JPH10204122A - 高強度ポリエチレンフィルム - Google Patents

高強度ポリエチレンフィルム

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JPH10204122A
JPH10204122A JP1009697A JP1009697A JPH10204122A JP H10204122 A JPH10204122 A JP H10204122A JP 1009697 A JP1009697 A JP 1009697A JP 1009697 A JP1009697 A JP 1009697A JP H10204122 A JPH10204122 A JP H10204122A
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catalyst
titanium
aluminum
catalyst precursor
reactor
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JP1009697A
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Junkon Hugh Mark
マーク・ジュンコン・ヒュー
Mey Spaulding Christina
クリスティーナ・メイ・スポールディング
Edward Sprigus Thomas
トマス・エドワード・スプリッグズ
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TMA活性化触媒系に帰する正の特徴を有す
るポリエチレンの製造方法を提供すること。 【解決手段】 エチレン及び少なくとも1種の3〜8個
の炭素原子を有するα−オレフィンコモノマーを、少な
くとも1個の流動床反応器中で気相中で重合条件下で、
電子供与体を含有する担持された又はスプレー乾燥され
た触媒先駆体と助触媒とを含むマグネシウム/チタン系
触媒系と接触させることを含み、(i)助触媒がトリエ
チルアルミニウムであり且つ触媒先駆体を活性化するの
に充分な量の助触媒を添加すること、及び(ii)アルミ
ニウム対チタンの原子比を約10:1〜約22:1の範
囲にすることを特徴とする、高強度ポリエチレンの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高強度フィルム
に加工することができるポリエチレンの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)、特に温和な操作条件下、典型的には100〜30
0psiの圧力及び100℃より低い反応温度において
作られる樹脂についての市場が急速に成長してきてい
る。この低圧法は、インフレートフィルム、流延フィル
ム、射出成形、回転成形、吹込成形、パイプ、チューブ
材料及び電線・ケーブル用途のために広範なLLDPE
製品を提供する。LLDPEは線状の主鎖を本質的に有
し、分枝鎖としては炭素原子数約2〜6個の長さの短い
ものを持つだけである。LLDPEにおいては、分枝鎖
の長さ及び頻度並びにその結果としての密度は、重合に
おいて用いられるコモノマーのタイプ及び量によって調
節される。今日市場に出回っているLLDPE樹脂の大
部分は狭い分子量分布を有するが、広い分子量分布を有
するLLDPE樹脂は数多くの非フィルム用途に利用で
きる。
【0003】有用品タイプの用途に予定されるLLDP
E樹脂には、典型的には、コモノマーとして1−ブテン
が組み込まれる。それより高分子量のα−オレフィンコ
モノマーを用いると、エチレン/1−ブテンコポリマー
と比較して強度の点で有意の利点を有する樹脂が得られ
る。商業的用途における有力な高級α−オレフィンコモ
ノマーは、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン及
び1−オクテンである。多くのLLDPEがフィルム製
品に用いられ、そしてその場合に、LLDPEフィルム
の優れた物理的性質及び引落し(drawdown)特性がこの
フィルムを広い範囲の用途にとって好適なものにする。
LLDPEフィルムの二次加工は、インフレート法及び
スロット流延法によって行なわれるのが一般的である。
得られるフィルムは、優れた引張強さ、高い極限伸び、
良好な衝撃強さ、優れた破壊抵抗及び靭性によって特徴
付けられる。LLDPEは一般的に0.915〜0.9
25g/cm3 の範囲の密度を有するポリエチレンを言
うものと考えられるが、前記の特徴は、非常に低密度の
ポリエチレン、典型的には0.860〜0.914g/
cm3 の範囲の密度を有するポリエチレン、及び中庸密
度のポリエチレン、典型的には0.926〜0.940
g/cm3 の範囲の密度を有するポリエチレンにも適用
することができる。
【0004】これらのポリエチレンはマグネシウム/チ
タン触媒系を用いるよく知られた重合方法によって製造
することができる。米国再発行特許第33683号明細
書においては、これらの方法において助触媒としてのト
リエチルアルミニウム(TEAL)をトリメチルアルミ
ニウム(TMA)に置き換えることによって、ポリエチ
レン製品を嵩密度及び低メルトフロー比の点で改善する
ことができ、得られるフィルムをより低いヘキサン抽出
性物質含有率及びより高い落槍強さの点で改善すること
ができる、ということが見出された。しかしながら、T
MAはTEALよりもはるかに高価であるので、有用品
ポリエチレンの製造費用をひどく高いレベルに上げてし
まう。産業は常に最も低価格の有用品ポリエチレンを製
造するように努力しているので、TMA樹脂特性を達成
することができることを条件として、TMA代替物は間
違いなく有利であろう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、前記のTMA活性化触媒系に帰する正の(positiv
e)特徴を有するポリエチレンの製造方法を提供するこ
とにある。その他の目的及び利点は、以下の説明から明
らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によって、このよ
うな高強度ポリエチレンの製造方法が見出された。この
方法は、エチレン及び少なくとも1種の3〜8個の炭素
原子を有するα−オレフィンコモノマーを、少なくとも
1個の流動床反応器中で気相中で重合条件下で、電子供
与体を含有する担持された又はスプレー乾燥された触媒
先駆体と助触媒とを含むマグネシウム/チタン系触媒系
(即ちマグネシウム/チタンを基とする触媒系)と接触
させることを含み、そして、(i)助触媒がトリエチル
アルミニウムであり且つ前記先駆体を活性化するのに充
分な量で存在すること、及び(ii)アルミニウム対チタ
ンの原子比を約10:1〜約22:1の範囲にすること
を特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】製造されるポリエチレンは、エチ
レンと少なくとも1種の3〜8個の炭素原子を有するα
−オレフィンコモノマー、好ましくはエチレンと1種又
は2種のα−オレフィンコモノマーとのコポリマーであ
る。α−オレフィンは、例えばプロピレン、1−ブテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン及び(又
は)1−オクテンであることができる。
【0008】米国特許第5106926号明細書に、本
発明の方法において有用なマグネシウム/チタン系触媒
系の一例が与えられている。この触媒系は、(a)式M
d Ti(OR)ef (ED)g を有する触媒先駆体
{ここで、Rは1〜14個の炭素原子を有する脂肪族若
しくは芳香族炭化水素基又はCOR’(ここで、R’は
1〜14個の炭素原子を有する脂肪族又は芳香族炭化水
素基である)であり、各OR基は同一であっても異なっ
ていてもよく、Xはそれぞれ塩素、臭素又は沃素であ
り、EDは電子供与体であり、dは0.5〜56であ
り、eは0、1又は2であり、fは2〜116であり、
gは1.5d+2である}、(b)式BX3 又はAlR
(3-e)e を有する少なくとも1種の変性剤(ここで、
各Rは同一であっても異なっていてもよく、アルキル又
はアリールであり、X及びeは成分(a)について前記
した通りである)(成分(a)及び(b)は無機担体中
に含浸される)及び(c)トリエチルアルミニウムのよ
うな様々な助触媒を含む。
【0009】前記先駆体は、チタン化合物、マグネシウ
ム化合物及び電子供与体から調製される。これらの先駆
体を調製するのに有用なチタン化合物は、式: Ti(OR)eh (ここで、R、X及びeは成分(a)について前記した
通りであり、hは1〜4の整数であり、eとhとの合計
は3又は4である)を有する。チタン化合物の例には、
TiCl3 、TiCl4 、Ti(OC252 Br
2 、Ti(OC65 )Cl3 、Ti(OCOCH3
Cl3 及びTi(OCOC65 )Cl3 がある。
【0010】マグネシウム化合物には、MgCl2 、M
gBr2 及びMgI2 のようなマグネシウムハロゲン化
物が包含される。無水MgCl2 が好ましい化合物であ
る。チタン化合物1モル当たりに約0.5〜56モル、
好ましくは約1〜10モルのマグネシウム化合物を用い
る。
【0011】また、マグネシウム/チタン系触媒系の例
として、米国特許第4302565号明細書に記載され
た触媒系を挙げることもできる。別の触媒系は、先駆体
がスプレー乾燥によって形成され、スラリーの形で用い
られるものである。かかる触媒先駆体は、例えばチタ
ン、マグネシウム及び電子供与体、並びに随意としての
アルミニウムのハロゲン化物を含有するものである。こ
の場合、この先駆体は、スラリーの形にするために鉱油
のような炭化水素媒体中に導入される。米国特許第52
90745号明細書を参照されたい。
【0012】本明細書に記載される触媒系中に用いられ
る電子供与体は、約0℃〜約200℃の範囲の温度にお
いて液状であり且つマグネシウム化合物及びチタン化合
物が可溶である有機ルイス塩基である。この電子供与体
は、脂肪族若しくは芳香族カルボン酸のアルキルエステ
ル、脂肪族ケトン、脂肪族アミン、脂肪族アルコール、
アルキル若しくはシクロアルキルエーテル又はそれらの
混合物であることができ、各電子供与体は2〜20個の
炭素原子を有する。これらの電子供与体の中では、2〜
20個の炭素原子を有するアルキルエーテル及びシクロ
アルキルエーテル、3〜20個の炭素原子を有するジア
ルキルケトン、ジアリールケトン及びアルキルアリール
ケトン、並びに2〜20個の炭素原子を有するアルキル
カルボン酸及びアリールカルボン酸のアルキルエステ
ル、アルコキシエステル及びアルキルアルコキシエステ
ルが好ましい。最も好ましい電子供与体はテトラヒドロ
フランである。好適な電子供与体のその他の例には、蟻
酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルエーテル、
ジオキサン、ジ−n−プロピルエーテル、ジブチルエー
テル、蟻酸エチル、酢酸メチル、アニス酸エチル、エチ
レンカーボネート、テトラヒドロピラン及びプロピオン
酸エチルがある。
【0013】チタン化合物と電子供与体との反応生成物
を提供するために初めに過剰の電子供与体が用いられる
が、反応生成物は最終的にチタン化合物1モル当たりに
電子供与体約1〜約20モルを含有し、チタン化合物1
モル当たりに電子供与体約1〜約10モルを含有するの
が好ましい。
【0014】本発明の方法において変性剤は随意である
が、しかし任意のマグネシウム/チタン系触媒系と共に
変性剤を用いるのが一般的である。この変性剤は、前記
の式又は次式: AlRabc (ここで、各Xはそれぞれ塩素、臭素、沃素又はOR’
であり、各R及びR’はそれぞれ1〜14個の炭素原子
を有する飽和脂肪族炭化水素基であり、bは0〜1.5
であり、cは0又は1であり、aとbとcとの合計は3
である)を有することができる。好ましい変性剤には、
アルキルアルミニウムモノ−及びジクロリド(ここで、
各アルキル基は1〜6個の炭素原子を有する)並びにト
リアルキルアルミニウムが包含される。その例には、ジ
エチルアルミニウムクロリド及びトリ−n−ヘキシルア
ルミニウムがある。変性剤を用いることが望まれる場
合、電子供与体1モル当たりに約0.1〜約10モルの
変性剤を用いることができ、電子供与体1モル当たりに
約0.15〜約2.5モルの変性剤を用いるのが好まし
い。通常は、変性剤をイソペンタンのような有機溶媒中
に溶解させ、担体を用いる場合にはこの溶液を担体中に
含浸させ、次いでチタン化合物又は錯体を含浸させ、そ
の後に担持された触媒先駆体を乾燥させる。
【0015】変性剤はまた、式R3 Al又はR2 AlX
によって表わされるものであることもでき、ここで、各
Rはそれぞれアルキル、シクロアルキル、アリール又は
水素であり、Rの少なくとも1個はヒドロカルビルであ
り、R基の2個又は3個が結合して複素環構造を形成し
てもよい。Rがヒドロカルビル基である場合、各Rは1
〜20個の炭素原子を有することができ、1〜10個の
炭素原子を有するのが好ましい。Xはハロゲン、好まし
くは塩素、臭素又は沃素である。ヒドロカルビルアルミ
ニウム化合物の例には、トリイソブチルアルミニウム、
トリ−n−ヘキシルアルミニウム、ジイソブチルアルミ
ニウムヒドリド、ジヘキシルアルミニウムヒドリド、ジ
イソブチルヘキシルアルミニウム、イソブチルジヘキシ
ルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピ
ルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリ
−n−ブチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウ
ム、トリデシルアルミニウム、トリドデシルアルミニウ
ム、トリベンジルアルミニウム、トリフェニルアルミニ
ウム、トリナフチルアルミニウム、トリトリルアルミニ
ウム、ジブチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミ
ニウムクロリド及びエチルアルミニウムセスキクロリド
がある。
【0016】先駆体を担持させる場合には、シリカが好
ましい担体である。その他の好適な担体は、無機酸化
物、例えば燐酸アルミニウム、アルミナ、シリカ/アル
ミナ混合物、ジエチル亜鉛で変性したシリカ、及びトリ
エチルアルミニウムで変性したシリカである。代表的な
担体は、重合に対して本質的に不活性な固体の粒状多孔
質材料である。これは、約10〜約250μ、好ましく
は約30〜約100μの平均粒子寸法、少なくとも20
0m2 /g、好ましくは少なくとも約250m2/gの
表面積、及び少なくとも約100Å、好ましくは少なく
とも約200Åの細孔寸法を有する乾燥粉体として用い
られる。担体の使用量は、担体1g当たりにチタン約
0.1〜約1.0ミリモルになるような量であるのが一
般的であり、担体1g当たりにチタン約0.4〜約0.
9ミリモルになるような量であるのが好ましい。前述の
触媒先駆体のシリカ担体中への含浸は、先駆体とシリカ
ゲルとを電子供与体溶媒又は他の溶媒中で混合し、次い
で減圧下で溶媒を除去することによって達成することが
できる。担体が望まれない場合には、触媒先駆体を液体
の形で用いることができる。
【0017】助触媒は、別個にそのままで又はイソペン
タンのような不活性溶媒中の溶液として、エチレン流入
開始と同時に重合反応器に添加するのが好ましい。不活
性溶媒の追加の例には、ヘキサン、ヘプタン、トルエ
ン、キシレン、ナフサ及び鉱油がある。これらの溶媒
は、反応器に先駆体を導入するために用いることもでき
る。この目的のためには、鉱油のような高沸点溶媒が好
ましい。いずれにしても、助触媒は前述のようにトリエ
チルアルミニウム(TEAL)である。助触媒は、触媒
先駆体を活性化するのに充分な量で添加される。本発明
の方法においては、TEALは、アルミニウム/チタン
原子比が約10:1〜約22:1の範囲、好ましくは少
なくとも約18:1になるのに充分なアルミニウム(の
量)に寄与する。この最終比は、助触媒を添加する前に
例えば変性剤によって反応器に入るアルミニウムを包含
する。
【0018】変性された又は変性されていない先駆体及
び助触媒を含む全体的な触媒系は、通常はこれらの材料
のそれぞれの量をより効果的に調節するために別個の供
給ラインを介して、反応器中に添加される。しかしなが
ら、先駆体及び助触媒を一緒に添加することもできる。
2個以上の反応器を用いる場合には、触媒は第一の反応
器中で製造されたコポリマーと混合され、この混合物が
第二の反応器に移送される。このプロセスモードは、直
列に連結された数個の反応器中で実施することができ
る。各反応器中での重合は、連続流動床を用いて気相中
で実施するのが好ましい。代表的な流動床反応器は、米
国特許第4482687号明細書に記載されたものであ
る。
【0019】一つの代表的な反応器重合において、操作
温度は約60℃〜約110℃の範囲にするのが一般的で
ある。好ましい操作温度は望まれる密度に応じて変化
し、即ち、より低い密度が望まれる場合にはより低い操
作温度、より高い密度が望まれる場合にはより高い操作
温度にする。圧力、即ち反応器中の全圧は、約14.1
〜約31.6Kg/cm2 (約200〜約450ps
i)の範囲にすることができ、約19.7〜約24.6
Kg/cm2 (約280〜約350psig)の範囲に
するのが好ましい。エチレン分圧は少なくとも約1.4
Kg/cm2 (約20psi)であり、少なくとも約
6.3Kg/cm2 (約90psi)にするのが好まし
い。全圧の残りはエチレン以外のα−オレフィン及び窒
素のような不活性気体によってもたらされる。
【0020】代表的な流動床反応器は、次のように説明
することができる。この床は通常、反応器内で製造され
るべき樹脂と同じ樹脂の粒状樹脂から作られる。従っ
て、重合が進行している間、この床は、形成されたポリ
マー粒子、成長しているポリマー粒子及び重合によって
流動化される触媒粒子、並びに、粒子を分離させて流体
としての働きをさせるのに充分な流量又は速度で導入さ
れる変性用気体成分を含む。流動化用気体は、初期供給
物、補給(make up) 供給物及び循環(再循環)気体、即
ちコモノマー、並びに所望に応じて変性剤及び(又は)
不活性キャリヤーガスから成る。
【0021】反応装置の必須部品は、容器、床、気体分
配板、入口及び出口管、圧縮機、循環気体冷却器並びに
生成物排出システムである。容器中には、床の上方に速
度低下帯域があり、床中に反応帯域がある。これらは共
に気体分配板の上方にある。
【0022】代表的な流動床反応器は、米国特許第44
82687号明細書に記載されたものである。
【0023】エチレン、その他の気体状α−オレフィン
及び用いる場合の水素の気体状供給流、並びに液状α−
オレフィン及び助触媒溶液は、反応器再循環ラインに供
給するのが好ましい。場合によっては、助触媒溶液を流
動床反応器に直接供給することもできる。触媒先駆体
は、固体として又は鉱油スラリーとして流動床中に注入
するのが好ましい。重合反応を開始させるためには、初
めに高レベルのトリエチルアルミニウム、例えばAl/
Ti原子比が約40:1又はそれ以上になる量のトリエ
チルアルミニウムを用いることが提案される。反応が始
まり、反応が安定したらすぐに、Al/Ti比を小さく
して約10:1〜約22:1にする。本発明の方法はこ
の時点から進行する。流動床中に導入されるコモノマー
のモル比を変えることによって、生成物の組成を変える
ことができる。重合によって床の高さが高くなるにつれ
て、反応器から生成物が顆粒又は粒子の形で連続的に排
出される。触媒供給速度を調節することによって生産速
度が調節される。
【0024】約10:1〜約22:1のAl/Ti原子
比での重合反応器の稼働を保証するための代表的な方法
は、2個の極めて正確な流量計を用いてTEAL流量を
確かめ、TEALを希釈してより高い流量を達成するこ
とである。また、Al/Ti原子比及びその他の生成物
特性(例えばメルトインデックス)を頻繁に監視するこ
とによって、この原子比が維持されていることを確認す
ることもできる。これは非常に重要なことである。何故
ならば、TEAL濃度の上昇は、水素、コモノマー及び
エチレンのレスポンスを変化させて、規格外樹脂、無制
御反応又は凝集物の形成の危険性及び落槍強さの低下を
もたらすからである。
【0025】水素:エチレンのモル比を調節することに
よって、平均分子量を調節することができる。α−オレ
フィン(エチレン以外)は、コポリマーの約20重量%
までの総量で存在させることができ、コポリマーの重量
を基準として約1〜約15重量%の総量でコポリマー中
に含有させるのが好ましい。
【0026】凝集を防止するためには、温度調節に加え
て、いくつかの手段を採ることができる。反応器と生成
物容器との間の生成物排出ラインは、生成物落としの間
隔の間で肉厚物によって詰まることがしばしばある。こ
の詰まるという問題点は、ライン中に窒素又は反応器気
体の連続的パージ流を通すことによって防止される。ま
た、反応器の表面を低表面エネルギー材料でコーティン
グすることも、付着物の付着速度を遅くするのに有益で
あることが証明されている。さらに、床中の静電気レベ
ルを調節することによって、静電気によって引き起こさ
れる粒子の凝集が防止される。静電気は、反応速度を調
節すること、気体組成の迅速な変化を防止すること、静
電気中和剤を選択して用いること及び表面をアルキルア
ルミニウムによって不動態化することによって、満足で
きるレベルに調節することができる。
【0027】気体状反応体及び液状反応体を含む反応体
の混合物、触媒並びに樹脂の流動床中の滞留時間は、約
1〜約12時間の範囲にすることができ、約2〜約5時
間の範囲にするのが好ましい。
【0028】樹脂生成物は、その目的に適した慣用の押
出機を用いて押出してフィルムにすることができる。押
出機及び押出方法は、米国特許第4814135号、同
第4857600号、同第5076988号及び同第5
153382号の各明細書に記載されている。フィルム
を形成させるために用いることができる様々な押出機の
例には、インフィレートフィルム押出ダイ及び空冷環及
び連続引取装置による変更を加えられたもののような一
軸スクリュータイプのもの、インフレートフィルム押出
機並びにスロット流延押出機がある。代表的な一軸スク
リュータイプの押出機は、その上流端部にホッパーを有
し且つその下流端部にダイを有するものと記述すること
ができる。ホッパーは、スクリューを収納したバレル中
に(成形材料を)供給する。下流端部の、スクリューの
端部とダイとの間に、スクリーンパック及びブレーカー
プレートが配置される。押出機のスクリュー部分は、供
給区画、圧縮区画及び計量区画の3つの区画に分けられ
ると考えられ、後部加熱帯域から前部加熱帯域までの複
数の加熱帯域があり、これらの複数の区画及び帯域は上
流から下流に向けて配置される。2個以上バレルを有す
る場合、これらのバレルは直列に連結される。それぞれ
のバレルの長さ対直径の比は約16:1〜約30:1の
範囲である。押出は、約160〜約270℃の範囲の温
度において行なうことができ、約180〜約240℃の
範囲の温度において実施するのが好ましい。
【0029】樹脂生成物において見出される本発明の利
点は改善された嵩密度及びより低いメルトフロー比であ
り、得られるフィルムにおいて見出される本発明の利点
はより低いヘキサン抽出性物質含有率及びより高い落槍
衝撃強さであり、全体として見出される本発明の利点は
TMAを上回るTEALの費用の節約である。
【0030】樹脂中に導入することができる慣用の添加
剤の例としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止
剤、顔料、染料、成核剤、充填剤、スリップ剤、難燃
剤、可塑剤、加工助剤、滑剤、安定剤、煤煙防止剤、粘
度調節剤、架橋剤、触媒、ブースター、粘着付与剤及び
粘着防止剤が挙げられる。充填剤を除いて、これら添加
剤は、ポリマー100重量部当たりにそれぞれ約0.1
〜約10重量部の量で樹脂中に存在させることができ
る。充填剤は、樹脂100重量部当たりに200重量部
まで又はそれ以上の量で添加することができる。
【0031】本明細書において言及した特許明細書は、
参考用として本明細書に取り入れられる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに例示す
る。
【0033】例1〜8 触媒先駆体A :圧力及び温度調節装置並びにタービン式
撹拌機を備えた1900リットルの容器中で、三塩化チ
タン触媒先駆体を調製する。常に窒素雰囲気(H2 Oは
5ppm未満)を保つ。
【0034】H2 O含有率40ppm未満の無水テトラ
ヒドロフラン(THF)1480リットルを前記容器に
添加する。このTHFを50℃の温度に加熱し、粒状金
属マグネシウム1.7kg(70.9グラム原子)を添
加し、次いで四塩化チタン27.2kg(137モル)
を添加する。この金属マグネシウムは、0.1〜4mm
の範囲の粒子寸法を有する。四塩化チタンは、約30分
かけて添加する。
【0035】この混合物を連続的に撹拌する。四塩化チ
タンを添加したことの結果として起こる発熱によって、
約3時間の間で混合物の温度が約72℃に上昇する。さ
らに約4時間加熱することによって温度を約70℃に保
つ。この時間の終わりに、二塩化マグネシウム61.7
kg(540モル)を添加し、さらに8時間、70℃に
おける加熱を続ける。次いでこの混合物を100μのフ
ィルターを通してろ過して、溶解しなかった二塩化マグ
ネシウム及び反応しなかったマグネシウム(0.5重量
%未満)を除去する。
【0036】上で調製した混合物に、0.1〜1μの範
囲の粒子寸法を有するヒュームドシリカ100kgを約
2時間かけて添加する。この時間の間及びその後数時
間、タービン式撹拌機によって混合物を撹拌して、シリ
カを溶液中に充分に分散させる。この時間の間中、混合
物の温度を70℃に保ち、常に窒素雰囲気を保つ。
【0037】得られたスラリーを、回転式アトマイザー
を備えた直径8フィートの閉サイクルスプレー乾燥機を
用いてスプレー乾燥する。回転式アトマイザーは、12
μのD50を有する触媒粒子を与えるように調節する。ス
プレー乾燥機のスクラバー区画は、約−4℃に保つ。
【0038】窒素ガスをスプレー乾燥機中に140℃の
入口温度において導入し、約1700kg/時間の速度
で循環させる。このスプレー乾燥機に触媒スラリーを、
約35℃の温度及び約90〜95kg/時間の速度にお
いて、又は約100℃の出口気体温度をもたらすのに足
りる温度及び速度において供給する。噴霧圧力は大気圧
より僅かに高い圧力にする。スプレー乾燥された触媒粒
子の離散粒子が形成される。
【0039】スプレー乾燥された触媒は、Ti2.5重
量%、Mg6.3重量%及びTHF29.2重量%を含
有する。粒子は、ドデカン溶媒を用いてLeeds and Nort
hrupMicrotrac(登録商標)粒子寸法分析機によって測
定して8μのD10、12μのD50及び18.6μのD90
を有する。
【0040】タービン式撹拌機を備えた400リットル
の容器中で触媒先駆体離散粒子を窒素雰囲気下で鉱油と
混合して、固体触媒先駆体約28重量%を含有するスラ
リーを形成させる。鉱油中のトリ−n−ヘキシルアルミ
ニウムの50重量%溶液を添加し、スラリーを1時間撹
拌する。トリ−n−ヘキシルアルミニウム溶液は、触媒
中のTHF1モル当たりにトリ−n−ヘキシルアルミニ
ウム0.2モルになるのに足りる量で用いる。次いで鉱
油中のジエチルアルミニウムクロリド(DEAC)の3
0重量%溶液を添加し、この混合物をさらに1時間撹拌
する。DEACは、触媒中のTHF1モル当たりにDE
AC0.45モルになるのに足りる量で用いる。
【0041】触媒先駆体B:圧力及び温度調節装置並び
にタービン式撹拌機を備えた600リットルの容器中
で、三塩化チタン触媒先駆体を調製する。常に窒素雰囲
気(H2 Oは5ppm未満)を保つ。
【0042】無水THF(H2 O含有率40ppm未
満)460リットルを前記容器に添加し、次いで無水
(H2 O含有率100ppm未満)二塩化マグネシウム
18.7kg(196モル)及びTiCl3 ・1/3 Al
Cl3 7.67kg(TiCl33805モル)を添加
する。混合タンクの圧力を140mmHgに上昇させ、
混合物を撹拌し、80℃に4〜6時間加熱して、マグネ
シウム化合物及びチタン化合物を溶解させる。この混合
物を100μのフィルターに通してろ過して、溶解しな
かった塩化マグネシウム(40.5重量%未満)を除去
する。
【0043】800℃において脱水し且つ随意に4〜8
重量%のTEALで処理した多孔質シリカ500gを前
記の溶液に添加し、80℃、1200mmHgにおいて
2時間撹拌する。この混合物を、圧力を下げ且つ過剰分
のTHFを急速気化させる(flash) ことによって乾燥さ
せる。得られた触媒先駆体は、シリカの粒子寸法を有す
る乾燥自由流動性粉体である。吸着させた先駆体は、次
式を有する:TiMg3.0 Cl10THF6.7
【0044】所望の重量の前記の先駆体を、スラリー系
を提供するのに充分な量のイソペンタンと共に混合タン
クに添加する。この混合タンクに、イソペンタン中のD
EACの20重量%溶液を添加する。DEACは、先駆
体中のTHF1モル当たりにDEAC0.45モルにな
るような量で用いる。この混合物を30分間撹拌して、
DEACを先駆体と反応させる。この混合タンクに、イ
ソペンタン中のトリ−n−ヘキシルアルミニウムの20
重量%溶液を添加する。トリ−n−ヘキシルアルミニウ
ムは、先駆体中のTHF1モル当たりにトリ−n−ヘキ
シルアルミニウム0.20モルになるのに足りる量で用
いる。この混合物を30分間撹拌して、トリ−n−ヘキ
シルアルミニウムを先駆体と反応させる。
【0045】スラリーが充分に混合されたら、次いで乾
燥窒素パージ下で70℃の温度においてスラリーを乾燥
させて、イソペンタンを除去する。得られた先駆体は、
シリカの細孔中に含浸されている。この先駆体は、シリ
カの粒子寸法を有する乾燥自由流動性粉体である。
【0046】触媒先駆体C:トリ−n−ヘキシルアルミ
ニウムの使用量をTHF1モル当たりにトリ−n−ヘキ
シルアルミニウム0.30モルになるのに足りる量とし
且つDEACの使用量をTHF1モル当たりにDEAC
0.40モルになるのに足りる量としたことを除いて、
触媒先駆体Aと同じ態様で触媒先駆体を調製する。
【0047】触媒先駆体D:トリ−n−ヘキシルアルミ
ニウムの使用量をTHF1モル当たりにトリ−n−ヘキ
シルアルミニウム0.30モルになるのに足りる量とし
且つDEACの使用量をTHF1モル当たりにDEAC
0.40モルになるのに足りる量としたことを除いて、
触媒先駆体Bと同じ態様で触媒先駆体を調製する。
【0048】各例において、流動床反応器中でエチレン
を1−ヘキセンと共重合させる。各反応器中の全圧は約
21Kg/cm2 (300psia)にする。表に記載
した条件下で平衡に達した後に、それぞれの重合を連続
的に実施する。第一の反応器中で、ポリエチレン粒子の
流動床中に触媒先駆体及び助触媒をエチレン、1−ヘキ
セン及び水素と一緒に連続的に供給することによって、
重合を開始させる。助触媒(TEAL又はTMA)は、
初めにイソペンタン中に溶解させる(助触媒1〜5重量
%)。生成物ブレンドを連続的に取り出す。
【0049】重合条件変数に加えて、樹脂特性及びフィ
ルム特性を以下の表に与える。
【0050】例1及び2においては慣習的なレベルのT
EALを用い、例3及び4においては慣習的なレベルの
TMAを用い、例6においては慣習的なレベルよりは低
いレベル、即ちアルミニウム/チタン原子比が29とな
るレベルのTEALを用い、例5、7及び8は本発明の
具体例であり、これらにおいては低いレベル、即ちアル
ミニウム/チタン原子比がそれぞれ19、20及び20
となるレベルのTEALを用いる。
【0051】
【表1】
【表2】
【0052】表に対する脚注 1.アルミニウム/チタン原子比。これは最終的な反応
器中のAl/Ti原子比であり、変性剤段階において導
入されるアルミニウムを包含する。 Al/Ti原子比=1.78×(Alのppm/Tiの
ppm) 2.触媒生産性={装填チタン(重量%)/102 }÷
{残留チタン(ppm)/106 } 3.標準化された触媒生産性=(標準エチレン分圧/エ
チレン分圧)2 ・触媒生産性 4.密度は、ASTM法D−1928、手順Cに従って
プラックを製造し、次いでASTM法D−1505によ
るように試験することによって測定される。密度はg/
cm3 で報告される。 5.メルトインデックスは、ASTM法D−1238、
条件Eの下で決定される。これは190℃において測定
され、g/10分として報告される。 6.フローインデックスは、ASTM法D−1238、
条件Fの下で決定される。これは190℃において、前
記のメルトインデックス試験において用いられる重量の
10倍の重量で測定される。 7.メルトフロー比は、フローインデックス対メルトイ
ンデックスの比である。 8.落槍強さは、ASTM法D−1709に従って測定
される。落槍はg/ミルで報告される。試験したフィル
ムは1.0ミルの厚さを有し、次の押出条件下で製造さ
れる:約8.9cm(3.5インチ)のGloucester(登
録商標)ライン、ダイ直径約15cm(6インチ);ダ
イギャップ90ミル、ブローアップ比3:1、フロスト
ライン高さ約51cm(20インチ):ダイ速度約1.
5g/時間・cm(8.5ポンド/時間・インチ);バ
レル温度(°F)380/380/380/380(3
80°F=約193℃);アダプターダイ温度(°F)
420/420/420(420°F=約215℃)。
【0053】慣習的なレベルのTMAを用いた例3と慣
習的なレベルのTEALを用いた例1とを比較する(こ
れらの例は密接に類似した担持触媒を用いる)と、例3
においては水素要求が増大し、触媒生産性が低下する
が、しかし高強度ポリエチレンにおいて非常に重要な落
槍強さが劇的に増大することが観察される。このこと
は、慣習的なレベルのTMAを用いた例4と慣習的なレ
ベルのTEALを用いた例2とを比較した(これらの例
は密接に類似したスプレー乾燥触媒を用いる)場合にも
真実である。
【0054】例5のTEAL(本発明の具体例)を慣習
的なレベルのTEALを用いた例1と比較する(これら
の例は密接に類似した担持触媒を用いる)と、例5にお
いては水素要求が増大し、触媒生産性が低下するが、落
槍強さが劇的に増大することが観察される。
【0055】慣習的なレベルよりは低いレベルのTEA
Lを用いた例6と慣習的なレベルのTEALを用いた例
1とを比較すると、例6においては水素要求が増大し、
触媒生産性が低下し、しかし落槍強さは増大しないこと
が観察される。
【0056】例7及び8のTEAL(本発明の具体例)
を慣習的なレベルのTEALを用いた例2と比較する
(これらの例は密接に類似したスプレー乾燥触媒を用い
る)と、例7及び8においては水素要求が増大し、触媒
生産性が低下するが、落槍強さが劇的に増大することが
観察される。
【0057】慣習的なレベルよりは低いレベルのTEA
Lを用いた例6は、TEALを用いた場合のAl/Ti
原子比の臨界性を示す。約23以上のAl/Ti原子比
においては落槍強さが低いが、約22以下のAl/Ti
原子比においては落槍強さが劇的に高い。
【0058】従って、マグネシウム/チタン系触媒系に
おいては、担持されたものもスプレー乾燥させたもの
も、低いレベルの安価なTEALがより高価なTMAの
優れた代替物となることがわかる。
【0059】しかしながら、約10:1のAl/Ti原
子比より低いレベルでTEAL助触媒を用いると、生産
性が急に落ち、シーティング及び静電気に対して反応器
がより敏感になることが観察される。さらに、水素レス
ポンスのさらなる増大のために、特性を調節することが
さらにより困難になる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】凝集を防止するためには、温度調節に加え
て、いくつかの手段を採ることができる。反応器と生成
物容器との間の生成物排出ラインは、生成物が落下する
合間に肉厚物によって詰まることがしばしばある。この
詰まるという問題点は、ライン中に窒素又は反応器気体
の連続的パージ流を通すことによって防止される。ま
た、反応器の表面を低表面エネルギー材料でコーティン
グすることも、付着物の付着速度を遅くするのに有益で
あることが証明されている。さらに、床中の静電気レベ
ルを調節することによって、静電気によって引き起こさ
れる粒子の凝集が防止される。静電気は、反応速度を調
節すること、気体組成の迅速な変化を防止すること、静
電気中和剤を選択して用いること及び表面をアルキルア
ルミニウムによって不動態化することによって、満足で
きるレベルに調節することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスティーナ・メイ・スポールディング アメリカ合衆国ウエストバージニア州ダン バー、ロクサラナ・ヒルズ・ドライブ566 (72)発明者 トマス・エドワード・スプリッグズ アメリカ合衆国ウエストバージニア州クロ ス・レインズ、ビラ・パイク5201

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン及び少なくとも1種の3〜8個
    の炭素原子を有するα−オレフィンコモノマーを、少な
    くとも1個の流動床反応器中で気相中で重合条件下で、
    電子供与体を含有する担持された又はスプレー乾燥され
    た触媒先駆体と助触媒とを含むマグネシウム/チタン系
    触媒系と接触させることを含み、(i)助触媒がトリエ
    チルアルミニウムであり且つ触媒先駆体を活性化するの
    に充分な量の助触媒を添加すること、及び(ii)アルミ
    ニウム対チタンの原子比を約10:1〜約22:1の範
    囲にすることを特徴とする、高強度ポリエチレンの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 コモノマーが1−ブテン又は1−ヘキセ
    ンである、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 触媒先駆体がスプレー乾燥された、請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 触媒先駆体が担持された、請求項1記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 触媒先駆体がシリカ上に担持された、請
    求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 エチレン及び少なくとも1種の3〜8個
    の炭素原子を有するα−オレフィンコモノマーを、流動
    床反応器中で気相中で重合条件下で、 (a)電子供与体及び変性剤を含有するスプレー乾燥さ
    れた触媒先駆体並びに (b)助触媒を含むマグネシウム/チタン系触媒系と接
    触させることを含み、(i)反応器に導入する前に変性
    剤を触媒先駆体中に電子供与体1モル当たりに変性剤約
    0.1〜約10モルの量で導入すること、(ii)助触媒
    がトリエチルアルミニウムであり且つ触媒先駆体を活性
    化するのに充分な量の助触媒を添加すること、及び(ii
    i)アルミニウム対チタンの原子比を約18:1〜約2
    2:1の範囲にすることを特徴とする、高強度ポリエチ
    レンの製造方法。
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