JPH10197124A - 電気冷蔵庫 - Google Patents

電気冷蔵庫

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JPH10197124A
JPH10197124A JP8350853A JP35085396A JPH10197124A JP H10197124 A JPH10197124 A JP H10197124A JP 8350853 A JP8350853 A JP 8350853A JP 35085396 A JP35085396 A JP 35085396A JP H10197124 A JPH10197124 A JP H10197124A
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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    • HELECTRICITY
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    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D11/00Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱扉を開閉しても短時間のうちにしかも経
済的に設定温度まで冷却することのできる電気冷蔵庫を
提供する。 【解決手段】 断熱層で形成されたケーシング51と、
そのケーシング51の開口部を開閉する断熱扉52と、
前記ケーシング51内に設置されてケーシング内の庫内
空間に対向した伝熱面を有する熱導体53と、その熱導
体53と熱的に導通しているペルチェ素子55と、その
ペルチェ素子55に電力を供給する素子電源部61とを
備え、前記断熱扉52を閉じた状態で前記ケーシング5
1の庫内設定温度を維持するために必要な定常電力に対
して1.3〜2倍の範囲に規制された電力を、前記素子
電源部61から前記ペルチェ素子55に投入するように
構成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭用および
業務用の電気冷蔵庫などの調温庫に係り、特にペルチェ
素子を用いた調温を要する食品保存庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気冷蔵庫は、フロン系の冷媒を
用いて気化潜熱を利用し、庫内を低温に保持していた
が、フロンによるオゾン層の破壊が問題視され、フロン
冷媒方式に変わる冷却システムとしてペルチェ素子を用
いた冷蔵庫、冷凍庫、保冷庫などの研究、開発が盛んに
行なわれている。
【0003】ペルチェ素子を用いたこの種の冷却システ
ムは、フロンガスを用いないため環境破壊がなく、冷却
性能面でも優れており、ガス漏れの心配がなく、コンプ
レッサーを使用しないから振動や騒音がなく、主体は半
導体であるから長寿命で小型化できるなどの優れた特長
を有している。
【0004】図13は、コンプレッサー式冷蔵庫の温度
制御(庫内設定温度+2.5℃ 曲線X)とペルチェ素
子を用いた冷蔵庫の温度制御(庫内設定温度−0.2℃
曲線Y)の特性パターンを示す図である。
【0005】この図から明らかなように、コンプレッサ
ー式冷蔵庫は温度制御を開始してから設定温度に到達す
るまでにかなりの時間を要し、その間に庫内の温度が大
きく上下にばらついている。これに対してペルチェ素子
を用いた冷蔵庫は、温度制御を開始して短時間のうちに
設定温度に到達し、その後の庫内の温度はほぼ一定に保
持され、コンプレッサー式冷蔵庫に比較して温度コント
ロールの精度が極めて良好で、設定した庫内温度を正確
に維持できるという特長を有している。
【0006】従来のペルチェ素子を用いた冷蔵庫の設計
にあたっては、周囲温度、庫内設定温度、庫内の内側寸
法、断熱材の熱伝導率、断熱材の厚さ、ペルチェ素子1
個の吸熱量などを基に、庫内の設定温度と周囲温度から
決まる温度差を基にして冷蔵庫としての必要な吸熱量を
計算し、それに合わせてペルチェ素子の設置数を決めて
いた(「『熱電変換システム技術総覧』第4節 冷蔵・
温蔵」87〜88ページ リアライズ社発行参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のペルチェ素子を
用いた冷蔵庫の設計にあたっては前述のような手順がと
られていたが、冷蔵庫の断熱扉を開閉したときに生じる
庫内の温度上昇をどの位の時間で、しかも投入電力が少
なく経済的に低下させるかということについては配慮さ
れていない。
【0008】そのため断熱扉の開閉後に庫内設定温度に
冷却するまでに時間を要し、庫内に保管されている食材
などの品質低下を招いたり、あるいは反対に投入電力が
必要以上に多くなりランニングコストが高くつき不経済
であるなどの諸種の問題がある。
【0009】本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解
消し、断熱扉を開閉しても短時間のうちにしかも経済的
に設定温度まで冷却することのできる電気冷蔵庫を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、断熱層で形成されたケーシングと、その
ケーシングの開口部を開閉する断熱扉と、前記ケーシン
グ内に設置されて、ケーシング内の庫内空間に対向した
伝熱面を有する熱導体と、その熱導体と熱的に導通して
いるペルチェ素子と、そのペルチェ素子に電力を供給す
る素子電源部とを備え、前記断熱扉を閉じた状態で前記
ケーシングの庫内設定温度を維持するために必要な定常
電力に対して1.3〜2倍の範囲に規制された電力を、
前記素子電源部から前記ペルチェ素子に投入するように
構成されていることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は前述のように、断熱扉を
閉じた状態で庫内設定温度を維持するために必要な定常
電力に対して1.3〜2倍の範囲に規制された電力を、
素子電源部からペルチェ素子に投入するように構成され
ている。このようにすれば後述のように、断熱扉を開閉
しても短時間のうちにしかも経済的に設定温度まで冷却
することができる。
【0012】図3は、75リットルの容積を有する冷蔵
庫にペルチェ素子を取り付けた場合の庫内設定温度と扉
開閉時の温度変化を示す温度特性図である。庫内設定温
度は3.0℃で、その時の投入電力は48Wである。な
お、本発明の明細書において、外気30℃において、断
熱扉の開閉なしで庫内の温度を庫内設定温度に維持する
ために必要なペルチェ素子への入力電力を定常電力と定
義しており、この場合の投入電力48Wが定常電力に相
当する。
【0013】同図から明らかなように、定常電力の48
Wを投入しているため断熱扉の開く前(の時点)庫内
の温度は庫内設定温度の3.0℃に正確に維持されてい
るが、断熱扉を開くことにより(の時点)庫内の温度
は急激に上昇する。10秒後に断熱扉を閉じると庫内の
温度は下がるが、投入電力が48Wであるため約5分経
過後からは温度低下の勾配が極めて緩やかになり60分
経過後(の時点)でも庫内の温度は庫内設定温度の
3.0℃には到達しない。
【0014】このように定常電力のままで冷蔵庫を駆動
すると、ペルチェ素子を用いても断熱扉の開閉により急
激に庫内の温度が上昇した後の対応が十分にとれず、庫
内設定温度まで冷却するのに長時間を要し、その間に冷
蔵庫内に保管されている食材などに悪影響を及ぼす心配
がある。
【0015】図1は、投入電力を60W、70W、12
0W、200Wにした他は前述と同じ条件で断熱扉を開
閉したときの温度変化を示す特性図である。前述のよう
に定常電力は48Wであるから、投入電力60Wは定常
電力の1.25倍、投入電力70Wは約1.5倍、投入
電力120Wは2.5倍、投入電力200Wは約4.2
倍に相当する。
【0016】この図から明らかなように、投入電力が6
0Wの場合は断熱扉の開閉後15分以上経たないと庫内
温度が庫内設定温度まで下がらず、食品の品質維持の観
点から規定されている冷蔵庫に関する日本工業規格(J
IS C9607)の条件(断熱扉開閉後、12分以内
に庫内設定温度まで冷却すること)をクリアすることは
できない。これに対して投入電力を70Wにすることに
より断熱扉開閉後、12分以内に庫内設定温度まで冷却
することができ、さらに投入電力を120W、200W
と増やすことにより早く庫内設定温度に到達することが
できる。
【0017】図2は、庫内設定温度を−1℃(チルド温
度域)、定常電力を70Wとし、投入電力を90W、1
05W、120Wにした他は前述と同じ条件で断熱扉を
開閉したときの温度変化を示す特性図である。この場合
の定常電力は70Wであるから、投入電力90Wは定常
電力の1.3倍、投入電力105Wは1.5倍、投入電
力120Wは約1.7倍に相当する。
【0018】図1ならびに図2から明らかなように、庫
内設定温度を変えても投入電力を定常電力の1.3倍以
上にすることにより、断熱扉開閉後、12分以内にすな
わち食材等の品質にほとんど悪影響を及ぼさない程度の
短時間にうちに庫内設定温度まで冷却することができ
る。
【0019】図4は、ペルチェ素子に流す電流とペルチ
ェ素子の吸熱量ならびにCOPとの関係を示す図であ
る。この図から明らかなように、ペルチェ素子の吸熱量
は温度差が一定の場合、電流を増やしていくとそれに応
じて吸熱量は増大する。そして或る電流値で吸熱量は最
大となり(Qmax)、従ってCOPも最大となり、そ
れ以上電流を増やすと吸熱量(COP)は逆に減少する
という特性を有している。本発明の明細書において、前
記最大吸熱量Qmaxが得られるときにペルチェ素子へ
流がしている電流値を最大電流値Imaxと定義する。
【0020】図5は、ペルチェ素子ヘの投入電力と庫内
の最低到達温度との関係を示す特性図である。ここでこ
のペルチェ素子のImaxは400Wであり、庫内の最
低到達温度はすでに270W付近で頭打ちになってい
る。すなわち庫内の最低到達温度はImaxの動作条件
(この実験例では400W)よりもはるかに少ない投入
電力(この実験例では270W付近)でほぼ到達し、そ
れ以上の電力の投入は無駄であることが分かる。また他
の実験によれば、庫内設定温度を−7℃、定常電力を1
30Wにしたとき、断熱扉開閉後、12分以内に庫内設
定温度まで冷却するには240Wの電力を投入すればよ
いことが確認されており、その場合の投入電力/定常電
力は240/130=1.8である。
【0021】図6は、庫内設定温度と定常電力をそれぞ
れ変えた場合の投入電力/定常電力と断熱扉開閉後に庫
内設定温度への戻り時間との関係を示す特性図である。
図中の曲線Aは庫内設定温度が+3℃で定常電力が48
W、曲線Bは庫内設定温度が−1℃で定常電力が70
W、曲線Cは庫内設定温度が−4.7℃で定常電力が1
00W、曲線Dは庫内設定温度が−7℃で定常電力が1
30Wの実験例を示している。
【0022】この図から明らかなように、各条件のもの
においても断熱扉開閉後、12分以内に庫内設定温度ま
で冷却するには投入電力/定常電力を1.3倍以上にし
なければならないが、投入電力を余り増やしても戻り時
間はさほど短縮されず、また戻り時間が12分以内であ
れば食材の品質には実質的に影響せず、かえって投入電
力を増やすことはランニングコストが高くなり不経済で
あることから、投入電力/定常電力は2以内に抑える必
要がある。このようなことから、本発明では投入電力/
定常電力を1.3〜2の範囲に規制している。
【0023】次に本発明に係る冷蔵庫の具体的な構造に
ついて図面とともに説明する。図7はコンビネーション
装置の正面図、図8はそのコンビネーション装置の平面
図、図9はそのコンビネーション装置の切断側面図、図
10はそのコンビネーション装置の一部を構成する冷蔵
保存室ならびに氷温室の平面図、図11はそのコンビネ
ーション装置に使用するケーブル収納ケースの一部拡大
斜視図、図12はそのコンビネーション装置に使用する
熱移動媒体循環ジャケットの拡大断面図である。
【0024】この実施の形態に係るコンビネーション装
置は急速冷凍室1と解凍室2と冷蔵保存室3と氷温室4
とに分かれ、各室1〜4は独立しており個別に温度制御
される。そして各室1〜4は調理テーブル5の内側に2
段重ねで一体に組み込まれて据え置き式になっている。
【0025】急速冷凍室1と解凍室2は調理がし易いよ
うテーブル5に対して引き出し式になっており、冷蔵保
存室3と氷温室4はテーブル5に組み込まれている。
【0026】急速冷凍室1(解凍室2)は図9に示すよ
うに上方に向けて開口した箱形の断熱ケーシング6と、
それの開口を開閉する断熱蓋7を有し、断熱蓋7の左右
端に開閉用取手8が取付けられている。また断熱ケーシ
ング6の前面には、引出し用取手9が設けられている。
【0027】図9に示すように前記断熱ケーシング6の
内側には、例えばアルミニウムなどからなる箱状の第1
熱導体10が設置され、それの底部裏面には複数個のブ
ロック状の例えばアルミニウムなどからなる第2熱導体
11を介してカスケードペルチェ素子12が密着し、そ
の外側に熱移動媒体循環ジャケット13が接合されてい
る。カスケードペルチェ素子12に接続されている給電
用コード14ならびに循環ジャケット13に接続されて
いるホース15は、屈曲可能な細長いケーブル収納ケー
ス16に収納されて(図11参照)第2放熱部17側に
接続されている(図8,図9参照)。
【0028】従って図9に示すように、調理テーブル5
から冷凍室1を引き出した状態ではケーブル収納ケース
16は延びており、冷凍室1を押し込むことによりケー
ブル収納ケース16は2点鎖線で示すように冷凍室1の
後方で屈曲する。なお、給電用コード14は、第2放熱
部17の近くに設置されている冷凍用電源コントローラ
18に接続されている。
【0029】本具体例の場合、冷凍室1と解凍室2は冷
蔵保存室3ならびに氷温室4に比べて容量が小さいこと
から両室1,2のホース15は1つの第2放熱部17に
接続されているが、電源コントローラは別で、冷凍室1
に接続されている給電用コード14は冷凍用電源コント
ローラ18に、解凍室2に接続されている給電用コード
14は解凍用電源コントローラ(図示せず)に、それぞ
れ接続されている。
【0030】図12は、熱移動媒体循環ジャケット13
付近の詳細な構造を示す図である。この循環ジャケット
13は、ペルチェ素子12の放熱側と接合された板状の
熱交換基体21を有し、それの周辺部から第2熱導体1
1側に向けて第1枠体22が伸びている。この第1枠体
22は上方ならびに下方が開口した中空状のもので、基
端部23とその基端部23から上方に向けて延びた延設
部24を有し断面形状がほぼ階段状をしている。基端部
23は、例えば接着剤あるいはOリングと接着剤の併用
などにより熱交換基体21の上面周辺部に液密に接合さ
れている。
【0031】図に示すように前記延設部24は第2熱導
体11の周面とほぼ平行に対向しており、両者の間に接
着剤25が注入されて、第2熱導体11と第1枠体22
が一体に接合されている。
【0032】第2熱導体11の周面と前記延設部24の
間に複数本の位置決めピン82が挿通されて、接着剤2
5が完全に硬化する前の第2熱導体11と第1枠体22
の相対的な位置ずれを防止している。延設部24の外側
に基端部23側に延びた補強リブ27が一体に複数個
(本実施の形態では4個)設けられ、第1枠体22の剛
直性を維持している。
【0033】また、基端部23と延設部24の間を階段
状、すなわち非直線状にすることにより、第1枠体22
の第2熱導体11から熱交換基体21までの沿面距離を
長く確保して、第1枠体22を伝わっての熱の戻りを少
くしている。
【0034】前記熱交換基体21の下面周辺部には、下
方がほぼ塞がれ上方が開口した中空状の第2枠体28が
Oリング29を介して液密に接着されている。第2枠体
28のほぼ中央部に給水管部30が、周縁近くに排水管
部31が設けられている。
【0035】第2枠体28の中空部に設置された分散部
材32は、周壁33と、周壁33の上端に連設した上壁
34と、上壁34から熱交換基体21側に延びた多数本
のノズル部35とが設けられ、ノズル部35に噴射孔3
6が形成されている。
【0036】分散部材32を第2枠体28内に固定する
ことにより、分散部材32の給水管部30側に扁平状の
第1空間37が形成され、分散部材32の熱交換基体2
1側に扁平状の第2空間38が形成されるとともに、第
2空間38と排水管部31を連通する排水路39が形成
される。
【0037】同図に示すように純水あるいは不凍液など
からなる熱移動媒体(本具体例では純水を使用)40を
中央の給水管部30から供給すると第1空間部37で一
斉に拡がり、各ノズル部35(噴射孔36)から熱交換
基体21の下面に向けてほぼ垂直方向に勢いよく噴射す
る。熱交換基体21に衝突してそれの熱を奪った熱移動
媒体40は隙間の狭い第2空間部38で素早く拡散し、
排水路39を経て排水管部31から系外へ排出される。
排出された熱移動媒体40は、図11に示すホース15
を通り、図9に示す第2放熱部17内に設けられている
ラジェータ(図示せず)で強制空冷され、図示しないポ
ンプにより再び循環ジャケット13側に送られる。図1
2中の41は、この熱移動媒体循環ジャケット13付近
に充填された断熱材層である。
【0038】冷蔵保存室3(氷温室4)は、前方側面が
開口した箱型の断熱ケーシング51を有し、それの側面
開口を開閉するように断熱扉52が設けられている。断
熱ケーシング51の内壁に密着するように箱状の第1熱
導体53が配置され、その第1熱導体53の前記開口と
対向する面部、すなわち第1熱導体53の奥側壁部のほ
ぼ中央裏側にブロック状の第2熱導体54が設置され、
それの後側にカスケードペルチェ素子55を介して熱移
動媒体循環ジャケット56が密着している。熱移動媒体
循環ジャケット56の構造ならびに機能は図12で説明
したものと同様であるので、説明は省略する。
【0039】冷蔵保存室3内の庫内空気A(図9、図1
0参照)を矢印で示すように、第1熱導体53の上側周
壁53aに沿わせてペルチェ素子55が設置されている
奥側壁53bに衝突させ、さらに奥側壁53bに沿って
下降させるために、庫内ファン57と、多数平行に延び
たガイド溝付の吸熱フィン58が、前記上側周壁53a
の内側に設けられている。さらに、その上側周壁53a
と奥側壁53bの厚さが第1熱導体53の他の壁部の厚
さよりも若干厚くなっている。
【0040】このように庫内ファン57とガイド溝付の
吸熱フィン58の働きにより、上側周壁53aから奥側
壁53bの表面に沿って庫内の空気Aを流動させれば、
高い冷却効率が得られる。
【0041】本具体例の場合、急速冷凍室1と解凍室2
は必要な物だけを冷凍したり解凍するのに利用するだけ
であるから、両室1,2の容量は例えば7リッター程度
と比較的小さい。これに対して冷蔵保存室3や氷温室4
は収納・保存用に使用するため、両室3,4の容量は例
えば30リッター程度と比較的大きい。両室3,4の容
量が大きいことと、収納・保存している食品などの品質
を一定に保持するために厳密な庫内温度の管理が必要な
ことから、図8に示す如く冷蔵保存室3にはそれ専用の
第1放熱部59が、氷温室4にはそれ専用の第3放熱部
60が、それぞれ個別に設けられて、外乱を可及的に少
なくしている。
【0042】図7に示すように、ペルチェ素子55は素
子電源部61からの給電によって駆動され、庫内ファン
57はファン電源部62からの給電によって駆動され、
この素子電源部61ならびにファン電源部62は制御部
63からの信号によってコントロールされている。ま
た、ペルチェ素子55が設置されている付近の第1熱導
体53の表面には温度センサー64が設けられ、それか
らの検出信号が制御部63に入力されている。
【0043】この冷蔵保存室3において断熱扉52を開
けたり、あるいは食品などの被冷却物を庫内に入れた場
合、庫内温度が急激に高くなるから、それを前記温度セ
ンサー64で検出し、その検出信号に基づいて制御部6
3から素子電源部61を介してペルチェ素子55に多量
の電力が投入される。
【0044】これにより特に第1熱導体53のペルチェ
素子55が設置されている付近では温度が急激に下が
り、水が凍結する温度以下になろうとするので、温度セ
ンサー64の検出信号を監視しながら、水が凍結する温
度になる少し前の時点で庫内ファン57への電力を増加
させる。このことにより、庫内空気Aの線速度が速くな
り、第1熱導体53での熱コンダクタンスが高くなり、
第1熱導体53の表面での水の凍結が無くなり、そのた
めに庫内の湿度を高く維持することができる。
【0045】なお、庫内ファン57の高速回転は連続的
でも断続的でもよいが、余り長時間高速回転させると電
力が無駄となるとともに、野菜などの保存に悪影響を及
ばすから、温度と湿度が所望の値に維持できる程度に制
限して、その後はまた定格運転に移れるような制御モー
ドにしておく必要がある。
【0046】具体例を示せば次の通りである。 庫内容積…………30リッター 断熱材……………二液混合ノンフロンタイプ発泡樹脂
厚み80mm ペルチェ素子……一辺が1.4mmの正方形で厚み1.
6mmの半導体チップ142個使用 二段カスケード構
造 6セット搭載 吸熱系……………アルミニウム製第1熱導体に庫内ファ
ンと吸熱フィンを装備庫内ファン使用電圧6〜12V
(定格電圧6V) 放熱系……………熱移動媒体として純水を使用した循環
式 最終放熱はラジェーターにより外気に放熱 冷蔵保存室の庫内設定温度……3.5℃ 外気温度…………………………30℃ 前記実施の形態では一般家庭の電気冷蔵庫の場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば宅配ボックスなどと称されている保管用ボッ
クス装置にも適用できる。例えば戸建住宅、マンション
などの集合住宅などに保管用ボックス装置を設置し、宅
配業者が受取人宅を訪れて不在のとき、荷物を保管用ボ
ックス装置に預けるとともに、伝票を受取人宅の郵便受
けなどに投入し、受取人が帰宅してその伝票から不在の
ときに荷物が配送されたことを知り、保管用ボックス装
置内の荷物を受け取るシステムがある。この保管用ボッ
クス装置として、例えば肉類や魚類などの生物を保管す
る冷蔵あるいは冷凍機能を有する保管庫として本願発明
のものを適用することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明は前述のように、断熱扉を閉じた
状態で庫内設定温度を維持するために必要な定常電力に
対して1.3〜2倍の範囲に規制された電力を、素子電
源部からペルチェ素子に投入するように構成されてい
る。このようにすれば前述のように、断熱扉を開閉して
も短時間のうちにしかも経済的に設定温度まで冷却する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷蔵庫における庫内設定温度と扉開閉時の庫内
温度変化を示す温度特性図である。
【図2】冷蔵庫における庫内設定温度と扉開閉時の庫内
温度変化を示す温度特性図である。
【図3】冷蔵庫における庫内設定温度と扉開閉時の庫内
温度変化を示す温度特性図である。
【図4】ペルチェ素子への供給電流と吸熱量との関係を
示す特性図である。
【図5】ペルチェ素子への投入電力と庫内温度との関係
を示す特性図である。
【図6】投入電力/定常電力と設定温度への戻り時間と
の関係を示す特性図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るコンビネーション装
置の正面図である。
【図8】そのコンビネーション装置の平面図である。
【図9】そのコンビネーション装置の切断側面図であ
る。
【図10】そのコンビネーション装置の一部を構成する
冷蔵保存室ならびに氷温室の平面図である。
【図11】そのコンビネーション装置に使用するケーブ
ル収納ケースの一部拡大斜視図である。
【図12】そのコンビネーション装置に使用する熱移動
媒体循環ジャケットの拡大断面図である。
【図13】コンプレッサー式冷蔵庫の温度制御とペルチ
ェ素子を用いた冷蔵庫の温度制御の特性パターンを示す
図である。
【符号の説明】
51 断熱ケーシング 52 断熱扉 53 第1熱導体 54 第2熱導体 55 カスケードペルチェ素子 56 熱移動媒体循環ジャケット 57 庫内ファン 58 吸熱フィン 59 第1放熱部 60 第3放熱部 61 素子電源部 62 ファン電源部 63 制御部 64 温度センサ A 庫内空気

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱層で形成されたケーシングと、 そのケーシングの開口部を開閉する断熱扉と、 前記ケーシング内に設置されて、ケーシング内の庫内空
    間に対向した伝熱面を有する熱導体と、 その熱導体と熱的に導通しているペルチェ素子と、 そのペルチェ素子に電力を供給する素子電源部とを備
    え、 前記断熱扉を閉じた状態で前記ケーシングの庫内設定温
    度を維持するために必要な定常電力に対して1.3〜2
    倍の範囲に規制された電力を、前記素子電源部から前記
    ペルチェ素子に投入するように構成されていることを特
    徴とする電気冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記ペルチェ素
    子がカスケード構造を有していることを特徴とする電気
    冷蔵庫。
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