JPH10205782A - コンロ用油ガード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムキッチンの美観を損なわず、必要に
応じ、設置、収納を容易に行なうことができるコンロ用
油ガードを提供する。 【解決手段】 コンロ１側近に配置して油の飛散を防止
するコンロ用油ガードにおいて、前記コンロ用油ガード
Ａは、油ガード板２と、該油ガード板２が収納される油
ガード板収納部３とを有して構成され、前記油ガード板
２は使用時に油ガード板収納部３から引き出してコンロ
１側近に立設され、不用時は油ガード板収納部３に収納
される構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は油物等を調理する際
に、コンロの周辺に立て掛けて周囲に油が飛び散るのを
防止するコンロ用油ガードに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、天ぷら等の油物を調理する際に、
油が周囲に飛び散るのを防止するため、アルミ箔等でで
きた板状の油ガードをコンロ周辺に立て掛けて、油の飛
散を防止している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のコンロ用油ガードは、板状のものを立て掛ける構成
であるため、安定性が悪く、取扱いにくいという問題が
あった。また、コンロ用油ガードの多くは使い捨てであ
り、素材も柔らかいため掃除がしにくく、掃除がしにく
いため収納も困難であり、ある程度油が付着するまでコ
ンロ周辺に立て掛けたままという場合が多かった。特に
最近では、流し台、調理台、コンロ、レンジ、戸棚等を
合理的・機能的に組み合わせた台所設備（システムキッ
チン）が普及し、コンロ用油ガードを立て掛けたままで
はシステムキッチンの高級感、洒落た感覚を損なうとい
う問題があった。本発明はかかる従来の問題点を解決す
るためになされたものであって、その目的とするところ
は、システムキッチンの美観を損なわず、必要に応じ、
設置、収納を容易に行なうことができるコンロ用油ガー
ドを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
の手段として本発明請求項１記載のコンロ用油ガードで
は、コンロ側近に配置して油の飛散を防止するコンロ用
油ガードにおいて、前記コンロ用油ガードは、油ガード
板と、該油ガード板が収納される油ガード板収納部とを
有して構成され、前記油ガード板は使用時に油ガード板
収納部から引き出してコンロ側近に立設され、不用時は
油ガード板収納部に収納される構成とした。

【０００５】請求項２記載のコンロ用油ガードでは、請
求項１記載のコンロ用油ガードにおいて、前記油ガード
板収納部は油ガード板が上下方向にスライドして収納さ
れる溝状部によって構成されている。

【０００６】請求項３記載のコンロ用油ガードでは、請
求項２記載のコンロ用油ガードにおいて、前記コンロ用
油ガードには油ガード板取出し手段が設けられ、該油ガ
ード板取出し手段を作動させることにより、油ガード板
の上部が油ガード板収納部より飛出し、該飛出した部分
に手を掛けて油ガード板を引き出すように構成されてい
る。

【０００７】請求項４記載のコンロ用油ガードでは、請
求項１〜３いずれか一項記載のコンロ用油ガードにおい
て、前記油ガード板には油の付着面にフッ素樹脂加工が
施されている構成とした。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図１は実施の形態１にかかる
コンロ用油ガードの斜視図、図２は実施の形態１にかか
る油ガード板取出し手段の説明図である。本発明のコン
ロ用油ガードＡはコンロ１の周囲に立設される油ガード
板２と、該油ガード板２を収納する油ガード板収納部３
と、油ガード板２を上方に押し出すコイルバネ４と、油
ガード板２を掛止するスイッチ５を主要な構成としてい
る。前記油ガード板２はコンロ１の両側面及び背面の三
方を囲むようにコの字に形成され、該コの字形状の油ガ
ード板２でコンロ１を囲んだ場合には、コンロ１の上面
及び前面は解放された状態となっている。また、油ガー
ド板２の両側面の上方には取手孔６が形成され、手が掛
止し易いように形成されている。そして、前記油ガード
板２は金属板等の不燃性、難燃性の材料によって構成さ
れ、油の付着する面はフッ素樹脂加工がなされ、汚れが
ふき取り易いように形成されている。

【０００９】前記油ガード板収納部３は油ガード板２が
上下方向にスライドして収納される溝状部３ａによって
構成され、該溝状部３ａは平面から見た形状は油ガード
板２と同じくコの字形状をなし、油ガード板２を縦方向
に収納する程度の深さを有し、油ガード板２が上下方向
にスライドして出し入れされるようになっている。

【００１０】前記コイルバネ４及びスイッチ５は、油ガ
ード板収納部３から油ガード板２を取出す場合に使用す
る油ガード板取出し手段であり、図２に示すように、コ
イルバネ４は油ガード板収納部３の底部に配置され、油
ガード板２を掛止しているスイッチ５を押すことによ
り、油ガード板２の上側がコイルバネ４の反発力によっ
て油ガード板収納部３から飛び出し、該飛び出した部分
に設けられた取手孔６に手を掛け、上に引き上げ、適当
な高さでロックすることにより油ガード板２がコンロ１
側近に立設されるようになっている。尚、前記コイルバ
ネ４の代わりとして、板バネ、ゴム製の弾性体等を使用
することも可能である。また、前記油ガード板２の下部
にはＸ字状に交差したロッド７，７が配置され、両ロッ
ド７，７の一端は油ガード板２の下部及び油ガード板収
納部３の底に回動自在に枢着され、他端は長孔８，８に
沿って摺動自在に連結されている。このように、油ガー
ド板２の下部はＸ字状のロッド７，７によって支持され
ていることにより、Ｘ字状のロッド７，７が交軸９を中
心に伸縮し、油ガード板２が上下方向に平行移動するよ
うに構成されている。

【００１１】次に本発明のコンロ用油ガードＡの作用に
ついて説明する。油物等を調理する場合には、コンロ１
の前側のスイッチ５を押し、コイルバネ４によって油ガ
ード板２を少し飛び出させる。該飛び出して露出した油
ガード板２の取手孔６に手を掛止し、油ガード板２を持
ち上げ、任意の高さでロックし油ガード板２を固定す
る。ここで、油ガード板２の下側はＸ字状のロッド７，
７によって支持されているため、上下方向に平行にスラ
イドする。油ガード板２を任意の高さで固定した後は、
コンロ１の両側面及び背面に油ガード板２が立設され、
この状態でコンロ１で油物を調理すると、コンロ１の両
側面及び背面側への油の飛び散りが防止され、油、煙等
は上方の換気扇から排出される。調理終了後は、油ガー
ド板２のロックを解除して、油ガード板２を押下げるこ
とにより、油ガード板２が油ガード板収納部３に収納さ
れ、コンロ周辺はフラット（平ら）な状態となる。

【００１２】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定される
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
等があっても本発明に含まれる。たとえば、本実施の形
態においてコンロ用油ガードＡはコンロの両側面及び背
面をコの字状に囲む構成としたが、必ずしもコの字形状
に形成する必要はなく、コンロの背面及び一側面、ある
いはコンロの一側面のみに油ガード板を立設する構成、
その他曲線的に立設する構成であっても本発明に含まれ
る。また、本実施の形態においては油ガード板２は手動
によって引き上げる構成としたが、電動によりスライド
する構成であっても本発明に含まれる。さらに、本実施
の形態においては、油ガード板２は上下方向にスライド
する構成としたが、これに限らず、油ガード板２を壁等
に収納可能とし、横方向、前後方向にスライドする構成
であっても本発明に含まれる。そして、本実施の形態に
おいては、油ガード板２を支持する構成として油ガード
板２の下部にＸ字状のロッド７，７を配置する構成とし
が、このＸ字状のロッド７，７は配置しない場合であっ
ても本発明は実施可能であり、油ガード板２を支持する
構成として他の機構による場合であっても本発明に含ま
れる。

【００１３】

【発明の効果】以上説明してきたように、本発明請求項
１記載のコンロ用油ガードでは、油ガード板は使用時に
油ガード板収納部から引き出してコンロ側近に立設し、
不用時は油ガード板収納部に収納する構成としたため、
油ガード板の設置、収納を容易に行なうことができる。
また、油物を調理しない場合、あるいはコンロを使用し
ない場合は、油ガード板を油ガード板収納部にスライド
させて収納することにより、コンロ周辺をフラット（平
ら）な状態として、広く使用し易い状態にすることがで
きる。さらに、油ガード板は不要時には油ガード板収納
部に隠れるのでシステムキッチンの美観を損なうことは
ない。

【００１４】請求項２記載のコンロ用油ガードにおいて
は、溝状部に油ガード板が上下方向にスライドして収納
される構成であるため、コンロ周辺にわずかの隙間があ
れば油ガード板収納部を設置することが可能であり、油
ガード板収納部の設置及びコンロ用油ガードの設置が簡
単となる。

【００１５】請求項３記載のコンロ用油ガードにおいて
は、油ガード板取出し手段を設ける構成としたため、油
ガード板の取り出しが容易となる。

【００１６】請求項４記載のコンロ用油ガードにおいて
は、油ガードの油の付着面にフッ素樹脂加工を施こす構
成としたため、付着した油等の汚れを容易にふき取って
清掃することができ、常に清潔な状態で使用することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態１にかかるコンロ用油ガードを示す
斜視図である。

【図２】実施の形態１にかかる油ガード板取出し手段の
説明図である。

【符号の説明】

Ａ コンロ用油ガード １ コンロ ２ 油ガード板 ３ 油ガード板収納部 ３ａ 溝状部 ４ コイルバネ ５ スイッチ ６ 取手孔 ７ ロッド ８ 長孔 ９ 交軸

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンロ側近に配置して油の飛散を防止す
   るコンロ用油ガードにおいて、 前記コンロ用油ガードは、油ガード板と、該油ガード板
   が収納される油ガード板収納部とを有して構成され、 前記油ガード板は使用時に油ガード板収納部から引き出
   してコンロ側近に立設され、不用時は油ガード板収納部
   に収納されることを特徴とするコンロ用油ガード。
2. 【請求項２】 前記油ガード板収納部は油ガード板が上
   下方向にスライドして収納される溝状部によって構成さ
   れていることを特徴とする請求項１記載のコンロ用油ガ
   ード。
3. 【請求項３】 前記コンロ用油ガードには油ガード板取
   出し手段が設けられ、該油ガード板取出し手段を作動さ
   せることにより、油ガード板の上部が油ガード板収納部
   より飛出し、該飛出した部分に手を掛けて油ガード板を
   引き出すように構成されていることを特徴とする請求項
   ２記載のコンロ用油ガード。
4. 【請求項４】 前記油ガード板には油の付着面にフッ素
   樹脂加工が施されていることを特徴とする請求項１〜３
   いずれか一項記載のコンロ用油ガード。