JPH10194981A - 便秘予防及び治療剤 - Google Patents
便秘予防及び治療剤Info
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- JPH10194981A JPH10194981A JP9013392A JP1339297A JPH10194981A JP H10194981 A JPH10194981 A JP H10194981A JP 9013392 A JP9013392 A JP 9013392A JP 1339297 A JP1339297 A JP 1339297A JP H10194981 A JPH10194981 A JP H10194981A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単に使用することが可能であり、長期間使
用した場合においても副作用がなく、安価な便秘予防及
び治療剤を提供する。 【解決手段】 古代地層から採取されるシダ類腐植土の
水抽出液を有効成分として含有する便秘予防及び治療
剤。
用した場合においても副作用がなく、安価な便秘予防及
び治療剤を提供する。 【解決手段】 古代地層から採取されるシダ類腐植土の
水抽出液を有効成分として含有する便秘予防及び治療
剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便秘予防及び治療
剤に刊行物等提出者するものであり、更に詳しくは、本
発明は、古代地層から採取されるシダ類腐植土の水抽出
液(以下、該抽出液と記載することがある)を有効成分
として含有する便秘予防及び治療剤、である。
剤に刊行物等提出者するものであり、更に詳しくは、本
発明は、古代地層から採取されるシダ類腐植土の水抽出
液(以下、該抽出液と記載することがある)を有効成分
として含有する便秘予防及び治療剤、である。
【0002】
【従来の技術】最近、便秘の小学生が増加し、児童の心
身ともに健康な成長への障害の観点及び将来大腸がんが
増加するのではないかとの観点から、社会問題になって
いる。医学上、便秘とは、一般に大腸内に糞便が長く停
滞する状態をいう(上田英雄・武内重太郎編、「内科
学」、第473ページ、朝倉書店、1986年)。しか
しながら、排便の習慣は、個人差が大きいのでどの程度
の排便の遅延を便秘とみなすかは簡単に決定できないと
いわれている(上田英雄・武内重太郎編、「内科学」、
第473ページ、朝倉書店、1986年)が、臨床上
は、毎日排便していたヒトが数日間排便のない場合、乾
燥した硬い便(ウサギの糞のような便)が排出され、腹
部膨満、腹痛がある場合、及び排便後直腸内に著しい停
滞感がある場合を便秘としている(上田英雄・武内重太
郎編、「内科学」、第473ページ、朝倉書店、198
6年)。
身ともに健康な成長への障害の観点及び将来大腸がんが
増加するのではないかとの観点から、社会問題になって
いる。医学上、便秘とは、一般に大腸内に糞便が長く停
滞する状態をいう(上田英雄・武内重太郎編、「内科
学」、第473ページ、朝倉書店、1986年)。しか
しながら、排便の習慣は、個人差が大きいのでどの程度
の排便の遅延を便秘とみなすかは簡単に決定できないと
いわれている(上田英雄・武内重太郎編、「内科学」、
第473ページ、朝倉書店、1986年)が、臨床上
は、毎日排便していたヒトが数日間排便のない場合、乾
燥した硬い便(ウサギの糞のような便)が排出され、腹
部膨満、腹痛がある場合、及び排便後直腸内に著しい停
滞感がある場合を便秘としている(上田英雄・武内重太
郎編、「内科学」、第473ページ、朝倉書店、198
6年)。
【0003】便秘は、急性便秘及び慢性便秘に大別さ
れ、急性便秘は、更に一過性単純性便秘(食事の変化、
旅行、心因性因子等による排便リズムの変調)と症候性
便秘(腸管の循環障害、機械的閉塞、中枢神経異常等に
よる)に分類され、慢性便秘は、更に機能性便秘(大腸
運動の低下による弛緩性便秘、腸の運動亢進による痙攣
性便秘、並びに老人及び浣腸乱用者の直腸型機能性便秘
に細分される)と器質性便秘(悪性腫瘍、腸管癒着等に
起因する)とに分類されている(上田英雄・武内重太郎
編、「内科学」、第473ページ、朝倉書店、1986
年)。
れ、急性便秘は、更に一過性単純性便秘(食事の変化、
旅行、心因性因子等による排便リズムの変調)と症候性
便秘(腸管の循環障害、機械的閉塞、中枢神経異常等に
よる)に分類され、慢性便秘は、更に機能性便秘(大腸
運動の低下による弛緩性便秘、腸の運動亢進による痙攣
性便秘、並びに老人及び浣腸乱用者の直腸型機能性便秘
に細分される)と器質性便秘(悪性腫瘍、腸管癒着等に
起因する)とに分類されている(上田英雄・武内重太郎
編、「内科学」、第473ページ、朝倉書店、1986
年)。
【0004】便秘の治療には、下剤が使用されるが、下
剤には、刺激性下剤(ヒマシ油、センナ、アロエ、大黄
等のエモジン含有物質等)、増量性下剤(寒天、カルボ
キシメチルセルロース等)、潤滑性下剤(オリーブ油、
流動パラフィン等)及び軟化性下剤(ソルベン、バルコ
ゾール等)があるが、いずれも連用は望ましくないとさ
れ、便意があるのに排便できない場合には、グリセリン
浣腸が使用されている(高木健太郎編、「病気解説事
典」、第216ページ、健友館、1992年)。
剤には、刺激性下剤(ヒマシ油、センナ、アロエ、大黄
等のエモジン含有物質等)、増量性下剤(寒天、カルボ
キシメチルセルロース等)、潤滑性下剤(オリーブ油、
流動パラフィン等)及び軟化性下剤(ソルベン、バルコ
ゾール等)があるが、いずれも連用は望ましくないとさ
れ、便意があるのに排便できない場合には、グリセリン
浣腸が使用されている(高木健太郎編、「病気解説事
典」、第216ページ、健友館、1992年)。
【0005】また、便秘治療の漢方薬としては、大紫胡
湯、潤腸湯、麻子仁丸、桃核承気湯、小承気湯、大承気
湯、加味逍遥散、小建中湯等が使用されている(高木健
太郎編、「病気解説事典」、第216ページ、健友館、
1992年)。
湯、潤腸湯、麻子仁丸、桃核承気湯、小承気湯、大承気
湯、加味逍遥散、小建中湯等が使用されている(高木健
太郎編、「病気解説事典」、第216ページ、健友館、
1992年)。
【0006】しかしながら、これらの便秘薬には、連用
できないもの、効果が不明確なもの等があり、家庭で簡
便に使用可能であり、副作用がなく、かつ効果が明かな
薬は存在しないのが現状である。
できないもの、効果が不明確なもの等があり、家庭で簡
便に使用可能であり、副作用がなく、かつ効果が明かな
薬は存在しないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明らは、該抽出液
の用途に関する研究開発を鋭意行っており、いくつかの
用途を見い出し、既に特許出願を行った。この研究開発
中に、本発明者の一人が心因性と思われる便秘となり、
手元にある該抽出液を飲用した結果、意外にも便秘が治
癒し、該抽出液が便秘にも有効であるのではないかと予
想し、便秘に関する試験を行い、その効果を確認し、本
発明を完成した。
の用途に関する研究開発を鋭意行っており、いくつかの
用途を見い出し、既に特許出願を行った。この研究開発
中に、本発明者の一人が心因性と思われる便秘となり、
手元にある該抽出液を飲用した結果、意外にも便秘が治
癒し、該抽出液が便秘にも有効であるのではないかと予
想し、便秘に関する試験を行い、その効果を確認し、本
発明を完成した。
【0008】本発明は、副作用がなく、家庭で簡便に使
用できる便秘の予防及び治療剤を提供することを目的と
している。
用できる便秘の予防及び治療剤を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明は、古代地層から採取されるシダ類腐植土の水抽出液
を有効成分として含有する便秘予防及び治療剤であり、
該抽出液が、特許請求の範囲(請求項2)に記載された
特定の理化学的及び生物学的性状を有すること、及び該
抽出液が、1人1日当たり少なくとも50mlの割合で
投与されることを望ましい態様としてもいる。
明は、古代地層から採取されるシダ類腐植土の水抽出液
を有効成分として含有する便秘予防及び治療剤であり、
該抽出液が、特許請求の範囲(請求項2)に記載された
特定の理化学的及び生物学的性状を有すること、及び該
抽出液が、1人1日当たり少なくとも50mlの割合で
投与されることを望ましい態様としてもいる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の殺菌剤の有効成分である
古代地層から採取されるシダ類腐植土の水抽出液は、例
えば、特公平7−73655号記載の方法により、次の
ようにして製造することができる。
古代地層から採取されるシダ類腐植土の水抽出液は、例
えば、特公平7−73655号記載の方法により、次の
ようにして製造することができる。
【0011】中生代白亜紀末期から新生代第3紀初期
(約1億年前)の地層に含まれ、当時地球上に繁茂して
いたシダ類の腐植土(humus) を採取し、例えば、腐植土
100g当たり約1lの割合で脱イオン水を添加し、攪
拌しながら蒸気を吹き込み、約80℃の温度で2〜3時
間攪拌を継続して懸濁液を調製する。該懸濁液に再度脱
イオン水を添加し、室温で少なくとも96時間保持して
不溶物を沈殿させ、のち上澄液を採取し、再度室温で少
なくとも192時間保持し、不溶物を沈殿させ、該不溶
物を濾別し、該水抽出液を得る。
(約1億年前)の地層に含まれ、当時地球上に繁茂して
いたシダ類の腐植土(humus) を採取し、例えば、腐植土
100g当たり約1lの割合で脱イオン水を添加し、攪
拌しながら蒸気を吹き込み、約80℃の温度で2〜3時
間攪拌を継続して懸濁液を調製する。該懸濁液に再度脱
イオン水を添加し、室温で少なくとも96時間保持して
不溶物を沈殿させ、のち上澄液を採取し、再度室温で少
なくとも192時間保持し、不溶物を沈殿させ、該不溶
物を濾別し、該水抽出液を得る。
【0012】前記のようにして得られた該水抽出液(非
濃縮液)は、次の1)〜11)の理化学的及び生物学的
性状を有している。
濃縮液)は、次の1)〜11)の理化学的及び生物学的
性状を有している。
【0013】 1)pH 3.5±0.5 2)密度 1.003g/cm3 3)沸点 103℃ 4)色調 ほぼ無色透明 5)味覚 多少酸味あり 6)臭い 無臭 7)アミノ酸含量 225未満(μg/l) アスバラギン酸 4未満 スレオニン 7未満 セリン 7未満 グルタミン酸 9未満 グリシン 4未満 アラニン 6未満 バリン 8未満 シスチン 9未満 メチオニン 11未満 イソロイシン 11未満 ロイシン 9未満 チロシン 12未満 フェニルアラニン 10未満 ヒスチジン 37未満 リジン 31未満 トリプトファン 16未満 アルギニン 15未満 プロリン 19未満 常法による自動アミノ酸分析計による定量値。
【0014】 8)ミネラル含量 216.3(ppm) 主なミネラル成分の含量は次のとおりである。 ナトリウム 47.7 カリウム 3.8 カルシウム 77.0 マグネシウム 27.6 鉄 4.4 マンガン 2.0 原子吸光光度法(平成6年12月26日衛食第212号
の厚生省生活衛生局長通知)による定量値。
の厚生省生活衛生局長通知)による定量値。
【0015】 9)細菌数 生菌数 300以下/g 大腸菌群 陰性 公定法(平成6年12月26日衛食第212号の厚生省
生活衛生局長通知)による測定値。
生活衛生局長通知)による測定値。
【0016】10)急性毒性(財団法人民生科学協会へ
の委託試験結果による。昭和46年7月19日厚生省告
示第278号「人工心肺用ディスポーザブルセット基
準」の第 VII項の1「急性毒性試験」に基づく試験)急
性毒性なし。
の委託試験結果による。昭和46年7月19日厚生省告
示第278号「人工心肺用ディスポーザブルセット基
準」の第 VII項の1「急性毒性試験」に基づく試験)急
性毒性なし。
【0017】11)皮膚刺激性(財団法人民生科学協会
への委託試験結果による。Draize法にによるウサギを用
いた皮膚一次刺激性試験による)微弱 該水抽出液を、そのまま又は常法により任意の倍率に濃
縮(望ましくは2〜3倍に濃縮)し、殺菌し、予め殺菌
したガラス製の容器、プラスチック製の容器等に密封
し、本発明の便秘予防及び治療剤とすることもでき、そ
の他必要に応じて公知の便秘予防または治療剤等を、こ
の該水抽出液に溶解、分散、懸濁することもできる。
への委託試験結果による。Draize法にによるウサギを用
いた皮膚一次刺激性試験による)微弱 該水抽出液を、そのまま又は常法により任意の倍率に濃
縮(望ましくは2〜3倍に濃縮)し、殺菌し、予め殺菌
したガラス製の容器、プラスチック製の容器等に密封
し、本発明の便秘予防及び治療剤とすることもでき、そ
の他必要に応じて公知の便秘予防または治療剤等を、こ
の該水抽出液に溶解、分散、懸濁することもできる。
【0018】また、後記する試験例から明かなとおり、
該抽出液は、便秘の治療に有効であるが、便秘の予防に
も効果があることは自明のことである。
該抽出液は、便秘の治療に有効であるが、便秘の予防に
も効果があることは自明のことである。
【0019】更に、該抽出液をそのまま適宜の容量の容
器に無菌的に充填し、通常の飲用水と同様の便秘予防及
び治療剤とすることができ、また、各種の甘味剤、香料
等を添加して常法により加工し、通常の飲料と同様の便
秘予防及び治療剤とすることもできる。
器に無菌的に充填し、通常の飲用水と同様の便秘予防及
び治療剤とすることができ、また、各種の甘味剤、香料
等を添加して常法により加工し、通常の飲料と同様の便
秘予防及び治療剤とすることもできる。
【0020】本発明の便秘予防及び治療剤の用量は、便
秘の程度によりことなるが、通常、非濃縮液の場合、1
人1日当たり少なくとも50ml、望ましくは100〜
150mlであり、濃縮液の場合その濃縮度に応じて非
濃縮液と同程度の用量で使用することもできる。
秘の程度によりことなるが、通常、非濃縮液の場合、1
人1日当たり少なくとも50ml、望ましくは100〜
150mlであり、濃縮液の場合その濃縮度に応じて非
濃縮液と同程度の用量で使用することもできる。
【0021】次に試験例を示して本発明を詳述する。
【0022】試験例1 この試験は、該抽出液の便秘に対する効果を調べるため
に行った。
に行った。
【0023】1)試料の調製 実施例1と同一の方法により製造した該抽出液(試験試
料)を使用し、市販のミネラル・ウォーター(対照試
料)を対照として用いた。
料)を使用し、市販のミネラル・ウォーター(対照試
料)を対照として用いた。
【0024】2)試験方法 10歳から65歳までの男女各20名のボランティア
(未成年者については親権者の同意を得た)を、年齢及
び性別がほぼ等しい2群に分け、1か月間従来と同様に
生活させ、排便した日及び便の硬さを5段階(非常に硬
い、やや硬い、普通、やや軟らかい、非常に軟らかい)
で記録させた。
(未成年者については親権者の同意を得た)を、年齢及
び性別がほぼ等しい2群に分け、1か月間従来と同様に
生活させ、排便した日及び便の硬さを5段階(非常に硬
い、やや硬い、普通、やや軟らかい、非常に軟らかい)
で記録させた。
【0025】次いで、1群(試験群)には試験試料を、
他の1群(対照群)には対照試料を、それぞれ1人1日
朝晩2回、各100mlを、2か月間飲用させ、のち、
試験試料及び対照試料を継続して飲用させながら、1か
月前記と同様排便した日及び便の硬さを記録させた。
尚、試験期間中も食事等の生活様式は、従来の各ボラン
ティアの生活様式のままとした。
他の1群(対照群)には対照試料を、それぞれ1人1日
朝晩2回、各100mlを、2か月間飲用させ、のち、
試験試料及び対照試料を継続して飲用させながら、1か
月前記と同様排便した日及び便の硬さを記録させた。
尚、試験期間中も食事等の生活様式は、従来の各ボラン
ティアの生活様式のままとした。
【0026】排便間隔及び便の硬さは、各被検者により
異なるので、得られた試験前及び試験中の各記録に基づ
いて、各被検者の排便した日から排便間隔及び便の硬さ
を次のとおり数値化し、各被検者の1か月間の状態を算
出して試験した。
異なるので、得られた試験前及び試験中の各記録に基づ
いて、各被検者の排便した日から排便間隔及び便の硬さ
を次のとおり数値化し、各被検者の1か月間の状態を算
出して試験した。
【0027】排便間隔 毎日 0 1日おき 1 2日おき 2 3日おき 3 4日おき 4 5日おき 5 6日以上 6 各被検者の試験前及び試験中の各記録を、前記の数値に
置換え、その数値を加算し、試験前及び試験中の各被検
者の1か月間の排便状態を算出した。
置換え、その数値を加算し、試験前及び試験中の各被検
者の1か月間の排便状態を算出した。
【0028】便の硬さ 非常に硬い 3 やや硬い 1 普通 0 やや軟らかい 1 非常に軟らかい 3 各被検者の試験前及び試験中の各記録を、前記の数値に
置換え、その数値を加算し、試験前及び試験中の各被検
者の1か月間の便の硬さを算出した。
置換え、その数値を加算し、試験前及び試験中の各被検
者の1か月間の便の硬さを算出した。
【0029】3)試験結果 この試験の結果は、表1に示すとおりである。表1の数
値は、次のことを示している。例えば、排便間隔の数値
が4の被検者は、1か月の間に24日毎日排便があり、
2回2日間隔の排便があったことを示し、排便間隔の数
値が25以上の被検者は、1か月間に4日間隔の排便が
1回、5日間隔の排便が3回、及び6日間隔の排便が1
回あったことを示している。
値は、次のことを示している。例えば、排便間隔の数値
が4の被検者は、1か月の間に24日毎日排便があり、
2回2日間隔の排便があったことを示し、排便間隔の数
値が25以上の被検者は、1か月間に4日間隔の排便が
1回、5日間隔の排便が3回、及び6日間隔の排便が1
回あったことを示している。
【0030】また、便の硬さについては、例えば、便の
硬さの数値が7未満の場合、1か月間の便の硬さが、ほ
ぼ普通であり、6回はやや硬い便又はやや軟らかい便で
あったことを示し、便の硬さの数値が18以上の場合、
非常に硬い便が6回以上排泄されたことを示している。
尚、対照群の被検者中2名が体調不良のため、途中で試
験を中断したので、この群では、試験前と試験中との被
検者数が一致していない。
硬さの数値が7未満の場合、1か月間の便の硬さが、ほ
ぼ普通であり、6回はやや硬い便又はやや軟らかい便で
あったことを示し、便の硬さの数値が18以上の場合、
非常に硬い便が6回以上排泄されたことを示している。
尚、対照群の被検者中2名が体調不良のため、途中で試
験を中断したので、この群では、試験前と試験中との被
検者数が一致していない。
【0031】表1から明らかなとおり、対照群では、便
秘の改善がほとんど認められないのに対して、試験群で
は、排便間隔が顕著に短縮され、便の硬さも、大部分の
被検者がほぼ通常になっていることが認められた。
秘の改善がほとんど認められないのに対して、試験群で
は、排便間隔が顕著に短縮され、便の硬さも、大部分の
被検者がほぼ通常になっていることが認められた。
【0032】この試験結果から、試験試料が、便秘を顕
著に治癒させ得ることが判明し、試験試料が、便秘の予
防にも効果を奏することも、容易に予想された。尚、他
の方法により製造した該抽出液を使用して試験したが、
ほぼ同様の結果が得られた。
著に治癒させ得ることが判明し、試験試料が、便秘の予
防にも効果を奏することも、容易に予想された。尚、他
の方法により製造した該抽出液を使用して試験したが、
ほぼ同様の結果が得られた。
【0033】
【表1】 試験例2 この試験は、有効投与量を決定するために行った。
【0034】1)試料の調製 試験例1と同一の試料を使用した。
【0035】2)試験方法 試験例1とは異なる10歳から65歳までの男女各25
名のボランティア(未成年者については親権者の同意を
得た)を、年齢及び性別がほぼ等しい5群に分けたこ
と、及び1人1日朝晩2回、20ml、25ml、50
ml、75ml及び100mlを2か月間飲用させたこ
とを除き、試験例1と同一の方法により試験を行った。
名のボランティア(未成年者については親権者の同意を
得た)を、年齢及び性別がほぼ等しい5群に分けたこ
と、及び1人1日朝晩2回、20ml、25ml、50
ml、75ml及び100mlを2か月間飲用させたこ
とを除き、試験例1と同一の方法により試験を行った。
【0036】3)試験結果 この試験の結果は、表2に示すとおりである。表2から
明らかなとおり、1人1日当たり40mlの投与群では
排便及び便の硬さにおいて顕著な改善は認められず、1
人1日当たり50mlの投与群では排便及び便の硬さに
おいて改善が認められ、特に1人1日当たり100〜1
50mlの投与群では排便及び便の硬さにおいて顕著な
改善が認められた。しかしながら、1人1日当たり20
0mlの投与群では、1人1日当たり150mlの投与
群と排便及び便の硬さにおいて顕著な相違が認められな
かった。
明らかなとおり、1人1日当たり40mlの投与群では
排便及び便の硬さにおいて顕著な改善は認められず、1
人1日当たり50mlの投与群では排便及び便の硬さに
おいて改善が認められ、特に1人1日当たり100〜1
50mlの投与群では排便及び便の硬さにおいて顕著な
改善が認められた。しかしながら、1人1日当たり20
0mlの投与群では、1人1日当たり150mlの投与
群と排便及び便の硬さにおいて顕著な相違が認められな
かった。
【0037】従って、1人1日当たり少なくとも50m
l、望ましくは100〜150mlの割合が有効投与量
であることが判明した。尚、他の方法により製造した該
抽出液を使用して試験したが、ほぼ同様の結果が得られ
た。
l、望ましくは100〜150mlの割合が有効投与量
であることが判明した。尚、他の方法により製造した該
抽出液を使用して試験したが、ほぼ同様の結果が得られ
た。
【0038】
【表2】
【0039】参考例1 脱イオン水200lに、古代地層から採取されるシダ類
の腐植土10kgを添加し、攪拌しながら蒸気を吹き込
み、液温を80℃に調節して3時間攪拌し、脱イオン水
500lを添加し、室温で144時間保持し(第1工
程)、のち、生成した沈殿を除去し、濾液を室温で26
4時間保持し(第2工程)、再度濾過して沈殿を除去
し、水抽出液約500lを得た。
の腐植土10kgを添加し、攪拌しながら蒸気を吹き込
み、液温を80℃に調節して3時間攪拌し、脱イオン水
500lを添加し、室温で144時間保持し(第1工
程)、のち、生成した沈殿を除去し、濾液を室温で26
4時間保持し(第2工程)、再度濾過して沈殿を除去
し、水抽出液約500lを得た。
【0040】参考例2 参考例1の第1工程の保持時間を96時間に短縮したこ
とを除き、参考例1と同一の方法により、水抽出液約5
00lを得た。
とを除き、参考例1と同一の方法により、水抽出液約5
00lを得た。
【0041】参考例3 参考例1の第2工程の保持時間を200時間に短縮した
ことを除き、参考例1と同一の方法により、水抽出液約
500lを得た。
ことを除き、参考例1と同一の方法により、水抽出液約
500lを得た。
【0042】次に実施例を示して本発明を更に詳述する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0043】
実施例1 参考例1と同一の方法により製造した水抽出液500l
を、殺菌し、予め殺菌した500ml容合成樹脂製の容
器に無菌的に充填し、密封し、便秘予防及び治療剤99
5個を得た。
を、殺菌し、予め殺菌した500ml容合成樹脂製の容
器に無菌的に充填し、密封し、便秘予防及び治療剤99
5個を得た。
【0044】実施例2 参考例2と同一の方法により製造した水抽出液500l
を、2倍に濃縮し、殺菌し、予め殺菌した500ml容
合成樹脂製の容器に無菌的に充填し、密封し、便秘予防
及び治療剤495個を得た。
を、2倍に濃縮し、殺菌し、予め殺菌した500ml容
合成樹脂製の容器に無菌的に充填し、密封し、便秘予防
及び治療剤495個を得た。
【0045】実施例3 参考例3と同一の方法により製造した水抽出液100l
を、2倍に濃縮し、殺菌し、予め殺菌した500ml容
プラスチック製容器に無菌的に充填し、密封し、家庭用
殺菌剤950本を得た。
を、2倍に濃縮し、殺菌し、予め殺菌した500ml容
プラスチック製容器に無菌的に充填し、密封し、家庭用
殺菌剤950本を得た。
【0046】実施例4 参考例1と同一の方法により製造した水抽出液100l
に、市販の砂糖3kg及び市販のフルーツ・フレーバー
少量を添加し、均一に混合し、殺菌し、予め殺菌した5
00ml容合成樹脂製の容器に無菌的に充填し、密封
し、飲料タイプの便秘予防及び治療剤195個を得た。
に、市販の砂糖3kg及び市販のフルーツ・フレーバー
少量を添加し、均一に混合し、殺菌し、予め殺菌した5
00ml容合成樹脂製の容器に無菌的に充填し、密封
し、飲料タイプの便秘予防及び治療剤195個を得た。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は、古代地
層から採取されるシダ類の腐植土の水抽出液を有効成分
として含有する便秘予防及び治療剤であり、本発明によ
り奏せられる効果は、次のとおりである。 1)安全であり、長期間使用による副作用がない。 2)誰にでも簡便に使用できる。 3)安価である。
層から採取されるシダ類の腐植土の水抽出液を有効成分
として含有する便秘予防及び治療剤であり、本発明によ
り奏せられる効果は、次のとおりである。 1)安全であり、長期間使用による副作用がない。 2)誰にでも簡便に使用できる。 3)安価である。
Claims (3)
- 【請求項1】 古代地層から採取されるシダ類腐植土の
水抽出液を有効成分として含有する便秘予防及び治療
剤。 - 【請求項2】 該水抽出液が、次の1)〜11)の理化
学的及び生物学的性状; 1)pH 3.5±0.5 2)密度 1.003g/cm3 3)沸点 103℃ 4)色調 ほぼ無色透明 5)味覚 多少酸味あり 6)臭い 無臭 7)アミノ酸含量 225未満μg/l(自動ア
ミノ酸分析計による定量値) 8)ミネラル含量 216.3ppm(原子吸光
光度法による定量値) 9)細菌数(公定法による測定値) 生菌数 300以下/g 大腸菌群 陰性 10)急性毒性 急性毒性なし 11)皮膚刺激性 微弱 を有する請求項1に記載の便秘予防及び治療剤。 - 【請求項3】 該水抽出液が、1人1日当たり少なくと
も50mlの割合で投与される請求項1又は請求項2の
いずれかに記載の便秘予防及び治療剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9013392A JPH10194981A (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 便秘予防及び治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9013392A JPH10194981A (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 便秘予防及び治療剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10194981A true JPH10194981A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11831845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9013392A Pending JPH10194981A (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 便秘予防及び治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10194981A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5412830B2 (ja) * | 2006-07-18 | 2014-02-12 | 味の素株式会社 | 便通改善用組成物 |
CN103977270A (zh) * | 2014-06-03 | 2014-08-13 | 赵润田 | 一种治便秘的中药 |
CN104840798A (zh) * | 2015-05-28 | 2015-08-19 | 陈爱华 | 一种治疗便秘的软胶囊 |
CN105079434A (zh) * | 2015-08-31 | 2015-11-25 | 江琴 | 一种缓解产后便秘的中药胶囊剂 |
-
1997
- 1997-01-09 JP JP9013392A patent/JPH10194981A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5412830B2 (ja) * | 2006-07-18 | 2014-02-12 | 味の素株式会社 | 便通改善用組成物 |
CN103977270A (zh) * | 2014-06-03 | 2014-08-13 | 赵润田 | 一种治便秘的中药 |
CN104840798A (zh) * | 2015-05-28 | 2015-08-19 | 陈爱华 | 一种治疗便秘的软胶囊 |
CN105079434A (zh) * | 2015-08-31 | 2015-11-25 | 江琴 | 一种缓解产后便秘的中药胶囊剂 |
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