JPH10194394A - 液体給排用底弁装置 - Google Patents

液体給排用底弁装置

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JPH10194394A
JPH10194394A JP35719896A JP35719896A JPH10194394A JP H10194394 A JPH10194394 A JP H10194394A JP 35719896 A JP35719896 A JP 35719896A JP 35719896 A JP35719896 A JP 35719896A JP H10194394 A JPH10194394 A JP H10194394A
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valve
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Masahiro Ikeda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンク本体の油室内から個別に油液等を給排
するときに、閉弁状態にある他の底弁体が不用意に開弁
してしまのを防止する。 【解決手段】 弁ケース3の開口部4Aを上側から覆う
ようにシリンダケース9をタンク本体2の給排口2B内
に配設し、このシリンダケース9を各支柱8を介して弁
座板4上に取付ける。そして、シリンダケース9のシリ
ンダ筒10には底弁体14の筒部15を摺動可能に挿嵌
し、この筒部15との間でシリンダ室18を画成すると
共に、筒部15と弁座板4との間には通液路19を設け
る。また、シリンダ室18を弁板部16に穿設した各連
通穴16Dを介して接続フランジ5側に常に連通させる
と共に、底弁体14をシリンダ室18側の受圧面積が開
口部4A側よりも大きくなるように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガソリンや
灯油等の液体燃料を運搬するタンクローリ車に設けら
れ、タンク本体から液体を給排するのに好適に用いられ
る液体給排用底弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液体を収容する複数の液室を有
したタンク本体と、該タンク本体の下部側に位置して各
液室毎に設けられ、該タンク本体の各液室内から液体を
給排すべく下向きに開口した複数の給排口と、一側が弁
座板となって該各給排口の下端側に固着され、他側が外
部配管用の接続部となった複数の底弁ケースと、該各底
弁ケースの弁座板に形成された開口部を開閉する開閉手
段とからなる液体給排用底弁装置は知られている。
【0003】そして、前記開閉手段は、前記給排口内を
上,下に昇降する平板状をなした底弁体等を有し、該底
弁体は外部からの操作により前記開口部の周囲に離,着
座して該開口部を開閉する構成になっている。
【0004】この種の従来技術による液体給排用底弁装
置はタンクローリ車等に適用され、例えばガソリン、軽
油または灯油等の種々の油液(液体)をタンク本体の液
室(以下、油室という)内から給油所の地下タンク等内
に排出させるときには、前記給排口内で前記底弁体を上
方へと移動させて、前記底弁ケースの開口部を開弁する
ことにより、タンク本体の油室内の油液を前記給排口か
ら底弁ケースの開口部を介して底弁ケース内へと流出さ
せつつ、該底弁ケースの接続部に接続される外部配管等
を介して給油所の地下タンク内に積み卸すようにする。
【0005】一方、タンク本体内に油液を供給するとき
には、排出時と同様に底弁ケースの開口部を底弁体によ
り開弁し、油液を前記外部配管等を介してポンプ等によ
り底弁体の給排口からタンク本体の油室内に積み込むよ
うにする。
【0006】また、この種の従来技術にあっては、前記
各底弁ケースの接続部は、それぞれ外部配管に対して並
列に接続され、該各底弁ケースを共通の外部配管を介し
て互いに連通させる構成になっている。そして、各油室
の底弁体を選択的に開弁することにより、外部配管に設
けた共通の給排栓を介して各油室からそれぞれ個別に油
液の給排を行えるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による液体給排用底弁装置では、前記各底弁ケー
スを共通の外部配管を介して互いに連通させる構成とし
ているために、各油室のうちのある特定の油室から油液
の排出を行うときに、各油室毎に設けた底弁体を予め全
て閉弁させた状態で、特定の油室の底弁体のみを開弁す
ることによって、この油室内から油液の排出を行うよう
にしている。
【0008】しかし、このような排出作業の途中や終了
時等に、前記給排栓を急激に閉じたりすると、これに伴
って油液の流れが給排栓側で急にせき止められるから、
このときの反動により外部配管内には所謂「ウォータハ
ンマー現象」に起因した大きな流体圧が発生し易く、こ
の流体圧の反動によって他の油室側で底弁体が誤って開
弁されることがある。
【0009】そして、前記流体圧に起因して他の油室側
で一時的にでも底弁体が開弁されてしまうと、この油室
内には先に排出中の油液(例えば異なる種類の油液)が
混入してしまい、異なる種類の油液が混入される原因に
なり、信頼性や安全性が低下するという問題がある。
【0010】また、油液を外部から特定の油室内にポン
プ等で供給するときにも、排出時と同様にして各油室の
底弁を開閉操作するが、この場合にもポンプ等で圧送さ
れた油液の圧力が他の油室の底弁体に作用して該底弁体
を開弁させてしまうことがあり、前述の場合と同様の問
題が生じる。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は液体の給排作業時等に底弁体が
不用意に開弁してしまうのを確実に防止でき、液体の給
排作業を円滑に行うことができると共に、信頼性や安全
性を大幅に向上できるようにした液体給排用底弁装置を
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、液体を収容する複数の液室を有したタ
ンク本体と、該タンク本体の下部側に位置して各液室毎
に設けられ、該タンク本体の各液室内から液体を給排す
べく下向きに開口した複数の給排口と、一側が弁座板と
なって該各給排口の下端側に固着され、他側が外部配管
用の接続部となった複数の底弁ケースと、該各底弁ケー
スの弁座板に形成された開口部を個別に開閉する複数の
開閉手段とからなる液体給排用底弁装置に適用される。
【0013】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記各開閉手段を、前記給排口側に位置
して前記底弁ケースの弁座板上に設けられ、該弁座板の
開口部を上方から覆うように有蓋筒状に形成されたシリ
ンダケースと、該シリンダケース内に摺動可能に挿嵌さ
れ、該シリンダケース内を上,下に昇降することにより
前記弁座板の開口部を開,閉する底弁体と、前記液室か
ら遮断されるように該底弁体とシリンダケースとの間に
画成され、前記弁座板の開口部側よりも大なる受圧面積
を該底弁体に与えるシリンダ室と、前記底弁体に形成さ
れ、該シリンダ室内を前記底弁ケースの接続部側に常時
連通させる連通穴と、前記シリンダケースの下部側に位
置して前記弁座板との間に設けられ、前記底弁体の閉弁
時には前記弁座板の開口部に対して遮断され、前記底弁
体の開弁時には前記液室側の給排口が弁座板の開口部と
連通するのを許す通液路とから構成したことにある。
【0014】上記構成によれば、開閉手段を構成する底
弁体を上向きに移動させて底弁ケース(弁座板)の開口
部を開口させた場合には、前記開口部は通液路を介して
液室側の給排口と連通するようになるから、これによっ
てタンク本体内から液体を前記通液路、底弁ケースを介
して給排することができる。また、これとは逆に底弁体
を下向きに移動させて弁座板の開口部を閉じた場合に
は、前記通液路が開口部に対して遮断されるようにな
り、これによって油液の給排が停止される。
【0015】ここで、従来技術で述べたように、底弁体
の閉弁時に外部配管内で「ウォータハンマー現象」等に
起因した大きな流体圧が生じた場合でも、この流体圧を
底弁体に形成した連通穴を介して該底弁体とシリンダケ
ースとの間のシリンダ室内へと導き、閉弁保持力として
利用できる。そして、底弁体の受圧面積はシリンダ室側
が弁座板の開口部側よりも大きくなっているから、底弁
体は前記流体圧の発生時にも常に開口部側に押付けられ
るようになり、これによって該底弁体が不用意に開弁し
てしまうのを防止することができる。
【0016】また、請求項2の発明では、前記底弁体
を、前記シリンダケース内を軸方向に延び該シリンダケ
ース内に摺動可能に挿嵌される筒部と、該筒部の下端側
に一体に設けられ前記弁座板の開口部に離,着座される
弁板部とから有底の筒状体として形成し、該底弁体の弁
板部には前記連通穴を穿設したことにある。
【0017】上記構成により、有底の筒状体として形成
した底弁体の弁板部を弁座板の開口部に離,着座させる
ことができる。そして、底弁体の筒部とシリンダケース
との摺動面間をシール部材等を介して液密にシールする
ことにより、該筒部とシリンダケースとの間で筒状のシ
リンダ室を画成できると共に、該シリンダ室を弁座部に
設けた連通穴を介して底弁ケースの接続部側に連通させ
ることができる。
【0018】さらに、請求項3の発明では、前記シリン
ダケースと底弁体との間に、前記シリンダ室内に位置し
て該底弁体を常時閉弁方向に付勢する付勢手段を配設し
ている。
【0019】これにより、前記付勢手段は底弁体を弁座
板上に強く押付けるように付勢でき、底弁体の閉弁時に
は、底弁体によって弁座板の開口部を確実に閉塞するこ
とができる。
【0020】さらにまた、請求項4の発明では、前記開
閉手段を、前記底弁ケースに設けられ、前記タンク本体
の下側で外部から回動操作されることにより前記底弁体
を開閉させる回動操作機構を備える構成としている。
【0021】これにより、タンク本体の液室内から液体
を通常に給排するときには、タンク本体の下側で回動操
作機構を回動操作して、底弁体を開弁でき、これによっ
て液体の給排を行うことができる。また、これと同様に
緊急操作時にも、回動操作機構を回動操作することによ
り底弁体を強制的に閉弁させることができ、通常操作時
でも緊急操作時でも作業者はタンク本体の下側の位置で
外部から回動操作機構を容易に回動操作することができ
る。
【0022】一方、請求項5の発明では、前記開閉手段
は、前記開口部の下側に位置して前記底弁ケースに設け
られ、外部から流体圧が供給されることにより前記底弁
体を少なくとも開弁方向に押動するシリンダ機構を備え
る構成としている。
【0023】そして、この場合には各底弁体を開弁する
ときに、外部からの流体圧をシリンダ機構に供給するこ
とにより、底弁体を該シリンダ機構を介して開口部の下
側から押上げるように押動でき、これによって底弁体を
自動的に開弁することができる。
【0024】また、請求項6の発明では、前記タンク本
体には、前記液室の上部側に位置して該液室内に大気を
導入する大気導入弁を設け、該大気導入弁と前記底弁体
との間には、前記シリンダケースを貫通して前記液室内
を上下方向に延び、該大気導入弁を底弁体に連動して
開,閉させる連動開閉手段を設けている。
【0025】これにより、底弁体を開弁させると、タン
ク本体の液室内を上下方向に延びた連動開閉手段が前記
底弁体の開弁動作と連動して大気導入弁を自動的に開弁
させる。この結果、液室内を大気圧状態に保持すること
ができ、液室内の液体を給排口から外部へと円滑に給排
することができる。一方、底弁体を閉弁させたときに
は、前記連動開閉手段がこの閉弁動作と連動して大気導
入弁を自動的に閉弁させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
液体給排用底弁装置をタンクローリ車に適用した場合を
例に挙げて添付図面に従って詳細に説明する。
【0027】ここで、図1ないし図7は本発明の第1の
実施例を示している。
【0028】図中、1はタンクローリ車の車体、2は該
車体1上に搭載されたタンク本体を示し、該タンク本体
2は図1に示す如く、その内部が複数の液室としての油
室A,B,C,D,E,F,Gに画成され、該油室A〜
G内には、例えば灯油、ガソリン、軽油等の油種の違う
油液やトルエン等の化学薬品が収容されている。そし
て、タンク本体2の下部側となる底部2Aには、基端側
が各油室A〜G内にそれぞれ開口し、先端側(下端側)
が下側に向けて突出した筒状の各給排口2B(一個のみ
図示)が形成されている。また、前記給排口2Bの下端
側には、径方向外側に向けて環状のフランジ部2Cが延
設され、該フランジ部2Cには後述の底弁ケース3が一
体に取付けられている。
【0029】3,3,…はタンク本体2の各給排口2B
側にそれぞれ設けられた複数の底弁ケース(2個のみ図
示)を示し、該底弁ケース3は略L字状の管体からな
り、その一側には径方向外側に環状をなして延びた厚肉
の弁座板4が一体形成され、他側には接続部としての環
状の接続フランジ5が一体形成されている。そして、弁
座板4はその中央部に位置した内周側が開口部4Aとな
っている。また、底弁ケース3の中間部には略水平方向
に突出したボス部3Aが形成されている。
【0030】ここで、弁座板4の上側面4Bは、図2お
よび図6に示す如く平坦面として形成され、その径方向
内側部位には開口部4Aの外周側を外側から取囲むよう
に断面コ字状をなした環状溝4Cと、さらに該環状溝4
Cの外周を外側から取囲むように断面略L字状をなした
浅底の切欠溝4Dとが形成されている。そして、弁座板
4は切欠溝4Dよりも径方向外側部位が環状のフランジ
部4Eとなり、該フランジ部4Eはタンク本体2のフラ
ンジ部2Cにボルト(図示せず)等を介して一体化した
状態で固着されている。
【0031】6は底弁ケース3の弁座板4に設けられた
弁座シールを示し、該弁座シール6は樹脂材料等からリ
ング状に形成され、弁座板4の環状溝4C内に装着され
ている。ここで、弁座シール6は図5に示す如く、弁座
板4の環状溝4Cに対応して断面略長方形に形成され、
その上側面6Aは上側面4Bおよび押えリング7の上側
面7Aと共に互いに連続した略面一の平坦面をなしてい
る。
【0032】7は押えリングで、該押えリング7はリン
グ状の薄板として形成され、弁座板4の切欠溝4D内に
後述の各支柱8を介して抜止め状態で固着されている。
そして、押えリング7の内周端を切欠溝4Dと環状溝4
Cとの境界部よりも径方向内側まで僅かに伸長し、弁座
シール6の抜止めを行っている。ここで、該押えリング
7の上側面7Aは、弁座板4の上側面4Bおよび弁座シ
ール6の上側面6Aと同様に平坦面として形成され、該
上側面4B,6Aと略面一となるように配設されてい
る。
【0033】8,8,…は弁座板4の開口部4Aを取囲
むようにタンク本体2の給排口2B内を上,下方向に延
びた4本の支柱を示し、該各支柱8は図2ないし図4に
示す如く段付円柱状に形成され、その下端側は底弁ケー
ス3の弁座板4に螺着した状態で一体的に取付けられて
いる。また、各支柱8の上端側には、小径の取付軸部8
Aが突設され、該取付軸部8Aには後述の各ナット12
等を介してシリンダケース9が取付けられている。
【0034】9はタンク本体2内に位置して弁座板4上
に設けられたシリンダケースを示し、該シリンダケース
9は、図2ないし図4に示す如く全体として有蓋筒状に
形成され、弁座板4の開口部4Aを上側から覆うように
して給排口2B内に配設されるものである。
【0035】ここで、前記シリンダケース9は、給排口
2B内を上下方向に延び、その上端から環状フランジ1
0Aが径方向外向きに延設されたシリンダ筒10と、該
シリンダ筒10を上側から施蓋するように環状フランジ
10A上に設けられた環状の蓋板11とから構成されて
いる。
【0036】そして、シリンダケース9は、シリンダ筒
10の環状フランジ10Aが蓋板11と共に各ナット1
2等を介して前記各支柱8の取付軸部8Aに一体的に取
付けられ、シリンダ筒10内で後述の底弁体14を上下
に摺動可能に保持している。また、シリンダ筒10の下
端側には弁座板4との間で後述の通液路19が形成され
ている。なお、シリンダ筒10の環状フランジ10Aと
蓋板11との間には図4に示す如くOリング13が装着
され、両者間はこのOリング13等を介して液密にシー
ルされている。
【0037】14はタンク本体2内に位置して弁座シー
ル6に離,着座する底弁体を示し、該底弁体14は図2
および図5に示すように、シリンダ筒10内を軸方向へ
と上下に延び、外周側が該シリンダ筒10内に摺動可能
に挿嵌された筒部15と、該筒部15の下端側に一体形
成された弁板部16とから有底の筒状体として形成さ
れ、筒部15にはシリンダ筒10との摺動面側に位置し
てオイルシール17が装着され、両者の摺動面間を液密
にシールしている。
【0038】そして、前記弁板部16には、その下面側
中央から下向きに後述の連結リンク22が連結される一
対のボス部16A,16Aが突設され、その外周部には
周方向に互いに離間した位置から下方へと一定長さをも
って4個のガイド板部16B,16B,…が突出形成さ
れている。そして、前記各ガイド板部16Bは、その外
側面が弁座板4の開口部4A内周面にほぼ摺接するよう
にして形成され、前記シリンダケース9と共に底弁体1
4をタンク本体2の給排口2B内で前記開口部4Aの軸
方向、即ち上下方向へと移動(昇降)可能に案内してい
る。
【0039】ここで、前記弁板部16の下端側端面に
は、断面略半円形状のリング状突起16Cが一体形成さ
れている。そして、図2および図3に示すように底弁体
14が弁座シール6に着座するときには、リング状突起
16Cが弁座シール6の上側面6Aを弾性的に押圧する
ことにより、底弁体14と弁座板4との間を確実にシー
ルし、弁座板4の開口部4Aを閉塞する。
【0040】一方、前記筒部15は弁板部16と共にシ
リンダ筒10との間で略円柱状空間をなすシリンダ室1
8を画成している。また、弁板部16には周方向に離間
して4個の連通穴16D,16D,…が形成され、該各
連通穴16Dは弁座板4の接続フランジ5側を開口部4
Aを介してシリンダ室18内に常に連通させている。そ
して、底弁体14の閉弁時には、後述する理由により給
排管路26,27からの流体圧が接続フランジ5を介し
て底弁体14に上向きに作用した場合でも、この流体圧
を図5中の矢示P方向へと各連通穴16Dを介して該シ
リンダ室18内へと導く構成になっている。
【0041】ここで、底弁体14は図5に示すように、
シリンダ室18内での受圧面積S1が開口部4A側での
受圧面積S2 よりも一定面積だけ大きく(S1 >S2 )
なるように形成されている。従って、上記の如くシリン
ダ室18内へと流体圧が作用した場合でも、底弁体14
は前記受圧面積S1 ,S2 の差により常に下向きに押圧
され、該底弁体14が開弁することはない。
【0042】19はシリンダケース9の下部側に位置し
て底弁ケース3の弁座板4との間に設けられた通液路を
示し、該通液路19はシリンダ筒10の下端と弁座板4
との間に環状の隙間空間として形成されている。そし
て、該通液路19は、シリンダケース9、底弁体14、
連通穴16D、シリンダ室18、および後述の回動レバ
ー24(回動操作機構)等と共に開閉手段を構成し、図
5に示すように底弁体14が閉弁した状態では通液路1
9は開口部4Aに対して遮断される。また、図6に示す
ように底弁体14が開弁した状態では、通液路19はタ
ンク本体2内の給排口2Bが開口部4Aと連通するのを
許し、このときにはタンク本体2内の油液が図6中に示
す矢示H方向の如く、前記開口部4Aを介して底弁ケー
ス3内へと流出するのを許すようになる。
【0043】20はシリンダ室18内に位置してシリン
ダケース9の蓋板11と底弁体14との間に縮装された
付勢手段としてのコイルばねを示し、該コイルばね20
は底弁体14を閉弁方向へと常に付勢すると共に、底弁
体14の閉弁時には該底弁体14のリング状突起16C
を弁座シール6の上側面6A上に押圧した状態で保持す
るものである。
【0044】21は各底弁ケース3にそれぞれ回動可能
に設けられた回動軸を示し、該回動軸21は図2および
図3に示す如く、一端側が底弁ケース3内にボス部3A
を介して水平方向に挿通され、他端側は底弁ケース3外
に向けて突出している。そして、各回動軸21は、後述
の連結リンク22、クランク23および回動レバー24
および等と共に回動操作機構を構成し、該回動操作機構
はタンク本体2の下側に配設され、回動レバー24を回
動操作することにより、底弁体14を開閉するようにな
っている。
【0045】22は底弁体14から下向きに垂下された
連結リンクを示し、該連結リンク22は、上端側が底弁
体14の各ボス部16Aにピン結合され、下端側は弁座
板4の開口部4Aを介して底弁ケース3内へと下方に延
び、後述するクランク23の各アーム部23B間にピン
結合されている。
【0046】23は回動軸21と一体的に回動するよう
に底弁ケース3内に設けられたクランクを示し、該クラ
ンク23は、回動軸21の一部となる筒状部23Aと、
該筒状部23Aから連結リンク22の下端側に向けて突
出形成された一対のアーム部23B,23Bと、後述の
ストッパ25とからなっている。また、クランク23の
筒状部23A内には、回動軸21の他端側が廻り止め状
態で嵌着されている。そして、クランク23の各アーム
部23Bは回動軸21と一体となって回動することによ
り、連結リンク22を上下方向に変位させるものであ
る。
【0047】24は底弁ケース3の外側から回動軸21
を回動操作する回動レバーを示し、該回動レバー24は
図2に示す如く、基端側が回動軸21の突出端側に固着
され、先端側(下端側)は下方へと延び、ワイヤ等を介
して外部から手動で回動操作されることにより、通常操
作時には各油室A〜G内から個別に油液を給排したり、
油液の給排を停止したりすると共に、緊急操作時には各
底弁体14を強制的に閉弁させるものである。
【0048】25は底弁ケース3内に位置して回動軸2
1の外周側に設けられた角状のストッパで、該ストッパ
25はクランク23の筒状部23Aから各アーム部23
Bとはほぼ反対方向となる向きに突出形成されている。
そして、図6に示すように底弁体14が開弁した状態で
は、ストッパ25は底弁ケース3の側壁に当接すること
により回動軸21のこれ以上の回動変位を規制するもの
である。
【0049】26は図1に示す前側の油室A〜C(タン
ク本体2)に設けた各底弁ケース3の接続フランジ5を
連通する前側給排管路、27は後側の油室D〜Gに設け
た各底弁ケース3の接続フランジ5を連通する後側給排
管路を示し、これらの各給排管路26,27は接続部2
6A,27Aで後述の集合管路28,29に接続されて
いる。
【0050】28はタンク本体2の底部2A外側に沿っ
て前後に伸長して設けられた集合管路を示し、該集合管
路28の途中には後述の仕切弁装置30が設けられ、該
仕切弁装置30の前,後には前記接続部26A,27A
を介して前記給排管路26,27が接続されている。ま
た、該集合管路28の隣には該集合管路28と同様にタ
ンク本体2の前後に伸長する他の集合管路29が配設さ
れ、該集合管路29は前記給排管路26,27および集
合管路28と共に外部配管を構成している。
【0051】30は集合管路29の途中に設けられた仕
切弁装置で、該仕切弁装置29は開閉操作されることに
より集合管路29の途中を連通、遮断させるものであ
る。また、31は該仕切弁装置の前側に位置して集合管
路29に設けた切換弁付ポンプ、32,32,…は集合
管路28,29の複数の箇所に設けられた給排栓を示
し、油室A〜G内に油液を供給する場合や、逆に油室A
〜Gから地下タンク等に油液を排出する場合には、各給
排栓32のいずれか一つの給排栓32にホース(いずれ
も図示せず)等を接続した後に、前記各底弁体14、仕
切弁装置30等を開,閉弁し、切換弁付ポンプ31を作
動させることにより、所望の油室A〜Gと給排栓32と
を接続するようにしている。
【0052】なお、33は上端側がシリンダケース9の
シリンダ筒10外周部に固着され、下端側が弁座板4上
に固着された円筒状のフィルタを示し、該フィルタ33
は油液の排出時にタンク本体2内から排出口2B内へ流
出する油液を濾過するものである。
【0053】また、タンク本体2の上面部2Dには各油
室A〜G毎に、空気導入弁(図示せず)が設けられ、該
空気導入弁は各給排口22Bが開くときに開弁して油室
A〜G内への空気の流入を許し、タンク本体2内が負圧
状態となるのを防止して油室A〜G内から油液を円滑に
給排できるようにしている。
【0054】さらに、34は底弁ケース3の外部に設け
られたスプリングを示し、該スプリング34は図7に示
す如く、タンク本体2のブラケット部2Dと回動レバー
24の下端側との間に伸縮可能に取付けられている。こ
こで、該スプリング34は回動レバー24の下端側を常
時上向きに付勢すると共に、閉弁位置S1 と開弁位置S
2 との間の中間位置S3 では最大伸長状態となるように
配設されている。これによりスプリング34は回動レバ
ー24が閉弁位置S1 と開弁位置S2 との間で選択的に
回動するのを許すようになっている。
【0055】そして、スプリング34は、ストッパ25
および底弁ケース3の側壁を介して回動軸21(回動レ
バー24)を閉弁位置S1 に回動保持すると共に、底弁
体14のリング状突起16Cおよび弁座シール6を介し
て回動軸21を開弁位置S2に回動保持する構成になっ
ている。
【0056】本実施例による液体給排用底弁装置は以上
に述べた構成を有するもので、次にその動作について説
明する。
【0057】まず、タンク本体2の油室A〜G内にそれ
ぞれの油液等の液体を収容し、これらの油室A〜G内か
ら給油所の地下タンク内に前記油液を補給するときに
は、各給排栓32のうちのいずれか一つの給排栓32に
ホース等を接続する。そして、作業者がタンク本体2の
下側でワイヤ等を介して回動レバー24を回動操作し、
該回動レバー24と一体となった回動軸21をクランク
23と共にストッパ25が底弁ケース3の側壁に当接す
るまで回動させる。
【0058】これにより、クランク23の各アーム部2
3Bに連結リンク22を介して連結された底弁体14を
図6に示すように、コイルばね20のばね力に抗して弁
座板4から離座させ、弁座板4の開口部4Aを開口させ
る。また、このときには、底弁体14の最大開弁位置が
ストッパ25により確実に規制される。
【0059】そして、このときに油室A〜Gは各通液路
19を介して各底弁ケース3のフランジ部4E側に連通
するようになり、これによって該油室A〜G内の油液が
各底弁ケース3、給排管路26,27および集合管路2
8,29等を介して地下タンク内へと排出される。
【0060】ここで、弁座板4の上側面4B、弁座シー
ル6の上側面6Aおよび押えリング7の上側面7Aは、
互いに略面一をなした平坦面として形成されているか
ら、タンク本体2内の油液は、その液面がタンク本体2
内から給排口2Bまで下降し、さらに前記上側面4B上
まで接近したときでも、この油液は図6に示すように上
側面6A,7A上を径方向外側から内側に向けて矢示H
方向へと開口部4A内に円滑に流出できる。
【0061】一方、油室A〜G内に油液を供給するとき
には、排出時と同様にして各底弁体14を開弁し、この
状態で前記給排栓32側から図示しないポンプ等により
油室A〜G内に油液を圧送するようにして行う。
【0062】また、前記ホースが給排栓32から外れた
り、給排管路26,27、集合管路28,29等が破損
したりしたような緊急時には、作業者が前記回動レバー
24等を介して回動軸21を前述した場合と逆向きに回
動操作することにより、底弁体14を強制的に閉弁させ
る。そして、このときにコイルばね20は底弁体14を
下向きに付勢し、リング状突起16Cが弁座シール6上
に強く押付けらるから、これによって、底弁体14と弁
座シール6との間をリング状突起16Cを介してシール
状態に保持することができ、弁座板4の開口部4Aを確
実に閉塞できると共に、給排口2Bからの油液の給排を
緊急停止させることができる。
【0063】なお、各底弁体14を通常に閉弁するとき
には、回動レバー24を回動操作することにより、前述
した緊急時の場合と同様にして油液等の排出を停止させ
る。
【0064】ところで本実施例では、各底弁体14を給
排管路26,27および集合管路28,29等を介して
互いに連通させる構成としているために、前記油室A〜
Gのうち例えば特定の油室A内から油液を排出するとき
には、仕切弁装置30と共に油室A〜C側の各底弁体1
4を予め全て閉弁した状態で、油室A側の底弁体14の
みを開弁し、これと同時に例えば、集合管路28側の給
排栓32等を開くことによって行う。
【0065】ここで、排出作業の途中や終了時等に、前
記給排栓32を急激に閉じたりすると、これに伴って油
液の流れが前記給排栓32側で急にせき止められるか
ら、このときの反動により給排管路26,27、集合管
路28,29内では所謂「ウォータハンマー現象」に起
因した大きな流体圧が発生することがある。そして、こ
の流体圧は前側給排管路26および各底弁ケース3等を
介して油室B,C側の各底弁体14に対して開弁させる
方向(上向き)に作用する。
【0066】また、油液を前記油室A〜Gのうち例えば
各油室A内に供給するときにも、前記排出時と同様にし
て各底弁体14および仕切弁装置30を開閉操作する。
そして、この場合にも、供給時にはポンプ等で圧送され
た油液の大きな圧力が前側給排管路26および各底弁ケ
ース3等を介して油室B,C側の各底弁体14に作用し
てしまう。
【0067】然るに本実施例では、底弁ケース3の開口
部4Aを上側から覆うようにシリンダケース9をタンク
本体2の給排口2B内に配設し、該シリンダケース9の
シリンダ筒10には底弁体14の筒部15を摺動可能に
挿嵌して、シリンダケース9と底弁体14との間にシリ
ンダ室18を画成すると共に、該シリンダ室18を弁板
部16に設けた各連通穴16Dを介して開口部4A内に
常に連通させる構成としている。これにより、上記の如
く給排配管26,27、集合配管28,29等の外部配
管内で「ウォータハンマー現象」等に起因して大きな流
体圧が発生した場合でも、この流体圧を前記各連通穴1
6Dを介してシリンダ室18内へと導き、閉弁保持力と
して利用することができる。
【0068】ここで、底弁体14はシリンダ室18側の
受圧面積S1 が開口部4A側の受圧面積S2 よりも大き
く形成されるから、該底弁体14は常に開口部4A側へ
と下向きに押付けられるようになり、これによって該底
弁体14をコイルばね20を介して弁座シール6上に着
座させ続けることができる。
【0069】従って、本実施例によれば、油液の給排作
業時に底弁ケース3側から各連通穴16Dを介してシリ
ンダ室18内に導入される流体圧を積極的に利用するこ
とにより、閉弁状態にある他の底弁体14が不用意に開
弁してしまうのを確実に防止でき、これによって、例え
ば油室A内からの油液の給排時に、このときの油液が他
の油室B〜G内の油液中に混入してしまうのを確実に防
止でき、作業の安全性等を確保して作業を円滑に行うこ
とができると共に、装置の信頼性等を大幅に向上させる
ことができる。
【0070】また、通液路19をシリンダケース9と弁
座板4との間を周方向に沿って環状に延びる隙間空間と
して形成したから、この通液路19に対する油液の通過
面積をシリンダケース9の周方向で十分に確保すること
ができると共に、通液路19の軸方向長さ(通液路19
の上下方向に対する隙間)を短くでき、これによって、
底弁体14の可動ストロークを前記通液路19の軸方向
長さに対応して短くでき、シリンダケース9を上下に長
くして形成する必要がなくなり、当該底弁装置を上下方
向に対してコンパクトに形成するとができる。
【0071】さらに、シリンダケース9を弁座板4上で
支持する各支柱8の機械強度を高めたり、全体の本数を
例えば4本から6本に増やしたりすることにより、支柱
8の径を小さくすることができ、これによって当該底弁
装置をシリンダケース9を含めて全体的にコンパクトに
形成することができる。
【0072】次に、図8ないし図11は本発明の第2の
実施例を示し、本実施例の特徴は、タンク本体の上部に
は各油室の上側にそれぞれ位置して該各油室内に大気を
導入する各大気導入弁を設け、該大気導入弁と底弁体と
の間には、前記シリンダケースを貫通して前記油室内を
上下方向に延び、前記大気導入弁を底弁体に連動して
開,閉させる連動開閉手段としてのプッシュロッドを設
ける構成としたことにある。なお、本実施例では前記第
1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その
説明を省略するものとする。
【0073】41は前記第1の実施例で述べたシリンダ
ケース9に替えてタンク本体2の給排口2B内に設けた
シリンダケースで、該シリンダケース41はシリンダケ
ース9とほぼ同様に構成され、シリンダ筒42および蓋
板43を有している。また、シリンダ筒42は前記シリ
ンダケース9のシリンダ筒10と同様に形成され、環状
フランジ42Aを有している。しかし、該蓋板43は図
8および図9に示す如く、段付筒状をなす環状体として
形成され、その内周側にはガイド筒43Aを介して後述
のプッシュロッド60が摺動可能に挿通されている点で
前記第1の実施例のものとは異なっている。
【0074】44は前記第1の実施例で述べた底弁体1
4に替えて弁座シール6に離,着座する底弁体を示し、
該底弁体44は前記底弁体14と同様に筒部45と弁板
部46とから形成されると共に、弁板部46はボス部4
6A、各ガイド板部46B、リング状突起46Cおよび
各連通穴46D等を有している。しかし、弁板部46の
中央には取付筒部46Eが上向きに突設されている点で
前記第1の実施例とは異なっている。そして、該取付筒
部46Eの内周側にはプッシュロッド60の下端側が螺
着した状態で取付けられてる。
【0075】次に、47は油室A〜Gの上側に位置して
タンク本体2の上面部2D側に設けられた大気導入弁
(1個のみ図示)を示し、該大気導入弁47は図11に
示す如く、後述の筒状フランジ48、ガイドプレート4
9、弁座筒50、上弁体53および弁ばね57等から大
略構成されている。
【0076】48はタンク本体2の上面部2Dにぞれそ
れ設けられた複数の筒状フランジ(1個のみ図示)で、
該筒状フランジ48は前記上面部2D側に溶接等の手段
で一体形成され、その内周面には、軸方向中間部となる
位置に環状の係合突起部48Aが径方向内向きに突出形
成されている。
【0077】49はガイドプレートで、該ガイドプレー
ト49は環状の板体からなり、その中央部には軸方向に
ガイド孔49Aが設けられ、該ガイド孔49Aの周方向
には互いに離間して複数の大気取入口49B,49B,
…(2個のみ図示)が軸方向に貫通して形成されてい
る。そして、ガイドプレート49は係合突起部48Aを
介して筒状フランジ48内に取付けられ、ガイド孔49
A内にはプッシュロッド60の先端側が挿通されること
により、シリンダケース41のガイド筒43Aと共にプ
ッシュロッド60を上下方向に移動可能な状態で保持し
ている。
【0078】50は筒状フランジ48の上側に設けられ
た弁座筒を示し、該弁座筒50の内周面には環状の弁座
部50Aが径方向内向きに突出形成されている。また、
該弁座筒50の周壁部には周方向に互いに離間して複数
の外気導入口50B,50B,…が径方向に向けて穿設
されている。そして、弁座筒50はその下端側が環状シ
ール51等を介して筒状フランジ48の内周面に螺着さ
れ、筒状フランジ48と弁座筒50との間を環状シール
51で液密にシールしている。
【0079】52はシム板で、該シム板52は薄肉の金
属平板等からリング状に形成され、弁座筒50の下端面
とガイドプレート49の上側面との間の隙間に配設され
ている。そして、シム板52は、弁座筒50を筒状フラ
ンジ48に螺着するときの締付力によって、ガイドプレ
ート49を筒状フランジ48の係合突起部48A側に押
付けて該ガイドプレート49を筒状フランジ48内に抜
止め状態で固定するものである。
【0080】53は弁座筒50の弁座部50Aに離,着
座可能に設けられた上弁体を示し、該上弁体53は環状
平板として形成され、その下側面外周部には環状のシー
ルリンク54が嵌着される環状凹溝53Aが形成されて
いる。そして、上弁体53の下側面には、円板状の押え
板55がボルト56等を介して取付けられ、該押え板5
5の径方向外側端部でシールリング54を環状凹溝53
A内に抜止め状態で保持するようになっている。また、
上弁体53は後述のばね力調整板58との間に弁ばね5
7が縮装され、弁座部50A側に常時付勢されている。
【0081】そして、上弁体53が弁座部50A上に着
座した状態(図11の状態)では、シールリング54が
弁ばね57により弁座部50A側に強く押付けられ、弁
座部50Aと上弁体53との間をシール状態に保持す
る。また、上弁体53が弁座部50Aから離座した状態
では、弁座筒50の各外気導入口50Bおよびガイドプ
レート49の各大気取入口49Bを介して空気がタンク
本体2内に流入するのを許し、該タンク本体2内が負圧
状態になるのを防止するようになっている。
【0082】58はばね力調整板で、該ばね力調整板5
8は弁座筒50の上端側内周面に螺着され、該ばね力調
整板58の螺合位置を変更することにより、弁ばね57
のばね力を適宜に調整するものである。
【0083】59は弁座筒50の上端部を覆うように設
けられたカバーを示し、該カバー59は有蓋筒状に形成
され、その内周側が弁座筒50の上端側外周面に螺着さ
れている。そして、カバー59は弁座筒50の外気導入
口50Bとの間に一定の隙間が形成されるように、開口
端側に中ぐり部59Aを形成している。
【0084】60は各油室A〜G内を上下方向に延びた
プッシュロッド(1個のみ図示)を示し、該プッシュロ
ッド60はシリンダケース41のガイド筒43Aを介し
て下向きに延びる下端側が底弁体44の取付筒部46E
に螺着され、上端側はガイドプレート49のガイド孔4
9A内に挿通され、ボルト56の頭部56A側まで延び
ている。
【0085】ここで、プッシュロッド60の上端面と前
記ボルト56の頭部56Aとの間には一定の隙間が設け
られている。これにより底弁体44が開弁したときに
は、この底弁体44の開弁動作に連動してプッシュロッ
ド60が底弁体44の弁開閉方向に移動し、該プッシュ
ロッド60の先端面で前記頭部56Aを上向きに押上げ
るようになっている。
【0086】かくして、このように構成される本実施例
でも前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができるが、特に本実施例では、各大気導入弁47の開
閉操作を各底弁体44に取付けた各プッシュロッド60
によって各底弁体44の開閉操作に連動して自動的に行
うことができるから、作業者が各大気導入弁47の開閉
操作を各底弁体44の開閉作業とは別に行う手間を省く
ことができ、このような開閉操作時の作業性を確実に向
上することができる。
【0087】次に、図12および図13は本発明の第3
の実施例を示し、本実施例の特徴は、開閉手段の一部を
なすシリンダ機構としてのエアシリンダを弁座板の開口
部下側の位置で底弁ケースに設け、該エアシリンダに外
部から流体圧としてのエア圧を供給することにより、底
弁体を自動で開,閉弁させる構成としたことにある。な
お、本実施例では、前記第2の実施例と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0088】71は前記第1の実施例で述べた底弁ケー
ス3に替えてタンク本体2の給排口2B側に設けた底弁
ケースで、該底弁ケース71は前記底弁ケース3とほぼ
同様に構成され、弁座板4等を有しているものの、該底
弁ケース71の中間部には後述のチューブ78が設けら
れている。
【0089】72は前記第2の実施例で述べたシリンダ
ケース41とほぼ同様に形成されたシリンダケースを示
し、該シリンダケース72は、シリンダ筒部72Aと、
該シリンダ筒部72Aの上端を施蓋し、中央にガイド筒
72B1 を有する段付円板状をなした蓋板部72Bとか
ら有蓋筒状に一体形成されている。そして、シリンダ筒
部72A内には後述の底弁体74が摺動可能に挿嵌さ
れ、底弁体74との間でシリンダ室73が画成される。
【0090】74は前記第2の実施例で述べた底弁体4
4とほぼ同様に形成された底弁体を示し、該底弁体74
は図12に示す如く、筒部75と弁板部76とから有底
筒状に一体形成されている。そして、弁板部76は前記
底弁体44とほぼ同様に構成され、リング状突起76
A、各連通穴76Bおよび取付筒部76C等を有してい
る。そして、弁板部76の取付筒部76Cにはプッシュ
ロッド77の下端側が取付けられ、該プッシュロッド7
7の上端側はシリンダケース72のガイド筒72B1 を
介して大気導入弁47のボルト56側へと上向きに延び
ている。
【0091】78は弁座板4の開口部4A下側に位置し
てシリンダケース72に設けられたチューブを示し、該
チューブ78は図12に示す如く段付筒状に形成され、
上端にはガイド筒78Aが突設されている。そして、該
チューブ78は、後述のピストン79およびピストンロ
ッド80と共に開閉手段の一部をなすシリンダ機構とし
てのエアシリンダを構成している。
【0092】79はチューブ78内に摺動可能に設けら
れたピストンを示し、該ピストン79はチューブ78内
をロッド側エア室78Bとボトム側エア室78Cとに画
成している。そして、ピストン79は外部から後述のエ
ア供給口81を介してボトム側エア室78C内に供給さ
れる流体圧としてのエア圧により、図12中に一点鎖線
で示す如く上向きに摺動変位される。また、ボトム側エ
ア室78C内へのエア圧の供給を停止した状態では、ピ
ストン79はコイルばね20および弁ばね57によりピ
ストンロッド80および底弁体74と共に下向きに摺動
変位するものである。
【0093】80はチューブ78内にピストン79を介
して伸縮可能に設けられたピストンロッドを示し、該ピ
ストンロッド80は図12に示す如く、その基端側(下
端側)がピストン79に取付けられ、上端側(先端側)
は底弁体74の弁板部76に下側から係合した状態で当
接されている。そして、ピストンロッド80はガイド筒
78Aを介して上下方向にガイドされ、ピストン79を
介してチューブ78内から上向きに移動することによ
り、底弁体74を開弁方向へと下側から押動するもので
ある。
【0094】81はボトム側エア室78C側に位置して
チューブ78に設けられたエア供給口で、該エア供給口
81には、ホース等を介してエアコンプレッサ(いずれ
も図示せず)等が接続されている。82はロッド側エア
室78B側に位置してチューブ78に設けられたエア排
出口を示し、該エア排出口82はロッド側エア室78B
の容積変化分だけのエアをチューブ78の外部へと排出
させるものである。なお、エア排出口82にはエアフィ
ルタ82A等が装着されている。
【0095】かくして、このように構成される本実施例
でも前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができるが、特に本実施例では、空気圧縮ポンプ等によ
りチューブ78のボトム側エア室78Cにエア圧を供給
したり、該エア圧の供給を停止させたりすることによ
り、底弁体74のリング状突起76Aを弁座シール6か
ら自動的に離,着座させることができ、このような底弁
体74の開閉操作を容易に行うことができ、作業時の作
業効率を大幅に向上させることができる。
【0096】なお、前記第1〜3の実施例では、シリン
ダケース9(41,72)を各支柱8を介して底弁ケー
ス3(71)の弁座板4上に一体に設けるものとして述
べたが、これに替えて、例えば前記第4の実施例で述べ
たようにシリンダケース9(41,72)の下端側を弁
板4の開口部4A外周に直接取付けるようにしてもよ
い。
【0097】また、前記各実施例では、当該液体給排用
底弁装置をタンクローリ車に適用するものとして述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば液体輸送用の貨物車
両等に装備されるタンク等にも広く適用されるものであ
る。
【0098】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、底弁ケースの開口部を上方から覆うように
設けた有蓋筒状のシリンダケース内に底弁体を摺動可能
に挿嵌し、該シリンダケースと底弁体との間に画成した
シリンダ室を底弁体に設けた連通穴を介して前記底弁ケ
ースの接続部側に常に連通させると共に、前記シリンダ
室は前記弁座板の開口部側よりも大なる受圧面積を該底
弁体に与えるように構成したから、他の液室からの液体
の給排時等に外部配管側で生じる「ウォータハンマー現
象」等に起因した大きな流体圧を前記シリンダ室内へと
前記連通穴を介して導くことができ、この流体圧を積極
的に利用することにより閉弁状態にある底弁体が不用意
に開弁されてしまうのを確実に防止できる。これによっ
て、液室内に収容された液体中に底弁体を介して他の異
なる油液が混入してしまうのを確実に防止でき、給排作
業時の安全性や信頼性を向上できる。
【0099】また、請求項2の発明では、底弁体を前記
シリンダケース内に摺動可能に挿嵌される筒部と、前記
弁座板の開口部に離,着座される弁板部とから有底の筒
状体として形成したから、これらの筒部と弁板部とから
底弁体の全体構成を簡略化することができる。
【0100】さらに、請求項3の発明では、前記シリン
ダケースと底弁体との間に、前記シリンダ室内に位置し
て該底弁体を常時閉弁方向に付勢する付勢手段を配設し
たから、閉弁時には該付勢手段により底弁体を弁座板上
に強く押付けるようにして着座させることができ、これ
によって底弁体と弁座板との間を確実にシールでき、液
体の漏洩を長期に亘って防止することができる。
【0101】さらにまた、請求項4の発明では、タンク
本体の下側に設けた回動操作機構を介して底弁体を開,
閉弁させる構成としたから、このような底弁体の開閉操
作をタンク本体の下側で容易に行うことができ、操作時
の作業性を大幅に向上することができる。
【0102】一方、請求項5の発明では、シリンダ機構
を開口部の下側の位置で底弁ケースに設け、外部から供
給される流体圧を利用して該シリンダ機構を作動させる
ことにより、底弁体を少なくとも開弁方向に押動する構
成としたから、底弁体の開閉操作をタンク本体の下側等
で自動操作することができ、このような作業時の作業性
をより一層向上させることができる。
【0103】また、請求項6の発明では、大気導入弁の
開閉操作を連動開閉手段により各底弁体の開閉操作と連
動して自動的に行うことができるから、これによって作
業者が前記大気導入弁の開閉作業を各底弁体の開閉作業
鵜とは別に行う手間を省くことができ、このような開閉
操作時の作業性を確実に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による液体給排用底弁装
置が装備されるタンクローリ車を配管等と共に示す全体
構成図である。
【図2】図1中の液体給排用底弁装置を示す図3中の矢
示II−II線に沿った拡大断面図である。
【図3】図2中の矢示 III−III 方向断面図である。
【図4】図3中のシリンダケース等を拡大して示す部分
断面図である。
【図5】図3中の底弁体等を拡大して示す部分断面図で
ある。
【図6】図3中に示す弁座板の開口部を底弁体によって
開弁した状態で示す要部拡大図である。
【図7】図2中の回動レバーとスプリングとの関係を示
す動作説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例による液体給排用底弁装
置の要部を示す縦断面図である。
【図9】図8中のシリンダケース等を拡大して示す部分
断面図である。
【図10】図8中の底弁体等を拡大して示す部分断面図
である。
【図11】本発明の第2の実施例による大気導入弁を示
す縦断面図である。
【図12】本発明の第3の実施例による液体給排用底弁
装置を示す縦断面図である。
【図13】図11中の底弁ケースおよび底弁体等を拡大
して示す部分断面図である。
【符号の説明】
2 タンク本体 2A 底部(下部) 2B 給排口 2D 上面部(上部) 3,71 底弁ケース 4 弁座板 4A 開口部 5 接続フランジ(接続部) 9,41 シリンダケース 14,44,74 底弁体 15,45,75 筒部 16,46,76 弁板部 16D,46D,76B 連通穴 18,73 シリンダ室 19 通液路 20 コイルばね(付勢手段) 24 回動レバー(回動操作機構) 26 前側給排管路(外部配管) 27 後側給排管路(外部配管) 47 大気導入弁 60,77 プッシュロッド 78 チューブ(シリンダ機構) 79 ピストン(シリンダ機構) A〜G 油室(液室)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容する複数の液室を有したタン
    ク本体と、該タンク本体の下部側に位置して各液室毎に
    設けられ、該タンク本体の各液室内から液体を給排すべ
    く下向きに開口した複数の給排口と、一側が弁座板とな
    って該各給排口の下端側に固着され、他側が外部配管用
    の接続部となった複数の底弁ケースと、該各底弁ケース
    の弁座板に形成された開口部を個別に開閉する複数の開
    閉手段とからなる液体給排用底弁装置において、 前記各開閉手段は、前記給排口側に位置して前記底弁ケ
    ースの弁座板上に設けられ、該弁座板の開口部を上方か
    ら覆うように有蓋筒状に形成されたシリンダケースと、 該シリンダケース内に摺動可能に挿嵌され、該シリンダ
    ケース内を上,下に昇降することにより前記弁座板の開
    口部を開,閉する底弁体と、 前記液室から遮断されるように該底弁体とシリンダケー
    スとの間に画成され、前記弁座板の開口部側よりも大な
    る受圧面積を該底弁体に与えるシリンダ室と、 前記底弁体に形成され、該シリンダ室内を前記底弁ケー
    スの接続部側に常時連通させる連通穴と、 前記シリンダケースの下部側に位置して前記弁座板との
    間に設けられ、前記底弁体の閉弁時には前記弁座板の開
    口部に対して遮断され、前記底弁体の開弁時には前記液
    室側の給排口が弁座板の開口部と連通するのを許す通液
    路とから構成したことを特徴とする液体給排用底弁装
    置。
  2. 【請求項2】 前記底弁体は、前記シリンダケース内を
    軸方向に延び該シリンダケース内に摺動可能に挿嵌され
    る筒部と、該筒部の下端側に一体に設けられ前記弁座板
    の開口部に離,着座される弁板部とから有底の筒状体と
    して形成され、該底弁体の弁板部には前記連通穴を穿設
    してなる請求項1に記載の液体給排用底弁装置。
  3. 【請求項3】 前記シリンダケースと底弁体との間に
    は、前記シリンダ室内に位置して該底弁体を常時閉弁方
    向に付勢する付勢手段を配設してなる請求項1または2
    に記載の液体給排用底弁装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉手段は、前記底弁ケースに設け
    られ、前記タンク本体の下側で外部から回動操作される
    ことにより前記底弁体を開閉させる回動操作機構を備え
    る構成としてなる請求項1,2または3に記載の液体給
    排用底弁装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉手段は、前記開口部の下側に位
    置して前記底弁ケースに設けられ、外部から流体圧が供
    給されることにより前記底弁体を少なくとも開弁方向に
    押動するシリンダ機構を備える構成としてなる請求項
    1,2または3に記載の液体給排用底弁装置。
  6. 【請求項6】 前記タンク本体には、前記液室の上部側
    に位置して該液室内に大気を導入する大気導入弁を設
    け、該大気導入弁と前記底弁体との間には、前記シリン
    ダケースを貫通して前記液室内を上下方向に延び、該大
    気導入弁を底弁体に連動して開,閉させる連動開閉手段
    を設けてなる請求項1,2,3,4または5に記載の液
    体給排用底弁装置。
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