JPH10206664A - 光ノード - Google Patents

光ノード

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Publication number
JPH10206664A
JPH10206664A JP9012877A JP1287797A JPH10206664A JP H10206664 A JPH10206664 A JP H10206664A JP 9012877 A JP9012877 A JP 9012877A JP 1287797 A JP1287797 A JP 1287797A JP H10206664 A JPH10206664 A JP H10206664A
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JP
Japan
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fiber
optical
node
light
block
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Withdrawn
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JP9012877A
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English (en)
Inventor
Hideaki Okayama
秀彰 岡山
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のファイバグレーティングを利用した光
ノードであって、複数のファイバグレーティングでそれ
ぞれ規定される波長の光のうち任意の光を選択すること
ができる光ノードを実現する。 【解決手段】 ファイバグレーティングおよびそのバイ
パスファイバを含む複数個のファイバブロックであっ
て、それぞれは反射波長が異なるファイバグレーティン
グを有する複数のファイバブロック15a〜15cを具
える。これらファイバブロックを直列に接続しかつ各ブ
ロックのファイバグレーティングまたはバイパスファイ
バを組み合わせて任意の経路を形成する第1の光スイッ
チ17a,17bを具える。ファイバブロック列の少な
くとも一方端のブロック15aに接続され該ブロック1
5aのファイバグレーティングまたはバイパスファイバ
を選択する第2の光スイッチ19を具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、波長多重された
光信号が伝送される伝送路から任意の波長光を取り出す
こと、および、伝送路に任意の波長光を入れることの少
なくとも一方を行なう光ノードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの軸に沿ってコア内に周期的
屈折率分布を持たせた光ファイバは、ファイバグレーテ
ィングと呼ばれる。このファイバグレーティングによれ
ば、狭帯域のフィルタを容易に実現することができる。
またこのファイバグレーティングを利用して光ノードを
構成することができる。
【0003】例えば文献I(イー シー オー シー(ECOC(Pr
oc. 21st Eur.Conf.on Opt. Comm.)`95 の特にFig.(b)
)には、それぞれは異なる波長の光を反射する複数の
ファイバグレーティングを従属接続した構成の光ノード
が開示されている。この光ノードによれば、ファイバー
グレーティングの数だけの、波長の異なる光を、同時に
選択することができる。
【0004】波長の異なる光を同時に選択することがで
きる別の構造として、それぞれは異なる波長の光を反射
する複数のファイバグレーティングをスターカプラの先
に並列的に接続する構造もある。この構造の場合は、光
パワーが分配されることに起因する損失が生じる。これ
に対し、文献Iに開示の構造の場合は、その問題を防止
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、文献I
に開示の光ノードの場合、ファイバグレーティングを単
に従属接続しているため、各ファイバーグレーティング
で反射される波長の光が全て選択されてしまう。したが
って、文献Iに開示の光ノードの場合、各ファイバーグ
レーティングでそれぞれ規定される波長の光うちの任意
の波長の光を選択することができないという問題点があ
った。
【0006】複数のファイバグレーティングを利用した
光ノードでも、複数のファイバグレーティングでそれぞ
れ規定される波長の光のうち任意の光を選択することが
できる光ノードが望まれる。
【0007】また、任意の光を選択できたとしても、選
択される波長光ごとのパワーのバラツキが生じては信号
光間にレベル差がつき、それが原因で例えば光通信の動
作に支障をきたす。したがって、より好ましくは、複数
のファイバグレーティングでそれぞれ規定される波長の
光のうち任意の光を選択できる光ノードであって、選択
される波長光ごとのパワーのバラツキが生じにくい光ノ
ードが望まれる。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明によれ
ば、波長多重された光信号が伝送される伝送路から1ま
たは複数の任意の波長光を取り出すノード(Dropノ
ード)、および、該伝送路に1または複数の任意の波長
光を入れるノード(Addノード)の少なくとも一方と
なる光ノードにおいて、ファイバグレーティングおよび
そのバイパスとなるバイパスファイバを含む複数個のフ
ァイバブロックであって、それぞれは反射波長が異なる
ファイバグレーティングを有する複数のファイバブロッ
クと、各ファイバブロックを直列に接続するため各ファ
イバブロック間にそれぞれ設けられ、隣り合うファイバ
ブロックにおける一方のブロックのファイバグレーティ
ングまたはバイパスファイバと、他方のブロックのファ
イバグレーティングまたはバイパスファイバとを選択的
に接続する第1の光スイッチと、前記複数のファイバブ
ロックで構成される列の少なくとも一方端のファイバブ
ロックに接続されていて、該一方端のファイバブロック
のファイバグレーティングおよびバイパスファイバのい
ずれか一方を選択する第2の光スイッチとを具えたこと
を特徴とする。
【0009】なおこの発明において伝送路とは、典型的
には光ファイバであるがこれに限られず、光信号が伝送
される任意の種々の媒体をいうものとする。
【0010】この発明の光ノードによれば、第2の光ス
イッチおよび第1の光スイッチのスイッチングのさせ方
を制御することで、各ファイバブロックごとで、バイパ
スファイバ側またはファイバグレテイング側を有効とす
ることができる。そのため、前記複数のファイバブロッ
クを直列接続して光経路を形成する際に、任意のファイ
バブロックについてのファイバグレーティングを該光経
路の一部として含ませることができる。光経路に含ませ
たファイバグレーティングで反射される波長光は、選択
光として取り出すことができる。従って、各ファイバー
ブロックのファイバーグレーティングで規定される各種
の波長光の中から、任意の波長を選択することができる
光ノードが実現される。
【0011】なお、この光ノードの発明を実施するに当
たり、前記第1および第2の光スイッチにより変更され
る経路ごとでの光損失の違いを解消するための等化フィ
ルタを、さらに具えるのが好適である。
【0012】ここで等化フィルタを設ける位置は、その
目的が達成される位置であれば光ノード中の任意の位置
とすることが出来る。しかし、好ましくは、該光ノード
をDropノードとする場合は、前記等化フィルタを、
任意の波長光を出力するポート(以下、Dropポート
ともいう)の前段に設け、該光ノードをAddノードと
する場合は、前記等化フィルタを、任意の波長光を含む
光源を接続するポート(以下、Addポートともいう)
の次段に設けるのが良い。こうすると、Drop光につ
いてのみ、または、Add光についてのみ、損失補償が
行なえる。
【0013】上記のように等化フィルタを設けることに
より、上記の複数の経路ごとの損失を同じにすることが
できる。すると、各ファイバブロックで反射される光ご
との光ノード中での損失をそれぞれ同じにすることがで
きる。そのため、光ノードから出力される波長光ごとの
パワーのバラツキが生じにくい光ノードが実現される。
【0014】さらにこの光ノードの発明を実施するに当
たり、第1〜第3の端子を有し、かつ、第1、第2およ
び第3の端子の順で循環関係を示し、しかも、該第2の
端子を介して前記第2のスイッチに接続されているサー
キュレータをさらに具えるのが好適である。
【0015】このようにサーキュレータを用いると、そ
の第1の端子は、伝送路からの光信号用の入力ポート
(ただし光ノードをDropノードとして使用時)また
はAdd光用の入力ポート(ただし光ノードをAddノ
ードとして使用時)として用いることができる。一方、
第3の端子は、伝送路から抽出した選択光用の出力ポー
ト(ただし光ノードをDropノードとして使用時)ま
たはAdd光を伝送路に出力するための出力ポート(た
だし光ノードをAddノードとして使用時)として用い
ることができる。そのため、入出力光の交通整理が容易
に行なえる。
【0016】さらに、この光ノードの発明を実施するに
当たり、より具体的には、上述の複数個のファイバーブ
ロックと、第1の光スイッチと、第2の光スイッチとに
加え、(a):第1〜第3の端子を有し、かつ、第1、
第2および第3の端子の順で循環関係を示し、しかも、
該第2の端子を介して前記第2のスイッチに接続されて
いるサーキュレータと、(b):該光ノードをDrop
ノードとする場合は、前記サーキュレータの第3の端子
に接続され、また、該光ノードをAddノードとする場
合は、前記サーキュレータの前記第1の端子に接続され
ていて、前記第1および第2の光スイッチにより変更さ
れる経路ごとでの光損失の違いを解消するための等化フ
ィルタと、をさらに具えるのが好適である。
【0017】この好適例によれば、各ファイバブロック
のファイバグレーティングで規定される各種の波長光の
中から、任意の波長を選択することができることに加
え、等化フィルタによる上述の作用効果と、サーキュレ
ータによる上述の作用効果とを有した光ノードが実現さ
れる。すなわち、より実用的な光ノードが実現される。
【0018】またこの光ノードの発明を実施するに当た
り、さらに具体的には、請求項6に記載のように、複数
個のファイバブロックと、第1の光スイッチと、第2の
光スイッチと、第3の光スイッチと、第1のサーキュレ
ータと、第2のサーキュレータと、第1の等化フィルタ
と、第2の等化フィルタと、を具えた構成とするのが好
適である。
【0019】この好適例では、例えば、第1のサーキュ
レータの第1の端子を伝送路からの光信号の入力ポート
でき、第1の等化フィルタの出力をDrop光の出力ポ
ート(Dropポート)とでき、第2の等価フィルタの
入力をAdd光用の光源と接続でき、かつ、第2のサー
キュレータの第3の端子を選択されたAdd光を伝送路
に出力するための出力ポートとできる。このようにこの
好適例では、この発明に係る光ノードであって、Dro
pノードおよびAddノード双方の機能を持ち、しか
も、等化フィルタによる上述の作用効果と、サーキュレ
ータによる上述の作用効果とを有した光ノードが実現さ
れる。すなわち、より多機能な光ノードが実現される。
【0020】また、この発明の光ノードでは、等化フィ
ルタを用いる代わりに、前記第1および第2の光スイッ
チにより変更される経路ごとでの光損失の違いを解消す
るように、各ファイバブロックにおけるファイバグレー
ティングの反射率を違えても良い。この場合も、上記の
複数の経路ごとの損失を同じにすることができる。する
と、各ファイバブロックで反射される光ごとの光ノード
中での損失をそれぞれ同じにすることができる。そのた
め、光ノードから出力される波長光ごとのパワーのバラ
ツキが生じにくい光ノードが実現される。
【0021】なお、各ファイバブロックにおけるファイ
バグレーティングの反射率を違えて上記複数経路ごとの
損失を同じにしようとした場合、ファイバーグレーティ
ングの中には反射率が低くされるものが生じる。する
と、そのファイバーグレーティングでは、そのファイバ
ーグレーティングで反射すべき波長光についての漏れ光
が多くなる。場合によっては後段回路にてクロストーク
として問題視されるような大きさの漏れ光になる場合も
考えられる。
【0022】そこで、各ファイバブロックにおけるファ
イバグレーティングの反射率を違えて上記複数経路ごと
の損失を同じにしようとした場合は、各ファイバブロッ
クにおけるファイバグレーティングの反射率を違えたこ
とに起因してもれ光が生じることとなるファイバブロッ
クについての当該もれ光を消光する消光部を、さらに具
えた構成とするのが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。しかしながら説明に用い
る各図はこの発明を理解することができる程度に概略的
に示してあるにすぎない。また、各図において同様な構
成成分については同一の番号を付して示し、その重複す
る説明を省略することもある。
【0024】1.第1の実施の形態 図1は第1の実施の形態の光ノード10の説明図であ
る。Dropノードとして用いて好適な光ノード10を
示した図である。
【0025】この光ノード10の場合、詳細は後述する
が、波長多重された光信号を入力ポート10aから入力
し、取り出すべき任意の波長光(Drop光ともいう)
はDropポート10bより取り出すことができる。以
下、この光ノード10の構成について詳細に説明する。
【0026】この光ノード10は、ファイバグレーティ
ング11aおよびそのバイパスとなるバイパスファイバ
13aを含むファイバブロック15a、ファイバグレー
ティング11bおよびそのバイパスとなるバイパスファ
イバ13bを含むファイバブロック15b、ファイバグ
レーティング11cおよびそのバイパスとなるバイパス
ファイバ13cを含むファイバブロック15cというよ
うに、複数個のファイバブロック15a〜15cを具え
る。もちろん、ファイバブロックの個数は図1の例の3
個に限られない。取り出したい波長光の数に応じた数と
できる。
【0027】またこれらファイバブロック15a〜15
cは、反射波長が異なるファイバーグレーティングを有
する。具体的には、例えばファイバグレーティング11
aは波長λ1 の光を反射し、ファイバグレーティング1
1bは波長λ2 の光を反射し、ファイバグレーティング
11cは波長λ3 の光を反射するというように、各ファ
イバーグレーティングを設計する。
【0028】またこれらファイバグレーティング11a
〜11cそれぞれは、好ましくは同じ反射率を示すもの
とする。詳細は後述するが、等化フィルタ23の設計が
容易になるからである。
【0029】さらにこの光ノード10は、各ファイバブ
ロック15a〜15cを直列に接続するため各ファイバ
ブロック間にそれぞれ第1の光スイッチ17aまたは1
7bを具える。
【0030】これら第1の光スイッチ17a,17bそ
れぞれは、隣り合うファイバブロック(例えば15a,
15b)における一方のブロックのファイバグレーティ
ングまたはバイパスファイバと、他方のブロックのファ
イバグレーティングまたはバイパスファイバとを選択的
に接続する。
【0031】具体的には、第1の光スイッチ17a,1
7bは、(1).隣り合うファイバブロックのバイパスファ
イバ同士を接続する場合、(2).隣り合うファイバブロッ
クのうちの一方のブロックのバイパスファイバと他方の
ブロックのファイバグレーティングとを接続する場合、
(3).隣り合うファイバブロックのうちの他方のブロック
のバイパスファイバと一方のブロックのファイバグレー
ティングとを接続する場合、(4).隣り合うファイバブロ
ックのファイバグレーティング同士を接続する場合の、
4通りの接続関係を選択的に形成するための光スイッチ
である。
【0032】これら第1の光スイッチ17a,17bそ
れぞれは、従来公知の光スイッチをはじめとする任意好
適な光スイッチでそれぞれ構成することができる。例え
ば、2×2光スイッチを用いれば良い。
【0033】さらに、この光ノード10は、前記複数の
ファイバブロック15a〜15cで構成される列の少な
くとも一方端のファイバブロック(図1の場合では図中
左端のファイバブロック15a)に接続されていて、該
一方端のファイバブロック15aのファイバグレーティ
ング11aおよびバイパスファイバ13bのいずれか一
方を選択する第2の光スイッチ19を具える。もちろん
この第2の光スイッチ19は、ファイバブロック15a
の、第1の光スイッチ17aと接続されていない側で、
該ファイバブロック15aと接続する。
【0034】この第2の光スイッチ15は、従来公知の
光スイッチをはじめとする任意好適な光スイッチで構成
することができる。例えば、1×2または2×2光スイ
ッチを用いれば良い。ただし、図1では2×2スイッチ
を用いた例を示してある。
【0035】さらに、この光ノード10は、サーキュレ
ータ21であって、第1〜第3の端子a〜cを有し、か
つ、第1、第2および第3の端子の順で循環関係を示
し、しかも、該第2の端子bを介して前記第2のスイッ
チ19に接続されているサーキュレータ21を具える。
【0036】このサーキュレータ21も従来公知のもの
で構成することができる。このサーキュレータ21で
は、公知の通り、第1の端子aに入力された光は第2の
端子bから出力され、第2の端子bから入力された光は
第3の端子cから出力され、第3の端子cから入力され
た光は第1の端子aから出力されるという循環関係が得
られる。
【0037】さらに、この光ノード10は、前記第1お
よび第2の光スイッチにより変更される経路ごとでの光
損失の違いを解消するための等化フィルタ23を、さら
に具える。
【0038】この実施の形態では、この等化フィルタ2
3を、サーキュレータ21の第3の端子cに接続してあ
る。
【0039】この等化フィルタ23の役割について以下
に説明する。
【0040】この光ノード10では、所望の波長光を取
り出すことができるようにするために、第1の光スイッ
チ17a,17bおよび第2の光スイッチ19を切り換
えて、入力ポート10aとDropポート10bとの間
に所定の経路を形成する必要がある。
【0041】具体的には次のようである。波長多重され
た光信号から、例えば波長λ1 の光を取り出す場合は、
ファイバグレーティング11a、バイパスファイバ13
bおよびバイパスファイバ13cが有効になるように、
光スイッチ19,17a,17bを制御する。このよう
な状態にて、入力ポート10aから波長多重された光を
入力する。すると、波長λ1 の光は、入力ポート10a
→サーキュレータ21→第2の光スイッチ19→ファイ
バグレーティング11a(ここで反射され)→第2の光
スイッチ19→サーキュレータ21→等化フィルタ23
→Dropポート10bという経路を経て、取り出され
る。それ以外の波長光は、入力ポート10a→サーキュ
レータ21→第2の光スイッチ19→ファイバグレーテ
ィング11a→第1の光スイッチ17a→バイパスファ
イバ13b→第1の光スイッチ17b→バイパスファイ
バ13cという経路を通る。
【0042】また、波長多重された光信号から、例えば
波長λ2 の光を取り出す場合は、バイパスファイバ13
a、ファイバグレーティング11bおよびバイパスファ
イバ13cが有効になるように、光スイッチ19,17
a,17bを制御する。このような状態にて、入力ポー
ト10aから波長多重された光を入力する。すると、波
長λ2 の光は、入力ポート10a→サーキュレータ21
→第2の光スイッチ19→バイパスファイバ13a→第
1の光スイッチ17a→ファイバグレーティング11b
(ここで反射され)→第1の光スイッチ17a→バイパ
スファイバ13a→第2の光スイッチ19→サーキュレ
ータ21→等化フィルタ23→Dropポート10bと
いう経路を経て、取り出される。それ以外の波長光は、
入力ポート10a→サーキュレータ21→第2の光スイ
ッチ19→バイパスファイバ13a→第1の光スイッチ
17a→ファイバグレーティング11b→第1の光スイ
ッチ17b→バイパスファイバ13cという経路を通
る。
【0043】また、波長多重された光信号から、波長λ
1 の光および波長λ2 の光の双方を取り出す場合は、フ
ァイバグレーティング11a,ファイバグレーティング
11bおよびバイパスファイバ13cが有効になるよう
に、光スイッチ19,17a,17bを制御する。この
ような状態にて、入力ポート10aから波長多重された
光を入力する。すると、波長λ1 の光および波長λ2
光それぞれは、上記のλ1 、λ2 それぞれ単独の場合の
光取り出し原理により、Dropポート10bから、取
り出される。それ以外の波長光は、入力ポート10a→
サーキュレータ21→第2の光スイッチ19→ファイバ
グレーティング13a→第1の光スイッチ17a→ファ
イバグレーティング13b→第1の光スイッチ17b→
バイパスファイバ13cという経路を通る。
【0044】このように、波長の選択の仕方次第で、光
ノード内での光の経路が異なることになる。すると、何
ら手当をしないと、経路ごとで、すなわち選択する波長
光ごとで、損失が違ってくる。
【0045】例えば、入力ポート10aから見て、光ノ
ード10の奥に向かう程、ファイバグレーティングで反
射される波長が長くなるように光ノード10を設計した
場合は、この光ノード10では、長波長の光程、経路が
長くなるので、損失が多くなる。損失を波長の違いによ
らず一定としないと、取り出した波長光間のレベル差が
ついてしまい、その結果、例えば光通信動作に支障を来
す。そこで、等化フィルタ23として、短波長の光程損
失が大きくなる様な波長透過特性を持つ等化フィルタを
用意する。
【0046】このようにしておけば、経路ごとでの損失
すなわち波長ごとでの損失を等化フィルタ23により補
償することができるので、経路ごとでの損失すなわち波
長ごとでの損失を等しくすることができる。その結果、
Dropポート10bから出力される波長光のパワーを
そろえることが可能になる。等化フィルタ23はこのよ
うな役割を持つのである。
【0047】また入力ポート10aから見て、光ノード
10の奥に向かう程、ファイバグレーティングで反射さ
れる波長が短くなるように光ノード10を設計した場合
は、この光ノード10では、短波長の光程、経路が長く
なるので、損失が多くなる。そのような場合は、等化フ
ィルタ23として、長波長の光程損失が大きくなる様な
波長透過特性を持つ等化フィルタを用意する。
【0048】このような等化フィルタ23は、例えば、
誘電体多層膜フィルタにより実現することができる。例
えば、チャネル間隔(隣り合う波長光の間隔)を0.8
nmとする場合で、光スイッチ(17a,17b,19
等)での損失およびファイバブロック(15a等)での
損失をそれぞれ1dB程度とすると、(1+1)/0.
8=2.5より、等化フィルタ23として2.5dB/
nmの波長透過損失特性を有した等化フィルタを実現す
れば良い。これは、2.4nmの半値全幅を示すフィル
タを実現するのと等価であるので、技術的にはそれ程困
難なことではない。
【0049】上述した経路ごとで損失が違うこと、およ
び、等化フィルタ23の設計の仕方について、もう少し
具体的に説明する。
【0050】選択された経路における、ファイバグレー
ティングの数をNg とし、バイパスファイバの数をNf
とし、通過する光スイッチ数をNs とする。また、ファ
イバグレーティングでの損失をLg とし、バイパスファ
イバでの損失をLf とし、光スイッチでの損失をLs
し、等化フィルタでの損失をLe とし、ファイバグレー
ティングでの反射率をLr とし、サーキュレータでの損
失は無視するとした場合、入力ポート10aとDrop
ポート10bとの間の光の損失は、 損失=2Lg log10g +2Lf log10f +2Ls logNs +Lr + Le ・・・(1) となる。ただし、単位はデシベル(dB)である。
【0051】ここで、Ng とNf とは、波長の選択の仕
方次第で異なる値になる。すなわち、経路次第でその経
路中のNg の数と、Nf の数とは異なるので、Ng とN
f とは、波長の選択の仕方次第で異なる値になる。しか
し、Lg =Lf =Lとなるように、ファイバグレーティ
ングとバイパスファイバとを設計しておけば、ファイバ
ブロックでの損失は、選択する波長の組み合わせに依存
しなくなる。そしてここで、Ns を、ファイバグレーテ
ィングの何段目かという数字Nに置き換えて考えると、
上記の(1)式は、 損失=2(L+Ls )log10N+Lr +Le ・・・(2) となる。ただし、単位はデシベル(dB)である。
【0052】また光ノード10を構成する際には、どの
段のファイバグレーティングはどの波長光を反射するか
を予め決めてある。すなわち、上述したように、この場
合は、第1段目のファイバブロック15aのファイバグ
レーティング11aは波長λ1 の光を反射し、第2段目
のファイバブロック15bのファイバグレーティング1
1bは波長λ2 し、・・・というように、ファイバグレ
ーティングを設計してある。すると、ファイバグレーテ
ィング何段目という番号付けは、波長λと対応させるこ
とができる。したがって、 損失(λ)=2(L+Ls )log10s (λ)+Lr (λ)+Le (λ) ・・・(3) と表せる。
【0053】このような損失がある場合は、等化フィル
タ23として、損失の波長依存性が下記の(4)式で示
される様な特性となる等化フィルタ23を用いる。ただ
し、L0 は定数である。
【0054】 Le (λ)=L0 −2(L+Ls )log10s (λ) ・・・(4) 等化フィルタ23を(4)式で示されるような損失特性
を持つフィルタとすると、入力ポート10aとDrop
ポート10bとの間の光の損失は、 損失=L0 +Lr (λ) ・・・(5) となる。上記の等化フィルタ23を用いる場合、この
(5)式から分かるように、ファイバグレーティングで
の反射率Lr (λ)を一定としておくと、入力ポート1
0aとDropポート10bとの間の光の損失は、経路
の違いにかかわらず、すなわち波長にかかわらず、バラ
ツキにくくなることが理解出来る。
【0055】2.第2の実施の形態 図2は第2の実施の形態の光ノード30の説明図であ
る。Addノードとして用いて好適な光ノード30を示
した図である。
【0056】第2の実施の形態の光ノード30の、第1
の実施の形態の光ノード10との相違点は、次の通りで
ある。
【0057】第1の実施の形態では、等化フィルタ23
をサーキュレータ21の第3の端子cと接続していたの
に対し、この第2の実施の形態では、等化フィルタ23
をサーキュレータ21の第1の端子cと接続してある。
しかも、この等価フィルタ23の入力端子を、任意の波
長光を含む光源(図示せず)を接続するためのポート
(Addポート)30aとする。しかも、サーキュレー
タ21の第3の端子cを、伝送路(図示せず)に入れる
べき任意の波長光の出力ポートすなわち伝送路に対する
入力ポートとする。それ以外の点は、第1の実施の形態
と同様としている。
【0058】この第2の実施の形態の光ノード30の理
解を深めるために、その使用方法について説明する。
【0059】伝送路に入れたい任意の波長光(もちろん
1波とは限らない)を含む光源(図示せず)を、Add
ポート30aに接続する。ここでは、ファイバブロック
15aのファイバグレーティング11aにより反射され
る波長光(すなわち波長λ1の光)を伝送路(図示せ
ず)に入れる場合を考える。
【0060】そこで、ファイバグレーティング11a、
バイパスファイバ13bおよびバイパスファイバ13c
が有効になるように、光スイッチ19,17a,17b
を制御する。このような状態にて、Addポート30a
から波長λ1 の光を含む光を入力する。すると、波長λ
1 の光は、Add入力ポート30a→等化フィルタ23
→サーキュレータ21→第2の光スイッチ19→ファイ
バグレーティング11a(ここで反射され)→第2の光
スイッチ19→サーキュレータ21→出力ポート30b
という経路を経て、取り出される。それ以外の波長光
は、Addポート30a→等化フィルタ23→サーキュ
レータ21→第2の光スイッチ19→ファイバグレーテ
ィング11a→第1の光スイッチ17a→バイパスファ
イバ13b→第1の光スイッチ17b→バイパスファイ
バ13cという経路を通る。
【0061】したがって、任意の波長光λ1 のみを伝送
路にいれることが可能になる。しかも、この場合も、等
化フィルタ23を設けたので、伝送路に入れるAdd光
のレベルは波長にかかわらず同じ値(実質的に同じ値)
にすることができる。
【0062】なお、例えば、波長λ1 の光および波長λ
2 の光の双方を伝送路に入れる場合は、ファイバグレー
ティング11a,ファイバグレーティング11bおよび
バイパスファイバ13cが有効になるように、光スイッ
チ19,17a,17bを制御すれば良い。
【0063】3.第3の実施の形態 次に図3を参照して、第3の実施の形態の光ノード40
について説明する。この第3の実施の形態の光ノード4
0は、DropノードおよびAddノード双方の機能を
有した光ノードである。
【0064】この第3の実施の形態の光ノード40は、
第1の実施の形態の光ノード10と第2の実施の形態の
光ノード30とを組み合わせることで構成することがで
きる。以下、具体的に説明する。
【0065】この第3の実施の形態の光ノード40は、
第1の実施の形態と同様に、複数のファイバブロック1
5a〜15cと、各ファイバブロック間に設けられた第
1の光スイッチ17a,17bと、ファイバブロック列
における一方端のファイバブロック15aに接続された
第2の光スイッチ19と、この第2の光スイッチ19に
第2の端子bが接続されたサーキュレータ21(第1の
サーキュレータともいう)と、サーキュレータ21の第
3の端子cに接続された等化フィルタ23(第1の等化
フィルタともいう)とを具える。
【0066】さらに、この第3の実施の形態の光ノード
40は、ファイバブロック列15a〜15cにおける他
方端のファイバブロック15cに接続されていて、該他
方端のファイバブロック15cのファイバグレーティン
グ11cおよびバイパスファイバ13cのいずれか一方
を選択する第3の光スイッチ41を具える。
【0067】もちろんこの第3の光スイッチ41は、フ
ァイバブロック15cの、第1の光スイッチ17bと接
続されていない側で、該ファイバブロック15cと接続
する。
【0068】この第3の光スイッチ41は、従来公知の
光スイッチをはじめとする任意好適な光スイッチで構成
することができる。例えば、1×2光スイッチまたは2
×2光スイッチを用いれば良い。ただし、図3では2×
2光スイッチを用いた例を示してある。
【0069】さらに、この第3の実施の形態の光ノード
40は、第1〜第3の端子a〜cを有し、かつ、第1、
第2および第3の端子の順で循環関係を示し、しかも、
該第2の端子bを介して第3の光スイッチ41に接続さ
れている第2のサーキュレータ43と、第2のサーキュ
レータ43の第1の端子aと接続されていて、第1およ
び第3の光スイッチ17a,17b,41により変更さ
れる経路ごとでの光損失の違いを解消するための第2の
等化フィルタ45とを具える。
【0070】これら第2のサーキュレータ43および第
2の等化フィルタ45それぞれは、第1の実施の形態で
説明したと同様なサーキュレータおよび等化フィルタで
構成することができる。
【0071】,この第3の実施の形態の光ノードでは、
第1のサーキュレータ21の第1の端子aを、波長多重
されている光信号の入力ポート40aとして用いる。ま
た、第1の等化フィルタ23の出力端子をDropポー
ト40bとして用いる。また、第2の等化フィルタ45
の入力端子をAddポート40cとして用いる。また第
2のサーキュレータ43の第3の端子cを、伝送路に入
れたい任意の波長光の出力ポート40d(伝送路への入
力ポート)として用いる。
【0072】この第3の実施の形態の光ノード40は、
第1の実施の形態の光ノード10について説明した動作
原理と、第2の実施の形態の光ノード30について説明
した動作原理とにより動作する。したがって、その動作
説明についてはここでは省略する。
【0073】4.第4の実施の形態 上述の第1〜第3の実施の形態では、等化フィルタを用
いることで、経路ごとすなわち波長ごとでの光損失の違
いを解消していた。しかし、経路ごとすなわち波長ごと
での光損失の違いを解消する方法として、光ノード中の
各ファイバグレーティングごとの反射率を、経路ごとの
損失の違いを相殺できるように違える方法を用いても良
い。
【0074】具体的にいえば、第1〜第3の実施の形態
の各光ノードそれぞれにおいて、損失が大きな経路での
ファイバグレーティングの反射率を高くし、一方、損失
が小さな経路でのファイバグレーティングの反射率を小
さくするようにして、各経路ごとの損失の違いを解消し
ても良い。
【0075】これについて、さらに具体的に説明する。
光ノードを構成する際には、どの段のファイバグレーテ
ィングはどの波長光を反射するかを予め決めてある。す
なわち、上述したように、この場合は、第1段目のファ
イバブロック15a(図1参照)のファイバグレーティ
ング11aは波長λ1 の光を反射し、第2段目のファイ
バブロック15bのファイバグレーティング11bは波
長λ2 し、・・・というように、ファイバグレーティン
グを設計してある。
【0076】すると、ファイバグレーティング何段目と
いう番号付けは、波長λと対応させることができる。ま
た、第1の実施の形態で説明したように、入力ポートと
Dropポートとの間の損失は、 損失(λ)=2(L+Ls )log10s (λ)+Lr (λ)+Le (λ) ・・・(3) と表せた。しかし、この第4の実施の形態では等化フィ
ルタは用いないから、上記(3)式は、下記の(3a)
式となる。Addノードを考えた場合のAddポートと
出力ポートとの損失も同じように表せる。
【0077】 損失(λ)=2(L+Ls )log10s (λ)+Lr (λ)・・(3a) このような損失がある場合は、各段のファイバグレーテ
ィングの反射率が、下記(6)式で表される反射率Lr
(λ)となるよう、各段のファイバーグレーティングを
設計する。ただし、L1 は定数である。
【0078】 Lr (λ)=L1 −2(L+Ls )log10s (λ) ・・・(6) 各段のファイバーグレーティングの反射率が(6)式で
示されるように,各段のファイバーグレーティングを設
計すると、入力ポートとDropポートとの間(Add
ポートと出力ポートとの間)の光の損失は、 損失=L1 ・・・(7) となる。すなわち一定になる。したがって、選択される
光のパワーは、経路の違いにかかわらず、すなわち波長
にかかわらず、バラツキにくくなることが理解出来る。
【0079】ところで、経路ごとすなわち波長ごとでの
光損失の違いを解消するように、ファイバグレーティン
グごとの反射率を違えることとした場合、ファイバグレ
ーティングの中には反射率が低くされるものも出る。す
るとそのようなファイバーグレーティングでは、選択す
るべき波長光を、該グレーティングの後段に、後段の回
路に支障が出る様な強度で漏れ光として送ってしまう場
合もある。これはクロストークの原因となるので、好ま
しくない。その場合の対策例を以下、図4を参照して説
明する。
【0080】この図4に示した光ノード50は、Dro
pノード60と、消光部80と、Addノード100と
を具えた光ノードの例である。これらDropノード6
0と、消光部80と、Addノード100とはこの順で
接続してある。
【0081】このDropノード60は、ファイバグレ
ーティング61aおよびそのバイパスとなるバイパスフ
ァイバ63aを含むファイバブロック65a、ファイバ
グレーティング61bおよびそのバイパスとなるバイパ
スファイバ63bを含むファイバブロック65bという
ように、複数個のファイバブロック65a,65bを具
える。ただし、各ファイバグレーティング61a,61
bは、反射波長が互いに異なり、かつ、経路の損失を解
消できるよう反射率を違えてある。もちろん、ファイバ
ブロックの個数はこの図4の数に限られない。選択した
い波長数に応じた数とすることができる。
【0082】さらに、Dropノード60は、第1の光
スイッチ67と、第2の光スイッチ69と、サーキュレ
ータ71とを具える。これら第1の光スイッチ67と、
第2の光スイッチ69と、サーキュレータ71とは、そ
れぞれ、第1の実施の形態の光ノードでの、第1の光ス
イッチ17a,第2の光スイッチ19、サーキュレータ
21と同じ構成および接続関係としてある。
【0083】さらに、Dropノード60は、ファイバ
ブロック65bの、第1の光スイッチ67側とは反対側
に、該ブロック65bの、ファイバグレーティング61
bまたはバイパスファイバ63bを選択する光スイッチ
73を具える。この光スイッチ73は、ファイバグレー
ティング61bまたはバイパスファイバ63bを、消光
部80と選択的に接続する。この光スイッチ73は、1
×2光スイッチまたは2×2光スイッチで構成すること
ができる。
【0084】また、消光部80は、Dropノード60
から消光部80へ向かう光は通す第1の光アイソレータ
80aと、任意の波長を選択的に第1の光アイソレータ
80a側に戻す光反射部80bと、光反射部80bから
Addノード100へ向かう光は通す第2の光アイソレ
ータ80cとを具える。これら構成成分80a,80b
および80cはこの順に接続してある。
【0085】この消光部80の構成では、Dropノー
ド60に対して、第1のアイソレータ80aおよび光反
射部80bが消光部として機能し、Addノード100
に対して、第2のアイソレータ80cが消光部として機
能する。
【0086】ここで、消光部80に具わる第1および第
2の光アイソレータ80a,80cそれぞれは、従来公
知の任意のアイソレータで構成することができる。
【0087】また、消光部80に具わる光反射部80b
は、ファイバグレーティング81aおよびそのバイパス
となるバイパスファイバ83aを含むファイバブロック
85a、ファイバグレーティング81bおよびそのバイ
パスとなるバイパスファイバ83bを含むファイバブロ
ック85bというように、ファイバブロック85a,8
5bを具える。
【0088】ファイバブロック85a,85bは、Dr
opノード60で漏れ光が生じる波長光と対応するよう
に用意する。すなわち、漏れ光として波長λ1 の光およ
び波長λ2 の光が予想されるなら、例えばファイバブロ
ック85aのファイバグレーティング81aは反射波長
がλ1 のものとし、ファイバブロック85bのファイバ
グレーティング81bは反射波長がλ2 のものとする。
漏れ光として波長λ1の光のみ心配な場合は、ファイバ
ブロック数は1で良い。
【0089】なお、光反射部80bの各ファイバグレー
ティングの反射率は高い方が好ましい。もれ光を、後段
に送らずに第1のアイソレータ80aから外部に確実に
逃がせるからである。
【0090】さらにこの光反射部80bは、ファイバブ
ロック85a,85bの間に第1の光スイッチ87aを
具え、ファイバブロック85aの、光スイッチ87aと
は反対側に光スイッチ87bを具え、ファイバブロック
8baの、光スイッチ87aとは反対側に光スイッチ8
7cを具える。これら光スイッチ87a〜87cは、光
反射部80b内での経路切換をする。
【0091】またAddノード100は、ファイバグレ
ーティング101aおよびそのバイパスとなるバイパス
ファイバ103aを含むファイバブロック105a、フ
ァイバグレーティング101bおよびそのバイパスとな
るバイパスファイバ103bを含むファイバブロック1
05bというように、複数個のファイバブロック105
a,105bを具える。ただし、各ファイバグレーティ
ング61a,61bは、反射波長が互いに異なり、か
つ、経路の損失を解消できるよう反射率を違えてある。
もちろん、ファイバブロック数の個数はこの図4の数に
限られない。Addしたい波長数に応じた数とすること
ができる。
【0092】さらに、Addノード100は、第1の光
スイッチ107と、第2の光スイッチ109と、サーキ
ュレータ111とを具える。これら第1の光スイッチ1
07と、第2の光スイッチ109と、サーキュレータ1
11とは、それぞれ、第2の実施の形態の光ノードで
の、第1の光スイッチ17a,第2の光スイッチ19、
サーキュレータ21と同じ構成および接続関係としてあ
る。
【0093】さらに、Addノード100は、ファイバ
ブロック105aの、第1の光スイッチ107側とは反
対側に、該ブロック105aの、ファイバグレーティン
グ101aまたはバイパスファイバ103aを選択する
光スイッチ113を具える。この光スイッチ113は、
ファイバグレーティング61bまたはバイパスファイバ
63bを、消光部80に選択的に接続する。
【0094】この第4の実施の形態の好適例の光ノード
50では、サーキュレータ71の第1の端子aを、波長
多重されている光信号の入力ポート50aとして用い
る。また、サーキュレータ71の第3の端子cをDro
pポート50bとして用いる。また、サーキュレータ1
11の第1の端子aをAddポート50cとして用い
る。またサーキュレータ111の第3の端子cを、伝送
路に入れたい任意の波長光の出力ポート50d(伝送路
への入力ポート)として用いる。
【0095】この第4の実施の形態の好適例の光ノード
50の理解を深めるためにその動作について以下に具体
的に説明する。
【0096】ここではDropノード60を用いて例え
ばファイバグレーティング61aで反射される波長λ1
の光を取り出す例を考える。ただし、経路ごとの損失の
違いを解消するために、ファイバグレーティング61a
の反射率を低くしてあるとする。
【0097】動作に当たり、Dropノード60ではフ
ァイバグレーティング61aおよびバイパスファイバ6
3bが有効となり、消光部80ではバイパスファイバ8
3bおよびファイバーグレーテイング81aが有効とな
り、Addノード100ではバイパスファイバ103
a,103bが有効となるように、各光スイッチ69,
67,73,87c,87a,87b,113,10
7,109を制御する。
【0098】この状態において、波長多重された光信号
を入力ポート50aに入力する。すると、第1の実施の
形態にて説明した原理から、波長λ1 の光はDropノ
ード50bから取り出される。しかも、経路ごとの損失
の違いを解消するようにファイバグレーティング61a
の反射率を制御してあるので、波長λ1 の光のレベルは
所定のレベルとなる。
【0099】しかし、ファイバグレーティング61aで
は、その反射率を低くしてあるので、波長λ1 の光の一
部はもれ光として、消光部80側に向かう。ところが、
この漏れ光は消光部80にいたると、光反射部80bの
ファイバグレーティング81aにより反射され、そして
第1のアイソレータ80aに至り、そしてそこから外部
に逃がされる。そのため、漏れ光の後段回路への影響を
防止することが出来る。
【0100】また、Addノード100の場合での、反
射率が低くされたファイバグレーティングで生じる漏れ
光は、第2のアイソレータ80cから外部に逃がすこと
ができる。したがって、Addノードとしての使用時も
漏れ光の影響を防止することができる。
【0101】この第4の実施の形態の好適例の光ノード
50によれば、任意の波長の光を伝送路から取り出すこ
と、および、任意の波長の光を伝送路に入れることがで
き、、かつ、該任意の波長の光のレベルをそろえること
ができ、しかも、漏れ光の影響を防止できることが分か
る。
【0102】
【発明の効果】上述した説明から明らかなようにこの発
明の光ノードは、ファイバグレーティングおよびそのバ
イパスとなるバイパスファイバを含む複数個のファイバ
ブロックであって、それぞれは反射波長が異なるファイ
バグレーティングを有する複数のファイバブロックと、
これら複数のファイバブロックを直列に接続しかつ各ブ
ロックのファイバグレーティングまたはバイパスファイ
バを組み合わせて任意の経路を形成する第1の光スイッ
チと、ファイバブロック列の少なくとも一方端のブロッ
クに接続され該ブロックのファイバグレーティングまた
はバイパスファイバを選択する第2の光スイッチと、を
具える。
【0103】そのため、前記複数のファイバブロック中
の任意のファイバブロックについて、そのファイバグレ
ーティングを、光経路の一部として光経路中に含ませる
ことができる。光経路中に含ませたファイバグレーティ
ングで反射される光はDrop光またはAdd光として
取り出すことが出来る。
【0104】したがって、複数のファイバグレーティン
グを利用した光ノードであって、複数のファイバグレー
ティングでそれぞれ規定される波長の光のうち任意の光
を選択することができる光ノードを実現することができ
る。
【0105】また、等化フィルタを具えた構成、或は、
経路ごとでの損失の違いを解消するようにファイバグレ
ーティングの反射率を違えた構成をとると、選択される
波長光ごとのパワーのバラツキが生じにくい光ノードを
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の光ノードの説明図である。
【図2】第2の実施の形態の光ノードの説明図である。
【図3】第3の実施の形態の光ノードの説明図である。
【図4】第4の実施の形態の好適例の光ノードの説明図
である。
【符号の説明】
10:第1の実施の形態の光ノード 10a:入力ポート 10b:Dropポート 11a〜11c:ファイバグレーティング 13a〜13c:バイパスファイバ 15a〜15c:ファイバブロック 17a、17b:第1の光スイッチ 19:第2の光スイッチ 21:サーキュレータ(第1のサーキュレータ) 23:等化フィルタ(第1の等化フィルタ) 30:第2の実施の形態の光ノード 30a:Addポート 30b:出力ポート(伝送路への入力ポート) 40:第3の実施の形態の光ノード 40a:入力ポート 40b:Dropポート 40c:Addポート 40d:出力ポート(伝送路への入力ポート) 41:第3の光スイッチ 50:第4の実施の形態の好適例の光ノード 60:Dropノード 80:消光部 80a:第1の光アイソレータ 80b:光反射部 80c:第2の光アイソレータ 100:Addノード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長多重された光信号が伝送される伝送
    路から1または複数の任意の波長光を取り出すノード
    (Dropノード)、および、伝送路に1または複数の
    任意の波長光を入れるノード(Addノード)の少なく
    とも一方となる光ノードにおいて、 ファイバグレーティングおよびそのバイパスとなるバイ
    パスファイバを含む複数個のファイバブロックであっ
    て、それぞれは反射波長が異なるファイバグレーティン
    グを有する複数のファイバブロックと、 該複数のファイバブロックを直列に接続するため各ファ
    イバブロック間にそれぞれ設けられ、隣り合うファイバ
    ブロックにおける一方のブロックのファイバグレーティ
    ングまたはバイパスファイバと、他方のブロックのファ
    イバグレーティングまたはバイパスファイバとを選択的
    に接続する第1の光スイッチと、 前記複数のファイバブロックで構成される列の少なくと
    も一方端のファイバブロックに接続されていて、該一方
    端のファイバブロックのファイバグレーティングおよび
    バイパスファイバのいずれか一方を選択する第2の光ス
    イッチとを具えたことを特徴とする光ノード。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ノードにおいて、 前記第1および第2の光スイッチにより変更される経路
    ごとでの光損失の違いを解消するための等化フィルタ
    を、さらに具えたことを特徴とする光ノード。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光ノードにおいて、 該光ノードをDropノードとする場合は、前記等化フ
    ィルタを、任意の波長光を出力するポート(Dropポ
    ート)の前段に具え、 該光ノードをAddノードとする場合は、前記等化フィ
    ルタを、任意の波長光を含む光源を接続するポート(A
    ddポート)の次段に具えたことを特徴とする光ノー
    ド。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光ノードにおいて、 第1〜第3の端子を有し、かつ、第1、第2および第3
    の端子の順で循環関係を示し、しかも、該第2の端子を
    介して前記第2のスイッチに接続されているサーキュレ
    ータをさらに具えたことを特徴とする光ノード。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光ノードにおいて、 第1〜第3の端子を有し、かつ、第1、第2および第3
    の端子の順で循環関係を示し、しかも、該第2の端子を
    介して前記第2のスイッチに接続されているサーキュレ
    ータと、 該光ノードをDropノードとする場合は、前記サーキ
    ュレータの第3の端子に接続され、また、該光ノードを
    Addノードとする場合は、前記サーキュレータの前記
    第1の端子に接続されていて、前記第1および第2の光
    スイッチにより変更される経路ごとでの光損失の違いを
    解消するための等化フィルタとをさらに具えたことを特
    徴とする光ノード。
  6. 【請求項6】 波長多重された光信号が伝送される伝送
    路から1または複数の任意の波長光を取り出すノード
    (Dropノード)、および、伝送路に1または複数の
    任意の波長光を入れるノード(Addノード)の少なく
    とも一方となる光ノードにおいて、 ファイバグレーティングおよびそのバイパスとなるバイ
    パスファイバを含む複数個のファイバブロックであっ
    て、それぞれは反射波長が異なるファイバグレーティン
    グを有する複数のファイバブロックと、 各ファイバブロックを直列に接続するため各ファイバブ
    ロック間にそれぞれ設けられ、隣り合うファイバブロッ
    クにおける一方のブロックのファイバグレーティングま
    たはバイパスファイバと、他方のブロックのファイバグ
    レーティングまたはバイパスファイバとを選択的に接続
    する第1の光スイッチと、 前記複数のファイバブロックで構成される列の一方端の
    ファイバブロックに接続されていて、該一方端のファイ
    バブロックのファイバグレーティングおよびバイパスフ
    ァイバのいずれか一方を選択する第2の光スイッチと、 前記複数のファイバブロックで構成される列の他方端の
    ファイバブロックに接続されていて、該他方端のファイ
    バブロックのファイバグレーティングおよびバイパスフ
    ァイバのいずれか一方を選択する第3の光スイッチと、 第1〜第3の端子を有し、かつ、第1、第2および第3
    の端子の順で循環関係を示し、しかも、該第2の端子を
    介して前記第2の光スイッチに接続されている第1のサ
    ーキュレータと、 第1〜第3の端子を有し、かつ、第1、第2および第3
    の端子の順で循環関係を示し、しかも、該第2の端子を
    介して前記第3の光スイッチに接続されている第2のサ
    ーキュレータと、 前記第1のサーキュレータの前記第3の端子と接続され
    ていて、前記第1および第2の光スイッチにより変更さ
    れる経路ごとでの光損失の違いを解消するための第1の
    等化フィルタと、 前記第2のサーキュレータの前記第1の端子と接続され
    ていて、前記第1および第3の光スイッチにより変更さ
    れる経路ごとでの光損失の違いを解消するための第2の
    等化フィルタとを具えたことを特徴とする光ノード。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の光ノードにおいて、 前記第1および第2の光スイッチにより変更される経路
    ごとでの光損失の違いを解消するように、各ファイバブ
    ロックにおけるファイバグレーティングの反射率を違え
    てあることを特徴とする光ノード。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光ノードにおいて、 各ファイバブロックにおけるファイバグレーティングの
    反射率を違えたことに起因してもれ光が生じることとな
    るファイバブロックについての当該もれ光を消光する消
    光部を、さらに具えたことを特徴とする光ノード。
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