JPH10209984A - 多重データ番組編成方式 - Google Patents

多重データ番組編成方式

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JPH10209984A
JPH10209984A JP1984297A JP1984297A JPH10209984A JP H10209984 A JPH10209984 A JP H10209984A JP 1984297 A JP1984297 A JP 1984297A JP 1984297 A JP1984297 A JP 1984297A JP H10209984 A JPH10209984 A JP H10209984A
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JP
Japan
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multiplexed
line
bits
slot
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JP1984297A
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English (en)
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Shizuo Murakami
静男 村上
Takashi Tanaka
隆 田中
Hideo Watanabe
秀夫 渡辺
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ZENKOKU ASAHI HOSO KK
LSI Japan Co Ltd
TV Asahi Corp
Original Assignee
ZENKOKU ASAHI HOSO KK
Asahi National Broadcasting Co Ltd
LSI Japan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ多重放送サービスにおける標準的な送
出システムの設計方法及び多数のデータ送出ビットレー
トクラスを設定方法を提供する。 【解決手段】 そのために本発明においては従来は多重
されているデータ番組が終了するまで占領していたデー
タ多重用のチャンネルを複数のデータ番組のデータパケ
ットが交互に使用する。また、従来は単一のチャンネル
のみを使用して多重していた1つのデータ番組を複数の
データ多重用のチャンネルに多重する。さらに、このよ
うなデータ番組編成を行うために、複数のデータ番組の
データパケットのグループ構成を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放送電波の一部を利
用して実施されるデータ放送の番組編成方式に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】情報化時代と言われる今日、放送におい
ても従来から放送されてきた音声あるいは画像以外にデ
ィジタルデータあるいはファクシミリデータを放送する
多重放送が注目されている。これらの多重放送中、日本
においてステレオ放送はFM放送電波及びテレビジョン
放送電波を利用したものが実用化されており、音声多重
放送及び文字多重放送はテレビジョン放送電波を利用し
たものが実用化されている。また、ファクシミリ放送は
アメリカにおいてFM放送電波を利用したものが実用化
されており、日本においてはテレビジョン放送電波を利
用したものが検討されている。そして、データ放送は日
本においてFM放送電波を利用したもの及びテレビジョ
ン放送電波を利用したものが実施されようとしている。
【0003】これらの多重放送中、テレビジョン文字多
重放送は映像信号の帰線期間を利用して多重されて放送
され、テレビジョンファクシミリ多重放送、テレビジョ
ンデータ多重放送、FMファクシミリ多重放送及びFM
データ多重放送は音声信号に多重され放送されている。
このような状況の中で、本発明者らは特願平6−122
389号において音声帯域に多重される第1副搬送波に
加えて第2副搬送波を用いてファクシミリ信号あるいは
データ信号を多重するテレビジョン多重放送方式を提案
した。
【0004】これらの多重放送においては、ニュース番
組・株価情報番組・為替情報番組・交通情報番組・気象
情報番組・イベント情報番組・各種市況番組・各種予約
状況番組等多くの人が関心を有する情報番組が放送され
ており、それらの中には刻々と変化する情報番組もあ
る。
【0005】アナログテレビジョン放送電波を利用して
データを多重して放送するには画像信号の垂直帰線期間
(Vertical Blanking Interval:VBI)の水平走査線に
多重して放送する方法と音声信号の副音声帯域に多重し
て放送する方法がある。VBIを利用するデータ放送と
しては文字多重放送がかなり前から実用化されており、
日本においてはVBI中の14H,15H,16H,2
1H,277H,278H,279H及び284Hの計
8本の走査線に各々22バイト(=176ビット)のデー
タを多重し、1秒間に22×8×30=5,280バイ
ト(=42,240ビット)のデータを放送している。
【0006】これまでは文字多重放送で放送することが
できるデータに制限があり、文字データあるいはグラフ
ィックスデータ及びこれらの制御データ以外のデータを
放送することはできなかったが、文字データあるいはグ
ラフィックスデータ以外のデータであるコンピュータプ
ログラム等のバイナリデータ、デジタル音声データある
いはデジタルイメージデータ等のデータを放送すること
が要望され、VBI中の走査線で従来使用されたいなか
った10H〜13H及び273H〜276Hの計8本の
走査線を利用してこれらの文字データあるいはグラフィ
ックスデータ以外のデータを同様に毎秒5,280バイ
トの速度で放送するデータ放送が開始された。
【0007】また、FM変調されているテレビジョン音
声の副音声帯域にこれまで多重されていたステレオ信号
あるいは副音声信号に加えてアナログファクシミリ信号
を多重することが規格化されているが、新たに1チャン
ネルあるいは2チャンネルのディジタルデータを多重す
るデータ放送サービス(Television Sound channel Data
multiplexing:TSD)が提案されている。
【0008】これらのテレビジョンデータ多重放送につ
いて、データ多重番組提供者からは、データを投入した
直後から放送を開始できる、放送期間・放送時刻の設定
ができる、実効ビットレートが決められる、データ種別
により異なるビットレートを選択できる、こと等が要望
されている。
【0009】また、実際にデータ多重放送を行う放送局
からは、データサイズや放送の形態(リアルタイム・ノ
ンリアルタイムなど)によってデータ多重放送番組提供
者間で実効ビットレートが相互に影響を与えることがな
い、時刻信号や自動選局信号など各種サービスがリアル
タイム型データの放送中であっても確保することができ
る、放送局側の番組編成に付随する放送停止時間帯の影
響が特定のデータ多重番組提供者に偏らない、こと等が
要望されている。
【0010】しかしながら、従来のデータ多重放送にお
いてはパケット形式のデータチャンネルに共通の編成シ
ステムが構成できないため、運用の実務が標準化できな
い。また、多種類のビットレートを設定しユーザの選択
に応ずることができない。このように、従来のデータ多
重放送においては多重データ番組提供者と放送局の双方
から要望されている条件を最大限実現することはできな
い。
【0011】
【発明の概要】そのために本発明においては従来は多重
されているデータ番組の1つが終了するまで占領してい
たデータ多重用のチャンネルを複数のデータ番組のデー
タパケットが交互に使用する。また、従来は単一のチャ
ンネルのみを使用して多重していた1つのデータ番組を
複数のデータ多重用のチャンネルに多重する。さらに、
このようなデータ番組編成を行うために、複数のデータ
番組のデータパケットのグループ構成を行う。このよう
にすることにより、データ多重放送サービスにおける標
準的な送出システムの設計が可能となるとともに、多数
のデータ送出ビットレートクラスを設定することが可能
となる。
【0012】
【実施例】以下、図を参照して本発明実施例を説明す
る。初めに、本発明を走査線多重データ放送に適用した
第1実施例を説明する。図1に示されたのは、本発明第
1実施例で用いる走査線多重データ放送の信号形式であ
る。なお、この図において信号の極性は逆に示されてい
る。この図において(a)はテレビジョン信号の第1フ
ィールドの信号、(b)は第2フィールドの信号であ
り、これらにおいて下側に示されたのは水平・垂直同期
パルス及び等価パルスであり、上側に示されたのは水平
走査線に挿入される信号である。
【0013】(a)に示された第1フィールドの信号及
び(b)に示された第2フィールドの信号において1〜
3H及び7〜9H,263Hの後半〜265H及び27
0H〜272Hの後半の走査線は等価パルス、4〜6
H,266Hの後半〜269Hの前半の走査線は垂直同
期パルスであり、この部分の水平走査線に信号は挿入さ
れない。テレビジョン画像信号は22〜262Hと26
3Hの走査線及び285Hの後半の走査線,286〜5
24H及び525Hの走査線の前半に挿入されている。
したがって、10〜21Hの走査線及び273〜284
Hの走査線が各種の信号挿入に利用可能であるが、17
〜20H及び280〜283Hは放送運用のために使用
されているため、実際に利用可能なのは10〜16H,
21Hの走査線及び273〜279H,284Hの走査
線である。
【0014】走査線多重データ放送として文字多重放送
が既に行われているが、文字多重放送においては14〜
16H,21Hの走査線及び277〜279H,284
Hの走査線が利用されている。また、21H及び284
Hの走査線には字幕番組信号が挿入されることがある。
したがって、本発明第1実施例の走査線多重データ放送
で利用することが可能な走査線は10〜13H,273
〜276Hの計8本である。
【0015】このように、走査線多重データ放送で利用
することが可能な走査線は8本であるが、実際にデータ
多重放送を実施する場合には第1フィールドと第2フィ
ールドにおいて対応する位置にある走査線を組み合わせ
て用いられる。すなわち、奇数フィールドの10Hと偶
数フィールドの273Hの走査線,奇数フィールドの1
1Hと偶数フィールドの274Hの走査線,奇数フィー
ルドの12Hと偶数フィールドの275Hの走査線,奇
数フィールドの13Hと偶数フィールドの276Hの走
査線を組み合わせて構成される4組のデータ伝送チャン
ネルが使用される。なお、これらの走査線の組み合わせ
はスロットラインと呼ぶこととする。
【0016】図2に示されたのは垂直帰線期間中の水平
走査線にデータ信号を多重する場合のフォーマットであ
る。この図において、1は映像信号であり水平同期パル
ス2と次の水平同期パルス3に挟まれた部分が信号が挿
入される水平走査線であるが、信号の直前にはカラーバ
ースト信号4が挿入されており、カラーバースト信号4
の後に296ビットのデータライン5が挿入されてい
る。
【0017】図3によりデータライン5をさらに説明す
る。図3(a)に示されたようにデータ容量296ビッ
トのデータライン5はデータ容量24ビットの同期部6
とデータ容量272ビットのデータパケット部7から構
成されており、同期部6は図3(b)に示されたように
データ容量16ビットのビット同期符号8とデータ容量
8ビットのバイト同期符号9から構成され、データパケ
ット部7は図3(c)に示されたようにデータ容量14
ビットのパケットプリフィックス10とデータ容量17
6ビットのデータブロック11とデータ容量82ビット
のチェック符号12から構成されている。図3(d)に
示されたように、パケットプリフィックス10はデータ
容量6ビットの論理チャンネル識別2(Logical Channel
Identifier 2:LCI2)符号13,データ容量2ビッ
トのスクランブル制御(SCramble Control:SCC)符号
14,データ容量4ビットの連続性指標(Continuity In
dex:CI)符号15及びデータ容量2ビットのデータグ
ループ制御(Data group Transport Control:DTC)符
号16から構成されている。なお、論理チャンネル識別
1(Logical Channel Identifier 1:LCI1)符号は、
使用するスロットラインを示す符号である。多重される
データはデータライン5のデータブロック11に挿入さ
れる。なお、データパケット部7スロットと呼ぶことと
する。
【0018】論理チャンネル識別2符号13はデータ多
重放送信号伝送用の30の論理チャンネルを識別する符
号,時刻信号,伝送制御データ(Transport Control Dat
a:TCD)符号及び運用信号の計33種類の識別符号か
ら構成されている。
【0019】TCD符号が付与されたパケットのデータ
ブロックにはLCI1符号情報及び他のパケットのLC
I2符号情報が搭載されており、この情報により他のL
CI2符号が付与されたパケット各々の内容及び使用さ
れるスロットラインを知ることができる。なお、TCD
が付与されたパケットによってLCI2符号情報が変更
されない限り、同じLCI2符号によって異なる番組デ
ータを送信することはできない。
【0020】そのため、受信機はこのTCD符号が付与
されたパケットを最優先で受信することにより、所望の
多重データを受信するために必要なLCI1符号及びL
CI2符号を入手し、LCI1符号により必要なデータ
が多重されているスロットラインを選択し、LCI2符
号により番組を選択し、指定されたスロットラインに挿
入されている同じLCI2符号が付与されたデータパケ
ットを集め、集められたデータパケットからデータを再
構成することにより、1つの番組データが復元される。
【0021】図4に示されたのは走査線多重データ放送
のスロットラインを用いてデータグループであるデータ
パケットを送出する場合の従来のデータ番組構成の例で
ある。図4(a)に示されたのは1本のスロットライ
ン、すなわちこの図においては10H及び273Hの水
平走査線のみを用いるスロットライン、によってデータ
パケットを伝送する場合の例であり、現在行われている
データ放送はこの形式で行われている。データ放送では
1つのデータグループに属するデータパケットは連続し
て伝送されるから、各々296ビットのデータ容量を有
するデータパケット[a1]〜[a8]から構成されるデー
タグループは、データパケット[a1]が奇数(2n+1)
フィールドの10Hラインに、データパケット[a2]が
偶数(2n+2)フィールドの273Hラインに、データ
パケット[a3]が奇数(2n+3)フィールドの10Hラ
インに、データパケット[a4]が偶数(2n+4)フィー
ルドの273Hラインに、データパケット[a5]が奇数
(2n+5)フィールドの10Hラインに、ケットデータ
[a6]が偶数(2n+6)フィールドの273Hライン
に、データパケット[a7]が奇数(2n+7)フィールド
の10Hラインに、データパケット[a8]が偶数(2n
+8)フィールドの273Hラインに、各々挿入されて
伝送される。他のデータグループに属するデータパケッ
トは、前に伝送されているデータパケットの伝送が終了
した後に伝送が開始される。なお、このときのデータ伝
送速度は、176(ビット/スロット)×1(スロット/
フィールド)×60(フィールド/秒)=10,560(ビ
ット/秒)である。
【0022】図4(b)に示されたのは、図4(a)に
示された従来のデータ番組構成を4本のスロットライ
ン、すなわちこの図においては10H及び273Hの水
平走査線からなるスロットライン1,11H及び274
Hの水平走査線からなるスロットライン2,12H及び
275Hの水平走査線からなるスロットライン3,13
H及び276Hの水平走査線からなるスロットライン4
を用いてデータパケットを放送する場合の例であり、現
在行いうる最大伝送容量の形式である。なお、現在は文
字多重放送に用いられている14,15,16及び21
Hの水平走査線を用い最大8本の水平走査線によってデ
ータ多重放送を行うことも構想されているが、説明が煩
雑になるため本明細書では4本の水平走査線によってデ
ータ多重放送を行う例についてのみ説明する。
【0023】データ放送では1つのデータグループに属
するデータパケットは連続して放送され、また各スロッ
トラインは別々に管理されるため、データパケット[a
1]〜[a8]から成るデータグループa,データパケッ
ト[b1]〜[b8]から成るデータグループb,データパ
ケット[c1]〜[c8]から成るデータグループc及びデ
ータパケット[d1]〜[d8]から成るデータグループd
は、各々296ビットのデータ容量を有するデータパケ
ット[a1]が奇数(2n+1)フィールドの10Hライン
に、[a2]が偶数(2n+2)フィールドの273Hライ
ンに、[a3]が奇数(2n+3)フィールドの10Hライ
ンに、[a4]が偶数(2n+4)フィールドの273Hラ
インに、[a5]が奇数(2n+5)フィールドの10Hラ
インに、[a6]が偶数(2n+6)フィールドの273H
ラインに、[a7]が奇数(2n+7)フィールドの10H
ラインに、[a8]が偶数(2n+8)フィールドの273
Hラインに各々挿入され、データパケット[b1]が奇数
(2n+1)フィールドの11Hラインに、[b2]が偶数
(2n+2)フィールドの274Hラインに、[b3]が奇
数(2n+3)フィールドの11Hラインに、[b4]が偶
数(2n+4)フィールドの274Hラインに、[b5]が
奇数(2n+5)フィールドの11Hラインに、[b6]が
偶数(2n+6)フィールドの274Hラインに、[b7]
が奇数(2n+7)フィールドの11Hラインに、[b8]
が偶数(2n+8)フィールドの274Hラインに各々挿
入され、データパケット[c1]が奇数(2n+1)フィー
ルドの12Hラインに、[c2]が偶数(2n+2)フィー
ルドの275Hラインに、[c3]が奇数(2n+3)フィ
ールドの12Hラインに、[c4]が偶数(2n+4)フィ
ールドの275Hラインに、[c5]が奇数(2n+5)フ
ィールドの12Hラインに、[c6]が偶数(2n+6)フ
ィールドの275Hラインに、[c7]が奇数(2n+7)
フィールドの12Hラインに、[c8]が偶数(2n+8)
フィールドの275Hラインに各々挿入され、データパ
ケット[d1]が奇数(2n+1)フィールドの13Hライ
ンに、[d2]が偶数(2n+2)フィールドの276Hラ
インに、[d3]が奇数(2n+3)フィールドの13Hラ
インに、[d4]が偶数(2n+4)フィールドの276H
ラインに、[d5]が奇数(2n+5)フィールドの13H
ラインに、[d6]が偶数(2n+6)フィールドの276
Hラインに、[d7]が奇数(2n+7)フィールドの13
Hラインに、[d8]が偶数(2n+8)フィールドの27
5Hラインに各々挿入されて放送される。
【0024】図4に示された従来技術について、図5に
よりさらに具体的に説明する。図4においては各スロッ
トライン上のスロットの時間関係を理解しやすいように
スロットラインとスロットを異なる軸上に配置して説明
したが、図5においては説明の便のため同一の軸上に配
置してあり、時間関係はフィールドによって示してい
る。したがって、スロットライン1上の10Hは奇数フ
ィールド内に、273Hは偶数フィールド内に、スロッ
トライン2上の11Hは奇数フィールド内に、274H
は偶数フィールド内に、スロットライン3上の12Hは
奇数フィールド内に、275Hは偶数フィールド内に、
スロットライン4上の13Hは奇数フィールド内に、2
76Hは偶数フィールド内に各々存在している。なお、
図5において直線枠で囲まれたデータパケットはデータ
グループの開始データパケットであり、波線枠で囲まれ
たデータパケットはデータグループの終了データパケッ
トである。
【0025】この図において、10のデータパケットか
ら成るデータグループaはスロットライン1に多重さ
れ、14のデータパケットから成るデータグループbは
スロットライン2に多重され、120のデータパケット
から成るデータグループcはスロットライン3に多重さ
れ、20のデータパケットから成るデータグループdは
スロットライン4に多重され、100のデータパケット
から成るデータグループeはスロットライン1に多重さ
れ、101のデータパケットから成るデータグループf
はスロットライン2に多重され、200(表示略)のデ
ータパケットから成るデータグループgはスロットライ
ン4に多重され、30(表示略)のデータパケットから
成るデータグループhはスロットライン1に多重され、
40(表示略)のデータパケットから成るデータグルー
プiはスロットライン2に多重され、50(表示略)の
データパケットから成るデータグループjはスロットラ
イン3に多重されている。
【0026】多重されるデータグループのデータパケッ
トは開始パケットから終了パケットまで連続して送出さ
れる。開始パケット[a1]によりスロットライン1に
多重されていたデータグループaの終了パケット[a1
0]の送出によりデータグループaの送出が終了する
と、データグループeの開始パケット[e1]の送出に
よりデータグループeの送出が開始され、データグルー
プeの終了パケット[e100]の送出によりデータグ
ループeの送出が終了すると、データグループhの開始
パケット[h1]の送出によりデータグループhの送出
が開始される。以下同様にして、スロットライン2にデ
ータグループb,f,iが、スロットライン3にデータ
グループc,jが多重され、スロットライン4にデータ
グループd,gが多重される。この場合、全てのデータ
グループのデータ伝送速度は、10,560(ビット/
秒)と一定である。
【0027】データ多重放送番組の実効伝送レートを変
えることができる本発明の走査線多重データ放送方式の
基本的な概念を図6に示す。図6(a)に示されたの
は、1本のスロットラインによってデータ多重を行う例
であり、図4(a)に示された従来のものに対応してい
る。図4(a)に示されたデータ多重方式において1つ
のデータグループに属するデータパケットは連続して送
出されるのに対し、図6(a)に示されたデータ多重方
式において送出されるデータパケットは非連続に送出さ
れている。
【0028】この例では、データグループaに属するデ
ータパケット[a2]と[a3]の間にデータグループ
bに属するデータパケット[b1]が挿入されており、
全8フィールドによりデータグループaに属するデータ
パケットが4個、データグループbに属するデータパケ
ットが3個、データグループcに属するデータパケット
が1個送出され、そのために要する時間は8/60秒で
ある。そして、各データパケットは176ビットのデー
タ量を有するから8/60秒の間にデータグループaの
データは176(ビット)×4(パケット)=704
(ビット)、データグループbのデータは176(ビッ
ト)×3(パケット)=528(ビット)、データグル
ープcのデータは176(ビット)×1(パケット)=
176(ビット)送出される。したがって、データグル
ープaのデータ送出速度は704(ビット)/(8/6
0(秒))=5280(ビット/秒)、データグループb
のデータ送出速度は528(ビット)/(8/60
(秒))=3960(ビット/秒)、データグループcの
データ送出速度は176(ビット)/(8/60(秒))
=1320(ビット/秒)となる。このように、データ
送出速度は一定ではなく、必要に応じて変えることが可
能である。
【0029】図6(b)に示されたのは、複数のスロッ
トラインによってデータ多重を行う例であり、図4
(b)に示された従来のものに対応している。図4
(b)に示されたデータ多重方式において1つのデータ
グループに属するデータパケットは連続して1本のスロ
ットラインによって送出されるのに対し、図6(b)に
示されたデータ多重方式において送出されるデータパケ
ットは非連続に複数のスロットラインによって送出され
る。
【0030】図5に示された走査線多重データ放送方式
ではデータパケット[a1]〜[a16]から成るデータグ
ループa,データパケット[b1]〜[b12]から成るデ
ータグループb及びデータパケット[c1]〜[c4]から
成るデータグループcが複数のスロットラインを用いて
非連続に送出される。なお、この例においては説明のた
め1つのフィールドの連続するスロットによって送出さ
れるのは1つのデータグループに属するデータパケット
である。
【0031】具体的に説明すると、奇数(2n+1)フィ
ールドの10H〜13Hラインにデータグループaに属
するデータパケット[a1]〜[a4]が、偶数(2n+
2)フィールドの273H〜276Hラインにデータパ
ケット[a5]〜[a8]が、奇数(2n+3)フィールド
の10H〜13Hラインにデータパケット[a9]〜
[a12]が挿入され、偶数(2n+4)フィールドの2
73H〜276Hラインにデータパケット[b1]〜[b
4]が、奇数(2n+5)フィールドの10H〜13Hラ
インにデータパケット[b5]〜[b8]が、偶数(2n
+6)フィールドの273H〜276Hラインにデータ
パケット[c1]〜[c4]が挿入され、奇数(2n+7)
フィールドの10H〜13Hラインにデータパケット
[a13]〜[a16]が挿入され、偶数(2n+8)フ
ィールドの273H〜276Hラインにデータパケット
[b9]〜[b12]が挿入されている。
【0032】この例では、全8フィールドによりデータ
グループaに属するデータパケットが16個、データグ
ループbに属するデータパケットが12個、データグル
ープcに属するデータパケットが4個送出され、そのた
めに要する時間は(8/60)秒である。そして、各デー
タパケットは176ビットのデータ量を有するから8/
60秒の間にデータグループaのデータは176(ビッ
ト)×16(パケット)=2816(ビット)、データ
グループbのデータは176(ビット)×12(パケッ
ト)=2112(ビット)、データグループcのデータ
は176(ビット)×4(パケット)=704(ビッ
ト)送出される。したがって、データグループaのデー
タ送出速度は2816(ビット)/(8/60(秒))
=21120(ビット/秒)、データグループbのデー
タ送出速度は2112(ビット)/(8/60(秒))
=15840(ビット/秒)、データグループcのデー
タ送出速度は704(ビット)/(8/60(秒))=5
280(ビット/秒)となる。このように、データ送出
速度は一定ではなく、必要に応じて変えることが可能で
ある。
【0033】図7によりさらに具体的に説明する。送出
する複数のデータグループの管理を容易にするために、
この実施例においてはデータパケットを適宜送出するの
ではなく、複数のデータグループに属するデータパケッ
トを一定の大きさの管理単位にまとめ、この管理単位を
送出することにより、データパケットの送出管理を行
う。なお、この管理単位には1〜4本、最大で8本のス
ロットラインが含まれるため、この管理単位をスロット
ラインユニットと呼ぶこととする。このスロットライン
ユニットの大きさとしてはどのような大きさも採用可能
であるが、ほぼ1秒に相当するフィールド数である60
とすれば便利であるため、ここでは60フィールド分の
スロットを管理単位とし、この管理単位をスロットライ
ンユニットと呼ぶことにする。なお、このスロットライ
ンユニットには4(スロット)×60(フィールド)=
240のスロットが含まれている。
【0034】これら240のスロットを複数のデータグ
ループに配分する形態として、各々のデータグループの
データパケット数の大きさによって配分する形態と、各
々のデータグループが必要とするデータ伝送容量に応じ
て配分する形態がある。
【0035】次に説明するのは各々のデータグループの
データパケット数の大きさによって配分する形態であ
る。ここに示す例において多重されるデータパケット数
の比は、データグループaのデータパケット数:データ
グループbのデータパケット数:データグループcのデ
ータパケット数:データグループdのデータパケット
数:・・・:データグループjのデータパケット数:デ
ータグループkのデータパケット数:データグループl
のデータパケット数:データグループmのデータパケッ
ト数:データグループnのデータパケット数=3:1:
5:6:・・・:5:1:5:2:2であるとする。
【0036】初めに、240のスロットをデータパケッ
トの比に比例配分する。上に述べたようにデータグルー
プa,b,c,・・・,l,m,nのデータパケット数
の比は3:1:5:・・・:5:2:2であるから、2
40のスロットをこの比に比例配分すると、12:4:
20:・・・:20:8:8となり、これを単純に比例
配分したスロットラインユニットを、図7に示す。な
お、この図は図5と同様な前提で記載されているため、
共通する前提については再度の説明を行わない。また、
データパケットの送出管理を簡便にするために、それま
で送出されていたデータグループの送出を終了させる場
合あるいは新規なデータグループの送出を開始するため
に、スロットラインユニットの構成を変更する必要が発
生しない限り、スロットラインユニットの構成は変更さ
れることなく繰り返して使用される。しかし、何らかの
必要がある場合には構成を変化させることは可能であ
る。また、この図において破線枠で囲まれたデータパケ
ットはスロットラインユニットの途中で送出が開始され
るデータグループの先頭データパケットである。
【0037】この図に示されたように、スロットライン
ユニット1において、例えばデータグループaに属する
データパケットa1〜a12はフィールド1〜3の12
個のスロットに挿入され、データグループbに属するデ
ータパケットb1〜b4はフィールド4の4個のスロッ
トに挿入され、データグループcに属するデータパケッ
トc1〜c20はフィールド5〜9の20個のスロット
に挿入され、・・・データグループlに属するデータパ
ケットl1〜l20はフィールド52〜56の20個の
スロットに挿入され、データグループmに属するデータ
パケットm1〜m8はフィールド57〜58の8個のス
ロットに挿入され、データグループnに属するデータパ
ケットn1〜n8はフィールド59〜60の8個のスロ
ットに挿入されている。このようなデータパケットの挿
入はスロットラインユニット2以降のスロットラインユ
ニットに対しても行われる。
【0038】この場合のデータ送出速度は、データグル
ープaは12データパケット/スロットラインユニット
=2112(ビット/秒)であり、データグループbは
4データパケット/スロットラインユニット=704
(ビット/秒)であり、データグループcは20データ
パケット/スロットラインユニット=3520(ビット
/秒)であり、データグループdは24データパケット
/スロットラインユニット=4224(ビット/秒)で
あり、・・・データグループjは20データパケット/
スロットラインユニット=3520(ビット/秒)であ
り、データグループkは4データパケット/スロットラ
インユニット=704(ビット/秒)であり、データグ
ループlは20データパケット/スロットラインユニッ
ト=3520(ビット/秒)であり、データグループm
は8データパケット/スロットラインユニット=140
8(ビット/秒)であり、データグループnは8データ
パケット/スロットラインユニット=1408(ビット
/秒)である。
【0039】図7に示された実施例で送出されるデータ
グループは全て4の整数倍のデータパケットによって構
成されているが、データグループに含まれるデータパケ
ットの数は4の整数倍以外であることもあるので、その
ような場合のスロットラインユニットの構成例を図8に
示す。ここに示す例において多重されるデータパケット
数の比は、データグループaのデータパケット数:デー
タグループbのデータパケット数:データグループcの
データパケット数:データグループdのデータパケット
数:データグループeのデータパケット数:データグル
ープfのデータパケット数:データグループg・・・デ
ータグループkのデータパケット数:データグループl
のデータパケット数:データグループmのデータパケッ
ト数:データグループnのデータパケット数:データグ
ループoのデータパケット数:データグループpのデー
タパケット数=8:14:20:9:9:6:15:・
・・20:8:7:9:9:3であるとする。
【0040】初めに、240のスロットをデータパケッ
トの比に比例配分する。上に述べたようにデータグルー
プa,b,c,・・・,n,o,pのデータパケット数
の比は8:14:20:・・・:9:9:3であるか
ら、240のスロットをこの比に比例配分したものを図
8に示す。なお、この図は図7と同様な前提で記載され
ているため、共通する前提については再度の説明を行わ
ない。
【0041】この図に示されたように、スロットライン
ユニット1において、例えばデータグループaに属する
データパケットa1〜a8はフィールド1〜4のスロッ
トライン1〜2の8個のスロットに挿入され、データグ
ループbに属するデータパケットb1〜b14はフィー
ルド1〜7のスロットライン3〜4の14個のスロット
に挿入され、データグループcに属するデータパケット
c1〜c20はフィールド5〜24のスロットライン1
の20個のスロットに挿入され、・・・データグループ
nに属するデータパケットn1〜n9はフィールド54
〜56のスロットライン2〜4の9個のスロットに挿入
され、データグループoに属するデータパケットo1〜
o9はフィールド57〜59のスロットライン2〜4の
9個のスロットに挿入され、データグループpに属する
データパケットp1〜p3はフィールド60のスロット
ライン2〜4の3個のスロットに挿入されている。この
ようなデータパケットの挿入はスロットラインユニット
2以降のスロットラインユニットに対しても行われる。
【0042】この場合の実効データ送出速度は、1デー
タパケット当たりの多重データ量が176ビットである
から、データグループaは8データパケット/スロット
ラインユニット=1408(ビット/秒)であり、デー
タグループbは14データパケット/スロットラインユ
ニット=2464(ビット/秒)であり、データグルー
プcは20データパケット/スロットラインユニット=
3520(ビット/秒)であり、データグループdは9
データパケット/スロットラインユニット=1584
(ビット/秒)であり、データグループeは9データパ
ケット/スロットラインユニット=1584(ビット/
秒)であり、データグループfは6データパケット/ス
ロットラインユニット=1056(ビット/秒)であ
り、データグループgは15データパケット/スロット
ラインユニット=2640(ビット/秒)であり、・・
・データグループkは20データパケット/スロットラ
インユニット=3520(ビット/秒)であり、データ
グループlは8データパケット/スロットラインユニッ
ト=1408(ビット/秒)であり、データグループm
は7データパケット/スロットラインユニット=123
2(ビット/秒)であり、データグループnは9データ
パケット/スロットラインユニット=1584(ビット
/秒)であり、データグループoは9データパケット/
スロットラインユニット=1584(ビット/秒)であ
り、データグループpは3データパケット/スロットラ
インユニット=528(ビット/秒)である。
【0043】以上説明された配分形態は、各々のデータ
グループのデータパケット数の大きさによって配分する
ものであるが、実際に走査線多重データ放送が行われる
場合にはこの形態よりもむしろ各々のデータグループの
優先度に応じて配分する形態とされる可能性が高い。そ
の場合に、優先度の高いデータグループに対して配分さ
れるスロット数は優先度に応じて多くなり、優先度の低
いデータグループに対して配分されるスロット数は優先
度に応じて少なくなる。
【0044】以上、図1及び図2に示されたテレビジョ
ン映像信号の垂直帰線期間中の水平走査線を利用してデ
ータを多重する走査線多重データ放送方式に関する実施
例を説明したが、このデータ放送方式はテレビジョン音
声信号の副音声帯域を利用する音声多重データ放送方式
にも適用することが可能であるため、図9〜図11を利
用して副音声帯域を利用する音声多重データ放送方式に
関する実施例を説明する。
【0045】図9に示されたのは、テレビジョン音声の
副音声帯域に1チャンネルあるいは2チャンネルのディ
ジタルデータを多重する音声多重データ放送方式におけ
る多重放送変調スペクトラムの説明図である。この図に
おいて、横軸は水平走査周波数であるfH=525本×
59.94Hz/2=15.73425KHzを単位とす
る音声搬送波であり、縦軸はKHzを単位とした主搬送
波に対する偏移量である。この音声多重データ放送変調
スペクトラムにおいて主音声搬送波の中心周波数は0f
Hであり、ステレオ及び2重音声である副音声用の音声
副搬送波の中心周波数は2fHである。なお、この場合
ステレオ音声の偏移量は20KHz、2重音声の偏移量
は15KHzとされている。また、副音声の制御を行う
ための制御信号用の副搬送波の中心周波数は3.5fH
におかれている。
【0046】多重されるデータの変調はディジタル変調
で行われ、ディジタル変調される第1の副搬送波の中心
周波数は4.5fHにおかれ、ディジタル変調される第
2の副搬送波の中心周波数は7.5fHにおかれてい
る。各信号の使用周波数帯域は4fHから5fHまでの
1fH及び7fHから8fHまでの1fHであり、デー
タの多重は4相PSK等の多値ディジタル変調で行われ
る。周波数偏移量は2〜3KHzであるが、中心周波数
が7.5fHである第2の副搬送波の場合には、隣接チ
ャンネルに妨害を与えないという条件の下に、最大30
KHzの偏移量が可能である。また、この場合1副搬送
当たりのビットレートは16Kbps、両副搬送波を使
用した場合のビットレートは32Kbpsとすることが
予定されている。また、多重されるデータは走査線多重
データ放送の場合と同一規格の296ビットのデータ容
量を有するデータラインに構成されることが予定されて
いる。
【0047】図10により音声多重データ放送のデータ
ラインを説明する。図10(a)に示されたようにデー
タ容量296ビットのデータラインはデータ容量24ビ
ットのモードコントロール部(Mode Controller:MC)
17とデータ容量272ビットのデータパケット部18
とから構成されており、後で説明するフレームの先頭に
配置されるデータラインにはさらにフレームコントロー
ル部(Frame Contoroller:FC)19が付加される。デ
ータパケット部18は図10(b)に示されたように、
データ容量14ビットのパケットプリフィックス(Packe
t preFix:PF)20とデータ容量176ビットのデー
タブロック(DATa block:DAT)21とデータ容量82
ビットのチェック符号(CHeck Code:CHC)22から構
成されている。図10(c)に示されたように、パケッ
トプリフィックス20はデータ容量6ビットの論理チャ
ンネル識別2(Logical Channel Identifier 2:LCI
2)符号23,データ容量2ビットのスクランブル制御
(SCramble Control:SCC)符号24,データ容量4ビ
ットの連続性指標(Continuity Index:CI)符号25及
びデータ容量2ビットのデータグループ制御(Data grou
p Transport Control:DTC)符号26から構成されて
いる。なお、論理チャンネル識別1(Logical Channel I
dentifier 1:LCI1)符号は、使用する多重チャンネ
ルを示す符号である。多重されるデータはデータブロッ
ク21に挿入される。なお、データパケット部をスロッ
トと呼ぶこととする。
【0048】論理チャンネル識別2符号23はデータ多
重放送信号伝送用の30の論理チャンネルを識別する符
号,時刻信号,伝送制御データ(Transport Control Dat
a:TCD)符号及び運用信号の計33種類の識別符号か
ら構成されている。
【0049】TCD符号が付与されたパケットのデータ
ブロックにはLCI1符号情報及び他のパケットのLC
I2符号情報が搭載されており、この情報により他のL
CI2符号が付与されたパケット各々の内容及び使用さ
れる多重チャンネルを知ることができる。なお、TCD
が付与されたパケットによってLCI2符号情報が変更
されない限り、同じLCI2符号によって異なる番組デ
ータを送信することはできない。
【0050】そのため、受信機はこのTCD符号が付与
されたパケットを最優先で受信することにより、所望の
多重データを受信するために必要なLCI1符号及びL
CI2符号を入手し、LCI1符号により必要なデータ
が多重されているチャンネルを選択し、LCI2符号に
より番組を選択し、指定されたチャンネルに挿入されて
いる同じLCI2符号が付与されたデータパケットを集
め、集められたデータパケットからデータを再構成する
ことにより、1つの番組データが復元される。
【0051】データパケットは適宜送出されるのではな
く、管理を容易にするために複数のデータグループに属
するデータパケットを1又は2本のデータチャンネル毎
に一定の大きさのフレームと呼ばれる管理単位にまとめ
ることにより、データパケットの送出管理を行う。この
フレームの大きさとしてはどのような大きさも採用可能
であるが、図11に示されたように、32のスロットを
単位とすることが予定されており、フレームの先頭を明
示するためにデータ容量16ビットのフレームコントロ
ール部(Frame Contoroller:FC)が付加される。その
結果、1フレームのデータ容量は288(ビット)×3
2(スロット)+16(ビット)=9,232(ビッ
ト)となる。また、データチャンネルのデータ送出速度
は16,000(bps)とされているから、1フレー
ムに176(ビット)×32(スロット)=5,632
(ビット)多重される多重データの実効送出速度は、
(5632(ビット)/9,232(ビット))×16,
000(bps)≒9,761(bps)であり、1秒
間に送出されるスロットの数は16,000(bps)
/288(ビット)=500/9(スロット/秒)であ
る。
【0052】走査線多重データ放送でデータパケットが
挿入される水平走査線はシリアルに生成され一連の映像
信号として一元的に管理されているため、これを利用す
るスロットライン上のスロットのタイミングずれは生じ
得ない。しかし、音声多重データ放送でデータパケット
が挿入されるデータチャンネルは一元的な管理が行われ
ていないため、2つのデータチャンネル上のスロットに
タイミングずれが生じうる。したがって、これらを一元
的に管理する場合を別として、一般的には2つのデータ
チャンネル上のスロットのタイミングは無関係なもので
あるとして説明する。
【0053】本発明の音声多重データ放送方式の実施例
を図12に示す。この実施例は2個のデータチャンネル
を用いるものを示しているが、データチャンネルが1個
であってもよいことはもちろんのことである。この実施
例においては4.5fHのデータチャンネル1にデータ
グループa,b,c,d,eが、7.5fHのデータチ
ャンネル2にデータグループA,B,C,D,Eが多重
される。
【0054】これら32のスロットを複数のデータグル
ープに配分する形態として、各々のデータグループのデ
ータパケット数の大きさによって配分する形態と、各々
のデータグループが必要とするデータ伝送容量に応じて
配分する形態がある。
【0055】次に説明するのは各々のデータグループの
データパケット数の大きさによって配分する形態であ
る。初めに、1個のデータチャンネルの1フレームに属
する32個のスロットをデータパケット数の比に比例配
分する。上に述べたようにデータグループa,b,c,
d,eのデータパケット数の比は7:5:6:8:6で
あり、32のスロットを比例配分したデータチャンネル
1を、また、データグループA,B,C,D,Eのデー
タパケット数の比は10:3:4:6:9であり、32
のスロットを比例配分したデータチャンネル2を、図1
2に示す。なお、この図は図9と同様な前提で記載され
ているため、共通する前提については再度の説明を行わ
ない。
【0056】この場合の実効データ送出速度は、1デー
タパケット当たりの多重データ量が176ビットである
から、データグループaは7(スロット/フレーム)×
(500/9(スロット/秒))×176(ビット)=
(7/32)×(500/9(スロット/秒))×17
6(ビット)≒2,139(bps)であり、データグ
ループbは5(スロット/フレーム)×(500/9
(スロット/秒))×176(ビット)=(5/32)
×(500/9(スロット/秒))×176(ビット)
≒1,528(bps)であり、データグループcは6
(スロット/フレーム)×(500/9(スロット/
秒))×176(ビット)=(6/32)×(500/
9(スロット/秒))×176(ビット)≒1,833
(bps)であり、データグループdは8(スロット/
フレーム)×(500/9(スロット/秒))×176
(ビット)=(8/32)×(500/9(スロット/
秒))×176(ビット)≒2,444(bps)であ
り、データグループeは6(スロット/フレーム)×
(500/9(スロット/秒))×176(ビット)=
(6/32)×(500/9(スロット/秒))×17
6(ビット)≒1,833(bps)である。また、デ
ータグループAは10(スロット/フレーム)×(50
0/9(スロット/秒))×176(ビット)=(10
/32)×(500/9(スロット/秒))×176
(ビット)≒3,056(bps)であり、データグル
ープBは3(スロット/フレーム)×(500/9(ス
ロット/秒))×176(ビット)=(3/32)×
(500/9(スロット/秒))×176(ビット)≒
917(bps)であり、データグループCは4(スロ
ット/フレーム)×(500/9(スロット/秒))×
176(ビット)=(4/32)×(500/9(スロ
ット/秒))×176(ビット)≒1,222(bp
s)であり、データグループDは6(スロット/フレー
ム)×(500/9(スロット/秒))×176(ビッ
ト)=(6/32)×(500/9(スロット/秒))
×176(ビット)≒1,833(bps)であり、デ
ータグループEは9(スロット/フレーム)×(500
/9(スロット/秒))×176(ビット)=(9/3
2)×(500/9(スロット/秒))×176(ビッ
ト)≒2,50(bps)である。
【0057】以上説明された配分形態は、各々のデータ
グループのデータパケット数の大きさによって配分する
ものであるが、実際に音声多重データ放送が行われる場
合にはこの形態よりもむしろ各々のデータグループの優
先度に応じて配分する形態とされる可能性が高い。その
場合に、優先度の高いデータグループに対して配分され
るスロット数は優先度に応じて多くなり、優先度の低い
データグループに対して配分されるスロット数は優先度
に応じて少なくなる。
【0058】以上説明した音声多重データ放送の実施例
では、2つのデータチャンネル上のスロットのタイミン
グは無関係なものであるとして説明したが、これを一元
的に管理し、2つのデータチャンネルを利用してデータ
パケットを送出するように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例で用いる走査線多重データ放
送の信号形式図。
【図2】垂直帰線期間中の水平走査線にデータ信号を多
重する場合のフォーマット図。
【図3】走査線多重データ放送データラインの説明図。
【図4】従来の走査線多重データ番組構成の説明図。
【図5】従来の走査線多重データ番組構成のさらに具体
的な説明図。
【図6】本発明の走査線多重データ番組構成の説明図。
【図7】本発明の走査線多重データ番組構成のさらに具
体的な説明図。
【図8】本発明の他の走査線多重データ番組構成の具体
的な説明図。
【図9】音声多重データ放送方式における多重放送変調
スペクトラム図。
【図10】本発明の副音声帯域多重データ放送データラ
インの説明図。
【図11】本発明の副音声帯域多重データ放送データフ
レームの説明図。
【図12】本発明の副音声帯域多重データ番組構成の具
体的な説明図。
【符号の説明】
1 映像信号 2,3 水平同期パルス 4 カラーバースト信号 5 データライン 6 同期部 7 データパケット部 8 ビット同期符号 9 バイト同期符号 10,20 パケットプリフィックス 11,21 データブロック 12,22 チェック符号 13,23 論理チャンネル識別2符号 14,24 スクランブル制御符号 15,25 連続性指標符号 16,26 データグループ制御符号 17 モードコントロール部 18 データパケット部 19 フレームコントロール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 秀夫 東京都渋谷区千駄ケ谷1丁目8番14号 エ ル・エス・アイ ジャパン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送電波の多重可能部分に複数のデータ
    番組のデータパケットを多重して行うデータ多重放送に
    おける多重データ番組編成方式であって、前記データ番
    組編成方式では前記複数のデータ番組のデータパケット
    を前記放送電波の多重可能部分に分割して多重して放送
    する。
  2. 【請求項2】 前記複数のデータ番組のデータパケット
    がグループに構成され、前記グループが繰り返して前記
    放送電波の多重可能部分に多重される請求項1記載の多
    重データ番組編成方式。
  3. 【請求項3】 放送電波の多重可能部分がテレビジョン
    映像信号の垂直帰線期間中の水平走査線である請求項1
    又は請求項2記載の多重データ番組編成方式。
  4. 【請求項4】 放送電波の多重可能部分がテレビジョン
    音声信号の副音声帯域である請求項1又は請求項2記載
    の多重データ番組編成方式。
  5. 【請求項5】 前記放送電波の多重可能部分が複数チャ
    ンネルであり、前記複数チャンネルの各々が異なる前記
    複数のデータ番組のデータパケットが多重される請求項
    1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の多重データ
    番組編成方式。
  6. 【請求項6】 前記放送電波の多重可能部分が複数チャ
    ンネルであり、前記複数チャンネルに前記複数のデータ
    番組のデータパケットが多重される請求項1、請求項
    2、請求項3又は請求項4記載の多重データ番組編成方
    式。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002305508A (ja) * 2001-04-04 2002-10-18 Asahi National Broadcasting Co Ltd データ放送番組送出方法,データ放送番組受信方法及びデータ放送番組受信装置

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JP2002305508A (ja) * 2001-04-04 2002-10-18 Asahi National Broadcasting Co Ltd データ放送番組送出方法,データ放送番組受信方法及びデータ放送番組受信装置

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