JPH10190507A - 無線受信機および無線送信機 - Google Patents

無線受信機および無線送信機

Info

Publication number
JPH10190507A
JPH10190507A JP9351796A JP35179697A JPH10190507A JP H10190507 A JPH10190507 A JP H10190507A JP 9351796 A JP9351796 A JP 9351796A JP 35179697 A JP35179697 A JP 35179697A JP H10190507 A JPH10190507 A JP H10190507A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
stage
satellite
radio frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9351796A
Other languages
English (en)
Inventor
John Samuels
サムエルズ ジョン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nokia Oyj
Original Assignee
Nokia Mobile Phones Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nokia Mobile Phones Ltd filed Critical Nokia Mobile Phones Ltd
Publication of JPH10190507A publication Critical patent/JPH10190507A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/005Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D7/00Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
    • H03D7/16Multiple-frequency-changing
    • H03D7/161Multiple-frequency-changing all the frequency changers being connected in cascade
    • H03D7/163Multiple-frequency-changing all the frequency changers being connected in cascade the local oscillations of at least two of the frequency changers being derived from a single oscillator
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/005Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges
    • H04B1/0096Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges where a full band is frequency converted into another full band
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/403Circuits using the same oscillator for generating both the transmitter frequency and the receiver local oscillator frequency
    • H04B1/406Circuits using the same oscillator for generating both the transmitter frequency and the receiver local oscillator frequency with more than one transmission mode, e.g. analog and digital modes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 陸上ネットワーク上の経路で信号が送られる
陸上モードおよび衛星ネットワーク上の経路で信号が送
られる衛星モードの両モードで動作可能なデュアルモー
ド無線周波送受信機を提供する。 【解決手段】 無線周波受信機は、陸上ネットワークか
ら信号を受信する陸上フロントエンドRFステージ、衛
星ネットワークから信号を受信する衛星フロントエンド
RFステージ、および両フロントエンドRFステージか
ら受信した信号の周波数下降変換を行うミキシング回路
を備えた共通RFステージを有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線周波受信機およ
び無線周波送信機に関するものである。特に、本発明
は、陸上および衛星の両ネットワークで使用可能な無線
電話への組み込みに適した無線周波(RF)受信機また
は無線周波(RF)送信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在の移動電話システムは、GSM(車
載グローバルシステム)、PDC800またはAMPS
(米国移動電話システム)等、主に地上に基地を置く
(陸上)セルラーシステムによって供給されている。そ
の他の移動電話システムには、加入者がブリーフケース
大の移動電話を用いて静止軌道衛星経由で通話する国際
海事衛星機構のM衛星システムも含まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】移動衛星電話システム
に対しては、現在主要通信会社によって各種新規提案が
展開されている。これらグローバルシステムは公知のも
のであり、ICO、IRIDIUM、GLOBALST
ARおよびODYSSEYという商標名で商用に供され
るものとして認知されている。これら新規移動衛星シス
テムの打ち上げに足並みを揃えて、これらシステムのユ
ーザが使用するハンドヘルド型移動ユニットが各種端末
機器製造業者によって開発されている。端末機器製造業
者の中には、地上に基地を置くセルラーシステムと新規
の移動衛星システムとの双方で動作するデュアルモード
送受信器の開発を提案しているところもある。
【0004】WO 96/08883号はデュアルモー
ド電話装置を開示しており、それは衛星通信システムと
地上セルラー通信システムとの双方で動作可能なもので
ある。該装置には、衛星ネットワークに信号を送受信す
るためのアンテナおよび無線周波回路一式と、陸上ネッ
トワークに信号を送受信するためのアンテナおよび無線
周波回路一式とが備えられている。そして、デュアルモ
ード周波数シンセサイザーによって、陸上用無線周波回
路に供給する場合には広いチャネル間隔が与えられ、衛
星用無線周波回路に供給する場合には狭いチャネル間隔
が与えられる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様によ
れば、陸上ネットワークで動作する陸上用モードである
第一のモードと、衛星ネットワークで動作する衛星用モ
ードである第二のモードとで動作可能な無線周波受信機
において、陸上ネットワークの陸上信号を受信し該陸上
信号の第一出力信号特性を付与する第一のフロントエン
ドRFステージと、衛星ネットワークの衛星信号を受信
し該衛星信号の第二出力信号特性を付与する第二のフロ
ントエンドRFステージと、第一出力信号または第二出
力信号のいずれかを受信する入力と第一または第二出力
信号の周波数下降変換を行い後続の復号処理を可能にす
るミキシング回路とを備える共通RFステージと、から
なる無線周波受信機を設けることを特徴とする。
【0006】本発明のデュアルモード受信機は、陸上信
号の受信に使用する無線周波(RF)回路が衛星信号の
受信にも使用できるという効果を奏する。それゆえ、本
発明の受信機は、既存のデュアルモード受信機に比べて
少ない構成要素数で動作可能となり、受信機の価格を引
き下げると共に、受信機内のスペースの節約にもつなが
る。さらに、受信機の消費電力が構成要素数に左右され
るものなら、構成要素数を減らすことにより受信機の消
費電力を適宜削減することができる。
【0007】ここで、ミキシングプロセスは、周波数変
換、周波数変更またはヘテロダイン受信とも称せられ
る。
【0008】一実施形態においては、第一出力信号が陸
上信号の周波数より低い周波数にある。従って、第一の
フロントエンドRFステージがミキシング回路を備えて
いてもよい。
【0009】他の実施形態においては、第一出力信号が
陸上信号の周波数とほぼ同じ周波数にある。この場合、
第一のフロントエンドRFステージは陸上用アンテナで
ある。
【0010】第一出力信号と第二出力信号とがほぼ同じ
周波数にあるのが理想的である。同一周波数にあれば、
共通RFステージが第一および第二の出力信号を同様の
方法で処理することもできる。例えば、第一または第二
の出力信号を受信する際に、共通RFステージで使用す
るバンドパスフィルタが同一の周波数応答を有するよう
な仕組みであってもよい。また、第一または第二の出力
信号を受信する際、共通RFステージで使用するミキサ
ーに同一周波数の局部発振器信号を供給してもよい。
【0011】また、一実施形態においては、第二出力信
号が衛星信号の周波数より低い周波数にある。従って、
第二のフロントエンドRFステージがミキシング回路を
備えていてもよい。
【0012】第一のフロントエンドRFステージ、第二
のフロントエンドRFステージおよび/または共通RF
ステージはフィルタ手段および増幅手段を備えているの
が好ましい。増幅手段は、衛星ネットワークまたは陸上
ネットワークから受信した比較的弱い衛星信号または陸
上信号を増幅するものである。フィルタ手段は衛星ネッ
トワークまたは陸上ネットワークから受信した不要な信
号を取り除くか、あるいは受信機回路に付随して生じる
疑似信号を取り除くものである。
【0013】さらに、一実施形態においては、共通RF
ステージのミキシング回路が第一または第二の出力信号
の周波数を中間周波数経由で下降させる変換を行う。周
波数下降変換を行った後、ミキシング回路は周波数の下
降変換がなされた第一または第二の出力信号を以降の復
号処理を行うベースバンド回路に供給する。
【0014】共通RFステージは第一または第二の出力
信号を選択的に受信する切換手段を備えていてもよい。
【0015】本発明の第二の様態によれば、陸上ネット
ワークで動作する陸上用モードである第一のモードと、
衛星ネットワークで動作する衛星用モードである第二の
モードとで動作可能な無線周波送信機において、変調信
号の周波数を上昇させ中間信号に変換するミキシング回
路とその中間信号を後続のRFステージに供給する第一
および第二出力とを備える共通RFステージと、該中間
信号を第一出力から受信してその中間信号の陸上信号特
性を送信し陸上ネットワークによる受信に備える第一の
端末RFステージと、該中間信号を第二出力から受信し
てその中間信号の衛星信号特性を送信し衛星ネットワー
クによる受信に備える第二の端末RFステージとからな
る無線周波送信機を設けることを特徴とする。
【0016】本発明のデュアルモード送信機は、変調信
号を陸上ネットワークに送信する際に使用する無線周波
(RF)回路が変調信号を衛星ネットワークにの送信す
る際にも使用できるという効果を奏する。それゆえ、本
発明の送信機は、既存のデュアルモード送信機に比べて
少ない構成要素数で動作可能となり、送信機の価格を引
き下げると共に、送信機内のスペースの節約にもつなが
る。さらに、送信機の消費電力が構成要素数に左右され
るものなら、構成要素数を減らすことにより送信機の消
費電力を適宜削減することができる。
【0017】一実施形態においては、陸上信号が中間信
号の周波数より低い周波数にある。
【0018】従って、第一の端末RFステージがミキシ
ング回路を備えていてもよい。
【0019】他の実施形態においては、陸上信号が中間
信号の周波数とほぼ同じ周波数にある。この場合、第一
の端末RFステージは陸上用アンテナである。
【0020】また、一実施形態においては、衛星信号が
中間信号の周波数より高い周波数にある。従って、第二
の端末RFステージがミキシング回路を備えていてもよ
い。
【0021】第一の端末RFステージ、第二の端末RF
ステージおよび/または共通RFステージはフィルタ手
段および増幅手段を備えているのが好ましい。増幅手段
は、比較的弱い変調信号を陸上ネットワークまたは衛星
ネットワーク上で行われる以降の送信処理に適したレベ
ルに増幅するのに役立つ。フィルタ手段は変調信号に存
在する不要な信号を取り除くか、あるいは送信機回路に
付随して生じる疑似信号を取り除くのに役立つ。
【0022】共通RFステージは、陸上モードにおいて
第一出力経由で送られた中間信号か、または衛星モード
において第二出力経由で送られた中間信号の周波数を上
昇させて変換を行う切換手段を備えていてもよい。
【0023】共通RFステージはベースバンド回路から
変調信号を受信するのが好ましい。
【0024】さらに、一実施形態においては、本発明の
受信機と本発明の送信機とが一体化されてトランシーバ
ーを形成する。該トランシーバーの受信機部および送信
機部は同じ陸上用アンテナおよび衛星用アンテナを共用
するのが理想的である。
【0025】また、このトランシーバーは携帯式ハンド
ヘルド無線電話機に組み込まれるのが理想的である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の具体的な実施形態を説明する。
【0027】図1に示す陸上セルラー電話システムにお
いては、移動式送受波器101および102が基地局1
03と通信し、データおよびディジタル化された音声信
号を双方向無線通信リンクで転送している。基地局間
は、直接的または間接的のいずれかの方法で互いにリン
クしてセルラーネットワークを形成し、通話が送受波器
101および102間でやりとりされるのを可能にす
る。陸上セルラーネットワークは、送受波器101、1
02および陸線電話106間での通話を可能にすべく、
陸線電話回線網にリンクしてもよい。
【0028】図2に示す衛星電話システムにおいては、
移動式送受波器101および102が軌道衛星201お
よび202と通信し、データおよびディジタル化された
音声信号を双方向無線通信リンクで転送している。別個
に送られた同時コールからのデータをまとめ、衛星20
1、202および地球に設置された衛星基地局203間
の高帯域幅通信リンクで転送している。このように、衛
星は間接的に互いがリンクして衛星ネットワークを形成
している。他の衛星電話システムでは、衛星間高帯域幅
通信リンクを用いて衛星相互が直接通信する。陸上セル
ラーネットワークのように、送受波器101、102お
よび陸線電話106間での通話を可能にすべく、地球に
設置された衛星基地局203が一つ以上の陸線電話回線
網104および105にリンクしていてもよい。
【0029】陸上電話システムまたは衛星電話システム
に使用されるデュアルモードハンドセットを図3に示
す。該ハンドセットには各種ボタン302があり、呼出
しを受ける、通話を終える、電話番号のダイヤル、アル
ファベット索引に電話番号を記憶する等、各種操作の実
行を可能にする。文字数字式の液晶ディスプレイ303
は、信号強度、バッテリーパワー、ダイヤルした電話番
号等、電話器の状態を示す。ここで、送話器304が音
声圧力波を電気信号に変換し、拡声器305が電気信号
を音声圧力波に変換する。アンテナ306および307
は、送信中は送信周波数で電磁波を放射し、受信中は受
信周波数で受信電磁波を電気信号に変換する。衛星モー
ドでは、衛星用アンテナ307を用いて衛星通信に使用
される周波数で信号を送受信する。陸上モードでは、陸
上用アンテナ306を用いて陸上通信に使用される周波
数で信号を送受信する。
【0030】デュアルモード移動電話器301の主要機
能要素を図4に示す。ここでは、送話器304がアナロ
グ/ディジタル変換器401に供給されるアナログ電気
信号を生成する。アナログ/ディジタル変換器401
は、アナログ信号を、一定間隔で送話器304が供給す
る瞬間アナログ電圧を示すバイナリ数値ストリームに変
換する。
【0031】送話器の音声圧力を表わすバイナリ電気信
号はディジタルシグナルプロセッサ402に供給され
る。ディジタルシグナルプロセッサ402では、無線周
波信号に変調される前に音声信号に関する各種バースバ
ンド処理機能が実行される。そして、ディジタルシグナ
ルプロセッサ402は無線周波回路403に変調信号を
供給する。送信時には、該電話機の操作モードに応じ
て、無線周波回路403からの出力が陸上用アンテナ3
06または衛星用アンテナ307に供給される。
【0032】受信中は、陸上用アンテナ306または衛
星用アンテナ307が無線周波信号を無線周波回路40
3に供給する。無線周波回路は信号をディジタルシグナ
ルプロセッサ402に供給し、その信号は音声を示すバ
イナリ電気サンプルに変換される。これらバイナリ電気
サンプルはディジタルシグナルプロセッサ402からデ
ィジタル/アナログ変換器404に供給され、アナログ
電圧に変換される。そして、アナログ電圧は拡声器30
5に供給され、このアナログ信号が音声に変換される。
【0033】マイクロコントローラ405は図3に示す
液晶ディスプレイ303およびボタン302に接続され
ている。また、ディジタルシグナルプロセッサ402、
無線周波回路403およびその他の電話回路部にも接続
されている。マイクロコントローラ405が実行する命
令は、ユーザによるボタン302の起動に応じた回路動
作や、ディジタルシグナルプロセッサ402が抽出した
バッテリー強度や信号情報等その回路が供給する信号を
調整する。
【0034】システムによっては、ディジタルシグナル
プロセッサ402が無線周波回路403に供給した信号
は単なる変調信号かもしれない。すなわち、0の中心周
波数を有し、変調信号が送信されるチャネルの中心周波
数に影響を及ぼすことがない。同様に、無線周波回路4
03がディジタルシグナルプロセッサ402に供給した
信号もそれが受信されたチャネルに影響を受けることは
ない。このようなシステムでは、無線周波回路の無線周
波数シンセサイザーがチャネル周波数選択の制御を受け
持つ。
【0035】図5(A)を参照すると、無線周波数位相
同期ループシンセサイザーが示されている。無線周波発
振器501は同調回路を含み、可変容量ダイオード50
2およびインダクタ503によって確定された共振周波
数を有する。発振器501は、通常ハートレー発振器ま
たはコルピッツ発振器として知られているものであり、
信号504は同調回路の共振周波数によって確定された
周波数FLOを有するよう生成される。
【0036】そして、発振器出力504は除算器505
に供給され、その発振周波数FLOが整数nで割り算され
る。そして、この割り算された周波数が位相検出器50
6の第一入力に供給される。
【0037】基準発振器508は温度補償型の水晶発振
器で構成され、水晶結晶板509を有する。これはある
決まった固定周波数で発振を行うものであり、この周波
数は固定除算器507において固定因数で割り算され
る。固定除算器507からの出力は基準周波数FREF
して知られているものであり、位相検出器506の第二
入力に供給される。
【0038】位相検出器はその二入力間の位相差異に応
じた出力電圧を生成し、低域通過ループフィルタ510
に供給する。低域通過ループフィルタの出力電圧511
は、位相検出器506に供給された二信号間の位相差異
に依存したものとなる。そして、ループフィルタからの
出力511は、発振器501の可変容量ダイオード50
2に制御電圧を供給する。ループフィルタ510は発振
器501の位相および周波数FLOを抑制する信号を生成
し、可変除算器505にてnで割り算が行われた後、該
信号は固定除算器507から供給された位相および周波
数FREF と同等の値となる。
【0039】このようにして標準的な位相同期ループが
形成され、発振器501の周波数FLOが除算器505で
使用される整数nで制御され、nの増分間のチャネル間
隔がFREF の値で定義される。
【0040】しかしながら、許容できないレベルのコス
トおよび消費電力の上昇なしには、プログラム可能な除
算器505を数十メガヘルツよりも大きい入力周波数で
作動させることはできない。解決法としては、高速固定
除算器を使用して信号504を固定値で予備的に割り算
することが考えられる。この手法はプリスケーリングと
して知られているが、チャネル間隔がプリスケーリング
因数を乗じたFREF と等しくなるので、FREF を同量分
で割られなければならないという新たな問題が起こる。
【0041】図5(A)の構成に関する問題を図5
(B)でさらに説明する。厳重なフィルタリング処理な
しでは、無線周波数のフィードスルー(通過)により、
側波帯521および522が中心周波数520を有する
発振器501からの出力504にのせられる。これら側
波帯は不必要な変調成分を付加して所望チャネルの受信
の低下を招くか、その受信電波に歪みを生じさせる。さ
らに、隣接受信チャネルの選択度も縮小される。低めの
カットオフ周波数をループフィルタ510に用いて側波
帯521および522の振幅を削減できるかもしれない
が、ループ処理時間の増加につながってしまう。このよ
うに、チャネル間隔を狭める事と処理時間を速める事は
相いれない要求となる。
【0042】移動無線伝送は、ビルや木々、車等の障害
物からの反射による信号強度の変動に左右されやすい。
すなわち、同じ無線信号が様々な反射面から受信され、
建設的でありかつ破壊的な干渉をもたらす。その結果と
して起こる信号振幅の変動はレイリーフェーディングと
して知られているものである。ある周波数チャネルでは
任意の瞬間に破壊的な干渉により使用不能となる可能性
がある。
【0043】ここで、移動無線システムにおける干渉の
問題やその他の問題を解く鍵となるのが周波数ダイバシ
ティの概念である。ディジタルセルラーフォンのGS
M、ICOおよびIRIDIUM仕様では、周波数ホッ
ピング技術を用いて各受信・送信バーストを異なる周波
数で作用させるようにできる。音声データは冗長折込み
フォーマットで符号化されるので、ある特殊な周波数が
干渉を被る場合、通信を中断することなく少なくとも部
分的には欠落データを前後のバーストから復元すること
ができる。
【0044】この周波数ホッピング技術を実動化するに
は、所望チャネルの選択に使用される周波数シンセサイ
ザーにある要求条件が求められる。すなわち、該シンセ
サイザーは、特定ネットワークプロトコルによって規定
された時間制限内で新規周波数に切換可能なものでなけ
ればならない。シンセサイザーが新規周波数に移動、安
定するのにかかる時間は整定時間として知られている。
【0045】無線周波数位相同期ループの特徴は、無線
周波数シンセサイザーの整定時間の決定要素である。図
5に戻って説明すると、位相同期ループに関する問題
は、位相検出器506を介して固定除算器507から送
られたFREF 信号が発振器501に供給される信号51
1に対してフィードスルーなことである。このフィード
スルーの影響が位相同期ループの不安定の要因である。
位相検出器506の出力からFREF を除去して位相同期
ループの不安定性を取り除くことはループフィルタ51
0が実行することである。しかしながら、ループフィル
タ510は低域フィルタなので、その活動は整数nが変
化した結果生じる周波数FLOの変化や跳びを弱めるのが
目的である。一般的に、位相同期ループの整定時間はル
ープフィルタのカットオフ周波数に反比例する。すなわ
ち、低域フィルタのカットオフ周波数が低ければ低いほ
ど、位相同期ループの整定時間は長くなる。また、位相
同期ループの整定時間は周波数FLOの変化の大きさに通
常比例する。すなわち、周波数FLOの変化が大きくなれ
ばなるほど、位相同期ループの整定時間は長くなる。
【0046】GSMの推賞するところによれば、周波数
ホッピングは、200KHzの間隔を置き25MHzの
最大周波数跳躍を示すような受信チャネル上で行われ
る。また、GSM仕様では、0.8ms以内で単独で周
波数跳躍を実行することのできる受信機も求められる。
すなわち、無線周波数シンセサイザーは0.8ms以下
で新規周波数に移動、安定するよう要請される。GSM
標準は、周波数ホッピングに付随する実施上の課題を自
覚することによって開発され、その仕様は決して過度な
労力を要するものではなく、十分に短い整定時間を達成
するような公知の周波数シンセサイザーの使用を許可す
る。
【0047】ICO等衛星電話システム標準の計画案で
は、高速の周波数ホッピングに適した切換時間が0.5
ms程度の長さでなければならない。ICOでは、これ
はRXスロットおよびTXスロットの部分的な動的配置
の結果である。チャネル間隔がGSMで得られる200
KHzのチャネル間隔に匹敵するものならば、上記のよ
うな切換時間は公知の周波数シンセサイザーで可能とな
るだろうが、残念なことに、現在開発中のICO衛星ベ
ースの電話システムに加えられている特定制限では、利
用可能な帯域幅を無駄なく開拓可能にするため、25K
Hzの狭いチャネル間隔がさらに求められているのが現
状である。図5の位相同期ループシンセサイザーを使用
すると、ICO衛星送受信帯域で利用できる全てのチャ
ネルを選択可能にするにはFREF の値が25KHz以下
でなければならない。従って、25KHzのFREF 信号
が不安定になるのを防止するためには、GSMシステム
に求められるカットオフ周波数に比べかなり低めのカッ
トオフ周波数がループフィルタ510に使用されなけれ
ばならない。この結果、整定時間は長くなり、まさにこ
の整定時間の延長がICO衛星システムの計画案に矛盾
するものとなる。そのため、図5の位相同期ループシン
セサイザーでは、ICO衛星システム案の求める素早い
周波数の跳びを実行することができず、特に、ICO送
受信帯域中で30MHzの最大跳躍に至る周波数の跳び
は不可能である。
【0048】素早い整定時間をさほど必要としない移動
電話システムでさえ、トランシーバーでの不必要に長い
整定時間は、必要以上長期間周波数シンセサイザーのス
イッチを入れておくことになる。それゆえ、トランシー
バーの整定時間を縮小すべく何らかの方策をとることに
より、周波数シンセサイザーのスイッチをより長い間オ
フにしておくことができ、その結果トランシーバーの電
力を節約するのに役立つ。トランシーバーの電力を節約
することにより、通話時間および待機時間も適宜増やす
ことができる。
【0049】次に、図4のデュアルモード無線電話機、
特に無線周波回路403を図6〜図9に示す四つの実施
形態に関してより詳細に説明する。
【0050】これ以降説明する本発明の四つの実施形態
は、ICOやIRIDIUMネットワークから送信され
た衛星信号を特定して受信するためのフロントエンドR
Fステージと、GSMネットワークから送信された陸上
信号を特定して受信するためのフロントエンドRFステ
ージとをそれぞれ含んでいる。送信に対しては、四つの
実施形態とも、ICOやIRIDIUMネットワークに
よる受信に適した衛星信号を特定して送信するための端
末RFステージと、GSMネットワークによる受信に適
した陸上信号を特定して送信するための端末RFステー
ジとをそれぞれ含んでいる。さらに、四つの実施形態に
は受信用および送信用の二つの共通RFステージがそれ
ぞれ含まれており、衛星および陸上の両モードでトラン
シーバーによって使用される。すなわち、受信用の共通
RFステージが衛星および陸上の両受信経路によって共
有され、送信用の共通RFステージが衛星および陸上の
両送信経路によって共有される。
【0051】図6は陸上GSMシステムおよび衛星IR
IDIUMシステムで使用されるよう設計された本発明
の第一の実施形態を示す。GSMモードにおける無線周
波回路の受信動作に関して説明すれば、GSMフロント
エンドRFステージの陸上用アンテナ306aが935
〜960MHzのGSM受信帯域の範囲内で信号を受信
し、GSM帯域フィルタ602経由でミキサー601に
その受信信号を供給する。そして、受信信号を1006
〜1031MHzの周波数範囲の一周波数を有する局部
発振器信号と混合することにより、受信信号の所望チャ
ネルが71MHzの第一中間周波数に変換される。局部
発振器信号に適した周波数選択はUHFシンセサイザー
603の出力によって制御される。ここで、UHFシン
セサイザー603は、マイクロコントローラ405(図
4参照)の制御下、200KHz間隔で1470〜14
95MHzの周波数範囲の出力信号を供給する。UHF
シンセサイザーの出力信号はミキサー604にて464
MHzの局部発振器信号と組み合わさり、1006〜1
031MHzの周波数範囲に下降変換される。この46
4MHz信号は232MHzで動作するVHF信号生成
器605に連結した乗算器606によって供給される。
結果として生じた第一の中間周波数信号はモードスイッ
チ607を通過する。モードスイッチ607は、GSM
モードの場合は図6に示すGSMフロントエンドRFス
テージに切り換えられる。そして、58MHzの局部発
振器信号の供給を受けた第二のミキサー608が該第一
の中間周波数信号を下降変換して13MHzの第二の中
間周波数信号を出力する。該58MHz信号はVHF信
号生成器605からの232MHz信号が送られる除算
器609によって供給される。結果として生じた第二の
中間周波数信号は無線電話機のベースバンド部に供給さ
れ、後続の復号処理に供される。
【0052】GSMモードにおける無線周波回路の送信
動作に関して説明すれば、GSM送信帯域での送信に向
けた純変調信号がベースバンド部からミキサー610に
供給される。この変調信号は、232MHzで動作する
VHF信号生成器605に連結した乗算器611によっ
て供給される116MHz信号と混合される。その結果
生じた中間周波数信号は116MHzでモードスイッチ
612を通過する。モードスイッチ612は、GSMモ
ードの場合はGSM端末RFステージに切り換えられ、
該中間周波数信号は第二のミキサー613に送られる。
そして、中間周波数信号を1006〜1031MHzの
範囲内の周波数を有する局部発振器信号と混合すること
により、この中間周波数信号はGSM送信帯域の送信チ
ャネル周波数に変換される。局部発振器信号に適した周
波数の選択はUHFシンセサイザー603の出力によっ
て制御され、マイクロコントローラ405の制御下、2
00KHz間隔で1470〜1495MHzの周波数範
囲の出力信号を供給する。
【0053】UHFシンセサイザーの出力信号はミキサ
ー604にて464MHzの局部発振器信号と組み合わ
さり、1006〜1031MHzの周波数範囲に下降変
換される。890〜915MHzのGSM送信帯域にあ
る特定送信チャネルを選択する場合、マイクロコントロ
ーラ405がUHFシンセサイザー603の出力信号に
適する周波数を選択することにより該特定送信チャネル
が選択される。そして、ミキサー613からの送信信号
出力がGSM帯域フィルタ614経由で陸上用アンテナ
306bに供給される。
【0054】IRIDIUM衛星モードにおける無線周
波回路の受信動作に関して説明すれば、IRIDIUM
フロントエンドRFステージの衛星用アンテナ307a
が1616〜1626MHzのIRIDIUM受信帯域
の範囲内で信号を受信し、IRIDIUM帯域フィルタ
615経由でミキサー616にその受信信号を供給す
る。そして、受信信号を1545〜1555MHzの周
波数範囲の一周波数を有する局部発振器信号と混合する
ことにより、受信信号の所望チャネルが71MHzの第
一中間周波数に変換される。局部発振器信号に適した周
波数の選択はUHFシンセサイザー603の出力によっ
て制御される。ここで、UHFシンセサイザー603
は、マイクロコントローラ405の制御下、41.67
KHz間隔で1545〜1555MHzの周波数範囲の
出力信号を供給する。結果として生じた第一の中間周波
数信号はモードスイッチを通過する。モードスイッチ6
07は、IRIDIUMモードの場合は図6中破線で示
すIRIDIUMフロントエンドRFステージに切り換
えられる。そして、58MHzの局部発振器信号の供給
を受けた第二のミキサー608が該第一の中間周波数信
号を下降変換して13MHzの第二の中間周波数信号を
出力する。結果として生じた第二の中間周波数信号は無
線電話機のベースバンド部に供給され、後続の復号処理
に供される。
【0055】IRIDIUMモードにおける無線周波回
路の送信動作に関して説明すれば、IRIDIUM送信
帯域での送信に向けた純変調信号がベースバンド部から
ミキサー610に供給される。この変調信号は116M
Hz信号と混合される。その結果生じた中間周波数信号
は116MHzでモードスイッチ612を通過する。
【0056】モードスイッチ612は、IRIDIUM
モードの場合はIRIDIUM端末RFステージに切り
換えられ、該中間周波数信号は第二のミキサー617に
送られる。そして、中間周波数信号を1500〜151
0MHzの範囲内の周波数を有する局部発振器信号と混
合することにより、この中間周波数信号はIRIDIU
M送信帯域の送信チャネル周波数に変換される。局部発
振器信号に適した周波数の選択はUHFシンセサイザー
603の出力によって制御され、マイクロコントローラ
405の制御下、41.67KHz間隔で1500〜1
510MHzの周波数範囲の出力信号を供給する。それ
ゆえ、1616〜1626MHzのIRIDIUM送信
帯域にある特定送信チャネルを選択する場合、マイクロ
コントローラ405がUHFシンセサイザー603の出
力信号に適する周波数を選択することにより該特定送信
チャネルが選択される。そして、ミキサー617からの
送信信号出力がIRIDIUM帯域フィルタ618経由
で衛星用アンテナ307bに供給される。
【0057】このように、図6に示す第一の実施形態に
関して、GSM陸上信号を受信するフロントエンドRF
ステージは、陸上用アンテナ306a、GSM帯域フィ
ルタ602およびミキサー601からなる。同様に、I
RIDIUM衛星信号を受信するフロントエンドRFス
テージは、衛星用アンテナ307a、IRIDIUM帯
域フィルタ615およびミキサー616からなる。受信
用の共通RFステージは、ミキサー601またはミキサ
ー616のいずれかの出力を選択的に受信するスイッチ
607とミキサー608とからなる。送信用の共通RF
ステージは、ミキサー610と陸上端末RFステージま
たは衛星端末RFステージのいずれかに中間周波数信号
を供給するスイッチ612とからなる。GSM陸上信号
を送信する端末RFステージは、ミキサー613、GS
M帯域フィルタ614および陸上用アンテナ306bか
らなる。IRIDIUM衛星信号を送信する端末RFス
テージは、ミキサー617、IRIDIUM帯域フィル
タ618および衛星用アンテナ307bからなる。
【0058】図7は陸上GSMシステムおよび衛星IC
Oシステムで使用されるよう設計された本発明の第二の
実施形態を示す。GSMモードにおける無線周波回路の
受信動作に関して説明すれば、GSMフロントエンドR
Fステージの陸上用アンテナ306aが935〜960
MHzのGSM受信帯域の範囲内で信号を受信し、モー
ドスイッチ707およびGSM帯域フィルタ702経由
でミキサー701上にその受信信号が連続する。そし
て、受信信号を1006〜1031MHzの周波数範囲
の一周波数を有する局部発振器信号と混合することによ
り、受信信号の所望チャネルが71MHzの第一中間周
波数に変換される。局部発振器信号に適した周波数選択
はUHFシンセサイザー703の出力によって制御され
る。ここで、UHFシンセサイザー703は、マイクロ
コントローラ405の制御下、200KHz間隔で10
06〜1031MHzの周波数範囲の出力信号を供給す
る。
【0059】そして、58MHzの局部発振器信号の供
給を受けた第二のミキサー708が該第一の中間周波数
信号を下降変換して13MHzの第二の中間周波数信号
を出力する。該58MHz信号はVHF信号生成器70
5からの232MHz信号が送られる除算器709によ
って供給される。結果として生じた第二の中間周波数信
号は無線電話機のベースバンド部に供給され、後続の復
号処理に供される。
【0060】GSMモードにおける無線周波回路の送信
動作に関して説明すれば、GSM送信帯域での送信に向
けた純変調信号がベースバンド部からミキサー710に
供給される。この変調信号は、232MHzで動作する
VHF信号生成器705に連結した乗算器711によっ
て供給される116MHz信号と混合される。その結果
生じた中間周波数信号は116MHzで第二のミキサー
713に送られる。そして、中間周波数信号を1006
〜1031MHzの範囲内の一周波数を有する局部発振
器信号と混合することにより、この信号はGSM送信帯
域の送信チャネル周波数に変換される。局部発振器信号
に適した周波数の選択はUHFシンセサイザー703の
出力によって制御され、マイクロコントローラ405の
制御下、200KHz間隔で1006〜1031MHz
の周波数範囲の出力信号を供給する。890〜915M
HzのGSM送信帯域にある特定送信チャネルを選択す
る場合、マイクロコントローラがUHFシンセサイザー
の出力信号に適する周波数を選択することにより該特定
送信チャネルが選択される。そして、ミキサー713か
らの送信信号出力はGSM帯域フィルタ714およびモ
ードスイッチ712を経由し陸上用アンテナ306b上
へと送信される。
【0061】ICO衛星モードにおける無線周波回路の
受信動作に関して説明すれば、ICOフロントエンドR
Fステージの衛星用アンテナ307aが2170〜22
00MHzのICO受信帯域の範囲内で信号を受信し、
ICO帯域フィルタ715経由でミキサー716にその
受信信号を供給する。そして、受信信号を適当な周波数
を有する局部発振器信号と混合することにより、受信信
号の所望チャネルが940MHzの第一中間周波数に変
換される。この局部発振器信号はSHFシンセサイザー
719の出力によって生じる。ここで、SHFシンセサ
イザー719は、マイクロコントローラ405の制御
下、25KHz間隔で1230〜1260MHzの周波
数範囲の出力信号を供給する。結果として生じた第一の
中間周波数信号はモードスイッチ707を通過する。モ
ードスイッチ707は、ICOモードの場合は図7中破
線で示すICOフロントエンドRFステージに切り換え
られる。GSM帯域フィルタ702通過後、受信したI
CO信号はミキサー701に送られる。UHFシンセサ
イザー703から1011MHzの一定局部発振器信号
が供給されたミキサー701は、該第一の中間周波数信
号を下降変換して71MHzの第二の中間周波数信号を
出力する。そして、58MHzの局部発振器信号の供給
を受けた第三のミキサー708が第二の中間周波数信号
を下降変換して13MHzの第三の中間周波数信号を出
力する。結果として生じた第三の中間周波数信号は無線
電話機のベースバンド部に供給され、後続の復号処理に
供される。
【0062】ICOモードにおける無線周波回路の送信
動作に関して説明すれば、ICO送信帯域での送信に向
けた純変調信号がベースバンド部からミキサー710に
供給される。この変調信号は116MHz信号と混合さ
れる。その結果生じた中間周波数信号は116MHzで
第二のミキサー713に供給され、UHFシンセサイザ
ーからの1011MHz信号と組み合わさり、895M
Hzで第二の中間周波数信号を生じる。この第二の中間
周波数信号はGSM帯域フィルタ714およびモードス
イッチ712経由で連続する。モードスイッチ712
は、ICOモードの場合はICO端末RFステージに切
り換えられ、該中間周波数信号は第二のミキサー717
に送られる。そして、第二の中間周波数信号を1085
〜1115MHzの範囲内の一周波数を有する局部発振
器信号と混合することにより、この中間周波数信号はI
CO送信帯域の送信チャネル周波数に変換される。局部
発振器信号に適した周波数の選択はSHFシンセサイザ
ー719の出力によって制御され、マイクロコントロー
ラの制御下、25KHz間隔で1230〜1260MH
zの周波数範囲の出力信号を供給する。そして、信号生
成器720から送られた145MHzの局部発振器信号
を用いて、ミキサーユニット721がSHFシンセサイ
ザー719の出力を1085〜1115MHzの周波数
範囲に変換する。そして、ミキサー717から出力され
た送信信号がICO帯域フィルタ718経由で衛星用ア
ンテナ307bに供給される。
【0063】このように、図7に示す第二の実施形態に
関して、GSM陸上信号を受信するフロントエンドRF
ステージは陸上用アンテナ306aからなる。また、I
CO衛星信号を受信するフロントエンドRFステージ
は、衛星用アンテナ307a、ICO帯域フィルタ71
5およびミキサー716からなる。受信用の共通RFス
テージは、陸上用アンテナ306aまたはミキサー71
6のいずれかの出力を選択的に受信するスイッチ70
7、GSM帯域フィルタ702およびミキサー701、
708からなる。送信用の共通RFステージは、ミキサ
ー710および713、GSM帯域フィルタ714、お
よび陸上端末RFステージまたは衛星端末RFステージ
のいずれかに中間周波数信号を供給するスイッチ712
とからなる。
【0064】GSM陸上信号を送信する端末RFステー
ジは陸上アンテナ306bからなる。
【0065】また、ICO衛星信号を送信する端末RF
ステージは、ミキサー717、ICO帯域フィルタ71
8および衛星用アンテナ307bからなる。
【0066】図5に関して前述したように、標準タイプ
の位相同期ループでは、高速周波数ホッピングとチャネ
ル間隔を狭める事とを両方かなえることができない。こ
れは、ICO衛星ネットワーク計画案では特に問題とな
るが、IRIDIUM、GLOBALSTARおよびO
DYSSEY等、他の衛星ネットワーク計画案でも問題
になるかもしれない。それゆえ、標準的な位相同期ルー
プの欠点を克服するため、UHF周波数シンセサイザー
603およびSHF周波数シンセサイザー719は、分
数n位相同期ループとして知られる改良型位相同期ルー
プで構成されている。除算器505が信号FLOを整数n
で割る仕組みとなっている標準型位相同期ループと対比
すると、この分数n位相同期ループは同じ除算器ステー
ジで信号を任意の正の実数で割ることができる。それゆ
え、この分数n位相同期ループは、FREF 周波数とnの
端数増分との積によって定まるチャネル間隔を提供する
ことができる。すなわち、チャネル間隔はもうFREF
波数だけで決められるものではないので、UHFシンセ
サイザー603やSHFシンセサイザー719のFREF
に適した周波数を選択することにより、ICOやIRI
DIUMシステムのために改良した整定時間が実現可能
となる。nがどこまで分解するかは、FREFの周波数と
IRIDIUMまたはICOのシステムのチャネル間隔
に従って判断される。
【0067】トランシーバーの消費電力はトランシーバ
ー回路の動作時間にに左右される。
【0068】すなわち、整定時間が長くなるとトランシ
ーバー回路の動作時間が増えて消費電力を増加させる。
それゆえ、トランシーバーの整定時間を縮小させること
により、分数nシンセサイザーはIRIDIUMまたは
ICOのトランシーバーの消費電力を削減するという付
加的な利益を付与することができる。
【0069】UHFシンセサイザー603およびSHF
シンセサイザー719には、FREFの周波数が200K
Hzである分数n位相同期ループが備えられる。この周
波数では、そのループフィルタカットオフ周波数が十分
に高く、たとえICO送受信帯域で最大30MHzの跳
びがあってもICO仕様の求める0.5ms制限内で周
波数ホッピングを発生させることができる。そして、1
/8の分解能でnの値を変えることにより、UHFシン
セサイザー719はICO信号の送受信中に求められる
25KHzの適性周波数増分で跳ぶことができる。ま
た、1/24の分解能でnの値を変えることにより、S
HFシンセサイザー603はIRIDIUM信号の送受
信中に求められる41.67KHzの適性周波数増分で
跳ぶことができる。
【0070】図6および図7それぞれの無線周波回路の
送受信動作に対応するGSM、IRIDIUMおよびI
COの送受信経路に信号増幅ステージおよび中間周波数
帯域フィルタステージを備えて送受信信号を改善しても
よい。例えば、GSM帯域フィルタ602または702
を通過後、ミキシングユニット601または701に供
給する前に図6および図7の受信GSM信号を増幅して
もよい。同様に、ミキシングユニット613または71
3の後で、陸上用アンテナ306bによって送信される
前に送信GSM信号を増幅してもよい。また、IRID
IUM帯域フィルタ615またはICO帯域フィルタ7
15を通過後、ミキシングユニット616または716
に供給する前に、図6および図7のIRIDIUMおよ
びICOの受信信号を増幅してもよい。同様に、ミキシ
ングユニット617または717の後で、衛星用アンテ
ナ307bによって送信される前にIRIDIUM送信
信号またはICO送信信号を増幅してもよい。
【0071】さらに、受信では71MHzおよび13M
Hzの中間周波数ステージに、送信では116MHzの
中間周波数ステージに中間周波数帯域フィルタをそれぞ
れ設け、選択度を付加して隣接チャネルからの干渉を拒
絶するようにしてもよい。これら中間周波数帯域フィル
タはGSMシステムのチャネル帯域幅と等しい200K
Hzの帯域幅を持つ。このようにして、中間周波数帯域
フィルタは200KHzの帯域幅を持ってGSM信号の
ために信号チャネルを選択、付与することができると共
に、41.67および25KHzのチャネル帯域幅をそ
れぞれ有するIRIDIUM信号およびICO信号も通
すことができる。ICO衛星チャネルに関連する中間周
波数帯域フィルタの動作は図10中に図式的に表わされ
ている。
【0072】ここで破線部分は、中間周波数Fに中心を
置き全体で200KHzの帯域幅を有する帯域フィルタ
を示している。そして実線部分が、中間周波数Fに中心
を置き全体で25KHzの帯域幅を有する所望のICO
衛星チャネルを示している。他の6つの近隣衛星チャネ
ルも、それぞれ−3,−2,−1,+1,+2,+3の
位置にそれぞれ示されている。図10に示す7つ全ての
衛星チャネルは中間周波数帯域フィルタを通って進むこ
とができる。それゆえ、受信中にIRIDIUMおよび
ICOの受信信号に対してさらなるフィルタリング処理
を施すことができ、200KHzの中間周波数帯域フィ
ルタによって備えられたものではない所望の衛星チャネ
ルを選択可能にする要素が加えられる。
【0073】図8は陸上GSMシステムおよび衛星IR
IDIUMシステムで使用されるよう設計された本発明
の第三の実施形態を示す。GSMモードにおける無線周
波回路の受信動作に関して説明すれば、GSMフロント
エンドRFステージの陸上用アンテナ306aが935
〜960MHzのGSM受信帯域の範囲内で信号を受信
し、GSM帯域フィルタ802経由でミキサー801に
その受信信号を供給する。そして、受信信号を1006
〜1031MHzの周波数範囲の一周波数を有する局部
発振器信号と混合することにより、受信信号の所望チャ
ネルが71MHzの第一中間周波数に変換される。局部
発振器信号に適した周波数選択はUHFシンセサイザー
803の出力FLOによって制御される。ここで、UH
Fシンセサイザー803は、マイクロコントローラの制
御下、200KHz間隔で1006〜1031MHzの
周波数範囲の出力信号を供給する。結果として生じた第
一の中間周波数信号はモードスイッチ807を通過す
る。モードスイッチ807は、GSMモードの場合は図
8に示すGSMフロントエンドRFステージに切り換え
られる。そして、58MHzの局部発振器信号の供給を
受けた第二のミキサー808が該第一の中間周波数信号
を下降変換して13MHzの第二の中間周波数信号を出
力する。該58MHz信号はVHFシンセサイザー80
5からの232MHz信号が送られる除算器809によ
って供給される。結果として生じた第二の中間周波数信
号は無線電話機のベースバンド部に供給され、後続の復
号処理に供される。
【0074】GSMモードにおける無線周波回路の送信
動作に関して説明すれば、GSM送信帯域での送信に向
けた純変調信号がベースバンド部からミキサー810に
供給される。この変調信号は、232MHzで動作する
VHF信号生成器805に連結した乗算器811によっ
て供給される116MHz信号と混合される。その結果
生じた中間周波数信号は116MHzでモードスイッチ
812を通過する。モードスイッチ812は、GSMモ
ードの場合はGSM端末RFステージに切り換えられ、
該中間周波数信号は第二のミキサー813に送られる。
そして、中間周波数信号を1006〜1031MHzの
範囲内の周波数を有する局部発振器信号と混合すること
により、この中間周波数信号はGSM送信帯域の送信チ
ャネル周波数に変換される。局部発振器信号に適した周
波数の選択はUHFシンセサイザー803の出力によっ
て制御され、マイクロコントローラの制御下、200K
Hz間隔で1006〜1031MHzの周波数範囲の出
力信号を供給する。890〜915MHzのGSM送信
帯域にある特定送信チャネルを選択する場合、マイクロ
コントローラがUHFシンセサイザー803の出力信号
に適する周波数を選択することにより該特定送信チャネ
ルが選択される。そして、ミキサー813の出力がGS
M帯域フィルタ814経由で陸上用アンテナ306bに
供給される。
【0075】IRIDIUM衛星モードにおける無線周
波回路の受信動作に関して説明すれば、IRIDIUM
フロントエンドRFステージの衛星用アンテナ307a
が1616〜1626MHzのIRIDIUM受信帯域
の範囲内で信号を受信し、IRIDIUM帯域フィルタ
815経由でミキサー816にその受信信号を供給す
る。そして、受信信号を1545〜1555MHzの周
波数範囲の一周波数を有する局部発振器信号と混合する
ことにより、受信信号の所望チャネルが70.5〜7
1.5MHzの第一中間周波数に変換される。局部発振
器信号に適した周波数の選択はSHFシンセサイザー8
19の出力FLOによって制御される。ここで、SHF
シンセサイザー819は、マイクロコントローラの制御
下、1000KHz間隔で1545〜1555MHzの
周波数範囲の出力信号を供給する。結果として生じた第
一の中間周波数信号はモードスイッチ807を通過す
る。モードスイッチ807は、IRIDIUMモードの
場合は図8中破線で示すIRIDIUMフロントエンド
RFステージに切り換えられる。そして、57.5〜5
8.5MHzの範囲の局部発振器信号の供給を受けた第
二のミキサー808が該第一の中間周波数信号を下降変
換して13MHzの第二の中間周波数信号を出力する。
VHFシンセサイザー805は166.67KHz間隔
で230.0〜234.0MHzの範囲の同調局部発振
器信号を供給し、除算器809に連結される場合には4
1.67KHz間隔で57.5〜58.5MHzの範囲
の同調局部発振器信号を供給する。結果として生じた1
3MHzの第二の中間周波数信号は無線電話機のベース
バンド部に供給され、後続の復号処理に供される。
【0076】IRIDIUMモードにおける無線周波回
路の送信動作に関して説明すれば、IRIDIUM送信
帯域での送信に向けた純変調信号がベースバンド部から
ミキサー810に供給される。この変調信号は41.6
7KHz間隔で115.5〜116.5MHzの範囲の
同調局部発振器信号と混合される。該同調局部発振器信
号は、83.33KHz間隔で231.0〜233.0
MHzの範囲で動作するVHF信号生成器805に連結
した除算器によって供給されたものである。その結果生
じた115.5〜116.5MHzの範囲の中間周波数
信号はモードスイッチ812を通過する。モードスイッ
チ812は、IRIDIUMモードの場合はIRIDI
UM端末RFステージに切り換えられ、該中間周波数信
号は第二のミキサー817に送られる。そして、中間周
波数信号を1500〜1510MHzの範囲内の周波数
を有する局部発振器信号と混合することにより、この中
間周波数信号はIRIDIUM送信帯域の送信チャネル
周波数に変換される。局部発振器信号に適した周波数の
選択はSHFシンセサイザー819の出力FLOによっ
て制御され、マイクロコントローラの制御下、1000
KHz間隔で1500〜1510MHzの周波数範囲の
出力信号を供給する。それゆえ、1616〜1626M
HzのIRIDIUM送信帯域にある特定送信チャネル
を選択する場合、マイクロコントローラがSHFおよび
VHFシンセサイザーの出力信号に適する周波数を選択
することにより該特定送信チャネルが選択される。そし
て、ミキサー817からの送信信号出力がIRIDIU
M帯域フィルタ818経由で衛星用アンテナ307bに
供給される。
【0077】このように、図8に示す第三の実施形態に
関しては、フロントエンドRFステージ、端末RFステ
ージおよび共通RFステージが図6に示すものと等しく
なる。
【0078】第三の実施形態において、高速の周波数ホ
ッピングと微妙なチャネル分解能を達成するという課題
は、一つ以上の同調可能なシンセサイザーを用いて衛星
信号を送受信することにより達成される。
【0079】第三の実施形態において、SHFシンセサ
イザー819はIRIDIUM送受信帯域に渡って粗同
調を条件とし、標準型の位相同期ループを備える。該位
相同期ループでは、200KHzのFREF 信号が移動検
出器506に供給される。200KHzで動作するF
REF 信号と共に、ループフィルタのカットオフ周波数が
高いため、結果として該シンセサイザーの整定時間が縮
小され、トランシーバーの電力節約をもたらす。対照的
に、VHFシンセサイザー805は比較的狭い範囲に渡
って微同調を条件とし、IRIDIUM信号の送受信間
を通じて精度のよいチャネル選択を成し遂げる。
【0080】図11は、IRIDIUM衛星信号をチャ
ネル8〜23から受信する際にSHFシンセサイザー8
19およびVHFシンセサイザー805の値として適し
たものを示している。同様に、図12は、図8において
IRIDIUM衛星信号をチャネル8〜23から送信す
る際にSHFシンセサイザー819およびVHFシンセ
サイザー805の値として適したものを示している。S
HFシンセサイザー819はIRIDIUM送受信帯域
に付随する10MHzの全帯域幅に渡って変化し、VH
Fシンセサイザー805は232MHzあたりに中心を
置く比較的狭い周波数範囲に渡って変化する。そのよう
なシンセサイザーにおいて、VHFシンセサイザー80
5が受信中には166.67KHz、送信中には83.
33KHzのより細かい間隔で同調するが、チャネル間
のホッピング時にVHFシンセサイザーの最大周波数跳
躍が比較的小さいので、該VHFシンセサイザーは送信
機または受信機の整定時間をそれほど増加させることが
ない。
【0081】図8の無線周波回路の送受信動作にそれぞ
れ対応するGSMおよびIRIDIUMの送受信経路に
信号増幅ステージおよび中間周波数帯域フィルタステー
ジを備えてそれぞれの送受信信号を改善してもよい。例
えば、GSM帯域フィルタ802を通過後、ミキシング
ユニット801に供給する前に図8の受信GSM信号を
増幅してもよい。同様に、ミキシングユニット813の
後で、陸上用アンテナ306bによって送信される前に
送信GSM信号を増幅してもよい。また、IRIDIU
M帯域フィルタ815を通過後、ミキシングユニット8
16に供給する前に、図8のIRIDIUM受信信号を
増幅してもよい。同様に、ミキシングユニット817の
後で、衛星用アンテナ307bによって送信される前に
IRIDIUM送信信号を増幅してもよい。
【0082】さらに、受信では13MHzの中間周波数
ステージに中間周波数帯域フィルタを設け、選択度を付
加して隣接チャネルからの干渉を拒絶するようにしても
よい。この中間周波数帯域フィルタはGSMシステムの
チャネル帯域幅と等しい200KHzの帯域幅を持つ。
このようにして、中間周波数帯域フィルタは200KH
zのチャネル帯域幅を持ってGSM信号のために信号チ
ャネルを選択、付与することができると共に、41.6
7チャネル帯域幅を有するIRIDIUM信号も通すこ
とができる。
【0083】図9は陸上GSMシステムおよび衛星IC
Oシステムで使用されるよう設計された本発明の第四の
実施形態を示す。GSMモードにおける無線周波回路の
受信動作に関して説明すれば、GSMフロントエンドR
Fステージの陸上用アンテナ306aが935〜960
MHzのGSM受信帯域の範囲内で信号を受信する。
【0084】受信した信号はモードスイッチ907およ
びGSM帯域フィルタ902を経由しミキサー901上
へと連続する。そして、受信信号を1006〜1031
MHzの周波数範囲の一周波数を有する局部発振器信号
と混合することにより、受信信号の所望チャネルが71
MHzの第一中間周波数に変換される。この局部発振器
信号は、VHFシンセサイザー905から固定232M
Hz信号が供給され、UHFシンセサイザー903から
は可変周波数信号が供給されるミキサー920によって
供給される。局部発振器信号に適した周波数選択はUH
Fシンセサイザー903の出力によって制御される。こ
こで、UHFシンセサイザー903は、マイクロコント
ローラの制御下、200KHz間隔で1238.0〜1
263.0MHzの周波数範囲の出力信号を供給する。
そして、58MHzの局部発振器信号の供給を受けた第
二のミキサー908が該第一の中間周波数信号を下降変
換して13MHzの第二の中間周波数信号を出力する。
該58MHz信号はVHF信号生成器905からの23
2MHz信号が送られる除算器909によって供給され
る。結果として生じた第二の中間周波数信号は無線電話
機のベースバンド部に供給され、後続の復号処理に供さ
れる。
【0085】GSMモードにおける無線周波回路の送信
動作に関して説明すれば、GSM送信帯域での送信に向
けた純変調信号がベースバンド部からミキサー910に
供給される。この変調信号は、232MHzで動作する
VHF信号生成器905に連結した乗算器911によっ
て供給される116MHz信号と混合される。その結果
生じた中間周波数信号は116MHzで第二のミキサー
913に送られる。そして、中間周波数信号を1006
〜1031MHzの範囲内の一周波数を有する局部発振
器信号と混合することにより、この信号はGSM送信帯
域の送信チャネル周波数に変換される。この局部発振器
信号は、VHFシンセサイザー905から固定232M
Hz信号が供給され、UHFシンセサイザー903から
は可変周波数信号が供給されるミキサー920によって
供給される。局部発振器信号に適した周波数選択はUH
Fシンセサイザー903の出力によって制御され、マイ
クロコントローラ405の制御下、200KHz間隔で
1238.0〜1263.0MHzの周波数範囲の出力
信号を供給する。それゆえ、890〜915MHzのG
SM送信帯域にある特定送信チャネルを選択する場合、
マイクロコントローラがUHFシンセサイザー903の
出力信号に適する周波数を選択することにより該特定送
信チャネルが選択される。そして、ミキサー913から
の送信信号出力はGSM帯域フィルタ914およびモー
ドスイッチ912を経由し陸上用アンテナ306b上へ
と連続する。
【0086】ICO衛星モードにおける無線周波回路の
受信動作に関して説明すれば、ICOフロントエンドR
Fステージの衛星用アンテナ307aが2170〜22
00MHzのICO受信帯域の範囲内で信号を受信し、
ICO帯域フィルタ915経由でミキサー916にその
受信信号を供給する。そして、受信信号を適当な周波数
を有する局部発振器信号と混合することにより、受信信
号の所望チャネルが933.4〜948.6MHzの第
一中間周波数に変換される。この局部発振器信号はUH
Fシンセサイザー903の出力FLOによって生じる。
ここで、UHFシンセサイザー903は、マイクロコン
トローラの制御下、200KHz間隔で1236.6〜
1251.6MHzの周波数範囲の出力信号を供給す
る。結果として生じた第一の中間周波数信号はモードス
イッチ907を通過する。モードスイッチ907は、I
COモードの場合は図9中破線で示すICOフロントエ
ンドRFステージに切り換えられる。GSM帯域フィル
タ902通過後、受信したICO信号はミキサー901
に送られる。UHFシンセサイザー903およびVHF
シンセサイザー905から1011MHzの一定局部発
振器信号が供給されたミキサー901は、該第一の中間
周波数信号を下降変換して71MHzの第二の中間周波
数信号を出力する。そして、58MHzの局部発振器信
号の供給を受けた第三のミキサー908が第二の中間周
波数信号を下降変換して13MHzの第三の中間周波数
信号を出力する。結果として生じた第三の中間周波数信
号は無線電話機のベースバンド部に供給され、後続の復
号処理に供される。
【0087】ICOモードにおける無線周波回路の送信
動作に関して説明すれば、ICO送信帯域での送信に向
けた純変調信号がベースバンド部からミキサー910に
供給される。この変調信号は、232MHzで動作する
VHF信号生成器905に連結した除算器811が供給
した116MHz信号と混合される。その結果生じた中
間周波数信号は116MHzで第二のミキサー913に
供給され、UHFシンセサイザーからの1011MHz
信号と組み合わさり、895MHzで第二の中間周波数
信号を生じる。この第二の中間周波数信号はGSM帯域
フィルタ914およびモードスイッチ912経由で連続
する。モードスイッチ912は、ICOモードの場合は
ICO端末RFステージに切り換えられ、該中間周波数
信号は第二のミキサー917に送られる。そして、第二
の中間周波数信号を1090MHzの周波数を有する局
部発振器信号と混合することにより、この中間周波数信
号はICO送信帯域の送信チャネル周波数に変換され
る。ミキサー917から出力された送信信号がICO帯
域フィルタ918経由で衛星用アンテナ307bに供給
される。
【0088】このように、図9に示す第四の実施形態に
関しては、フロントエンドRFステージ、端末RFステ
ージおよび共通RFステージが図7に示すものと等しく
なる。
【0089】第四の実施形態において、高速の周波数ホ
ッピングと微妙なチャネル分解能を達成するという課題
は、一つ以上の同調可能なシンセサイザーを用いて衛星
信号を送受信することにより達成される。
【0090】第四の実施形態において、UHFシンセサ
イザー903はICO送受信帯域に渡って粗同調を条件
とし、標準型の位相同期ループを備える。該位相同期ル
ープでは、200KHzのFREF 信号が移動検出器50
6に供給される。200KHzで動作するFREF 信号と
共に、ループフィルタのカットオフ周波数が十分に高い
ので、たとえICO送受信帯域で最大30MHzの周波
数跳びがあってもICO仕様の求める0.5ms制限内
で周波数ホッピングを発生させることができる。対照的
に、VHFシンセサイザー905は比較的狭い範囲に渡
って微同調を条件とし、ICO信号の送受信間を通じて
微妙なチャネル選択を成し遂げる。受信中には、UHF
およびVHFシンセサイザーの粗同調および微同調によ
り、ベースバンドステージで5つの受信チャネルの内一
つに所望の衛星信号を供給する。
【0091】この5つの受信チャネルは互いに隣接して
おり、図10の−2,−1,0,+1,+2の符号の衛
星チャネルにそれぞれ対応する。そして、ベースバンド
に追加のディジタル同調機能を持たせることにより、5
つの利用可能な受信チャネルから所望の衛星チャネル適
宜選択することができる。この種のディジタルベースバ
ンド同調機能は、本出願人により係属出願中の英国出願
GB9605240.2号に記載されている。
【0092】図13は、ICO衛星信号をチャネル8〜
23から受信する際にUHFシンセサイザー903およ
びVHFシンセサイザー905の値として適したものを
示している。同様に、図14は、ICO衛星信号をチャ
ネル8〜23から送信する際にUHFシンセサイザー9
03およびVHFシンセサイザー905の値として適し
たものを示している。UHFシンセサイザー903はI
CO送受信帯域に付随する30MHzの全帯域幅に渡っ
て変化し、VHFシンセサイザー905は232MHz
あたりに中心を置く比較的狭い周波数範囲に渡って変化
する。そのようなシンセサイザーにおいて、チャネル間
ホッピング時のVHFシンセサイザーの最大周波数跳躍
は送信機または受信機の全整定時間に影響を及ぼすほど
大きくないから、VHFシンセサイザー905は送受信
中に100KHzのより細かい間隔で同調可能となる。
図13中でスロットと名付けた欄は、ベースバンドに送
られた時所望の衛星信号が図10に示す衛星チャネルの
いずれに当たるかを示している。また、図14中でスロ
ットと名付けた欄は、ミキサー910で変調信号と混合
するのに必要なベースバンド周波数オフセットを示して
いる。
【0093】図9の無線周波回路の送受信動作にそれぞ
れ対応するGSMおよびICOの送受信経路に信号増幅
ステージおよび中間周波数帯域フィルタステージを備え
てそれぞれの送受信信号を改善してもよい。例えば、G
SM帯域フィルタ902を通過後、ミキシングユニット
901に供給する前に図9の受信GSM信号を増幅して
もよい。同様に、ミキシングユニット913の後で、陸
上用アンテナ306bによって送信される前に送信GS
M信号を増幅してもよい。また、ICO帯域フィルタ9
15を通過後、ミキシングユニット916に供給する前
に、図9のICO受信信号を増幅してもよい。同様に、
ミキシングユニット917の後で、衛星用アンテナ30
7bによって送信される前にICO送信信号を増幅して
もよい。
【0094】さらに、受信では71MHzおよび13M
Hzの中間周波数ステージに、送信では116MHzの
中間周波数ステージにそれぞれ中間周波数帯域フィルタ
を設け、選択度を付加して隣接チャネルからの干渉を拒
絶するようにしてもよい。これら中間周波数帯域フィル
タはGSMシステムのチャネル帯域幅と等しい200K
Hzの帯域幅を持つ。このようにして、中間周波数帯域
フィルタは200KHzのチャネル帯域幅を持ってGS
M信号のために信号チャネルを選択、付与することがで
きると共に、25KHzのチャネル帯域幅を有するIC
O信号も通すことができる。中間周波数帯域フィルタの
動作は図10に図式的に表されている。
【0095】ここで破線部分は、中間周波数Fに中心を
置き全体で200KHzの帯域幅を有する帯域フィルタ
を示している。該中間周波数帯域フィルタは、Fから7
5KHzまでのオフセットを有した衛星チャネルの進行
を可能にする。そのような中間周波数帯域フィルタにお
いて、図13および図14に示した13.71および1
16MHzの中間周波数衛星信号はそれぞれ十分に小さ
いオフセットを有しているので、それぞれの200KH
zの中間帯域フィルタを通って進むことができる。
【0096】以上、前述の説明は本発明の実例を示すも
のであり、当業者にとっては本発明を逸脱することなく
各種代案や変更を創案することができるものである。従
って本発明は、特許請求の範囲内のそれら代案や変更、
および変形例を内包するものである。例えば、限定した
実施形態でICOおよびIRIDIUMと称した衛星シ
ステムがODYSSEYやGLOBALSTAR等他の
衛星システムであってもよい。同等に、該限定実施形態
でGSM陸上システムと称したものがDECTまたはD
CS1800等他の陸上システムであってもよい。
【0097】本発明は、請求項に記載された発明に関係
するかどうか、あるいは対象となる問題を軽減している
かどうかに係わらず、ここで明示した新規特徴または新
規特徴を組み合わせたもの、またはその普遍的原理のい
ずれかを含むものである。
【0098】
【発明の効果】 【図面の簡単な説明】
【図1】陸上移動通信システムを示す図である。
【図2】衛星移動通信システムを示す図である。
【図3】デュアルモード無線電話機の正面図である。
【図4】図3に示す無線電話機の主要機能要素のブロッ
ク図である。
【図5】位相同期ループシンセサイザーのブロック図で
ある。
【図6】本発明の第一の実施形態に係わる無線周波トラ
ンシーバーのブロック図である。
【図7】本発明の第二の実施形態に係わる無線周波トラ
ンシーバーのブロック図である。
【図8】本発明の第三の実施形態に係わる無線周波トラ
ンシーバーのブロック図である。
【図9】本発明の第四の実施形態に係わる無線周波トラ
ンシーバーのブロック図である。
【図10】200KHz中間周波数フィルタの帯域幅内
の衛星チャネルの略図である。
【図11】IRIDIUM信号を受信する場合に図8の
SHFおよびVHFシンセサイザーに当てる周波数値を
示す図表である。
【図12】IRIDIUM信号を送信する場合に図8の
SHFおよびVHFシンセサイザーに当てる周波数値を
示す図表である。
【図13】ICO信号を受信する場合に図9のUHFお
よびVHFシンセサイザーに当てる周波数値を示す図表
である。
【図14】ICO信号を送信する場合に図9のUHFお
よびVHFシンセサイザーに当てる周波数値を示す図表
である。
【符号の説明】
306a 陸上用アンテナ 306b 陸上用アンテナ 307a 衛星用アンテナ 307b 衛星用アンテナ 601 ミキサー 603 UHFシンセサイザー 604 ミキサー 605 UHF信号生成器 606 乗算器 607 モードスイッチ 608 ミキサー 610 ミキサー 612 スイッチ 613 ミキシングユニット 616 ミキシングユニット 617 ミキシングユニット

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陸上ネットワークで動作する陸上用モー
    ドである第一のモードと、衛星ネットワークで動作する
    衛星用モードである第二のモードとで動作可能な無線周
    波受信機において、 前記陸上ネットワークの陸上信号を受信し、該陸上信号
    の第一出力信号特性を付与する第一のフロントエンドR
    Fステージと、 衛星ネットワークの衛星信号を受信し、該衛星信号の第
    二出力信号特性を付与する第二のフロントエンドRFス
    テージと、 前記第一出力信号または第二出力信号のいずれかを受信
    する入力と第一または第二出力信号の周波数下降変換を
    行い後続の復号処理を可能にするミキシング回路とを備
    える共通RFステージと、からなることを特徴とする無
    線周波受信機。
  2. 【請求項2】 前記第一出力信号が前記陸上信号の周波
    数より低い周波数にあることを特徴とする請求項1記載
    の無線周波受信機。
  3. 【請求項3】 前記第一のフロントエンドRFステージ
    がミキシング回路を備えていることを特徴とする請求項
    1または2記載の無線周波受信機。
  4. 【請求項4】 前記第一出力信号が前記陸上信号の周波
    数とほぼ同じ周波数にあることを特徴とする請求項1記
    載の無線周波受信機。
  5. 【請求項5】 前記第一出力信号と前記第二出力信号と
    がほぼ同じ周波数にあることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の無線周波受信機。
  6. 【請求項6】 前記第二出力信号が衛星信号の周波数よ
    り低い周波数にあることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載の無線周波受信機。
  7. 【請求項7】 前記第二のフロントエンドRFステージ
    がミキシング回路を備えていることを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれかに記載の無線周波受信機。
  8. 【請求項8】 前記第一のフロントエンドRFステー
    ジ、前記第二のフロントエンドRFステージおよび前記
    共通RFステージはフィルタ手段および増幅手段を備え
    ていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記
    載の無線周波受信機。
  9. 【請求項9】 前記共通RFステージのミキシング回路
    が前記第一または第二の出力信号の周波数を中間周波数
    経由で下降させる変換を行うことを特徴とする請求項1
    乃至8のいずれかに記載の無線周波受信機。
  10. 【請求項10】 前記共通RFステージは、前記陸上用
    モードで前記第一出力信号を選択するか前記衛星用モー
    ドで前記第二出力信号を選択するかの切換手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載
    の無線周波受信機。
  11. 【請求項11】 共通RFステージのミキシング回路
    は、前記第一または第二の出力信号の周波数下降変換を
    行い、後続の復号処理を行うベースバンド回路に供給す
    ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載
    の無線周波受信機。
  12. 【請求項12】 陸上ネットワークで動作する陸上用モ
    ードである第一のモードと、衛星ネットワークで動作す
    る衛星用モードである第二のモードとで動作可能な無線
    周波送信機において、 変調信号の周波数を上昇させ中間信号に変換するミキシ
    ング回路と、その中間信号を後続のRFステージに供給
    する第一および第二出力とを備える共通RFステージ
    と、 前記中間信号を前記第一出力から受信してその中間信号
    の陸上信号特性を送信し陸上ネットワークによる受信に
    備える第一の端末RFステージと、 前記中間信号を前記第二出力から受信してその中間信号
    の衛星信号特性を送信し衛星ネットワークによる受信に
    備える第二の端末RFステージと、からなることを特徴
    とする無線周波送信機。
  13. 【請求項13】 前記陸上信号が前記中間信号の周波数
    より低い周波数にあることを特徴とする請求項12記載
    の無線周波送信機。
  14. 【請求項14】 前記第一の端末RFステージがミキシ
    ング回路を備えていることを特徴とする請求項12また
    は13記載の無線周波送信機。
  15. 【請求項15】 前記陸上信号が前記中間信号の周波数
    とほぼ同じ周波数にあることを特徴とする請求項12記
    載の無線周波送信機。
  16. 【請求項16】 前記衛星信号が前記中間信号の周波数
    より高い周波数にあることを特徴とする請求項12乃至
    15のいずれかに記載の無線周波送信機。
  17. 【請求項17】 前記第二の端末RFステージがミキシ
    ング回路を備えていることを特徴とする請求項12乃至
    16のいずれかに記載の無線周波送信機。
  18. 【請求項18】 前記第一の端末RFステージ、前記第
    二の端末RFステージおよび前記共通RFステージはフ
    ィルタ手段および増幅手段を備えていることを特徴とす
    る請求項12乃至17のいずれかに記載の無線周波送信
    機。
  19. 【請求項19】 前記共通RFステージが、前記陸上モ
    ードにおいて前記第一出力経由で送られた中間信号か、
    または前記衛星モードにおいて前記第二出力経由で送ら
    れた中間信号の周波数を上昇させて変換を行うかの切換
    手段を備えていることを特徴とする請求項12乃至18
    のいずれかに記載の無線周波送信機。
  20. 【請求項20】 前記共通RFステージはベースバンド
    回路から変調信号を受信することを特徴とする請求項1
    2乃至19のいずれかに記載の無線周波送信機。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
    受信機と請求項12乃至20のいずれかに記載の送信機
    とからなることを特徴とする無線周波トランシーバー。
  22. 【請求項22】 請求項1乃至21のいずれかに記載の
    装置を含んでなる無線電話機。
JP9351796A 1996-12-23 1997-12-19 無線受信機および無線送信機 Pending JPH10190507A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9626710A GB2320631B (en) 1996-12-23 1996-12-23 Radio receiver and radio transmitter
GB9626710.9 1996-12-23

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10190507A true JPH10190507A (ja) 1998-07-21

Family

ID=10804914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9351796A Pending JPH10190507A (ja) 1996-12-23 1997-12-19 無線受信機および無線送信機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6195563B1 (ja)
EP (1) EP0851598A3 (ja)
JP (1) JPH10190507A (ja)
GB (1) GB2320631B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022074942A1 (ja) * 2020-10-08 2022-04-14 株式会社村田製作所 高周波回路

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6470055B1 (en) 1998-08-10 2002-10-22 Kamilo Feher Spectrally efficient FQPSK, FGMSK, and FQAM for enhanced performance CDMA, TDMA, GSM, OFDN, and other systems
US8050345B1 (en) 1999-08-09 2011-11-01 Kamilo Feher QAM and GMSK systems
US7079584B2 (en) * 1998-08-10 2006-07-18 Kamilo Feher OFDM, CDMA, spread spectrum, TDMA, cross-correlated and filtered modulation
US7415066B2 (en) * 1998-08-10 2008-08-19 Kamilo Feher Mis-matched modulation-demodulation format selectable filters
US7548787B2 (en) * 2005-08-03 2009-06-16 Kamilo Feher Medical diagnostic and communication system
US7593481B2 (en) * 1998-08-31 2009-09-22 Kamilo Feher CDMA, W-CDMA, 3rd generation interoperable modem format selectable (MFS) systems with GMSK modulated systems
GB2341993B (en) * 1998-09-25 2003-03-12 Nec Technologies Radio receivers
US7068728B2 (en) * 1998-10-09 2006-06-27 Broadcom Corporation Carrierless backwards compatible data neworking transmitter, receiver, and signal format
AU2147900A (en) * 1998-11-12 2000-05-29 Broadcom Corporation Fully integrated tuner architecture
EP1006668B1 (en) * 1998-11-30 2011-01-05 Sony Deutschland GmbH Dual frequency band transceiver
EP1061661A3 (en) * 1999-06-16 2003-01-02 Nokia Corporation Dual band cellular transceiver architecture
US6891820B1 (en) * 1999-07-06 2005-05-10 Broadcom Corporation Utilization of the internet protocol to facilitate communication involving mobile devices
JP2001044858A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Nec Corp 送信ミキサおよび2帯域出力切り替え高周波送信回路
US6553210B1 (en) * 1999-08-03 2003-04-22 Alliedsignal Inc. Single antenna for receipt of signals from multiple communications systems
US9813270B2 (en) 1999-08-09 2017-11-07 Kamilo Feher Heart rate sensor and medical diagnostics wireless devices
US9373251B2 (en) 1999-08-09 2016-06-21 Kamilo Feher Base station devices and automobile wireless communication systems
US7260369B2 (en) 2005-08-03 2007-08-21 Kamilo Feher Location finder, tracker, communication and remote control system
US9307407B1 (en) 1999-08-09 2016-04-05 Kamilo Feher DNA and fingerprint authentication of mobile devices
JP2001102954A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Toshiba Corp 移動体通信端末
US6675024B1 (en) * 1999-09-30 2004-01-06 Skyworks Solutions, Inc. System and method for receiving analog and digital signals
US7327775B1 (en) * 1999-12-23 2008-02-05 Nokia Corporation CDMA receiver
US6556630B1 (en) * 1999-12-29 2003-04-29 Ge Medical Systems Information Technologies Dual band telemetry system
JP4015793B2 (ja) * 2000-02-16 2007-11-28 株式会社東芝 位相比較回路およびpll回路
JP2002009638A (ja) * 2000-06-19 2002-01-11 Nec Corp 通信装置の電力増幅回路
FI20010779A (fi) * 2001-04-12 2002-10-13 Nokia Corp Menetelmä tiedonsiirtonopeuden kasvattamiseksi sekä vastaanotin, lähetin ja päätelaite
US6714760B2 (en) 2001-05-10 2004-03-30 Qualcomm Incorporated Multi-mode satellite and terrestrial communication device
US7904110B2 (en) * 2001-05-17 2011-03-08 Sirf Technology Inc. System and method for receiving digital satellite radio and GPS
US7646782B1 (en) * 2001-07-30 2010-01-12 Primrose Donald R Data link/physical layer packet buffering and flushing
US6895219B2 (en) * 2001-08-27 2005-05-17 Symbol Technologies Inc. Dual use of FFT circuity in imagers and transceivers
US7194044B2 (en) * 2002-05-22 2007-03-20 Alexander Neil Birkett Up/down conversion circuitry for radio transceiver
US7027838B2 (en) * 2002-09-10 2006-04-11 Motorola, Inc. Duel grounded internal antenna
KR100472484B1 (ko) * 2002-12-10 2005-03-10 삼성전자주식회사 무선 신호 병렬 처리 장치 및 그 방법
US7092708B2 (en) * 2002-12-12 2006-08-15 Atc Technologies, Llc Systems and methods for increasing capacity and/or quality of service of terrestrial cellular and satellite systems using terrestrial reception of satellite band frequencies
GB2404818B (en) * 2003-08-01 2007-10-03 Agilent Technologies Inc Low-cost s-umts based distress transmitters for personal use
US7359449B2 (en) * 2004-10-05 2008-04-15 Kamilo Feher Data communication for wired and wireless communication
US7421004B2 (en) * 2004-10-05 2008-09-02 Kamilo Feher Broadband, ultra wideband and ultra narrowband reconfigurable interoperable systems
ATE424658T1 (de) * 2005-02-14 2009-03-15 Koninkl Philips Electronics Nv Empfänger für den gleichzeitigen empfang verschiedener standards
US7477879B1 (en) * 2005-06-30 2009-01-13 Silicon Laboratories, Inc. Transceiver system with common receiver and transmitter oscillator
US10009956B1 (en) 2017-09-02 2018-06-26 Kamilo Feher OFDM, 3G and 4G cellular multimode systems and wireless mobile networks
US7280810B2 (en) * 2005-08-03 2007-10-09 Kamilo Feher Multimode communication system
EP2448368B1 (en) * 2010-10-11 2014-05-14 Wireless Audio IP B.V. An integrated circuit system
US8478371B2 (en) 2011-03-21 2013-07-02 Research In Motion Limited Mobile wireless communications device with user navigation using an antenna and related methods
EP2727249B1 (en) * 2011-06-08 2019-08-07 Avago Technologies International Sales Pte. Limited Systems and methods for integrating cellular and location detection functionality using a single crystal oscillator
WO2012175705A1 (en) * 2011-06-24 2012-12-27 Thrane & Thrane A/S Virtual n-band lnb

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2447392A (en) * 1945-05-23 1948-08-17 Us Sec War System for aligning receiver and transmitter circuits
US5291474A (en) 1989-05-18 1994-03-01 Nokia Mobile Phones Ltd. Procedure for forming frequencies of a digital radio telephone
NL8901460A (nl) * 1989-06-08 1991-01-02 Philips Nv Ontvanger voor terrestriele am- en satelliet fm-tv-omroepsignalen.
FI89845C (fi) 1991-09-04 1993-11-25 Nokia Mobile Phones Ltd Koppling foer alstring av saendningssignal i en radiotelefon
JPH0583153A (ja) * 1991-09-19 1993-04-02 Toshiba Corp 広帯域同調回路
FI89848C (fi) 1991-09-25 1993-11-25 Nokia Mobile Phones Ltd Generering av saendningssignalen i en mobiltelefon
FI91819C (fi) 1991-11-05 1994-08-10 Nokia Mobile Phones Ltd Menetelmä kahden eri taajuusalueella toimivan digitaalisen radiopuhelimen taajuuksien muodostamiseksi
US5160900A (en) 1992-01-21 1992-11-03 Nokia Mobile Phones Ltd. Method to speed up the training of a shift oscillator in a frequency synthesizer
FI102798B1 (fi) 1992-07-28 1999-02-15 Nokia Mobile Phones Ltd Digitaalisen matkapuhelimen radiotaajuusosan piirijärjestely
JP2901170B2 (ja) * 1993-05-27 1999-06-07 ケイディディ株式会社 衛星/陸上移動体通信システム統合方式
US5774194A (en) * 1993-06-03 1998-06-30 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Terrestrial and satellite television reception tuner
FI941862A (fi) * 1994-04-21 1995-10-22 Nokia Mobile Phones Ltd Menetelmä ja radiotaajuusjärjestelmä kahden eri taajuusalueella toimivan radioviestinjärjestelmän vastaanottimen ja lähettimen taajuuksien muodostamiseksi ja kahdella eri taajuusalueella toimiva vastaanotin ja lähetin sekä edellisten käyttö matkapuhelimessa
US5535432A (en) * 1994-09-14 1996-07-09 Ericsson Ge Mobile Communications Inc. Dual-mode satellite/cellular phone with a frequency synthesizer
FI951918A (fi) * 1995-04-21 1996-10-22 Nokia Mobile Phones Ltd Lähetin-vastaanotinlaite ja menetelmä kompleksien I/Q-signaalin synnyttämiseksi ja käsittelemiseksi
GB2310342A (en) * 1996-02-16 1997-08-20 Northern Telecom Ltd Dual mode radio transceiver front end

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022074942A1 (ja) * 2020-10-08 2022-04-14 株式会社村田製作所 高周波回路

Also Published As

Publication number Publication date
GB9626710D0 (en) 1997-02-12
EP0851598A3 (en) 2000-05-03
GB2320631B (en) 2001-07-18
US6195563B1 (en) 2001-02-27
GB2320631A (en) 1998-06-24
EP0851598A2 (en) 1998-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6195563B1 (en) Radio receiver and radio transmitter
US6091780A (en) Transmitting and receiving radio signals
US7783271B2 (en) Method and apparatus for transmitting and receiving signals
US6766178B1 (en) RF architecture for cellular multi-band telephones
KR100375707B1 (ko) 무선 송수신기와 전세계 측위 시스템 수신기 간의 무선 이동 단말기에서 기준 주파수 신호를 공유하는 시스템 및 방법
US6256511B1 (en) Dual-mode radio architecture
EP0798880B1 (en) Method for generating frequencies in a direct conversion transceiver of a dual band radio communication system, a direct conversion transceiver of a dual band radio communication system and the use of this method and apparatus in a mobile station
EP0678974B1 (en) A transmitter and/or receiver
EP0781475B1 (en) Dual-mode satellite/cellular phone with a frequency synthesizer
US5960364A (en) Satellite/cellular phone using different channel spacings on forward and return links
US6415001B1 (en) System and process for shared frequency source multi-band transmitters and receivers
JPH07221667A (ja) デジタル無線電話機において異なる周波数の信号を発生する方法
KR20000069208A (ko) 통신 시스템내의 구조
US7031748B2 (en) Radio signal receiving apparatus and demodulating circuit
JPH11331026A (ja) 二重帯域移動電話ハンドセット
US6009312A (en) Transmit signal generation with the aid of a receiver
US6347121B1 (en) Transmitting and receiving radio signals
US5077731A (en) Telecommunication arrangement
EP1061661A2 (en) Dual band cellular transceiver architecture
JPH06152510A (ja) ディジタル携帯電話
KR100232970B1 (ko) 이중 대역 디지탈 휴대 단말기 고주파 신호 모듈
JPH01270418A (ja) 同時双方向fm送受信機
JPH06164491A (ja) ディジタル携帯電話
KR20050018373A (ko) 글로벌 로밍 이동 통신 단말기

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040427

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041005