JPH1020980A - 位置情報入力機能付きキーボード及び特殊マウス及び専用パッド - Google Patents

位置情報入力機能付きキーボード及び特殊マウス及び専用パッド

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JPH1020980A
JPH1020980A JP8171974A JP17197496A JPH1020980A JP H1020980 A JPH1020980 A JP H1020980A JP 8171974 A JP8171974 A JP 8171974A JP 17197496 A JP17197496 A JP 17197496A JP H1020980 A JPH1020980 A JP H1020980A
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JP
Japan
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keyboard
mouse
pad
key
position information
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Application number
JP8171974A
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English (en)
Inventor
Takeo Ueno
健夫 上野
Yasunari Kasuga
靖成 春日
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N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Corp
Original Assignee
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Communications Systems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キーボードから手を離すことなく入力位置の
指定が可能となる位置情報入力機能付きキーボードを提
供する。 【解決手段】 利用者は位置情報入力機能付きキーボー
ド10を任意の方向へ移動する。この移動に伴って位置
情報入力機能付きキーボード10の下面に配置されたト
ラックボール14が回転する。制御部18は、トラック
ボール14の回転方向と回転量を検出し、マウスの入力
情報としてマウス入力ライン16を介して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キーボードから手
を離さずに入力位置の指定を可能とする入力装置に関す
る。また、本発明は、従来のマウス機能とキーボードの
機能とを併せて備える入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータの一般的な入力
装置として、キーボードとマウスがある。利用者はパー
ソナルコンピュータを用いて文書等を作成する場合、例
えば、マウスを操作して、画面上の所望の位置へカーソ
ルを移動させ、カーソル位置にキーボードから文字を入
力する。また、GUI(グラフィカルユーザインタフェ
ース)の適用により、入力操作において、マウスを使用
する入力操作の割合が増加した。特に、ゲームソフト、
お絵かきソフト等においては、ほとんどキーボードは使
用されず、マウスが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】キーボードとマウスを
用いて文書等を入力する場合、利用者は、カーソルの位
置を変更するために、一度キーボードから手を離し、マ
ウスを操作してマウスポインタを移動させ、マウスボタ
ンをクリックしてカーソルを移動した後、再びキーボー
ドに戻り、文字を入力する。このような入力操作は、マ
ウスとキーボードの間で手をいちいち移動させなけらば
ならないため、煩わしいものであった。キーボード自体
にトラックボール、パッド等の位置情報入力装置を配置
したものも存在するが、同様の問題が存在する。
【0004】また、上記のような、ゲームソフト、お絵
かきソフト等では、キーボードからの入力量は少量であ
るため、キーボードのスペースが無駄になっていた。
【0005】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、キーボードから手を離さずに入力位置の指定を可能
とする位置情報入力機能付きキーボードを提供すること
を目的とする。また、本発明は、従来のマウス機能とキ
ーボードの機能とを併せて備える入力装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点に係る位置情報入力機能付き
キーボードは、複数のキーを備え、操作されたキーの情
報を出力するキーボードであって、前記キーボードを移
動可能に支持する支持手段と、前記キーボードの動きを
判別する移動判別手段と、前記移動判別手段により判別
された前記キーボードの動きを示す位置情報を出力する
出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】このような構成によれば、利用者が前記キ
ーボードを所望の方向に移動することにより、前記キー
ボードの動きが前記移動判別手段により判別され、出力
手段により位置情報として出力される。これにより、利
用者は、前記キーボードから手を離さずに、方向及び距
離に関する位置情報を入力することができる。
【0008】前記移動判別手段は、該キーボードの移動
に伴って回転するボールと、前記ボールの回転を検出す
る手段と、を備えてもよく、前記出力手段は、前記ボー
ルの回転方向と回転量に対応する位置情報を出力する手
段を備えてもよい。
【0009】このような構成によれば、利用者が前記キ
ーボードを所望の方向に移動することにより、前記ボー
ルが回転し、その回転方向及び回転量が判別され、出力
される。これにより、利用者は、前記キーボードから手
を離さずに、方向及び距離に関する位置情報を入力する
ことができる。
【0010】前記キーボードの下面に、回転自在に取り
付けられたローラと、前記キーボードの手前側の側面
に、左右にそれぞれ1つずつ配置された手すりと、をさ
らに備えてもよい。
【0011】上記目的を達成するため、この発明の第2
の観点に係る特殊マウス及び専用パッドは、キーボード
の絵と基準点を示す印が描画されているパッドを備え、
前記パッド上に描画された前記キーボード上のキーを指
示する指示手段と、前記指示手段により指示されたキー
と前記印との距離と方向とを検出する検出手段と、前記
検出手段により検出された前記距離と前記方向を、前記
指示されたキーのキーコードに変換する変換手段と、前
記変換手段により変換されたキーコードを出力する出力
手段と、を備えるマウスを、さらに備えることを特徴と
する。
【0012】前記指示手段は、前記パッド上に描画され
た前記キーボード上のキーを所定の範囲内に入れる枠
と、前記枠内に前記キーが入った状態で該キーを指示す
る手段と、を備えてもよい。
【0013】このような構成によれば、前記パッド上の
キーを前記マウスを用いて指示することにより、該キー
のキーコードを出力することができる。従って、キーボ
ードの機能をマウスを用いて実現することができる。
【0014】前記マウスは、位置情報を入力するための
位置入力モードと、キーコード情報を入力するためのキ
ーコード入力モードとのいずれかに動作モードを切り替
えるためのモード切替手段と、前記モード切替手段によ
り、動作モードがキーコード入力モードに切り替えられ
たとき、前記指示手段と、前記検出手段と、前記変換手
段と、前記出力手段と、をアクティブに設定する制御手
段と、を備えてもよい。
【0015】このような構成によれば、前記モード切替
手段を用いてマウスの動作モードを切り替えることによ
り、通常のマウスの機能と、キーボードの機能とを併せ
持つマウスを実現することができる。
【0016】前記パッドは、描画される前記キーボード
の種類に応じて数種類用意されてもよく、前記マウス
は、前記パッドの種類を選択するためのパッド選択手段
をさらに備え、前記変換手段は、前記パッド選択手段に
より選択された前記パッドの種類に応じて、前記検出手
段により検出された前記距離と前記方向をキーコードに
変換してもよい。
【0017】このような構成によれば、利用者は種々の
パッドの中から、使用するパッドを選択することが可能
となるため、よりユーザフレンドリな入力装置を実現で
きる。
【0018】前記パッドは、表示装置の蓋として用いて
もよく、また、パーソナルコンピュータ内に収納されて
もよい。また、前記マウスは、パーソナルコンピュータ
内に収納されてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。 (第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態に係る
位置情報入力機能付きキーボード10の構成を図1を参
照して説明する。位置情報入力機能付きキーボード10
の上面図を図1(A)に示し、下面図を図1(B)に示
す。図示されるように、位置情報入力機能付きキーボー
ド10は、キー11と、手すり12と、ボタン13と、
トラックボール14と、ローラ15と、マウス入力ライ
ン16と、キーボード入力ライン17と、制御部18と
を備える。
【0020】キー11は従来のキーボードにおけるキー
と同様の構成である。手すり12は、図1に示すよう
に、位置情報入力機能付きキーボード10の手前側側面
に左右に1つずつ配置されている。利用者は、この手す
り12に、それぞれ左右の手を入れることにより、両手
をキー11上に固定することができる。ボタン13は、
位置情報入力機能付きキーボード10の上面手前側の、
手すり12よりもやや内側の位置にそれぞれ左右に1つ
ずつ配置されており、利用者が手すり12で手を固定し
た時に押下できるような適当な位置に配置されている。
また、ボタン13は従来のマウスの右ボタン、左ボタン
と同様の機能を有する。トラックボール14は、位置情
報入力機能付きキーボード10の下面の中心部に配置さ
れている。ローラ15は、位置情報入力機能付きキーボ
ード10を安定して配置させるために、下面の4隅に配
置されている。
【0021】制御部18は、通常のマウスの制御部と同
様に位置情報入力機能付きキーボード10の内部処理全
体を制御する。例えば、制御部18は、トラックボール
14の回転を検出し、トラックボール14の回転から位
置情報入力機能付きキーボード10のX軸方向及びY軸
方向の動き(移動量)を判別し、判別した情報をマウス
入力ライン16を介して出力する。また、制御部18
は、ボタン13の操作(押下)を検出し、操作されたボ
タン13の情報をマウス入力ライン16を介して出力す
る。また、制御部18は、通常のキーボードの制御部と
同様に、キー11の操作(押下)を検出し、操作された
キー11の入力情報をキーボード入力ライン17を介し
て出力する。
【0022】次に、この第1の実施の形態に係る位置情
報入力機能付きキーボード10の動作について説明す
る。位置情報入力機能付きキーボード10は、入力装置
として、例えば、パーソナルコンピュータにマウス入力
ライン16、キーボード入力ライン17を介して接続さ
れ、卓上に配置されている。利用者は、位置情報入力機
能付きキーボード10の手すり12に、左右の手を下か
ら上へくぐらせるようにして入れ、この状態で入力操作
をする。
【0023】画面上の現在のカーソルの位置が所望の入
力位置である場合、利用者は、従来と同様に、任意のキ
ー11を押下して文字を入力する。一方、画面上の現在
のカーソルの位置が所望の入力位置と異なる場合、利用
者は、カーソルの位置を移動するために、現在のカーソ
ルの位置から画面上の所望の位置の方向へ、位置情報入
力機能付きキーボード10を滑らせるように移動する。
【0024】例えば、現在のカーソルの位置よりも右上
方向に文字を入力したい場合、利用者は位置情報入力機
能付きキーボード10を、右前方へ滑らせるように移動
する。この移動に伴い、トラックボール14が回転す
る。制御部18は、トラックボール14の、X軸方向の
回転距離x1と、Y軸方向の回転距離y1とを検出し、そ
れらの情報を、マウス入力ライン16からパーソナルコ
ンピュータへ入力する。
【0025】マウス入力ライン16からの情報は、パー
ソナルコンピュータ内において、公知の技術を用いて従
来と同様に処理され、表示装置上のマウスポインタは、
X軸方向とY軸方向へ、マウスの回転距離(x1、y1
に対応する所定距離だけそれぞれ移動して表示される。
利用者は、マウスポインタの位置を入力開始位置として
確定するために、ボタン13のいずれか一方を押下す
る。制御部18は、ボタン押下情報を検出し、その情報
を、マウス入力ライン16からパーソナルコンピュータ
へ入力する。これにより、表示装置上のマウスポインタ
の位置にカーソルが移動される。
【0026】次に、利用者がキー11を押下して文字を
入力すると、制御部18は、キー入力を検出し、それら
の情報を、キーボード入力ライン17からパーソナルコ
ンピュータへ入力する。キーボード入力ライン17から
の情報は、パーソナルコンピュータ内において、公知の
技術を用いて従来と同様に処理され、表示装置上のカー
ソルの位置から、入力された文字が表示される。
【0027】このようにして、利用者は、位置情報入力
機能付きキーボード10を卓上で滑らせるように移動す
ることにより、カーソルを任意の方向へ、任意の距離だ
け移動させることができる。これにより、利用者は、い
ちいちキー11から手を離すことなく、画面上のマウス
ポインタを移動させ、所望の位置から文字を入力するこ
とができる。
【0028】また、キーボードと表示装置が一体化して
いるラップトップ型パーソナルコンピュータに関して
は、コンピュータ全体を任意の方向に移動させ、位置情
報を入力する。
【0029】なお、キーボードの移動方向及び移動距離
を、マウスポインタの移動方向及び移動距離に正確に対
応させるために、キーボードの背面に設置されているト
ラックボール14が常に卓上面と接地していることが望
ましい。このため、図2(A)に示すように、トラック
ボール14の半径は、ローラ15よりも大きく設定され
ており、また、質量もトラックボール14の方がローラ
15よりも大きく設定されている。これにより、図2
(B)に示すように、キーボードが多少持ち上がった状
態においても、ローラ15よりもトラックボール14の
方がキーボードの下面より突出する部分が大きいため、
常に卓上面に接することができる。
【0030】(第2の実施の形態)上記第1の実施の形
態では、文書入力等、キーボードの機能が中心となる場
合に適する入力装置について説明した。次に、マウスの
機能が中心となる場合に適する、本発明の第2の実施の
形態に係る特殊マウス及び専用パッドについて説明す
る。
【0031】専用パッド30は、図3に示すように、上
面にキーボードの図が描かれている。キーボードのデザ
インは、一般的に使用されているパーソナルコンピュー
タのキーボードと同一のものを数種類備える(例えば、
DOS/V用の106キーボード、PC−98用キーボ
ード等)。
【0032】特殊マウス20の上面を図4(A)に示
し、下面を図4(B)に示す。特殊マウスは、図4に示
すように、モードスイッチ21と、キーボード状態確認
ランプ22と、ターゲットスコープ23と、ボタン24
と、マウスパッド切替スイッチ25と、メモリ26と、
制御部27と、トラックボール28と、ケーブル29と
を備える。モードスイッチ21は、特殊マウス20の動
作モードを、従来のマウスと同様の動作をする通常モー
ドと、文字を入力するためのキーボードモードに切り替
えるためのスイッチである。キーボード状態確認ランプ
22は、特殊マウス20の動作モードがキーボードモー
ドのとき点灯する。
【0033】ターゲットスコープ23は、動作モードが
キーボードモードのとき、前述の専用パッド30上で入
力対象の文字を選択するためのものである。マウスパッ
ド切替スイッチ25は、使用する専用パッド30に合わ
せて切り替えられる。例えば、使用する専用パッド30
が106キーボードであれば、マウスパッド切替スイッ
チ25を「106キーボード」に切り替える。なお、ケ
ーブル29の先端は、マウス入力ラインとキーボードラ
インに分かれている。
【0034】メモリ26は、後述する座標値(X、Y)
を一意のアドレスに変換するためのアドレス変換関数F
()と、アドレス変換関数F()により求められたアド
レスからキーコードを取得するためのテーブル(キーマ
ップ)とを記憶する。なお、メモリ26に記憶されてい
るアドレス変換関数F()は、専用パッド30の各種類
にそれぞれ対応するF1()、F2()、・・・、
n()を備える(nは、専用パッド30の種類の数と
同一である)。
【0036】制御部27は、図5に示すように、トラッ
クボール28の回転方向と回転量の検出(P1)、モー
ドスイッチ21による動作モードの切替の検出(P
2)、マウスパッド切替スイッチ25の切替の検出(P
3)、アドレス変換関数F()、キーテーブルのメモリ
26からの読み出し(P4)等、特殊マウス20の内部
処理全体を制御する。
【0037】次に、この第2の実施の形態に係る特殊マ
ウス20の動作について説明する。特殊マウス20は、
入力装置として、例えば、パーソナルコンピュータにケ
ーブル29のマウス入力ラインとキーボード入力ライン
を介して接続され、専用パッド30上で操作される。利
用者は、キーボード状態確認ランプ22を見て、特殊マ
ウス20の動作モードを知ることができる。特殊マウス
20の動作モードが通常モードの場合は、公知の技術に
より、従来のマウスと同様に動作する。
【0038】利用者は文字を入力したいとき、特殊マウ
ス20のターゲットスコープ23を専用パッド30の基
準ポイントに合わせ、モードスイッチ21を押下する。
このモードスイッチ21の押下に応答して、制御部27
は動作モードを通常モードからキーボードモードへ切り
替え、キーボードモード機能をアクティブにすると共
に、キーボード状態確認ランプ22を点灯させる。
【0039】利用者は、特殊マウス20自体を回転させ
ることなく、水平・垂直に移動させ、入力したい文字が
ターゲットスコープ23内に入っている状態でボタン2
4をクリックする。このクリックに応答して制御部27
は、基準ポイントからクリックされたポイントまでの距
離をX方向とY方向についてそれぞれ計算する。次に制
御部27は、計算した基準ポイントからの距離を、アド
レス変換関数F()を用いて、一意のアドレスadrに
変換し、そのアドレスadrに対応するキーコードをメ
モリ26に記憶するキーマップから読み出す。アドレス
変換関数F()は、パッド毎に用意されており、マウス
パッド切替スイッチ25の設定に応じて、適宜、選択、
使用される。
【0040】制御部27は、読み出したキーコードを、
ケーブル29のキーボード入力ラインを介してパーソナ
ルコンピュータへキー情報として入力する。これによ
り、専用パッド30上で特殊マウス20を用いて選択さ
れた文字のキーコードが、パーソナルコンピュータに入
力され、所定の処理の後、表示装置に表示される。
【0041】次に、キーボードモードにおける特殊マウ
ス20内での文字入力処理について、単語”car”を
入力する場合を例に、図6のフローチャートを参照して
説明する。まず、利用者は、ターゲットスコープ23を
専用パッド30の基準ポイントに合わせ、モードスイッ
チ21を押下する。制御部27は、このモードスイッチ
21の押下に応答して、座標値(X、Y)を初期化(ク
リア)する(ステップS1)。ここで、座標値は、専用
パッド30上での位置を示し、基準ポイントの座標値を
(0、0)とする。利用者は、専用パッド30上の文
字”c”へ特殊マウス20を移動する。マウスの移動に
伴い、座標値(X、Y)が示す位置から特殊マウス20
の位置までのX方向とY方向の移動距離(δX、δY)
を、マウスボタン24が押下されるまで、座標値(X、
Y)に順次加算していく(ステップS2、S3)。
【0042】ターゲットスコープ23が文字”c”の位
置に合わせられて、マウスボタン24が押下されると
(ステップS3)、メモリ26に記憶されているアドレ
ス変換関数F()のうち、マウスパッド切替スイッチ2
5により設定されているアドレス変換関数F()を用い
て、そのときの座標値(Xc、Yc)を、対応するアドレ
スadrcへアドレス変換する(ステップS4)。次
に、制御部27は、メモリ26に記憶されているキーマ
ップを用いて、アドレスadrcに対応する文字”c”
のキーコードkycを読み出し(ステップS5)、ケー
ブル29のキーボード入力ラインを介してパーソナルコ
ンピュータへ送信する(ステップS6)。これにより文
字”c”の入力が完了し、パーソナルコンピュータへ送
信されたキーコードは、公知の技術を用いて処理され、
表示装置に文字”c”が表示される。次に、制御部27
は、モードスイッチ21が押下されたか否かを判別し、
モードスイッチ21の押下が検出されない場合(ステッ
プS7)、フローはステップS2へ戻る。
【0043】利用者は、次の文字”a”へ特殊マウス2
0を移動する。特殊マウス20の移動に伴い、文字”
c”の座標値(Xc、Yc)が示す位置から特殊マウス2
0までのX方向とY方向の移動距離(δX、δY)を、
座標値(Xc、Yc)に順次加算していく(ステップS
2、S3)。ターゲットスコープ23が文字”a”の位
置に合わせられた状態でマウスボタン24が押下される
と(ステップS3)、マウスパッド切替スイッチ25に
対応するアドレス変換関数F()を用いて、そのときの
座標値(Xa、Ya)を、対応するアドレスadraへア
ドレス変換する(ステップS4)。
【0044】次に、メモリ26に記憶されているキーマ
ップを用いて、アドレスadraから文字”a”のキー
コードkyaを読み出し(ステップS5)、文字”c”
と同様に、ケーブル29のキーボード入力ラインを介し
てパーソナルコンピュータへ送信する(ステップS
6)。これにより文字”a”の入力が完了し、パーソナ
ルコンピュータへ送信されたキーコードは、公知の技術
を用いて処理され、表示装置に文字”a”が表示され
る。次に、制御部27は、モードスイッチ21が押下さ
れたか否かを判別し、モードスイッチ21の押下が検出
されない場合(ステップS7)、フローはステップS2
へ戻る。
【0045】次に、利用者は、次の文字”r”へマウス
を移動する。文字”r”についても上述した文字”
c”、”a”と同様に処理された後、パーソナルコンピ
ュータへ送信され、公知の技術を用いて処理された後、
表示装置に表示される。次に、制御部27は、モードス
イッチ21が押下されたか否かを判別し、文字”
c”、”a”、”r”の入力が完了した後、利用者はモ
ードスイッチ21を再度押下する。このモードスイッチ
21の押下を検出して(ステップS7)、文字入力処理
は終了し、動作モードは、通常モードに戻る。
【0046】上記実施の形態では、専用パッド30の種
類に応じて、マウスパッド切替スイッチ25を切り替え
ることにより、アドレス変換関数F()を切り替える。
これにより、例えば、専用パッド301と専用パッド3
2でそれぞれ文字”A”を選択したとき、専用パッド
301での座標値(X1、Y1)と、専用パッド302での
座標値(X2、Y2)は、それぞれの専用パッド301
302に対応するアドレス変換関数F1()、F2()を
用いて同一のアドレス(即ち、文字”A”のアドレス)
に変換される。
【0047】次に、シフトキー、コントロールキー等
の、他のキーと同時に押下する必要のあるキーを入力す
る場合について以下説明する。例えば、”シフトキー”
と”D”のキーを同時に押下したい場合、専用パッド3
0上の”シフトキー”をターゲットスコープ23中に入
れ、マウスボタン24を右クリックする。制御部27
は、この右クリックに応答し、その”シフトキー”のキ
ーコードをメモリ26に一時的に記憶する。次に、”
D”のキーをターゲットスコープ23中に入れ、マウス
ボタン24を左クリックする。制御部27は、この左ク
リックに応答し、”D”のキーコードと、メモリ26に
一時的に記憶していた”シフトキー”のキーコードとを
組み合わせて送信する。
【0048】また、”シフトキー”と”コントロールキ
ー”と”E”のキーの3つのキーを同時に押下したい場
合は、上記手順と同様に、”シフトキー”をターゲット
スコープ23中に入れ、マウスボタン24を右クリック
し、”コントロールキー”をターゲットスコープ23中
に入れ、マウスボタン24を右クリックし、”E”のキ
ーをターゲットスコープ23中に入れ、マウスボタン2
4を左クリックすればよい。この左クリックに応答
し、”E”のキーコードと、メモリ26に一時的に記憶
していた”シフトキー”と”コントロールキー”のキー
コードとを組み合わせて送信する。これにより、複数の
キーを同時に入力することができる。なお、この説明に
おける右クリックと左クリックの作用は一例であり、左
クリックにより選択したキーのキーコードをメモリ26
に一時的に記憶し、右クリックにより選択したキーのキ
ーコードと、メモリ26に一時的に記憶していたキーコ
ードとを組み合わせて送信するようにしてもよい。
【0049】第2の実施の形態におけるターゲットスコ
ープ23は、特殊マウス20内へスライドさせて収納可
能としてもよい。また、第2の実施の形態において、専
用パッド30上の文字を選択する手段として、ターゲッ
トスコープ23を用いたが、これに限定されず、例え
ば、矢印で文字を指す等、文字を選択する手段は任意で
ある。専用パッド30は、図7(A)に示すようにCR
Tの蓋として使用されてもよく、図7(B)に示すよう
にノート型パーソナルコンピュータ内に収納されてもよ
い。また、特殊マウス20は、図7(C)に示すように
パーソナルコンピュータ内に収納されてもよい。
【0050】上述したように、この第2の実施の形態に
係る特殊マウス20及び専用パッド30を用いることに
より、キーボードを用いずに文字入力を行うことができ
る。よって、入力装置を特殊マウス20及び専用パッド
30のみで構成することにより、キーボードは不要とな
るため、パーソナルコンピュータの機器構成を簡素化す
ることができる。
【0051】なお、上記実施の形態では、マウスボタン
を2個設けているが、マウスボタンの数はこれに限定さ
れず任意である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キーボードから手を離すことなく入力位置の指定が可能
となる位置情報入力機能付きキーボードが実現できる。
また、本発明によれば、従来のマウス機能とキーボード
の機能とを併せて備えることが可能な特殊マウス及び専
用パッドを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる位置情報入
力機能付きキーボードの構成を示す図である。
【図2】(A)は、位置情報入力機能付きキーボードの
側面図であり、(B)は、位置情報入力機能付きキーボ
ードが持ち上がった時の側面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかる専用パッド
の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる特殊マウス
の構成を示す図である。
【図5】特殊マウスにおける内部処理の構造を説明する
ためのブロック図である。
【図6】文字入力処理の流れを説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】(A)は、専用パッドをCRTの蓋として使用
する場合を説明するための図であり、(B)は、専用パ
ッドをノート型パーソナルコンピュータ内に収納する場
合を説明するための図であり、(C)は、特殊マウスを
パーソナルコンピュータ内に収納する場合を説明するた
めの図である。
【符号の説明】 10 位置情報入力機能付きキーボード 11 キー 12 手すり 13 ボタン 14 トラックボール 15 ローラ 16 マウス入力ライン 17 キーボード入力ライン 18 制御部 20 特殊マウス 21 モードスイッチ 22 キーボード状態確認ランプ 23 ターゲットスコープ 24 ボタン 25 マウスパッド切替スイッチ 26 メモリ 27 制御部 28 トラックボール 29 ケーブル 30 専用パッド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のキーを備え、操作されたキーの情報
    を出力するキーボードであって、 前記キーボードを移動可能に支持する支持手段と、 前記キーボードの動きを判別する移動判別手段と、 前記移動判別手段により判別された前記キーボードの動
    きを示す位置情報を出力する出力手段と、 を備えることを特徴とする位置情報入力機能付きキーボ
    ード。
  2. 【請求項2】前記移動判別手段は、前記キーボードの移
    動に伴って回転するボールと、前記ボールの回転を検出
    する手段と、を備え、 前記出力手段は、前記ボールの回転方向と回転量に対応
    する位置情報を出力する手段を備える、 ことを特徴とする請求項1に記載の位置情報入力機能付
    きキーボード。
  3. 【請求項3】前記キーボードの下面に、回転自在に取り
    付けられたローラと、 前記キーボードの手前側の側面に、左右にそれぞれ1つ
    ずつ配置された手すりと、をさらに備え、 利用者が前記手すりに手を入れて前記キーボードを動か
    すことにより、前記ローラと前記ボールが回転し、該ボ
    ールの回転方向と回転量に対応する位置情報を出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の位置情報入力機能付
    きキーボード。
  4. 【請求項4】キーボードの絵と基準点を示す印が描画さ
    れているパッドと、 前記パッド上に描画された前記キーボード上のキーを指
    示する指示手段と、前記指示手段により指示された位置
    と前記印との距離と方向とを検出する検出手段と、前記
    検出手段により検出された前記距離と前記方向を、前記
    指示されたキーのキーコードに変換する変換手段と、前
    記変換手段により変換されたキーコードを出力する出力
    手段と、を備えるマウスと、 を備えることを特徴とする特殊マウス及び専用パッド。
  5. 【請求項5】前記指示手段は、前記パッド上に描画され
    た前記キーボード上のキーを所定の範囲内に入れる枠
    と、 前記枠内に前記キーが入った状態で該キーを指示する手
    段と、 を備えることを特徴とする請求項4に記載の特殊マウス
    及び専用パッド。
  6. 【請求項6】前記マウスは、 位置情報を入力するための位置入力モードと、キーコー
    ド情報を入力するためのキーコード入力モードとのいず
    れかに動作モードを切り替えるためのモード切替手段
    と、 前記モード切替手段により、動作モードがキーコード入
    力モードに切り替えられたとき、前記指示手段と、前記
    検出手段と、前記変換手段と、前記出力手段と、をアク
    ティブに設定する制御手段と、を備えることを特徴とす
    る請求項4又は5に記載の特殊マウス及び専用パッド。
  7. 【請求項7】前記パッドは、描画される前記キーボード
    の種類に応じて数種類用意され、 前記マウスは、 前記パッドの種類を選択するためのパッド選択手段をさ
    らに備え、 前記変換手段は、前記パッド選択手段により選択された
    前記パッドの種類に応じて、前記検出手段により検出さ
    れた前記距離と前記方向をキーコードに変換する、 ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1つに記載
    の特殊マウス及び専用パッド。
JP8171974A 1996-07-02 1996-07-02 位置情報入力機能付きキーボード及び特殊マウス及び専用パッド Pending JPH1020980A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6369799B1 (en) 1999-07-23 2002-04-09 Lucent Technologies Inc. Computer pointer device for handicapped persons

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6369799B1 (en) 1999-07-23 2002-04-09 Lucent Technologies Inc. Computer pointer device for handicapped persons

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