えたことを特徴としている。低解像度および全解
像度のディジタルビデオ信号が記録されている光ディス
クを装填した場合においても、低解像度のディジタルビ
デオ信号のみを再生し復号するので、高解像度のディジ
タルビデオ信号の再生・復号機能はもたなくてもよく、
構成簡素にして安価な光ディスク再生装置を構成するこ
とができる。
【0017】本発明に係る請求項8の光ディスク再生装
置は、スパイラルまたは同心円状のトラックに沿って低
解像度および全解像度のディジタルビデオ信号が記録さ
れている光ディスクから光ピックアップを介してディジ
タルビデオ信号を再生する装置であって、前記光ピック
アップが光ディスクからピックアップした低解像度およ
び全解像度のディジタルビデオ信号をビットストリーム
として再生する再生手段と、前記再生手段が再生したビ
ットストリームから解像度識別子信号を分離する識別子
分離手段と、前記再生手段からビットストリームを入力
し前記識別子分離手段から与えられた識別子信号が低解
像度識別子を示すときに前記ビットストリームから低解
像度のディジタル信号を分離して出力しかつ識別子信号
が全解像度識別子を示すときには全解像度のディジタル
信号の出力を禁止する信号分離手段と、前記信号分離手
段からの低解像度のディジタル信号を入力してベースバ
ンドの低解像度の出力ディジタルビデオ信号に復号する
復号化手段とを備えたことを特徴としている。低解像度
および全解像度のディジタルビデオ信号が記録されてい
る光ディスクを装填した場合においても、低解像度のデ
ィジタルビデオ信号のみを再生し復号するので、高解像
度のディジタルビデオ信号の再生・復号機能はもたなく
てもよく、構成簡素にして安価な光ディスク再生装置を
構成することができる。
【0018】本発明に係る請求項9の光ディスク再生装
置は、スパイラルまたは同心円状のトラックが深さ位置
を異にして形成された第1の記録層と第2の記録層とに
分けてそれぞれ低解像度および全解像度のディジタルビ
デオ信号が記録されている光ディスクから光ピックアッ
プを介してディジタルビデオ信号を再生する装置であっ
て、前記光ピックアップが光ディスクからピックアップ
した解像度識別子信号が低解像度識別子か否かを判別し
て低解像度識別子に対応する前記光ディスク上の記録層
のみを再生するための再生記録層指定信号を出力する再
生記録層指定手段と、前記再生記録層指定信号によって
指定された記録層のみに前記光ピックアップの焦点深度
を合わせる可変フォーカスサーボ手段と、前記の指定さ
れた記録層のみから前記光ピックアップによってピック
アップされた低解像度のディジタル信号を入力して低解
像度のビットストリームを生成する再生手段と、前記低
解像度のビットストリームを入力してベースバンドの低
解像度の出力ディジタルビデオ信号に復号する復号化手
段とを備えたことを特徴としている。低解像度および全
解像度のディジタルビデオ信号が記録されている光ディ
スクを装填した場合においても、低解像度のディジタル
ビデオ信号のみを再生し復号するので、高解像度のディ
ジタルビデオ信号の再生・復号機能はもたなくてもよ
く、構成簡素にして安価な光ディスク再生装置を構成す
ることができる。
【0019】本発明に係る請求項10の光ディスク再生
装置は、スパイラルまたは同心円状のトラックが深さ位
置を異にして形成された第1の記録層と第2の記録層と
に分けてそれぞれ低解像度および全解像度のディジタル
ビデオ信号が記録されている光ディスクから光ピックア
ップを介してディジタルビデオ信号を再生する装置であ
って、アドレス順に従って前記第1の記録層と第2の記
録層とを前記光ピックアップによってアクセスするよう
に焦点深度を可変する可変フォーカスサーボ手段と、前
記光ピックアップが光ディスクからピックアップした低
解像度および全解像度のディジタルビデオ信号をビット
ストリームとして再生する再生手段と、前記再生手段が
再生したビットストリームから解像度識別子信号を分離
する識別子分離手段と、前記再生手段からビットストリ
ームを入力し前記識別子分離手段から与えられた識別子
信号が低解像度識別子を示すときに前記ビットストリー
ムから低解像度のディジタル信号を分離して出力しかつ
識別子信号が全解像度識別子を示すときには全解像度の
ディジタル信号の出力を禁止する信号分離手段と、前記
信号分離手段からの低解像度のディジタル信号を入力し
てベースバンドの低解像度の出力ディジタルビデオ信号
に復号する復号化手段とを備えたことを特徴としてい
る。低解像度および全解像度のディジタルビデオ信号が
記録されている光ディスクを装填した場合においても、
低解像度のディジタルビデオ信号のみを再生し復号する
ので、高解像度のディジタルビデオ信号の再生・復号機
能はもたなくてもよく、構成簡素にして安価な光ディス
ク再生装置を構成することができる。
【0020】本発明に係る請求項11の光ディスク再生
装置は、スパイラルまたは同心円状のトラックに沿って
低解像度および全解像度のディジタルビデオ信号が記録
されている光ディスクから光ピックアップを介してディ
ジタルビデオ信号を再生する装置であって、前記光ピッ
クアップが光ディスクからピックアップした低解像度お
よび全解像度のディジタルビデオ信号をビットストリー
ムとして再生する再生手段と、前記再生手段が再生した
ビットストリームから解像度識別子信号を分離する識別
子分離手段と、低解像度または全解像度の再生のモード
選択信号と前記識別子信号との比較一致信号を出力する
比較手段と、前記再生手段からビットストリームを入力
し前記比較手段から与えられた比較一致信号が低解像度
識別子を示すときに前記ビットストリームから低解像度
のディジタル信号を分離して出力する一方、前記比較一
致信号が全解像度識別子を示すときに前記ビットストリ
ームから全解像度のディジタル信号を分離して出力する
信号分離手段と、前記比較一致信号が低解像度識別子を
示すときに前記信号分離手段からの低解像度のディジタ
ル信号を入力してベースバンドの低解像度の出力ディジ
タルビデオ信号に復号する一方、前記比較一致信号が全
解像度識別子を示すときに前記識別子分離手段からの全
解像度のディジタル信号を入力してベースバンドの全解
像度の出力ディジタルビデオ信号に復号する復号化手段
とを備えたことを特徴としている。低解像度および全解
像度のディジタルビデオ信号が記録されている光ディス
クを装填した場合において、好みに応じて低解像度での
再生もできるし、全解像度での再生もすることができ、
将来的に光ディスクの汎用性を十分に発揮させることが
できるようになる。
【0021】本発明に係る請求項12の光ディスク再生
装置は、スパイラルまたは同心円状のトラックが深さ位
置を異にして形成された第1の記録層と第2の記録層と
に分けてそれぞれ低解像度および全解像度のディジタル
ビデオ信号が記録されている光ディスクから光ピックア
ップを介してディジタルビデオ信号を再生する装置であ
って、アドレス順に従って前記第1の記録層と第2の記
録層とを前記光ピックアップによってアクセスするよう
に焦点深度を可変する可変フォーカスサーボ手段と、前
記光ピックアップが光ディスクからピックアップした低
解像度および全解像度のディジタルビデオ信号をビット
ストリームとして再生する再生手段と、前記再生手段が
再生したビットストリームから解像度識別子信号を分離
する識別子分離手段と、低解像度または全解像度の再生
のモード選択信号と前記識別子信号との比較一致信号を
出力する比較手段と、前記再生手段からビットストリー
ムを入力し前記比較手段から与えられた比較一致信号が
低解像度識別子を示すときに前記ビットストリームから
低解像度のディジタル信号を分離して出力する一方、前
記比較一致信号が全解像度識別子を示すときに前記ビッ
トストリームから全解像度のディジタル信号を分離して
出力する信号分離手段と、前記比較一致信号が低解像度
識別子を示すときに前記信号分離手段からの低解像度の
ディジタル信号を入力してベースバンドの低解像度の出
力ディジタルビデオ信号に復号する一方、前記比較一致
信号が全解像度識別子を示すときに前記識別子分離手段
からの全解像度のディジタル信号を入力してベースバン
ドの全解像度の出力ディジタルビデオ信号に復号する復
号化手段とを備えたことを特徴としている。低解像度お
よび全解像度のディジタルビデオ信号が片面二層に分け
て記録されている光ディスクを装填した場合において、
好みに応じて低解像度での再生もできるし、全解像度で
の再生もすることができ、将来的に光ディスクの汎用性
を十分に発揮させることができるようになる。
【0022】本発明に係る請求項13の光ディスク再生
装置は、上記請求項9、請求項10または請求項12に
おいて、第1の記録層と第2の記録層とをそれぞれ表面
記録層と裏面記録層とに読み替えてなるものである。
【0023】本発明に係る請求項14の光ディスク再生
装置は、上記請求項7から請求項12までのいずれかに
おいて、全解像度の第2のディジタル信号を差分の第2
のディジタル信号と読み替えてなるものである。
【0024】載の光ディスク再生装置。
【0025】本発明に係る請求項15の光ディスク記録
再生装置は、上記請求項1の光ディスク記録機能と請求
項7または請求項8の光ディスク再生機能とを兼ね備え
たものである。
【0026】本発明に係る請求項16の光ディスク記録
再生装置は、上記請求項2の光ディスク記録機能と請求
項14の光ディスク再生機能とを兼ね備えたものであ
る。
【0027】本発明に係る請求項17の光ディスク記録
再生装置は、上記請求項3の光ディスク記録機能と請求
項9または請求項10の光ディスク再生機能とを兼ね備
えたものである。
【0028】本発明に係る請求項18の光ディスク記録
再生装置は、上記請求項4の光ディスク記録機能と請求
項14の光ディスク再生機能とを兼ね備えたものであ
る。
【0029】本発明に係る請求項19の光ディスク記録
再生装置は、上記請求項5の光ディスク記録機能と請求
項13の光ディスク再生機能とを兼ね備えたものであ
る。
【0030】本発明に係る請求項20の光ディスク記録
再生装置は、上記請求項6の光ディスク記録機能と請求
項14の光ディスク再生機能とを兼ね備えたものであ
る。
【0031】本発明に係る請求項21の装置は、上記請
求項1から請求項20までのいずれかにおいて、低解像
度ディジタル信号が60フレーム/秒以下のフレーム周
波数を有する順次走査信号であることを特徴とするもの
である。
【0032】以下、本発明に係る光ディスク記録装置の
具体的な実施の形態について、図面に基づいて詳細に説
明する。
【0033】〔実施の形態1〕図1は実施の形態1に係
る光ディスク記録装置の構成を示すブロック図である。
図1において、従来の技術に係る15におけるのと同一
符号は同一構成を示し、簡単に説明すると、100はD
VD−RAMやDVD−Rなどの記録可能な光ディス
ク、101は光ディスク100を回転させるスピンド
ル、102はスピンドル駆動手段、103は書き込み機
能と読み込み機能を兼ね備えた光ヘッド、104は光ヘ
ッド103を光ディスク100の半径方向に沿って移動
させるトラバース手段、105は光ヘッド103に与え
られるフォーカス・トラッキング制御信号、106はト
ラバース手段104に与えられるトラバース制御信号、
107はスピンドル駆動手段102に与えられるスピン
ドル制御信号、108は前記の各制御信号を出力するサ
ーボ手段、112は後述するマルチプレクサ131より
ビットストリーム133を入力して光ヘッド103に出
力すべき記録信号113を生成する記録手段、115は
光ヘッド103による光ディスク100からの信号記録
のためのアドレスの再生信号114から記録アドレス1
16を生成するアドレス生成手段、117は記録アドレ
ス116からディレクトリ信号118を生成して記録手
段112に出力するディレクトリ生成手段である。な
お、光ディスク100は片面一層タイプとする。
【0034】本実施の形態1においては、以上の構成に
加えて次のような構成を備えている。119はディジタ
ルビデオ信号109の入力手段、120は入力ディジタ
ルビデオ信号109に対してローパスフィルタ処理を行
って画素を間引くことにより周波数スケーリングを行っ
て入力ディジタルビデオ信号109の空間解像度を減少
させた低解像度ディジタル信号121を生成するサンプ
ル間引き処理手段、122は入力した低解像度ディジタ
ル信号121を圧縮符号化して第1のディジタル信号1
23と予測画像信号124を生成する低解像度圧縮符号
化手段、125は予測画像信号124にアップサンプリ
ング処理を施してアップサンプリング信号126を生成
するサンプル補間処理手段である。127は入力ディジ
タルビデオ信号109を解像度の減少を伴うことなくそ
のまま圧縮符号化する全解像度圧縮符号化手段であり、
これは従来の技術の場合の圧縮符号化手段110に対応
する。すなわち、全解像度圧縮符号化手段127は入力
ディジタルビデオ信号109を例えば画像圧縮技術の国
際標準であるMPEG2によって圧縮符号化し第2のデ
ィジタル信号128を生成するものである。なお、低解
像度圧縮符号化手段122も同様に低解像度ディジタル
信号121をMPEG2によって圧縮符号化するもので
ある。サンプル補間処理手段125で生成されたアップ
サンプリング信号126は動き補償を行うために全解像
度圧縮符号化手段127に与えられるようになってい
る。第1のディジタル信号123は例えばNTSCやP
AL相当の低解像度のディジタルビデオ信号であり、第
2のディジタル信号128は例えばHD相当の高解像度
のディジタルビデオ信号である。129は全解像度圧縮
符号化と低解像度圧縮符号化との階層符号化を用いてい
ることを示し前記の第1のディジタル信号123と第2
のディジタル信号128とを区別するための識別子信号
130を生成する識別子生成手段である。131は低解
像度圧縮符号化手段122からの低解像度の第1のディ
ジタル信号123と全解像度圧縮符号化手段127から
の全解像度の第2のディジタル信号128と識別子生成
手段129からの識別子信号130とを入力し、タイミ
ングコントロール信号132のもとで、低解像度の第1
のディジタル信号123を選択するときはあらかじめ識
別子信号130として低解像度識別子(例えば“0”)
を選択してから引き続いて第1のディジタル信号123
を選択し、また、全解像度の第2のディジタル信号12
8を選択するときはあらかじめ識別子信号130として
全解像度識別子(例えば“1”)を選択してから引き続
いて第2のディジタル信号128を選択し、その選択し
た信号をビットストリーム133として記録手段112
に出力するように構成されたマルチプレクサである。1
40はサンプル間引き処理手段120と低解像度圧縮符
号化手段122とサンプル補間処理手段125と全解像
度圧縮符号化手段127とからなる階層符号化手段であ
る。
【0035】図2はビットストリーム133の構成を示
す。低解像度の第1のディジタル信号123を符号aで
表し、全解像度の第2のディジタル信号128を符号A
で表している。
【0036】次に、以上のように構成された実施の形態
1の光ディスク記録装置の動作を説明する。
【0037】入力手段119を介して入力されてきた入
力ディジタルビデオ信号109は階層符号化手段140
に入力される。その入力ディジタルビデオ信号109
は、一方においてサンプル間引き処理手段120に入力
されるとともに、他方において全解像度圧縮符号化手段
127に入力される。サンプル間引き処理手段120
は、入力ディジタルビデオ信号109に対してローパス
フィルタ処理を行って画素を間引く周波数スケーリング
によって入力ディジタルビデオ信号109をそれの空間
解像度を減少させた低解像度ディジタル信号121に変
換し、低解像度圧縮符号化手段122に出力する。低解
像度圧縮符号化手段122は、入力した低解像度ディジ
タル信号121を符号化して第1のディジタル信号12
3と予測画像信号124を生成し、低解像度の第1のデ
ィジタル信号123(a)をマルチプレクサ131に出
力するとともに、予測画像信号124をサンプル補間処
理手段125に出力する。一方、全解像度圧縮符号化手
段127は、入力手段119から入力ディジタルビデオ
信号109を入力するとともにサンプル補間処理手段1
25から動き補償のためのアップサンプリング信号12
6を入力して解像度の減少を伴うことなくそのまま圧縮
符号化し、全解像度の第2のディジタル信号128
(A)をマルチプレクサ131に出力する。なお、動き
補償のための回路構成として、低解像度圧縮符号化手段
122に接続のサンプル補間処理手段125を用いず
に、全解像度圧縮符号化手段127自体の内部に設けて
もよい。
【0038】また、識別子生成手段129は、低解像度
圧縮符号化手段122から低解像度の第1のディジタル
信号123(a)をマルチプレクサ131に出力すると
きにはそれに先立って識別子信号130として低解像度
識別子“0”をマルチプレクサ131に出力し、全解像
度圧縮符号化手段127から全解像度の第2のディジタ
ル信号128(A)をマルチプレクサ131に出力する
ときにはそれに先立って識別子信号130として全解像
度識別子“1”をマルチプレクサ131に出力する。マ
ルチプレクサ131はタイミングコントロール信号13
2のもとで低解像度識別子“0”と第1のディジタル信
号123(a)とをマルチプレックスするとともに全解
像度識別子“1”と第2のディジタル信号128(A)
とをマルチプレックスしてビットストリーム133を生
成し、このビットストリーム133を記録手段112に
出力する。そのビットストリーム133は、例えば図2
のようになる。識別子信号の“0”または“1”と第1
または第2のディジタル信号aまたはAが時間軸方向に
マルチプレックスされている。このようなビットストリ
ーム133は記録手段112においてパリティを付加さ
れ、光ディスク100上のスパイラルトラックにマーク
のパターンを発生させるための変調(例えば8ビットを
16ビットに変換するEFMプラス変調)を施され、さ
らに同期信号を付加されて、記録信号113が生成され
る。サーボ手段108は光ヘッド103に対してフォー
カス・トラッキング制御信号105を与えるとともにト
ラバース手段104に対してトラバース制御信号106
を与え、光ヘッド103を光ディスク100のスパイラ
ルトラック上にオントラックさせ、さらに、スピンドル
駆動手段102にスピンドル制御信号107を与えて光
ディスク100をほぼ一定の線速度で回転させる。ま
た、アドレス生成手段115は光ヘッド103からの光
ディスク100上のウォブリングやプレピットを利用し
た再生信号114に基づいて記録アドレス116を生成
してディレクトリ生成手段117に入力する。ディレク
トリ生成手段117は記録アドレス116に基づいてデ
ィレクトリ信号118を生成し、記録手段112に出力
する。これにより、光ディスク100上のどのアドレス
にどの情報が記録されたかのディレクトリ(テーブル)
も記録される。
【0039】光ディスク100上にはビットストリーム
133の順序で、すなわち、低解像度識別子“0”に引
き続いては低解像度の第1のディジタル信号123
(a)が記録マークの形で記録され、全解像度識別子
“1”に引き続いて全解像度の第2のディジタル信号1
28(A)が記録される。換言すれば、低解像度の第1
のディジタル信号123(a)と全解像度の第2のディ
ジタル信号128(A)とを互いに識別できる状態で光
ディスク100に記録することになる。
【0040】したがって、光ディスク再生装置によって
光ディスク100を再生するときに、その光ディスク再
生装置が低解像度レベルのものであれば低解像度識別子
“0”に基づいて低解像度の第1のディジタル信号12
3(a)のみを選択して再生することができ、その光デ
ィスク再生装置が全解像度レベルのものであれば全解像
度識別子“1”に基づいて全解像度の第2のディジタル
信号128(A)を再生することができる。
【0041】なお、識別子生成手段129が生成した識
別子信号130は必ずしもマルチプレクサ131におい
てマルチプレックスする必要はなく、これに代えて、鎖
線で示すように識別子信号130をディレクトリ生成手
段117に入力し、ディレクトリ生成手段117におい
てディレクトリ信号118に識別子信号130を付加し
た状態で記録手段112を介して光ディスク100に記
録するように構成してもよい。また、上記の実施の形態
1では、低解像度識別子として“0”を用い、全解像度
識別子として“1”を用いたが、もちろんこれとは逆の
用い方をしてもよい。そのほかにも、種々の態様で識別
子信号130を設定することは可能であることはいうま
でもない。また、光ディスク100に形成されるトラッ
クとしては、スパイラルトラックに代えて同心円状トラ
ックとしてもよい。
【0042】〔実施の形態2〕図3は実施の形態2に係
る光ディスク記録装置の構成を示すブロック図である。
図3において、実施の形態1に係る図1におけるのと同
じ符号は、実施の形態2においても同一要素を示すの
で、ここでは説明を省略する。実施の形態2において
は、実施の形態1におけるサンプル補間処理手段125
と全解像度圧縮符号化手段127をなくし、代わりの構
成として、入力手段119とマルチプレクサ131との
間に、入力手段119からの入力ディジタルビデオ信号
109とサンプル間引き処理手段120からの低解像度
ディジタル信号121との差分信号135を生成する差
分信号生成手段134と、その差分信号135を圧縮符
号化して第2のディジタル信号137を生成しマルチプ
レクサ131へ出力する圧縮符号化手段136とを挿入
している。本実施の形態2の場合のマルチプレクサ13
1は、タイミングコントロール信号132のもとで、低
解像度の第1のディジタル信号123を選択するときは
あらかじめ識別子信号130として低解像度識別子
“0”を選択してから引き続いて第1のディジタル信号
123を選択し、また、差分の第2のディジタル信号1
37を選択するときはあらかじめ識別子信号130とし
て差分用識別子“1”を選択してから引き続いて第2の
ディジタル信号137を選択し、その選択した信号をビ
ットストリーム133aとして記録手段112に出力す
るように構成されている。本実施の形態2の場合の階層
符号化手段140aは、サンプル間引き処理手段120
と低解像度圧縮符号化手段122と差分信号生成手段1
34と圧縮符号化手段136とから構成されている。
【0043】図4はビットストリーム133aの構成を
示す。低解像度の第1のディジタル信号123を符号a
で表し、差分の第2のディジタル信号137を符号Bで
表している。
【0044】次に、以上のように構成された実施の形態
2の光ディスク記録装置の動作を説明する。
【0045】入力手段119からの入力ディジタルビデ
オ信号109は階層符号化手段140aに入力される。
その入力ディジタルビデオ信号109は、一方において
サンプル間引き処理手段120に入力されるとともに、
他方において差分信号生成手段134に入力される。サ
ンプル間引き処理手段120は、実施の形態1の場合と
同様の周波数スケーリングにより入力ディジタルビデオ
信号109をそれの空間解像度を減少させた低解像度デ
ィジタル信号121に変換し、低解像度圧縮符号化手段
122は、入力した低解像度ディジタル信号121を符
号化して第1のディジタル信号123を生成し、低解像
度の第1のディジタル信号123(a)をマルチプレク
サ131に出力する。一方、差分信号生成手段134
は、入力ディジタルビデオ信号109とサンプル間引き
処理手段120からの低解像度ディジタル信号121と
の差分をとった差分信号135を生成し、圧縮符号化手
段136は差分信号135を圧縮符号化して差分の第2
のディジタル信号137(B)をマルチプレクサ131
に出力する。また、識別子生成手段129は、低解像度
圧縮符号化手段122から低解像度の第1のディジタル
信号123(a)をマルチプレクサ131に出力すると
きにはそれに先立って識別子信号130として低解像度
識別子“0”をマルチプレクサ131に出力し、圧縮符
号化手段136からの差分の第2のディジタル信号13
7(B)をマルチプレクサ131に出力するときにはそ
れに先立って識別子信号130として差分用識別子
“1”をマルチプレクサ131に出力する。マルチプレ
クサ131はタイミングコントロール信号132のもと
で低解像度識別子“0”と第1のディジタル信号123
(a)とをマルチプレックスするとともに差分用識別子
“1”と第2のディジタル信号137(B)とをマルチ
プレックスしてビットストリーム133aを生成し、こ
のビットストリーム133aを記録手段112に出力す
る。そのビットストリーム133aは、例えば図4のよ
うになる。識別子信号の“0”または“1”と第1また
は第2のディジタル信号aまたはBが時間軸方向にマル
チプレックスされている。記録手段112および光ヘッ
ド103による光ディスク100へのビットストリーム
133aの記録動作は実施の形態1の場合と同様であ
る。すなわち、光ディスク100上にはビットストリー
ム133aの順序で、すなわち、低解像度識別子“0”
に引き続いては低解像度の第1のディジタル信号123
(a)が記録マークの形で記録され、差分用識別子
“1”に引き続いて差分の第2のディジタル信号137
(B)が記録される。換言すれば、低解像度の第1のデ
ィジタル信号123(a)と差分の第2のディジタル信
号137(B)とを互いに識別できる状態で光ディスク
100に記録することになる。
【0046】したがって、光ディスク再生装置によって
光ディスク100を再生するときに、その光ディスク再
生装置が低解像度レベルのものであれば低解像度識別子
“0”に基づいて低解像度の第1のディジタル信号12
3(a)のみを選択して再生することができ、その光デ
ィスク再生装置が次世代の全解像度レベルのものであれ
ば低解像度識別子“0”と差分用識別子“1”との双方
に基づいて低解像度の第1のディジタル信号123
(a)と差分の第2のディジタル信号137(B)との
双方を再生し、この再生した低解像度の第1のディジタ
ル信号123(a)と差分の第2のディジタル信号13
7(B)とを加算することにより、実施の形態1の場合
の全解像度の第2のディジタル信号128(A)と同じ
ディジタル信号を再生することができる。
【0047】なお、上記の実施の形態1のなお書きで述
べたように、低解像度識別子として“1”を用い、差分
用識別子として“0”を用いてもよく、それ以外にも識
別子信号130の態様は任意である。また、識別子生成
手段129からの識別子信号130をマルチプレクサ1
31に導くことに代えて、鎖線で示すようにディレクト
リ生成手段117に導いてもよい点は実施の形態1の場
合と同様である。また、光ディスク200に形成される
トラックとしては、スパイラルトラックに代えて同心円
状トラックとしてもよい。
【0048】〔実施の形態3〕図5は実施の形態3に係
る光ディスク記録装置の構成を示すブロック図である。
図5において、符号101〜107、109、112〜
133および140については図1の構成と共通であ
り、簡単に説明すると、101は光ディスクのスピンド
ル、102はスピンドル駆動手段、103は光ヘッド、
104は光ヘッド103のトラバース手段、105はフ
ォーカス・トラッキング制御信号、106はトラバース
制御信号、107はスピンドル制御信号、109は入力
ディジタルビデオ信号、112は記録手段、113は記
録信号、114は再生信号、115はアドレス生成手
段、116は記録アドレス、117はディレクトリ生成
手段、118はディレクトリ信号、119はディジタル
ビデオ信号の入力手段、120はサンプル間引き処理手
段、121は低解像度ディジタル信号、122は低解像
度圧縮符号化手段、123(あるいはa)は低解像度の
第1のディジタル信号、124は予測画像信号、125
はサンプル補間処理手段、126はアップサンプリング
信号、127は全解像度圧縮符号化手段、128(ある
いはA)は全解像度の第2のディジタル信号、129は
識別子生成手段、130は第1のディジタル信号123
と第2のディジタル信号128とを区別するための識別
子信号、131はマルチプレクサ、132はタイミング
コントロール信号、133はビットストリーム、140
は階層符号化手段である。これら各手段の機能は実施の
形態1の場合と同様である。
【0049】符号の200は片面に2層の記録層を有す
る片面二層タイプの光ディスク、108aは識別子生成
手段129から入力した識別子信号130が“0”か
“1”かに応じて光ヘッド103から光ディスク200
に出射する光ビームの焦点深度を可変できる可変フォー
カスサーボ手段である。
【0050】図6は片面二層タイプの光ディスク200
の概略断面を示す図である。図6では図5の場合に対し
て表裏を反転して描いている。図6において、201は
透明な基材、211は基材201の比較的浅い位置に形
成された第1の記録層、212は基材201の深い位置
に形成された第2の記録層である。221は光ヘッド1
03から第1の記録層211に対して焦点を結ぶように
出射される第1の光ビーム、222は光ヘッド103か
ら第2の記録層212に対して焦点を結ぶように出射さ
れる第2の光ビームである。
【0051】ディジタルビデオ信号の記録に係る基本的
な動作については実施の形態1(図1)の場合と同様で
あるので説明を省略する。本実施の形態3の光ディスク
記録装置においては、可変フォーカスサーボ手段108
aは、識別子生成手段129からの識別子信号130を
入力し、その識別子信号130に従って焦点深度を可変
する。すなわち、識別子信号130が低解像度識別子
“0”を示しているときには、可変フォーカスサーボ手
段108aは焦点深度を浅くするように光ヘッド103
に対してフォーカス制御信号を与え、光ヘッド103か
らの破線で示した第1の光ビーム221が第1の記録層
211に焦点を結ぶようにし、低解像度識別子“0”に
対応した低解像度の第1のディジタル信号123(a)
を記録マークの形で第1の記録層211に記録する。ま
た、識別子信号130が全解像度識別子“1”を示して
いるときには、可変フォーカスサーボ手段108aは焦
点深度を深くするように光ヘッド103に対してフォー
カス制御信号を与え、光ヘッド103からの実線で示し
た第2の光ビーム222が第2の記録層212に焦点を
結ぶようにし、全解像度識別子“1”に対応した全解像
度の第2のディジタル信号128(A)を第2の記録層
212に記録する。この可変フォーカスサーボ手段10
8aは請求項3にいう「記録層制御手段」に該当してい
る。なお、第1の記録層211に対する記録時と第2の
記録層212に対する記録時のトラッキング制御および
トラバース制御は自動的に各記録層に見合った状態にな
る。
【0052】以上により、低解像度の第1のディジタル
信号123(a)と全解像度の第2のディジタル信号1
28(A)とを互いに識別できる状態で片面二層タイプ
の光ディスク200の第1の記録層211と第2の記録
層212とに分けて記録することができるため、光ディ
スク再生装置によって光ディスク200を再生するとき
に、その光ディスク再生装置が低解像度レベルのもので
あれば低解像度識別子“0”に基づいて低解像度の第1
のディジタル信号123(a)のみを選択して再生する
ことができ、その光ディスク再生装置が次世代の全解像
度レベルのものであれば全解像度識別子“1”に基づい
て全解像度の第2のディジタル信号128(A)を再生
することができる。
【0053】なお、上記とは逆に、低解像度識別子
“0”に対応した低解像度の第1のディジタル信号12
3(a)を第2の記録層212に記録し、全解像度識別
子“1”に対応した全解像度の第2のディジタル信号1
28(A)を第1の記録層211に記録するように構成
してもよい。また、実施の形態1のなお書きで述べたよ
うに、低解像度識別子として“1”を用い、全解像度識
別子として“0”を用いてもよく、それ以外にも識別子
信号130の態様は任意である。また、識別子生成手段
129からの識別子信号130をマルチプレクサ131
に導くことに代えて、鎖線で示すようにディレクトリ生
成手段117に導いてもよい点は実施の形態1の場合と
同様である。また、光ディスク200に形成されるトラ
ックとしては、スパイラルトラックに代えて同心円状ト
ラックとしてもよい。
【0054】〔実施の形態4〕実施の形態4に係る光デ
ィスク記録装置は、実施の形態3において、その階層符
号化手段140を実施の形態2(図3)の場合の階層符
号化手段140aに置き換えたものである。その構成は
図7に示すとおりであり、階層符号化手段140aとし
て、差分信号生成手段134と圧縮符号化手段136を
有するものを用いている。
【0055】動作について説明すると、サンプル間引き
処理手段120は、周波数スケーリングにより入力ディ
ジタルビデオ信号109をそれの空間解像度を減少させ
た低解像度ディジタル信号121に変換し、低解像度圧
縮符号化手段122は、入力した低解像度ディジタル信
号121を符号化して生成した低解像度の第1のディジ
タル信号123(a)をマルチプレクサ131に出力す
る。一方、差分信号生成手段134は、入力ディジタル
ビデオ信号109とサンプル間引き処理手段120から
の低解像度ディジタル信号121との差分をとった差分
信号135を生成し、圧縮符号化手段136は差分信号
135を圧縮符号化して差分の第2のディジタル信号1
37(B)をマルチプレクサ131に出力する。マルチ
プレクサ131はタイミングコントロール信号132の
もとで低解像度識別子“0”と第1のディジタル信号1
23(a)とをマルチプレックスするとともに差分用識
別子“1”と第2のディジタル信号137(B)とをマ
ルチプレックスしてビットストリーム133aを生成
し、このビットストリーム133aを記録手段112に
出力する。そして、可変フォーカスサーボ手段108a
は、識別子生成手段129からの識別子信号130が低
解像度識別子“0”を示しているときには、可変フォー
カスサーボ手段108aは焦点深度を浅くするように光
ヘッド103に対してフォーカス制御信号を与え、光ヘ
ッド103からの破線で示した第1の光ビーム221に
より低解像度の第1のディジタル信号123(a)を光
ディスク200における第1の記録層211に記録し、
また、識別子信号130が全解像度識別子“1”を示し
ているときには、可変フォーカスサーボ手段108aは
焦点深度を深くするように光ヘッド103に対してフォ
ーカス制御信号を与え、光ヘッド103からの実線で示
した第2の光ビーム222により差分の第2のディジタ
ル信号137(B)を第2の記録層212に記録する。
この可変フォーカスサーボ手段108aは請求項4にい
う「記録層制御手段」に該当している。
【0056】低解像度の第1のディジタル信号123
(a)と差分の第2のディジタル信号137(B)とを
互いに識別できる状態で片面二層タイプの光ディスク2
00の第1の記録層211と第2の記録層212とに分
けて記録することができるため、光ディスク再生装置に
よって光ディスク200を再生するときに、その光ディ
スク再生装置が低解像度レベルのものであれば低解像度
識別子“0”に基づいて低解像度の第1のディジタル信
号123(a)のみを選択して再生することができ、そ
の光ディスク再生装置が次世代の全解像度レベルのもの
であれば低解像度識別子“0”と差分用識別子“1”と
の双方に基づいて低解像度の第1のディジタル信号12
3(a)と差分の第2のディジタル信号137(B)と
の双方を再生し、この再生した低解像度の第1のディジ
タル信号123(a)と差分の第2のディジタル信号1
37(B)とを加算することにより、実施の形態3の場
合の全解像度の第2のディジタル信号128(A)と同
じディジタル信号を再生することができる。
【0057】〔実施の形態5〕上記の実施の形態3,4
に係る光ディスク記録装置の場合は記録層の深さを異に
する片面二層タイプの光ディスクを対象としたものであ
るが、本実施の形態5に係る光ディスク記録装置は、表
面と裏面とに同一深さでそれぞれ記録層を有する両面各
一層タイプの光ディスクを対象とするものである。
【0058】本実施の形態5には2つの態様があって、
1つは図8(a)に示すものであり、もう1つは図8
(b)に示すものである。図8において、250は両面
各一層タイプの光ディスク、261は光ディスク250
の表面に形成された表面記録層、262は光ディスク2
50の裏面に形成された裏面記録層である。表面記録層
261の深さと裏面記録層262の深さは互いに等し
い。階層符号化手段140として実施の形態1(図1)
の構成のものを採用するものとする。
【0059】図8(a)の光ディスク記録装置の場合に
は、表面記録層261に低解像度の第1のディジタル信
号123(a)を記録するための第1の光ヘッド103
aが光ディスク250の上方に配置されているととも
に、裏面記録層262に全解像度の第2のディジタル信
号128(A)を記録するための第2の光ヘッド103
bが光ディスク250の下方に配置されている。第1の
光ヘッド103aに対して第1のサーボ手段108cが
設けられ、第2の光ヘッド103bに対して第2のサー
ボ手段108dが設けられている。第1のサーボ手段1
08cも第2のサーボ手段108dも識別子生成手段1
29から識別子信号130(低解像度識別子“0”また
は全解像度識別子“1”)の入力を受けるように構成さ
れている。その他の構成は実施の形態1と同様であるの
で、図示および説明を省略する。
【0060】図8(a)の光ディスク記録装置の動作を
説明する。第1のサーボ手段108cは識別子生成手段
129から識別子信号130として低解像度識別子
“0”を入力したときに限ってアクティブにされ、第1
の光ヘッド103aを駆動して光ディスク250の表面
記録層261に低解像度の第1のディジタル信号123
(a)を記録マークの形で記録する。また、第2のサー
ボ手段108dは識別子生成手段129から全解像度識
別子“1”を入力したときに限ってアクティブにされ、
第2の光ヘッド103bを駆動して裏面記録層262に
全解像度の第2のディジタル信号128(A)を記録す
る。この機能を有する構成が請求項5にいう「記録層制
御手段」である。
【0061】図8(b)の光ディスク記録装置の場合に
は、表面記録層261にディジタル信号を記録する光ヘ
ッドと裏面記録層262にディジタル信号を記録する光
ヘッドとが共通であり、これを符号103cで表すこと
にする。したがって、サーボ手段も単一であり、これを
符号108eで表すことにする。270は光ヘッド10
3cを表面側と裏面側との間で姿勢反転しながらUター
ンさせる光ヘッド反転手段であり、この光ヘッド反転手
段270としては例えば周知のLDプレーヤのものが利
用できる。光ヘッド反転手段270に対して識別子生成
手段129からの識別子信号130が入力されるように
構成されている。サーボ手段108eに対しては識別子
信号130は入力されない。その他の構成は実施の形態
1と同様であるので、図示および説明を省略する。
【0062】図8(b)の光ディスク記録装置の動作を
説明する。光ヘッド反転手段270は識別子生成手段1
29から識別子信号130として低解像度識別子“0”
を入力したときに光ヘッド103cを表面側に移動し、
サーボ手段108eは光ヘッド103cを制御して光デ
ィスク250の表面記録層261に低解像度の第1のデ
ィジタル信号123(a)を記録マークの形で記録す
る。また、光ヘッド反転手段270は識別子生成手段1
29から全解像度識別子“1”を入力したときに光ヘッ
ド103cを裏面側に移動し、サーボ手段108eは光
ヘッド103cを制御して裏面記録層262に全解像度
の第2のディジタル信号128(A)を記録する。この
機能を有する構成が請求項5にいう「記録層制御手段」
である。
【0063】その他のディジタルビデオ信号の記録に係
る基本的な動作については実施の形態1の場合と同様で
あるので説明を省略する。
【0064】図8(a)の光ディスク記録装置も図8
(b)の光ディスク記録装置も実施の形態3(図5)の
光ディスク記録装置と同様の効果を奏する。
【0065】なお、上記とは逆に、表面記録層261に
全解像度の第2のディジタル信号128(A)を記録
し、裏面記録層262に低解像度の第1のディジタル信
号123(a)を記録するように構成してもよい。
【0066】〔実施の形態6〕実施の形態6に係る光デ
ィスク記録装置は実施の形態5の変形であって、階層符
号化手段140aとして実施の形態2(図3)の構成の
ものを採用するものとする。表面記録層261に低解像
度の第1のディジタル信号123(a)を記録するとと
もに、裏面記録層262には差分の第2のディジタル信
号137(B)を記録するように構成する。実施の形態
6の光ディスク記録装置の構成の図示は省略する。
【0067】なお、上記とは逆に、表面記録層261に
差分の第2のディジタル信号137(B)を記録し、裏
面記録層262に低解像度の第1のディジタル信号12
3(a)を記録するように構成してもよい。
【0068】〔実施の形態7〕以上の実施の形態1〜6
は光ディスク記録装置に関するものであったが、以下に
説明する実施の形態7〜12は光ディスク再生装置に関
するものである。そして、本実施の形態7に係る光ディ
スク再生装置は、例えばNTSCレベルの低解像度の第
1のディジタル信号とHDレベルの全解像度の第2のデ
ィジタル信号との双方を記録してある片面一層タイプの
光ディスクから低解像度の第1のディジタル信号のみを
再生するものである。
【0069】図9は実施の形態7に係る光ディスク再生
装置の構成を示すブロック図である。図9において、3
00は例えば実施の形態1の光ディスク記録装置によっ
て低解像度の第1のディジタル信号(a)と全解像度の
第2のディジタル信号(A)とがそれぞれ低解像度識別
子“0”と全解像度識別子“1”とによって区分された
状態ですでに記録されている光ディスクである。この光
ディスク300は例えばDVD−RAMやDVD−Rだ
けでなく、再生のみ可能なDVDであってもよい。30
1は光ディスク300を回転させるスピンドル、302
はスピンドル駆動手段、303は光ピックアップ、30
4は光ピックアップ303を光ディスク300の半径方
向に沿って移動させるトラバース手段、305は光ピッ
クアップ303に与えられるフォーカス・トラッキング
制御信号、306はトラバース手段104に与えられる
トラバース制御信号、307はスピンドル駆動手段30
2に与えられるスピンドル制御信号、308は前記の各
制御信号を出力するサーボ手段、309は光ピックアッ
プ303が光ディスク300からピックアップした解像
度識別子信号310が低解像度識別子“0”か全解像度
識別子“1”かを判定し低解像度識別子“0”に対応す
るエリアのみを再生するための再生エリア指定信号31
1をサーボ手段308に対して出力する再生エリア指定
手段、312は上記のようにして光ピックアップ303
が光ディスク300からピックアップした低解像度の第
1のディジタル信号313(a)を入力しEFMプラス
復調および誤り訂正を施して低解像度のビットストリー
ム314を生成する再生手段、315は低解像度のビッ
トストリーム314を入力してベースバンドの低解像度
の出力ディジタルビデオ信号316に復号する復号化手
段、317は復号された出力ディジタルビデオ信号31
6をベースバンドの出力アナログビデオ信号318に変
換するD/A変換手段である。
【0070】次に、以上のように構成された実施の形態
7の光ディスク再生装置の動作を説明する。再生エリア
指定手段309は、光ピックアップ303を介して光デ
ィスク300よりピックアップした解像度識別子信号3
10が低解像度識別子“0”を示しているか全解像度識
別子“1”を示しているかを判断し、低解像度識別子
“0”に対応するエリアのみを再生するための再生エリ
ア指定信号311をサーボ手段308に与える。サーボ
手段308は、再生エリア指定信号311に基づいて、
光ピックアップ303をランダムアクセスし、低解像度
識別子“0”に対応する光ディスク300上のエリアす
なわち低解像度の第1のディジタル信号313(a)が
記録されているエリアのみからの信号をピックアップす
る。これにより光ピックアップ303からの信号は低解
像度の第1のディジタル信号313(a)のみとなり、
再生手段312に入力される。再生手段312は入力し
た低解像度の第1のディジタル信号313(a)に対し
てEFMプラス復調および誤り訂正を施して低解像度の
ビットストリーム314を生成し、復号化手段315に
出力する。復号化手段315は低解像度のビットストリ
ーム314を入力してベースバンドの低解像度の出力デ
ィジタルビデオ信号316に復号し、D/A変換手段3
17に出力する。D/A変換手段317は入力した出力
ディジタルビデオ信号316をベースバンドの出力アナ
ログビデオ信号318に変換し、図示しないモニターに
出力する。
【0071】以上のように本実施の形態7の光ディスク
再生装置によれば、低解像度の第1のディジタル信号
(a)と全解像度の第2のディジタル信号(A)とがマ
ルチプレックスされている光ディスク300を装填して
再生駆動した場合であっても、その光ディスク300か
ら低解像度の第1のディジタル信号313(a)のみを
選択して再生することが可能であり、全解像度の第2の
ディジタル信号(A)の復号化手段を装備しないでもす
むので、安価な光ディスク再生装置を提供することがで
きる。
【0072】〔実施の形態8〕実施の形態8に係る光デ
ィスク再生装置も、実施の形態7の場合と同様に、低解
像度の第1のディジタル信号と全解像度の第2のディジ
タル信号との双方を記録してある光ディスクから低解像
度の第1のディジタル信号のみを再生するものである。
【0073】図10は実施の形態8に係る光ディスク再
生装置の構成を示すブロック図である。図10におい
て、符号300〜308については図9の構成と共通で
あるので説明を省略する。符号322は光ピックアップ
303からの再生信号321を入力しEFMプラス復調
および誤り訂正を施して低解像度の第1のディジタル信
号(a)および全解像度の第2のディジタル信号(A)
からなるビットストリーム323を生成する再生手段、
324は再生手段322が生成したビットストリーム3
23から解像度識別子信号310を分離する識別子分離
手段、325は識別子分離手段324から入力した識別
子信号310が低解像度識別子“0”を示しているとき
に限ってビットストリーム323から低解像度の第1の
ディジタル信号313(a)を分離するデマルチプレク
サである。315〜318は実施の形態7(図9)の場
合と同じものであるので、説明を省略する。デマルチプ
レクサ325が請求項8にいう「信号分離手段」に相当
する。
【0074】次に、以上のように構成された実施の形態
8の光ディスク再生装置の動作を説明する。再生手段3
22は光ピックアップ303が光ディスク300よりピ
ックアップした再生信号321を入力してEFMプラス
復調および誤り訂正を施し、低解像度の第1のディジタ
ル信号(a)および全解像度の第2のディジタル信号
(A)からなるビットストリーム323を生成し、デマ
ルチプレクサ325に出力する。識別子分離手段324
は再生手段322が生成したビットストリーム323か
ら解像度識別子信号310を分離し、デマルチプレクサ
325に与える。デマルチプレクサ325は、識別子分
離手段324から与えられた識別子信号310が低解像
度識別子“0”であるときはビットストリーム323か
ら低解像度の第1のディジタル信号313(a)を分離
するが、識別子信号310が全解像度識別子“1”であ
るときは全解像度の第2のディジタル信号(A)の出力
を禁止する。これにより復号化手段315に入力される
信号は低解像度の第1のディジタル信号313(a)の
みとなる。復号化手段315は低解像度の第1のディジ
タル信号313(a)を入力してベースバンドの低解像
度の出力ディジタルビデオ信号316に復号し、D/A
変換手段317に出力する。D/A変換手段317は入
力した出力ディジタルビデオ信号316をベースバンド
の出力アナログビデオ信号318に変換し、図示しない
モニターに出力する。
【0075】以上のように本実施の形態8の光ディスク
再生装置においても、低解像度の第1のディジタル信号
(a)と全解像度の第2のディジタル信号(A)とがマ
ルチプレックスされている光ディスク300を装填して
再生駆動した場合であっても、その光ディスク300か
ら低解像度の第1のディジタル信号313(a)のみを
選択して再生することが可能であり、全解像度の第2の
ディジタル信号(A)の復号化手段を装備しないでもす
むので、安価な光ディスク再生装置を提供することがで
きる。
【0076】〔実施の形態9〕本実施の形態9に係る光
ディスク再生装置は、NTSCレベルの低解像度の第1
のディジタル信号とHDレベルの全解像度の第2のディ
ジタル信号との双方を記録してある片面二層タイプの光
ディスクから低解像度の第1のディジタル信号のみを再
生するものである。
【0077】図11は実施の形態9に係る光ディスク再
生装置の構成を示すブロック図である。図11におい
て、400は例えば実施の形態3の光ディスク記録装置
によって低解像度の第1のディジタル信号(a)と全解
像度の第2のディジタル信号(A)とがそれぞれ低解像
度識別子“0”と全解像度識別子“1”とによって区分
された状態でそれぞれ第1の記録層と第2の記録層とに
二層分けの状態ですでに記録されている片面二層タイプ
の光ディスクである。符号301〜307、312〜3
18は実施の形態7(図9)のものと同一であるので説
明を省略する。309aは光ピックアップ303が光デ
ィスク400からピックアップした解像度識別子信号3
10が低解像度識別子“0”か全解像度識別子“1”か
を判定し低解像度識別子“0”に対応する記録層のみを
再生するための再生記録層指定信号311aを出力する
再生記録層指定手段、308aは再生記録層指定信号3
11aを入力して光ピックアップ303の光ディスク4
00に対する焦点深度を低解像度の第1のディジタル信
号313(a)が記録されている方の記録層に合わせる
ように動作する可変フォーカスサーボ手段である。
【0078】次に、以上のように構成された実施の形態
9の光ディスク再生装置の動作を説明する。再生記録層
指定手段309aは、光ピックアップ303を介して片
面二層タイプの光ディスク300よりピックアップした
解像度識別子信号310が低解像度識別子“0”を示し
ているか全解像度識別子“1”を示しているかを判断
し、低解像度識別子“0”に対応する記録層のみを再生
するための再生記録層指定信号311aを可変フォーカ
スサーボ手段308aに与える。可変フォーカスサーボ
手段308aは光ピックアップ303の焦点深度が低解
像度識別子“0”に対応する記録層に一致するように光
ピックアップ303にフォーカス制御信号を与える。例
えば、図6に示すように低解像度識別子“0”に対応す
る低解像度の第1のディジタル信号(a)が第1の記録
層211に記録されていると判断されたときは、その第
1の記録層211に焦点が合うようにフォーカシング制
御する。したがって、光ピックアップ303からの信号
は低解像度の第1のディジタル信号313(a)のみと
なり、再生手段312に入力される。再生手段312は
入力した低解像度の第1のディジタル信号313(a)
に対してEFMプラス復調および誤り訂正を施して低解
像度のビットストリーム314を生成し、復号化手段3
15に出力する。復号化手段315は低解像度のビット
ストリーム314を入力してベースバンドの低解像度の
出力ディジタルビデオ信号316に復号し、D/A変換
手段317に出力する。D/A変換手段317は入力し
た出力ディジタルビデオ信号316をベースバンドの出
力アナログビデオ信号318に変換し、図示しないモニ
ターに出力する。
【0079】以上のように本実施の形態9の光ディスク
再生装置によれば、低解像度の第1のディジタル信号
(a)と全解像度の第2のディジタル信号(A)とが片
面二層記録されている光ディスク400を装填して再生
駆動した場合であっても、その光ディスク400から低
解像度の第1のディジタル信号313(a)のみを選択
して再生することが可能であり、全解像度の第2のディ
ジタル信号(A)の復号化手段を装備しないでもすむの
で、安価な光ディスク再生装置を提供することができ
る。
【0080】〔実施の形態10〕実施の形態10に係る
光ディスク再生装置も、実施の形態9の場合と同様に、
低解像度の第1のディジタル信号と全解像度の第2のデ
ィジタル信号との双方を片面二層に記録してある光ディ
スクから低解像度の第1のディジタル信号のみを再生す
るものである。
【0081】図12は実施の形態10に係る光ディスク
再生装置の構成を示すブロック図である。図12におい
て、図10に示すのと同一符号は同一のものを指す。3
08aは可変フォーカスサーボ手段である。先の実施の
形態11との相違は、片面二層の光ディスク400の第
1の記録層からも第2の記録層からも一旦はディジタル
信号をアドレスの順に従って再生し、その第1のディジ
タル信号と第2のディジタル信号からなるビットストリ
ームから低解像度の第1のディジタル信号(a)のみを
分離するものである。そのためにデマルチプレクサ32
5および識別子分離手段324を備えている。
【0082】次に、以上のように構成された実施の形態
10の光ディスク再生装置の動作を説明する。可変フォ
ーカスサーボ手段308aはアドレスの順に従って片面
二層タイプの光ディスク400の第1の記録層から低解
像度の第1のディジタル信号(a)を再生し第2の記録
層から全解像度の第2のディジタル信号(A)を再生す
る。再生手段322は光ピックアップ303が光ディス
ク300よりピックアップした再生信号321を入力し
てEFMプラス復調および誤り訂正を施し、低解像度の
第1のディジタル信号(a)および全解像度の第2のデ
ィジタル信号(A)からなるビットストリーム323を
生成し、デマルチプレクサ325に出力する。識別子分
離手段324は再生手段322が生成したビットストリ
ーム323から解像度識別子信号310を分離し、デマ
ルチプレクサ325に与える。デマルチプレクサ325
は、識別子分離手段324から与えられた識別子信号3
10が低解像度識別子“0”であるときはビットストリ
ーム323から低解像度の第1のディジタル信号313
(a)を分離するが、識別子信号310が全解像度識別
子“1”であるときは全解像度の第2のディジタル信号
(A)の出力を禁止する。これにより復号化手段315
に入力される信号は低解像度の第1のディジタル信号3
13(a)のみとなる。復号化手段315は低解像度の
第1のディジタル信号313(a)を入力してベースバ
ンドの低解像度の出力ディジタルビデオ信号316に復
号し、D/A変換手段317に出力する。D/A変換手
段317は入力した出力ディジタルビデオ信号316を
ベースバンドの出力アナログビデオ信号318に変換
し、図示しないモニターに出力する。
【0083】以上のように本実施の形態10の光ディス
ク再生装置においても、低解像度の第1のディジタル信
号(a)と全解像度の第2のディジタル信号(A)とが
マルチプレックスされている光ディスク300を装填し
て再生駆動した場合であっても、その光ディスク300
から低解像度の第1のディジタル信号313(a)のみ
を選択して再生することが可能であり、全解像度の第2
のディジタル信号(A)の復号化手段を装備しないでも
すむので、安価な光ディスク再生装置を提供することが
できる。
【0084】〔実施の形態11〕実施の形態11に係る
光ディスク再生装置は、低解像度の第1のディジタル信
号と全解像度の第2のディジタル信号との双方を記録し
てある片面一層タイプの光ディスク300から低解像度
の第1のディジタル信号を再生するモードと全解像度の
第2のディジタル信号を再生するモードとを任意にユー
ザーが選択できるように構成したものである。
【0085】図13は実施の形態11に係る光ディスク
再生装置の構成を示すブロック図である。図13におい
て、実施の形態8に係る図10におけるのと同じ符号
は、実施の形態11においても同一要素を示すので、こ
こでは説明を省略する。符号326はユーザーが与える
モード選択信号、327は識別子分離手段324からの
識別子信号310とモード選択信号326とが一致した
ときに、その一致した信号を出力する比較手段、328
は比較一致信号である。315aは階層復号化手段であ
って、この階層復号化手段315aに対して比較手段3
27からの比較一致信号328が与えられるようになっ
ており、階層復号化手段315aは、比較一致信号32
8として低解像度識別子“0”が与えられたときにはデ
マルチプレクサ325から出力されてくる低解像度の第
1のディジタル信号(a)を復号し、全解像度識別子
“1”が与えられたときにはデマルチプレクサ325か
ら出力されてくる全解像度の第2のディジタル信号
(A)を復号するように構成されている。
【0086】次に、以上のように構成された実施の形態
11の光ディスク再生装置の動作を説明する。再生手段
322は光ピックアップ303が片面一層タイプの光デ
ィスク300よりピックアップした再生信号321を入
力してEFMプラス復調および誤り訂正を施し、低解像
度の第1のディジタル信号(a)および全解像度の第2
のディジタル信号(A)からなるビットストリーム32
3を生成し、デマルチプレクサ325に出力する。識別
子分離手段324は再生手段322が生成したビットス
トリーム323から解像度識別子信号310を分離し、
比較手段327に出力する。ユーザーが低解像度で再生
する操作をしたときはモード選択信号326として
“0”が比較手段327に出力され、全解像度で再生す
る操作をしたときはモード選択信号326として“1”
が比較手段327に出力される。比較手段327は、モ
ード選択信号326が“0”で識別子信号310が低解
像度識別子“0”のときには比較一致信号328として
“0”をデマルチプレクサ325および階層復号化手段
315aに与える。また、比較手段327は、モード選
択信号326が“1”で識別子信号310が全解像度識
別子“1”のときには比較一致信号328として“1”
をデマルチプレクサ325および階層復号化手段315
aに与える。不一致のときは、比較一致信号328はハ
イインピーダンス状態となる。
【0087】いま、モード選択信号326として“0”
が与えられている場合において、識別子分離手段324
がビットストリーム323から分離した識別子信号31
0が“0”のときは、比較手段327からの比較一致信
号328として“0”がデマルチプレクサ325および
階層復号化手段315aに与えられる。すると、デマル
チプレクサ325は再生手段322から入力したビット
ストリーム323から低解像度の第1のディジタル信号
313(a)を分離する。このとき、階層復号化手段3
15aに対しても比較一致信号328として“0”が与
えられるので、階層復号化手段315aは低解像度の第
1のディジタル信号313(a)に対して処理を施して
ベースバンドの低解像度の出力ディジタルビデオ信号3
16に復号する。
【0088】一方、モード選択信号326として“1”
が与えられている場合において、識別子分離手段324
がビットストリーム323から分離した識別子信号31
0が“1”のときは、比較手段327からの比較一致信
号328として“1”がデマルチプレクサ325および
階層復号化手段315aに与えられる。すると、デマル
チプレクサ325は再生手段322から入力したビット
ストリーム323から全解像度の第2のディジタル信号
333(A)を分離する。このとき、階層復号化手段3
15aに対しても比較一致信号328として“1”が与
えられるので、階層復号化手段315aは全解像度の第
2のディジタル信号333(A)に対して処理を施して
ベースバンドの全解像度の出力ディジタルビデオ信号3
36に復号する。
【0089】D/A変換手段317は入力した低解像度
の出力ディジタルビデオ信号316または全解像度の出
力ディジタルビデオ信号336をベースバンドの出力ア
ナログビデオ信号318または338に変換し、図示し
ないモニターに出力する。
【0090】以上のように本実施の形態11の光ディス
ク再生装置において、低解像度の第1のディジタル信号
(a)と全解像度の第2のディジタル信号(A)とがマ
ルチプレックスされている光ディスク300を装填した
場合に、好みに応じて低解像度での再生もできるし、全
解像度での再生もすることができ、将来的に光ディスク
300の汎用性を十分に発揮させることができるように
なる。
【0091】〔実施の形態12〕実施の形態12に係る
光ディスク再生装置は、低解像度の第1のディジタル信
号と全解像度の第2のディジタル信号との双方を片面二
層に記録してある光ディスク400から低解像度の第1
のディジタル信号を再生するモードと全解像度の第2の
ディジタル信号を再生するモードとを任意にユーザーが
選択できるように構成したものである。その構成は図1
4に示すとおりで、実施の形態11の図13との相違
は、サーボ手段308に代えて可変フォーカスサーボ手
段308aが用いられている点である。
【0092】動作および効果については実施の形態11
と同様である。
【0093】〔その他の実施の形態〕光ディスク再生装
置の構成についての図示は省略するが、図8に示すよう
な両面各一層タイプの光ディスク250を対象として、
実施の形態9(図11)と同等の機能をもたせるように
構成してもよいし、実施の形態10(図12)と同等の
機能をもたせるように構成してもよいし、実施の形態1
2(図14)と同等の機能をもたせるように構成しても
よい。また、2つに分けて記録するもので、低解像度の
第1のディジタル信号と差分の第2のディジタル信号と
の双方を記録している光ディスクを対象とする光ディス
ク再生装置については、実施の形態7〜12のいずれも
が適用可能であり、特に、低解像度の第1のディジタル
信号と差分の第2のディジタル信号との双方を再生する
ときには、それら双方のディジタル信号を加算すること
により全解像度のディジタル信号の再生と同様の効果が
得られる。
【0094】さらに、組み合わせが可能な限りにおい
て、任意の光ディスク記録装置の機能と任意の光ディス
ク再生装置の機能とを兼ね備えた光ディスク記録再生装
置を構成することも可能である。
【0095】また、任意の形態の光ディスク記録装置、
光ディスク再生装置または光ディスク記録再生装置にお
いて、光ディスクに記録すべき圧縮符号化された低解像
度の第1のディジタル信号(a)の元になる低解像度デ
ィジタル信号(121)が60フレーム/秒以下のフレ
ーム周波数を有する順次走査(プログレッシブあるいは
ノンインターレース)の信号とするのが好ましい。上下
の走査線が連続しているので、圧縮効率がインターレー
ス(飛越走査)方式よりも高くなる上に、画質がよくな
るからである。
【0096】
【発明の効果】本発明に係る光ディスク記録装置によれ
ば、流通させるべき記録用の光ディスクとして、低解像
度の第1のディジタル信号と全解像度の第2のディジタ
ル信号との2種類の解像度のディジタル信号をともに記
録することが可能な光ディスクを実現させることがで
き、このように2種類の解像度のディジタル信号をとも
に記録した光ディスクは、当面の低解像度のディジタル
ビデオ信号のみを復号する光ディスク再生装置において
は低解像度識別子に従って低解像度の第1のディジタル
信号を復号することができるとともに、次世代の高解像
度のディジタルビデオ信号をも復号する光ディスク再生
装置においては全解像度識別子に従って全解像度の第2
のディジタル信号を復号することができるようになる。
【0097】また、本発明に係る光ディスク再生装置に
よれば、低解像度および全解像度のディジタルビデオ信
号が記録されている光ディスクを装填した場合において
も、低解像度のディジタルビデオ信号のみを再生し復号
するので、高解像度のディジタルビデオ信号の再生・復
号機能はもたなくてもよく、構成簡素にして安価な光デ
ィスク再生装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る光ディスク記録装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1におけるビットストリームの構成
を示すフォーマットである。
【図3】本発明の実施の形態2に係る光ディスク記録装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態2におけるビットストリームの構成
を示すフォーマットである。
【図5】本発明の実施の形態3に係る光ディスク記録装
置の構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態3で対象となる片面二層タイプの光
ディスクの概略断面図である。
【図7】本発明の実施の形態4に係る光ディスク記録装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態5に係る光ディスク記録装
置の概略構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態7に係る光ディスク再生装
置の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態8に係る光ディスク再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態9に係る光ディスク再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態10に係る光ディスク再
生装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態11に係る光ディスク再
生装置の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態12に係る光ディスク再
生装置の構成を示すブロック図である。
【図15】従来の技術に係る光ディスク記録装置の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
100……片面一層タイプの光ディスク 101,301……スピンドル 102,302……スピンドル駆動手段 103……光ヘッド 104,304…
…トラバース手段 105,305……フォーカス・トラッキング制御信号 106,306……トラバース制御信号 107,307……スピンドル制御信号 108,308……サーボ手段 108a……可変フォーカスサーボ手段 109……入力ディジタルビデオ信号 112……記録手段 113……記録信
号 114……アドレスの再生信号 115……アドレ
ス生成手段 116……記録アドレス 117……ディレ
クトリ生成手段 118……ディレクトリ信号 119……入力手
段 120……サンプル間引き処理手段 121……低解像度ディジタル信号 122……低解像度圧縮符号化手段 123……低解像度の第1のディジタル信号 a……低解像度の第1のディジタル信号 124……予測画像信号 125……サンプ
ル補間処理手段 126……アップサンプリング信号 127……全解像度圧縮符号化手段 128……全解像度の第2のディジタル信号 A……全解像度の第2のディジタル信号 129……識別子生成手段 130……識別子
信号 131……マルチプレクサ 132……タイミングコントロール信号 133,133a……ビットストリーム 134……差分信号生成手段 135……差分信
号 136……圧縮符号化手段 137……差分の第2のディジタル信号 B……差分の第2のディジタル信号 140,140a……階層符号化手段 200……片面二層タイプの光ディスク 201……基材 211……第1の
記録層 212……第2の記録層 221……第1の
光ビーム 222……第2の光ビーム 250……両面各一層タイプの光ディスク 261……表面記録層 262……裏面記
録層 300……低解像度の第1のディジタル信号と全解像度
の第2のディジタル信号とがすでに記録されている片面
一層タイプの光ディスク 303……光ピックアップ 308a……可変フォーカスサーボ手段 309……再生エリア指定手段 309a……再生
記録層指定手段 310……識別子信号 311……再生エリア指定信号 311a……再生
記録層指定信号 312……再生手段 313……低解像度の第1のディジタル信号 314……低解像度のビットストリーム 315……復号化手段 315a……階層
復号化手段 316……出力ディジタルビデオ信号 317……D/A変換手段 318……出力ア
ナログビデオ信号 321……再生信号 322……再生手
段 323……ビットストリーム 324……識別子
分離手段 325……デマルチプレクサ 326……モード
選択信号 327……比較手段 328……比較一
致信号 333……全解像度の第2のディジタル信号 336……出力ディジタルビデオ信号 338……出力アナログビデオ信号 400……低解像度の第1のディジタル信号と全解像度
の第2のディジタル信号とがすでに記録されている片面
二層タイプの光ディスク

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパイラルまたは同心円状のトラックを
    有する光ディスクに光ヘッドを用いてディジタルビデオ
    信号を記録する装置であって、ディジタルビデオ信号を
    入力する手段と、周波数スケーリングすることによって
    前記入力ディジタルビデオ信号の空間解像度を減少させ
    た低解像度ディジタル信号を符号化した低解像度の第1
    のディジタル信号を出力するとともに前記入力ディジタ
    ルビデオ信号の空間解像度を減少させることなく符号化
    した全解像度の第2のディジタル信号を出力する階層符
    号化手段と、前記第1のディジタル信号と第2のディジ
    タル信号とを識別する識別子信号を生成する識別子生成
    手段と、前記第1のディジタル信号に対して識別子信号
    として低解像度識別子を付加するとともに前記第2のデ
    ィジタル信号に対して全解像度識別子を付加する手段
    と、前記各識別子付きの第1のディジタル信号および第
    2のディジタル信号を前記光ディスクに記録する記録手
    段とを備えたことを特徴とする光ディスク記録装置。
  2. 【請求項2】 スパイラルまたは同心円状のトラックを
    有する光ディスクに光ヘッドを用いてディジタルビデオ
    信号を記録する装置であって、ディジタルビデオ信号を
    入力する手段と、周波数スケーリングすることによって
    前記入力ディジタルビデオ信号の空間解像度を減少させ
    た低解像度ディジタル信号を符号化した低解像度の第1
    のディジタル信号を出力するとともに前記入力ディジタ
    ルビデオ信号と前記低解像度ディジタル信号との差分を
    符号化した差分の第2のディジタル信号を出力する階層
    符号化手段と、前記第1のディジタル信号と第2のディ
    ジタル信号とを識別する識別子信号を生成する識別子生
    成手段と、前記第1のディジタル信号に対して識別子信
    号として低解像度識別子を付加するとともに前記第2の
    ディジタル信号に対して差分用識別子を付加する手段
    と、前記各識別子付きの第1のディジタル信号および第
    2のディジタル信号を前記光ディスクに記録する記録手
    段とを備えたことを特徴とする光ディスク記録装置。
  3. 【請求項3】 スパイラルまたは同心円状のトラックが
    それぞれ形成された深さ位置を異にする第1の記録層と
    第2の記録層とを有する光ディスクに光ヘッドを用いて
    ディジタルビデオ信号を記録する装置であって、ディジ
    タルビデオ信号を入力する手段と、周波数スケーリング
    することによって前記入力ディジタルビデオ信号の空間
    解像度を減少させた低解像度ディジタル信号を符号化し
    た低解像度の第1のディジタル信号を出力するとともに
    前記入力ディジタルビデオ信号の空間解像度を減少させ
    ることなく符号化した全解像度の第2のディジタル信号
    を出力する階層符号化手段と、前記第1のディジタル信
    号と第2のディジタル信号とを識別する識別子信号を生
    成する識別子生成手段と、前記第1のディジタル信号に
    対して識別子信号として低解像度識別子を付加するとと
    もに前記第2のディジタル信号に対して全解像度識別子
    を付加する手段と、前記低解像度識別子付きの第1のデ
    ィジタル信号および全解像度識別子付きの第2のディジ
    タル信号を区分していずれか一方を前記第1の記録層に
    記録し他方を前記第2の記録層に記録する記録層制御手
    段とを備えたことを特徴とする光ディスク記録装置。
  4. 【請求項4】 スパイラルまたは同心円状のトラックが
    それぞれ形成された深さ位置を異にする第1の記録層と
    第2の記録層とを有する光ディスクに光ヘッドを用いて
    ディジタルビデオ信号を記録する装置であって、ディジ
    タルビデオ信号を入力する手段と、周波数スケーリング
    することによって前記入力ディジタルビデオ信号の空間
    解像度を減少させた低解像度ディジタル信号を符号化し
    た低解像度の第1のディジタル信号を出力するとともに
    前記入力ディジタルビデオ信号と前記低解像度ディジタ
    ル信号との差分を符号化した差分の第2のディジタル信
    号を出力する階層符号化手段と、前記第1のディジタル
    信号と第2のディジタル信号とを識別する識別子信号を
    生成する識別子生成手段と、前記第1のディジタル信号
    に対して識別子信号として低解像度識別子を付加すると
    ともに前記第2のディジタル信号に対して差分用識別子
    を付加する手段と、前記低解像度識別子付きの第1のデ
    ィジタル信号および差分用識別子付きの第2のディジタ
    ル信号を区分していずれか一方を前記第1の記録層に記
    録し他方を前記第2の記録層に記録する記録層制御手段
    とを備えたことを特徴とする光ディスク記録装置。
  5. 【請求項5】 スパイラルまたは同心円状のトラックが
    それぞれ形成された深さ位置が実質的に等しい表面記録
    層と裏面記録層とを有する光ディスクに光ヘッドを用い
    てディジタルビデオ信号を記録する装置であって、ディ
    ジタルビデオ信号を入力する手段と、周波数スケーリン
    グすることによって前記入力ディジタルビデオ信号の空
    間解像度を減少させた低解像度ディジタル信号を符号化
    した低解像度の第1のディジタル信号を出力するととも
    に前記入力ディジタルビデオ信号の空間解像度を減少さ
    せることなく符号化した全解像度の第2のディジタル信
    号を出力する階層符号化手段と、前記第1のディジタル
    信号と第2のディジタル信号とを識別する識別子信号を
    生成する識別子生成手段と、前記第1のディジタル信号
    に対して識別子信号として低解像度識別子を付加すると
    ともに前記第2のディジタル信号に対して全解像度識別
    子を付加する手段と、前記低解像度識別子付きの第1の
    ディジタル信号および全解像度識別子付きの第2のディ
    ジタル信号を区分していずれか一方を前記表面記録層に
    記録し他方を前記裏面記録層に記録する記録層制御手段
    とを備えたことを特徴とする光ディスク記録装置。
  6. 【請求項6】 スパイラルまたは同心円状のトラックが
    それぞれ形成された深さ位置が実質的に等しい表面記録
    層と裏面記録層とを有する光ディスクに光ヘッドを用い
    てディジタルビデオ信号を記録する装置であって、ディ
    ジタルビデオ信号を入力する手段と、周波数スケーリン
    グすることによって前記入力ディジタルビデオ信号の空
    間解像度を減少させた低解像度ディジタル信号を符号化
    した低解像度の第1のディジタル信号を出力するととも
    に前記入力ディジタルビデオ信号と前記低解像度ディジ
    タル信号との差分を符号化した差分の第2のディジタル
    信号を出力する階層符号化手段と、前記第1のディジタ
    ル信号と第2のディジタル信号とを識別する識別子信号
    を生成する識別子生成手段と、前記第1のディジタル信
    号に対して識別子信号として低解像度識別子を付加する
    とともに前記第2のディジタル信号に対して差分用識別
    子を付加する手段と、前記低解像度識別子付きの第1の
    ディジタル信号および差分用識別子付きの第2のディジ
    タル信号を区分していずれか一方を前記表面記録層に記
    録し他方を前記裏面記録層に記録する記録層制御手段と
    を備えたことを特徴とする光ディスク記録装置。
  7. 【請求項7】 スパイラルまたは同心円状のトラックに
    沿って低解像度および全解像度のディジタルビデオ信号
    が記録されている光ディスクから光ピックアップを介し
    てディジタルビデオ信号を再生する装置であって、前記
    光ピックアップが光ディスクからピックアップした解像
    度識別子信号が低解像度識別子か否かを判別して低解像
    度識別子に対応する前記光ディスク上のエリアのみを再
    生するための再生エリア指定信号を前記光ピックアップ
    のサーボ手段に出力する再生エリア指定手段と、前記の
    指定されたエリアのみから前記光ピックアップによって
    ピックアップされた低解像度のディジタル信号を入力し
    て低解像度のビットストリームを生成する再生手段と、
    前記低解像度のビットストリームを入力してベースバン
    ドの低解像度の出力ディジタルビデオ信号に復号する復
    号化手段とを備えたことを特徴とする光ディスク再生装
    置。
  8. 【請求項8】 スパイラルまたは同心円状のトラックに
    沿って低解像度および全解像度のディジタルビデオ信号
    が記録されている光ディスクから光ピックアップを介し
    てディジタルビデオ信号を再生する装置であって、前記
    光ピックアップが光ディスクからピックアップした低解
    像度および全解像度のディジタルビデオ信号をビットス
    トリームとして再生する再生手段と、前記再生手段が再
    生したビットストリームから解像度識別子信号を分離す
    る識別子分離手段と、前記再生手段からビットストリー
    ムを入力し前記識別子分離手段から与えられた識別子信
    号が低解像度識別子を示すときに前記ビットストリーム
    から低解像度のディジタル信号を分離して出力しかつ識
    別子信号が全解像度識別子を示すときには全解像度のデ
    ィジタル信号の出力を禁止する信号分離手段と、前記信
    号分離手段からの低解像度のディジタル信号を入力して
    ベースバンドの低解像度の出力ディジタルビデオ信号に
    復号する復号化手段とを備えたことを特徴とする光ディ
    スク再生装置。
  9. 【請求項9】 スパイラルまたは同心円状のトラックが
    深さ位置を異にして形成された第1の記録層と第2の記
    録層とに分けてそれぞれ低解像度および全解像度のディ
    ジタルビデオ信号が記録されている光ディスクから光ピ
    ックアップを介してディジタルビデオ信号を再生する装
    置であって、前記光ピックアップが光ディスクからピッ
    クアップした解像度識別子信号が低解像度識別子か否か
    を判別して低解像度識別子に対応する前記光ディスク上
    の記録層のみを再生するための再生記録層指定信号を出
    力する再生記録層指定手段と、前記再生記録層指定信号
    によって指定された記録層のみに前記光ピックアップの
    焦点深度を合わせる可変フォーカスサーボ手段と、前記
    の指定された記録層のみから前記光ピックアップによっ
    てピックアップされた低解像度のディジタル信号を入力
    して低解像度のビットストリームを生成する再生手段
    と、前記低解像度のビットストリームを入力してベース
    バンドの低解像度の出力ディジタルビデオ信号に復号す
    る復号化手段とを備えたことを特徴とする光ディスク再
    生装置。
  10. 【請求項10】 スパイラルまたは同心円状のトラック
    が深さ位置を異にして形成された第1の記録層と第2の
    記録層とに分けてそれぞれ低解像度および全解像度のデ
    ィジタルビデオ信号が記録されている光ディスクから光
    ピックアップを介してディジタルビデオ信号を再生する
    装置であって、アドレス順に従って前記第1の記録層と
    第2の記録層とを前記光ピックアップによってアクセス
    するように焦点深度を可変する可変フォーカスサーボ手
    段と、前記光ピックアップが光ディスクからピックアッ
    プした低解像度および全解像度のディジタルビデオ信号
    をビットストリームとして再生する再生手段と、前記再
    生手段が再生したビットストリームから解像度識別子信
    号を分離する識別子分離手段と、前記再生手段からビッ
    トストリームを入力し前記識別子分離手段から与えられ
    た識別子信号が低解像度識別子を示すときに前記ビット
    ストリームから低解像度のディジタル信号を分離して出
    力しかつ識別子信号が全解像度識別子を示すときには全
    解像度のディジタル信号の出力を禁止する信号分離手段
    と、前記信号分離手段からの低解像度のディジタル信号
    を入力してベースバンドの低解像度の出力ディジタルビ
    デオ信号に復号する復号化手段とを備えたことを特徴と
    する光ディスク再生装置。
  11. 【請求項11】 スパイラルまたは同心円状のトラック
    に沿って低解像度および全解像度のディジタルビデオ信
    号が記録されている光ディスクから光ピックアップを介
    してディジタルビデオ信号を再生する装置であって、前
    記光ピックアップが光ディスクからピックアップした低
    解像度および全解像度のディジタルビデオ信号をビット
    ストリームとして再生する再生手段と、前記再生手段が
    再生したビットストリームから解像度識別子信号を分離
    する識別子分離手段と、低解像度または全解像度の再生
    のモード選択信号と前記識別子信号との比較一致信号を
    出力する比較手段と、前記再生手段からビットストリー
    ムを入力し前記比較手段から与えられた比較一致信号が
    低解像度識別子を示すときに前記ビットストリームから
    低解像度のディジタル信号を分離して出力する一方、前
    記比較一致信号が全解像度識別子を示すときに前記ビッ
    トストリームから全解像度のディジタル信号を分離して
    出力する信号分離手段と、前記比較一致信号が低解像度
    識別子を示すときに前記信号分離手段からの低解像度の
    ディジタル信号を入力してベースバンドの低解像度の出
    力ディジタルビデオ信号に復号する一方、前記比較一致
    信号が全解像度識別子を示すときに前記識別子分離手段
    からの全解像度のディジタル信号を入力してベースバン
    ドの全解像度の出力ディジタルビデオ信号に復号する復
    号化手段とを備えたことを特徴とする光ディスク再生装
    置。
  12. 【請求項12】 スパイラルまたは同心円状のトラック
    が深さ位置を異にして形成された第1の記録層と第2の
    記録層とに分けてそれぞれ低解像度および全解像度のデ
    ィジタルビデオ信号が記録されている光ディスクから光
    ピックアップを介してディジタルビデオ信号を再生する
    装置であって、アドレス順に従って前記第1の記録層と
    第2の記録層とを前記光ピックアップによってアクセス
    するように焦点深度を可変する可変フォーカスサーボ手
    段と、前記光ピックアップが光ディスクからピックアッ
    プした低解像度および全解像度のディジタルビデオ信号
    をビットストリームとして再生する再生手段と、前記再
    生手段が再生したビットストリームから解像度識別子信
    号を分離する識別子分離手段と、低解像度または全解像
    度の再生のモード選択信号と前記識別子信号との比較一
    致信号を出力する比較手段と、前記再生手段からビット
    ストリームを入力し前記比較手段から与えられた比較一
    致信号が低解像度識別子を示すときに前記ビットストリ
    ームから低解像度のディジタル信号を分離して出力する
    一方、前記比較一致信号が全解像度識別子を示すときに
    前記ビットストリームから全解像度のディジタル信号を
    分離して出力する信号分離手段と、前記比較一致信号が
    低解像度識別子を示すときに前記信号分離手段からの低
    解像度のディジタル信号を入力してベースバンドの低解
    像度の出力ディジタルビデオ信号に復号する一方、前記
    比較一致信号が全解像度識別子を示すときに前記識別子
    分離手段からの全解像度のディジタル信号を入力してベ
    ースバンドの全解像度の出力ディジタルビデオ信号に復
    号する復号化手段とを備えたことを特徴とする光ディス
    ク再生装置。
  13. 【請求項13】 第1の記録層と第2の記録層とをそれ
    ぞれ表面記録層と裏面記録層とに読み替えてなる請求項
    9、請求項10または請求項12に記載の光ディスク再
    生装置。
  14. 【請求項14】 全解像度の第2のディジタル信号を差
    分の第2のディジタル信号と読み替えてなる請求項7か
    ら請求項12までのいずれかに記載の光ディスク再生装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1の光ディスク記録機能と請求
    項7または請求項8の光ディスク再生機能とを兼ね備え
    た光ディスク記録再生装置。
  16. 【請求項16】 請求項2の光ディスク記録機能と請求
    項14の光ディスク再生機能とを兼ね備えた光ディスク
    記録再生装置。
  17. 【請求項17】 請求項3の光ディスク記録機能と請求
    項9または請求項10の光ディスク再生機能とを兼ね備
    えた光ディスク記録再生装置。
  18. 【請求項18】 請求項4の光ディスク記録機能と請求
    項14の光ディスク再生機能とを兼ね備えた光ディスク
    記録再生装置。
  19. 【請求項19】 請求項5の光ディスク記録機能と請求
    項13の光ディスク再生機能とを兼ね備えた光ディスク
    記録再生装置。
  20. 【請求項20】 請求項6の光ディスク記録機能と請求
    項14の光ディスク再生機能とを兼ね備えた光ディスク
    記録再生装置。
  21. 【請求項21】 低解像度ディジタル信号が60フレー
    ム/秒以下のフレーム周波数を有する順次走査信号であ
    ることを特徴とする請求項1から請求項20までのいず
    れかに記載の装置。
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