JPH1020118A - 粘着型偏光板 - Google Patents
粘着型偏光板Info
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- JPH1020118A JPH1020118A JP8177912A JP17791296A JPH1020118A JP H1020118 A JPH1020118 A JP H1020118A JP 8177912 A JP8177912 A JP 8177912A JP 17791296 A JP17791296 A JP 17791296A JP H1020118 A JPH1020118 A JP H1020118A
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- Japan
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- polarizing plate
- acrylate
- meth
- layer
- polyacrylate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温下においても偏光板から粘着剤層のアン
カー剥離を生じない粘着型偏光板を提供する。 【解決手段】 偏光板の一方の面に、特定の物性を有
し、かつ、１級アミノ基を有するポリアクリル酸エステ
ル層と、アクリル系粘着剤層とがこの順に積層されてお
り、ポリアクリル酸エステルのアミン当量が一定範囲で
あり、かつ、塗布量が一定範囲であることを特徴とする
粘着型偏光板。
カー剥離を生じない粘着型偏光板を提供する。 【解決手段】 偏光板の一方の面に、特定の物性を有
し、かつ、１級アミノ基を有するポリアクリル酸エステ
ル層と、アクリル系粘着剤層とがこの順に積層されてお
り、ポリアクリル酸エステルのアミン当量が一定範囲で
あり、かつ、塗布量が一定範囲であることを特徴とする
粘着型偏光板。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着型偏光板に関す
る。より詳しくは、高温下において、偏光板とアクリル
系粘着剤層の間の剥離を生じない粘着型偏光板に関す
る。
る。より詳しくは、高温下において、偏光板とアクリル
系粘着剤層の間の剥離を生じない粘着型偏光板に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】光学機器や表示装置においては、偏光を
得るために偏光板が汎用されている。例えば、液晶表示
装置の場合は、液晶セル（主にガラス板からなる）にア
クリル系粘着剤を介して偏光板を固定してなる偏光板固
定物が用いられている。これら偏光板は計測機及びテレ
ビ等の種々の分野に普及して、過酷な条件下で使用され
る機会が増大した。
得るために偏光板が汎用されている。例えば、液晶表示
装置の場合は、液晶セル（主にガラス板からなる）にア
クリル系粘着剤を介して偏光板を固定してなる偏光板固
定物が用いられている。これら偏光板は計測機及びテレ
ビ等の種々の分野に普及して、過酷な条件下で使用され
る機会が増大した。
【０００３】しかしながら、汎用のアクリル系粘着剤を
用いた場合、高温下において偏光板の熱収縮が起こり、
偏光板とアクリル系粘着剤層の間の剥離（以下全文通し
てアンカー剥離と記す）が生じがちである。そのため、
例えば、特開昭５０−１４７９５４号公報では、偏光板
と透明基材の間にシランカップリング剤層と接着剤層を
形成することにより、偏光板と透明基材との粘着性及び
耐水性が向上した偏光板固定物を得ており、また、特開
平３−１２４７１号公報では、アクリル系粘着剤層のア
クリル系ポリマーの架橋度と未架橋アクリル系ポリマー
の重量平均分子量を調節することにより、耐熱性、耐湿
性及び密着耐久性に優れた偏光板固定物を得ているが、
必ずしも充分な品質の偏光板固定物を得ることはできて
いない。
用いた場合、高温下において偏光板の熱収縮が起こり、
偏光板とアクリル系粘着剤層の間の剥離（以下全文通し
てアンカー剥離と記す）が生じがちである。そのため、
例えば、特開昭５０−１４７９５４号公報では、偏光板
と透明基材の間にシランカップリング剤層と接着剤層を
形成することにより、偏光板と透明基材との粘着性及び
耐水性が向上した偏光板固定物を得ており、また、特開
平３−１２４７１号公報では、アクリル系粘着剤層のア
クリル系ポリマーの架橋度と未架橋アクリル系ポリマー
の重量平均分子量を調節することにより、耐熱性、耐湿
性及び密着耐久性に優れた偏光板固定物を得ているが、
必ずしも充分な品質の偏光板固定物を得ることはできて
いない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高温
下においてアンカー剥離を生じない粘着型偏光板を提供
することにある。
下においてアンカー剥離を生じない粘着型偏光板を提供
することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着型偏光板
は、偏光板の一方の面に、Ｔｇが１０〜１５０℃であ
り、かつ、１級アミノ基を有するポリアクリル酸エステ
ル層と、アクリル系粘着剤層とがこの順に積層されてお
り、ポリアクリル酸エステルのアミン水素当量が１００
〜５０００ｇ／ｅｑであり、かつ、塗布量が０．１〜
５．０ｇ／ｍ2 であることを特徴とする。
は、偏光板の一方の面に、Ｔｇが１０〜１５０℃であ
り、かつ、１級アミノ基を有するポリアクリル酸エステ
ル層と、アクリル系粘着剤層とがこの順に積層されてお
り、ポリアクリル酸エステルのアミン水素当量が１００
〜５０００ｇ／ｅｑであり、かつ、塗布量が０．１〜
５．０ｇ／ｍ2 であることを特徴とする。
【０００６】本発明で使用される偏光板としては、例え
ば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール
化ポリビニルアルコール系フィルム及びエチレン−酢酸
ビニル共重合体系ケン化フィルム等の親水性高分子フィ
ルムにヨウ素又は二色性染料を吸着配向させたヨウ素系
偏光板又は二色性染料系偏光板、ポリビニルアルコール
系フィルムを脱水処理してポリエンを形成させたポリエ
ン系偏光板並びにポリ塩化ビニルフィルムを脱塩酸処理
してポリエンを形成させたポリエン系偏光板等が挙げら
れ、一般にはその両面にトリアセチルセルロースフィル
ム層を有する。
ば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール
化ポリビニルアルコール系フィルム及びエチレン−酢酸
ビニル共重合体系ケン化フィルム等の親水性高分子フィ
ルムにヨウ素又は二色性染料を吸着配向させたヨウ素系
偏光板又は二色性染料系偏光板、ポリビニルアルコール
系フィルムを脱水処理してポリエンを形成させたポリエ
ン系偏光板並びにポリ塩化ビニルフィルムを脱塩酸処理
してポリエンを形成させたポリエン系偏光板等が挙げら
れ、一般にはその両面にトリアセチルセルロースフィル
ム層を有する。
【０００７】本発明で使用されるポリアクリル酸エステ
ルは、１級アミノ基を有し、かつ、Ｔｇが１０〜１５０
℃である。Ｔｇが、１０℃未満では高温下において該ポ
リアクリル酸エステルの凝集力が不足するため凝集破壊
し、１５０℃を超えると該ポリアクリル酸エステルが硬
質化するためクラックが発生し、層の形成が困難にな
る。
ルは、１級アミノ基を有し、かつ、Ｔｇが１０〜１５０
℃である。Ｔｇが、１０℃未満では高温下において該ポ
リアクリル酸エステルの凝集力が不足するため凝集破壊
し、１５０℃を超えると該ポリアクリル酸エステルが硬
質化するためクラックが発生し、層の形成が困難にな
る。
【０００８】上記ポリアクリル酸エステルは、アクリル
酸エステル及びこれと共重合し得るモノマーを共重合さ
せた後、アミン変性させて得られる。又は、アミノ基を
有するモノマーの共重合によっても得ることができる。
酸エステル及びこれと共重合し得るモノマーを共重合さ
せた後、アミン変性させて得られる。又は、アミノ基を
有するモノマーの共重合によっても得ることができる。
【０００９】上記アクリル酸エステルとしては従来公知
の任意のものが使用でき、例えば、メチル（メタ）アク
リレート、エチル（メタ）アクリレート、ブチル（メ
タ）アクリレート、イソブチル（メタ）アクリレート、
ヘキシルメタクリレート、２−エチルヘキシルアクリレ
ート、オクチルメタクリレート及びノニル（メタ）アク
リレート等が挙げらる。また、これと共重合し得るモノ
マーとしては、例えば、（メタ）アクリル酸、グリシジ
ル（メタ）アクリレート及び２−ヒドロキシエチルメタ
クリレート等が挙げられる。
の任意のものが使用でき、例えば、メチル（メタ）アク
リレート、エチル（メタ）アクリレート、ブチル（メ
タ）アクリレート、イソブチル（メタ）アクリレート、
ヘキシルメタクリレート、２−エチルヘキシルアクリレ
ート、オクチルメタクリレート及びノニル（メタ）アク
リレート等が挙げらる。また、これと共重合し得るモノ
マーとしては、例えば、（メタ）アクリル酸、グリシジ
ル（メタ）アクリレート及び２−ヒドロキシエチルメタ
クリレート等が挙げられる。
【００１０】これらは、ポリアクリル酸エステルのＴｇ
が１０〜１５０℃になるように組み合わされる。例え
ば、２−エチルヘキシルアクリレート等のＴｇの低いも
のは多量には使用できず、かつ、メタクリル酸等のＴｇ
の高いものと組み合わせて使用される。
が１０〜１５０℃になるように組み合わされる。例え
ば、２−エチルヘキシルアクリレート等のＴｇの低いも
のは多量には使用できず、かつ、メタクリル酸等のＴｇ
の高いものと組み合わせて使用される。
【００１１】上記共重合には従来公知の任意の方法が採
用できるが、酢酸エチル等の溶剤が使用された溶液重合
法が好ましい。
用できるが、酢酸エチル等の溶剤が使用された溶液重合
法が好ましい。
【００１２】上記アミン変性には従来公知の任意の方法
が採用でき、例えば、ポリアクリル酸エステル中のカル
ボキシル基にエチレンイミンを付加させる方法及び上記
ポリアクリル酸エステル中のカルボキシル基又は水酸基
を過剰のジイソシアネートと反応させ、さらに過剰のジ
アミンと反応させて末端に１級アミノ基を導入する方法
等が挙げられる。
が採用でき、例えば、ポリアクリル酸エステル中のカル
ボキシル基にエチレンイミンを付加させる方法及び上記
ポリアクリル酸エステル中のカルボキシル基又は水酸基
を過剰のジイソシアネートと反応させ、さらに過剰のジ
アミンと反応させて末端に１級アミノ基を導入する方法
等が挙げられる。
【００１３】上記アミノ基を有するモノマーとしては、
例えば、アミノエチル（メタ）アクリレート及びアミノ
プロピル（メタ）アクリレート等が挙げられる。
例えば、アミノエチル（メタ）アクリレート及びアミノ
プロピル（メタ）アクリレート等が挙げられる。
【００１４】上記ポリアクリル酸エステル中のアミン水
素当量は１００〜５０００ｇ／ｅｑであり、好ましくは
５００〜２０００ｇ／ｅｑである。１００ｇ／ｅｑ未満
では該ポリアクリル酸エステルが硬質化するためクラッ
クが発生し、層の形成が困難になる。５０００ｇ／ｅｑ
を超えると該ポリアクリル酸エステル層と偏光板の間の
充分な粘着力が得られない。
素当量は１００〜５０００ｇ／ｅｑであり、好ましくは
５００〜２０００ｇ／ｅｑである。１００ｇ／ｅｑ未満
では該ポリアクリル酸エステルが硬質化するためクラッ
クが発生し、層の形成が困難になる。５０００ｇ／ｅｑ
を超えると該ポリアクリル酸エステル層と偏光板の間の
充分な粘着力が得られない。
【００１５】本発明でいうアミン水素当量とは、１級ア
ミノ基の水素１個あたりの当量（ｇ／ｅｑ）であり、平
均分子量を１分子あたりの１級アミノ基の水素の平均数
で割った値である。
ミノ基の水素１個あたりの当量（ｇ／ｅｑ）であり、平
均分子量を１分子あたりの１級アミノ基の水素の平均数
で割った値である。
【００１６】なお、上記ポリアクリル酸エステルは、熱
反応性硬化剤又は光反応性硬化剤等により架橋されてい
てもよく、また、粘着物性を阻害しない範囲で、安定
剤、老化防止剤、酸化防止剤及び可塑剤等の添加剤が添
加されていてもよい。
反応性硬化剤又は光反応性硬化剤等により架橋されてい
てもよく、また、粘着物性を阻害しない範囲で、安定
剤、老化防止剤、酸化防止剤及び可塑剤等の添加剤が添
加されていてもよい。
【００１７】このような１級アミノ基を有するポリアク
リル酸エステルの具体例として、例えば、日本触媒社の
商品名「ポリメントＮＫ３５０」及び「ポリメントＮＫ
３８０」等が入手可能である。
リル酸エステルの具体例として、例えば、日本触媒社の
商品名「ポリメントＮＫ３５０」及び「ポリメントＮＫ
３８０」等が入手可能である。
【００１８】上記ポリアクリル酸エステルの偏光板への
塗布量は、０．１〜５．０ｇ／ｍ2である。０．１ｇ／
ｍ2 未満ではポリアクリル酸エステル層とアクリル系粘
着剤層の間の充分な粘着力が得られない。５．０ｇ／ｍ
2 を超えて塗布しても効果が飽和し、経済的にも不利で
ある。
塗布量は、０．１〜５．０ｇ／ｍ2である。０．１ｇ／
ｍ2 未満ではポリアクリル酸エステル層とアクリル系粘
着剤層の間の充分な粘着力が得られない。５．０ｇ／ｍ
2 を超えて塗布しても効果が飽和し、経済的にも不利で
ある。
【００１９】塗布方法には、従来公知の任意の塗布方法
が採用でき、例えば、マイヤーバーコーター及びグラビ
アロールコーター等が挙げられる。
が採用でき、例えば、マイヤーバーコーター及びグラビ
アロールコーター等が挙げられる。
【００２０】本発明で使用されるアクリル系粘着剤は、
アルキル（メタ）アクリレートを主成分とし、極性基を
有するビニルモノマー及び多官能性ビニルモノマー等を
必要に応じて共重合させてなる。
アルキル（メタ）アクリレートを主成分とし、極性基を
有するビニルモノマー及び多官能性ビニルモノマー等を
必要に応じて共重合させてなる。
【００２１】上記アルキル（メタ）アクリレートは、ア
ルキル基の炭素数が４〜１２のものであり、例えば、ブ
チルアクリレート、イソブチルアクリレート、２−ブチ
ル（メタ）アクリレート、ヘキシルメタクリレート、２
−エチルヘキシルアクリレート、オクチルメタクリレー
ト、イソオクチルメタクリレート、ノニルメタクリレー
ト、イソノニルメタクリレート及びラウリルメタクリレ
ート等が挙げられる。
ルキル基の炭素数が４〜１２のものであり、例えば、ブ
チルアクリレート、イソブチルアクリレート、２−ブチ
ル（メタ）アクリレート、ヘキシルメタクリレート、２
−エチルヘキシルアクリレート、オクチルメタクリレー
ト、イソオクチルメタクリレート、ノニルメタクリレー
ト、イソノニルメタクリレート及びラウリルメタクリレ
ート等が挙げられる。
【００２２】上記極性基を有するビニルモノマーとして
は、例えば、（メタ）アクリル酸、イタコン酸、クロト
ン酸、（無水）マレイン酸、フマル酸、カルボキシエチ
ルアクリレート類等のカルボキシル基含有ビニルモノマ
ー、２−ヒドロキシエチルメタクリレート、２−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、４−ヒドロキシブチル
（メタ）アクリレート、カプロラクトン変性（メタ）ア
クリレート、ポリエチレングリコール（メタ）アクリレ
ート、ポリプロピレングリコール（メタ）アクリレート
等の水酸基含有ビニルモノマー、（メタ）アクリロニト
リル、Ｎ−ビニルピロリドン、Ｎ−ビニルカプロラクタ
ム、Ｎ−ビニルラウリロラクタム、（メタ）アクリロイ
ルモルホリン、（メタ）アクリルアミド、ジメチル（メ
タ）アクリルアミド、Ｎ−メチロール（メタ）アクリル
アミド、Ｎ−ブトキシメチル（メタ）アクリルアミド、
ジメチルアミノプロピル（メタ）アクリルアミド、ジメ
チルアミノメチル（メタ）アクリレート、ジメチルアミ
ノエチル（メタ）アクリレート、ジメチルアミノプロピ
ル（メタ）アクリレート、ジエチルアミノエチル（メ
タ）アクリレート等の窒素含有ビニルモノマー等が挙げ
られる。これらは単独使用でも２種類以上併用でもよ
い。また、これらに、酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、スチレン、イソボニル（メタ）ア
クリレート等のビニルモノマーが混合されていてもよ
い。
は、例えば、（メタ）アクリル酸、イタコン酸、クロト
ン酸、（無水）マレイン酸、フマル酸、カルボキシエチ
ルアクリレート類等のカルボキシル基含有ビニルモノマ
ー、２−ヒドロキシエチルメタクリレート、２−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、４−ヒドロキシブチル
（メタ）アクリレート、カプロラクトン変性（メタ）ア
クリレート、ポリエチレングリコール（メタ）アクリレ
ート、ポリプロピレングリコール（メタ）アクリレート
等の水酸基含有ビニルモノマー、（メタ）アクリロニト
リル、Ｎ−ビニルピロリドン、Ｎ−ビニルカプロラクタ
ム、Ｎ−ビニルラウリロラクタム、（メタ）アクリロイ
ルモルホリン、（メタ）アクリルアミド、ジメチル（メ
タ）アクリルアミド、Ｎ−メチロール（メタ）アクリル
アミド、Ｎ−ブトキシメチル（メタ）アクリルアミド、
ジメチルアミノプロピル（メタ）アクリルアミド、ジメ
チルアミノメチル（メタ）アクリレート、ジメチルアミ
ノエチル（メタ）アクリレート、ジメチルアミノプロピ
ル（メタ）アクリレート、ジエチルアミノエチル（メ
タ）アクリレート等の窒素含有ビニルモノマー等が挙げ
られる。これらは単独使用でも２種類以上併用でもよ
い。また、これらに、酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、スチレン、イソボニル（メタ）ア
クリレート等のビニルモノマーが混合されていてもよ
い。
【００２３】上記多官能性ビニルモノマーとしては、例
えば、エチレングリコールジ（メタ）アクリレート、ジ
エチレングリコールジ（メタ）アクリレート、トリエチ
レングリコールジ（メタ）アクリレート、ポリエチレン
グリコールジ（メタ）アクリレート、プロピレングリコ
ールジ（メタ）アクリレート、ジプロピレングリコール
ジ（メタ）アクリレート、トリプロピレングリコールジ
（メタ）アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
（メタ）アクリレート、ブチレングリコールジ（メタ）
アクリレート、ネオペンチルグリコールジ（メタ）アク
リレート、１，６−ヘキサジオールジ（メタ）アクリレ
ート、トリメチロールプロパンジ（メタ）アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ（メタ）アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ（メタ）アクリレート、
ペンタエリスリトールテトラ（メタ）アクリレート及び
ジペンタエリスリトールヘキサ（メタ）アクリレート等
が挙げられる。これらは特に光塊状重合によって粘着剤
を得る際の内部架橋剤として、好ましく用いられる。
えば、エチレングリコールジ（メタ）アクリレート、ジ
エチレングリコールジ（メタ）アクリレート、トリエチ
レングリコールジ（メタ）アクリレート、ポリエチレン
グリコールジ（メタ）アクリレート、プロピレングリコ
ールジ（メタ）アクリレート、ジプロピレングリコール
ジ（メタ）アクリレート、トリプロピレングリコールジ
（メタ）アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
（メタ）アクリレート、ブチレングリコールジ（メタ）
アクリレート、ネオペンチルグリコールジ（メタ）アク
リレート、１，６−ヘキサジオールジ（メタ）アクリレ
ート、トリメチロールプロパンジ（メタ）アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ（メタ）アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ（メタ）アクリレート、
ペンタエリスリトールテトラ（メタ）アクリレート及び
ジペンタエリスリトールヘキサ（メタ）アクリレート等
が挙げられる。これらは特に光塊状重合によって粘着剤
を得る際の内部架橋剤として、好ましく用いられる。
【００２４】上記共重合には従来公知の任意の方法が採
用できるが、酢酸エチル等の溶剤が使用された溶液重合
法が好ましい。このような重合方法で得られたアクリル
系粘着剤には、凝集力を増すために、所望により多価金
属塩、金属キレート、多官能イソシアネート化合物、多
官能アジリジン化合物及び多官能エポキシ化合物等の硬
化剤が添加される。添加量は、アクリル系粘着剤１００
重量部に対し０．００１〜１０重量部、好ましくは０．
０１〜５重量部である。
用できるが、酢酸エチル等の溶剤が使用された溶液重合
法が好ましい。このような重合方法で得られたアクリル
系粘着剤には、凝集力を増すために、所望により多価金
属塩、金属キレート、多官能イソシアネート化合物、多
官能アジリジン化合物及び多官能エポキシ化合物等の硬
化剤が添加される。添加量は、アクリル系粘着剤１００
重量部に対し０．００１〜１０重量部、好ましくは０．
０１〜５重量部である。
【００２５】
【作用】本発明の粘着型偏光板は、偏光板とアクリル系
粘着剤層の間に１級アミノ基を有するポリアクリル酸エ
ステル層を有しているため、該層と偏光板及び該層とア
クリル系粘着剤層の間の接着力が確保できるため、結果
的にアクリル系粘着剤の偏光板に対する接着力（以下ア
ンカー力と記す）が著しく向上する。
粘着剤層の間に１級アミノ基を有するポリアクリル酸エ
ステル層を有しているため、該層と偏光板及び該層とア
クリル系粘着剤層の間の接着力が確保できるため、結果
的にアクリル系粘着剤の偏光板に対する接着力（以下ア
ンカー力と記す）が著しく向上する。
【００２６】
【発明の実施の形態】実施例及び比較例で使用したアク
リル系粘着剤及びポリアクリル酸エステルは以下の方法
により得た。
リル系粘着剤及びポリアクリル酸エステルは以下の方法
により得た。
【００２７】まず、温度計、攪拌機、還流冷却管及び窒
素ガス導入管を備えたセパラブルフラスコに、酢酸エチ
ル１００重量部、ブチルアクリレート９４重量部、アク
リル酸６重量部及びｎ−ドデシルメルカプタン０．００
２重量部を投入し、３０分間窒素ガスバブリングを行い
溶存酸素を除去した。次に、窒素雰囲気下で６０℃に加
温し、アゾビスイソブチロニトリル０．０３重量部を投
入して、７時間反応を行い、アクリル系共重合体溶液を
得た。次に、これを固形分２０重量％溶液となるように
トルエンで希釈した。なお、共重合体の重量平均分子量
Ｍｗは１０６万、重量平均分子量Ｍｗと数平均分子量Ｍ
ｎとの比Ｍｗ／Ｍｎは２．１であった。
素ガス導入管を備えたセパラブルフラスコに、酢酸エチ
ル１００重量部、ブチルアクリレート９４重量部、アク
リル酸６重量部及びｎ−ドデシルメルカプタン０．００
２重量部を投入し、３０分間窒素ガスバブリングを行い
溶存酸素を除去した。次に、窒素雰囲気下で６０℃に加
温し、アゾビスイソブチロニトリル０．０３重量部を投
入して、７時間反応を行い、アクリル系共重合体溶液を
得た。次に、これを固形分２０重量％溶液となるように
トルエンで希釈した。なお、共重合体の重量平均分子量
Ｍｗは１０６万、重量平均分子量Ｍｗと数平均分子量Ｍ
ｎとの比Ｍｗ／Ｍｎは２．１であった。
【００２８】上記アクリル系共重合体溶液の固形分１０
０重量部に対し、多官能イソシアネート化合物（日本ポ
リウレタン社製、商品名「コロネートＬ」）１重量部、
イソシアネート基含有トリメトキシシラン（信越化学社
製、商品名「ＫＢＭ９００７」）０．０５重量部を上記
アクリル系共重合体溶液に添加し、これを離型処理した
厚さ３８μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム
（以下ＰＥＴフィルムと記す）に塗布して１１０℃のオ
ーブン中で５分間乾燥させ、ＰＥＴフィルム上に厚さ２
５μｍのアクリル系粘着剤シートを得た。
０重量部に対し、多官能イソシアネート化合物（日本ポ
リウレタン社製、商品名「コロネートＬ」）１重量部、
イソシアネート基含有トリメトキシシラン（信越化学社
製、商品名「ＫＢＭ９００７」）０．０５重量部を上記
アクリル系共重合体溶液に添加し、これを離型処理した
厚さ３８μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム
（以下ＰＥＴフィルムと記す）に塗布して１１０℃のオ
ーブン中で５分間乾燥させ、ＰＥＴフィルム上に厚さ２
５μｍのアクリル系粘着剤シートを得た。
【００２９】また、メタクリル酸を共重合したベースポ
リマーを、エチレンイミンでグラフト変性させることに
より、１級アミノ基を有するポリアクリル酸エステルを
得た。ポリアクリル酸エステルのＴｇ及びアミン水素当
量は表１に示した通りであった。
リマーを、エチレンイミンでグラフト変性させることに
より、１級アミノ基を有するポリアクリル酸エステルを
得た。ポリアクリル酸エステルのＴｇ及びアミン水素当
量は表１に示した通りであった。
【００３０】実施例２〜５で使用した「ポリメントＮＫ
３５０」及び「ポリメントＮＫ３８０」（日本触媒社
製）についても、Ｔｇ及びアミン水素当量を表１に示し
た。
３５０」及び「ポリメントＮＫ３８０」（日本触媒社
製）についても、Ｔｇ及びアミン水素当量を表１に示し
た。
【００３１】
【実施例】 実施例１〜５、比較例１〜６ ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素を吸着配向さ
せ、延伸して得た厚さ１８０μｍのヨウ素系偏光板の両
面にトリアセチルセルロースフィルム層を形成し、これ
に表２に示した所定塗布量の、表１記載のポリアクリル
酸エステルと、上記アクリル系粘着剤シートとをこの順
にラミネーターにより積層し、ロールにて転写した後
に、上記ＰＥＴフィルムを剥離し、粘着型偏光板を得
た。ただし、比較例１では、ポリアクリル酸エステルの
塗布は行わなかった。
せ、延伸して得た厚さ１８０μｍのヨウ素系偏光板の両
面にトリアセチルセルロースフィルム層を形成し、これ
に表２に示した所定塗布量の、表１記載のポリアクリル
酸エステルと、上記アクリル系粘着剤シートとをこの順
にラミネーターにより積層し、ロールにて転写した後
に、上記ＰＥＴフィルムを剥離し、粘着型偏光板を得
た。ただし、比較例１では、ポリアクリル酸エステルの
塗布は行わなかった。
【００３２】また、得られた粘着型偏光板のアンカー力
の測定並びにアンカー剥離の有無及びアンカー剥離の形
態の評価を以下の方法により行い、結果を表２に示し
た。
の測定並びにアンカー剥離の有無及びアンカー剥離の形
態の評価を以下の方法により行い、結果を表２に示し
た。
【００３３】（アンカー力の測定）粘着型偏光板のアク
リル系粘着剤層と、コロナ放電処理を施した厚さ２５μ
ｍのＰＥＴフィルムとを貼り合わせ、これを２３℃×６
５％ＲＨの雰囲気下に２４時間放置した後、２５ｍｍ幅
に切断し、ＰＥＴフィルムを引張速度３００ｍｍ／ｍｉ
ｎの速さで１８０°の角度で引っ張り、粘着剤層と偏光
板（ポリアクリル酸エステル層）との間で剥離して、そ
の時の剥離強度をアンカー力とした。
リル系粘着剤層と、コロナ放電処理を施した厚さ２５μ
ｍのＰＥＴフィルムとを貼り合わせ、これを２３℃×６
５％ＲＨの雰囲気下に２４時間放置した後、２５ｍｍ幅
に切断し、ＰＥＴフィルムを引張速度３００ｍｍ／ｍｉ
ｎの速さで１８０°の角度で引っ張り、粘着剤層と偏光
板（ポリアクリル酸エステル層）との間で剥離して、そ
の時の剥離強度をアンカー力とした。
【００３４】（アンカー剥離の有無及びその形態）１０
０×２００×２ｍｍのガラス板（旭硝子社製、商品名ソ
ーダライムガラス）を界面活性剤水溶液中で洗浄した
後、純水に浸し、更に１１０℃のオーブン中で１０分間
乾燥させて水分を除去した洗浄ガラス板と、７５×１５
０ｍｍに切断した粘着型偏光板のアクリル系粘着剤層と
を、気泡が入らないようにラミネーターにより貼り合わ
せた。これを１１０℃の恒温槽中に５００時間放置した
後、アンカー剥離の有無及びその形態を顕微鏡にて観察
し、その結果を表２にまとめた。
０×２００×２ｍｍのガラス板（旭硝子社製、商品名ソ
ーダライムガラス）を界面活性剤水溶液中で洗浄した
後、純水に浸し、更に１１０℃のオーブン中で１０分間
乾燥させて水分を除去した洗浄ガラス板と、７５×１５
０ｍｍに切断した粘着型偏光板のアクリル系粘着剤層と
を、気泡が入らないようにラミネーターにより貼り合わ
せた。これを１１０℃の恒温槽中に５００時間放置した
後、アンカー剥離の有無及びその形態を顕微鏡にて観察
し、その結果を表２にまとめた。
【００３５】
【表１】
【００３６】
【表２】
【００３７】
【発明の効果】本発明の粘着型偏光板は、高温下におい
て偏光板と粘着剤層の間のアンカー剥離を生じないとい
う点で優れたものである。
て偏光板と粘着剤層の間のアンカー剥離を生じないとい
う点で優れたものである。
Claims (1)
- 【請求項１】 偏光板の一方の面に、Ｔｇが１０〜１５
０℃であり、かつ、１級アミノ基を有するポリアクリル
酸エステル層と、アクリル系粘着剤層とがこの順に積層
されており、ポリアクリル酸エステルのアミン水素当量
が１００〜５０００ｇ／ｅｑであり、かつ、塗布量が
０．１〜５．０ｇ／ｍ2 であることを特徴とする粘着型
偏光板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8177912A JPH1020118A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 粘着型偏光板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8177912A JPH1020118A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 粘着型偏光板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1020118A true JPH1020118A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=16039242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8177912A Pending JPH1020118A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 粘着型偏光板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1020118A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002277634A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Nitto Denko Corp | 粘着型光学フィルム及び光学フィルム用粘着剤 |
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| JP2006218641A (ja) * | 2005-02-08 | 2006-08-24 | Reiko Co Ltd | 帯電防止性防眩ハードコート転写材、及びそれを使用して得る帯電防止性防眩ハードコート成形品 |
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| US7641946B2 (en) | 2005-08-08 | 2010-01-05 | Nitto Denko Corporation | Adhesive film and image display device |
| US7759442B2 (en) | 2005-01-26 | 2010-07-20 | Nitto Denko Corporation | Adhesive composition, adhesive optical film and image display device |
| JP2012108542A (ja) * | 2004-12-02 | 2012-06-07 | Nitto Denko Corp | 光学フィルム用粘着剤、光学フィルム用粘着剤層、粘着型光学フィルムおよび画像表示装置 |
-
1996
- 1996-07-08 JP JP8177912A patent/JPH1020118A/ja active Pending
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN100378476C (zh) * | 2002-02-01 | 2008-04-02 | 日东电工株式会社 | 粘合型光学薄膜及图像显示装置 |
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| US7759442B2 (en) | 2005-01-26 | 2010-07-20 | Nitto Denko Corporation | Adhesive composition, adhesive optical film and image display device |
| US8445103B2 (en) | 2005-01-26 | 2013-05-21 | Nitto Denko Corporation | Adhesive composition, adhesive optical film and image display device |
| JP2006218641A (ja) * | 2005-02-08 | 2006-08-24 | Reiko Co Ltd | 帯電防止性防眩ハードコート転写材、及びそれを使用して得る帯電防止性防眩ハードコート成形品 |
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| WO2007105378A1 (ja) | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Nitto Denko Corporation | 粘着型光学フィルム及び画像表示装置 |
| US8609243B2 (en) | 2006-03-13 | 2013-12-17 | Nitto Denko Corporation | Pressure-sensitive adhesive optical film and image display |
| JP2008028294A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Toppan Printing Co Ltd | 太陽電池裏面封止用シート |
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