JPH10197083A - 自動車用気体圧縮式冷房装置 - Google Patents

自動車用気体圧縮式冷房装置

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JPH10197083A
JPH10197083A JP331497A JP331497A JPH10197083A JP H10197083 A JPH10197083 A JP H10197083A JP 331497 A JP331497 A JP 331497A JP 331497 A JP331497 A JP 331497A JP H10197083 A JPH10197083 A JP H10197083A
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JP
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air
gas
heat exchanger
gas medium
turbine
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JP331497A
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Torahide Takahashi
寅秀 高橋
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Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地球環境を保護しランニングコストが安いと
いう空気冷凍サイクルの利点を生かしつつ、吹出し空気
の温度を0℃以下にすることができる、実用的でコンパ
クトな「自動車用気体圧縮式冷房装置」を提供する。 【解決手段】 冷却用のガス媒体を吸引して圧縮し高温
高圧にする圧縮タービン2と、当該圧縮タービン2によ
り圧縮され高温高圧となったガス媒体をファン4により
送風される冷却空気で冷却する放熱器3と、当該放熱器
3により冷却されたガス媒体を吸引して断熱膨張し低温
低圧のガス媒体とする膨張タービン5と、当該膨張ター
ビン5から吐出された低温低圧のガス媒体が導入される
室内熱交換器11とを、ダクトDにより連通し、該室内
熱交換器11のファン12を回転させることにより車室
内1の空気と熱交換し、車室内1を冷房するようにした
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車室内を
ガス媒体の冷凍サイクルを利用して冷房する気体圧縮式
冷房装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、空気やヘリウムガス等をガス媒
体とする冷凍サイクルは、フロン冷媒等を使用すること
なく室内の空気を冷却することができるため、ランニン
グコストが安く、地球環境保護の観点から近年注目され
ている。
【0003】一般的な空気冷凍サイクルの回路は、例え
ば図9に示すように、室内1と圧縮タービン2の入口側
をダクトD1 により連通し、この圧縮タービン2により
室内1の空気を原料空気として吸い込んで昇圧し、高温
高圧にした後に、放熱器3に導入し、ここでファン4か
ら送風される冷却空気により冷却し、中温高圧の空気と
する。そして、この中温高圧の空気を膨張タービン5に
より断熱膨張し、低温低圧の空気とした後に、ダクトD
2 により室内1に直接吐出し、室内1を冷房するように
している。
【0004】この空気冷凍サイクルを運転し室内1を冷
房したときには、例えば、25℃の原料空気を圧縮ター
ビン2に導入し、35℃の冷却空気を用いて放熱器3に
より冷却したときには、室内吹出し空気は、3℃程度の
温度のものが得られることが判明している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
空気冷凍サイクルを自動車用冷房装置として使用した場
合には、種々の問題がある。例えば、この空気冷凍サイ
クルでは、膨張タービン5により断熱膨張した低温低圧
の空気をダクトD2 により直接室内1に吐出する方式で
あるため、膨張タービン5等の潤滑油が混入した空気を
室内に直接噴射することになる。このため、当該空気が
乗員に当たると衣服を汚す虞れがある。
【0006】このような潤滑油の飛散を防止するには、
シール部分のシール性を強化すると、ある程度解消でき
るが、特に、問題となるのは、車室内の静粛性の問題で
ある。乗用車等の車室内は、高い静粛性が要求される
が、前記空気冷凍サイクルでは、膨張タービン5におい
て作られた低温低圧の空気を直接車室内に吐出するの
で、膨張タービン5自体の回転騒音が伝播し、しかも膨
張タービン5から噴射される空気流の流れ騒音も直接車
室内に伝達される。このような圧縮あるいは膨張タービ
ン2,5自体の騒音あるいは噴流騒音が車室内に伝播
し、車室内の静粛性を阻害する空気冷凍サイクルを、自
動車用冷房装置に応用することは、実用性に欠け、実際
的でないともいわれている。
【0007】また、自動車用の冷房装置は、夏期と冬
期、高温地方と低温地方等のように外的条件が大幅に異
なる下で使用しなければならないが、これら種々の条件
全てを充足するには、室内吹出し空気の温度は、0℃以
下であることが好ましいといわれている。
【0008】しかし、前記空気冷凍サイクルでは、0℃
以下の室内吹出し空気温度が得らず、この点からして
も、単純に自動車用の冷房装置に使用することもできな
い。前記空気冷凍サイクルを用いて室内吹出し空気の温
度を0℃以下にしようとすれば、放熱器等の装置を大型
化することも考えられるが、自動車のエンジンルーム
は、周知のように多数の部品がギッシリと詰納されてお
り、余剰スペースは極めて少なく、装置を大型化するこ
とは好ましくない。
【0009】さらに、自動車の車室内は、外気あるいは
太陽光線等により加熱されるので、室内空気は比較的短
時間の内に高温になるが、前記空気冷凍サイクルでは、
この車室内空気が直接圧縮タービン2に戻され、これを
圧縮することになるので、熱効率が悪く、この点からも
室内吹出し空気の温度は、3℃以下には下がらず、十分
な冷房能力が得られないという不具合がある。
【0010】なお、空気冷凍サイクルの熱効率を高める
手段として、特開平6−201206号公報には、圧縮
タービン2に導入する空気と、圧縮タービン2から吐出
された空気とを熱交換器において熱交換し、熱効率の向
上を図るようにしたものが開示されている。このように
すれば、確かに熱効率の向上を図ることはできる。しか
し、このように構成しても、前述した騒音や潤滑油の飛
散等は解消されず、以前として実用的な自動車用冷房装
置を得ることはできない。
【0011】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたものであり、地球環境を保護しラ
ンニングコストが安いという空気冷凍サイクルの利点を
生かしつつ、吹出し空気の温度を0℃以下にすることが
でき、コンパクトで実用的な自動車用気体圧縮式冷房装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、冷却用のガス媒体を吸引
して圧縮し高温高圧にする圧縮タービンと、当該高温高
圧のガス媒体をファンにより送風される冷却空気で冷却
し中温高圧のガス媒体とする放熱器と、当該放熱器によ
り冷却されたガス媒体を吸引して断熱膨張し低温低圧の
ガス媒体とする膨張タービンとを有する自動車用気体圧
縮式冷房装置において、前記膨張タービンから吐出され
たガス媒体を車室内に設けられた室内熱交換器に導入
し、当該室内熱交換器と前記車室内の空気とを熱交換す
るようにしたことを特徴とする。このようにすれば、車
室内には膨張タービンで作られた低温低圧の空気が直接
車室内に吐出されることはなく、室内熱交換器において
車室内の空気と熱交換され、車室内を冷房することにな
るので、室内熱交換器が一種の遮音材となり、膨張ター
ビンから吐出されるガス媒体の流れ騒音が直接車室内に
伝達されることはなく、車室内の静粛性が確保され、ま
た膨張タービンにおいてガス媒体中に混入した潤滑油が
室内に飛散する虞れもなく、乗員の衣服も汚される虞れ
もない。
【0013】加えて、この自動車用の冷房装置では、車
室内の水分を除去することもできるので、フロントガラ
ス等の曇りも除去でき、安全運転に対しても問題はな
い。
【0014】この結果、騒音がなく静粛な、油の飛散も
ない、実用的な自動車用冷房装置となる。
【0015】請求項2に記載の発明では、室内熱交換器
は、回転数が調節自在とされたファンを有することを特
徴とする。このようにすれば、圧縮タービンや膨張ター
ビン等を定常運転していても、室内熱交換器に設けられ
たファンの回転数を調節することにより車室内の冷房状
態を自由に調節することができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記圧縮タービ
ン、放熱器、膨張タービン及び室内熱交換器をダクトを
介して連通する回路を、クローズドサイクルとしたこと
を特徴とする。このようにすれば、ガス媒体として、例
えばヘリウムガスを使用でき、空気をガス媒体とするも
のに比し熱効率がよく冷房することができ、前述した0
℃以下の吹出し空気が得やすいものとなる。
【0017】請求項4に記載の発明では、前記圧縮ター
ビン、放熱器、膨張タービン及び室内熱交換器をダクト
を介して連通する回路を、室内熱交換器から吐出され圧
縮タービンに戻されるガス媒体が流通するダクトの所定
位置で大気と連通したオープンサイクルとしたことを特
徴とする。このようにオープンサイクルの回路にすれ
ば、空気をガス媒体としたクローズドサイクルの場合に
比し、室内熱交換器の通路抵抗の影響が小さく、圧縮タ
ービンの圧縮比を大きくすることができるので、吹きだ
し空気の温度をさらに低下でき、より冷房性能の高いも
のとすることができる。しかも、ガス媒体として空気を
使用することができるので、ランニングコストも低減
し、極めて実用的なものが得られる。
【0018】請求項5に記載の発明は、前記放熱器と前
記膨張タービンとの間には、圧縮タービンに流入する空
気と、放熱器からの中温高圧の空気とを熱交換させる中
間熱交換器を設けたことを特徴とする。このようにすれ
ば、圧縮タービンでは、冷たい使用済みのガス媒体を圧
縮することになり、当該圧縮タービンから吐出されるガ
ス媒体は、不必要に高温とならず、また中間熱交換器で
は、放熱器からの中温高圧のガス媒体を冷たい使用済み
の車室内空気を利用して冷却するので、膨張タービンが
効率良く空気を断熱膨張でき、これにより十分な冷房能
力が得られ、室内吹出し空気の温度も0℃以下に十分下
げることができ、より実用的な自動車用気体圧縮式冷房
装置となる。
【0019】しかも中間熱交換器が効率良くガス媒体を
冷却するので、不必要に放熱器等を大きくすることもな
く、小形化が図れることから、コンパクトでエンジンル
ーム内にも十分収容可能となる。
【0020】請求項6に記載の発明は、オープンサイク
ルの回路中に水分を除去する水分離器を設けたことを特
徴とする。このようにすれば、湿気のない乾燥したガス
媒体として使用できるので、放熱器等のような熱交換す
る部分での熱交換効率が向上する。特に、クローズドサ
イクルのように常に同じガス媒体が循環するものでは、
湿気のない乾燥したガス媒体を循環させることができ、
熱交換効率の向上は顕著なものとなる。
【0021】請求項7に記載の発明は、オープンサイク
ルの回路中に導入空気を浄化するフィルタ手段を設けた
ことを特徴とする。このようにすれば、フィルタ手段に
より浄化されたガス媒体を使用できるので、回路内に異
物が溜まらず、安定した運転を継続的に行なうことがで
きる。
【0022】請求項8に記載の発明では、ガス媒体は、
ヘリウムガスであることを特徴とする。このようにすれ
ば、特にクローズドサイクルで冷房するとき、吹出し空
気の温度を実用域まで低下でき、より冷房性能の高い実
用的なものにできる。
【0023】請求項9に記載の発明では、ガス媒体は、
空気であることを特徴とする。このようにすれば、特に
オープンサイクルで冷房するとき、ガス媒体としての原
料費用はほとんど掛からず、コスト的に極めて有利とな
り、地球環境を保護しランニングコストが安いという空
気冷凍サイクルの利点を生かしたものが得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。 《実施の形態1》図1は本発明の実施の形態1に係る概
略説明図、図2は圧縮タービンと膨張タービン部分の概
略断面図であり、図9に示す部材と共通する部材には同
一符号を付している。
【0025】本実施の形態1に係る気体圧縮式冷房装置
10Aは、冷却用のガス媒体を吸引して圧縮し高温高圧
にする圧縮タービン2と、当該圧縮タービン2により圧
縮され高温高圧となったガス媒体をファン4により送風
される冷却空気で冷却する放熱器3と、当該放熱器3に
より冷却されたガス媒体を吸引して断熱膨張し低温低圧
のガス媒体とする膨張タービン5と、当該膨張タービン
5から吐出された低温低圧のガス媒体が導入される室内
熱交換器11とを、ダクトDにより連通しクローズドサ
イクルを形成したもので、該室内熱交換器11のファン
12を回転させることにより車室内1の空気と熱交換
し、車室内1を冷房するようになっている。
【0026】そして、車室内1に設けられる室内熱交換
器11と、エンジンルームERに設けられる圧縮タービ
ン2、放熱器3、膨張タービン5等の各構成要素とは、
ダッシュパネル13により仕切られ、圧縮タービン2と
室内熱交換器11とを連通するダクトD1 と、膨張ター
ビン5と室内熱交換器11とを連通するダクトD2 と
は、前記ダッシュパネル13を貫通して設けられてい
る。
【0027】なお、これらダクトD1 ,D2 とダッシュ
パネル13との間には、空気もれを防止するために、シ
ール部材(図示せず)を設けることが好ましい。
【0028】前記圧縮タービン2と膨張タービン5と
は、例えば図2に示すように、シャフト14により同軸
的に連結されているが、当該シャフト14は、10万r
pmという高速で回転されることもあるので、駆動源1
5であるモータMとは、通常増速機16を介して連結さ
れている。この増速機16は、駆動源15により駆動さ
れる大歯車16aに複数の小歯車16bが噛合した機構
である。
【0029】ただし、駆動源15は、モータMのみに限
定されるものではなく、通常のエンジンであっても良
い。この場合は、エンジンのクランクシャフトに増速機
16を介して連結されることになる。電気自動車の場合
には走行駆動源のモータを駆動源として使用すれば良
い。
【0030】ここに、図中符号「17」は、前記ファン
4や12を駆動するファンベルトであり、駆動源15の
動力により回転されるようになっているが、これらファ
ン4,12は、必ずしもファンベルト17により駆動す
る必要はなく、それぞれが独立の駆動源であるファンモ
ータにより駆動されるようにしても良い。
【0031】いずれの駆動による場合であっても、少な
くともファン12は、回転数が任意に制御できるように
することが好ましい。このようにすれば、圧縮タービン
2や膨張タービン5等を定常運転していても、乗員の好
みによりファン12の回転数を調節し、車室内の冷房状
態を自由に調節することができる。
【0032】前記室内熱交換器11は、内部に形成され
たガス媒体が流通する通路の相互間を車室内空気が流通
するように構成したものであってもよいが、ガスとガス
の熱交換を行なう部分であるため、好ましくは、いわゆ
るインタークーラのようにケース内にガス媒体が流通す
る通路を設け、この通路間を車室内空気が流通するよう
に構成することが好ましい。なお、この構造は、周知に
属するので詳述は避ける。
【0033】本実施の形態1は、圧縮タービン2、放熱
器3、膨張タービン5及び室内熱交換器11をダクトD
を介して連通する回路がクローズドサイクルであるの
で、ガス媒体として、例えばヘリウムガスを使用でき
る。
【0034】ガス媒体として空気を使用した場合には、
原料費用はほとんど掛からずコスト的に極めて有利とな
るので、コスト面からすれば、空気を使用することが好
ましいが、ガス媒体としてヘリウムガスを使用すれば、
吹出し空気の温度は空気の場合よりも良好な結果が得ら
れ、0℃以下の吹出し空気の温度が得やすいものとなる
ことが判明している。
【0035】次に、前記実施の形態1の作用を説明す
る。エアコンスイッチをオンすると、駆動源15が作動
し、圧縮タービン2と膨張タービン5が増速機16を介
して回転され、圧縮タービン2は、ガス媒体をダクトD
1 より吸い込み、これを昇圧する。
【0036】この昇圧により高温高圧にされたガス媒体
は、放熱器3においてファン4から送風される冷却空気
により冷却され、中温高圧となる。この中温高圧のガス
媒体は、膨張タービン5において断熱膨張され、低温低
圧なガス媒体となってダクトD2 より室内熱交換器11
内に入る。
【0037】この室内熱交換器11において、ファン1
2が回転されると、車室内空気と室内熱交換器11内の
低温低圧なガス媒体とが熱交換され、車室内空気は低温
な空気となって車室内に戻され、車室内1を冷房する。
【0038】この冷房時に、冷房温度を調節する場合に
は、コントローラ(図示せず)により室内熱交換器11
の近傍に設けられたファン12の回転数を調節すれば、
冷風量の調節により車室内の冷房状態を調節できる。こ
の場合、圧縮タービン2や膨張タービン5等を定常運転
していても、車室内1の冷房状態は、乗員の好みに応じ
て自由に調節することができる。
【0039】このように本実施の形態1では、膨張ター
ビン5で作られた低温低圧のガス媒体が室内熱交換器1
1に導入され、ここで車室内空気と熱交換し、車室内1
を冷房することになるので、膨張タービン2から吐出さ
れるガス媒体の流れ騒音が直接車室内1に伝達されず、
室内熱交換器11が一種の遮音材となり、ここで吸収さ
れるかあるいはそのまま通過しエンジンルームERに導
かれるので、車室内1の静粛性は確保される。
【0040】また、膨張タービン5においてガス媒体中
に混入した潤滑油が車室内1に飛散することもなく、乗
員の衣服が汚される虞れもない。加えて、この自動車用
の冷房装置では、車室内1の水分を除去することもでき
るので、フロントガラス等の曇りも除去でき、安全運転
に対しても問題はない。
【0041】この結果、騒音がなく静粛な、油の飛散も
ない、実用的な自動車用冷房装置となる。
【0042】《実施の形態2》図3は前述した実施の形
態1のものをオープンサイクルとした概略説明図であ
り、図1,2に示す部材と共通する部材には同一符号を
付し、その説明は省略する。本実施の形態2に係る気体
圧縮式冷房装置10Bは、圧縮タービン2と室内熱交換
器11とを連通するダクトD1 を、図3に示すように、
大気と連通し、オープンサイクルとしている。このオー
プンサイクルの場合は、ガス媒体は、空気であることが
好ましい。
【0043】この気体圧縮式冷房装置10Bでは、室内
熱交換器11で車室内1の空気と熱交換した後のガス媒
体である空気は、外部に放出され、前記圧縮タービン2
が圧縮する空気は、外部から取り入れるようにしてい
る。
【0044】このように回路をオープンサイクルにすれ
ば、空気をガス媒体としたクローズドサイクルの場合に
比し、システムの通路抵抗が小さくなり、吹出し空気の
温度をさらに低下でき、より冷房性能の高いものとする
ことができる。
【0045】《実施の形態3》図4は本発明の実施の形
態3に係る概略説明図であり、図1〜3に示す部材と共
通する部材には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0046】本実施の形態3に係る気体圧縮式冷房装置
10Cは、前記実施の形態1と同様に、圧縮タービン
2、放熱器3、膨張タービン5、室内熱交換器11を、
クローズドサイクルを形成するようにダクトDにより連
通したものであるが、前記放熱器3と膨張タービン5と
の間及び室内熱交換器11と圧縮タービン2との間に、
圧縮タービン2に流入するガス媒体と当該放熱器3から
の中温高圧のガス媒体とを熱交換させる中間熱交換器2
0を設けている。
【0047】この中間熱交換器20は、ガスとガスの熱
交換を行なう部分であるため、前記室内熱交換器11と
同様に、いわゆるインタークーラのようにケース内に、
例えば、室内熱交換器11から流出したガス媒体が流通
する通路を設け、この通路間を放熱器3から流出したガ
ス媒体が流通するように構成することが好ましい。
【0048】次に、実施の形態3の作用を説明する。エ
アコンスイッチをオンすると、圧縮タービン2と膨張タ
ービン5が回転され、圧縮タービン2は、ガス媒体をダ
クトD1 より吸い込み、これを昇圧する。
【0049】この昇圧により高温高圧にされたガス媒体
は、放熱器3においてファン4から送風される冷却空気
により冷却され、中温高圧となり、中間熱交換器20に
導かれる。
【0050】この中間熱交換器20においては、運転開
始当初は、冷房に十分な冷たいガス媒体が導入されては
いないが、運転開始後暫くたつと膨張タービン5により
断熱膨張された多量の冷却されたガス媒体が導入される
ことになるので、これと前記中温高圧のガス媒体が熱交
換され、当該中温高圧のガス媒体は、より低い温度の中
温高圧なガス媒体となる。なお、この中温高圧のガス媒
体を冷却する膨張タービン5からの冷たいガス媒体は、
室内熱交換器11において使用済みではあるが、前記中
温高圧のガス媒体よりはるかに低温であるため、中温高
圧のガス媒体を冷却するには十分である。
【0051】膨張タービン5は、この中間熱交換器20
において冷却されたより低温な高圧ガス媒体を断熱膨張
するので、熱効率良く冷却でき、この結果、十分な冷房
能力が得られ、室内吹出し空気の温度も0℃以下に下げ
ることができる。
【0052】《実施の形態4》図5は前述した実施の形
態3のものをオープンサイクルとした実施の形態4の概
略説明図であり、図1〜4に示す部材と共通する部材に
は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0053】前記実施の形態3では、圧縮タービン2、
放熱器3、膨張タービン5、室内熱交換器11等の各構
成要素をダクトDにより連通しクローズドサイクルを形
成しているが、本実施の形態4に係る気体圧縮式冷房装
置10Dでは、前記中間熱交換器20と室内熱交換器1
1とを連通するダクトD1 を、図5に示すように、大気
と連通し、オープンサイクルとしている。このオープン
サイクルの場合も、回路内を循環するガス媒体は、空気
であることが好ましいが、この装置では、外気を直接循
環空気として取り込むので、好ましくは、外気取入口の
部分にフィルタ21を設けると共に、中間熱交換器20
の出口若しくは膨張タービン5の入口部分に水分離器2
2を設けることが好ましい。
【0054】この気体圧縮式冷房装置10Dでは、前記
室内熱交換器11で車室内1の空気と熱交換した後の回
路内を循環する空気(以下、簡単のため循環空気と称
す)は、外部に放出され、前記圧縮タービン2が圧縮す
る空気は、フィルタ21を介して外部から取り入れられ
る。
【0055】この外部から導入された循環空気は、中間
熱交換器20を経て圧縮タービン2に導かれ、ここで圧
縮され、高温高圧となり、放熱器3においてファン4か
ら送風される冷却空気により冷却され、中温高圧となっ
て中間熱交換器20に導かれる。
【0056】この中温高圧の循環空気は、中間熱交換器
20において外部から導入され、当該中温高圧の循環空
気よりもはるかに低温の空気と熱交換されて冷却された
後に、水分離器22により水分が除去され、乾燥空気と
なって膨張タービン5に導入される。湿気のない乾燥し
たガス媒体として使用すれば、水分等に余計な熱を奪わ
れず、放熱器3等のような熱交換する部分での熱交換効
率が向上する。
【0057】そして、前記膨張タービン5においては、
当該循環空気が断熱膨張され、冷たい循環空気となり、
ダクトD2 を通って室内熱交換器11に導入され、ここ
で車室内空気と熱交換され、車室内1を冷房する。
【0058】このように本実施の形態4では、圧縮ター
ビン2に導入される循環空気が、比較的冷たい外気であ
り、また中間熱交換器20において冷たい循環空気が膨
張タービン5に導入される循環空気を冷却するので、膨
張タービン5は熱効率良く循環空気を冷却することがで
きる。この結果、循環空気を熱効率良く冷却でき、十分
な冷房能力が得られ、室内吹出し空気の温度も0℃以下
に下げることができる。しかも、この回路は、オープン
サイクルであるため、システムの通路抵抗が小さくでき
るので、より冷房性能の高いものとすることができ、こ
れによっても吹出し空気の温度をさらに低下できる。
【0059】この場合も、前記実施の形態1〜3と同様
に、膨張タービン5からの冷たい循環空気は、直接車室
内に吐出されることはないので、循環空気の流れ騒音が
直接車室内に伝達されることはなく、車室内の静粛性が
確保され、潤滑油が室内に飛散し乗員の衣服も汚す虞れ
もない、冷房温度を自由に調節できる実用的な自動車用
冷房装置となる。
【0060】《実施の形態5》図6は前述した実施の形
態4の他のオープンサイクルである実施の形態5の概略
説明図であり、図1〜5に示す部材と共通する部材には
同一符号を付し、その説明は省略する。
【0061】前記実施の形態4では、中間熱交換器20
と室内熱交換器11とを連通するダクトD1 を大気と連
通してオープンサイクルとしているが、本実施の形態5
では、前記中間熱交換器20と圧縮タービン2とを連通
するダクトDを大気と連通してオープンサイクルとして
いる。このオープンサイクルの場合も、前記実施の形態
と同様、ガス媒体を空気とし、外気を直接循環空気とし
て取り込む外気取入口部分にフィルタ21を設け、回路
中に水分離器22を設けることが好ましい。
【0062】この気体圧縮式冷房装置10Eの中間熱交
換器20には、前記室内熱交換器11で車室内1の空気
と熱交換し、ダクトD1 を通って導入される比較的冷た
い循環空気と、前記圧縮タービン2により圧縮され、放
熱器3において冷却され、中温高圧となった循環空気が
導入されて熱交換するようになっている。
【0063】この結果、中間熱交換器20において、車
室内1の空気と熱交換した後の循環空気ではあるが、放
熱器3において冷却された中温高圧の循環空気よりはる
かに低温の循環空気を用いて、当該中温高圧の循環空気
を冷却し、これを膨張タービン5に導入して断熱膨張す
るので、当該断熱膨張は、熱効率良く行なわれ、より冷
たい循環空気が得られ、室内吹出し空気の温度も0℃以
下に下げることができる。
【0064】なお、この回路も、オープンサイクルであ
るため、システムの通路抵抗が小さくできるので、より
冷房性能の高いものとすることができ、これによっても
吹出し空気の温度をさらに低下でき、また、膨張タービ
ン5から吐出される循環空気の流れ騒音が直接車室内に
伝達されることもなく、車室内の静粛性の確保、油の飛
散防止が図られ、温度調節自在な、より実用的な自動車
用冷房装置となる。
【0065】《実施の形態6》図7は前述した実施の形
態4のさらに他のオープンサイクル例を示す実施の形態
6の概略説明図であり、本実施の形態6においても、図
1〜5に示す部材と共通する部材には同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0066】本実施の形態6のオープンサイクルでは、
室内熱交換器11から中間熱交換器20を通った循環空
気を、さらに放熱器3にも循環させた後に、これを大気
中に放出している。このオープンサイクルの場合も、前
記実施の形態と同様、ガス媒体を空気とし、外気を直接
循環空気として取り込む外気取入口部分にフィルタ21
を設け、回路中に水分離器22を設けることが好まし
い。
【0067】この気体圧縮式冷房装置10Fでは、中間
熱交換器20と放熱器3の両者で、使用済みの比較的冷
たい循環空気と、前記圧縮タービン2により圧縮された
循環空気とを熱交換しているので、圧縮された循環空気
をより効率良く冷却でき、膨張タービン5の断熱膨張に
より得られる空気はより冷たいものが得られ、室内吹出
し空気の温度も0℃以下に下げることができる。
【0068】この場合も、オープンサイクルであるた
め、通路抵抗の影響が小さくできるので、より冷房性能
の高いものとすることができ、これによっても吹出し空
気の温度をさらに低下でき、また、膨張タービン5から
吐出される循環空気の流れ騒音が直接車室内に伝達され
ることもなく、車室内の静粛性が確保され、潤滑油が室
内に飛散する虞れもなく、温度調節自在な、実用的な自
動車用冷房装置となる。
【0069】《実施の形態7》図8は本発明の実施の形
態7に係る自動車用気体圧縮式冷房装置の概略説明図で
あり、図1〜7に示す部材と共通する部材には同一符号
を付し、その説明は省略する。
【0070】上記実施の形態では、圧縮タービン2と膨
張タービン5が増速機25を介して同軸的に回転される
ようにしたものであるが、本実施の形態7に係る自動車
用気体圧縮式冷房装置10Gのクローズドサイクルで
は、圧縮タービン2と膨張タービン5をそれぞれ独立し
て作動させるようにしたものである。このようにすれ
ば、前記実施の形態1〜6に比し多少駆動系が複雑とな
るが、冷房性能としては何等変わりはなく、同効であ
る。
【0071】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲内において種々改変するこ
とができる。例えば、上記実施の形態では、オープンサ
イクルのものに対して水分離器やフィルタ手段を設けた
ものであるが、本発明は、必ずしもこれのみに限定され
るものではなく、場合によってはこれら水分離器やフィ
ルタ手段はなくても良く、また使用するガス媒体は、前
述した空気やヘリウムガスのみでなく、種々の気体を使
用することができることはいうまでもない。
【0072】また、前記実施の形態8に係る自動車用気
体圧縮式冷房装置のように、圧縮タービン2と膨張ター
ビン5をそれぞれ独立して作動させるようにしたもの
を、前記実施の形態1〜7に適用することができること
はいうまでもない。
【0073】
【実施例】自動車用気体圧縮式冷房装置の実施例を挙げ
ると、下記の表のようになる。ここに示す実施例の回路
形態としては、実施例1は、図4に示すクローズドサイ
クルのものであり、実施例2は、図6に示すオープンド
サイクルのものであり、実施例3は、図4に示すクロー
ズドサイクルのものである。実施例1と実施例3の相違
は使用するガス媒体がヘリウムガスと空気との相違であ
る。
【0074】
【表1】
【0075】このように、オープンサイクルのものは、
クローズドサイクルに比し、室内吹出し温度が低く、良
好な結果が得られており、また、ガス媒体としてヘリウ
ムガスを使用すれば、空気を使用したものよりも室内吹
出し温度が低いものが得られ、より実用的なものとなっ
ていることが分かる。ただ、実施例2と実施例3は、実
験値では室内吹出し温度が0℃以下となっていないが、
熱交換器等のチューニングを行なうことにより0℃以下
とすることは十分可能である。
【0076】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明
は、室内熱交換器で膨張タービンからの低温低圧の空気
と車室内空気を熱交換するので、ガス媒体流の流れ騒音
が直接車室内に伝達されることはなく、車室内の静粛性
が確保され、また潤滑油が室内に飛散する虞れもなく、
車室内の冷房状態を自由に調節でき、実用的な自動車用
冷房装置となる。しかも中間熱交換器が効率良く空気を
冷却するので、不必要に放熱器等を大きくすることもな
く、小形化が図れる。
【0077】請求項2に記載の発明は、室内熱交換器に
回転数調節自在なファンを設けたので、当該ファンの回
転数を調節することにより車室内の冷房状態を自由に調
節することができる。
【0078】請求項3に記載の発明は、回路をクローズ
ドサイクルとしたので、ガス媒体として、例えばヘリウ
ムガスを使用でき、熱効率がよく冷房することができ、
0℃以下の吹出し空気が得やすいものとなる。
【0079】請求項4に記載の発明は、回路をオープン
サイクルとしたので、クローズドサイクルの場合に比
し、吹きだし空気の温度をさらに低下でき、より冷房性
能の高いものとすることができる。しかも、ガス媒体と
して空気を使用することができるので、ランニングコス
トも低減し、極めて実用的なものが得られる。
【0080】請求項5に記載の発明は、放熱器と膨張タ
ービンとの間に中間熱交換器を設けたので、圧縮タービ
ンから吐出されるガス媒体は不必要に高温とならず、ま
た膨張タービンが効率良く空気を断熱膨張でき、室内吹
出し空気の温度も0℃以下に十分下げることができ、よ
り実用的な自動車用気体圧縮式冷房装置となる。
【0081】しかも中間熱交換器が効率良くガス媒体を
冷却するので、不必要に放熱器等を大きくすることもな
く、小形化が図れることから、コンパクトでエンジンル
ーム内にも十分収容可能となる。
【0082】請求項6に記載の発明は、オープンサイク
ルの回路中に水分を除去する水分離器を設けたので、放
熱器等のような熱交換する部分での熱交換効率が向上
し、クローズドサイクルのように常に同じガス媒体が循
環するものでは、熱交換効率の向上は顕著なものとな
る。
【0083】請求項7に記載の発明は、オープンサイク
ルの回路中にフィルタ手段を設けたので、浄化されたガ
ス媒体を使用でき、回路内に異物が溜まらず、安定した
運転を継続的に行なうことができる。
【0084】請求項8に記載の発明では、ガス媒体をヘ
リウムガスとしたので、クローズドサイクルで冷房する
とき、吹きだし空気の温度を実用域まで低下でき、より
冷房性能の高い実用的なものとすることができる。
【0085】請求項9に記載の発明では、ガス媒体を空
気としたので、オープンサイクルで冷房するとき、ガス
媒体としての原料費用はほとんど掛からず、コスト的に
極めて有利となり、地球環境を保護しランニングコスト
が安いという空気冷凍サイクルの利点を生かしたものが
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る概略説明図であ
る。
【図2】 圧縮タービンと膨張タービンの部分を示す断
面図である。
【図3】 本発明の実施の形態2に係る概略説明図であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態3に係る概略説明図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態4に係る概略説明図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態5に係る概略説明図であ
る。
【図7】 本発明の実施の形態6に係る概略説明図であ
る。
【図8】 本発明の実施の形態7に係る概略説明図であ
る。
【図9】 一般的な空気冷凍サイクルを示す概略説明図
である。
【符号の説明】
1…車室内、 2…圧縮タービン、 3…放熱器、 4…ファン、 5…膨張タービン、 11…室内熱交換器、 20…中間熱交換器、 21…フィルタ手段、 22…水分離器、 D…ダクト。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却用のガス媒体を吸引して圧縮し高温
    高圧にする圧縮タービン(2)と、当該高温高圧のガス媒
    体をファン(4)により送風される冷却空気で冷却し中温
    高圧のガス媒体とする放熱器(3)と、当該放熱器(3)に
    より冷却されたガス媒体を吸引して断熱膨張し低温低圧
    のガス媒体とする膨張タービン(5)とを有する自動車用
    気体圧縮式冷房装置において、 前記膨張タービン(5)から吐出されたガス媒体を車室内
    (1)に設けられた室内熱交換器(11)に導入し、当該室内
    熱交換器(11)と前記車室内(1)の空気とを熱交換するよ
    うにしたことを特徴とする自動車用気体圧縮式冷房装
    置。
  2. 【請求項2】 前記室内熱交換器(11)は、回転数が調節
    自在とされたファン(12)を有することを特徴とする請求
    項1に記載の自動車用気体圧縮式冷房装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮タービン(2)、放熱器(3)、膨
    張タービン(5)及び室内熱交換器(11)をダクト(D) を介
    して連通する回路は、クローズドサイクルとしたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用気体圧縮式
    冷房装置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮タービン(2)、放熱器(3)、膨
    張タービン(5)及び室内熱交換器(11)をダクト(D) を介
    して連通する回路は、室内熱交換器(11)から吐出され圧
    縮タービン(2)に戻されるガス媒体が流通するダクト
    (D) の所定位置で大気と連通したオープンサイクルとし
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用気
    体圧縮式冷房装置。
  5. 【請求項5】 前記放熱器(3)と前記膨張タービン(5)
    との間には、前記圧縮タービン(2)に流入する空気と、
    前記放熱器(3)からの中温高圧のガス媒体とを熱交換さ
    せる中間熱交換器(20)を設けたことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の自動車用気体圧縮式冷房装
    置。
  6. 【請求項6】 前記オープンサイクルは、回路中に水分
    を除去する水分離器(22)を有することを特徴とする請求
    項4又は5に記載の自動車用気体圧縮式冷房装置。
  7. 【請求項7】 前記オープンサイクルは、回路中に導入
    空気を浄化するフィルタ手段(21)を有することを特徴と
    する請求項4〜6のいずれかに記載の自動車用気体圧縮
    式冷房装置。
  8. 【請求項8】 前記ガス媒体は、ヘリウムガスであるこ
    とを特徴とする請求項1〜3,5のいずれかに記載の自
    動車用気体圧縮式冷房装置。
  9. 【請求項9】 前記ガス媒体は、空気であることを特徴
    とする請求項1〜7のいずれかに記載の自動車用気体圧
    縮式冷房装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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