JPH10199724A - 勾配コイル、mri装置及び勾配コイルの製造方法 - Google Patents
勾配コイル、mri装置及び勾配コイルの製造方法Info
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- JPH10199724A JPH10199724A JP254697A JP254697A JPH10199724A JP H10199724 A JPH10199724 A JP H10199724A JP 254697 A JP254697 A JP 254697A JP 254697 A JP254697 A JP 254697A JP H10199724 A JPH10199724 A JP H10199724A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 直交するX,Y,Z軸の各方向に各々勾配磁場を
発生するX,Y,Zコイルを有する勾配コイルに関し、製造
が簡単で、安価な勾配コイル及び勾配コイルの製造方法
を提供することを課題とする。 【解決手段】 勾配コイルをX,Y,Zコイルが積層配置さ
れたベースプレート11と、ベースプレート11上に一
体的に形成され、前記X,Y,Zコイルを覆う成形部20と
から構成する。
発生するX,Y,Zコイルを有する勾配コイルに関し、製造
が簡単で、安価な勾配コイル及び勾配コイルの製造方法
を提供することを課題とする。 【解決手段】 勾配コイルをX,Y,Zコイルが積層配置さ
れたベースプレート11と、ベースプレート11上に一
体的に形成され、前記X,Y,Zコイルを覆う成形部20と
から構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交するX,Y,Z軸
の各方向に各々勾配磁場を発生するX,Y,Zコイルを有す
る勾配コイル、この勾配コイルを具備するMRI(Maguneti
c Resonance Imaging)装置及び勾配コイルの製造方法に
関する。
の各方向に各々勾配磁場を発生するX,Y,Zコイルを有す
る勾配コイル、この勾配コイルを具備するMRI(Maguneti
c Resonance Imaging)装置及び勾配コイルの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の垂直磁場型MRI装置の構成
図である。図において、□型のヨークYの対向する上面
と下面上には、ヨークY内に磁場を形成する磁石M,
M′が設けられている。磁石M,M′上には、磁場を均
一にする整磁板PP,PP′が設けられ、更に、整磁板
PP,PP′上には、均一な磁場に対して、X,Y,Z軸方向
に各々勾配磁場を発生する勾配コイルC,C′が設けら
れている。尚、水平方向をX軸、垂直方向をY軸、被検体
の体軸方向をZ軸とする。
図である。図において、□型のヨークYの対向する上面
と下面上には、ヨークY内に磁場を形成する磁石M,
M′が設けられている。磁石M,M′上には、磁場を均
一にする整磁板PP,PP′が設けられ、更に、整磁板
PP,PP′上には、均一な磁場に対して、X,Y,Z軸方向
に各々勾配磁場を発生する勾配コイルC,C′が設けら
れている。尚、水平方向をX軸、垂直方向をY軸、被検体
の体軸方向をZ軸とする。
【0003】そして、図8に示すように、勾配コイル
C,C′は、三種類のコイル、即ち、X軸コイルCx、Y
軸コイルCy、Z軸コイルCzが積層されてなってい
る。勾配コイルC,C′は、図9に示すような工程で製
造される。
C,C′は、三種類のコイル、即ち、X軸コイルCx、Y
軸コイルCy、Z軸コイルCzが積層されてなってい
る。勾配コイルC,C′は、図9に示すような工程で製
造される。
【0004】(ステップ1)三枚のFRP(Fiber Reinforced
Plastics 繊維強化プラスチック)の円板1,1′,1″上
に、それぞれNC(Numerical Control 数値制御)フライス
盤Tを用いて、図8に示すようなX,Y,Zコイルパターン
に合わせた溝2,2′,2″を加工する(図9(a)参照)。
Plastics 繊維強化プラスチック)の円板1,1′,1″上
に、それぞれNC(Numerical Control 数値制御)フライス
盤Tを用いて、図8に示すようなX,Y,Zコイルパターン
に合わせた溝2,2′,2″を加工する(図9(a)参照)。
【0005】(ステップ2)各円板1,1′,1″上に加工
された溝2,2′,2″内に銅線3を埋め込む(図9(b)参
照)。このとき、必要に応じて、プラスチックハンマー
PHを用いて銅線3を溝内に圧入したり、接着剤で銅線
を溝内に固着したりする。
された溝2,2′,2″内に銅線3を埋め込む(図9(b)参
照)。このとき、必要に応じて、プラスチックハンマー
PHを用いて銅線3を溝内に圧入したり、接着剤で銅線
を溝内に固着したりする。
【0006】(ステップ3)三枚の円板1,1′,1″を積
層し、接着剤で一体化し、勾配コイルが完成する(図9
(c)参照)。
層し、接着剤で一体化し、勾配コイルが完成する(図9
(c)参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の勾
配コイルの製造方法においては、3つの異なるコイルパ
ターンの溝2,2′,2″が形成された三枚の円板1,
1′,1″が必要となり、工程が複雑で、製造性が悪い
という問題点がある。また、勾配コイルのコストも高く
なるという問題点もある。
配コイルの製造方法においては、3つの異なるコイルパ
ターンの溝2,2′,2″が形成された三枚の円板1,
1′,1″が必要となり、工程が複雑で、製造性が悪い
という問題点がある。また、勾配コイルのコストも高く
なるという問題点もある。
【0008】更に、従来の勾配コイルは、異なるコイル
パターンの溝を有する三枚の円板が必要なので、構成が
複雑で、コストも高くなるという問題点がある。本発明
は、上記問題転に鑑みてなされたもので、その目的は、
構成が簡単で、安価な勾配コイル及びMRI装置を提供す
ることにある。
パターンの溝を有する三枚の円板が必要なので、構成が
複雑で、コストも高くなるという問題点がある。本発明
は、上記問題転に鑑みてなされたもので、その目的は、
構成が簡単で、安価な勾配コイル及びMRI装置を提供す
ることにある。
【0009】また、製造が簡単で、安価な勾配コイルの
製造方法を提供することにある。
製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、直交するX,Y,Z軸の各方向に各々勾
配磁場を発生するX,Y,Zコイルを有する勾配コイルにお
いて、前記X,Y,Zコイルが積層配置されたベースプレー
トと、該ベースプレート上に一体的に形成され、前記X,
Y,Zコイルを覆う成形部とからなることを特徴とする勾
配コイルである。
項1記載の発明は、直交するX,Y,Z軸の各方向に各々勾
配磁場を発生するX,Y,Zコイルを有する勾配コイルにお
いて、前記X,Y,Zコイルが積層配置されたベースプレー
トと、該ベースプレート上に一体的に形成され、前記X,
Y,Zコイルを覆う成形部とからなることを特徴とする勾
配コイルである。
【0011】勾配コイルをX,Y,Zコイルが積層配置され
た1枚のベースプレートと、ベースプレート上に一体的
に形成され、X,Y,Zコイルを覆う成形部とから構成した
ことにより、構成が簡単で、安価となる。
た1枚のベースプレートと、ベースプレート上に一体的
に形成され、X,Y,Zコイルを覆う成形部とから構成した
ことにより、構成が簡単で、安価となる。
【0012】ここで、請求項1記載の発明の勾配コイル
において、前記成形部内に 補強材を埋め込んでもよ
い。成形部内に補強材を埋め込んだことにより、勾配コ
イルの強度が上がる。また、補強部材としては、非磁性
体の材料が好ましく、例えば、ガラス繊維で織られたガ
ラスマットがある。
において、前記成形部内に 補強材を埋め込んでもよ
い。成形部内に補強材を埋め込んだことにより、勾配コ
イルの強度が上がる。また、補強部材としては、非磁性
体の材料が好ましく、例えば、ガラス繊維で織られたガ
ラスマットがある。
【0013】また、請求項1記載の発明の勾配コイルに
おいて、成形部に補強リブを形成してもい。補強リブを
成形部に形成したことにより、勾配コイルの強度があが
る。更に、請求項1記載の発明の勾配コイルにおいて、
成形部の成形時に、勾配コイルを装置に固定するための
ブラケットを一体的に取り付けることも可能である。
おいて、成形部に補強リブを形成してもい。補強リブを
成形部に形成したことにより、勾配コイルの強度があが
る。更に、請求項1記載の発明の勾配コイルにおいて、
成形部の成形時に、勾配コイルを装置に固定するための
ブラケットを一体的に取り付けることも可能である。
【0014】請求項2記載の発明は、直交するX,Y,Z軸
の各方向に各々勾配磁場を発生するX,Y,Zコイルを有す
る勾配コイルを具備するMRI装置において、前記勾配コ
イルは、前記X,Y,Zコイルが積層配置されたベースプレ
ートと、該ベースプレート上に一体的に形成され、前記
X,Y,Zコイルを覆う成形部とからなることを特徴とするM
RI装置である。
の各方向に各々勾配磁場を発生するX,Y,Zコイルを有す
る勾配コイルを具備するMRI装置において、前記勾配コ
イルは、前記X,Y,Zコイルが積層配置されたベースプレ
ートと、該ベースプレート上に一体的に形成され、前記
X,Y,Zコイルを覆う成形部とからなることを特徴とするM
RI装置である。
【0015】勾配コイルをX,Y,Zコイルが積層配置され
た1枚のベースプレートと、ベースプレート上に一体的
に形成され、X,Y,Zコイルを覆う成形部とから構成した
ことにより、構成が簡単で、安価となる。
た1枚のベースプレートと、ベースプレート上に一体的
に形成され、X,Y,Zコイルを覆う成形部とから構成した
ことにより、構成が簡単で、安価となる。
【0016】請求項3記載の発明は、ベースプレート上
にYコイルを形成する工程と、X,Zコイルを形成する工程
と、前記ベースプレート上に前記X,Zコイルを積層配置
する工程と、成形されたX,Y,Zコイルをベースプレート
上に積層配置する工程と、前記X,Y,Zコイルを覆う成形
部を前記ベースプレート上に一体的に形成する工程とか
らなることを特徴とする勾配コイルの製造方法である。
にYコイルを形成する工程と、X,Zコイルを形成する工程
と、前記ベースプレート上に前記X,Zコイルを積層配置
する工程と、成形されたX,Y,Zコイルをベースプレート
上に積層配置する工程と、前記X,Y,Zコイルを覆う成形
部を前記ベースプレート上に一体的に形成する工程とか
らなることを特徴とする勾配コイルの製造方法である。
【0017】1枚のベースプレート上にX,Y,Zコイルを
積層配置した後に、これらX,Y,Zコイルを覆うように成
形部をベースプレート上に一体的に形成するだけでよい
ので、三枚の円板を必要としていた従来の勾配コイルの
製造方法に比べて、製造が簡単で、安価となる。
積層配置した後に、これらX,Y,Zコイルを覆うように成
形部をベースプレート上に一体的に形成するだけでよい
ので、三枚の円板を必要としていた従来の勾配コイルの
製造方法に比べて、製造が簡単で、安価となる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の実施の
形態を説明する。図1は本発明の実施の形態例の勾配コ
イルの外形図、図2は図1における切断線A-Aにおける
断面図、図3は図1における成形部を除いた分解斜視図
である。
形態を説明する。図1は本発明の実施の形態例の勾配コ
イルの外形図、図2は図1における切断線A-Aにおける
断面図、図3は図1における成形部を除いた分解斜視図
である。
【0019】図2及び図3に示すように、ベースプレー
ト11には、Yコイルパターンに合わせた溝13が形成
され、この溝13にYコイル12が埋め込まれている。
尚、Yコイル12の始端側と終端側は、ベースプレート
11の線取り出し部11aより、勾配コイル外部に延出
している。
ト11には、Yコイルパターンに合わせた溝13が形成
され、この溝13にYコイル12が埋め込まれている。
尚、Yコイル12の始端側と終端側は、ベースプレート
11の線取り出し部11aより、勾配コイル外部に延出
している。
【0020】ベースプレート11にはスペーサ取付用の
穴15が4か所設けられ、この穴15に上面が開放され
た略U字形のスペーサ14が取り付けられている。4つ
のスペーサ14にはXコイル16の円周部16aが載置
されることによりXコイル16の位置決めされ、その
後、押さえプレート17でもってスペーサ14の上面を
塞ぐことにより、Xコイル16はベースプレート11上
で固定される。尚、Xコイル16の始端側と終端側も、
ベースプレート11の線取り出し部11aより、勾配コ
イル外部に延出している。
穴15が4か所設けられ、この穴15に上面が開放され
た略U字形のスペーサ14が取り付けられている。4つ
のスペーサ14にはXコイル16の円周部16aが載置
されることによりXコイル16の位置決めされ、その
後、押さえプレート17でもってスペーサ14の上面を
塞ぐことにより、Xコイル16はベースプレート11上
で固定される。尚、Xコイル16の始端側と終端側も、
ベースプレート11の線取り出し部11aより、勾配コ
イル外部に延出している。
【0021】更に、ベースプレート11上には、スペー
サ14でもって位置決め、固定されたXコイル16の円
周部16aと直線部16bとの間の空間に配設される硬
質ウレタン樹脂等の芯材18が設けられている。
サ14でもって位置決め、固定されたXコイル16の円
周部16aと直線部16bとの間の空間に配設される硬
質ウレタン樹脂等の芯材18が設けられている。
【0022】Xコイル16上には、Zコイル19が配設さ
れる。このZコイル19の直線部19bは、芯材18に
形成された溝18aに係合することにより、位置決め、
固定されている。尚、Zコイル19の始端側と終端側
も、ベースプレート11の線取り出し部11aより、勾
配コイル外部に延出している。
れる。このZコイル19の直線部19bは、芯材18に
形成された溝18aに係合することにより、位置決め、
固定されている。尚、Zコイル19の始端側と終端側
も、ベースプレート11の線取り出し部11aより、勾
配コイル外部に延出している。
【0023】そして、ベースプレート11上に、Y,X,Z
コイル12,16,19を覆うように樹脂で成形部20を
形成する。尚、本実施の形態例では、勾配コイルの強度
を高めるために、成形部20内には、補強材として、非
磁性のガラス繊維で織られたガラスマット21が設けら
れ、更に、成形部20上にはリブ20aが形成されてい
る(図1参照)。
コイル12,16,19を覆うように樹脂で成形部20を
形成する。尚、本実施の形態例では、勾配コイルの強度
を高めるために、成形部20内には、補強材として、非
磁性のガラス繊維で織られたガラスマット21が設けら
れ、更に、成形部20上にはリブ20aが形成されてい
る(図1参照)。
【0024】更に、成形部20内には、コイルの振動を
吸収するために、制振ゴム22が設けられている。次
に、上記構成の製造方法について、図4及び図5を用い
て説明を行う。
吸収するために、制振ゴム22が設けられている。次
に、上記構成の製造方法について、図4及び図5を用い
て説明を行う。
【0025】(ステップ1)FRP板からベースプレート11
の外形及び溝13の加工をNCフライス盤を用いて行う
(図4(a)参照)。
の外形及び溝13の加工をNCフライス盤を用いて行う
(図4(a)参照)。
【0026】(ステップ2)溝13に銅線10を埋め込
み、Yコイル12をベースプレート11上に取り付ける
(図4(b)参照)。このとき、必要に応じて、プラスチッ
クハンマー30を用いて銅線10を溝13内に圧入した
り、接着剤で銅線を溝内に固着したりする。尚、Yコイ
ル12の始端側と終端側は、ベースプレート11の線取
り出し部11aより、勾配コイル外部に延出させる。
み、Yコイル12をベースプレート11上に取り付ける
(図4(b)参照)。このとき、必要に応じて、プラスチッ
クハンマー30を用いて銅線10を溝13内に圧入した
り、接着剤で銅線を溝内に固着したりする。尚、Yコイ
ル12の始端側と終端側は、ベースプレート11の線取
り出し部11aより、勾配コイル外部に延出させる。
【0027】(ステップ3)X,Zコイル16,19を形成す
る。一例としては、図5に示すような巻線機を用いる。
図5(a)において、空間をもってモータ40の出力軸に
取り付けられた2枚の円板41,42は矢印方向に回転
されるようになっている。2枚の円板41,42のう
ち、外側の円板42の円板41との対向面には、図5
(b)に示すように、X,Zコイルパターンに応じた曲げ型4
3と、コーナー曲げピン44とが設けられ、銅線10を
曲げ型43とコーナー曲げピン44とに沿って巻き取る
ことにより、X,Zコイル16,19を形成する。
る。一例としては、図5に示すような巻線機を用いる。
図5(a)において、空間をもってモータ40の出力軸に
取り付けられた2枚の円板41,42は矢印方向に回転
されるようになっている。2枚の円板41,42のう
ち、外側の円板42の円板41との対向面には、図5
(b)に示すように、X,Zコイルパターンに応じた曲げ型4
3と、コーナー曲げピン44とが設けられ、銅線10を
曲げ型43とコーナー曲げピン44とに沿って巻き取る
ことにより、X,Zコイル16,19を形成する。
【0028】(ステップ4)そして、図3に示すように、Y
コイル12を取り付けたベースプレート11に、4つの
スペーサ14を取り付け、スペーサ14にXコイル16
の円周部16aを載置して、Xコイル16の位置決めを
行い、押さえプレート17でスペーサ14の上面を塞
ぎ、Xコイル16をベースプレート11上で固定する。
コイル12を取り付けたベースプレート11に、4つの
スペーサ14を取り付け、スペーサ14にXコイル16
の円周部16aを載置して、Xコイル16の位置決めを
行い、押さえプレート17でスペーサ14の上面を塞
ぎ、Xコイル16をベースプレート11上で固定する。
【0029】次に、芯材18をXコイル16の円周部1
6aと直線部16bとの間のベースプレート11上に配
設し、Zコイル19の直線部19bを芯材18の溝18
aに係合させ、Zコイル19の位置決め及び固定を行
う。尚、Xコイル16及びZコイル19の始端側,終端側
は、ベースプレート11の線取り出し部11aより、勾
配コイル外部に延出させる。
6aと直線部16bとの間のベースプレート11上に配
設し、Zコイル19の直線部19bを芯材18の溝18
aに係合させ、Zコイル19の位置決め及び固定を行
う。尚、Xコイル16及びZコイル19の始端側,終端側
は、ベースプレート11の線取り出し部11aより、勾
配コイル外部に延出させる。
【0030】(ステップ5)成形部20を形成する。図6
に示すように、下型50内に、Y,X,Zコイル12,16,
19が取り付けられたベースプレート11をセットし、
その上に制振ゴム22,ガラスマット21を乗せ、上型
51で蓋をする。
に示すように、下型50内に、Y,X,Zコイル12,16,
19が取り付けられたベースプレート11をセットし、
その上に制振ゴム22,ガラスマット21を乗せ、上型
51で蓋をする。
【0031】そして、下型50の樹脂注入穴50aより
樹脂を注入し、成形部20を形成する。上記構成の勾配
コイルによれば、Y,X,Zコイル12,16,19が積層配
置された1枚のベースプレート11と、ベースプレート
11上に一体的に形成され、Y,X,Zコイル12,16,1
9を覆う成形部20とから構成したことにより、構成が
簡単で、安価となる。
樹脂を注入し、成形部20を形成する。上記構成の勾配
コイルによれば、Y,X,Zコイル12,16,19が積層配
置された1枚のベースプレート11と、ベースプレート
11上に一体的に形成され、Y,X,Zコイル12,16,1
9を覆う成形部20とから構成したことにより、構成が
簡単で、安価となる。
【0032】また、成形部20内に補強材としてのガラ
スマット21を埋め込んだことにより、勾配コイルの強
度が上がる。更に、成形部20上にリブ20aを形成し
たことにより、勾配コイルの強度が上がる。
スマット21を埋め込んだことにより、勾配コイルの強
度が上がる。更に、成形部20上にリブ20aを形成し
たことにより、勾配コイルの強度が上がる。
【0033】また、上述の勾配コイルの製造方法によれ
ば、1枚のベースプレート11上にY,X,Zコイル12,1
6,19を積層配置した後に、これらY,X,Zコイル12,
16,19を覆うように成形部20をベースプレート1
1上に一体的に形成するだけでよいので、三枚の円板を
必要としていた従来の勾配コイルの製造方法に比べて、
製造が簡単で、安価となる。
ば、1枚のベースプレート11上にY,X,Zコイル12,1
6,19を積層配置した後に、これらY,X,Zコイル12,
16,19を覆うように成形部20をベースプレート1
1上に一体的に形成するだけでよいので、三枚の円板を
必要としていた従来の勾配コイルの製造方法に比べて、
製造が簡単で、安価となる。
【0034】尚、本発明は上記実施の形態例に限定する
ものではない。 (1) 成形部20を形成する際に、勾配コイルを装置に固
定するためのブラケットを一体的に取り付けることも可
能である。
ものではない。 (1) 成形部20を形成する際に、勾配コイルを装置に固
定するためのブラケットを一体的に取り付けることも可
能である。
【0035】(2) 勾配コイルの外形は、円板状に限定す
るものではなく、矩形であってもよいし、更には、装置
に応じてた三次元形状であっても良い。 (3) 上記実施の形態例では、成形部20の形成は樹脂が
樹脂の自重で型内に充填される注型で行ったが、他に、
型内に、2つの穴を設け、一方の穴から樹脂を圧送し、
他方の穴から型内の空気を吸引して、薄肉、複雑な形状
が容易にできるRIV(Resin Injection Vacuum)や、A液と
B液との混合液を型内に送り込み、型内でA液とB液とが
反応し、樹脂となるRIM(Reaction Injection Molding)
であってもよい。
るものではなく、矩形であってもよいし、更には、装置
に応じてた三次元形状であっても良い。 (3) 上記実施の形態例では、成形部20の形成は樹脂が
樹脂の自重で型内に充填される注型で行ったが、他に、
型内に、2つの穴を設け、一方の穴から樹脂を圧送し、
他方の穴から型内の空気を吸引して、薄肉、複雑な形状
が容易にできるRIV(Resin Injection Vacuum)や、A液と
B液との混合液を型内に送り込み、型内でA液とB液とが
反応し、樹脂となるRIM(Reaction Injection Molding)
であってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように請求項1記載の発明の
勾配コイルによれば、勾配コイルをX,Y,Zコイルが積層
配置された1枚のベースプレートと、ベースプレート上
に一体的に形成され、X,Y,Zコイルを覆う成形部とから
構成したことにより、構成が簡単で、安価となる。
勾配コイルによれば、勾配コイルをX,Y,Zコイルが積層
配置された1枚のベースプレートと、ベースプレート上
に一体的に形成され、X,Y,Zコイルを覆う成形部とから
構成したことにより、構成が簡単で、安価となる。
【0037】請求項2記載の発明のMRI装置によれば、
勾配コイルをX,Y,Zコイルが積層配置された1枚のベー
スプレートと、ベースプレート上に一体的に形成され、
X,Y,Zコイルを覆う成形部とから構成したことにより、
構成が簡単で、安価となる。
勾配コイルをX,Y,Zコイルが積層配置された1枚のベー
スプレートと、ベースプレート上に一体的に形成され、
X,Y,Zコイルを覆う成形部とから構成したことにより、
構成が簡単で、安価となる。
【0038】請求項3記載の発明の勾配コイルの製造方
法によれば、1枚のベースプレート上にX,Y,Zコイルを
積層配置した後に、これらX,Y,Zコイルを覆うように成
形部をベースプレート上に一体的に形成するだけでよい
ので、三枚の円板を必要としていた従来の勾配コイルの
製造方法に比べて、製造が簡単で、安価となる。
法によれば、1枚のベースプレート上にX,Y,Zコイルを
積層配置した後に、これらX,Y,Zコイルを覆うように成
形部をベースプレート上に一体的に形成するだけでよい
ので、三枚の円板を必要としていた従来の勾配コイルの
製造方法に比べて、製造が簡単で、安価となる。
【図1】本発明の実施の形態例の勾配コイルの外形図で
ある。
ある。
【図2】図1における切断線A-Aにおける断面図であ
る。
る。
【図3】図1における成形部を除いた分解斜視図であ
る。
る。
【図4】図1に示す勾配コイルの製造工程を説明する図
である。
である。
【図5】X,Zコイルを形成する巻線機の一例を説明する
図である。
図である。
【図6】図1に示す勾配コイルの製造工程を説明する図
である。
である。
【図7】従来の垂直磁場型MRI装置の要部構成図であ
る。
る。
【図8】コイルのパターンを説明する図で、(a)図はXコ
イル、(b)図はYコイル、(c)図はZコイルをそれぞれ示す
図である。
イル、(b)図はYコイル、(c)図はZコイルをそれぞれ示す
図である。
【図9】従来の勾配コイルの製造工程を説明する図で
(a)図はステップ1、(b)図はステップ2、(c)図はステッ
プ3をそれぞれ示す図である。
(a)図はステップ1、(b)図はステップ2、(c)図はステッ
プ3をそれぞれ示す図である。
11 ベースプレート 20 成形部
Claims (3)
- 【請求項1】 直交するX,Y,Z軸の各方向に各々勾配磁
場を発生するX,Y,Zコイルを有する勾配コイルにおい
て、 前記X,Y,Zコイルが積層配置されたベースプレートと、 該ベースプレート上に一体的に形成され、前記X,Y,Zコ
イルを覆う成形部と、 からなることを特徴とする勾配コイル。 - 【請求項2】 直交するX,Y,Z軸の各方向に各々勾配磁
場を発生するX,Y,Zコイルを有する勾配コイルを具備す
るMRI装置において、 前記勾配コイルは、 前記X,Y,Zコイルが積層配置されたベースプレートと、 該ベースプレート上に一体的に形成され、前記X,Y,Zコ
イルを覆う成形部と、 からなることを特徴とするMRI装置。 - 【請求項3】 ベースプレート上にYコイルを形成する
工程と、 X,Zコイルを形成する工程と、 前記ベースプレート上に前記X,Zコイルを積層配置する
工程と、 成形されたX,Y,Zコイルをベースプレート上に積層配置
する工程と、 前記X,Y,Zコイルを覆う成形部を前記ベースプレート上
に一体的に形成する工程と、 からなることを特徴とする勾配コイルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP254697A JPH10199724A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 勾配コイル、mri装置及び勾配コイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP254697A JPH10199724A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 勾配コイル、mri装置及び勾配コイルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10199724A true JPH10199724A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=11532389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP254697A Pending JPH10199724A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 勾配コイル、mri装置及び勾配コイルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10199724A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100420954C (zh) * | 2002-05-02 | 2008-09-24 | 西门子公司 | 核自旋断层造影设备 |
US8108987B2 (en) | 2002-12-23 | 2012-02-07 | General Electric Company | Method of manufacturing a pole face for a permanent magnet MRI system with laminated structure |
WO2021097211A1 (en) * | 2019-11-13 | 2021-05-20 | California Institute Of Technology | Electromagnet gradient coil apparatus for micro-device localization |
-
1997
- 1997-01-10 JP JP254697A patent/JPH10199724A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11457835B2 (en) | 2019-11-13 | 2022-10-04 | California Institute Of Technology | Electromagnet gradient coil apparatus for micro-device localization |
US11944423B2 (en) | 2019-11-13 | 2024-04-02 | California Institute Of Technology | In-vivo monitoring of an internal volume of a mammal using magnetic field gradients |
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