JPH10197623A - 海中測距離安全システム - Google Patents

海中測距離安全システム

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JPH10197623A
JPH10197623A JP1599097A JP1599097A JPH10197623A JP H10197623 A JPH10197623 A JP H10197623A JP 1599097 A JP1599097 A JP 1599097A JP 1599097 A JP1599097 A JP 1599097A JP H10197623 A JPH10197623 A JP H10197623A
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JP
Japan
Prior art keywords
time
diver
distance
mother ship
ultrasonic wave
Prior art date
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Pending
Application number
JP1599097A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Yatsugi
正信 矢継
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Individual
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Publication date
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  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキューバダイビングに於いて母船か
らダイバーまでの距離をダイバー自身が知る事により漂
流事故を防止する。 【構成】 母船から音波で送信時刻を海中に送信
し、ダイバーはこれを受信復調し、自分の時計の時刻と
比較して、この時間差により母船からの距離を知る。且
つ安全な距離よりも乖離した際にはは警報機で警告を発
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はスキューバダイビング
でダイバーの漂流事故を防止するためのものである。
【0002】
【従来の技術】 スキューバダイビングはレジャーとし
て広く楽しまれているが、ダイバーが漂流し人命が失わ
れる事故が多発している。従来、この様な事故を防止す
るために色々なシステムが考案されてきた。
【0003】 例えば、魚群探知機と同要領で、超音波
を海中に発射し、ダイバーに反射して戻ってくる時間差
でダイバーの距離を把握して一定の距離を越えた際には
異なった周波数の超音波でダイバーに警報を発信する等
の方式があった。そのほか、ダイバーが発謝した一定レ
ベル出力の音波を母船が受信してこの減衰量で距離を測
定する等もあった。
【0004】 また、ダイバーが有する超音波発信器か
ら母船に向けて自分の識別番号や深度情報を送信して、
多人数のダイバーを監視するシステム(特開5−333
739)やダイバーの海中に於ける三次元位置を把握し
監視する方式等が存在したが、これらにも色々な欠点が
あった。
【0005】 母船がダイバーの距離を検知してのち、
ダイバーに警告を発する方式では、距離検出の際に岩や
藻等をダイバーと間違えて、誤った距離を検出して間違
った警告を発する欠点があり、更に測離のためと警告の
ために複数回、音波の送受信が行われるので通信エラー
が発生する確率もまた複数倍大きくなる欠点があった。
【0006】 また、母船がダイバーの距離を常に監視
し複数のダイバーの位置を検知してのちダイバーを救出
する方式では二重遭難の危険性があった。
【0007】 従来のいずれの方式に於いても、ダイバ
ー自身が直接、母船からの距離を知覚する事は出来なか
った。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】 本発明では音波に
よる送信を母船からの一方向だけにして、ダイバーは受
信したこの音波による情報から正確な距離を算出し、身
体に取り付けた表示器で表示する、これによりダイバー
は母船からの距離を常に知覚しておくことが出来、危険
な距離まで離れた際には警報機で警告を発する事によ
り、安全を保つシステムについてのものである。
【0009】 本発明の様に母船からダイバーへの一方
向だけの送信でダイバー自身が距離を知覚する方式は未
だかつて無かった。本発明によりダイバーが安心して潜
水に専念できて、且つ正確な危険警告を行うと云う課題
を解決する。
【0010】
【課題を解決する手段】 母船あるいはこの母船のスレ
ーブ装置であるところの中継器ブイは音波で送信時刻デ
ータを海中に送信する。ダイバーはこれを受信した時刻
と、受信復調した送信時刻から、音波の海中伝搬速度を
基に正確な距離をコンピュータで算出し、ダイバーの身
体に取り付けた表示装置で表示し、予め設定しておいた
距離よりも両者の間が乖離した際には警告を発する。
【0011】 送信する時刻データは、送信しようとす
る現在のミリ秒単位の時刻であり、母船上の時計の時刻
である。この時刻を搬送波であるところの音波を周波数
変調して海中に送信する。
【0012】 受信装置にはコンピュータが内蔵されて
いてダイバーの腕に取り付けられ、受信した時刻を記憶
する。この受信時刻はこのコンピュータの内部タイマー
を使った時計の時刻である。
【0013】 復調した送信時刻をこの受信時刻から引
き算して時間差、つまり発信源から受信者迄の音波の海
中伝搬時間、即ち母船からダイバーへの到達所要時間を
算出する。これはミリ秒単位の精度である必要がある。
【0014】 そして、ROM等の不揮発性メモリーか
ら読み出した海中に於ける音の伝搬速度データを、上記
した到達所用時間で割り算をすれば、母船からの距離を
2メートル以内の精度で求める事が出来るのである。
【0015】 この距離を表示してダイバーに知らしめ
る事により、ダイバーは自身の距離を常に把握出来るの
で安心してダイビングが出来るのである。そして母船と
の距離が危険と見なされる距離まで乖離した際に警報を
発して注意を喚起する事により、確実な安全が確保され
るのである。
【0016】
【実施例】 以下図を使い、本発明の実施例に付いて説
明する。超音波発生部13から、搬送波であるところの
超音波が変調部12で時計部11の時刻データにより変
調されて発音器14から海中に発射される。超音波の周
波数は直進性を考慮してあまり高すぎない周波数に設定
する。そして潜水前に母船1の時計部11とダイバーコ
ンピュータ部内蔵の時計の時刻合わせを行い、両者の時
計がミリ秒単位で正確に同時刻を示している事を確認す
る。
【0017】 時計部11の時刻データは二進数の4ビ
ット単位の時刻データ列として変調部12に入力され超
音波発生部13からの超音波が周波数変調されて、数秒
毎に断続的に海中に発謝される。 例として8時00分
00秒000ミリ秒にこの時刻データが送信されたとす
る。
【0018】 海中のダイバー2は腕バンド216で腕
に取り付けた受信機21の受音器210で受信し、この
受信時刻をコンピュータ213のメモリーに記録する。
受信部211を経由して復調部212で復調された送信
時刻データは、上記した受信時刻からコンピュータ部2
13で引き算されて発信源であるところの母船1から、
受信者であるところのダイバー2までの音波の伝搬所要
時間が算出される。 例としてダイバー2の受信時刻が
8時00分00秒100ミリ秒とすると、復調して得ら
れた母船1からの送信時刻は8時00分00秒000ミ
リ秒であるから、この時刻差は100ミリ秒である。つ
まり母船1からダイバー2まで100ミリ秒の時間をか
けて超音波が海中を伝搬して来たと云う事である。
【0019】 次に超音波の海中に於ける伝搬速度のデ
ータをROMから読み出し、この値であるところの15
00m/秒を上記した伝搬所要時間で割り算すれば、母
船1とダイバー2間の距離が正確に算出できるのであ
る。 例に於いては1500m÷0.1秒=150mと
なり両者の間が150m乖離していることが正確に算出
されたのである。
【0020】 算出された距離を表示器214に表示
し、ダイバー2はこれを見て自分の距離を確認する。そ
してこの距離が、予め危険と判断される距離に至った際
には、警告音や振動等を発する警報器215でダイバー
2に警告するのである。
【0021】 また、音波の送信源を3ヶ所以上設ける
事により自身の海中に於ける三次元位置を知ることが出
来るので、この三次元位置をダイバー自身が刻々コンピ
ュータ内のメモリーに記録しておき、潜水作業後地上に
於いてこれを読み出して海中の移動状況等を確認する事
が出来る。
【0022】 ところで、現実的には、両者の時刻は、
秒、ミリ秒だけを使い、59秒以上になると00秒00
0ミリ秒に巡回する様な時計を使う方が演算処理やデー
タ効率から見て有利となる。 或るいは30秒分以上経
過で00秒000ミリ秒に巡回する時計でもかまわな
い。 これは両者の時刻差が例えば10秒以上とすると
15Km以上離れた事になり、実際的には10秒以上の
時刻データは比較しても無意味となるからである。 つ
まり母船とダイバーが15Km以上乖離する事は現実的
には無いと考えてよいからである。
【0023】 また潮流により伝搬所要時間が不正に観
測される可能性があるので潮流の方向、速度に応じた補
正を行ってもよい。
【0024】
【発明の効果】 ダイバー自身が母船との距離を常に把
握しながらダイビング出来るので、安心して潜水行為に
専念でき、たとえ警報が鳴っても慌ててパニックを起こ
す様な事がない。また音波による通信回数が母船からダ
イバーへの一方向だけなので通信エラーの起きる確率が
少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本システム全体を示した図
【図2】 受信機の図
【図3】 中継ブイを有する本システムの図
【符号の説明】
1 母船 2 ダイバー 11 時計部 12 変調部 13 超音波発生部 14 発音器 21 受信機 200 受音器 211 受信部 212 復調部 213 コンピュータ 214 表示器 215 警報器 216 腕バンド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母船または中継ブイから音波で送信
    時刻を海中に送信し、ダイバーはこれを受信復調して自
    分の時計の時刻と比較して、この時間差により母船また
    は中継ブイからの距離を算出してダイバーに表示する海
    中測距離安全システム。
  2. 【請求項2】 予め設定しておいた距離よりも乖離
    した際に警告を発する請求項1記載の海中測距離安全シ
    ステム。
JP1599097A 1997-01-14 1997-01-14 海中測距離安全システム Pending JPH10197623A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1599097A JPH10197623A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 海中測距離安全システム

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JP1599097A JPH10197623A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 海中測距離安全システム

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JPH10197623A true JPH10197623A (ja) 1998-07-31

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ID=11904107

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JP1599097A Pending JPH10197623A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 海中測距離安全システム

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008265527A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Seiko Epson Corp ダイバーズ用情報処理装置、ダイバーズ用情報処理装置の制御方法および制御プログラム
GB2452743A (en) * 2007-09-13 2009-03-18 Clipper Data Ltd A scuba diver personal area wireless network
JP2012035734A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Penta Ocean Construction Co Ltd 水中作業管理装置
NO337136B1 (no) * 2012-05-16 2016-01-25 Scantrawl As Akustisk avstandsmåling til trål

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