JPH10200897A - 動画像伝送装置 - Google Patents

動画像伝送装置

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JPH10200897A
JPH10200897A JP121197A JP121197A JPH10200897A JP H10200897 A JPH10200897 A JP H10200897A JP 121197 A JP121197 A JP 121197A JP 121197 A JP121197 A JP 121197A JP H10200897 A JPH10200897 A JP H10200897A
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frame
encoding
intra
moving picture
transmission
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JP121197A
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Masahisa Kawashima
正久 川島
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送エラーが輻輳によって生じている場合に
も、フレーム内符号化を行なってしまう点。 【解決手段】 フレーム内符号化(INTRA)とフレ
ーム間符号化(INTER)、および前フレーム繰返し
(FIXED)により動画像データの伝送を行なう動画
像伝送装置において、送信した動画像データに対して受
信側装置3から送られてきた動画像データの伝送エラー
通知に対応して、次に伝送するフレームに対してフレー
ム内符号化を行なうか、もしくは、前フレーム繰返しを
行なうかを、所定の確率でランダムに選択して決定する
符号化制御部2bを設け、伝送エラーに対してフレーム
内符号化による符号化を必ずしも行なわないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレーム内符号化
(INTRA:intraframe coding)とフレーム間符号
化(INTER:interframe coding)、および前フレ
ーム繰返し(FIXED)により動画像データの伝送を
行なう動画像伝送装置に係り、特に、イーサネットやU
BR(unspecified bit-rate、端末が通信のレートを指
定しないことを特徴とするATM回線の形態)を用いた
ATM(Asynchronous Transfer Mode)回線のように、
複数端末で帯域を共用するようなネットワークを用いて
テレビ会議を行なう場合における輻輳による伝送エラー
に効率良く対処するのに好適な動画像伝送装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ上でテレビ会議等を行なう
際には、動画像信号をデジタル化し、圧縮符号化を行な
い伝送する。この際の圧縮符号化技術として、ITU−
T勧告のH.261で規定されたものがあり、広く用い
られている。このH.261では、フレーム間符号化
(INTER)と、フレーム内符号化(INTRA)の
二つの符号化方式を併用する。フレーム間符号化は、伝
送済みのフレームの画素を参照画素として用い、フレー
ム内符号化は、同一フレームの画素を用いて予測符号化
する。すなわち、動画像の場合は、動きの少ないシーン
では隣合うフレーム間にはかなり大きな相関があるの
で、フレーム間符号化では、これを利用して、大幅なデ
ータ圧縮が可能になる。しかし、動きの多いシーンでは
隣合うフレーム間の相関が小さいので、静止画像の符号
化のように、フレーム内符号化により、一枚の画面内の
相関を用いてデータ圧縮を行なう。
【0003】このように、H.261では、初期フレー
ムや前フレームから大きく変化した部分の符号化には、
フレーム内符号化を用い、符号化すべき画像を、前フレ
ームを参照せずに圧縮符号化する。その他の画像部分で
はフレーム間符号化を用いて、前フレームとの画像との
差分値を計算し、これを圧縮符号化する。さらに、フレ
ーム間符号化で符号化される画像のうち、特に前フレー
ムからの変化が小さい部分については、送信側で前フレ
ームから画像を更新する必要がない旨を表す情報を符号
化し、受信側では、これを基に前フレームの画像を繰返
し表示する。このような処理を「前フレーム繰返し(F
IXED)」と呼ぶ。
【0004】イーサネットなどのコンピュータネットワ
ークでは、伝送情報の欠落が確率的に発生するが、H.
261では、伝送された情報が伝送誤りにより、受信側
に正しく受信されなかった場合、受信側で、画像を正し
く再生できないという問題がある。特に、フレーム間符
号化(INTER)は、前フレームとの差分を符号化す
る方式であるため、フレーム間符号化を用いる場合は、
伝送エラーが発生すると、以降のフレームの再生ができ
なくなる。この誤りから回復するには、送信側で、エラ
ーが発生している部分を、フレーム内符号化で符号化す
る(これをリフレッシュと呼ぶ)必要があり、この必要
性を送信側に通知するために、受信側から送信側へ、符
号化情報の受信状況を通知する。
【0005】この受信側から送信側へ符号化情報の受信
状況を通知する技術として、IETF(Internet Engin
eering Task Force、IPプロトコルを用いた通信の標
準を定める作業を行なう団体)のRTCP(Realtime T
ransmission Control Protocol、RTP(Realtime Tra
nsport Protocol、IP網上で音声や映像などの実時間
情報を伝送するためのプロトコル)を用いた実時間情報
の伝送におけるフロー制御や誤り制御を行なうためのプ
ロトコル)がある。このRTCPでは、画像を、GOB
(Group of Blocks)と呼ばれる小領域に分割し、受信
側は、各GOB毎に符号化情報の受信状況を通知する。
すなわち、正しく受信されたGOBについてはACK
(acknowledgement、正常に受信した旨を通知する信
号)が、また、正しく受信されなかったGOBについて
はNACK(negative acknowledgement、受信エラーし
た旨を通知する信号)が送信側に伝達される。そして、
送信側では、NACKが受信されたGOBを、次フレー
ムでフレーム内符号化により符号化する。
【0006】しかし、フレーム内符号化では、フレーム
間符号化に比べ、より多くの情報が発生する。従って、
伝送エラーが輻輳(特定の地点での通信量が所定の量を
超えることにより、その地点での通信処理能力が低下す
ると共に、他の地点へも波及する障害)によって生じて
いる場合には、フレーム内符号化を行なうことにより、
かえって輻輳が悪化し、伝送エラーの発生確率が上昇し
てしまう恐れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、伝送エラーが輻輳によって生じ
ている場合にも、フレーム内符号化を行なってしまう点
である。本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決
し、輻輳によって伝送エラーが発生する場合にも、輻輳
の悪化を防ぎつつ、受信側の画像の再生を速やかに再開
させることができ、イーサネットやUBRを用いたAT
M回線のように、複数端末で帯域を共用するようなネッ
トワークを用いたテレビ会議等を効率的に行なうことを
可能とする動画像伝送装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の動画像伝送装置は、(1)フレーム内符号
化(INTRA)とフレーム間符号化(INTER)、
および前フレーム繰返し(FIXED)により動画像デ
ータの伝送を行なう動画像伝送装置であって、図1に示
すように、送信した動画像データに対して受信側装置3
から送られてきた動画像データの伝送エラー通知に対応
して、次に伝送するフレームに対してフレーム内符号化
を行なうか、もしくは、前フレーム繰返しを行なうか
を、所定の確率でランダムに選択して決定する符号化制
御部2bを設け、伝送エラーに対応して必ずしもフレー
ム内符号化を行なわないようにすることにより、輻輳に
よる伝送エラー時において、フレーム内符号化による情
報の増加に起因する輻輳の悪化を回避することを特徴と
する。また、(2)上記(1)に記載の動画像伝送装置
において、動画像伝送装置(送信側装置2、受信側装置
3)は、フレームを小領域(GOB)に分割して伝送す
るものであり、符号化制御部2bは、受信側装置3から
小領域単位で送られてくる伝送エラー通知に対応して、
次に伝送するフレームの小領域毎に、所定の確率でのフ
レーム内符号化と前フレーム繰返しの選択、および、フ
レーム間符号化の選択を行ない、伝送エラー通知された
小領域(GOB)に対しては、所定の確率でフレーム内
符号化を、素例外は前フレーム繰返しを行ない、伝送エ
ラー通知されていない小領域(GOB)に対しては、フ
レーム間符号化を行なうことを特徴とする。また、
(3)上記(1)もしくは(2)のいずれかに記載の動
画像伝送装置において、符号化制御部2bは、受信側装
置3からの伝送エラー通知が連続する場合、フレーム内
符号化を選択する所定の確率を低減する確率調整部2e
を具備し、伝送エラーが連続する場合には、徐々にフレ
ーム内符号化による符号化頻度を減らすことを特徴とす
る。また、(4)上記(2)に記載の動画像伝送装置に
おいて、符号化制御部2bは、受信側装置3から小領域
単位で送られてくる伝送エラー通知を小領域別に記録す
るエラー小領域記録手段(「Refresh[i]」)を具備し、
次に伝送するフレームの各小領域の伝送エラー通知がエ
ラー小領域記録手段に記録されているか否かを判別し、
記録されていない小領域に対してはフレーム間符号化を
選択し、記録されている小領域に対しては所定の確率に
基づきフレーム内符号化と前フレーム繰返しのいずれか
を選択し、フレーム内符号化を選択した場合は当該する
小領域に対するエラー小領域記録手段の伝送エラー通知
の記録を消去し、前フレーム繰返しを選択した場合は当
該する小領域に対するエラー小領域記録手段の伝送エラ
ー通知の記録を残すことにより、次のフレームの送信時
において当該小領域に対して再度フレーム内符号化の所
定確率での選択を行なうようにすることを特徴とする。
また、(5)上記(4)に記載の動画像伝送装置におい
て、符号化制御部2bは、受信側装置3からの伝送エラ
ー通知を受信したか否かを記録するエラー通知記録手段
(「ErrorFlag」)と、所定の確率を記録する確率記録
手段(「RefreshProb」)とを具備し、全ての小領域に
対する符号化終了後、エラー通知記録手段に伝送エラー
通知の受信が記録されているか否かを判別し、記録され
ていれば、確率記録手段に記録している所定の確率を減
少させ、この所定の確率を減少させた後、エラー通知記
録手段の伝送エラー通知受信の記録を消去し、記録され
ていなければ、確率記録手段に記録している所定の確率
を予め設定された初期値に戻すことにより、伝送エラー
が連続する間、フレーム内符号化を選択する確率を徐々
に下げ、伝送エラーが途切れた時点で、フレーム内符号
化を選択する確率を元(初期値)に戻すことを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を、
図面により詳細に説明する。図1は、本発明の動画像伝
送装置の本発明に係る構成の一実施例を示すブロック図
である。本図1において、1は動画像を入力するカメ
ラ、2はカメラ1から入力した動画像を送信する本発明
の動画像伝送装置としての構成をなす送信側装置、3は
送信側装置2から送信された動画像を受信する受信側装
置、4は受信側装置3で受信した動画像を表示するモニ
タ、5は送信側装置2と受信側装置3を接続するネット
ワークである。このネットワーク5はイーサネットやU
BRを用いたATM回線等からなり、送信側装置2と受
信側装置3間でTV会議やTV電話などを行なう。
【0010】送信側装置2は、受信側装置3間での小領
域(GOB)単位での伝送エラー制御をプロトコルスタ
ックF2に従い行なうACK/NACK受信部2aと、
本発明に係る符号化制御を行なう符号化制御部2bと、
H.261による符号化を行なう符号化部(図中、「H
261符号化部」と記載)2cと、GOB単位で符号化
した動画像データをプロトコルスタックF1に従いネッ
トワーク5を介して受信側装置3に送出する符号化情報
送出部2dとを具備している。
【0011】受信側装置3は、送信側装置2間でのGO
B単位での伝送エラー制御をプロトコルスタックF2に
従い行なうACK/NACK送信部3aと、ネットワー
ク5を介して送信側装置2からのGOB単位で符号化さ
れた動画像データをプロトコルスタックF1に従い受信
する符号化情報受信部3bと、受信した動画像データに
対してH.261による復号化を行なう復号化部(図
中、「H261復号部」と記載)3cとを具備してい
る。
【0012】プロトコルスタックF1は、IP(Intern
et Protocol:伝送経路の設定やデータの伝送を行なう
プロトコル)、UDP(User Datagram Protocol:デー
タを順序正しく誤りなく伝えるためのコネクションレス
型のプロトコル)、RTP(Realtime Transport Proto
col:パケットの破棄の有無を検出するためのプロトコ
ル)、H.261(動画像データを符号化するためのプ
ロトコル)からなり、プロトコルスタックF2は、I
P、UDP、RTCP(Realtime TransmissionControl
Protocol:パケットの破棄の有無を検出するためのプ
ロトコル)からなる。
【0013】送信側装置2の符号化制御部2bにおいて
は、以下の三つの変数を定義し、記録する。「 ErrorFlag」:「0」または「1」の値をとる変数で初
期値は「0」とする。「 RefreshProb」:「0」以上「1」以下の変数で、初期
値は予め定められた「0」以上「1」以下の適当な数
(例えば「0.5」)とする。「 Refresh」:各GOBについて「0」または「1」の値
をとる変数で、i番目のGOBに対するこの変数の値を
「Refresh[i]」と表し、初期値は「0」とする。
【0014】「ErrorFlag」は本発明に係るエラー通知記
録手段、「RefreshProb」は本発明に係る確率記録手段、
「Refresh」は本発明に係るエラー小領域記録手段にそれ
ぞれ対応する。そして、符号化制御部2bは、これらの
変数を用いて、本発明に係る制御を行なう。すなわち、
ACK/NACK受信部2aで、受信側装置3からのN
ACK(伝送エラー通知)を受信した場合、そのGOB
についての「Refresh」値を「1」にし、また、「ErrorFla
g」を「1」にする。そして、画像フレームを符号化する
際、以下のようにして、各GOBについての符号化モー
ドを選択して決定する。
【0015】例えば、「Refresh」の値が「0」になって
いるGOBについてはフレーム間符号化を選択し、「Ref
resh」の値が「1」になっているGOBについては「Refr
eshProb」が示す確率でフレーム内符号化を選択し、フレ
ーム内符号化を選択しない場合には前フレーム繰返し
(FIXED)を選択する。このように、伝送エラーが
通知されたGOBについては、所定の確率でランダムに
フレーム内符号化を選択するので、フレーム内符号化の
発生を押えることができ、輻輳時による伝送エラーの悪
化を軽減することができる。尚、フレーム内符号化を選
択した場合には、符号化制御部2bは、そのGOBの「R
efresh」の値を再び「0」とし、前フレーム繰返し(F
IXED)が選択された場合には「Refresh」の値はその
ままとする。
【0016】さらに、符号化制御部2bは、本発明に係
る確率調整部2eを具備しており、全GOBの符号化が
終了すれば、以下のように、フレーム内符号化を選択す
る確率の調整、すなわち「RefreshProb」の値の調整を行
なう。例えば、「ErrorFlag」が「1」であれば、確率調
整部2eにより、「RefreshProb」の値を現在の値から減
少させる。そして、「ErrorFlag」を「0」に戻す。この
ことにより、同じGOBに対して連続して伝送エラーが
通知される場合には、フレーム内符号化を選択する確率
がその度に低くなるので、フレーム内符号化の発生をさ
らに押えることとなる。尚、このように「RefreshProb」
の値を減少させる技術には、例えば、「0」以上「1」
以下の定数で「RefreshProb」を乗じる等、種々ある。ま
た、「ErrorFlag」が「0」であれば、符号化制御部2b
は、「RefreshProb」の値を初期値(例えば、「0.
5」)に戻す。
【0017】以下、このような符号化制御部2bを具備
した動画像伝送装置の動作説明を行なう。送信側装置2
のACK/NACK受信部2a、および、受信側装置3
のACK/NACK送信部3aは、プロトコルスタック
F2に従い、各GOB毎に、ACKまたはNACKの伝
達を行なう。送信側装置2において、符号化制御部2b
は、ACK/NACK受信部2aで受信したACK/N
ACKに基づき、上述したように、「ErrorFlag」と「Refr
esh」の値を書き換え、かつ、符号化モードの選択を行な
う。
【0018】そして、H.261符号化部2cは、符号
化制御部2bが選択した符号化モードにより、カメラ1
より入力された画像を符号化する。符号化情報送出部2
dは、H.261符号化部2cによる符号化の結果発生
した符号化情報を、プロトコルスタックF1に従い、ネ
ットワーク5を介して受信側装置3に送出する。
【0019】受信側装置3においては、符号化情報受信
部3bにより、プロトコルスタックF1に従い、送信側
装置2から送られてきた符号化情報を受信し、その受信
情報をH.261復号部3cへ入力してモニタ4に表示
すると共に、伝送エラー検出を行う。この際の伝送エラ
ー検出技術は、プロトコルスタックF1におけるUDP
層のエラー検出機能によりビット誤りの検出を行ない、
RTP層のシーケンス番号付加機能によってパケットの
破棄の有無を検出する。そして、受信側装置3における
ACK/NACK送信部3aは、符号化情報受信部3b
より伝送エラーの有無を受信し、GOB毎に、ACKま
たはNACKを、送信側装置2に送出する。
【0020】このようにして、送信側装置2では、受信
側装置3からGOB単位での伝送エラーの通知(NAC
K)を受けると、符号化制御部2bにより、そのGOB
に対するフレーム内符号化を所定の確率で行なう。さら
に、伝送エラーが連続する度に、フレーム内符号化を選
択する確率を低くする。このことにより、従来、伝送エ
ラーの発生に伴いフレーム内符号化により増加していた
ネットワーク5上の情報量を軽減できる。
【0021】図2は、図1における動画像伝送装置の本
発明に係る動作例を示すフローチャートである。本例
は、伝送したフレームに対して受信するACK/NAC
Kに基づき、次に伝送するフレームに対する符号化を、
どのようにして選択するかを示すものである。まず、伝
送したフレームに対するACK/NACKを受信し(ス
テップ201)、「Refresh[i]」=「0」または
「1」として各GOB毎にACK/NACKを記録する
(ステップ202)。一つでもNACKがあれば、「Er
rorFlag」を「1」としてエラー発生情報として記録す
る(ステップ203)。次に伝送するフレームの各GO
Bに対して、ACKとNACKのいずれが記録されてい
るか、すなわち「Refresh[i]」が「0」であるか
「1」であるかを判別する(ステップ204)。
【0022】ACKが記録されている(「Refresh
[i]」=「0」の)GOBに対してはフレーム間符号
化(INTER)を選択して符号化し(ステップ20
5)、NACKが記録されている(「Refresh[i]」=
「1」の)GOBに対してはフレーム内符号化(INT
RA)を行なうか否かを所定の確率(「RefreshPro
b」)でランダムに選択する(ステップ206)。フレ
ーム内符号化(INTRA)を選択した場合には(ステ
ップ207)、ステップ202で記録した当該GOBに
対するNACKの記録を消去し(「Refresh[i]」=
「0」とする)(ステップ208)、フレーム内符号化
により当該GOBを符号化する(ステップ209)。そ
うでなければ、前フレーム繰返し(FIXED)を行な
う(ステップ210)。
【0023】このようにして、各GOBに対する符号化
を終了した後、ステップ203におけるエラー発生情報
の記録があれば、すなわち「ErrorFlag」が「1」であ
れば(ステップ211)、フレーム内符号化を選択する
確率(「RefreshProb」)を下げ(ステップ212)、
エラー発生情報の記録を消去して(「ErrorFlag」を
「0」とする)(ステップ213)、処理を終了する。
また、ステップ203におけるエラー発生情報の記録が
なければ、フレーム内符号化を選択する確率を初期化し
て(ステップ214)、処理を終了する。
【0024】以上、図1および図2を用いて説明したよ
うに、本実施例の動画像伝送装置では、伝送エラーに対
して従来行なっていたフレーム内符号化を、所定の確率
でランダムに選択した場合のみ行なう。このことによ
り、伝送エラーが輻輳によって生じている場合における
フレーム内符号化による情報の増加を回避でき、フレー
ム内符号化による輻輳の悪化を防止することができ、受
信側の画像の再生を速やかに再開させることが可能とな
る。
【0025】このように、輻輳によって伝送エラーが生
じても、エラーを受けた装置が、次フレームでフレーム
内符号化を行なうとは限らないので、ネットワークに多
数の動画像伝送装置を接続する場合にも、輻輳によって
伝送エラーが生じても、エラーを受けた全ての装置が、
次フレームでフレーム内符号化を行なうこととはなら
ず、フレーム内符号化を行なうタイミングが装置毎に分
散され、フレーム内符号化によって輻輳が悪化すること
を防ぐことができる。また、伝送エラーが連続して発生
すると、フレーム内符号化を選択する確率を低減するの
で、輻輳が長く継続するほど、同時にフレーム内符号化
を行なう装置の数が減少し、次第に輻輳が回避される。
【0026】尚、本発明は、図1および図2を用いて説
明した実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本
例では、動画像伝送装置を送信側装置と受信側装置に分
けてその構成と動作を説明したが、両装置を同じ構成お
よび両装置にカメラとモニタを接続することでも良い。
この場合、双方向でのTV電話やTV会議を行なうこと
ができる。また、多数の動画像伝送装置をネットワーク
で接続してTV会議システムを構成する場合にも、輻輳
に効率良く対処することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、伝送エラーに対して、
フレーム内符号化を必ずしも行なわないので、輻輳によ
って伝送エラーが発生する場合にも、輻輳を悪化させ
ず、伝送エラーの発生確率の上昇を回避させ、受信側の
画像の再生を速やかに再開させることができ、イーサネ
ットやUBRを用いたATM回線のように、複数端末で
帯域を共用するようなネットワークを用いたテレビ会議
等を効率的に行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動画像伝送装置の本発明に係る構成の
一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1における本動画像伝送装置の本発明に係る
動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:カメラ、2:送信側装置、2a:ACK/NACK
受信部、2b:符号化制御部、2c:符号化部、2d:
符号化情報送出部、2e:確率調整部、3:受信側装
置、3a:ACK/NACK送信部、3b:符号化情報
受信部、3c:復号化部、4:モニタ、5:ネットワー
ク。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム内符号化(INTRA)とフレ
    ーム間符号化(INTER)、および前フレーム繰返し
    (FIXED)により動画像データの伝送を行なう動画
    像伝送装置において、送信した上記動画像データに対し
    て受信側装置から送られてきた上記動画像データの伝送
    エラー通知に対応して、次に伝送するフレームに対して
    上記フレーム内符号化を行なうか、もしくは、上記前フ
    レーム繰返しを行なうかを、所定の確率でランダムに選
    択して決定する符号化制御手段を設けることを特徴とす
    る動画像伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の動画像伝送装置におい
    て、上記フレームを小領域(GOB)に分割して伝送
    し、上記符号化制御手段は、上記受信側装置から上記小
    領域単位で送られてくる上記伝送エラー通知に対応し
    て、上記次に伝送するフレームの上記小領域毎に、上記
    所定の確率での上記フレーム内符号化と上記前フレーム
    繰返しの選択、および、上記フレーム間符号化の選択を
    行なうことを特徴とする動画像伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
    かに記載の動画像伝送装置において、上記符号化制御手
    段は、上記受信側装置からの上記伝送エラー通知が連続
    する場合、上記フレーム内符号化を選択する上記所定の
    確率を低減する確率調整手段を具備することを特徴とす
    る動画像伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の動画像伝送装置におい
    て、上記符号化制御手段は、上記受信側装置から上記小
    領域単位で送られてくる上記伝送エラー通知を上記小領
    域別に記録するエラー小領域記録手段を具備し、上記次
    に伝送するフレームの各小領域の上記伝送エラー通知が
    上記エラー小領域記録手段に記録されているか否かを判
    別し、記録されていない上記小領域に対しては上記フレ
    ーム間符号化を選択し、記録されている上記小領域に対
    しては上記所定の確率に基づき上記フレーム内符号化と
    上記前フレーム繰返しのいずれかを選択し、上記フレー
    ム内符号化を選択した場合は当該する小領域に対する上
    記エラー小領域記録手段の上記伝送エラー通知の記録を
    消去し、上記前フレーム繰返しを選択した場合は当該す
    る小領域に対する上記エラー小領域記録手段の上記伝送
    エラー通知の記録を残すことを特徴とする動画像伝送装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の動画像伝送装置におい
    て、上記符号化制御手段は、上記受信側装置からの上記
    伝送エラー通知を受信したか否かを記録するエラー通知
    記録手段と、上記所定の確率を記録する確率記録手段と
    を具備し、全ての上記小領域に対する符号化終了後、上
    記エラー通知記録手段に上記伝送エラー通知の受信が記
    録されているか否かを判別し、記録されていれば、上記
    確率記録手段に記録している上記所定の確率を減少さ
    せ、該所定の確率を減少させた後、上記エラー通知記録
    手段の上記伝送エラー通知受信の記録を消去し、記録さ
    れていなければ、上記確率記録手段に記録している上記
    所定の確率を予め設定された初期値に戻すことを特徴と
    する動画像伝送装置。
JP121197A 1997-01-08 1997-01-08 動画像伝送装置 Pending JPH10200897A (ja)

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