JPH10195047A - オキシムによる有機過酸化物の安定化 - Google Patents
オキシムによる有機過酸化物の安定化Info
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- JPH10195047A JPH10195047A JP10003632A JP363298A JPH10195047A JP H10195047 A JPH10195047 A JP H10195047A JP 10003632 A JP10003632 A JP 10003632A JP 363298 A JP363298 A JP 363298A JP H10195047 A JPH10195047 A JP H10195047A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C407/00—Preparation of peroxy compounds
- C07C407/003—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C407/006—Stabilisation; Use of additives
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2601/00—Systems containing only non-condensed rings
- C07C2601/12—Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
- C07C2601/14—The ring being saturated
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 重合の遊離基開始剤として有用なペルオキシ
ジカーボネートの分解に対する安定化。 【解決手段】 有効量の1種以上のオキシムを存在させ
る。
ジカーボネートの分解に対する安定化。 【解決手段】 有効量の1種以上のオキシムを存在させ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機過酸化物組成
物に関し、そしてさらに特に1種以上のオキシムが過酸
化物化合物の分解の速度を遅らせるために添加されたペ
ルオキシジカーボネート組成物に関する。
物に関し、そしてさらに特に1種以上のオキシムが過酸
化物化合物の分解の速度を遅らせるために添加されたペ
ルオキシジカーボネート組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】有機過酸化物例えばペルオキシジカーボ
ネートは、エチレン性不飽和のモノマーの重合又は共重
合における遊離基開始剤として有用である。例えば、有
機過酸化物は、ハロゲン化ビニル、例えば塩化ビニル又
は臭化ビニル;ハロゲン化ビニリデン、例えば塩化ビニ
リデン;及び重合可能な不飽和単位を含む他の化合物の
重合における開始剤として使用される。この周知の重合
方法の生成物は、広範囲な工業上の応用を有する。ハロ
ゲン化ビニルの重合又はハロゲン化ビニルとハロゲン化
ビニリデンとの共重合は、通常、水性媒体即ち乳化、溶
液又は懸濁重合中で行われる。これらの重合では、モノ
マー又はモノマーの混合物は、界面活性剤の存在下水中
に分散され、次に重合は有機過酸化物により開始され
る。これは、広く報告されている周知の反応である。全
ての有機過酸化物は、それらの性質により有害な物質で
ある。それらの有用性は、以下の反応 RO−OR′→RO・+R′O・ により示される遊離基に分解されるそれらの能力に依存
する。任意の所定の温度におけるこの分解反応の速度
は、R及びR′の構造に依存する。分解反応は、発熱性
である。もし発熱性分解が、濃縮された形にあるとき、
製造、貯蔵又は輸送中に生ずるならば、過剰な圧力の発
生及び/又は発火又は爆発が生ずるだろう。その結果、
多くの有機過酸化物は、冷凍して保存されねばならな
い。有機過酸化物の分解の速度の遅延の二三の報告が最
近なされている。The Journal of th
e American Chemical Socie
ty、72巻、1254−1263ページ(1950)
は、ジイソプロピルペルオキシジカーボネートの分解の
速度を遅らせるために、例えばエチルアセトアセテー
ト、沃素、トリニトロベンゼン、アセトアニリド、ニト
ロメタン、フェノール、過酸化水素、及びテトラリンの
使用を開示している。米国特許第4515929号(1
985)は、ジフェニルペルオキシジカーボネート又は
ジ(アルキル置換)フェニルペルオキシジカーボネート
の添加により分解に対して安定化されたペルオキシジカ
ーボネートを含む有機過酸化物の水性分散物を報告して
いる。米国特許第4552682号(1985)は、水
性有機過酸化物分散物の劣化の速度を遅らせるためのフ
ェノール性抗酸化剤の使用を開示している。フェノール
性抗酸化剤の使用は、それらが着色をもたらすために、
望ましくない。米国特許第5155192号(199
2)は、ペルオキシジカーボネートの分解の速度を遅ら
せるための有機ヒドロペルオキシド例えばtert−ブ
チルヒドロペルオキシドの使用を開示している。米国特
許第5548046号(1996)及び第554115
1号(1996)は、不飽和ニトリル又は不飽和アセチ
レン性化合物を使用するジアルキルペルオキシジカーボ
ネートの熱安定化を開示している。
ネートは、エチレン性不飽和のモノマーの重合又は共重
合における遊離基開始剤として有用である。例えば、有
機過酸化物は、ハロゲン化ビニル、例えば塩化ビニル又
は臭化ビニル;ハロゲン化ビニリデン、例えば塩化ビニ
リデン;及び重合可能な不飽和単位を含む他の化合物の
重合における開始剤として使用される。この周知の重合
方法の生成物は、広範囲な工業上の応用を有する。ハロ
ゲン化ビニルの重合又はハロゲン化ビニルとハロゲン化
ビニリデンとの共重合は、通常、水性媒体即ち乳化、溶
液又は懸濁重合中で行われる。これらの重合では、モノ
マー又はモノマーの混合物は、界面活性剤の存在下水中
に分散され、次に重合は有機過酸化物により開始され
る。これは、広く報告されている周知の反応である。全
ての有機過酸化物は、それらの性質により有害な物質で
ある。それらの有用性は、以下の反応 RO−OR′→RO・+R′O・ により示される遊離基に分解されるそれらの能力に依存
する。任意の所定の温度におけるこの分解反応の速度
は、R及びR′の構造に依存する。分解反応は、発熱性
である。もし発熱性分解が、濃縮された形にあるとき、
製造、貯蔵又は輸送中に生ずるならば、過剰な圧力の発
生及び/又は発火又は爆発が生ずるだろう。その結果、
多くの有機過酸化物は、冷凍して保存されねばならな
い。有機過酸化物の分解の速度の遅延の二三の報告が最
近なされている。The Journal of th
e American Chemical Socie
ty、72巻、1254−1263ページ(1950)
は、ジイソプロピルペルオキシジカーボネートの分解の
速度を遅らせるために、例えばエチルアセトアセテー
ト、沃素、トリニトロベンゼン、アセトアニリド、ニト
ロメタン、フェノール、過酸化水素、及びテトラリンの
使用を開示している。米国特許第4515929号(1
985)は、ジフェニルペルオキシジカーボネート又は
ジ(アルキル置換)フェニルペルオキシジカーボネート
の添加により分解に対して安定化されたペルオキシジカ
ーボネートを含む有機過酸化物の水性分散物を報告して
いる。米国特許第4552682号(1985)は、水
性有機過酸化物分散物の劣化の速度を遅らせるためのフ
ェノール性抗酸化剤の使用を開示している。フェノール
性抗酸化剤の使用は、それらが着色をもたらすために、
望ましくない。米国特許第5155192号(199
2)は、ペルオキシジカーボネートの分解の速度を遅ら
せるための有機ヒドロペルオキシド例えばtert−ブ
チルヒドロペルオキシドの使用を開示している。米国特
許第5548046号(1996)及び第554115
1号(1996)は、不飽和ニトリル又は不飽和アセチ
レン性化合物を使用するジアルキルペルオキシジカーボ
ネートの熱安定化を開示している。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機過酸化物
例えばペルオキシジカーボネートの分解の速度を遅延す
るのに有効である限定された過酸化物以外の化合物の使
用に関する。従って、本発明の一つの面は、有機過酸化
物化合物例えばペルオキシジカーボネート、並びに過酸
化物化合物の分解の速度を低下させる1種以上のオキシ
ムを含む組成物である。本発明の他の面は、分解に対し
てペルオキシジカーボネートを安定化する方法であっ
て、該安定化を達成するのに有効な量で1種以上のオキ
シムをそれに添加することを含む。本発明で有用なオキ
シムは、式(1)(式中、RA 及びRB は、互いに独立
して水素;枝分かれ又は非枝分かれ、置換又は非置換の
1−22個の炭素原子を含むアルキル又は2−22個の
炭素原子を含むアルケニル;フェニル;又は置換フェニ
ルであるか;又はRA 及びRB は、それらが結合してい
る炭素原子と一緒になって置換又は非置換の4−8個の
炭素原子を含むシクロアルキル環であるか;又はRA は
−C(RC )=N−OH(但し、RC は水素;枝分かれ
又は非枝分かれ、置換又は非置換の1−22個の炭素原
子を含むアルキル又は2−22個の炭素原子を含むアル
ケニル;フェニル;又は置換フェニルであるか;又はR
C は、RB 及びRB が結合している炭素原子と一緒にな
って4−8個の炭素原子を含む置換又は非置換のシクロ
アルキル環を形成できる)である)のものを含む。
例えばペルオキシジカーボネートの分解の速度を遅延す
るのに有効である限定された過酸化物以外の化合物の使
用に関する。従って、本発明の一つの面は、有機過酸化
物化合物例えばペルオキシジカーボネート、並びに過酸
化物化合物の分解の速度を低下させる1種以上のオキシ
ムを含む組成物である。本発明の他の面は、分解に対し
てペルオキシジカーボネートを安定化する方法であっ
て、該安定化を達成するのに有効な量で1種以上のオキ
シムをそれに添加することを含む。本発明で有用なオキ
シムは、式(1)(式中、RA 及びRB は、互いに独立
して水素;枝分かれ又は非枝分かれ、置換又は非置換の
1−22個の炭素原子を含むアルキル又は2−22個の
炭素原子を含むアルケニル;フェニル;又は置換フェニ
ルであるか;又はRA 及びRB は、それらが結合してい
る炭素原子と一緒になって置換又は非置換の4−8個の
炭素原子を含むシクロアルキル環であるか;又はRA は
−C(RC )=N−OH(但し、RC は水素;枝分かれ
又は非枝分かれ、置換又は非置換の1−22個の炭素原
子を含むアルキル又は2−22個の炭素原子を含むアル
ケニル;フェニル;又は置換フェニルであるか;又はR
C は、RB 及びRB が結合している炭素原子と一緒にな
って4−8個の炭素原子を含む置換又は非置換のシクロ
アルキル環を形成できる)である)のものを含む。
【0004】本発明は、有機過酸化物例えばペルオキシ
ジカーボネート、並びに過酸化物化合物の分解の速度を
遅らせる1種以上のオキシムを含む組成物に関する。前
記の式(1)において、RA 及びRB の基(そしてRA
及びRB が協同して形成するシクロアルキル基)は、置
換されていても又は置換されていなくてもよい。置換さ
れているとき、好ましい置換基は、フェニル、ヒドロキ
シ、1−4個の炭素原子を含むアシル、1−4個の炭素
原子を含むアルコキシ、エーテル、合計1−4個の炭素
原子を含むエステル、1−4個の炭素原子を含むアルデ
ヒド、1−4個の炭素原子を含むケトン、ニトロ、又は
ハロゲン(その内フッ素及び塩素が好ましい)を含む。
炭化水素置換基は、枝分かれされているか、又は枝分か
れされていない。好ましいオキシムは、アセトンオキシ
ム(RA =RB =CH3 )、アセトアルドキシム(RA
=CH3 、RB =n−C5 H11)、及び4−メチル−2
−ペンタノンオキシム(RA =CH3 、RB =(C
H3 )2 CHCH2 −)を含む。他の好ましいオキシム
は、2−ブタノンオキシム、シクロヘキサノンオキシ
ム、1、2−シクロヘキサンジオンジオキシム、ジメチ
ルグリオキシム、及び4−フルオロベンズアルドキシム
を含む。
ジカーボネート、並びに過酸化物化合物の分解の速度を
遅らせる1種以上のオキシムを含む組成物に関する。前
記の式(1)において、RA 及びRB の基(そしてRA
及びRB が協同して形成するシクロアルキル基)は、置
換されていても又は置換されていなくてもよい。置換さ
れているとき、好ましい置換基は、フェニル、ヒドロキ
シ、1−4個の炭素原子を含むアシル、1−4個の炭素
原子を含むアルコキシ、エーテル、合計1−4個の炭素
原子を含むエステル、1−4個の炭素原子を含むアルデ
ヒド、1−4個の炭素原子を含むケトン、ニトロ、又は
ハロゲン(その内フッ素及び塩素が好ましい)を含む。
炭化水素置換基は、枝分かれされているか、又は枝分か
れされていない。好ましいオキシムは、アセトンオキシ
ム(RA =RB =CH3 )、アセトアルドキシム(RA
=CH3 、RB =n−C5 H11)、及び4−メチル−2
−ペンタノンオキシム(RA =CH3 、RB =(C
H3 )2 CHCH2 −)を含む。他の好ましいオキシム
は、2−ブタノンオキシム、シクロヘキサノンオキシ
ム、1、2−シクロヘキサンジオンジオキシム、ジメチ
ルグリオキシム、及び4−フルオロベンズアルドキシム
を含む。
【0005】液体のオキシムは、直接添加できる。固体
のオキシムは、安価な溶媒に溶解され次に有機過酸化物
に添加できる。この点で有用な溶媒は、アルコール、例
えばメタノール、エタノール、又は2−プロパノール;
エーテル、例えば2−メトキシエチルエーテル;グリコ
ール、例えばエチレングリコール;エステル、例えば酢
酸エチル;及びケトン、例えばメチルエチルケトン及び
ジエチルケトンを含む。本発明の組成物に使用されるオ
キシムの量は、過酸化物化合物の分解の速度を遅らさせ
るのに十分な量である。オキシムの好ましい量は、存在
するペルオキシジカーボネート又は他の有機過酸化物の
0.2−5.0重量%の濃度である。オキシムが溶液と
して添加されるとき、使用される溶液の量は、溶液に存
在するオキシムの量に従って調節される。正確な量は変
化し、そして有機過酸化物化合物に依存しさらに過酸化
物組成物が暴露される条件に依存するだろう。
のオキシムは、安価な溶媒に溶解され次に有機過酸化物
に添加できる。この点で有用な溶媒は、アルコール、例
えばメタノール、エタノール、又は2−プロパノール;
エーテル、例えば2−メトキシエチルエーテル;グリコ
ール、例えばエチレングリコール;エステル、例えば酢
酸エチル;及びケトン、例えばメチルエチルケトン及び
ジエチルケトンを含む。本発明の組成物に使用されるオ
キシムの量は、過酸化物化合物の分解の速度を遅らさせ
るのに十分な量である。オキシムの好ましい量は、存在
するペルオキシジカーボネート又は他の有機過酸化物の
0.2−5.0重量%の濃度である。オキシムが溶液と
して添加されるとき、使用される溶液の量は、溶液に存
在するオキシムの量に従って調節される。正確な量は変
化し、そして有機過酸化物化合物に依存しさらに過酸化
物組成物が暴露される条件に依存するだろう。
【0006】本発明で有用な過酸化物化合物は、構造式 R1 −O−C(O)−O−O−C(O)−O−R2 (式中、R1 及びR2 は、独立して1−22個好ましく
は2−8個の炭素原子を含む脂肪族、脂環式又は芳香族
基である)のものである。R1 及びR2 は、枝分かれ、
又は非枝分かれ、置換又は非置換のアルキル、アルケニ
ル、シクロアルキル又は芳香族基であろう。R1 及びR
2 の基の例は、フェニル、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−
ブチル、イソブチル、ヘキシル、オクチル、ネオペンチ
ル、2−エチルヘキシル、カプリル、ラウリル、ミリス
チル、セチル、ステアリル、アリル、メタアリル、クロ
チル、シクロヘキシル、4−t−ブチルシクロヘキシ
ル、4−t−アミルシクロヘキシル、ベンジル、2−フ
ェニルエチル、2−フェニルブチル、α−カルブエトキ
シエチル、β−メトキシエチル、2−フェノキシエチ
ル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、2
−エトキシエチル、2−エトキシフェニル、3−メトキ
シブチル、2−カルブアミルオキシエチル、2−クロロ
エチル、2−ニトロブチル及び2−ニトロ−2−メチル
プロピルを含む。
は2−8個の炭素原子を含む脂肪族、脂環式又は芳香族
基である)のものである。R1 及びR2 は、枝分かれ、
又は非枝分かれ、置換又は非置換のアルキル、アルケニ
ル、シクロアルキル又は芳香族基であろう。R1 及びR
2 の基の例は、フェニル、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−
ブチル、イソブチル、ヘキシル、オクチル、ネオペンチ
ル、2−エチルヘキシル、カプリル、ラウリル、ミリス
チル、セチル、ステアリル、アリル、メタアリル、クロ
チル、シクロヘキシル、4−t−ブチルシクロヘキシ
ル、4−t−アミルシクロヘキシル、ベンジル、2−フ
ェニルエチル、2−フェニルブチル、α−カルブエトキ
シエチル、β−メトキシエチル、2−フェノキシエチ
ル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、2
−エトキシエチル、2−エトキシフェニル、3−メトキ
シブチル、2−カルブアミルオキシエチル、2−クロロ
エチル、2−ニトロブチル及び2−ニトロ−2−メチル
プロピルを含む。
【0007】ペルオキシジカーボネートの特定の例は、
ジエチルペルオキシジカーボネート、ジ−n−ブチルペ
ルオキシジカーボネート、ジイソブチルペルオキシジカ
ーボネート、及びジ−4−tert−ブチルシクロヘキ
シルペルオキシジカーボネートを含む。好ましくは、ペ
ルオキシジカーボネートは、ジ−sec−ブチルペルオ
キシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルペルオキ
シジカーボネート、ジ−n−プロピルペルオキシジカー
ボネート又はジイソプロピルペルオキシジカーボネート
である。過酸化物化合物は、対称又は非対称であり、即
ちR1 及びR2 は同一又は異なる。過酸化物は、対称過
酸化物、非対称過酸化物例えばイソプロピル−sec−
ブチルペルオキシジカーボネートを含む均一な混合物、
又は対称及び非対称過酸化物の混合物、例えば米国特許
第4269726号に開示されているようなジイソプロ
ピルペルオキシジカーボネート、ジ−sec−ブチルペ
ルオキシジカーボネート及びイソプロピル−sec−ブ
チルペルオキシジカーボネートの混合物であってもよ
い。
ジエチルペルオキシジカーボネート、ジ−n−ブチルペ
ルオキシジカーボネート、ジイソブチルペルオキシジカ
ーボネート、及びジ−4−tert−ブチルシクロヘキ
シルペルオキシジカーボネートを含む。好ましくは、ペ
ルオキシジカーボネートは、ジ−sec−ブチルペルオ
キシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルペルオキ
シジカーボネート、ジ−n−プロピルペルオキシジカー
ボネート又はジイソプロピルペルオキシジカーボネート
である。過酸化物化合物は、対称又は非対称であり、即
ちR1 及びR2 は同一又は異なる。過酸化物は、対称過
酸化物、非対称過酸化物例えばイソプロピル−sec−
ブチルペルオキシジカーボネートを含む均一な混合物、
又は対称及び非対称過酸化物の混合物、例えば米国特許
第4269726号に開示されているようなジイソプロ
ピルペルオキシジカーボネート、ジ−sec−ブチルペ
ルオキシジカーボネート及びイソプロピル−sec−ブ
チルペルオキシジカーボネートの混合物であってもよ
い。
【0008】ペルオキシジカーボネート化合物は、当業
者によく知られている従来の技術により合成できる。ペ
ルオキシジカーボネートは、概して、低温度、0−20
℃で、対応するアルキルクロロホルメートと水性の過酸
化ナトリウムとを反応させて製造される。米国特許第2
370588号及びThe Journal ofth
e American Chemical Socie
ty、72巻、1254ページ(1950)参照。他の
合成の技術は、当業者によく知られているだろう。好ま
しくは、本発明で有用なペルオキシジカーボネートは、
0℃で液体であるものそしてさらに好ましくは−5℃で
液体であるものを含む。なお好ましいものは、−20℃
で液体であるペルオキシジカーボネートである。本発明
は、特に水性媒体中のエチレン性不飽和の物質の遊離基
重合例えば乳化又はエマルション重合において開始剤と
して有用であるペルオキシジカーボネートの水性分散物
に特に応用可能である。ペルオキシジカーボネートの分
散物は、それを好適な分散助剤例えば界面活性剤又は乳
化剤により水中に分散させることにより製造される。こ
れらの分散物の形成に有用な界面活性剤及び乳化剤は、
当業者に周知でありそして全く数が多い。
者によく知られている従来の技術により合成できる。ペ
ルオキシジカーボネートは、概して、低温度、0−20
℃で、対応するアルキルクロロホルメートと水性の過酸
化ナトリウムとを反応させて製造される。米国特許第2
370588号及びThe Journal ofth
e American Chemical Socie
ty、72巻、1254ページ(1950)参照。他の
合成の技術は、当業者によく知られているだろう。好ま
しくは、本発明で有用なペルオキシジカーボネートは、
0℃で液体であるものそしてさらに好ましくは−5℃で
液体であるものを含む。なお好ましいものは、−20℃
で液体であるペルオキシジカーボネートである。本発明
は、特に水性媒体中のエチレン性不飽和の物質の遊離基
重合例えば乳化又はエマルション重合において開始剤と
して有用であるペルオキシジカーボネートの水性分散物
に特に応用可能である。ペルオキシジカーボネートの分
散物は、それを好適な分散助剤例えば界面活性剤又は乳
化剤により水中に分散させることにより製造される。こ
れらの分散物の形成に有用な界面活性剤及び乳化剤は、
当業者に周知でありそして全く数が多い。
【0009】本発明により分散物を製造するために、オ
キシム又はその溶液は、既に形成された過酸化物分散物
に、又は界面活性剤を含む水に、又は分散物が形成され
る前の過酸化物に添加できる。本発明の分散物は、一般
に、20−70重量%、好ましくは30−60重量%の
ペルオキシジカーボネート又は他の有機過酸化物化合
物、及び0.2−5.0%(過酸化物の重量に基づく)
のオキシムを含む。過酸化物分散物の製造のやり方は、
当業者に周知である。ペルオキシジカーボネート分散物
及びそれらの製造の記述は、米国特許第4515929
号、第3825509号、第3988261号及び第4
092470号に見いだすことができる。本発明のペル
オキシジカーボネート組成物は、また、液体、顆粒、粉
末又はフレークの形の物理的な混合物として製造でき
る。本発明による物理的な混合物は、従来の混合装置中
で、液体の過酸化物化合物、好適な溶媒中の過酸化物の
溶液を、所望の量の液体のオキシム又は好適な溶媒中の
その溶液とともに混合することにより製造できる。得ら
れる混合物は、次に、もし所望ならば、顆粒化、粒状化
又はフレーク化される。オキシムは、(1)過酸化物化
合物の製造前にクロロホルメート含有反応混合物に添加
されるか、又は(2)過酸化物化合物の製造直後に未処
理反応混合物に添加されるかの何れかであろう。(1)
又は(2)の何れかは、2種の成分が、オキシムの安定
化効果から最大の可能な利益を受けるために、可能な限
り均一に混合される。
キシム又はその溶液は、既に形成された過酸化物分散物
に、又は界面活性剤を含む水に、又は分散物が形成され
る前の過酸化物に添加できる。本発明の分散物は、一般
に、20−70重量%、好ましくは30−60重量%の
ペルオキシジカーボネート又は他の有機過酸化物化合
物、及び0.2−5.0%(過酸化物の重量に基づく)
のオキシムを含む。過酸化物分散物の製造のやり方は、
当業者に周知である。ペルオキシジカーボネート分散物
及びそれらの製造の記述は、米国特許第4515929
号、第3825509号、第3988261号及び第4
092470号に見いだすことができる。本発明のペル
オキシジカーボネート組成物は、また、液体、顆粒、粉
末又はフレークの形の物理的な混合物として製造でき
る。本発明による物理的な混合物は、従来の混合装置中
で、液体の過酸化物化合物、好適な溶媒中の過酸化物の
溶液を、所望の量の液体のオキシム又は好適な溶媒中の
その溶液とともに混合することにより製造できる。得ら
れる混合物は、次に、もし所望ならば、顆粒化、粒状化
又はフレーク化される。オキシムは、(1)過酸化物化
合物の製造前にクロロホルメート含有反応混合物に添加
されるか、又は(2)過酸化物化合物の製造直後に未処
理反応混合物に添加されるかの何れかであろう。(1)
又は(2)の何れかは、2種の成分が、オキシムの安定
化効果から最大の可能な利益を受けるために、可能な限
り均一に混合される。
【0010】本発明の溶液は、好適な溶媒中で所望な量
のオキシム及び過酸化物を反応させることにより製造で
きる。好適な有機溶媒は、ペルオキシジカーボネートに
通常使用されるもの、例えばその例がジブチルフタレー
トであるフタール酸のエステル、及びその例がヘキサ
ン、無臭のミネラルスピリット、鉱油、ベンゼン、トル
エン、キシレン及び(イソ)パラフィン例えばイソドデ
カンである脂肪族及び芳香族の炭化水素並びにこれらの
炭化水素の混合物に通常使用されるものを含む。他の好
適な溶媒は、当業者に周知であろう。本発明による溶液
は、好ましくは、少なくとも10重量%、そしてさらに
好ましくは少なくとも25重量%のペルオキシジカーボ
ネート化合物を含む。本発明の過酸化物組成物は、多数
の顕著な利点を示す。これらの中で主なものは、高温度
への暴露に対して及び所定の一定の温度に対してその両
者において改良された熱安定性である。
のオキシム及び過酸化物を反応させることにより製造で
きる。好適な有機溶媒は、ペルオキシジカーボネートに
通常使用されるもの、例えばその例がジブチルフタレー
トであるフタール酸のエステル、及びその例がヘキサ
ン、無臭のミネラルスピリット、鉱油、ベンゼン、トル
エン、キシレン及び(イソ)パラフィン例えばイソドデ
カンである脂肪族及び芳香族の炭化水素並びにこれらの
炭化水素の混合物に通常使用されるものを含む。他の好
適な溶媒は、当業者に周知であろう。本発明による溶液
は、好ましくは、少なくとも10重量%、そしてさらに
好ましくは少なくとも25重量%のペルオキシジカーボ
ネート化合物を含む。本発明の過酸化物組成物は、多数
の顕著な利点を示す。これらの中で主なものは、高温度
への暴露に対して及び所定の一定の温度に対してその両
者において改良された熱安定性である。
【0011】高温度に対する自己反応性物質の熱安定性
は、自己加速分解温度即ちSADTを測定することによ
り決定できる。SADTは、有機過酸化物のような物質
の安全な貯蔵及び輸送を決定するのに認められたテスト
の一つである。[Recommendations o
n the Transport of Danger
ous Goods、9版、United Natio
ns、NY 1995、Section 11.3.
5、264ページ]。SADTは、示差熱分析器(DT
A)で測定されるような開始温度と直接関連する。開始
温度は、コントロールされていない熱分解が開始する点
である。開始温度は、密封セル中の温度の上昇の速度が
規定された予め決定された値を超える点を測定すること
により測定できる。さらに、開始温度は、密封セル中の
圧力上昇の速度が規定された予定された値を超える点を
測定することにより測定できる。所定の一定の温度に対
する熱安定性は、例えば15℃における加速エージング
テストにより評価できる。本発明によるオキシムの存在
は、ペルオキシジカーボネートの開始温度を上昇させ
る。また、オキシムは、重合開始剤として過酸化物の有
効性を低下させない。以下の実施例は、本発明を説明す
ることを目的とし、そして決してその範囲を制限するこ
とをめざしていない。本発明の範囲及び趣旨内の多数の
追加の態様は、当業者にとり明らかになるだろう。
は、自己加速分解温度即ちSADTを測定することによ
り決定できる。SADTは、有機過酸化物のような物質
の安全な貯蔵及び輸送を決定するのに認められたテスト
の一つである。[Recommendations o
n the Transport of Danger
ous Goods、9版、United Natio
ns、NY 1995、Section 11.3.
5、264ページ]。SADTは、示差熱分析器(DT
A)で測定されるような開始温度と直接関連する。開始
温度は、コントロールされていない熱分解が開始する点
である。開始温度は、密封セル中の温度の上昇の速度が
規定された予め決定された値を超える点を測定すること
により測定できる。さらに、開始温度は、密封セル中の
圧力上昇の速度が規定された予定された値を超える点を
測定することにより測定できる。所定の一定の温度に対
する熱安定性は、例えば15℃における加速エージング
テストにより評価できる。本発明によるオキシムの存在
は、ペルオキシジカーボネートの開始温度を上昇させ
る。また、オキシムは、重合開始剤として過酸化物の有
効性を低下させない。以下の実施例は、本発明を説明す
ることを目的とし、そして決してその範囲を制限するこ
とをめざしていない。本発明の範囲及び趣旨内の多数の
追加の態様は、当業者にとり明らかになるだろう。
【0012】
実施例 1 開始温度は、精製ジ−2−エチルヘキシルペルオキシジ
カーボネート、無臭ミネラルスピリット(OMS)で希
釈されたジ−2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネ
ート、及びOMSで希釈されたジ−sec−ブチルペル
オキシジカーボネートのサンプルについて測定された。
開始温度は、また、種々の量の二三のオキシムの存在下
の上記のペルオキシジカーボネートサンプルについて測
定された。液体混合物は、ペルオキシジカーボネート中
に所望量のオキシム溶液を溶解することにより製造され
た。15分間30℃の等温保持温度で次に1°/分の温
度上昇により130℃にする、あるタイプの示差熱分析
器(Astra Scientific Intern
ational、Pleasanton、CAにより販
売されているRadex Solo Thermal
Analyzer)を使用して、開始温度を密封セル中
のペルオキシジカーボネートの1gのサンプルについて
測定した。開始温度は、サンプルの温度の上昇(△T)
の速度が0.2℃/分に達した点、そして又はそれとは
異なって閉じたサンプルのセルの圧力の上昇(△P)の
速度が1.0psi/分に達した点の両者を知ることに
より測定された。△Tは、オーブン温度及びサンプル温
度の間の差である。△Pは、参照予備較正圧力及び密封
サンプルセル中で生ずる圧力の間の差である。表1は、
オキシムなし、そして順次アセトアルドキシム、2−ヘ
プタノンオキシム、4−メチル−2−ペンタノンオキシ
ム及び2−プロパノール中のアセトンオキシムの50重
量%溶液とともに精製ジ−2−エチルヘキシルペルオキ
シジカーボネートのサンプルについて実施されるテスト
の結果を示す。
カーボネート、無臭ミネラルスピリット(OMS)で希
釈されたジ−2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネ
ート、及びOMSで希釈されたジ−sec−ブチルペル
オキシジカーボネートのサンプルについて測定された。
開始温度は、また、種々の量の二三のオキシムの存在下
の上記のペルオキシジカーボネートサンプルについて測
定された。液体混合物は、ペルオキシジカーボネート中
に所望量のオキシム溶液を溶解することにより製造され
た。15分間30℃の等温保持温度で次に1°/分の温
度上昇により130℃にする、あるタイプの示差熱分析
器(Astra Scientific Intern
ational、Pleasanton、CAにより販
売されているRadex Solo Thermal
Analyzer)を使用して、開始温度を密封セル中
のペルオキシジカーボネートの1gのサンプルについて
測定した。開始温度は、サンプルの温度の上昇(△T)
の速度が0.2℃/分に達した点、そして又はそれとは
異なって閉じたサンプルのセルの圧力の上昇(△P)の
速度が1.0psi/分に達した点の両者を知ることに
より測定された。△Tは、オーブン温度及びサンプル温
度の間の差である。△Pは、参照予備較正圧力及び密封
サンプルセル中で生ずる圧力の間の差である。表1は、
オキシムなし、そして順次アセトアルドキシム、2−ヘ
プタノンオキシム、4−メチル−2−ペンタノンオキシ
ム及び2−プロパノール中のアセトンオキシムの50重
量%溶液とともに精製ジ−2−エチルヘキシルペルオキ
シジカーボネートのサンプルについて実施されるテスト
の結果を示す。
【0013】
【表1】
【0014】表2は、OMS中のジ−2−エチルヘキシ
ルペルオキシジカーボネートのサンプルについて実施さ
れた同様なテストの結果を示す。
ルペルオキシジカーボネートのサンプルについて実施さ
れた同様なテストの結果を示す。
【0015】
【表2】
【0016】表3は、OMS中のジ−sec−ブチルヘ
キシルペルオキシジカーボネートのサンプルについて実
施された同様なテストの結果を示す。
キシルペルオキシジカーボネートのサンプルについて実
施された同様なテストの結果を示す。
【0017】
【表3】
【0018】結果は、オキシムの存在がペルオキシジカ
ーボネートの自己加速分解が始まる温度を上昇させるこ
とを示す。これは、オキシムが有効な安定剤であること
を示す。データは、また、効果が濃度に依存することを
示し、分解がさらに多いオキシムが存在するときより高
い温度で始まることを示している。
ーボネートの自己加速分解が始まる温度を上昇させるこ
とを示す。これは、オキシムが有効な安定剤であること
を示す。データは、また、効果が濃度に依存することを
示し、分解がさらに多いオキシムが存在するときより高
い温度で始まることを示している。
【0019】実施例 2 精製ジ−2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネー
ト、無臭ミネラルスピリット(OMS)で希釈されたジ
−2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネート、及び
OMSで希釈されたジ−sec−ブチルペルオキシジカ
ーボネートの15℃における貯蔵安定性に対するオキシ
ム群の代表であるアセトアルドキシムの存在の効果は、
加速エージングテストとして測定された。ペルオキシジ
カーボネートの純度(活性酸素含量)は、4、11、1
8及び25日後に測定された。表4、表5に示される結
果は、オキシムがペルオキシジカーボネートの有効な安
定剤であることを示す。最初の純度の値は、オキシム添
加物の存在について訂正された。
ト、無臭ミネラルスピリット(OMS)で希釈されたジ
−2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネート、及び
OMSで希釈されたジ−sec−ブチルペルオキシジカ
ーボネートの15℃における貯蔵安定性に対するオキシ
ム群の代表であるアセトアルドキシムの存在の効果は、
加速エージングテストとして測定された。ペルオキシジ
カーボネートの純度(活性酸素含量)は、4、11、1
8及び25日後に測定された。表4、表5に示される結
果は、オキシムがペルオキシジカーボネートの有効な安
定剤であることを示す。最初の純度の値は、オキシム添
加物の存在について訂正された。
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】
Claims (12)
- 【請求項1】 a.ペルオキシジカーボネート化合物及
びこれらの混合物からなる群から選ばれる有機過酸化物
成分;及び b.有機過酸化物成分の分解の速度を遅らせるのに十分
な量の式 【化1】 (式中、RA 及びRB は、互いに独立して水素;枝分か
れ又は非枝分かれ、置換又は非置換の1−22個の炭素
原子を含むアルキル又は2−22個の炭素原子を含むア
ルケニル;フェニル;又は置換フェニルであるか;又は
RA 及びRB は、それらが結合している炭素原子と一緒
になって置換又は非置換の4−8個の炭素原子を含むシ
クロアルキル環であるか;又はRA は−C(RC )=N
−OH(但し、RC は水素;枝分かれ又は非枝分かれ、
置換又は非置換の1−22個の炭素原子を含むアルキル
又は2−22個の炭素原子を含むアルケニル;フェニ
ル;又は置換フェニルであるか;又はRC は、RB 及び
RB が結合している炭素原子と一緒になって4−8個の
炭素原子を含む置換又は非置換のシクロアルキル環を形
成できる)である)のオキシムを含む組成物。 - 【請求項2】 該有機過酸化物成分が、式 R1 −O−C(O)−O−O−C(O)−O−R2 (式中、R1 及びR2 は、独立して1−22個の炭素原
子を含む脂肪族、脂環式又は芳香族基である)の少なく
とも1種の化合物を含む請求項1の組成物。 - 【請求項3】 R1 及びR2 は、独立してフェニル、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、t−ブチル、イソブチル、ヘキシ
ル、オクチル、ネオペンチル、2−エチルヘキシル、カ
プリル、ラウリル、ミリスチル、セチル、ステアリル、
アリル、メタアリル、クロチル、シクロヘキシル、4−
t−ブチルシクロヘキシル、4−t−アミルシクロヘキ
シル、ベンジル、2−フェニルエチル、2−フェニルブ
チル、α−カルブエトキシエチル、β−メトキシエチ
ル、2−フェノキシエチル、2−メトキシフェニル、3
−メトキシフェニル、2−エトキシエチル、2−エトキ
シフェニル、3−メトキシブチル、2−カルブアミルオ
キシエチル、2−クロロエチル、2−ニトロブチル及び
2−ニトロ−2−メチルプロピルからなる群から選ばれ
る請求項2の組成物。 - 【請求項4】 該有機過酸化物成分が、ジエチルペルオ
キシジカーボネート、イソプロピル−sec−ブチルペ
ルオキシジカーボネート、ジ−n−ブチルペルオキシジ
カーボネート、ジ−sec−ブチルペルオキシジカーボ
ネート、ジ−4−tert−ブチルシクロヘキシルペル
オキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルペルオ
キシジカーボネート、ジ−n−プロピルペルオキシジカ
ーボネート、ジイソプロピルペルオキシジカーボネー
ト、及びこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項
1の組成物。 - 【請求項5】 該オキシムが0.2−5.0重量%の該
有機過酸化物成分を含む請求項1の組成物。 - 【請求項6】 該オキシムが、アセトンオキシム、アセ
トアルドキシム、2−ヘプタノンオキシム、4−メチル
−2−ペンタノンオキシム、2−ブタノンオキシム、シ
クロヘキサノンオキシム、ベンズアルデヒドオキシム、
シクロペンタノンオキシム、1、2−シクロヘキサンジ
オンオキシム、ジメチルグリオキザール、及び4−フル
オロベンズアルドキシムからなる群から選ばれる請求項
2の組成物。 - 【請求項7】 ペルオキシジカーボネート化合物及びこ
れらの混合物からなる群から選ばれる有機過酸化物生成
物の分解の速度を遅らせる方法において、該有機過酸化
物生成物に、該分解の速度を遅らせるのに有効なその量
で、式(1)(式中、RA 及びRB は、互いに独立して
水素;枝分かれ又は非枝分かれ、置換又は非置換の1−
22個の炭素原子を含むアルキル又は2−22個の炭素
原子を含むアルケニル;フェニル;又は置換フェニルで
あるか;又はRA 及びRB は、それらが結合している炭
素原子と一緒になって置換又は非置換の4−8個の炭素
原子を含むシクロアルキル環であるか;又はRA は−C
(RC )=N−OH(但し、RC は水素;枝分かれ又は
非枝分かれ、置換又は非置換の1−22個の炭素原子を
含むアルキル又は2−22個の炭素原子を含むアルケニ
ル;フェニル;又は置換フェニルであるか;又はR
C は、RB 及びRB が結合している炭素原子と一緒にな
って4−8個の炭素原子を含む置換又は非置換のシクロ
アルキル環を形成できる)である)のオキシムを添加す
ることを含む方法。 - 【請求項8】 該ペルオキシジカーボネート化合物が、
式 R1 −O−C(O)−O−O−C(O)−O−R2 (式中、R1 及びR2 は、独立して1−22個の炭素原
子を含む脂肪族、脂環式又は芳香族基である)に相当す
る請求項7の方法。 - 【請求項9】 R1 及びR2 は、独立してフェニル、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、t−ブチル、イソブチル、ヘキシ
ル、オクチル、ネオペンチル、2−エチルヘキシル、カ
プリル、ラウリル、ミリスチル、セチル、ステアリル、
アリル、メタアリル、クロチル、シクロヘキシル、4−
t−ブチルシクロヘキシル、4−t−アミルシクロヘキ
シル、ベンジル、2−フェニルエチル、2−フェニルブ
チル、α−カルブエトキシエチル、β−メトキシエチ
ル、2−フェノキシエチル、2−メトキシフェニル、3
−メトキシフェニル、2−エトキシエチル、2−エトキ
シフェニル、3−メトキシブチル、2−カルブアミルオ
キシエチル、2−クロロエチル、2−ニトロブチル及び
2−ニトロ−2−メチルプロピルからなる群から選ばれ
る請求項8の方法。 - 【請求項10】 該有機過酸化物成分が、ジエチルペル
オキシジカーボネート、イソプロピル−sec−ブチル
ペルオキシジカーボネート、ジ−n−ブチルペルオキシ
ジカーボネート、ジ−sec−ブチルペルオキシジカー
ボネート、ジ−4−tert−ブチルシクロヘキシルペ
ルオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルペル
オキシジカーボネート、ジ−n−プロピルペルオキシジ
カーボネート、ジイソプロピルペルオキシジカーボネー
ト、及びこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項
7の方法。 - 【請求項11】 該オキシムが0.2−5.0重量%の
該有機過酸化物成分を含む請求項7の方法。 - 【請求項12】 該オキシムが、アセトンオキシム、ア
セトアルドキシム、2−ヘプタノンオキシム、4−メチ
ル−2−ペンタノンオキシム、2−ブタノンオキシム、
シクロヘキサノンオキシム、ベンズアルデヒドオキシ
ム、シクロペンタノンオキシム、1、2−シクロヘキサ
ンジオンオキシム、ジメチルグリオキザール、及び4−
フルオロベンズアルドキシムからなる群から選ばれる請
求項8の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US78253697A | 1997-01-10 | 1997-01-10 | |
US782536 | 1997-01-10 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10195047A true JPH10195047A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=25126363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10003632A Pending JPH10195047A (ja) | 1997-01-10 | 1998-01-12 | オキシムによる有機過酸化物の安定化 |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0853082B1 (ja) |
JP (1) | JPH10195047A (ja) |
KR (1) | KR19980070425A (ja) |
AT (1) | ATE199712T1 (ja) |
AU (1) | AU732797B2 (ja) |
BR (1) | BR9800277A (ja) |
CA (1) | CA2226130A1 (ja) |
DE (1) | DE69800578T2 (ja) |
DK (1) | DK0853082T3 (ja) |
TW (1) | TW377372B (ja) |
Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2007538109A (ja) * | 2003-06-27 | 2007-12-27 | アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ | (コ)ポリマーを製造するための重合法 |
JP2008134172A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 自己加速分解温度の推算方法及び装置 |
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---|---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
JPS5313198B2 (ja) * | 1973-04-26 | 1978-05-08 | ||
US4552682A (en) * | 1982-09-30 | 1985-11-12 | Ppg Industries, Inc. | Peroxide composition containing phenolic antioxidant |
JPS60154844A (ja) * | 1984-01-24 | 1985-08-14 | Kaou Kueekaa Kk | 鋳型用過酸化水素組成物 |
US5548046A (en) * | 1994-02-16 | 1996-08-20 | Elf Atochem North America, Inc. | Stabilized dialkyl peroxydicarbonate compositions and their uses |
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- 1998-01-09 TW TW087100268A patent/TW377372B/zh active
- 1998-01-09 DE DE69800578T patent/DE69800578T2/de not_active Expired - Fee Related
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- 1998-01-09 EP EP98100305A patent/EP0853082B1/en not_active Expired - Lifetime
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- 1998-01-12 JP JP10003632A patent/JPH10195047A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4861170B2 (ja) * | 2003-06-27 | 2012-01-25 | アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ | (コ)ポリマーを製造するための重合法 |
JP2008134172A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 自己加速分解温度の推算方法及び装置 |
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CA2226130A1 (en) | 1998-07-10 |
EP0853082A1 (en) | 1998-07-15 |
DE69800578D1 (de) | 2001-04-19 |
EP0853082B1 (en) | 2001-03-14 |
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DK0853082T3 (da) | 2001-04-17 |
KR19980070425A (ko) | 1998-10-26 |
AU5031198A (en) | 1998-07-16 |
DE69800578T2 (de) | 2001-08-30 |
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AU732797B2 (en) | 2001-05-03 |
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