JPH10202025A - 空気清浄用フィルター - Google Patents

空気清浄用フィルター

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JPH10202025A
JPH10202025A JP9009913A JP991397A JPH10202025A JP H10202025 A JPH10202025 A JP H10202025A JP 9009913 A JP9009913 A JP 9009913A JP 991397 A JP991397 A JP 991397A JP H10202025 A JPH10202025 A JP H10202025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypropylene
biodegradable plastic
filter
nonwoven fabric
air purifying
Prior art date
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Pending
Application number
JP9009913A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironao Numamoto
浩直 沼本
Masaharu Ota
雅春 太田
Shiho Furuya
志保 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9009913A priority Critical patent/JPH10202025A/ja
Publication of JPH10202025A publication Critical patent/JPH10202025A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Filtering Materials (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はゴミ問題を考慮した高性能な空気清
浄用フィルターを提供するものである。 【解決手段】 生分解性プラスチックを含有する繊維の
不織布をコルゲート加工して構成される空気清浄用フィ
ルター1。また、生分解性プラスチック30〜70wt
%とポリプロピレン70〜30wt%から構成される。
また、中心部と外層部の2層からなり、前記中心部は生
分解性プラスチック、外層部はポリプロピレンである繊
維の不織布をコルゲート加工して構成される。したがっ
て、使用後に埋め立てゴミとされた場合、土中で分子レ
ベルまで分解される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気清浄用を目的
とするフィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気清浄用フィルターはポリエス
テルあるいはポリプロピレンからなる繊維を不織布とし
てフィルター状にして使用していた。ポリプロピレンに
対しては高性能化を図るため、その後に製品を永久帯電
させて提供し、その結果大気中の小さなゴミ、ホコリを
効率よく除去し、清浄なものとすることができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年家
電製品のリサイクル化、ゴミの分別収集が叫ばれる中で
はいくら使い捨ての小さな部品といえども、そのままに
しておくわけにはいかなくなってきている。すなわち、
フィルターが使用後に埋め立てゴミとされた場合にはポ
リエステル、ポリプロピレンからなるものはそのままの
形状を保ち続けてしまう。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を鑑みて、ゴ
ミ問題を考慮した高性能な空気清浄用フィルターを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、生分解性プラスチックを含有する繊維から
なる不織布をコルゲート加工して構成される空気清浄用
フィルターである。フィルター構成材として生分解性プ
ラスチックが含まれることによって、使用後埋め立てゴ
ミ化された場合には土壌中で次第に分子レベルまで分解
される。また、焼却ゴミ化された場合にも生分解性プラ
スチックはポリプロピレンに比べて単位当りの発生熱が
小さいので焼却炉に負荷を与えることが軽減される。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するための請求
項1記載の発明は、生分解性プラスチックを含有する繊
維からなる不織布をコルゲート加工して構成される空気
清浄用フィルターである。
【0007】請求項2、3記載の発明は、少なくとも生
分解性プラスチックとポリプロピレンからなる繊維を混
合し、実用に際して高性能化の図れる組成を設定したも
のである。
【0008】また、請求項4記載の発明は、繊維自体を
生分解性プラスチックとポリプロピレンとで複合化し
て、さらに高性能化と生分解性を向上させた。
【0009】また、請求項5記載の発明は、本目的に適
した生分解性プラスチックとして耐久性、製造加工性の
観点からポリ乳酸系を選択した。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0011】(実施例1)ポリ乳酸系を繊維化した後、
目付40g/m2 の不織布を得た。その後前記不織布を
コルゲート形状に加工して図1、2に示すようなサンプ
ルA(長さL=175、巾W=65、高さH=5、山高
さh=2.7、ピッチP=5)を得た。
【0012】(実施例2)脂肪族ポリエステル系を繊維
化した後、目付40g/m2 の不織布を得た。その後前
記不織布を実施例1と同様に加工してサンプルBを得
た。
【0013】(実施例3)酢酸セルロース系を繊維化し
た後、目付40g/m2 の不織布を得た。その後前記不
織布を実施例1と同様に加工してサンプルCを得た。
【0014】(実施例4)デンプン/変性ポリビニルア
ルコール系を繊維化した後、目付40g/m2 の不織布
を得た。その後前記不織布を実施例1と同様に加工して
サンプルDを得た。
【0015】(比較例1)ポリエステルを繊維化した
後、目付40g/m2 の不織布を得た。その後前記不織
布を実施例1と同様に加工してサンプルEを得た。
【0016】上記サンプルA〜Eに対して土中埋設試験
を行った。試験方法はサンプルを深さ10cmのところ
に6ケ月間埋めて、その後の重量変化率と外観で評価し
た。その結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1から明らかなように、フィルターを生
分解性プラスチックからなる繊維の不織布で構成するこ
とによって種類によっての差はあるが次第に分解される
ことを確認した。この中で、分解速度の速い脂肪族ポリ
エステル系、デンプン/変性ポリビニルアルコール系を
使用するのであれば、既存のポリエステル、ポリプロピ
レンとの併用でも充分な分解効果が得られた。
【0019】次に、空気清浄用に使用される帯電フィル
ターへの適用について述べる。図3は、空気調和機室内
機の前面パネル2を開いた状態の外観図および一部断面
図である。前面パネル2の内部にはエアフィルター3が
位置し、その内部に空気清浄用フィルター1が外枠4に
内装されて配置している。図4に空気清浄用フィルター
1と外枠4の解体図を示す。機能としては、前面グリル
5と前面パネル1を通過した室内空気がエアフィルター
3を通過した後、空気清浄用フィルター1を通過して清
浄化を行っている。空気清浄用フィルター1について、
下記の検討を行った。
【0020】(実施例5)ポリ乳酸系とポリプロピレン
をそれぞれ繊維化した後、均等に配合して目付40g/
2 の不織布を得た。その後前記不織布を実施例1と同
様に加工した後、永久帯電させてサンプルFを得た。
【0021】(実施例6)ポリ乳酸系とポリプロピレン
をそれぞれ繊維化した後、ポリ乳酸系:ポリプロピレン
=3:7(重量比)に配合して目付40g/m2 の不織
布を得た。その後前記不織布を実施例1と同様に加工し
た後、永久帯電させてサンプルGを得た。
【0022】(実施例7)ポリ乳酸系とポリプロピレン
をそれぞれ繊維化した後、ポリ乳酸系:ポリプロピレン
=7:3(重量比)に配合して目付40g/m2 の不織
布を得た。その後前記不織布を実施例1と同様に加工し
た後、永久帯電させてサンプルHを得た。
【0023】(実施例8)中心部をポリ乳酸系で使用
し、その外層にポリプロピレンが被覆されるように繊維
化した後、目付40g/m2 の不織布を得た。その後前
記不織布を実施例1と同様に加工した後、永久帯電させ
てサンプルIを得た。
【0024】(比較例2)ポリプロピレンを繊維化した
後、目付40g/m2 の不織布を得た。その後前記不織
布を実施例1と同様に加工した後、永久帯電させてサン
プルJを得た。
【0025】上記サンプルF〜Jを使用して、ホコリ捕
集効率の試験を行った。試験方法はサンプルを永久帯電
後に1週間放置させてから、粒子NaCl(平均0.3
μm)を風速100cm/secで通過させてパーティ
クルカウンターで捕集効率を測定した。
【0026】
【表2】
【0027】上記結果から明らかなように、生分解性プ
ラスチックをポリプロピレンと混合させることによって
帯電特性低下の小さいフィルターを得ることができた。
また、中心部をポリ乳酸系、外層部をポリプロピレンと
することによって、従来のポリプロピレンと同等の性能
を示した。
【0028】サンプルF〜Jを使用して、土中埋設試験
を行った。試験方法はサンプルを深さ10cmのところ
に6ヶ月間埋めて、その後の重量変化と外観で評価し
た。
【0029】その結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】上記結果から明らかなように、土中での生
分解性も本実施例のサンプルについては確認された。
【0032】ポリ乳酸系とポリプロピレンの繊維を混合
してフィルターとする場合にはポリ乳酸系を多くすると
帯電特性が低下していき、ポリプロピレンを多くすると
生分解性が低下してくるので本発明の目的を鑑みて実用
に供する組成は生分解性プラスチック30〜70wt
%、ポリプロピレン70〜30wt%から構成されるこ
とが好ましい。
【0033】実施例5〜8についてはポリ乳酸系での結
果を示したが、ポリ乳酸は生分解性プラスチックの中で
も剛性があって繊維化に適した特性を有し、その後の製
造加工性に優れており、本発明の目的に好ましい材質で
あった。しかし、ポリ乳酸系と同様の剛性を有するもの
であれば他の生分解性プラスチックでも問題なくフィル
ターを製造することができる。
【0034】また、コルゲート加工を行う際に、山部と
平面部を接合させるためにわずかな接着剤(通常約3w
t%以下)を使用するが、この程度であれば生分解性阻
害への影響はないようであった。しかし、当然多くなる
と影響がでてくるので、使用量はできる限り少なくする
ことが好ましい。
【0035】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、空気清浄用フィルターに生分解
性プラスチックを含有させることによって、土中で形状
崩壊、生分解が可能となった。
【0036】また、請求項2,3記載の発明によれば、
生分解性プラスチックとポリプロピレンとを組み合わせ
ることによってほとんど従来のポリプロピレン製のもの
と性能遜色ないレベルの帯電特性低下が小さく、生分解
性を保有する空気清浄用フィルターが得られた。
【0037】また、請求項4記載の発明によればさらに
従来のポリプロピレンと同等性能で生分解性を有する空
気清浄用フィルターが得られた。さらに本発明の目的に
適した生分解性プラスチックは信頼性、製造加工性の観
点からポリ乳酸系を選択した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において示す空気清浄用フィ
ルターの外観図
【図2】本発明の一実施例において示す空気清浄用フィ
ルターの一部拡大図
【図3】本発明の実施例に供される空気調和機室内機の
外観図および一部断面図
【図4】本発明の実施例に供される空気清浄用フィルタ
ーとその外枠の解体図
【符号の説明】
1 空気清浄用フィルター 2 前面パネル 3 エアフィルター 4 外枠 5 前面グリル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性プラスチックを含有する繊維か
    らなる不織布をコルゲート加工して構成されることを特
    徴とする空気清浄用フィルター。
  2. 【請求項2】 少なくとも生分解性プラスチックとポリ
    プロピレンの繊維からなる不織布をコルゲート加工して
    構成されることを特徴とする空気清浄用フィルター。
  3. 【請求項3】 少なくとも生分解性プラスチック30〜
    70wt%とポリプロピレン70〜30wt%から構成
    されることを特徴とする請求項2記載の空気清浄用フィ
    ルター。
  4. 【請求項4】 中心部と外層部の2層からなり、前記中
    心部は生分解性プラスチックであり、外層部はポリプロ
    ピレンである繊維の不織布をコルゲート加工して構成さ
    れることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に
    記載の空気清浄用フィルター。
  5. 【請求項5】 生分解性プラスチックがポリ乳酸系であ
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記
    載の空気清浄用フィルター。
JP9009913A 1997-01-23 1997-01-23 空気清浄用フィルター Pending JPH10202025A (ja)

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Cited By (5)

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