JPH10193467A - 樹脂複合管の製造方法 - Google Patents

樹脂複合管の製造方法

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JPH10193467A
JPH10193467A JP9002205A JP220597A JPH10193467A JP H10193467 A JPH10193467 A JP H10193467A JP 9002205 A JP9002205 A JP 9002205A JP 220597 A JP220597 A JP 220597A JP H10193467 A JPH10193467 A JP H10193467A
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JP
Japan
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resin
intermediate layer
inner layer
layer
resin composite
Prior art date
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Pending
Application number
JP9002205A
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English (en)
Inventor
Akira Yamamoto
白 山本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外圧に対して優れた強度を有する樹脂複合管を
簡単に製造する製造方法を提供する。 【解決手段】軸方向に推進しつつ回転するマンドレル5
の表面に、補強材21と樹脂材料22とを連続的に供給
して内層2を形成する内層形成工程と、内層2が未硬化
の状態で、この内層2の表面に、連続的につながった連
結材31と樹脂モルタル32とを連続的に供給して中間
層3を形成する中間層形成工程と、中間層3が未硬化の
状態で、この中間層3の表面に、樹脂材料41と補強材
42とを連続的に供給して外層4を形成する外層形成工
程とを具備し、中間層形成工程において、連結材31
を、内層2、中間層3および外層4の全ての層に埋入さ
せる樹脂複合管1の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化樹脂から
なる内層および外層と、この内層と外層との間に設けら
れた樹脂モルタルからなる中間層とを具備した樹脂複合
管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、樹脂複合管としては、繊維強
化樹脂よりなる内層および外層と、この両層間に設けら
れた樹脂モルタルからなる中間層とを具備した三層構造
のものが知られている。
【0003】また、各層間の境界部分に強化繊維チョッ
プを埋入させることによって、各層間の接着性を高め、
外力による各層間の剥離を防止するようになされた樹脂
複合管の製造方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の樹
脂複合管の場合、強化繊維チョップが短繊維でばらばら
になったり飛散したりし易いものであるため、あらかじ
め中間層に含ませた状態として中間層を形成しなければ
ならない。そして、この中間層を各層と積層すること
で、中間層に含ませた強化繊維チョップを、内層および
外層に一部埋入させて樹脂複合管を製造しなければなら
ない。したがって、強化繊維チョップが各層間のうちの
中間層の方に偏ってしまうこととなり、各層間の剥離を
充分に防止することができる樹脂複合管が得難いといっ
た不都合を生じていた。
【0005】また、このように強化繊維チョップを中間
層に含ませた状態とした後、この中間層を内層および外
層と積層するため、製造装置が大型で複雑化してしまう
といった不都合を生じることとなる。
【0006】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
であって、外圧に対して優れた強度を有する樹脂複合管
を簡単に製造する製造方法を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の樹脂複合管の製造方法は、軸方向に推進しつ
つ回転するマンドレルの表面に、補強材と樹脂材料とを
連続的に供給して繊維強化樹脂からなる内層を形成する
内層形成工程と、内層が未硬化の状態で、この内層の表
面に、連続的につながった連結材と樹脂モルタルとを連
続的に供給して、これら樹脂モルタルと連結材とからな
る中間層を形成する中間層形成工程と、中間層が未硬化
の状態で、この中間層の表面に、樹脂材料と補強材とを
連続的に供給して繊維強化樹脂からなる外層を形成する
外層形成工程とを具備し、中間層形成工程において、未
硬化状態の内層の表面に連結材を供給することで、この
内層中に連結材の一部を埋入させるとともに、この連結
材の全体にかぶらないように樹脂モルタルを供給するこ
とで中間層の表面に連結材が一部露出した状態とし、こ
の連結材が一部露出した状態の中間層の表面に外層形成
工程を行うことで、連続的につながった連結材を、内
層、中間層および外層の全ての層に埋入させるものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0009】図1および図2は樹脂複合管1の製造状態
を示している。
【0010】すなわち、この樹脂複合管1の製造方法
は、内層形成工程と、中間層形成工程と、外層形成工程
とを具備し、中間層3の連結材31を、内層2、中間層
3および外層4のすべてに埋入させるものである。
【0011】内層形成工程では、軸方向に推進しつつ回
転するマンドレル5の表面に、補強材21と樹脂材料2
2とを連続的に供給することによって繊維強化樹脂から
なる内層2を形成する。
【0012】この際、内層2の補強材21としては、一
般に繊維強化樹脂の製造に使用されるガラス繊維などで
あれば、特にその形状を限定されるものではないが、製
造効率を考えた場合に、マンドレル5の回転に伴って連
続的に巻き付けることができるようになされたロービン
グ、ロービングクロス、ストランド、ストランドマッ
ト、などであることが好ましい。また、内層2の樹脂材
料22としても、特に限定されるものではなく、不飽和
ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂
などが使用できる。特に、ビニルエステル樹脂は、耐薬
品性に優れているために好適に使用できる。
【0013】中間層形成工程では、内層2の形成位置よ
りも後方の位置で、未硬化状態のまま回転する内層2の
表面に、連結材31と樹脂モルタル32とを連続的に供
給することによって中間層3を形成する。この際、使用
する連結材31としては、上記内層2の補強材21と同
様に、一般に繊維強化樹脂の製造に使用されるガラス繊
維などを使用することができる。ただし、連続的につな
がったロービングなどの連結材31を使用する。この場
合、単純に連結材31を供給すると、連結材31の繊維
方向が、マンドレル5の周方向に沿ってしまい、軸方向
に向かないこととなる。したがって、連結材31の通過
するガイド6を設け、このガイド6を矢符Aおよび矢符
Bに示すようにマンドレル5の軸方向に往復動させ、連
結材31が軸方向に波状となるように供給する。また、
樹脂モルタル32は、この波状となった連結材31の一
部分に樹脂モルタル32を被らない部分ができるように
部分的に供給する。
【0014】このように、内層2が、未硬化状態のうち
に、その表面に連結材31および樹脂モルタル32を供
給して中間層3を形成すると、連結材31の大半は、中
間層3中に埋入されることとなるが、連結材31の一部
分は、未硬化状態の内層2に埋入される。そして、この
連結材31によって、内層2と中間層3とは一体化され
ることとなる。また、連結材31は、一部分に樹脂モル
タル32を被らない部分ができるように部分的に供給す
るため、中間層3の表面には、連結材31の一部が髭の
ように突出した状態となる。
【0015】外層形成工程では、中間層3の形成位置よ
りも後方の位置で、未硬化状態の中間層3の表面に、補
強材41と樹脂材料42とを連続的に供給することによ
って繊維強化樹脂からなる外層4を形成する。この際、
外層4の補強材41および樹脂材料42としては、上記
内層2の補強材21および樹脂材料22と同じものを使
用することができる。
【0016】この場合、中間層3の表面に、連結材31
の一部が髭のように突出した状態となっているので、外
層4中には、この髭のように突出した連結材31の部分
が埋入される。そして、この連結材31によって中間層
3と外層4とは一体化されることとなる。
【0017】そして、この外層形成工程の後、全体を硬
化炉(図示省略)などで硬化させることによって、樹脂
複合管1が得られる。
【0018】このようにして得られる樹脂複合管1は、
内層2と中間層3との双方に連結材31が埋入されるこ
ととなる。また、中間層3と外層4との双方にも連結材
31が埋入されることとなる。しかも、この連結材31
は、連続的につながったものを使用しているため、内層
2と中間層3と外層4とが実質的に一体化されることと
なる。したがって、各層間における剥離強さが増し、外
圧に対して優れた強度の樹脂複合管1が得られることと
なる。
【0019】なお、本実施の形態では、ロービングから
なる連結材31を使用しているが、図3に示すように、
ロービング33a間に荒く横繊維33bを設けてスダレ
状としたロービングマットからなる連結材33であって
も良い。この場合、横繊維33bがあるため、連結材3
3は、マンドレル5の軸方向に往復動させながら供給す
る必要は無く、単純にマンドレル5の周方向に巻き付け
る形で供給することができる。ただし、この場合も、樹
脂モルタル32は、連結材33の一部分に樹脂モルタル
32を被らない部分ができるように部分的に供給する。
【0020】図1に示すように、ロービングからなる連
結材31を使用して軸方向ピッチ130mm、内径20
0mmの樹脂複合管1を形成した。マンドレル5は、
7.5rpmの回転速度で回転させながら軸方向に72
m/hrの製管速度で製管した。また、連結材31の
幅、およびガイド6の移動速度は、表1に示すように、
それぞれ変更した。また、図3に示すように、ロービン
グマットからなる連結材33を使用して上記と同様の軸
方向ピッチ130mm、内径200mmの樹脂複合管1
を形成した。マンドレル5も上記と同様に、7.5rp
mの回転速度で回転させながら軸方向に72m/hrの
製管速度で製管した。また、連結材33の幅は、表1に
示すように、それぞれ変更した。このようにして得られ
た樹脂複合管1を、それぞれ300mmの幅に切断して
試験片とし、それぞれの偏平強度を測定した。また、比
較例として、連結片31、33を使用しないで製管した
樹脂複合管の偏平強度を測定した。結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、内
層および外層に含まれた補強材とは独立し、連続的につ
ながった連結材が、内層、中間層および外層のすべての
層に埋入されるので、内層、外層、および中間層が、こ
の連結材によって実質的に一体化することとなり、層間
の剥離強さが向上し、外圧に対して優れた強度を有する
樹脂複合管が得られる。
【0023】また、連結材は連続的につながったものを
供給するため、内層および外層を製造する場合と同様
に、軸方向に推進しつつ回転するマンドレルの表面に簡
単に供給することができるので、製造装置が大型化した
り複雑化するといったこともなく簡単に樹脂複合管の製
造を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂複合管の製造方法の概略を示す斜視図であ
る。
【図2】樹脂複合管の製造方法の概略を示す断面図であ
る。
【図3】樹脂複合管の他の製造方法の概略を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 樹脂複合管 2 内層 21 補強材 22 樹脂材料 3 中間層 31 連結材 32 樹脂モルタル 4 外層 41 補強材 42 樹脂材料 5 マンドレル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に推進しつつ回転するマンドレル
    の表面に、補強材と樹脂材料とを連続的に供給して繊維
    強化樹脂からなる内層を形成する内層形成工程と、 内層が未硬化の状態で、この内層の表面に、連続的につ
    ながった連結材と樹脂モルタルとを連続的に供給して、
    これら樹脂モルタルと連結材とからなる中間層を形成す
    る中間層形成工程と、 中間層が未硬化の状態で、この中間層の表面に、樹脂材
    料と補強材とを連続的に供給して繊維強化樹脂からなる
    外層を形成する外層形成工程とを具備し、 中間層形成工程において、未硬化状態の内層の表面に連
    結材を供給することで、この内層中に連結材の一部を埋
    入させるとともに、この連結材の全体にかぶらないよう
    に樹脂モルタルを供給することで中間層の表面に連結材
    が一部露出した状態とし、この連結材が一部露出した状
    態の中間層の表面に外層形成工程を行うことで、連続的
    につながった連結材を、内層、中間層および外層の全て
    の層に埋入させることを特徴とする樹脂複合管の製造方
    法。
JP9002205A 1997-01-09 1997-01-09 樹脂複合管の製造方法 Pending JPH10193467A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101078713B1 (ko) * 2011-04-08 2011-11-01 화이버텍(주) 연속식 파이프의 축방향 보강용 보강섬유 공급 장치
JP2016537589A (ja) * 2013-09-11 2016-12-01 タタ、スティール、ユーケー、リミテッドTata Steel Uk Limited フライホイール格納アセンブリのための管状格納パーツおよびそれを製造するための方法

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