JPH10207978A - 文字等パターン照合方法及び装置 - Google Patents
文字等パターン照合方法及び装置Info
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- JPH10207978A JPH10207978A JP9005337A JP533797A JPH10207978A JP H10207978 A JPH10207978 A JP H10207978A JP 9005337 A JP9005337 A JP 9005337A JP 533797 A JP533797 A JP 533797A JP H10207978 A JPH10207978 A JP H10207978A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 目視により認識される品質上問題の無い少量
の欠け(はみ出し)等が発生している対象物パターンに
ついて、従来処理で発生していた誤検知を減少させ、照
合精度向上を図りたい。 【解決手段】 本発明は、主に辞書サイズ検出手段5、
四隅合わせ手段6、パターンマッチング手段7より構成
される。辞書サイズ検出手段5は、登録辞書時の切り出
しサイズにより検出される。四隅合わせ手段6は、切り
出された対象物サイズの四隅を検出し、基準パターンと
して辞書登録されたときの切り出しサイズを同等の状態
にする。パターンマッチング手段7は、対象物と基準パ
ターンとの比較を行い一致度を算出し、4隅合わせパタ
ーンの中から一致度の最大のパターンを選ぶ。
の欠け(はみ出し)等が発生している対象物パターンに
ついて、従来処理で発生していた誤検知を減少させ、照
合精度向上を図りたい。 【解決手段】 本発明は、主に辞書サイズ検出手段5、
四隅合わせ手段6、パターンマッチング手段7より構成
される。辞書サイズ検出手段5は、登録辞書時の切り出
しサイズにより検出される。四隅合わせ手段6は、切り
出された対象物サイズの四隅を検出し、基準パターンと
して辞書登録されたときの切り出しサイズを同等の状態
にする。パターンマッチング手段7は、対象物と基準パ
ターンとの比較を行い一致度を算出し、4隅合わせパタ
ーンの中から一致度の最大のパターンを選ぶ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四隅合わせ処理に
より認識する照合方法及び装置に関し、特にIJP(イ
ンクジェットプリンタ)を使用したドット構成文字照合
処理に好適な照合方法及び装置に関する。
より認識する照合方法及び装置に関し、特にIJP(イ
ンクジェットプリンタ)を使用したドット構成文字照合
処理に好適な照合方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の照合方法において、撮像した画像
から文字等パターンのサイズを、予め定められたサイズ
に正規化され辞書登録された基準パターンの辞書サイズ
と同等のサイズに正規化し、対象物と登録辞書との比較
により照合を行う方法(パターンマッチング)が一般的
によく使用されている。この方法は、そのパターン同志
の相関(シフトレジスタ、Exclusive−OR回
路、およびカウンタで実現する)を計算し、比較する。
から文字等パターンのサイズを、予め定められたサイズ
に正規化され辞書登録された基準パターンの辞書サイズ
と同等のサイズに正規化し、対象物と登録辞書との比較
により照合を行う方法(パターンマッチング)が一般的
によく使用されている。この方法は、そのパターン同志
の相関(シフトレジスタ、Exclusive−OR回
路、およびカウンタで実現する)を計算し、比較する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、マッチング処理
の中でスパイラルマッチングがある。スパイラルマッチ
ング処理を行う従来例には、特開平4ー220779
号、特開平8ー11599号、特開平4ー65176
号、特開平4ー266171号がある。これは、中心か
ら周辺にかけてスキャンを行って、マッチング処理を行
うものである。しかし、スキャン回数が非常に多くな
り、実用的でない。また、従来のパターンマッチングで
は、照合の対象となる文字等パターンに少量の欠け(は
み出し)等が発生した場合、切り出された文字等パター
ンサイズと辞書登録された時の切り出しサイズに違いが
発生し少量の欠け(はみ出し)等を不一致度が多いと判
定し、品質上問題がない文字等パターンを不良と判断し
てしまうため、誤検知の割合が多くなり、照合精度低下
に直結する大きな問題があった。
の中でスパイラルマッチングがある。スパイラルマッチ
ング処理を行う従来例には、特開平4ー220779
号、特開平8ー11599号、特開平4ー65176
号、特開平4ー266171号がある。これは、中心か
ら周辺にかけてスキャンを行って、マッチング処理を行
うものである。しかし、スキャン回数が非常に多くな
り、実用的でない。また、従来のパターンマッチングで
は、照合の対象となる文字等パターンに少量の欠け(は
み出し)等が発生した場合、切り出された文字等パター
ンサイズと辞書登録された時の切り出しサイズに違いが
発生し少量の欠け(はみ出し)等を不一致度が多いと判
定し、品質上問題がない文字等パターンを不良と判断し
てしまうため、誤検知の割合が多くなり、照合精度低下
に直結する大きな問題があった。
【0004】本発明の目的は、少量の欠け(はみ出し)
等を生じた品質上問題がない文字等パターンの誤検知の
割合を少なくし、照合精度向上をはかる照合方法及び装
置を提供するにある。
等を生じた品質上問題がない文字等パターンの誤検知の
割合を少なくし、照合精度向上をはかる照合方法及び装
置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮像して得た
文字等パターンを切り出し、この文字等パターンの隅部
が予め定めた四角形サイズの4つの隅部(左上、左下、
右上、右下)にくるように隅合わせをして4つの隅合わ
せ文字等パターンを得、この4つの隅合わせ文字等パタ
ーンと基準パターンとの間でパターンマッチング処理を
行い、4つの隅合わせ文字等パターンの中から最大一致
度となる隅合わせパターンを選択することとした文字等
パターン照合方法を開示する。
文字等パターンを切り出し、この文字等パターンの隅部
が予め定めた四角形サイズの4つの隅部(左上、左下、
右上、右下)にくるように隅合わせをして4つの隅合わ
せ文字等パターンを得、この4つの隅合わせ文字等パタ
ーンと基準パターンとの間でパターンマッチング処理を
行い、4つの隅合わせ文字等パターンの中から最大一致
度となる隅合わせパターンを選択することとした文字等
パターン照合方法を開示する。
【0006】更に本発明は、所定の四角形サイズで切出
した基準パターンを、正規化して登録しておき、撮像し
て得た文字等パターンを切り出し、この切り出した文字
等パターンの端部が上記四角形サイズの4つの隅部(左
上、左下、右上、右下)に独立して一致するように隅合
わせをした上で、この4つの隅部それぞれを基準にして
上記四角形サイズと同一サイズになるようにサイズ合わ
せをした4つの隅合わせ文字等パターンを得、この4つ
の隅合わせ文字等パターンをそれぞれ正規化した上で上
記正規化した基準パターンとの間でパターンマッチング
処理を行い、4つの隅合わせ文字等パターンの中から最
大一致度となる隅合わせ文字等パターンを選択する、こ
ととした文字等パターン照合方法を開示する。
した基準パターンを、正規化して登録しておき、撮像し
て得た文字等パターンを切り出し、この切り出した文字
等パターンの端部が上記四角形サイズの4つの隅部(左
上、左下、右上、右下)に独立して一致するように隅合
わせをした上で、この4つの隅部それぞれを基準にして
上記四角形サイズと同一サイズになるようにサイズ合わ
せをした4つの隅合わせ文字等パターンを得、この4つ
の隅合わせ文字等パターンをそれぞれ正規化した上で上
記正規化した基準パターンとの間でパターンマッチング
処理を行い、4つの隅合わせ文字等パターンの中から最
大一致度となる隅合わせ文字等パターンを選択する、こ
ととした文字等パターン照合方法を開示する。
【0007】更に本発明は、所定の四角形サイズで切り
出した2値化基準パターンを正規化して登録した辞書部
と、対象物の文字等パターンを撮像する撮像手段と、撮
像して得た2値化文字等パターンを切り出し、この文字
等パターンの隅部が上記四角形サイズの4つの隅部(左
上、左下、右上、右下)に独立して一致するように隅合
わせをした上で、この4つの隅部それぞれを基準にして
四角形サイズと同一サイズになるようにサイズ合わせを
した4つの隅合わせ文字等パターンを得る手段と、この
4つの隅合わせ文字等パターンをそれぞれ正規化した上
で、上記辞書部から読み出した正規化基準パターンとの
パターンマッチング処理を行う手段と、この処理で得ら
れる一致度の中から最大一致度となる隅合わせ文字等パ
ターンを選択する手段と、より成る文字等パターン照合
装置を開示する。
出した2値化基準パターンを正規化して登録した辞書部
と、対象物の文字等パターンを撮像する撮像手段と、撮
像して得た2値化文字等パターンを切り出し、この文字
等パターンの隅部が上記四角形サイズの4つの隅部(左
上、左下、右上、右下)に独立して一致するように隅合
わせをした上で、この4つの隅部それぞれを基準にして
四角形サイズと同一サイズになるようにサイズ合わせを
した4つの隅合わせ文字等パターンを得る手段と、この
4つの隅合わせ文字等パターンをそれぞれ正規化した上
で、上記辞書部から読み出した正規化基準パターンとの
パターンマッチング処理を行う手段と、この処理で得ら
れる一致度の中から最大一致度となる隅合わせ文字等パ
ターンを選択する手段と、より成る文字等パターン照合
装置を開示する。
【0008】更に本発明は、撮像対象は、インクジェッ
トプリンタで印字された缶等の印字文字等とする文字等
パターン照合装置を開示する。
トプリンタで印字された缶等の印字文字等とする文字等
パターン照合装置を開示する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に本発明の照合装置の概略図
を示す。この照合装置は、例えば、インクジェットプリ
ンタによって製造年月日等が印字されている缶等の搬送
物における、その印字内容の誤りや印字ミス等を自動的
に照合するものである。印字内容を読み取ったカメラ等
の撮像装置1より入力された濃淡映像は画像記憶手段2
に、2値画像として記憶される。記憶された2値画像よ
り処理しようとしている印字内容である文字等パターン
を、切り出し手段3により切り出す。切り出しとは、例
えば複数個のの並列印字文字群を、1文字単位に切り出
すことを指す。また、2文字単位等の切り出しの例もあ
るが、以下では1文字単位の切り出しとして説明する。
なお、処理を始める前処理として、切り出された対象物
を判別するための基準となる文字等パターンを、2値化
辞書として決められたサイズ(縦×横)に正規化し、辞
書記憶手段4に記憶させておき、記憶された辞書の正規
化される前の切り出されたサイズを辞書検出手段5に記
憶しておく。切り出し手段3により切り出されたサイズ
と、辞書検出手段5により検出されたサイズを利用し
て、四隅合わせ手段6を行い4つの隅合わせパターンを
作成する。作成された4つの隅合わせパターンをパター
ンマッチング手段7により個々に辞書との一致度を相関
を利用して算出し、そのなかから最大一致度を算出す
る。
を示す。この照合装置は、例えば、インクジェットプリ
ンタによって製造年月日等が印字されている缶等の搬送
物における、その印字内容の誤りや印字ミス等を自動的
に照合するものである。印字内容を読み取ったカメラ等
の撮像装置1より入力された濃淡映像は画像記憶手段2
に、2値画像として記憶される。記憶された2値画像よ
り処理しようとしている印字内容である文字等パターン
を、切り出し手段3により切り出す。切り出しとは、例
えば複数個のの並列印字文字群を、1文字単位に切り出
すことを指す。また、2文字単位等の切り出しの例もあ
るが、以下では1文字単位の切り出しとして説明する。
なお、処理を始める前処理として、切り出された対象物
を判別するための基準となる文字等パターンを、2値化
辞書として決められたサイズ(縦×横)に正規化し、辞
書記憶手段4に記憶させておき、記憶された辞書の正規
化される前の切り出されたサイズを辞書検出手段5に記
憶しておく。切り出し手段3により切り出されたサイズ
と、辞書検出手段5により検出されたサイズを利用し
て、四隅合わせ手段6を行い4つの隅合わせパターンを
作成する。作成された4つの隅合わせパターンをパター
ンマッチング手段7により個々に辞書との一致度を相関
を利用して算出し、そのなかから最大一致度を算出す
る。
【0010】図1の画像記憶手段2について説明する。
カメラ等の撮像装置1より入力された濃淡映像が2値画
像として記憶される。2値画像とは、濃淡画像をしきい
値により値として「0」と「1」(「白」と「黒」)だ
けをとる2つのレベルに光の強度分布を区分することに
あり(これを2値化と称す)、濃淡映像などの多値画像
から文字等パターンと背景との区別をはっきりさせるこ
とを目的とした映像をいう。
カメラ等の撮像装置1より入力された濃淡映像が2値画
像として記憶される。2値画像とは、濃淡画像をしきい
値により値として「0」と「1」(「白」と「黒」)だ
けをとる2つのレベルに光の強度分布を区分することに
あり(これを2値化と称す)、濃淡映像などの多値画像
から文字等パターンと背景との区別をはっきりさせるこ
とを目的とした映像をいう。
【0011】図1の切り出し手段3について説明する。
記憶させた2値画像より処理しようとしている対象物
を、切り出す手法は、処理の対象となる文字等パターン
を、対象となるエリア内において、各座標上で対象物の
情報を加算し、投影分布情報として抽出し、その情報に
より行う。投影は、縦と横とに別々に行うことで、縦と
横との切り出しサイズが決定でき、このサイズ文字等パ
ターンの切り出しを行う。処理を始める前処理として、
切り出された文字等パターンを判別するための基準とな
る文字等パターンを、2値化辞書として決められたサイ
ズに正規化し、記憶させておく。
記憶させた2値画像より処理しようとしている対象物
を、切り出す手法は、処理の対象となる文字等パターン
を、対象となるエリア内において、各座標上で対象物の
情報を加算し、投影分布情報として抽出し、その情報に
より行う。投影は、縦と横とに別々に行うことで、縦と
横との切り出しサイズが決定でき、このサイズ文字等パ
ターンの切り出しを行う。処理を始める前処理として、
切り出された文字等パターンを判別するための基準とな
る文字等パターンを、2値化辞書として決められたサイ
ズに正規化し、記憶させておく。
【0012】この様子を図2に示す。辞書用の基準とな
る文字等パターン10(例えば数字の4)を、図2のd
x、dyのサイズで切り出しておく。例えば、同一イン
クジェットプリンタで同様の缶等に同一文字等パターン
群を印字しておき、これを撮像し、縦及び横への投影を
行うことで、切り出しサイズ(dx、dy)を決定し、
切り出したものである。こうした基準となる文字等パタ
ーン10の切り出しは、事前に行っておいてもよく、又
は正常と判断されたものから切り出すようにしてもよ
い。切り出した文字等パターン10を正規化する。この
正規化には、サイズの正規化及びパターンそのものの正
規化とがある。図2では、サイズは16×16画素数と
した。辞書記憶手段4が、図2で正規化した基準文字等
パターン11を記憶し、辞書サイズ記憶手段5がdx、
dyを記憶する。
る文字等パターン10(例えば数字の4)を、図2のd
x、dyのサイズで切り出しておく。例えば、同一イン
クジェットプリンタで同様の缶等に同一文字等パターン
群を印字しておき、これを撮像し、縦及び横への投影を
行うことで、切り出しサイズ(dx、dy)を決定し、
切り出したものである。こうした基準となる文字等パタ
ーン10の切り出しは、事前に行っておいてもよく、又
は正常と判断されたものから切り出すようにしてもよ
い。切り出した文字等パターン10を正規化する。この
正規化には、サイズの正規化及びパターンそのものの正
規化とがある。図2では、サイズは16×16画素数と
した。辞書記憶手段4が、図2で正規化した基準文字等
パターン11を記憶し、辞書サイズ記憶手段5がdx、
dyを記憶する。
【0013】4隅合わせ手段6及びパターンマッチング
手段7を図3、図4により説明する。図3は処理フロ
ー、図4は数字“4”の処理フローを示す。図3での切
り出しサイズ合わせ103aとは、処理101で切り出
した照合対象たる文字等パターンの縦×横のサイズを、
基準文字等パターンの縦×横のサイズにすることがある
が、このサイズ合わせとは、左上、左下、右上、右下の
4隅合わせ処理103b〜103eをした上で同一サイ
ズにすることを指す。これを図4の裏側で説明する。切
り出し文字“4”は図4の101Aの如くである。この
切り出し文字は、2つの欠けを持つものとしている。こ
の段階では、切り出しサイズは、必ずしも基準文字
“4”のサイズ(dx、dy)と一致しない。そこで、
4隅合わせをした上でサイズの一致化をはかることにし
た。
手段7を図3、図4により説明する。図3は処理フロ
ー、図4は数字“4”の処理フローを示す。図3での切
り出しサイズ合わせ103aとは、処理101で切り出
した照合対象たる文字等パターンの縦×横のサイズを、
基準文字等パターンの縦×横のサイズにすることがある
が、このサイズ合わせとは、左上、左下、右上、右下の
4隅合わせ処理103b〜103eをした上で同一サイ
ズにすることを指す。これを図4の裏側で説明する。切
り出し文字“4”は図4の101Aの如くである。この
切り出し文字は、2つの欠けを持つものとしている。こ
の段階では、切り出しサイズは、必ずしも基準文字
“4”のサイズ(dx、dy)と一致しない。そこで、
4隅合わせをした上でサイズの一致化をはかることにし
た。
【0014】4隅合わせの対象となる切り出し文字10
1Aは、4つの隅(左上隅P1、左下隅P2、右上隅
P3、右下隅P4)を必ず持つ。どんな切り出し文字でも
同じく4つの隅を持つ。そこで、切り出し文字101A
について以下の処理を行う。切り出し文字のサイズはr
1×r2とする。 (1)左上合わせ処理103b。 この処理は、切り出し文字101Aの左上隅P1を基準
にして、r1×r2サイズの切り出し文字をdx×dyに
することである。但し、r1<dx、r2<dyの場合、
r1×r2をdx×dyにするためには、dx−r1、d
y−r2を付加することが必要である。これを図5に示
す。L1、L2が付加部分である。この付加部分L1、L2
には、オールゼロのデータを埋め込む。r1>dxやr2
>dyになることはほとんどないが、もし発生する場合
には、エラーとして排除するか、r1×r2を縮小してd
x×dyにするかいずれかの方法を採用する。かかる左
上合わせをすることで、切り出し文字の左上隅P1と、
基準文字の左上隅P01とを一致させた場合、両文字のサ
イズは完全に一致する。これが左上合わせ処理のねらい
である。 (2)左下合わせ処理103c。 この処理は、切り出し文字101Aの左下隅P2を基準
にして、r1×r2の切り出し文字をdx×dyにするこ
とである。考え方は処理103bと同じである。 (3)右上合わせ処理103d、右下合わせ処理103
e。 同じく右上隅P3、P4を基準にしてr1×r2の切り出し
文字サイズをdx×dyの文字サイズにすることであ
る。
1Aは、4つの隅(左上隅P1、左下隅P2、右上隅
P3、右下隅P4)を必ず持つ。どんな切り出し文字でも
同じく4つの隅を持つ。そこで、切り出し文字101A
について以下の処理を行う。切り出し文字のサイズはr
1×r2とする。 (1)左上合わせ処理103b。 この処理は、切り出し文字101Aの左上隅P1を基準
にして、r1×r2サイズの切り出し文字をdx×dyに
することである。但し、r1<dx、r2<dyの場合、
r1×r2をdx×dyにするためには、dx−r1、d
y−r2を付加することが必要である。これを図5に示
す。L1、L2が付加部分である。この付加部分L1、L2
には、オールゼロのデータを埋め込む。r1>dxやr2
>dyになることはほとんどないが、もし発生する場合
には、エラーとして排除するか、r1×r2を縮小してd
x×dyにするかいずれかの方法を採用する。かかる左
上合わせをすることで、切り出し文字の左上隅P1と、
基準文字の左上隅P01とを一致させた場合、両文字のサ
イズは完全に一致する。これが左上合わせ処理のねらい
である。 (2)左下合わせ処理103c。 この処理は、切り出し文字101Aの左下隅P2を基準
にして、r1×r2の切り出し文字をdx×dyにするこ
とである。考え方は処理103bと同じである。 (3)右上合わせ処理103d、右下合わせ処理103
e。 同じく右上隅P3、P4を基準にしてr1×r2の切り出し
文字サイズをdx×dyの文字サイズにすることであ
る。
【0015】次に、処理103Fで4つの隅合わせパタ
ーンそれぞれについて、正規化を行う。この正規化は、
基準パターンでの正規化と同じ処理である。かくして、
図4に示すように、4つの正規化文字103G〜103
Jが得られる。処理104では辞書として記憶した基準
文字“4”と、4つの正規化数字“4”との間でそれぞ
れパターンマッチングを行う。この、マッチングによる
不一致点パターンを105A〜105Dに示す。処理1
05では、不一致点最小のパターン(図4では105
A)を選ぶ。
ーンそれぞれについて、正規化を行う。この正規化は、
基準パターンでの正規化と同じ処理である。かくして、
図4に示すように、4つの正規化文字103G〜103
Jが得られる。処理104では辞書として記憶した基準
文字“4”と、4つの正規化数字“4”との間でそれぞ
れパターンマッチングを行う。この、マッチングによる
不一致点パターンを105A〜105Dに示す。処理1
05では、不一致点最小のパターン(図4では105
A)を選ぶ。
【0016】次に、個々に、そのパターン同士の相関
(シフトレジスタ、Exclusive−OR回路、お
よびカウンターで実現する)を計算し一致度を算出し最
後に個々の一致度の最大一致度を算出し(STEP10
5)処理を終了する。図6にはパターンマッチング処理
回路を示す。この回路は、EOR回路群20とカウンタ
21とより成る。対象文字等パターンと辞書パターンと
の各ビット単位に、EOR回路群20によって排他的論
理和をとり、その“1”となる数をカウンタ21で計数
する。こうしたパターンマッグを4つの隅合わせパター
ンについて行い、カウンタ21の出力値の多い隅合わせ
パターンを選択する。
(シフトレジスタ、Exclusive−OR回路、お
よびカウンターで実現する)を計算し一致度を算出し最
後に個々の一致度の最大一致度を算出し(STEP10
5)処理を終了する。図6にはパターンマッチング処理
回路を示す。この回路は、EOR回路群20とカウンタ
21とより成る。対象文字等パターンと辞書パターンと
の各ビット単位に、EOR回路群20によって排他的論
理和をとり、その“1”となる数をカウンタ21で計数
する。こうしたパターンマッグを4つの隅合わせパター
ンについて行い、カウンタ21の出力値の多い隅合わせ
パターンを選択する。
【0017】次に、従来例との対比を行う。図7から従
来のパターンマッチング処理の実行例である。従来処理
では、処理しようとしている文字等パターンを、切り出
し手段3により切り出しを行い、切り出されたサイズに
より、正規化された辞書サイズと同等のサイズに正規化
をおこない登録辞書と照合させ一致度を算出する。この
とき、切り出された文字等パターンに、少量の欠けが発
生した場合でも、正規化される切り出しサイズと辞書登
録されたときの切り出しサイズに違いが発生し、正規化
された文字等パターンサイズと辞書サイズに違いが発生
し一致度が下がる(図7参照)。
来のパターンマッチング処理の実行例である。従来処理
では、処理しようとしている文字等パターンを、切り出
し手段3により切り出しを行い、切り出されたサイズに
より、正規化された辞書サイズと同等のサイズに正規化
をおこない登録辞書と照合させ一致度を算出する。この
とき、切り出された文字等パターンに、少量の欠けが発
生した場合でも、正規化される切り出しサイズと辞書登
録されたときの切り出しサイズに違いが発生し、正規化
された文字等パターンサイズと辞書サイズに違いが発生
し一致度が下がる(図7参照)。
【0018】本発明の四隅合わせ処理では、切り出され
たサイズの四隅に、辞書登録されたときの切り出しサイ
ズを使用して4個のパターンを作成し、パターンマッチ
ング処理を行うため、正規化される切り出しサイズと辞
書登録されたときの切り出しサイズに違いが発生せず、
合わせ場所によっては一致度が極端に下がるが、ある場
所では、従来の照合方法より高い一致度が算出できる。
たサイズの四隅に、辞書登録されたときの切り出しサイ
ズを使用して4個のパターンを作成し、パターンマッチ
ング処理を行うため、正規化される切り出しサイズと辞
書登録されたときの切り出しサイズに違いが発生せず、
合わせ場所によっては一致度が極端に下がるが、ある場
所では、従来の照合方法より高い一致度が算出できる。
【0019】
【発明の効果】本発明のようにすれば、目視により認識
される品質上問題の無い少量の欠け(はみ出し)等が発
生している文字等パターンが、登録辞書との一致度が高
いと判断でき、良品として判別できることにより、従来
処理で発生していた誤検知が減少し、照合精度向上を図
ることが達成できる。
される品質上問題の無い少量の欠け(はみ出し)等が発
生している文字等パターンが、登録辞書との一致度が高
いと判断でき、良品として判別できることにより、従来
処理で発生していた誤検知が減少し、照合精度向上を図
ることが達成できる。
【図1】本発明の照合方法を示す概略図である。
【図2】本発明の辞書作成手段および切り出しサイズ検
出説明図である。
出説明図である。
【図3】本発明の四隅合わせ処理フローである。
【図4】本発明の四隅合わせ方法を示す処理実行例図で
ある。
ある。
【図5】左上隅合わせを示す図である。
【図6】パターンマッチング回路の一例図である。
【図7】従来方法を示す処理実行例図である。
1 撮像装置 2 画像記憶手段 3 切り出し手段 4 辞書記憶手段 5 辞書サイズ検出手段 6 四隅合わせ手段 7 パターンマッチング手段
Claims (4)
- 【請求項1】 撮像して得た文字等パターンを切り出
し、この文字等パターンの隅部が予め定めた四角形サイ
ズの4つの隅部(左上、左下、右上、右下)にくるよう
に隅合わせをして4つの隅合わせ文字等パターンを得、 この4つの隅合わせ文字等パターンと基準パターンとの
間でパターンマッチング処理を行い、4つの隅合わせ文
字等パターンの中から最大一致度となる隅合わせパター
ンを選択する、 こととした文字等パターン照合方法。 - 【請求項2】 所定の四角形サイズで切出した基準パタ
ーンを、正規化して登録しておき、撮像して得た文字等
パターンを切り出し、この切り出した文字等パターンの
端部が上記四角形サイズの4つの隅部(左上、左下、右
上、右下)に独立して一致するように隅合わせをした上
で、この4つの隅部それぞれを基準にして上記四角形サ
イズと同一サイズになるようにサイズ合わせをした4つ
の隅合わせ文字等パターンを得、 この4つの隅合わせ文字等パターンをそれぞれ正規化し
た上で上記正規化した基準パターンとの間でパターンマ
ッチング処理を行い、4つの隅合わせ文字等パターンの
中から最大一致度となる隅合わせ文字等パターンを選択
する、 こととした文字等パターン照合方法。 - 【請求項3】 所定の四角形サイズで切り出した2値化
基準パターンを正規化して登録した辞書部と、 対象物の文字等パターンを撮像する撮像手段と、 撮像して得た2値化文字等パターンを切り出し、この文
字等パターンの隅部が上記四角形サイズの4つの隅部
(左上、左下、右上、右下)に独立して一致するように
隅合わせをした上で、この4つの隅部それぞれを基準に
して四角形サイズと同一サイズになるようにサイズ合わ
せをした4つの隅合わせ文字等パターンを得る手段と、 この4つの隅合わせ文字等パターンをそれぞれ正規化し
た上で、上記辞書部から読み出した正規化基準パターン
とのパターンマッチング処理を行う手段と、 この処理で得られる一致度の中から最大一致度となる隅
合わせ文字等パターンを選択する手段と、 より成る文字等パターン照合装置。 - 【請求項4】 上記撮像対象は、インクジェットプリン
タで印字された缶等の印字文字等とする請求項1の文字
等パターン照合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9005337A JPH10207978A (ja) | 1997-01-16 | 1997-01-16 | 文字等パターン照合方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9005337A JPH10207978A (ja) | 1997-01-16 | 1997-01-16 | 文字等パターン照合方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10207978A true JPH10207978A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=11608424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9005337A Pending JPH10207978A (ja) | 1997-01-16 | 1997-01-16 | 文字等パターン照合方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10207978A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6543890B1 (en) | 2001-12-19 | 2003-04-08 | 3M Innovative Properties Company | Method and apparatus for radiation curing of ink used in inkjet printing |
US6550906B2 (en) | 2001-01-02 | 2003-04-22 | 3M Innovative Properties Company | Method and apparatus for inkjet printing using UV radiation curable ink |
US6554414B2 (en) | 2001-01-02 | 2003-04-29 | 3M Innovative Properties Company | Rotatable drum inkjet printing apparatus for radiation curable ink |
US6595615B2 (en) | 2001-01-02 | 2003-07-22 | 3M Innovative Properties Company | Method and apparatus for selection of inkjet printing parameters |
US7140711B2 (en) | 2003-07-21 | 2006-11-28 | 3M Innovative Properties Company | Method and apparatus for inkjet printing using radiation curable ink |
-
1997
- 1997-01-16 JP JP9005337A patent/JPH10207978A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6550906B2 (en) | 2001-01-02 | 2003-04-22 | 3M Innovative Properties Company | Method and apparatus for inkjet printing using UV radiation curable ink |
US6554414B2 (en) | 2001-01-02 | 2003-04-29 | 3M Innovative Properties Company | Rotatable drum inkjet printing apparatus for radiation curable ink |
US6595615B2 (en) | 2001-01-02 | 2003-07-22 | 3M Innovative Properties Company | Method and apparatus for selection of inkjet printing parameters |
US6543890B1 (en) | 2001-12-19 | 2003-04-08 | 3M Innovative Properties Company | Method and apparatus for radiation curing of ink used in inkjet printing |
US7140711B2 (en) | 2003-07-21 | 2006-11-28 | 3M Innovative Properties Company | Method and apparatus for inkjet printing using radiation curable ink |
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