JPH1019126A - 蛇 腹 - Google Patents

蛇 腹

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JPH1019126A
JPH1019126A JP19395596A JP19395596A JPH1019126A JP H1019126 A JPH1019126 A JP H1019126A JP 19395596 A JP19395596 A JP 19395596A JP 19395596 A JP19395596 A JP 19395596A JP H1019126 A JPH1019126 A JP H1019126A
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JP
Japan
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bellows
vertical
main body
horizontal portion
bent
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JP19395596A
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Inventor
Norio Nagai
規夫 永井
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Nabel Co Ltd
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Nabel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮動作を繰り返すことにより一方及び他方
の垂直部が外側に広がる場合がある。 【解決手段】 シート体2,3に多数の山部4a及び谷
部4bが形成されるよう折曲されてなる水平部4cと、
この水平部の一端から略垂直に下方に折曲されてなると
ともに多数の山部4d及び谷部4eが形成されるよう折
曲されてなる一方の垂直部4fと、上記水平部の他端か
ら略垂直に下方に折曲されてなるとともに多数の山部及
び谷部が形成されるよう折曲されてなる他方の垂直部4
gとを備え正面形状が略コ字状に成形されてなる蛇腹本
体4と、上記蛇腹本体の伸縮方向の略中央であって該蛇
腹本体を構成する水平部の内側面から一方の垂直部の内
側面に亘って固定された一方の補強板5と、上記蛇腹本
体の伸縮方向の略中央であって該蛇腹本体を構成する水
平部の内側面から他方の垂直部の内側面に亘って固定さ
れた他方の補強板6と、を備えてなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、レーザ加
工機や溶接機械等の工作機械に取り付けられる蛇腹に関
し、特に、正面形状がコ字状に成形された蛇腹に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より蛇腹は、例えば写真機やアコー
ディオン等を構成する部品として使用されていたが、近
年では、レーザ加工機や溶接機械等の工作機械を構成す
る部品としても使用されるに至っている。例えば、工作
機械50に取り付けられた蛇腹51を例に挙げて説明す
ると、この工作機械50は、図4に示すように、互いに
対峙してなる一方の固定部材52と、図示しないステッ
ピングモータが配設された他方の固定部材53と、一端
がこの一方の固定部材52に固定され他端は上記他方の
固定部材53に固定されてなるガイドシャフト54と、
このガイドシャフト54と平行に固定されたドライブシ
ャフト55と、上記ガイドシャフト54にガイドされな
がらドライブシャフト55の回転駆動力により該ガイド
シャフト54の長さ方向に駆動するとともに図示しない
切削又は穿設加工機或いは溶接用の放電加工機が固定さ
れたテーブル56とを備えている。そして、この工作機
械50には、上記テーブル56の一側面から一方の固定
部材52に亘って、また該テーブル56の他側面から他
方の固定部材53に亘って、それぞれ従来の蛇腹51,
51が取り付けられている。したがって、この工作機械
50では、上記テーブル56のスライド駆動長さに応じ
て蛇腹51,51が伸縮され、これら蛇腹51,51の
伸縮により、上記ガイドシャフト54とドライブシャフ
ト55は覆われることとなるので、切削片や切り屑或い
は塵埃等が上記ガイドシャフト54及びドライブシャフ
ト55に付着することにより、テーブル56のスライド
駆動及び位置決めに誤差が生ずる等の危険性を有効に防
止することができる。
【0003】そして、これら各蛇腹51は、シート体
(符号は省略する。)に多数の山部51a及び谷部51
bが形成されるよう折曲されてなる水平部51cと、こ
の水平部51cの一端から略垂直に下方に折曲されてな
るとともに多数の山部51d及び谷部51eが形成され
るよう折曲されてなる一方の垂直部51fと、上記水平
部51cの他端から略垂直に下方に折曲されてなるとと
もに多数の山部及び谷部(山部及び谷部の符号は省略す
る。)が形成されるよう折曲されてなる他方の垂直部5
1gとを備え正面形状が略コ字状に成形されてなるもの
であり、両端には、例えば上記一方及び他方の固定部材
52,53に固定するために図示しないコ字状の固定板
が固定され、また極めて長尺なものにあっては、中間板
が固定されている場合がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら、上述した従来の蛇腹51で
は、上述したテーブル56のスライド駆動により伸縮動
作が多数回に亘って繰り返されると、上記一方及び他方
の垂直部51f,51gが外側に広がり、場合によって
は部分的に山部や谷部において折曲されずそれ以外の部
分で不規則に折曲され本来の形が維持されない場合があ
る。特に、伸縮率が高い蛇腹では、こうした事態が発生
する場合が多く、外側に広がることにより、本来の機能
であるガイドシャフト54やドライブシャフト55の保
護を果たせないばかりか、これらガイドシャフト54や
ドライブシャフト55の側方に他の部材や機構が存在す
る場合には、これらに悪影響を与えることになりかねな
い。そこで、こうした課題を解決するための手段とし
て、蛇腹本体の長さを長尺とせずコ字状の中間板或いは
コ字状の中間プレートを介在させる方法が考えられる。
しかしながら、これら中間板や中間プレートを構成要素
とすると、伸長された場合の長さが例えば1mの蛇腹を
完成品として製造する場合には、50cmの蛇腹を2つ
製造し、上記中間板にそれぞれの蛇腹を固定する必要が
あることから、製造に長時間を要しコスト高となるとと
もに全体の重量も高くなるばかりか、該蛇腹を圧縮(縮
小)させた場合の長さが長尺となる結果、上述した工作
機械50の例で説明すれば、一方又は他方の固定部材5
2,53とテーブル56とが最も接近した際のスペース
が大きく制約されることとなるので、テーブル56のス
トローク長さに変更がない場合であってもこの蛇腹51
の変更により一方の固定部材52と他方の固定部材53
との間隔を広げなければならず、工作機械50全体の設
計変更が必要となる。
【0005】そこで、本発明は、上述した従来の蛇腹が
有する課題を解決するために提案されたものであって、
伸縮動作を繰り返した場合であっても一方及び他方の垂
直部が外側に広がることが防止し得るとともに、従来の
蛇腹の製造時間やコストと大差無く製造することがで
き、最大限に圧縮(縮小)させた場合であっても従来の
蛇腹と遜色の無い新規な蛇腹を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、第1の発明(請
求項1記載の発明)は、シート体に多数の山部及び谷部
が形成されるよう折曲されてなる水平部と、この水平部
の一端から略垂直に下方に折曲されてなるとともに多数
の山部及び谷部が形成されるよう折曲されてなる一方の
垂直部と、上記水平部の他端から略垂直に下方に折曲さ
れてなるとともに多数の山部及び谷部が形成されるよう
折曲されてなる他方の垂直部とを備え正面形状が略コ字
状に成形されてなる蛇腹本体と、上記蛇腹本体の伸縮方
向の略中央であって該蛇腹本体を構成する水平部の内側
面から一方の垂直部の内側面に亘って固定された一方の
補強板と、上記蛇腹本体の伸縮方向の略中央であって該
蛇腹本体を構成する水平部の内側面から他方の垂直部の
内側面に亘って固定された他方の補強板と、を備えてな
ることを特徴とするものである。なお、上記一方及び他
方の補強板は、この第1の発明においては、材料は特に
限定されるものではなく、例えば金属や合成樹脂を材料
とするものであれば良い。但し、金属を使用する場合に
は、繰り返し行われる蛇腹の伸縮動作により金属疲労を
起こし難いものを選定することが望ましい。また、これ
ら一方及び他方の補強板は、少なくとも蛇腹本体を構成
する水平部と一方又は他方の垂直部との両方に取り付け
られていれば、(水平部と一方又は他方の垂直部とが架
橋されていれば)良い。したがって、形状についても特
に限定されることなく、以下に説明する第2の発明のよ
うに、L字状に成形されてなるもの以外に、三角形その
他の形状であっても良い。
【0007】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
は、前記一方及び他方の補強板は、上記水平部の一端又
は他端に接着される第1の接着部と、上記一方又は他方
の垂直部の上端側に接着される第2の接着部とから、略
L字状に成形されてなるとともに、上記第1の接着部か
ら第2の接着部に亘る内側の角部には円弧状の切欠き部
が形成されてなることを特徴とするものである。
【0008】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
は、前記一方及び他方の補強板は、少なくとも蛇腹本体
が伸長した際の捩じれにより挫屈することなく弾性変形
可能な材料からなり、厚みは約0.5〜0.01mmと
されてなることを特徴とするものである。なお、上記材
料の例としては、ポリ塩化ビニル,ポリエステル(例え
ば、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフ
タレート),ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン,
ポリプロピレン),スチレン系樹脂(例えば、ポリスチ
レン,ブチレンスチレンコポリマー),合成ゴム(例え
ば、ポリブタジエンやブタジエンスチレンコポリマー等
のブタジエン系合成ゴム,ポリイソプレン,イソブチレ
ンイソプレンコポリマー等のイソプレン系合成ゴム),
ポリカーボネイト,ポリメチルアクリレート等のアクリ
ル系樹脂,ポリウレタン,セルロイド等を使用すること
ができ、厚みは、上記樹脂の種類にも依るが、余りに厚
い場合には、蛇腹本体が最大限に縮小(圧縮)された場
合における蛇腹全体の長さが長尺となり、逆に余りに薄
い場合には、一方及び他方の垂直部が外側に開くことを
有効に防止し得ないこともあるので、これらを総合的に
勘案すれば、約0.5〜0.01mmの範囲で決定すれ
ば良い。
【0009】
【発明の実施の態様】以下、本発明に係る蛇腹の一実施
の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】この蛇腹1は、図1に示すように、外側シ
ート体2と、この外側シート体2の内側面に接着剤を介
して貼付されてなる内側シート体3とからなる蛇腹本体
4と、内側シート体3の内側面に貼付されてなる一方及
び他方の補強板5,6とから構成されている。
【0011】上記外側シート体2は、この蛇腹1の外表
面を形成する部材であり、本例では黒色となされた合成
皮革が使用されている。また、上記内側シート体3は、
ポリエステルフィルムを使用しているが、取り付ける機
械器具に応じて、例えば難燃性及び耐熱性の樹脂である
ポリm−フェニレンイソフタラミド(デュポン社製のノ
メックス(登録商標「Nomex」))や、ポリ・メタ
−キシリレンアジパミド(MXD繊維,又はX繊維),
ポリp−フェニレンテレフタルミド(デュポン社製のケ
ブラー(登録商標「Kevlar」))等の芳香族ナイ
ロンや、芳香族ポリアミド等のポリアミド、ポリイミ
ド,ポリアミドイミド,ポリエステルイミド等のポリイ
ミド、さらには、VDF−HFP系フッ素ゴム,TFE
−P系フッ素ゴム,含フッ素シリコン系フッ素ゴム,含
フッ素ビニエーテル系フッ素ゴム等のフッ素系ゴムを使
用しても良い。或いは、高融点樹脂として、例えば、ポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE),テトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体(PFA),テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体(FEP),ポリビニルフルオ
ライド(PVF),ポリビニルジフルオライド(PVD
F)を使用しても良い。
【0012】そして、上記外側シート体2と内側シート
体3とからなる蛇腹本体4は、図1に示すように、多数
の山部4a及び谷部4bが形成されるよう折り曲げられ
てなる多数の水平部4cと、これらの水平部4cの一端
から折曲されて垂下してなるとともに上記各水平部4c
に形成された各山部4aと谷部4bに対応した山部4d
及び谷部4eが折曲されて形成されてなる一方の垂直部
4fと、この一方の垂直部4fに対向してなるとともに
上記水平部4cの他端から折曲されて垂下してなり一方
の垂直部4fと同じように多数の山部4gと谷部4hが
折曲されて形成されてなる他方の垂直部4iとから構成
されている。そして、この蛇腹本体4には、上記一方及
び他方の補強板5,6が接着されている。これら一方及
び他方の補強板5,6は、何れもポリエステル樹脂によ
り略L字状に成形されてなるものであり、該一方の補強
板5は、蛇腹本体4の略中央であって、上記内側シート
体3の内側面であるとともに、上記水平部4cの一端側
から一方の垂直部4fの上端側に亘って接着され、他方
の補強板6は、上記一方の補強板5と同じように、蛇腹
本体4の略中央であって、上記内側シート体3の内側面
であるとともに、上記水平部4dの他端側から他方の垂
直部4iの上端側に亘って接着されている。すなわち、
上記一方及び他方の補強板5,6は、上記水平部4cの
一端又は他端に接着されている第1の接着部5a,6a
と、一方又は他方の垂直部4f,4iの上端側に接着さ
れている第2の接着部5b,6bとから構成されてい
る。そして、さらに本実施の態様で説明する一方及び他
方の補強板5,6には、図2に拡大して示すように、上
記第1の接着部5a,6aの下端縁と、第2の接着部5
b,6bの内側縁とが交わる角部に円弧状の切欠き部5
c,6cが形成されている。なお、上記一方及び他方の
補強板5,6の厚さは、約0.188mmとされてい
る。
【0013】上述した本実施の態様に係る蛇腹1によれ
ば、上述したように、一方及び他方の補強板5,6が、
蛇腹本体4の伸縮方向の略中央に接着されていることか
ら、この蛇腹1を例えば工作機械等に部品として取り付
け伸縮動作を多数回に亘って繰り返し行っても、各補強
板5,6の第1の接着部5a,6aが水平部4cに接着
され第2の接着部5b,6bは一方又は他方の垂直部4
f,4iに接着されていることから、該一方及び他方の
垂直部4f,4iが外側に広がり、これによって工作機
械等に悪影響を及ぼすことを有効に防止することができ
る。特に、上記一方及び他方の補強板5,6は、ポリエ
ステル樹脂から構成されていることから、蛇腹本体4が
伸長されることにより水平部4cと一方又は他方の垂直
部4f,4iとの傾斜角度が変更され、その結果該一方
及び他方の補強板5,6が捩じられるように折曲される
力が作用した場合であっても、挫屈されることなく弾性
変形されるので、蛇腹本体4を構成する外側シート体2
や内側シート体3が破損する等の危険性も有効に防止す
ることができる。また、上記一方及び他方の補強板5,
6は、約0.1mmの厚みとされていることから、この
蛇腹1が最大限に圧縮(縮小)された場合であっても、
その際の長さは従来の蛇腹に比べて殆ど変わることがな
い。したがって、工作機械等の設計変更も必要とされな
い。さらに、上記一方及び他方の補強板5,6は、何れ
も円弧状の切欠き部5c,6cが形成されていることか
ら、蛇腹本体4が伸長された場合において、水平部4c
の傾斜角度と一方又は他方の垂直部4f,4iの傾斜角
度が変化し、該一方及び他方の補強板5,6が捩じられ
る力が作用した場合であっても、挫屈する可能性を抑制
することができる。
【0014】なお、上記実施の態様に係る蛇腹1は、本
発明を構成する一方及び他方の補強板の材料として、ポ
リエステル樹脂を使用したものを例にあげて説明した
が、これら一方及び他方の補強板は、必ずしも樹脂を材
料とする必要はなく、金属材料やゴムを使用しても良
く、また樹脂を材料とする場合であっても、少なくとも
蛇腹本体が伸長した際の捩じれにより挫屈することなく
弾性変形可能な材料であれば他の樹脂を使用しても良
い。
【0015】また、前記実施の態様に係る蛇腹1では、
本発明を構成する一方及び他方の補強板の形状として、
略L字状に成形されたものを図示して説明したが、本発
明に係る一方及び他方の補強板は、必ずしもL字状に成
形されている必要はなく、例えば、図3に示すように、
それぞれ三角形状とされたものを使用しても良い。すな
わち、この図3に示す蛇腹10を構成する一方の補強板
11は、厚みが0.1mmのポリエチレンテレフタレー
トを三角形状に成形したものであって、同図中二点鎖線
で示す蛇腹本体12の略中央に位置する水平部12aの
一端側から一方の垂直部12bの上端側に亘って該水平
部12aと一方の垂直部12bとを架橋するように接着
剤により接着されてなるものである。また、他方の補強
板13は、上記一方の補強板11と同じように、厚みが
0.1mmのポリエチレンテレフタレートを三角形状に
成形したものであって、上記水平部12aの他端側から
他方の垂直部12cの上端側に亘って該水平部12aと
他方の垂直部12cとを架橋するように接着されてなる
ものである。
【0016】また、前記実施の態様に係る蛇腹1では、
本発明を構成する一方及び他方の補強板を、多数形成さ
れた水平部の中の1つの水平部の両側に固定した例をあ
げて説明したが、該水平部の谷部を挟むように該水平部
の正面側と背面側とに固定したものであっても良い。す
なわち、図示しないこの蛇腹は、第1乃至第4の補強板
が蛇腹本体に固定されてなるものであって、第1の補強
板と第2の補強板とは、前記実施の態様に係る蛇腹1と
同じように、蛇腹本体の伸縮方向の略中央に位置する特
定の水平部の一端側又は他端側から該水平部に対応する
一方の垂直部又は他方の垂直部に亘って固定され、第3
の補強板と第4の補強板は、上記特定の水平部と谷部を
挟んで反対側に位置する他の水平部の一端側又は他端側
から該他の水平部に対応する一方又は他方の垂直部の上
端側に亘って固定されてなるものである。このように、
第1乃至第4の補強板を構成要素とする蛇腹による場合
にあっては、前記実施の態様に係る蛇腹1に比べてより
一層一方及び他方の垂直部が外側に広がることを防止す
ることができる。
【0017】上述した一方及び他方の補強板11,13
を構成要素とされた蛇腹10による場合であっても、前
記実施の態様に係る蛇腹1と同じように、一方及び他方
の垂直部12b,12cが外側に広がることが防止され
るとともに、水平部12aと一方又は他方の垂直部12
b,12cが傾斜して捩じられる力が作用した場合であ
っても、該捩じれに対応して弾性変形され挫屈すること
がなく、最大縮小長さが長くなるおそれもない。
【0018】
【発明の効果】上述した発明の各実施の態様の説明から
も明らかなように、本発明に係る蛇腹によれば、伸縮動
作が多数回に亘って繰り返された場合であっても、蛇腹
本体を構成する一方及び他方の垂直部が外側に広がり、
この結果、部分的に山部や谷部において折曲されずそれ
以外の部分で不規則に折曲されることを十分抑制するこ
とができ、蛇腹本体の本来の形を永続して維持すること
ができる。したがって、1つの蛇腹の長さをある程度長
尺なものとすることができる。特に、上述した効果を実
現する構成要素である一方及び他方の補強板は、単に蛇
腹本体の内側面であって水平部の一端側又は他端側から
一方又は他方の垂直部の上端側に亘って固定される一方
の補強板と他方の補強板とにより実現されるものである
ことから、製造時間や製造コストを従来蛇腹に比べて大
きく相違するものではなく、他の方法である中間板等を
固定する方法に比べて極めて短時間に且つ低コストで製
造することができる。
【0019】特に、第2の発明(請求項2記載の発明)
によれば、前記一方及び他方の補強板は、上記水平部の
一端又は他端に接着される第1の接着部と、上記一方又
は他方の垂直部の上端側に接着される第2の接着部とか
ら、略L字状に成形されてなるとともに、上記第1の接
着部から第2の接着部に亘る内側の角部には円弧状の切
欠き部が形成されてなることから、蛇腹本体が伸長され
水平部と一方又は他方の垂直部との傾斜面が変更され、
該一方及び他方の補強板に対して、捩じられる力が作用
した場合であっても容易に挫屈することがない。したが
って、この第2の発明によれば、一方及び他方の補強板
を構成する材料の選定にある程度の幅を持たせることが
できる。
【0020】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
によれば、一方及び他方の補強板は厚みが0.5〜0.
01mmとなされてなることから、蛇腹本体を最大限に
縮小(圧縮)した場合の長さに殆ど悪影響を与えること
がない。したがって、この蛇腹によれば、該蛇腹が取り
付けられる機械器具に設計変更が要求されることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の態様に係る蛇腹の要部
を示す斜視図である。
【図2】図2は、蛇腹本体に固定された一方の補強板を
拡大して示す斜視図である。
【図3】図3は、他の構成に係る一方及び他方の補強板
が蛇腹本体に固定された状態を示す正面図である。
【図4】図4は、従来の蛇腹が工作機械に取り付けられ
た状態を模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 蛇腹 2 外側シート体 3 内側シート体 4 蛇腹本体 4a 山部 4b 谷部 4c 水平部 4d 山部 4e 谷部 4f 一方の垂直部 4i 他方の垂直部 5 一方の補強板 5a 第1の接着部 5b 第2の接着部 5c 切欠き部 6 他方の補強板 6a 第1の接着部 6b 第2の接着部 6c 切欠き部 10 蛇腹 11 一方の補強板 12 蛇腹本体 12a 水平部 12b 一方の垂直部 12c 他方の垂直部 13 他方の補強板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート体に多数の山部及び谷部が形
    成されるよう折曲されてなる水平部と、この水平部の一
    端から略垂直に下方に折曲されてなるとともに多数の山
    部及び谷部が形成されるよう折曲されてなる一方の垂直
    部と、上記水平部の他端から略垂直に下方に折曲されて
    なるとともに多数の山部及び谷部が形成されるよう折曲
    されてなる他方の垂直部とを備え正面形状が略コ字状に
    成形されてなる蛇腹本体と、上記蛇腹本体の伸縮方向の
    略中央であって該蛇腹本体を構成する水平部の内側面か
    ら一方の垂直部の内側面に亘って固定された一方の補強
    板と、上記蛇腹本体の伸縮方向の略中央であって該蛇腹
    本体を構成する水平部の内側面から他方の垂直部の内側
    面に亘って固定された他方の補強板と、を備えてなるこ
    とを特徴とする蛇腹。
  2. 【請求項2】 前記一方及び他方の補強板は、上記
    水平部の一端又は他端に接着される第1の接着部と、上
    記一方又は他方の垂直部の上端側に接着される第2の接
    着部とから、略L字状に成形されてなるとともに、上記
    第1の接着部から第2の接着部に亘る内側の角部には円
    弧状の切欠き部が形成されてなることを特徴とする請求
    項1記載の蛇腹。
  3. 【請求項3】 前記一方及び他方の補強板は、少な
    くとも蛇腹本体が伸長された際の捩じれにより挫屈する
    ことなく弾性変形可能な材料からなり、厚みは約0.5
    〜0.01mmとされてなることを特徴とする請求項1
    又は2記載の蛇腹。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105598737A (zh) * 2016-01-22 2016-05-25 苏州艾力光电科技有限公司 一种遮挡板
CN114929471A (zh) * 2020-01-27 2022-08-19 帝斯曼知识产权资产管理有限公司 层状材料

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