JPH1020040A - 放射線監視装置 - Google Patents
放射線監視装置Info
- Publication number
- JPH1020040A JPH1020040A JP17228196A JP17228196A JPH1020040A JP H1020040 A JPH1020040 A JP H1020040A JP 17228196 A JP17228196 A JP 17228196A JP 17228196 A JP17228196 A JP 17228196A JP H1020040 A JPH1020040 A JP H1020040A
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- JP
- Japan
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- iodine
- krypton
- radiation detector
- gas
- radiation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は信頼性の高い放射線監視装置を提供
することを課題としてる。 【解決手段】 本発明の放射線監視装置は、ガスサンプ
ラ６の前段に接続されヨウ素成分を吸収して除去するヨ
ウ素吸収装置１０と、ヨウ素用放射線検出器２の出力回
路およびクリプトン用放射線検出器３の出力回路に接続
されてヨウ素の定量度およぴクリプトンの定量度を演算
する差動演算器１２を備えたことを特徴としている。 【効果】 本発明により放射線監視装置の測定精度を向
上させることができる。
することを課題としてる。 【解決手段】 本発明の放射線監視装置は、ガスサンプ
ラ６の前段に接続されヨウ素成分を吸収して除去するヨ
ウ素吸収装置１０と、ヨウ素用放射線検出器２の出力回
路およびクリプトン用放射線検出器３の出力回路に接続
されてヨウ素の定量度およぴクリプトンの定量度を演算
する差動演算器１２を備えたことを特徴としている。 【効果】 本発明により放射線監視装置の測定精度を向
上させることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力施設内等の
放射性物質を含む気体をサンプリングラインに導き、放
射線を監視する放射線監視装置に関する。
放射性物質を含む気体をサンプリングラインに導き、放
射線を監視する放射線監視装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】原子力施設等から排出するガスの含有度
合は、放射性物質の種類ごとに法令によって規制されて
おり、これらの放射性物質を監視するシステムにおいて
は、それら放射性物質の種類ごとに、しかも連続して測
定し、監視する必要がある。
合は、放射性物質の種類ごとに法令によって規制されて
おり、これらの放射性物質を監視するシステムにおいて
は、それら放射性物質の種類ごとに、しかも連続して測
定し、監視する必要がある。
【０００３】従って従来の放射線監視装置は、主要な核
種のうち、例えばセシウム（ 137Ｃｓ）などダスト（粉
塵）状の核種は、ろ紙に集塵してダスト用放射線検出器
により測定することとし、ヨウ素（ 131Ｉ）は、ろ紙に
てダストを除去した後、活性炭フィルタ（ろ過器）に吸
着させてヨウ素用放射線検出器により測定している。ま
た、クリプトン（85Ｋｒ）は不活性ガスであるため、ダ
ストを除去した後、ガスサンプラを用いてそのままクリ
プトン用放射線検出器によって測定している。そして、
サンプリングの制御は圧力計、流量計およびサンプリン
グポンプによって行なわれている。
種のうち、例えばセシウム（ 137Ｃｓ）などダスト（粉
塵）状の核種は、ろ紙に集塵してダスト用放射線検出器
により測定することとし、ヨウ素（ 131Ｉ）は、ろ紙に
てダストを除去した後、活性炭フィルタ（ろ過器）に吸
着させてヨウ素用放射線検出器により測定している。ま
た、クリプトン（85Ｋｒ）は不活性ガスであるため、ダ
ストを除去した後、ガスサンプラを用いてそのままクリ
プトン用放射線検出器によって測定している。そして、
サンプリングの制御は圧力計、流量計およびサンプリン
グポンプによって行なわれている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射線監視装置
は、通常の放射線監視においては充分に機能を果たすも
のであるが、サンプリングラインに存在する特定の核種
の割合が大き過ぎる場合には、他の核種を正確に監視で
きなくなると言う欠点があった。
は、通常の放射線監視においては充分に機能を果たすも
のであるが、サンプリングラインに存在する特定の核種
の割合が大き過ぎる場合には、他の核種を正確に監視で
きなくなると言う欠点があった。
【０００５】例えばクリプトンが多い場合にはヨウ素測
定部の活性炭フィルタにクリプトンが残留し、ヨウ素の
定量が難しくなり、また逆にヨウ素が多い場合にはガス
サンプラでのクリプトンの測定に誤差が発生する。この
ためヨウ素の活性炭フィルタにヨウ素を取り込みやすい
物質を添着するなどの対策を講じているが、常に充分な
効果を上げるとは言い切れず、また、フィルタを大型化
し、ろ過機能を強化しても、検出器による同時測定が困
難であったりして対策が難しく、現状ではヨウ素の正確
な定量は、定期的なフィルタの化学分析に依らざるを得
ない状況下にある。
定部の活性炭フィルタにクリプトンが残留し、ヨウ素の
定量が難しくなり、また逆にヨウ素が多い場合にはガス
サンプラでのクリプトンの測定に誤差が発生する。この
ためヨウ素の活性炭フィルタにヨウ素を取り込みやすい
物質を添着するなどの対策を講じているが、常に充分な
効果を上げるとは言い切れず、また、フィルタを大型化
し、ろ過機能を強化しても、検出器による同時測定が困
難であったりして対策が難しく、現状ではヨウ素の正確
な定量は、定期的なフィルタの化学分析に依らざるを得
ない状況下にある。
【０００６】そこで本発明は、従来の欠点を解決すべ
く、放射線特性としては類似点の多いヨウ素とクリプト
ンを分離するために、ヨウ素がクリプトンに比べ化学的
に活性であることや、吸着性が高いことを利用し、特に
ガス状のヨウ素とクリブトンとを分離し、正確な連続監
視が可能となる放射線監視装置を提供することを目的と
している。
く、放射線特性としては類似点の多いヨウ素とクリプト
ンを分離するために、ヨウ素がクリプトンに比べ化学的
に活性であることや、吸着性が高いことを利用し、特に
ガス状のヨウ素とクリブトンとを分離し、正確な連続監
視が可能となる放射線監視装置を提供することを目的と
している。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線監視装置
は、ガスサンプラに設置されてクリプトンの定量度を測
定するクリプトン用放射線検出器と、ガスサンプラの前
段に接続されてヨウ素成分を吸収して除去するヨウ素吸
収装置と、ヨウ素吸収装置およびガスサンプラからなる
サンプリングラインと並列に接続されてヨウ素の定量度
を測定するヨウ素用放射線検出器と、ヨウ素用放射線検
出器の出力回路およびクリプトン用放射線検出器の出力
回路に接続されてヨウ素の定量度およびクリプトンの定
量度を演算する演算回路を備えたことを特徴としてい
る。
は、ガスサンプラに設置されてクリプトンの定量度を測
定するクリプトン用放射線検出器と、ガスサンプラの前
段に接続されてヨウ素成分を吸収して除去するヨウ素吸
収装置と、ヨウ素吸収装置およびガスサンプラからなる
サンプリングラインと並列に接続されてヨウ素の定量度
を測定するヨウ素用放射線検出器と、ヨウ素用放射線検
出器の出力回路およびクリプトン用放射線検出器の出力
回路に接続されてヨウ素の定量度およびクリプトンの定
量度を演算する演算回路を備えたことを特徴としてい
る。
【０００８】また、請求項２に記載した放射線監視装置
は、ヨウ素用放射線検出器の前段に非放射性クリプトン
ガスを供給する非放射性クリプトンガスボンベを接続し
たことを特徴としている。
は、ヨウ素用放射線検出器の前段に非放射性クリプトン
ガスを供給する非放射性クリプトンガスボンベを接続し
たことを特徴としている。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に本発明の放射線監視装置の実
施の形態を説明する。図１において、クリプトン用放射
線検出器３は、ろ紙４を介して送気されるガスを滞留さ
せるガスサンプラ（ガス収集器）６の中に設置されて、
送気されるガスの中に含有するクリプトンの定量度を測
定する装置であり、送気されるガスの圧力および流量
は、ガスサンプラ６に直列状態に接続された圧力計７お
よび流量計８によって計測される。
施の形態を説明する。図１において、クリプトン用放射
線検出器３は、ろ紙４を介して送気されるガスを滞留さ
せるガスサンプラ（ガス収集器）６の中に設置されて、
送気されるガスの中に含有するクリプトンの定量度を測
定する装置であり、送気されるガスの圧力および流量
は、ガスサンプラ６に直列状態に接続された圧力計７お
よび流量計８によって計測される。
【００１０】ヨウ素吸収装置１０は、ガスサンプラ６の
前段に接続されてヨウ素成分を吸収して除去する装置で
あり、もし同時に放射線測定をしないのであれば、活性
炭や銀ゼオライト、銀アルミナ等の大型で強力な吸収剤
を使用することができる。そして、クリプトンを測定す
るサンプリングラインにヨウ素吸収装置１０を備えるこ
とにより、ヨウ素およびクリプトンの混合ガスからヨウ
素を取り除き、クリプトンの測定精度を向上させること
ができる。
前段に接続されてヨウ素成分を吸収して除去する装置で
あり、もし同時に放射線測定をしないのであれば、活性
炭や銀ゼオライト、銀アルミナ等の大型で強力な吸収剤
を使用することができる。そして、クリプトンを測定す
るサンプリングラインにヨウ素吸収装置１０を備えるこ
とにより、ヨウ素およびクリプトンの混合ガスからヨウ
素を取り除き、クリプトンの測定精度を向上させること
ができる。
【００１１】ヨウ素吸収装置１０の周囲に設置された加
熱器１１は、ヨウ素成分の吸収効果を高めるヨウ素吸収
機能強化と、クリプトンの残留を防止するために一般的
に付加されるものである。
熱器１１は、ヨウ素成分の吸収効果を高めるヨウ素吸収
機能強化と、クリプトンの残留を防止するために一般的
に付加されるものである。
【００１２】ヨウ素用放射線検出器２は、ヨウ素吸収装
置１０およぴガスサンプラ６からなるサンプリングライ
ンと並列に接続されてヨウ素の定量度を測定する検出器
であり、ヨウ素用放射線検出器２によってヨウ素を測定
するサンプリングラインには、ヨウ素を捕集する活性炭
フィルタ５が付属して設置されている。
置１０およぴガスサンプラ６からなるサンプリングライ
ンと並列に接続されてヨウ素の定量度を測定する検出器
であり、ヨウ素用放射線検出器２によってヨウ素を測定
するサンプリングラインには、ヨウ素を捕集する活性炭
フィルタ５が付属して設置されている。
【００１３】差動演算器１２およぴ演算器１３は、ヨウ
素用放射線検出器２の出力回路およびクリプトン用放射
線検出器３の出力回路に接続されてヨウ素の定量度およ
びクリプトンの定量度を演算する演算回路であり、誤差
要因となる活性炭フィルタ５に残留するクリプトンも合
わせて測定されるが、検出器出力は差動演算器１２に接
続され、ここで精度よく測定されたクリプトンの測定情
報に基づき、クリプトンによる誤差分を差し引いてヨウ
素の測定値となる。そして、クリプトンの検出器出力
は、演算器１３より出力され、クリプトンの測定値とな
ると共に、ヨウ素の測定値補正用として差動演算器１２
の入力にも使用される。
素用放射線検出器２の出力回路およびクリプトン用放射
線検出器３の出力回路に接続されてヨウ素の定量度およ
びクリプトンの定量度を演算する演算回路であり、誤差
要因となる活性炭フィルタ５に残留するクリプトンも合
わせて測定されるが、検出器出力は差動演算器１２に接
続され、ここで精度よく測定されたクリプトンの測定情
報に基づき、クリプトンによる誤差分を差し引いてヨウ
素の測定値となる。そして、クリプトンの検出器出力
は、演算器１３より出力され、クリプトンの測定値とな
ると共に、ヨウ素の測定値補正用として差動演算器１２
の入力にも使用される。
【００１４】次に図２に示す放射線監視装置は、ヨウ素
用放射線検出器２の前段に非放射性クリプトンガスを供
給する非放射性クリプトンガスボンベ１４を接続したこ
とを特徴としており、前段に配管接続した非放射性クリ
プトンガスボンベ１４より非放射性のクリプトンガスを
注入し、活性炭フィルタ５に残留する放射性クリプトン
ガスの量を減少させるものである。活性炭フィルタに残
留するガスの量は、ヨウ素とクリプトンの存在比が一定
になるように決まり、非放射性クリプトンガスの存在に
より残留クリプトンガス中の放射性クリプトンガス分の
量が相対的に減るため、ヨウ素の放射線測定におけるク
リプトンの影響を減少させることが可能となる。なお、
サンプリング量の補正は流量を各々測定しておくことで
容易にできる。
用放射線検出器２の前段に非放射性クリプトンガスを供
給する非放射性クリプトンガスボンベ１４を接続したこ
とを特徴としており、前段に配管接続した非放射性クリ
プトンガスボンベ１４より非放射性のクリプトンガスを
注入し、活性炭フィルタ５に残留する放射性クリプトン
ガスの量を減少させるものである。活性炭フィルタに残
留するガスの量は、ヨウ素とクリプトンの存在比が一定
になるように決まり、非放射性クリプトンガスの存在に
より残留クリプトンガス中の放射性クリプトンガス分の
量が相対的に減るため、ヨウ素の放射線測定におけるク
リプトンの影響を減少させることが可能となる。なお、
サンプリング量の補正は流量を各々測定しておくことで
容易にできる。
【００１５】また、ヨウ素とクリプトンを分離する方法
として、各々の質量数の違いを利用することが考えられ
る。例えば、図３に示すとおり、ヨウ素とクリプトンの
混合ガスは、ダストを除去した後、遠心分離器（または
薄膜質量分離器）１５を通過させることによりヨウ素と
クリプトンを分離させ、各々を精度よく測定することが
できる。遠心分離器１５については、ウラン濃縮におい
てわずか 1.3％の質量差を分離するために高性能の実用
機器が利用されており、同様の原理の機器を設置すれ
ば、クリプトンとヨウ素の質量比が約３倍もあることか
ら、円周速度が遅くカスケード段についても比較的簡単
な規模での利用が可能である。
として、各々の質量数の違いを利用することが考えられ
る。例えば、図３に示すとおり、ヨウ素とクリプトンの
混合ガスは、ダストを除去した後、遠心分離器（または
薄膜質量分離器）１５を通過させることによりヨウ素と
クリプトンを分離させ、各々を精度よく測定することが
できる。遠心分離器１５については、ウラン濃縮におい
てわずか 1.3％の質量差を分離するために高性能の実用
機器が利用されており、同様の原理の機器を設置すれ
ば、クリプトンとヨウ素の質量比が約３倍もあることか
ら、円周速度が遅くカスケード段についても比較的簡単
な規模での利用が可能である。
【００１６】
【発明の効果】本発明により、放射線監視装置の測定精
度を向上させることができる。
度を向上させることができる。
【図１】本発明の一実施例を示す放射線監視装置の構成
図である。
図である。
【図２】請求項２の一実施例を示す放射線監視装置の部
分構成図である。
分構成図である。
【図３】他の実施例を示す構成図である。
２ ヨウ素用放射線検出器 ３ クリプトン用放射線検出器 ５ 活性炭フィルタ ６ ガスサンプラ ７ 圧力計 ８ 流量計 １０ ヨウ素吸収装置 １１ 加熱器 １２ 差動演算器 １３ 演算器
Claims (2)
- 【請求項１】 ガスサンプラに設置されてクリプトンの
定量度を測定するクリプトン用放射線検出器と、前記ガ
スサンプラの前段に接続されてヨウ素成分を吸収して除
去するヨウ素吸収装置と、このヨウ素吸収装置および前
記ガスサンプラからなるサンプリングラインと並列に接
続されてヨウ素の定量度を測定するヨウ素用放射線検出
器と、このヨウ素用放射線検出器の出力回路および前記
クリプトン用放射線検出器の出力回路に接続されて前記
ヨウ素の定量度および前記クリプトンの定量度を演算す
る演算回路と、を具備してなる放射線監視装置。 - 【請求項２】 前記ヨウ素用放射線検出器の前段に非放
射性クリプトンガスを供給する非放射性クリプトンガス
ボンベを接続したことを特徴とする請求項１に記載した
放射線監視装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17228196A JPH1020040A (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 放射線監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17228196A JPH1020040A (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 放射線監視装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1020040A true JPH1020040A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=15939022
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17228196A Pending JPH1020040A (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 放射線監視装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1020040A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010048765A (ja) * | 2008-08-25 | 2010-03-04 | Mitsubishi Electric Corp | ヨウ素サンプラ |
-
1996
- 1996-07-02 JP JP17228196A patent/JPH1020040A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010048765A (ja) * | 2008-08-25 | 2010-03-04 | Mitsubishi Electric Corp | ヨウ素サンプラ |
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