JPH10206592A - 放射線源収納容器 - Google Patents

放射線源収納容器

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JPH10206592A
JPH10206592A JP9011578A JP1157897A JPH10206592A JP H10206592 A JPH10206592 A JP H10206592A JP 9011578 A JP9011578 A JP 9011578A JP 1157897 A JP1157897 A JP 1157897A JP H10206592 A JPH10206592 A JP H10206592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation source
radiation
source
intermediate cylinder
radioactivity
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9011578A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Mitsumata
広嗣 三俣
Kazunari Tachibana
一成 橘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Publication of JPH10206592A publication Critical patent/JPH10206592A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 購入した放射線源を長期間使用することがで
きるようにする。 【解決手段】 ラインソース1は収納ケース2内に中間
筒3とともに挿入された後、蓋4が収納ケース2にねじ
込まれることにより、収納ケース2内に封入される。中
間筒3は放射線の遮蔽をコントロールするためのもので
あり線源の放射能が強いうちはタングステンのような遮
蔽能力の強い材質のものを使用し、次第に遮蔽能力の弱
いモリブデン、鉛、銅、SUSのような材質のものに交
換して使用する。これにより、所定の放射線強度を長期
間得ることができるので、一度購入した放射線源を長期
間にわたって使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核医学診断におい
て人体等の被写体の断層像を得るために用いるポジトロ
ンECT装置の吸収補正や感度補正等に用いられる放射
線源の収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ポジトロンECT装置は、生体内で放射
された陽電子(ポジトロン)が生体物質を電離及び励起
することによってエネルギーを失い、近傍の電子と結合
する際に陽電子と電子とが消滅し、2つの光子が互いに
正反対の方向へ放出される現象を利用したものである。
これらの光子は消滅γ線(消滅放射線)と呼ばれる。こ
のポジトロンECT装置は、図3に示すように、ガント
リの内部に消滅γ線11を可視光に変換するBGO(Bi
4 Ge3 O 12)、NaI、BaF2 等の結晶を収納したシ
ンチレータ12aと、その光を電子に変換して増幅する
光電子増倍管12bとからなる検出器12を多数リング
状に等配し、かつ、そのようにして構成された検出器リ
ング13aを複数層重ねて構成した多層検出器リング1
3により構成されている。なお、15は余分な領域から
の消滅γ線11の入射を遮断する目的で配されているス
ライス間シールドである。
【0003】そして、被写体に投与したラジオアイソト
ープ(RI)がβ+壊変を起こして陽電子を放出し、さ
らに、互いに反対方向に走る一対の消滅γ線11が放出
されると、それらは対向する2つの検出器12によって
同時に検出される。従って、両検出器12の出力を同時
計数回路に入力し、両出力が同時に起こったときだけ計
数すれば、両検出器12を結ぶ領域で発生した消滅γ
線、つまりポジトロンの放出を検出することができる。
【0004】このような、ポジトロンECT装置の吸収
補正を行う場合には、図4に示すように、被写体挿入し
ない状態で、検出器配列円16の内側に68Ge等のラジ
オアイソトープ(RI)を収納したラインソース(線状
線源)18を置き、これを検出器配列円16の内側に沿
って回転させることにより、同図(B)に示すようなブ
ランクデータBを得る。また、同図(C)に示すよう
に、検出器配列円16内にRIを投与しない被写体mを
置いた状態で、ラインソース18を回転させて同図
(D)に示すようなトランスミッションデータT(透過
データとも呼ばれる)を得る。そして、ブランクデータ
BをトランスミッションデータTで除算することによ
り、吸収補正用データ(B/T)を得ることができる。
【0005】また、感度補正を行う場合には、図5に示
すように、検出器配列円16の内側にラインソース18
を置き、これを回転することによって同図(B)に示す
ようなノーマライズドデータNを得る。そして、1をN
で除算することにより同図(C)に示すような感度補正
用データ(1/N)を得ることができる。
【0006】一方、図6に示すように、補正用データの
収集を複数本のラインソースを用いて行うことも提案さ
れている。図6において、ラインソースを封入した状態
のラインソース収納容器21を、検出器配列円16の開
口部から装置内に挿入し、ラインソース収納容器21の
支持棒22を回転リング23の各貫通孔24内に差し込
む。これでラインソース収納容器21は回転リング23
に装着された状態となる。ラインソース収納容器21を
装着した後に、モータ25を駆動することによりVベル
ト26を介して回転リング23と一体的にラインソース
収納容器21を回転させてブランクデータBを得る。次
に、RIを投与しない被写体を置いた状態でラインソー
ス収納容器21を同様に回転させてトランスミッション
データTを得る。このような吸収補正用データの収集に
おいて、ラインソースを装備したラインソース収納容器
を複数本用いているので、各ラインソースの線源強度は
分散される。したがって、1本のラインソースの線源強
度を極端に大きくせずとも全体での線源強度を大きくす
ることができ、データ収集時間の短縮化が図れる。ま
た、感度補正用データの収集に際しても、上記と同じよ
うにラインソース収納容器21を回転させてデータ収集
を行う。
【0007】このようなポジトロンECT装置の吸収補
正、感度補正に使用するラインソースの収納容器21
は、従来、図7に詳細に示すように、収納ケース31と
蓋32よりなり、ラインソース33を収納ケース31の
中に直接収納し、蓋32を収納ケース31にねじ込むこ
とにより、ラインソース33を収納ケース31内に封入
することができる。収納ケース31は放射線を遮蔽しに
くく且つ丈夫でさびないSUS304等が使用され、放
射線源はSUS304の材質でマッチングする強さのも
のが購入されて使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来、
放射線源は直接収納ケースに入れて使用されており、こ
の放射線源からの放射線は時間とともに減衰していく。
ポジトロンECT装置で使用される放射線源として、68
Geを使用した場合、その半減期は約280日であり、
通常この減衰のため、一年あまりで買い替えて交換して
いる。しかしながら、この放射線源は高価であり、か
つ、納期も長いので、なるべく長期間使用したいという
要望があった。特に、図6に示すように、複数本のライ
ンソースを使用するような場合には、コストが高くなる
ので、その要望が強かった。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、一度購入した放射線源の使用期間を長
くすることができる放射線源収納容器を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の放射線源収納容器は、放射線源と放射線を
遮蔽しにくい外筒との中間に放射線の遮蔽をコントロー
ルする中間筒を少なくとも一つ備えたことを特徴とす
る。
【0011】本発明の放射線源収納容器は上記のように
構成されており、68Geラインソースの購入時はかなり
強い放射能のものを購入し、最初は遮蔽能力の強い中間
筒を使用し、一定期間後ラインソースの減衰に応じて遮
蔽能力の弱い中間筒を使用することにより、所定の放射
線強度を長期間得ることができるので、一度購入した放
射線源を長期間にわたって使用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の放射線源収納容器
の一実施例を図1により説明する。図1において、1は
ラインソース、2は収納ケース、3は中間筒、4は蓋で
ある。ラインソース1は収納ケース2内に中間筒3とと
もに挿入された後、蓋4が収納ケース2にねじ込まれる
ことにより、収納ケース2内に封入される。中間筒3は
放射線の遮蔽をコントロールするためのものであり線源
の放射能が強いうちはタングステンのような遮蔽能力の
強い材質のものを使用し、次第に遮蔽能力の弱いモリブ
デン、鉛、銅、SUSのような材質のものに交換して使
用する。したがって、線源としてはタングステンにマッ
チングする強い放射能のものを最初に購入して使用す
る。なお、収納ケース2としてはアルミのような遮蔽の
弱い材質のものを使用する。
【0013】ここで、一例として、使用開始時点では材
質がタングステンからなる中間筒を使用し、放射能が半
分になった時点(280日経過時点)でステンレスから
なる中間筒に交換した場合について、説明する。
【0014】タングステンの全減衰係数を 0.136(cm2
/g)、密度を19.3(g/cm3 )、ステンレスの全減衰係数
を 0.084(cm2 /g)、密度を 7.8(g/cm3 ) とし、厚さ
をそれぞれ 3.6mmとすると、ラインソース1の68Ge
部分で発生したγ線はタングステンよりなる中間筒を通
過して減衰する。この時、中間筒を透過する割合Dwは Dw=e-0.136x19.3X0.36 =0.39 一方、ステンレスよりなる中間筒を使用した場合の、透
過割合Dfは Df=e-0.084x7.8x0.36 =0.79 となる。
【0015】したがって、使用開始当初はタングステン
よりなる中間筒を使用し、放射能が半分になった時点
(280日経過時点)でステンレスよりなる中間筒と取
り替えると、放射能が倍になり半減するまでにもう28
0日使用することができる。
【0016】図2はこの放射能の減衰特性を図示したも
のであり、280日経過した時点でタングステンよりな
る中間筒をステンレスよりなる中間筒に取り替えると、
その時点で放射能強度は2倍以上となり更に280日経
過した560日まで使用可能となる。すなわち、一度購
入したラインソースを従来の2倍の期間使用することが
可能となる。
【0017】上記実施例では中間筒の材質としてタング
ステンとステンレスの二つについて説明したが、上記し
たように、モリブデン、鉛、銅等を使用することがで
き、多数の材質の異なる中間筒を用意しておき、そのと
きの放射線源の放射能強度に応じて中間筒を選択するこ
とにより、必要な放射能強度を容易に設定できるので、
必要な検査時間を容易に設定することができる。また、
多数の材質の異なる中間筒を用意しておいた場合には、
放射線源の半減期以前の短い所定期間毎に中間筒を交換
することにより、放射能強度を所定の範囲内に長期間に
わたって維持することができるので、ほぼ所定の検査時
間でポジトロンECT装置の吸収補正や感度補正を行う
ことができる。
【0018】なお、上記実施例では、中間筒を一つだけ
使用する例を説明したが、中間筒を二重にして種々の材
質のものを組み合わせて使用することもできる。
【0019】
【発明の効果】本発明の放射線源収納容器は上記のよう
に構成されており、放射線源収納容器から出る放射能が
半分になった時点で中間筒を取り替えることにより、放
射線源収納容器から出る放射能強度が大きくなり、更に
使用することができるので、高価な68Geラインソース
を長い期間使用することができるため、費用を削減する
ことができる。また、最初に放射能の強い線源が購入で
きるため、半減期が長くなり使用期間が延長される。こ
のような放射線源は放射能が強くとも、価格はそれほど
アップしないため、コストが有利となる。さらに、放射
線の遮蔽がコントロールでき、必要な放射能強度を容易
に設定できるため、検査時間をコントロールすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線源収納容器の一実施例を示す図
である。
【図2】本発明の放射線源収納容器から出る放射能の減
衰特性を示す図である。
【図3】ポジトロンECT装置の構成を示す図である。
【図4】ポジトロンECT装置の吸収補正を説明するた
めの図である。
【図5】ポジトロンECT装置の感度補正を説明するた
めの図である。
【図6】複数本の放射線源による補正を説明するための
図である。
【図7】従来の放射線源収納容器を示す図である。
【符号の説明】
1 ラインソース 2 収納ケース 3 中間筒 4 蓋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線源を収納する放射線源収納容器に
    おいて、放射線源と放射線を遮蔽しにくい外筒との中間
    に放射線の遮蔽をコントロールする中間筒を少なくとも
    一つ備えたことを特徴とする放射線源収納容器。
JP9011578A 1997-01-24 1997-01-24 放射線源収納容器 Withdrawn JPH10206592A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9011578A JPH10206592A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 放射線源収納容器

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JP9011578A JPH10206592A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 放射線源収納容器

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JPH10206592A true JPH10206592A (ja) 1998-08-07

Family

ID=11781806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9011578A Withdrawn JPH10206592A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 放射線源収納容器

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JP (1) JPH10206592A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19938027C2 (de) * 1999-08-11 2002-10-31 Bebig Isotopentechnik Und Umwe Sterilisierbarer Strahlenschutzbehälter und Verfahren zur Sterilisierung radioaktiver Strahlenquellen
EP1476215A2 (en) * 2002-01-25 2004-11-17 Mick Radio-Nuclear Instruments, Inc. Disposable and shielded seed magazine and spacer magazine

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EP1476215A2 (en) * 2002-01-25 2004-11-17 Mick Radio-Nuclear Instruments, Inc. Disposable and shielded seed magazine and spacer magazine
EP1476215A4 (en) * 2002-01-25 2006-04-19 Mick Radio Nuclear Instr Inc SHIELDED ONE-SEED MAGAZINE AND SPACER MAGAZINE

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Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040217