JPH1019785A - 光導波路型センサ - Google Patents
光導波路型センサInfo
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- JPH1019785A JPH1019785A JP17834996A JP17834996A JPH1019785A JP H1019785 A JPH1019785 A JP H1019785A JP 17834996 A JP17834996 A JP 17834996A JP 17834996 A JP17834996 A JP 17834996A JP H1019785 A JPH1019785 A JP H1019785A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】強い電磁環境下でも被測定量の分布を乱すこと
なく測定する。 【解決手段】高分子フィルムを積層して構成した光集積
回路7には、光を伝播させる光導波路1が形成されてい
る。光導波路1の一端は、光ファイバ84の一端と光結
合され、他端は光ファイバ85と光結合されている。光
ファイバ84には、電界検出用光源82が光結合され、
光ファイバ85には光検出器83が光結合されている。
各分岐光導波路13Bの略中央部には、2つのミラー面
を備えた面外分岐ミラーが設けられ、面外分岐ミラーの
直上には、薄膜偏光子、λ/4位相薄膜、電気光学材料
薄膜及び光反射膜を備えた電界センサ5が設けられ、電
界センサの入射側に光光スイッチ91が配置されてい
る。センサが電界中に存在すると、光源82からの光が
電気光学材料薄膜のにより強度変調を受けるので電界強
度を測定することができる。
なく測定する。 【解決手段】高分子フィルムを積層して構成した光集積
回路7には、光を伝播させる光導波路1が形成されてい
る。光導波路1の一端は、光ファイバ84の一端と光結
合され、他端は光ファイバ85と光結合されている。光
ファイバ84には、電界検出用光源82が光結合され、
光ファイバ85には光検出器83が光結合されている。
各分岐光導波路13Bの略中央部には、2つのミラー面
を備えた面外分岐ミラーが設けられ、面外分岐ミラーの
直上には、薄膜偏光子、λ/4位相薄膜、電気光学材料
薄膜及び光反射膜を備えた電界センサ5が設けられ、電
界センサの入射側に光光スイッチ91が配置されてい
る。センサが電界中に存在すると、光源82からの光が
電気光学材料薄膜のにより強度変調を受けるので電界強
度を測定することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光導波路型センサに
係り、特に、電界強度、磁界強度、流体の濃度、環境中
のpH、イオン量、ガス量、温度、湿度、圧力等の物理
量、化学量及び機械量を光学的に、1点または複数点略
同時に計測可能な光導波路型センサに関する。
係り、特に、電界強度、磁界強度、流体の濃度、環境中
のpH、イオン量、ガス量、温度、湿度、圧力等の物理
量、化学量及び機械量を光学的に、1点または複数点略
同時に計測可能な光導波路型センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の物理量の分布を計測す
る場合には、1個のセンサを移動させて計測範囲全面を
走査するか、多数の個別センサを2次元状に配置して計
測範囲全面を順に測定するかのどちらかの方式が採用さ
れている。
る場合には、1個のセンサを移動させて計測範囲全面を
走査するか、多数の個別センサを2次元状に配置して計
測範囲全面を順に測定するかのどちらかの方式が採用さ
れている。
【0003】図1は、多数の個別センサを2次元状に配
置して計測範囲全面を順に測定する方式を採用して、電
子回路基板の放射電磁波分布を測定する従来の測定装置
を示すものである。この測定装置は、多数のセンサをマ
トリックス状に配列させたセンサアレイ11、センサア
レイ11に接続された電界強度計12、アナログ信号を
ディジタル信号に変換するAD変換器13、及びいずれ
か1つのセンサを選択するためのセンサ選択信号と電界
強度を測定するための周波数選択信号とを出力して放射
電磁波分布を測定するコントローラ14から構成されて
いる。また、各センサは、図2に示すように抵抗11
A、コンデンサ11B、ループアンテナ11C、ダイオ
ード11Dから構成されている。なお、1個のセンサを
移動させて計測範囲全面を走査する場合には、図2に示
すセンサの1つが使用されることになる。
置して計測範囲全面を順に測定する方式を採用して、電
子回路基板の放射電磁波分布を測定する従来の測定装置
を示すものである。この測定装置は、多数のセンサをマ
トリックス状に配列させたセンサアレイ11、センサア
レイ11に接続された電界強度計12、アナログ信号を
ディジタル信号に変換するAD変換器13、及びいずれ
か1つのセンサを選択するためのセンサ選択信号と電界
強度を測定するための周波数選択信号とを出力して放射
電磁波分布を測定するコントローラ14から構成されて
いる。また、各センサは、図2に示すように抵抗11
A、コンデンサ11B、ループアンテナ11C、ダイオ
ード11Dから構成されている。なお、1個のセンサを
移動させて計測範囲全面を走査する場合には、図2に示
すセンサの1つが使用されることになる。
【0004】上記のいずれの方式においても、金属製の
ループアンテナ等を含むセンサ、センサを駆動するセン
サ駆動機構、センサとセンサ駆動機構とを接続する金属
製の信号ケーブル等が用いられているため、装置自体に
金属が多用されている。このため、これらの金属によっ
て測定しようとする被測定量である電界強度を乱してし
まったり、強い電磁界環境下では使用できない、という
欠点があった。
ループアンテナ等を含むセンサ、センサを駆動するセン
サ駆動機構、センサとセンサ駆動機構とを接続する金属
製の信号ケーブル等が用いられているため、装置自体に
金属が多用されている。このため、これらの金属によっ
て測定しようとする被測定量である電界強度を乱してし
まったり、強い電磁界環境下では使用できない、という
欠点があった。
【0005】また、計測範囲の変更には柔軟性が無く、
一度計測範囲を決定してしまうと計測範囲の変更が困難
であるため、種々の複雑形状の測定対象に適用するには
測定範囲を決定するために多大の準備作業が必要であっ
た。
一度計測範囲を決定してしまうと計測範囲の変更が困難
であるため、種々の複雑形状の測定対象に適用するには
測定範囲を決定するために多大の準備作業が必要であっ
た。
【0006】一方、金属を用いずに、半導体基板上に形
成された光導波路を用いたセンサとしては、複数のマッ
ハツェンダー型の光導波路を同一基板上に形成させて測
定する導波路型光センサが知られている(特開昭61−
198120号公報)。
成された光導波路を用いたセンサとしては、複数のマッ
ハツェンダー型の光導波路を同一基板上に形成させて測
定する導波路型光センサが知られている(特開昭61−
198120号公報)。
【0007】また、光導波路と表面装荷型デバイスの結
合方法としては、光導波路を45°の傾斜ミラーで終端
して表面装荷型デバイスに光学的に結合した後、デバイ
ス中で微小バルク光学素子を伝送させた後、再び別の4
5°傾斜ミラーを介して光導波路中へ戻るようにした方
式が提案されている(畑田、他、第43回応用物理学会
関係連合講演会、1996年、28a−D−11)。
合方法としては、光導波路を45°の傾斜ミラーで終端
して表面装荷型デバイスに光学的に結合した後、デバイ
ス中で微小バルク光学素子を伝送させた後、再び別の4
5°傾斜ミラーを介して光導波路中へ戻るようにした方
式が提案されている(畑田、他、第43回応用物理学会
関係連合講演会、1996年、28a−D−11)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光導波路型センサでは、複数のマッハツェンダー型
の光導波路が設けられていることから高精度でかつ広い
ダイナミックレンジで物理量を測定することはできる
が、物理量が入力される部位が1箇所であるため、複数
点の物理量を同時に計測することができず、このため物
理量の分布を測定することができない、という問題があ
った。
来の光導波路型センサでは、複数のマッハツェンダー型
の光導波路が設けられていることから高精度でかつ広い
ダイナミックレンジで物理量を測定することはできる
が、物理量が入力される部位が1箇所であるため、複数
点の物理量を同時に計測することができず、このため物
理量の分布を測定することができない、という問題があ
った。
【0009】また、従来の表面装荷デバイス中へバルク
光学素子を組み込む方式を物理量の分布を測定するセン
サに適用すると、表面装荷デバイスの形状が光導波路に
比較して極端に大きくなり、その結果、この表面装荷デ
バイス中の光路長が長くなるので、傾斜ミラーとの光軸
合わせが難しくなり、光損失も多くなる、という問題点
がある。
光学素子を組み込む方式を物理量の分布を測定するセン
サに適用すると、表面装荷デバイスの形状が光導波路に
比較して極端に大きくなり、その結果、この表面装荷デ
バイス中の光路長が長くなるので、傾斜ミラーとの光軸
合わせが難しくなり、光損失も多くなる、という問題点
がある。
【0010】本発明は上記問題点を解決するために成さ
れたもので、光軸合わせの困難性が解消された小型の光
導波路型センサ、さらには、殆ど金属を用いずにセンサ
を構成することによって、強い電磁環境下でも被測定量
を乱すことなく被測定量または被測定量の分布を測定す
ることができる小型の光導波路型センサを提供すること
を目的とする。
れたもので、光軸合わせの困難性が解消された小型の光
導波路型センサ、さらには、殆ど金属を用いずにセンサ
を構成することによって、強い電磁環境下でも被測定量
を乱すことなく被測定量または被測定量の分布を測定す
ることができる小型の光導波路型センサを提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、光を伝播するように基板に形成された光導
波路と、前記光導波路に設けられると共に光導波路中を
伝播してきた光を光導波路の外部に出射し、かつ外部か
ら入射された光を再度光導波路中を伝播させるの入出射
手段と、被測定量の変化に応じて光学特性が変化する材
料で構成された光学特性変化層と、前記光導波路から出
射された光が前記光学特性変化層を通過した後に前記光
導波路に入射するように反射する反射層とを備え、かつ
前記入出射手段に対応して設けられた多層薄膜型光セン
サと、を含んで構成したものである。
に本発明は、光を伝播するように基板に形成された光導
波路と、前記光導波路に設けられると共に光導波路中を
伝播してきた光を光導波路の外部に出射し、かつ外部か
ら入射された光を再度光導波路中を伝播させるの入出射
手段と、被測定量の変化に応じて光学特性が変化する材
料で構成された光学特性変化層と、前記光導波路から出
射された光が前記光学特性変化層を通過した後に前記光
導波路に入射するように反射する反射層とを備え、かつ
前記入出射手段に対応して設けられた多層薄膜型光セン
サと、を含んで構成したものである。
【0012】上記入出射手段及び多層薄膜型光センサは
各々1個設けても良いし、各々複数個設けるようにして
も良い。
各々1個設けても良いし、各々複数個設けるようにして
も良い。
【0013】本発明では、光導波路中を伝播してきた光
が光導波路の外部に出射され、多層薄膜型光センサに設
けられている光学特性変化層を通過した後に光導波路に
入射するように反射され、再度光導波路中を伝播され
る。
が光導波路の外部に出射され、多層薄膜型光センサに設
けられている光学特性変化層を通過した後に光導波路に
入射するように反射され、再度光導波路中を伝播され
る。
【0014】この光学特性変化層は、被測定量の変化に
応じて光学特性が変化する材料で構成されているため、
光がこの光学特性変化層を通過するときに影響を受ける
ので、この影響を測定することで被測定量を測定するこ
とができる。また、この多層薄膜型光センサを、複数個
設けることにより、被測定量の分布を測定することがで
きる。さらに、光導波路を用いて測定しているため、殆
ど金属を用いずに光導波路型センサを構成することがで
きるので、被測定量を乱すことなく被測定量の分布を測
定することができる。
応じて光学特性が変化する材料で構成されているため、
光がこの光学特性変化層を通過するときに影響を受ける
ので、この影響を測定することで被測定量を測定するこ
とができる。また、この多層薄膜型光センサを、複数個
設けることにより、被測定量の分布を測定することがで
きる。さらに、光導波路を用いて測定しているため、殆
ど金属を用いずに光導波路型センサを構成することがで
きるので、被測定量を乱すことなく被測定量の分布を測
定することができる。
【0015】この光学特性変化層は、物理量、化学量及
び機械量のいずれかの変化に応じて通過光の偏光状態、
光強度及びルミネッセンス状態のいずれかが変化する材
料で構成することができる。
び機械量のいずれかの変化に応じて通過光の偏光状態、
光強度及びルミネッセンス状態のいずれかが変化する材
料で構成することができる。
【0016】通過光の偏光状態が変化する材料として
は、周囲の電界強度に応じて偏光状態が変化する電気光
学材料、周囲の磁界強度に応じて偏光状態が変化する磁
気光学材料、印加される圧力に応じて偏光状態が変化す
る光弾性効果を有する材料等を使用することができる。
は、周囲の電界強度に応じて偏光状態が変化する電気光
学材料、周囲の磁界強度に応じて偏光状態が変化する磁
気光学材料、印加される圧力に応じて偏光状態が変化す
る光弾性効果を有する材料等を使用することができる。
【0017】光強度が変化する材料としては、被測定量
の変化に応じて光の吸収量が変化するリトマス液含有多
孔質材料、エレクトロクロミック材料、有機高分子イオ
ン感応材料、シリカゲルブルー等の材料を使用すること
ができる。
の変化に応じて光の吸収量が変化するリトマス液含有多
孔質材料、エレクトロクロミック材料、有機高分子イオ
ン感応材料、シリカゲルブルー等の材料を使用すること
ができる。
【0018】ルミネッセンス状態が変化する材料として
は、希土類キレート化合物や感温蛍光体等の被測定量の
変化に応じて発光する蛍光や燐光の量が変化する材料を
使用することができる。
は、希土類キレート化合物や感温蛍光体等の被測定量の
変化に応じて発光する蛍光や燐光の量が変化する材料を
使用することができる。
【0019】多層薄膜型光センサに、電気光学材料、磁
気光学材料、または光弾性効果を有する材料を用いた薄
膜を設けた場合には、λ/4位相薄膜と偏光子薄膜とを
設けることにより偏光状態の変化を容易に測定すること
ができる。
気光学材料、または光弾性効果を有する材料を用いた薄
膜を設けた場合には、λ/4位相薄膜と偏光子薄膜とを
設けることにより偏光状態の変化を容易に測定すること
ができる。
【0020】なお、多層薄膜型光センサに、電気光学材
料を用いた薄膜を設ける場合には、電磁波を受信するル
ープアンテナを含む層、またはホール素子を含む層を設
けることにより、測定感度を良好にすることができる。
料を用いた薄膜を設ける場合には、電磁波を受信するル
ープアンテナを含む層、またはホール素子を含む層を設
けることにより、測定感度を良好にすることができる。
【0021】多層薄膜型光センサに、WO3 等のエレク
トロクロミック材料を用いた薄膜を設けることにより、
このエレクトロクロミック材料は印加電界強度に比例し
て着色するので、印加電界強度に応じて通過光強度を変
調することができ、これによって印加電界強度を測定す
ることができる。
トロクロミック材料を用いた薄膜を設けることにより、
このエレクトロクロミック材料は印加電界強度に比例し
て着色するので、印加電界強度に応じて通過光強度を変
調することができ、これによって印加電界強度を測定す
ることができる。
【0022】多層薄膜型光センサに流体が通過可能な空
洞を備えた薄膜を設けることにより、この空洞を通過す
る流体により光が吸収されたり散乱されたりすることに
よって透過光の強度が変化し、流体の濃度に応じて光強
度が変調されるので、流体の濃度を測定することができ
る。
洞を備えた薄膜を設けることにより、この空洞を通過す
る流体により光が吸収されたり散乱されたりすることに
よって透過光の強度が変化し、流体の濃度に応じて光強
度が変調されるので、流体の濃度を測定することができ
る。
【0023】多層薄膜型光センサに、pHの大きさに応
じて変色するリトマス液含浸多孔質材料を用いた薄膜、
イオンの量に応じて変色する有機高分子イオン感応材料
を用いた薄膜、多孔質ゼオライトとガスの量に応じて変
色するガス反応物質を用いた薄膜を設けることにより、
pH、イオン、またはガスの量に応じて光が吸収され、
pH、イオン、またはガスの量に応じて光強度が変調さ
れるので、pH、イオン、またはガスの量を測定するこ
とができる。
じて変色するリトマス液含浸多孔質材料を用いた薄膜、
イオンの量に応じて変色する有機高分子イオン感応材料
を用いた薄膜、多孔質ゼオライトとガスの量に応じて変
色するガス反応物質を用いた薄膜を設けることにより、
pH、イオン、またはガスの量に応じて光が吸収され、
pH、イオン、またはガスの量に応じて光強度が変調さ
れるので、pH、イオン、またはガスの量を測定するこ
とができる。
【0024】多層薄膜型光センサに、GaAsやCdT
e等の半導体薄膜を設けることにより、周囲の温度によ
って、薄膜での光吸収端が変化しこの吸収端付近の波長
の光の通過光強度を変調することができるので、温度を
測定することができる。
e等の半導体薄膜を設けることにより、周囲の温度によ
って、薄膜での光吸収端が変化しこの吸収端付近の波長
の光の通過光強度を変調することができるので、温度を
測定することができる。
【0025】また、多層薄膜型光センサに、テルビウム
やユーロビウム等の希土類キレート化合物を用いた薄膜
を設けることにより、発光する蛍光の波長が温度に応じ
て変化するので、同様に温度を測定することができる。
やユーロビウム等の希土類キレート化合物を用いた薄膜
を設けることにより、発光する蛍光の波長が温度に応じ
て変化するので、同様に温度を測定することができる。
【0026】多層薄膜型センサに、シリカゲルブルー等
の湿度によって着色量が変化する薄膜を設けることによ
り、湿度を測定することができる。
の湿度によって着色量が変化する薄膜を設けることによ
り、湿度を測定することができる。
【0027】多層薄膜型光センサに、カーボン等の抵抗
体と感温蛍光体とを備えた薄膜を設けることにより、マ
イクロ波に応じて抵抗体が発熱し、この発熱による温度
に応じた蛍光を発するので、マイクロ波の量を測定する
ことができる。
体と感温蛍光体とを備えた薄膜を設けることにより、マ
イクロ波に応じて抵抗体が発熱し、この発熱による温度
に応じた蛍光を発するので、マイクロ波の量を測定する
ことができる。
【0028】そして、光導波路型センサを可撓性を有す
る高分子材料で構成することにより、光導波路型センサ
自体を変形することが容易になるので、任意形状の測定
面を形成することが可能となる。
る高分子材料で構成することにより、光導波路型センサ
自体を変形することが容易になるので、任意形状の測定
面を形成することが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。第1の実施の形態は、同一基
板上に配置された複数の電界センサからの信号を順次入
力して、電子回路基板の放射電磁波分布を測定する装置
に本発明を適用したものである。
の形態を詳細に説明する。第1の実施の形態は、同一基
板上に配置された複数の電界センサからの信号を順次入
力して、電子回路基板の放射電磁波分布を測定する装置
に本発明を適用したものである。
【0030】図3に示すように、本実施の形態の光導波
路型センサは、高分子フィルムを複枚積層して構成し
た、高分子材料からなる高分子光集積回路7を備えてお
り、この高分子光集積回路7には光を伝播させる光導波
路であるチャネル型光導波路1が形成されている。すな
わち、高分子光集積回路7は、図4に示すように、高分
子フィルムで構成された基板6上に、高分子フィルムで
構成されたアンダークラッド2と高分子フィルムで構成
されたチャネル型光導波路1を順次形成し、チャネル型
光導波路1上に高分子フィルムで構成されたオーバーク
ラッド4を被覆することにより構成されている。
路型センサは、高分子フィルムを複枚積層して構成し
た、高分子材料からなる高分子光集積回路7を備えてお
り、この高分子光集積回路7には光を伝播させる光導波
路であるチャネル型光導波路1が形成されている。すな
わち、高分子光集積回路7は、図4に示すように、高分
子フィルムで構成された基板6上に、高分子フィルムで
構成されたアンダークラッド2と高分子フィルムで構成
されたチャネル型光導波路1を順次形成し、チャネル型
光導波路1上に高分子フィルムで構成されたオーバーク
ラッド4を被覆することにより構成されている。
【0031】基板6を構成する高分子フィルムとしては
ポリエチレン等の透明な可撓フィルムを用いることがで
き、光導波路1を構成する高分子フィルムとしては低損
失なポリメチルメタクリレートを用いることができ、ア
ンダークラッド2及びオーバークラッド4を構成する高
分子フィルムとしては各々ポリメチルメタクリレート
(屈折率1.49)より低屈折率のシリコン樹脂(屈折
率1.41)、ポリフルオロアルキルメタクリレート
(屈折率1.39)等を用いることができる。
ポリエチレン等の透明な可撓フィルムを用いることがで
き、光導波路1を構成する高分子フィルムとしては低損
失なポリメチルメタクリレートを用いることができ、ア
ンダークラッド2及びオーバークラッド4を構成する高
分子フィルムとしては各々ポリメチルメタクリレート
(屈折率1.49)より低屈折率のシリコン樹脂(屈折
率1.41)、ポリフルオロアルキルメタクリレート
(屈折率1.39)等を用いることができる。
【0032】チャネル型光導波路1は、入射側光ファイ
バ84の一端と光結合された入射側光導波路1A、各々
並列配置されて入射側光導波路1Aと光結合された複数
(本実施の形態では2つ)の光導波路網1B,1C、及
び出射側光ファイバ85の一端及び光導波路網1B,1
Cの各々に光結合された出射側光導波路1Dを備えてい
る。
バ84の一端と光結合された入射側光導波路1A、各々
並列配置されて入射側光導波路1Aと光結合された複数
(本実施の形態では2つ)の光導波路網1B,1C、及
び出射側光ファイバ85の一端及び光導波路網1B,1
Cの各々に光結合された出射側光導波路1Dを備えてい
る。
【0033】入射側光ファイバ84の光入射側には、半
導体レーザで構成された電界検出用光源82が光結合さ
れ、出射側光ファイバ85の光出射側には光電変換器で
構成された光検出器83が光結合されている。
導体レーザで構成された電界検出用光源82が光結合さ
れ、出射側光ファイバ85の光出射側には光電変換器で
構成された光検出器83が光結合されている。
【0034】光導波路網1Bは、Y型分岐光導波路で構
成された多数の分岐回路11B、Y型分岐光導波路で構
成された多数の結合回路12B、及び分岐回路11Bと
結合回路12Bとの間に光結合された多数の分岐光導波
路13Bによって構成されている。光導波路網1Cも光
導波路網1Bと同一の構成であるので、説明を省略す
る。なお、分岐回路及び結合回路としてはY型分岐光導
波路の他、スターカップラや方向性結合器で構成するこ
とができる。
成された多数の分岐回路11B、Y型分岐光導波路で構
成された多数の結合回路12B、及び分岐回路11Bと
結合回路12Bとの間に光結合された多数の分岐光導波
路13Bによって構成されている。光導波路網1Cも光
導波路網1Bと同一の構成であるので、説明を省略す
る。なお、分岐回路及び結合回路としてはY型分岐光導
波路の他、スターカップラや方向性結合器で構成するこ
とができる。
【0035】光導波路網1B、1Cの各分岐光導波路1
3Bの略中央部には、図4及び図5に示すように、オー
バークラッド4側が幅狭になりかつ各傾斜面が光の伝播
方向(基板面に平行な方向)に対して45°傾斜したV
字型のトレンチが形成され、このトレンチによって2つ
の斜面をミラー面3A,3Bとする面外分岐ミラー3が
構成されている。
3Bの略中央部には、図4及び図5に示すように、オー
バークラッド4側が幅狭になりかつ各傾斜面が光の伝播
方向(基板面に平行な方向)に対して45°傾斜したV
字型のトレンチが形成され、このトレンチによって2つ
の斜面をミラー面3A,3Bとする面外分岐ミラー3が
構成されている。
【0036】各面外分岐ミラー3の直上のオーバークラ
ッド4表面には、各々表面装荷型の薄膜多層型光センサ
である電界センサ5が固定されている。この電界センサ
5は、表面装荷方式に限定されず、オーバークラッド4
上へパターニングプロセスを含む多層成膜法による蒸着
により直接形成しても良い。
ッド4表面には、各々表面装荷型の薄膜多層型光センサ
である電界センサ5が固定されている。この電界センサ
5は、表面装荷方式に限定されず、オーバークラッド4
上へパターニングプロセスを含む多層成膜法による蒸着
により直接形成しても良い。
【0037】電界センサ5は全て同一の構成であるの
で、符号5を付した電界センサについて説明すると、こ
の電界センサ5は、図5に示すように、オーバクラッド
4上に設けられた薄膜偏光子53を備えている。薄膜偏
光子53の面外分岐ミラー3のミラー面3Aで反射され
た光が通過する領域には、光学軸方向が入射光に対して
所定の45°方向に設定されたλ/4位相薄膜54が形
成され、λ/4位相薄膜54及び薄膜偏光子53を覆う
ようにPLZT( (Pb1-x Lax )(Zry T
i1-y )1-x/4 O)等の電気光学材料で構成された電気
光学材料薄膜52が形成され、電気光学材料薄膜52に
は電気光学材料薄膜52を透過した光を反射する光反射
膜51が形成されてる。
で、符号5を付した電界センサについて説明すると、こ
の電界センサ5は、図5に示すように、オーバクラッド
4上に設けられた薄膜偏光子53を備えている。薄膜偏
光子53の面外分岐ミラー3のミラー面3Aで反射され
た光が通過する領域には、光学軸方向が入射光に対して
所定の45°方向に設定されたλ/4位相薄膜54が形
成され、λ/4位相薄膜54及び薄膜偏光子53を覆う
ようにPLZT( (Pb1-x Lax )(Zry T
i1-y )1-x/4 O)等の電気光学材料で構成された電気
光学材料薄膜52が形成され、電気光学材料薄膜52に
は電気光学材料薄膜52を透過した光を反射する光反射
膜51が形成されてる。
【0038】なお、面外分岐ミラー3のミラー面3Aと
電界センサ5の最上層に位置する光反射膜51とは、ミ
ラー面3Aからの反射光が電界センサ5の中央部分に入
射し、再び分岐光導波路へ戻るように、傾きが調整され
ている。
電界センサ5の最上層に位置する光反射膜51とは、ミ
ラー面3Aからの反射光が電界センサ5の中央部分に入
射し、再び分岐光導波路へ戻るように、傾きが調整され
ている。
【0039】また、各分岐光導波路の面外分岐ミラー3
の反射面3A側、入射側光導波路1Aと光導波路網1B
との間、及び入射側光導波路1Aと光導波路網1Cとの
間には、各々光光スイッチ91が配置されている。この
光光スイッチ91の各々は、多数の半導体レーザで構成
されたセンサ選択信号光源92に一端が光結合された制
御用光ファイバ93の他端に光結合されている。なお、
光光スイッチ91は、センサ選択信号光源の半導体レー
ザの個数と等しい個数設けられている。
の反射面3A側、入射側光導波路1Aと光導波路網1B
との間、及び入射側光導波路1Aと光導波路網1Cとの
間には、各々光光スイッチ91が配置されている。この
光光スイッチ91の各々は、多数の半導体レーザで構成
されたセンサ選択信号光源92に一端が光結合された制
御用光ファイバ93の他端に光結合されている。なお、
光光スイッチ91は、センサ選択信号光源の半導体レー
ザの個数と等しい個数設けられている。
【0040】この実施の形態では、1個の電界センサ5
を選択(アドレッシング)するために、入射側光導波路
1Aと光導波路網1Bとの間及び入射側光導波路1Aと
光導波路網1Cとの間のいずれか1箇所に位置する光光
スイッチ91と、選択する電界センサ5が設けられてい
る分岐光導波路に設けられている光光スイッチ91とに
対応する、センサ選択信号光源92内の2つの半導体レ
ーザを点灯することにより、2つの光光スイッチ91を
オンさせておく。
を選択(アドレッシング)するために、入射側光導波路
1Aと光導波路網1Bとの間及び入射側光導波路1Aと
光導波路網1Cとの間のいずれか1箇所に位置する光光
スイッチ91と、選択する電界センサ5が設けられてい
る分岐光導波路に設けられている光光スイッチ91とに
対応する、センサ選択信号光源92内の2つの半導体レ
ーザを点灯することにより、2つの光光スイッチ91を
オンさせておく。
【0041】この状態で信号検出用光源82を点灯させ
ると、信号検出用光源82より出射された光は、光ファ
イバ84により高分子光集積回路7まで伝播され、入射
側光導波路1Aに入射される。入射側光導波路1Aに入
射した光は、光光スイッチ91を介して分岐光導波路を
伝播し、更に他の光光スイッチ91を介して面外分岐ミ
ラー3のミラー面3Aで反射され、オーバークラッド4
を略垂直方向に通過して、オーバークラッド4外へ分岐
され、電界センサ方向に反射される。
ると、信号検出用光源82より出射された光は、光ファ
イバ84により高分子光集積回路7まで伝播され、入射
側光導波路1Aに入射される。入射側光導波路1Aに入
射した光は、光光スイッチ91を介して分岐光導波路を
伝播し、更に他の光光スイッチ91を介して面外分岐ミ
ラー3のミラー面3Aで反射され、オーバークラッド4
を略垂直方向に通過して、オーバークラッド4外へ分岐
され、電界センサ方向に反射される。
【0042】面外分岐ミラー3で電界センサ方向に反射
した光は、薄膜偏光子53を透過して直線偏光になる。
この直線偏光は、光学軸に対して45°の入射角でλ/
4位相薄膜54に入射するので、λ/4位相薄膜54を
透過するときに偏光面が回転されて円偏光になり、電気
光学材料薄膜52を通過し最上層の光反射膜51で反射
され、再び電気光学材料薄膜52、薄膜偏光子53及び
オーバークラッド4を略垂直に透過して分岐光導波路1
3Bに入射される。分岐光導波路13Bに入射された光
は面外分岐ミラー3のミラー面3Bで反射され、再度分
岐光導波路13B中を伝播する。
した光は、薄膜偏光子53を透過して直線偏光になる。
この直線偏光は、光学軸に対して45°の入射角でλ/
4位相薄膜54に入射するので、λ/4位相薄膜54を
透過するときに偏光面が回転されて円偏光になり、電気
光学材料薄膜52を通過し最上層の光反射膜51で反射
され、再び電気光学材料薄膜52、薄膜偏光子53及び
オーバークラッド4を略垂直に透過して分岐光導波路1
3Bに入射される。分岐光導波路13Bに入射された光
は面外分岐ミラー3のミラー面3Bで反射され、再度分
岐光導波路13B中を伝播する。
【0043】この面外分岐ミラー3により分岐光導波路
13Bから外部に出射された光は、戻り光となって再び
分岐光導波路13Bに入射される間に、電気光学材料薄
膜52を通過するので、電気光学材料薄膜52が電界中
に存在すると、電気光学材料薄膜52の電気光学効果に
より直交する2偏光間に電界強度に応じた位相差が生
じ、光は楕円偏光になる。この光は再び薄膜偏光子53
を通過するときに位相差に応じて強度が変化し、すなわ
ち電界強度に応じた強度変調を受け、再び面外分岐ミラ
ー3の作用により光導波路に入射する。
13Bから外部に出射された光は、戻り光となって再び
分岐光導波路13Bに入射される間に、電気光学材料薄
膜52を通過するので、電気光学材料薄膜52が電界中
に存在すると、電気光学材料薄膜52の電気光学効果に
より直交する2偏光間に電界強度に応じた位相差が生
じ、光は楕円偏光になる。この光は再び薄膜偏光子53
を通過するときに位相差に応じて強度が変化し、すなわ
ち電界強度に応じた強度変調を受け、再び面外分岐ミラ
ー3の作用により光導波路に入射する。
【0044】そして、強度変調を受けた信号光は、出射
側光導波路1Dを介して出力側光ファイバ85まで導か
れ、出力光ファイバ85を伝播し、光検出器83に入射
する。
側光導波路1Dを介して出力側光ファイバ85まで導か
れ、出力光ファイバ85を伝播し、光検出器83に入射
する。
【0045】信号光は光検出器83により光電変換さ
れ、RF信号に変換されて出力される。このRF出力を
測定することにより、電界センサの部位に印加されてい
る電界強度を測定することができる。この測定を、順次
光光スイッチをオンさせて、各電界センサ毎に繰り返す
ことにより、2次元状の電界の分布が測定できる。
れ、RF信号に変換されて出力される。このRF出力を
測定することにより、電界センサの部位に印加されてい
る電界強度を測定することができる。この測定を、順次
光光スイッチをオンさせて、各電界センサ毎に繰り返す
ことにより、2次元状の電界の分布が測定できる。
【0046】次に、光光スイッチを用いずに波長多重方
式によって電界の分布を測定する本発明の第2の実施の
形態を説明する。本実施の形態は、図6に示すように、
第1の実施の形態の光光スイッチを全て省略すると共
に、単波長の光を照射する信号検出用光源に代えて、λ
1 〜λn のn種の波長の光を照射する半導体レーザアレ
イで構成された光源94を用いたものである。なお、本
実施の形態では、波長の数と同数、すなわち、n個(光
導波路網1Bにn/2個、光導波路網1Cにn/2個)
の電界センサが設けられている。
式によって電界の分布を測定する本発明の第2の実施の
形態を説明する。本実施の形態は、図6に示すように、
第1の実施の形態の光光スイッチを全て省略すると共
に、単波長の光を照射する信号検出用光源に代えて、λ
1 〜λn のn種の波長の光を照射する半導体レーザアレ
イで構成された光源94を用いたものである。なお、本
実施の形態では、波長の数と同数、すなわち、n個(光
導波路網1Bにn/2個、光導波路網1Cにn/2個)
の電界センサが設けられている。
【0047】また、図7に示すように、電界センサ5の
最上層には、波長選択性のある誘電体多層膜を用いた光
反射膜、すなわち特定波長の光のみを反射しかつ他の波
長の光を透過する光反射膜51が形成されている。これ
により、特定波長λm の光のみが、光反射膜51により
光導波路1へ戻されることになり、他の波長の光は、光
反射膜51を通過し、外部に出射されるので検出器83
には到達しないことになる。
最上層には、波長選択性のある誘電体多層膜を用いた光
反射膜、すなわち特定波長の光のみを反射しかつ他の波
長の光を透過する光反射膜51が形成されている。これ
により、特定波長λm の光のみが、光反射膜51により
光導波路1へ戻されることになり、他の波長の光は、光
反射膜51を通過し、外部に出射されるので検出器83
には到達しないことになる。
【0048】本実施の形態によれば、半導体レーザの全
てを同時に点灯させると、光源94からn種の波長を備
えた波長多重光が出射され、波長多重光は入射光ファイ
バ84を介して光導波路1へ入射される。光導波路1に
入射した波長多重光は、複数の分岐回路によって分岐さ
れ、分岐光導波路及び面外分岐ミラーを介して全ての1
界センサ5に分配される。第1の実施の形態で説明した
ように、電界センサ5に入射した光は電界強度に応じて
強度変調を受けるが、電界センサ5の光反射膜51は波
長選択性を備えているので、各電界センサ5からは強度
変調を受けた1種類の波長(例えば、λm )の光のみが
反射されて、分岐光導波路に入射される。電界センサ5
で反射された光は、結合回路で1本の出射側光導波路1
Dに集められた後、出力光ファイバ85を介して光検出
器83に入力される。
てを同時に点灯させると、光源94からn種の波長を備
えた波長多重光が出射され、波長多重光は入射光ファイ
バ84を介して光導波路1へ入射される。光導波路1に
入射した波長多重光は、複数の分岐回路によって分岐さ
れ、分岐光導波路及び面外分岐ミラーを介して全ての1
界センサ5に分配される。第1の実施の形態で説明した
ように、電界センサ5に入射した光は電界強度に応じて
強度変調を受けるが、電界センサ5の光反射膜51は波
長選択性を備えているので、各電界センサ5からは強度
変調を受けた1種類の波長(例えば、λm )の光のみが
反射されて、分岐光導波路に入射される。電界センサ5
で反射された光は、結合回路で1本の出射側光導波路1
Dに集められた後、出力光ファイバ85を介して光検出
器83に入力される。
【0049】この光検出器83には、波長を分別する波
長分別器が設けられており、入射した光導波路を波長毎
に分別して各波長毎にRFが出力される。この各々のR
F出力を測定することにより、各電界センサの部位に印
加されている電界強度を測定することができ、これによ
り2次元状の電界の分布が測定できる。
長分別器が設けられており、入射した光導波路を波長毎
に分別して各波長毎にRFが出力される。この各々のR
F出力を測定することにより、各電界センサの部位に印
加されている電界強度を測定することができ、これによ
り2次元状の電界の分布が測定できる。
【0050】なお、上記では半導体レーザの全てを同時
に点灯させて電界の分布を測定する例について説明した
が、第1の実施の形態と同様に波長λ1 〜λn の半導体
レーザを順次発光させて、発光させた半導体レーザに対
応する電界センサを通過して変調された光を順次検出器
83に導いて処理し、電界の分布を測定するようにして
もよい。
に点灯させて電界の分布を測定する例について説明した
が、第1の実施の形態と同様に波長λ1 〜λn の半導体
レーザを順次発光させて、発光させた半導体レーザに対
応する電界センサを通過して変調された光を順次検出器
83に導いて処理し、電界の分布を測定するようにして
もよい。
【0051】また、上記では光反射膜に波長選択性を持
たせたが、図8に示すように、電界センサ5の最下層に
λ1 〜λn のn種の波長の光の何れかのみを透過する波
長選択膜55を設けるようにしてもよい。このように構
成することにより、上記で説明したように各電界センサ
5からは強度変調を受けた1種類の波長(例えば、
λ m )の光のみが反射されて、分岐光導波路に入射され
る。波長λm 以外の光は、波長選択膜55で反射される
が、再度面外分岐ミラー3のミラー面3Aで反射され、
これらの反射が繰り返えされることにより最終的に吸収
されるか、またはミラー面3Aの全反射の臨界角を越え
てアンダークラッドに放射して消失する。
たせたが、図8に示すように、電界センサ5の最下層に
λ1 〜λn のn種の波長の光の何れかのみを透過する波
長選択膜55を設けるようにしてもよい。このように構
成することにより、上記で説明したように各電界センサ
5からは強度変調を受けた1種類の波長(例えば、
λ m )の光のみが反射されて、分岐光導波路に入射され
る。波長λm 以外の光は、波長選択膜55で反射される
が、再度面外分岐ミラー3のミラー面3Aで反射され、
これらの反射が繰り返えされることにより最終的に吸収
されるか、またはミラー面3Aの全反射の臨界角を越え
てアンダークラッドに放射して消失する。
【0052】図8の電界センサを用い、半導体レーザの
全てを同時に点灯させて電界の分布を測定する場合に
は、出力光ファイバ85には全ての波長の光が伝播する
ことになるので、上記で説明したように、光検出器83
に波長を分別する波長分別器を設け、波長毎の信号を分
離する必要がある。
全てを同時に点灯させて電界の分布を測定する場合に
は、出力光ファイバ85には全ての波長の光が伝播する
ことになるので、上記で説明したように、光検出器83
に波長を分別する波長分別器を設け、波長毎の信号を分
離する必要がある。
【0053】一方、波長λ1 〜λn の半導体レーザを順
次発光させて測定する場合、すなわち時分割で順次点灯
させて測定する場合には、出力光ファイバ85には常に
一種類の光のみが伝播することになるので、光検出器に
特別な信号分離手段を設けることなく順次信号処理すれ
ばよい。
次発光させて測定する場合、すなわち時分割で順次点灯
させて測定する場合には、出力光ファイバ85には常に
一種類の光のみが伝播することになるので、光検出器に
特別な信号分離手段を設けることなく順次信号処理すれ
ばよい。
【0054】なお、上記のように電気光学材料を用いた
薄膜を設ける場合には、電磁波を受信するループアンテ
ナ(図2参照)を含む層、またはホール素子を含む層を
設けることにより、測定感度を良好にすることができ
る。
薄膜を設ける場合には、電磁波を受信するループアンテ
ナ(図2参照)を含む層、またはホール素子を含む層を
設けることにより、測定感度を良好にすることができ
る。
【0055】上記の各実施の形態では、電界の強度に応
じて偏光面が回転される電気光学材料を利用して電界強
度を測定する電界センサについて説明したが、他の材料
を用いて電界強度を測定するようにしてもよい。図9
は、多層膜中の一層を被測定量に応じて透過率が変化す
る材料で構成された吸収層60で構成し、多層薄膜型の
電界センサを構成したものである。吸収層60は、例え
ば、WO3 等のエレクトロクロミック材料で構成するこ
とができる。このエレクトロクロミック材料は、印加電
界強度に比例して着色するので、印加電界強度に応じて
通過光強度を変調することができ、これによって印加電
界強度を測定することができる。なお、エレクトロクロ
ミック材料を用いた電界センサの場合には、薄膜偏光子
及びλ/4位相薄膜が不要であるので、上記の電気光学
材料を用いた電界センサと比較して構造を簡単にするこ
とができる。
じて偏光面が回転される電気光学材料を利用して電界強
度を測定する電界センサについて説明したが、他の材料
を用いて電界強度を測定するようにしてもよい。図9
は、多層膜中の一層を被測定量に応じて透過率が変化す
る材料で構成された吸収層60で構成し、多層薄膜型の
電界センサを構成したものである。吸収層60は、例え
ば、WO3 等のエレクトロクロミック材料で構成するこ
とができる。このエレクトロクロミック材料は、印加電
界強度に比例して着色するので、印加電界強度に応じて
通過光強度を変調することができ、これによって印加電
界強度を測定することができる。なお、エレクトロクロ
ミック材料を用いた電界センサの場合には、薄膜偏光子
及びλ/4位相薄膜が不要であるので、上記の電気光学
材料を用いた電界センサと比較して構造を簡単にするこ
とができる。
【0056】上記実施の形態では、電界の強度分布を測
定する例につい説明したが、本発明では高分子光集積回
路に設けられた複数の電界センサに代えて、薄膜で構成
された光学特性変化層と薄膜で構成された反射層とを含
む少なくとも2層以上の薄膜を備えた多層薄膜型光セン
サを高分子光集積回路上に複数形成することにより、種
々の物理量、化学量及び機械量等の被測定量を測定する
ことができる。以下、上記実施の形態の電界センサに代
えて使用可能な多層薄膜型光センサの例を説明する。な
お、以下の多層薄膜型光センサを上記第2の実施の形態
に適用する場合には、上記で説明したように、光反射膜
等に波長選択性を持たせる必要がある。また、上記の実
施の形態と同様の原理を使用した磁気センサ及び圧力セ
ンサ以外のセンサについては、λ/4位相薄膜及び偏光
子薄膜は不要である。
定する例につい説明したが、本発明では高分子光集積回
路に設けられた複数の電界センサに代えて、薄膜で構成
された光学特性変化層と薄膜で構成された反射層とを含
む少なくとも2層以上の薄膜を備えた多層薄膜型光セン
サを高分子光集積回路上に複数形成することにより、種
々の物理量、化学量及び機械量等の被測定量を測定する
ことができる。以下、上記実施の形態の電界センサに代
えて使用可能な多層薄膜型光センサの例を説明する。な
お、以下の多層薄膜型光センサを上記第2の実施の形態
に適用する場合には、上記で説明したように、光反射膜
等に波長選択性を持たせる必要がある。また、上記の実
施の形態と同様の原理を使用した磁気センサ及び圧力セ
ンサ以外のセンサについては、λ/4位相薄膜及び偏光
子薄膜は不要である。
【0057】第1は磁界強度を測定する磁界センサであ
り、図5、図7または図8において、電気光学材料薄膜
52の代わりにYIG(Y3 Fe5 O12)等の磁気光学
効果を備えた磁気光学材料で構成した薄膜を用いること
により、磁界センサを構成することができる。この磁界
センサでは、上記の実施の形態と同様の原理で磁界強度
が測定できる。
り、図5、図7または図8において、電気光学材料薄膜
52の代わりにYIG(Y3 Fe5 O12)等の磁気光学
効果を備えた磁気光学材料で構成した薄膜を用いること
により、磁界センサを構成することができる。この磁界
センサでは、上記の実施の形態と同様の原理で磁界強度
が測定できる。
【0058】第2は圧力を測定する圧力センサであり、
図5、図7または図8において、電気光学材料薄膜52
の代わりにPZT等の光弾性効果を備えた材料で構成さ
れた薄膜を用いることにより、圧力センサを構成するこ
とができる。この圧力センサでは、光弾性効果を備えた
材料に作用する圧力の大きさにより偏光状態が変化する
ので、上記の実施の形態と同様の原理で圧力の強度分布
が測定できる。
図5、図7または図8において、電気光学材料薄膜52
の代わりにPZT等の光弾性効果を備えた材料で構成さ
れた薄膜を用いることにより、圧力センサを構成するこ
とができる。この圧力センサでは、光弾性効果を備えた
材料に作用する圧力の大きさにより偏光状態が変化する
ので、上記の実施の形態と同様の原理で圧力の強度分布
が測定できる。
【0059】第3は気体や液体の濃度を測定する濃度セ
ンサであり、この濃度センサは、図10に示すように、
多層膜の内の一層が、中心部に空洞50を備えた薄膜で
構成され、この空洞50中をセンサ周辺の気体や液体等
の流体が自由に通過できるようになっている。
ンサであり、この濃度センサは、図10に示すように、
多層膜の内の一層が、中心部に空洞50を備えた薄膜で
構成され、この空洞50中をセンサ周辺の気体や液体等
の流体が自由に通過できるようになっている。
【0060】面外分岐ミラー3からの入力光は、この空
洞50中を往復する間に、流体の濃度に応じて吸収や散
乱を受け、光強度が減衰した後、光導波路1中へ戻るこ
とになる。この戻り光は、流体の濃度に対応した(例え
ば、流体の濃度に反比例した)光強度を有しているの
で、この濃度センサを上記で説明た多点を測定する光導
波路型センサに適用すると、流体の濃度分布がリアルタ
イムで測定できる。
洞50中を往復する間に、流体の濃度に応じて吸収や散
乱を受け、光強度が減衰した後、光導波路1中へ戻るこ
とになる。この戻り光は、流体の濃度に対応した(例え
ば、流体の濃度に反比例した)光強度を有しているの
で、この濃度センサを上記で説明た多点を測定する光導
波路型センサに適用すると、流体の濃度分布がリアルタ
イムで測定できる。
【0061】第4はpHセンサであり、多層膜中の一層
をリトマス液含有多孔質材からなる薄膜で構成すること
でpHセンサを構成することができる。このpHセンサ
のセンサ部を被測定液に浸漬すると被測定液のpHの大
きさに対応して薄膜の色が変化し、その結果、通過光強
度を変調することができるので測定液のpHを測定する
ことができる。
をリトマス液含有多孔質材からなる薄膜で構成すること
でpHセンサを構成することができる。このpHセンサ
のセンサ部を被測定液に浸漬すると被測定液のpHの大
きさに対応して薄膜の色が変化し、その結果、通過光強
度を変調することができるので測定液のpHを測定する
ことができる。
【0062】第5はイオン濃度センサであり、多層膜中
の一層を有機高分子イオン感応材料からなる薄膜で構成
することによりイオン濃度センサを構成することができ
る。イオン濃度センサの有機高分子イオン感応材料から
なる薄膜にK+ やNa+ 等のイオンが吸着すると、その
イオン濃度に対応して薄膜が着色され、その結果、通過
光強度を変調することができるので、イオン濃度を測定
することができる。
の一層を有機高分子イオン感応材料からなる薄膜で構成
することによりイオン濃度センサを構成することができ
る。イオン濃度センサの有機高分子イオン感応材料から
なる薄膜にK+ やNa+ 等のイオンが吸着すると、その
イオン濃度に対応して薄膜が着色され、その結果、通過
光強度を変調することができるので、イオン濃度を測定
することができる。
【0063】第6はガス濃度センサであり、多層膜中の
一層を多孔質ゼオライトとガス反応物質(例えば、アン
モニアに対してはブロムチモールブルーを含むセルロー
ス・アセテートポリマー等)を含む薄膜で構成すること
によりガス濃度センサを構成することができる。ガス反
応物質は対象ガスの濃度に対応して着色量が変化し、そ
の結果、通過光強度を変調することができるので、ガス
濃度を測定することができる。
一層を多孔質ゼオライトとガス反応物質(例えば、アン
モニアに対してはブロムチモールブルーを含むセルロー
ス・アセテートポリマー等)を含む薄膜で構成すること
によりガス濃度センサを構成することができる。ガス反
応物質は対象ガスの濃度に対応して着色量が変化し、そ
の結果、通過光強度を変調することができるので、ガス
濃度を測定することができる。
【0064】第7は温度センサであり、多層膜中の一層
をGaAsやCdTe等の半導体薄膜を用いて構成する
ことにより、温度センサを構成することできる。この半
導体薄膜は周囲の温度によって、薄膜での光吸収端が変
化するので、この吸収端付近の波長の光の通過光強度を
変調することができる。従って、温度を測定することが
できる。
をGaAsやCdTe等の半導体薄膜を用いて構成する
ことにより、温度センサを構成することできる。この半
導体薄膜は周囲の温度によって、薄膜での光吸収端が変
化するので、この吸収端付近の波長の光の通過光強度を
変調することができる。従って、温度を測定することが
できる。
【0065】第8は湿度センサであり、多層膜中の一層
をシリカゲルブルー等の湿度によって着色量が変化する
薄膜で構成することにより、湿度センサを構成すること
ができる。この薄膜は湿度に応じて着色量が変化するの
で、湿度を測定することができる。
をシリカゲルブルー等の湿度によって着色量が変化する
薄膜で構成することにより、湿度センサを構成すること
ができる。この薄膜は湿度に応じて着色量が変化するの
で、湿度を測定することができる。
【0066】第9は上記と構造が異なる温度センサであ
り、多層薄膜型光センサに、テルビウムやユーロビウム
等の希土類キレート化合物を用いた薄膜を設けることに
より、発光する蛍光の波長が温度に応じて変化するの
で、同様に温度を測定することができる。
り、多層薄膜型光センサに、テルビウムやユーロビウム
等の希土類キレート化合物を用いた薄膜を設けることに
より、発光する蛍光の波長が温度に応じて変化するの
で、同様に温度を測定することができる。
【0067】第10はマイクロ波センサであり、多層薄
膜型光センサに、カーボン等の抵抗体と感温蛍光体とを
備えた薄膜を設けることにより、マイクロ波に応じて抵
抗体が発熱し、温度に応じた蛍光を発するので、マイク
ロ波の量を測定することができる。
膜型光センサに、カーボン等の抵抗体と感温蛍光体とを
備えた薄膜を設けることにより、マイクロ波に応じて抵
抗体が発熱し、温度に応じた蛍光を発するので、マイク
ロ波の量を測定することができる。
【0068】上記第9、第10で説明した蛍光材で構成
された薄膜を用いる場合には、上記各実施の形態で説明
した信号検出用光源に代えて、蛍光材を励起するための
励起光源を用いる。また、発光された蛍光のみを光検出
器で検出するために、光検出器に励起光源光をカットし
かつ蛍光のみを透過する波長選択性のフィルタを設け
る。
された薄膜を用いる場合には、上記各実施の形態で説明
した信号検出用光源に代えて、蛍光材を励起するための
励起光源を用いる。また、発光された蛍光のみを光検出
器で検出するために、光検出器に励起光源光をカットし
かつ蛍光のみを透過する波長選択性のフィルタを設け
る。
【0069】なお、本実施の形態で説明した電界セン
サ、上記で説明した各種のセンサを1つ用いてポイント
センシングをすることも可能である。
サ、上記で説明した各種のセンサを1つ用いてポイント
センシングをすることも可能である。
【0070】次に、本実施の形態で説明した電界セン
サ、上記で説明した各種のセンサに適用可能な面外分岐
ミラー及び多層薄膜型光センサの光反射膜の変形例を説
明する。なお、本実施の形態で説明した電界センサ及び
上記で説明した各種のセンサは、多層薄膜型光センサS
として説明した。
サ、上記で説明した各種のセンサに適用可能な面外分岐
ミラー及び多層薄膜型光センサの光反射膜の変形例を説
明する。なお、本実施の形態で説明した電界センサ及び
上記で説明した各種のセンサは、多層薄膜型光センサS
として説明した。
【0071】図11は、面外分岐ミラー3の変形例を示
すもので、ミラー面3Aとミラー面3Bとの傾きを大き
くすることによりミラー面3Aとミラー面3Bとの間隔
を長くしたものである。このように構成することによ
り、多層薄膜型光センサS中での往復光路長が長くなる
ので、往路の光線及び復路の光線のいずれか一方のみ
に、被測定量に応じて光学特性が変化する材料で構成さ
れた光学特性変化薄膜Fを形成する場合に好適である。
すもので、ミラー面3Aとミラー面3Bとの傾きを大き
くすることによりミラー面3Aとミラー面3Bとの間隔
を長くしたものである。このように構成することによ
り、多層薄膜型光センサS中での往復光路長が長くなる
ので、往路の光線及び復路の光線のいずれか一方のみ
に、被測定量に応じて光学特性が変化する材料で構成さ
れた光学特性変化薄膜Fを形成する場合に好適である。
【0072】図12は、ミラー面3Aとミラー面3Bと
の傾きを図11の面外分岐ミラーと同様に大きくすると
共に、多層薄膜型光センサSの光反射膜を入射光に対し
て45°傾斜した反射面51Aと反射面51Aに対して
45°傾斜した反射面51Bとを備えた反射面で構成し
たものである。このように構成することにより、多層薄
膜型光センサS中を往復する光線間の距離を広げること
が可能となる。この変形例においても、図11の変形例
と同様に、多層薄膜型光センサ中の少なくとも1層は、
往路の光線及び復路の光線のいずれか一方のみの光線を
通過させる薄膜としても良い。
の傾きを図11の面外分岐ミラーと同様に大きくすると
共に、多層薄膜型光センサSの光反射膜を入射光に対し
て45°傾斜した反射面51Aと反射面51Aに対して
45°傾斜した反射面51Bとを備えた反射面で構成し
たものである。このように構成することにより、多層薄
膜型光センサS中を往復する光線間の距離を広げること
が可能となる。この変形例においても、図11の変形例
と同様に、多層薄膜型光センサ中の少なくとも1層は、
往路の光線及び復路の光線のいずれか一方のみの光線を
通過させる薄膜としても良い。
【0073】以上説明したように本実施の形態では、各
センサを薄膜で構成しているため、センサを小型にする
ことができ、この結果、センサ中の光路長が短くなるの
で、光軸合わせが容易になり、光損失も少なくなる。
センサを薄膜で構成しているため、センサを小型にする
ことができ、この結果、センサ中の光路長が短くなるの
で、光軸合わせが容易になり、光損失も少なくなる。
【0074】また、従来のように基板材料として非線形
結晶を用いる場合には大面積化が不可能で、かつ可撓性
が無いため任意の測定面が得られないが、本実施の形態
では高分子材料である可撓性の多層高分子フィルムを用
いて光半導体回路を構成しているので、測定面を任意の
形成に変形することができると共に、測定面が大面積の
多点測定用光導波路型センサを実現することができる。
結晶を用いる場合には大面積化が不可能で、かつ可撓性
が無いため任意の測定面が得られないが、本実施の形態
では高分子材料である可撓性の多層高分子フィルムを用
いて光半導体回路を構成しているので、測定面を任意の
形成に変形することができると共に、測定面が大面積の
多点測定用光導波路型センサを実現することができる。
【0075】さらに、信号線(光ファイバ)も含めて殆
ど金属を用いていないので、強い電磁界環境下にても使
用可能で、かつ、被測定量も乱すこともない2次元分布
測定器が可能になる。さらに、軽量、小型(薄い)、高
耐久性(能動デバイスがない)、安価等の特長も兼ね備
えている。
ど金属を用いていないので、強い電磁界環境下にても使
用可能で、かつ、被測定量も乱すこともない2次元分布
測定器が可能になる。さらに、軽量、小型(薄い)、高
耐久性(能動デバイスがない)、安価等の特長も兼ね備
えている。
【0076】次に、本実施の形態の応用例について説明
する。基板6、アンダークラッド2、光導波路1、及び
オーバークラッド4の全てを高分子材料(フィルム状)
で構成した高分子光集積回路7と、光ファイバとによる
上記の2次元センサアレイの構造は、極めて柔軟性に富
み、自由かつ多様な配置が可能で、また、任意の形状に
変形(例えば、包み紙状)することさえ可能であり、種
々の複雑形状の測定対象に容易に対応できる。
する。基板6、アンダークラッド2、光導波路1、及び
オーバークラッド4の全てを高分子材料(フィルム状)
で構成した高分子光集積回路7と、光ファイバとによる
上記の2次元センサアレイの構造は、極めて柔軟性に富
み、自由かつ多様な配置が可能で、また、任意の形状に
変形(例えば、包み紙状)することさえ可能であり、種
々の複雑形状の測定対象に容易に対応できる。
【0077】図13は本実施の形態の応用例を示すもの
で、パソコン72の制御により、携帯電話71の周囲に
生じる電磁波の分布を可撓性の多点センシング光導波路
型センサ73で計測する例を示している。光導波路型セ
ンサ73は、正面、上面、及び側面の3箇所に配置され
ている。
で、パソコン72の制御により、携帯電話71の周囲に
生じる電磁波の分布を可撓性の多点センシング光導波路
型センサ73で計測する例を示している。光導波路型セ
ンサ73は、正面、上面、及び側面の3箇所に配置され
ている。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
を用いて測定することから殆ど金属を用いずにセンサを
構成することができるので、強い電磁環境下でも被測定
量を乱すことなく被測定量または被測定量の分布を測定
することができる小型の光導波路型センサを提供するこ
とができる、という効果が得られる。
を用いて測定することから殆ど金属を用いずにセンサを
構成することができるので、強い電磁環境下でも被測定
量を乱すことなく被測定量または被測定量の分布を測定
することができる小型の光導波路型センサを提供するこ
とができる、という効果が得られる。
【図1】従来の電子回路基板の放射電磁波分布を測定す
る測定装置を示すブロック図である。
る測定装置を示すブロック図である。
【図2】図1の測定装置のセンサアレイの回路図であ
る。
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態の光導波路型センサ
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の電界センサ部分の
斜視図である。
斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の電界センサ部分の
断面図である。
断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の光導波路型センサ
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の電界センサ部分の
断面図である。
断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の電界センサの変形
例の断面図である。
例の断面図である。
【図9】本発明の各実施の形態に使用可能な電界センサ
の他の例を示す断面図である。
の他の例を示す断面図である。
【図10】本発明の各実施の形態に使用可能な流体濃度
センサの断面図である。
センサの断面図である。
【図11】本発明の実施の形態の面外分岐ミラーの変形
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図12】本発明の実施の形態の多層薄膜型光センサの
反射面の変形例を示す断面図である。
反射面の変形例を示す断面図である。
【図13】携帯電話周囲の電界強度分布計測への応用例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
1‥‥チャネル型光導波路 2‥‥アンダークラッド 3‥‥面外分岐ミラー 4‥‥オーバークラッド 5‥‥電界センサ 6‥‥基板 7‥‥高分子光集積回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 21/27 G01N 21/27 Z 21/64 21/64 Z G02F 1/01 G02F 1/01 C
Claims (5)
- 【請求項1】光を伝播するように基板に形成された光導
波路と、 前記光導波路に設けられると共に光導波路中を伝播して
きた光を光導波路の外部に出射し、かつ外部から入射さ
れた光を再度光導波路中を伝播させる入出射手段と、 被測定量の変化に応じて光学特性が変化する材料で構成
された光学特性変化層と、前記光導波路から出射された
光が前記光学特性変化層を通過した後に前記光導波路に
入射するように反射する反射層とを備え、かつ前記入出
射手段に対応して設けられた多層薄膜型光センサと、 を含む光導波路型センサ。 - 【請求項2】前記光学特性変化層を、物理量、化学量及
び機械量のいずれかの変化に応じて通過光の偏光状態、
光強度及びルミネッセンス状態のいずれかが変化する材
料で構成した請求項1の光導波路型センサ。 - 【請求項3】前記光学特性変化層を、電気光学材料を用
いた薄膜、磁気光学材料を用いた薄膜、光弾性効果を有
する材料を用いた薄膜、流体が通過可能な空洞を備えた
薄膜、エレクトロクロミック材料を用いた薄膜、抵抗体
と感温蛍光体とを備えた薄膜、リトマス液含浸多孔質材
を用いた薄膜、有機高分子イオン感応材料を用いた薄
膜、希土類キレート化合物を用いた薄膜、シリカゲルブ
ルーを用いた薄膜、温度に応じて光の吸収端が変化する
半導体を用いた薄膜、多孔質ゼオライトとガス反応物質
とを用いた薄膜、ループアンテナと電気光学材料とを用
いた薄膜、及びホール素子と電気光学材料とを用いた薄
膜のいずれかで構成した請求項1の光導波路型センサ。 - 【請求項4】前記多層薄膜型光センサに、電気光学材料
を用いた薄膜、磁気光学材料を用いた薄膜、及び光弾性
効果を有する材料を用いた薄膜のいずれかと、λ/4位
相薄膜と、偏光子薄膜とを設けた請求項1の光導波路型
センサ。 - 【請求項5】高分子材料で構成した請求項1〜4のいず
れか1項記載の光導波路型センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17834996A JPH1019785A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 光導波路型センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17834996A JPH1019785A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 光導波路型センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1019785A true JPH1019785A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=16046945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17834996A Pending JPH1019785A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 光導波路型センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1019785A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001208644A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-08-03 | San'eisha Mfg Co Ltd | 光センサ装置 |
JP2011511267A (ja) * | 2007-12-20 | 2011-04-07 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 電気化学インピーダンス分光法のための方法及びシステム |
JP2016521849A (ja) * | 2013-06-05 | 2016-07-25 | エーファウ・グループ・エー・タルナー・ゲーエムベーハー | 圧力マップを測定する測定装置及び方法 |
KR20160107921A (ko) * | 2015-03-06 | 2016-09-19 | 서강대학교산학협력단 | 인디케이터를 이용한 광학 현미경 |
KR20160107924A (ko) * | 2015-03-06 | 2016-09-19 | 서강대학교산학협력단 | 마이크로파 근접장 가열을 통한 근접장 영상화 현미경 |
JP2021175986A (ja) * | 2018-01-29 | 2021-11-04 | 浜松ホトニクス株式会社 | テラヘルツ波分光計測装置 |
CN114252178A (zh) * | 2020-09-25 | 2022-03-29 | 同济大学 | 触觉传感器、压力事件检测方法和装置及智能机器人 |
CN115145031A (zh) * | 2021-03-30 | 2022-10-04 | Tdk株式会社 | 光器件及光系统 |
-
1996
- 1996-07-08 JP JP17834996A patent/JPH1019785A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001208644A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-08-03 | San'eisha Mfg Co Ltd | 光センサ装置 |
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US10024741B2 (en) | 2013-06-05 | 2018-07-17 | Ev Group E. Thallner Gmbh | Measuring device and method for ascertaining a pressure map |
KR20160107921A (ko) * | 2015-03-06 | 2016-09-19 | 서강대학교산학협력단 | 인디케이터를 이용한 광학 현미경 |
KR20160107924A (ko) * | 2015-03-06 | 2016-09-19 | 서강대학교산학협력단 | 마이크로파 근접장 가열을 통한 근접장 영상화 현미경 |
JP2021175986A (ja) * | 2018-01-29 | 2021-11-04 | 浜松ホトニクス株式会社 | テラヘルツ波分光計測装置 |
CN114252178A (zh) * | 2020-09-25 | 2022-03-29 | 同济大学 | 触觉传感器、压力事件检测方法和装置及智能机器人 |
CN114252178B (zh) * | 2020-09-25 | 2024-03-01 | 同济大学 | 触觉传感器、压力事件检测方法和装置及智能机器人 |
CN115145031A (zh) * | 2021-03-30 | 2022-10-04 | Tdk株式会社 | 光器件及光系统 |
CN115145031B (zh) * | 2021-03-30 | 2024-02-13 | Tdk株式会社 | 光器件及光系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040203 |