JPH10189455A - 成膜装置および成膜方法 - Google Patents

成膜装置および成膜方法

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JPH10189455A
JPH10189455A JP35814796A JP35814796A JPH10189455A JP H10189455 A JPH10189455 A JP H10189455A JP 35814796 A JP35814796 A JP 35814796A JP 35814796 A JP35814796 A JP 35814796A JP H10189455 A JPH10189455 A JP H10189455A
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JP
Japan
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gas
flow rate
hole nozzle
nozzle
film forming
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Application number
JP35814796A
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English (en)
Inventor
Naoto Nakamura
直人 中村
Kenichi Suzaki
健一 寿崎
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被成膜基板間および/または被成膜基板内にお
いて、均一な特性が得られる成膜装置および成膜方法を
提供する。 【解決手段】内部反応管6の内部に複数のウェーハ12
を搭載するボート10設ける。SiH4 ガスとPH3
スとを反応管下部供給用ガス配管82から供給する。P
3 ガスとキャリアガスとしてのN2 ガスとをマスフロ
ーコントローラ64、74により互いに独立にそれぞれ
流量制御して多孔ノズル30に供給する。多孔ノズル3
0には、PH3 ガスだけでなくN2 ガスも供給されるの
で、PH3ガスの流量とは別にN2 ガスの流量を変える
ことによって、多孔ノズル30のガス導出口32から吹
き出されるガスの流量比を最適化して、ウェーハ12間
の特性を均一化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成膜装置および成
膜方法に関し、特に、垂直方向に積層して保持された複
数の半導体ウェーハに成膜を行う縦型減圧CVD装置お
よびそれを用いた成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の縦型減圧CVD装置を示
す構成図であり、複数の半導体シリコンウェーハ12の
表面にリンドープポリシリコン膜を減圧下で成膜する装
置である。この従来の縦型減圧CVD装置200では、
外部反応管2内に内部反応管4が設けられ、内部反応管
4内に複数のウェーハ20を搭載したボート10が設け
られている。成膜時においては、ヒータ6で加熱しなが
ら、外部反応管2の下部に形成されたガス供給口24か
ら反応管下部供給用ガス配管82を介してSiH4 ガス
とPH3 ガスとを導入してウェーハ10上にSiH4
スとPH3 ガスを供給すると共に、多孔ノズル供給用ガ
ス配管63を介して多孔ノズル30のガス供給口34に
PH3 ガスを導入し多孔ノズル30の複数のガス導出孔
32から吹き出すことによりウェーハ10上にPH3
スを供給して、ウェーハ12の表面にリンドープポリシ
リコン膜を成膜する。そして、成膜に使用されなかった
SiH4 ガスおよびPH3 ガスは外部反応管2と内部反
応管4との間を通りガス排気口26から排気される。
【0003】このように、外部反応管2の下部に形成さ
れたガス供給口24から内部反応管4内にSiH4 ガス
とPH3 ガスとを導入するだけでなく、多孔ノズル30
の複数のガス導出孔32からPH3 ガスを吹き出させる
ことにより、複数のウェーハ12間においてリンドープ
量がばらつくのを改善することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の縦型減圧CVD装置200においては、多孔ノ
ズル30の各ガス導出孔32から導出されるPH3 ガス
の流量比率を考慮していなかったので、リンドーピング
量の十分なウェーハ間均一性が得られなかった。また、
ドーピング量の変更等を行うために多孔ノズル30に導
入するPH3 ガスの流量を変えると、多孔ノズル30の
各ガス導出孔32から導出されるPH3 ガスの流量比率
も変化しリンドープ量のウェーハ間均一性が悪化すると
いう問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、被成膜基板間お
よび/または被成膜基板内において、均一な特性が得ら
れる成膜装置および成膜方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、被成
膜基板を収容可能な成膜室と、前記成膜室内に設けられ
た多孔ノズルであって、前記多孔ノズル内のガスの流れ
方向に沿って複数のガス導出孔が設けられた多孔ノズル
と、前記多孔ノズルに、成膜に関与する原料ガスを流量
制御して導入可能な原料ガス導入手段と、前記多孔ノズ
ルに、キャリアガスを前記原料ガスと独立に流量制御し
て導入可能なキャリアガス導入手段と、を備えることを
特徴とする成膜装置が提供される。
【0007】このように、多孔ノズルにキャリアガスを
原料ガスと独立に流量制御して導入可能なキャリアガス
導入手段を設けることにより、多孔ノズルに導入される
原料ガスの流量を一定とした場合であっても、多孔ノズ
ルに流すキャリアガスの流量を制御することにより多孔
ノズルの複数のガス導出孔からそれぞれ導出されるガス
の流量比率を最適化できる。また、多孔ノズルに導入さ
れる原料ガスの流量を変化させた場合であっても、多孔
ノズルに流すキャリアガスの流量をそれに応じて制御す
ることにより多孔ノズルの複数のガス導出孔からそれぞ
れ導出されるガスの流量比率を最適化できる。特に、原
料ガスの流量とキャリアガスの流量との総流量を一定と
することにより、原料ガスの導入量を変化させて、成膜
される膜の特性を変化させても、多孔ノズルの複数のガ
ス導出孔からそれぞれ導出されるガスの流量比率を均一
に保つことができ、被成膜基板間および/または被成膜
基板内において均一な特性が得られる。
【0008】また、請求項2によれば、前記多孔ノズル
内のガスの流れの下流側ほど、前記多孔ノズルの前記ガ
ス導出孔の大きさおよび/または前記ガス導出孔の配置
密度を大きくしたことを特徴とする請求項1記載の成膜
装置が提供される。
【0009】このようにすれば、複数のガス導出孔から
導出されるガスの流量分布を均一にすることができ、被
成膜基板間および/または被成膜基板内において均一な
特性が得られる。
【0010】なお、前記多孔ノズルの前記複数のガス導
出孔の配置密度をガスの流れの下流側ほど大きくするに
は、下流側ほど、ガス導出孔間の間隔を狭めたり、ガス
導出孔の数を多くすることが好ましい。
【0011】また、請求項3によれば、請求項1または
2記載の成膜装置を用いて成膜を行う成膜方法であっ
て、前記多孔ノズルに導入する前記原料ガスと前記キャ
リアガスとの総流量を一定とすることを特徴とする成膜
方法が提供される。
【0012】この成膜方法によれば、成膜される膜の特
性を変化させるために、多孔ノズルに導入する原料ガス
の流量を変化させても、多孔ノズルの複数のガス導出孔
からそれぞれ導出されるガスの流量比率を均一に保つこ
とができ、被成膜基板間および/または被成膜基板内に
おいて均一な特性が得られる。
【0013】上記請求項1および2記載の成膜装置およ
び請求項3の成膜方法は、複数の被成膜基板が互いの主
面同士を対面させた状態で互いの間にそれぞれ所定の間
隔を有して平行に並べられて成膜が行われる場合に好ま
しく適用される。そのなかでも、複数の基板が垂直に積
層された縦型成長装置およびそれを使用した成膜方法に
特に好適に適用される。そして、これらの場合には、多
孔ノズルの複数のガス導出孔が複数の被成膜基板が並べ
られた方向に沿うように多孔ノズルを配置することが好
ましく、複数の基板が垂直に積層される場合には、多孔
ノズルをほぼ垂直に配置することが好ましい。このよう
にすれば、被成膜基板間での特性の均一性が向上する。
【0014】また、上記請求項1および2記載の成膜装
置および請求項3の成膜方法においては、多孔ノズルを
被成膜基板の表面の延在方向に沿って配置することもで
き、このようにすれば、被成膜基板の面内における特性
の均一性が向上する。
【0015】また、上記請求項1および2記載の成膜装
置および請求項3の成膜方法は、不純物がドーピングさ
れたシリコン薄膜等の半導体薄膜を形成する場合に好適
に用いられ、この場合には、好ましくは、多孔ノズルに
はPH3 ガス等のドーピングガスを導入し、SiH4
ス等の成長ガスは、多孔ノズルとは別の経路から成膜室
内に導入することが好ましい。さらに好ましくは、所定
の経路からSiH4 ガス等の成長ガスとPH3 ガス等の
ドーピングガスの両方を導入すると共に、多孔ノズルか
らもPH3 ガス等のドーピングガスを導入する。この方
法は、上述した縦型成長装置に特に好ましく用いられ、
その場合には、成膜室の下方からSiH4 ガス等の成長
ガスとPH3 ガス等のドーピングガスの両方を導入して
これらのガスを上方に流れさせると共に、ほぼ垂直に配
置された多孔ノズルからもPH3ガス等のドーピングガ
スを導入して、複数のガス導出孔から複数の被成膜基板
上に向けてガスを吹き出させることが好ましい。
【0016】また、上記請求項1および2記載の成膜装
置および請求項3の成膜方法は、減圧下で成膜を行う減
圧CVD装置に特に好適に適用され、そのなかでも、縦
型減圧CVD装置であって、所定の経路からSiH4
ス等の成長ガスとPH3 ガス等のドーピングガスの両方
を導入すると共に、多孔ノズルからもPH3 ガス等のド
ーピングガスを導入する装置に特に好適に適用される。
【0017】なお、上記請求項1および2記載の成膜装
置および請求項3の成膜方法は、多孔ノズルにSiH4
ガス等の成長ガスとPH3 ガス等のドーピングガスの両
方を導入する装置にも好適に適用される。
【0018】また、キャリアガスとしては、成膜に寄与
しないガス、例えば、窒素ガス、水素ガス、アルゴン等
の希ガスが好ましく用いられるが、特に窒素ガスが好適
に用いられる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施の形態の縦型減圧
CVD装置を示す構成図であり、図2、図3は、それぞ
れ、本発明の一実施の形態の多孔ノズルのガス導出孔の
設定方法を説明するための断面図および模式図である。
【0021】図1に示す本実施の形態の縦型減圧CVD
装置100においては、外部反応管2の外部に半導体ウ
ェーハ12を加熱するためのヒータ4が設けられてい
る。また、外部反応管2の内部には、内部反応管4が外
部反応管2との間に所定の空間を形成するよう設けられ
ている。内部反応管4の内部は成膜室となり、外部反応
管2と内部反応管4との間の空間はガス排気用の空間と
なり、その下端にはガス排気口26が連通して設けられ
ており、内部反応管4内に供給されたガスは、外部反応
管2と内部反応管4との間の空間およびガス排気口26
を介して排気される。
【0022】内部反応管6の内部にはボート10が設け
られており、ボート10には複数のウェーハ12が等間
隔に積層して搭載されている。このボート10の下端に
はボート10の出入口を閉塞するためのシャッタ8が設
けられている。これらボート10とシャッタ8とは上下
方向に移動することができるようになっており、ボート
10に搭載されたウェーハ12上に膜を形成する場合に
は、ボート10とシャッタ8とを上昇させてボート10
を内部反応管4内に挿入し、ボート10の出入口となる
外部反応管2の下部開口部をシャッタ8にて気密に閉塞
する。また、ウェーハ12上に膜を均一に形成するため
に、ボート10は図示しない駆動源により回転できるよ
うになっている。
【0023】成長ガスとしてのSiH4 ガスがSiH4
源40からSiH4 配管42を介して流れ、またドーピ
ングガスとしてのPH3 ガスがPH3 源50からPH3
配管52を介して流れ、これらのガスが合流した後反応
管下部供給用ガス配管82を流れて、外部反応管下部2
2に設けられたガス供給口24から、外部反応管2内の
下部に導入されるように構成されている。SiH4 配管
42には、マスフローコントローラ44が設けられその
上流側および下流側にはバルブ46、48がそれぞれ設
けられている。PH3 配管52には、マスフローコント
ローラ54が設けられ、その上流側および下流側にはバ
ルブ56、58がそれぞれ設けられている。
【0024】PH3 ガスがPH3 源50からPH3 配管
62を介して流れ、キャリアガスとしてのN2 ガスがN
2 源70からN2 配管72を介して流れ、これらのガス
が合流した後多孔ノズル供給用ガス配管92を流れて、
多孔ノズル30の下端のガス供給口34に導入されるよ
うに構成されている。PH3 配管62には、マスフロー
コントローラ64が設けられており、その上流側および
下流側にはバルブ66、68がそれぞれ設けられてい
る。N2 配管72には、マスフローコントローラ74が
設けられており、その上流側および下流側にはバルブ7
6、78がぞれぞれ設けられている。
【0025】反応管下部供給用ガス配管82から導入さ
れるSiH4 ガスおよびPH3 ガスの流量は、それぞれ
マスフローコントローラ44、54によって制御され、
多孔ノズル供給用ガス配管92から導入されるPH3
スおよびN2 ガスは、それぞれマスフローコントローラ
64、74によって制御される。また、多孔ノズル供給
用ガス配管92から導入されるPH3 ガスおよびN2
スの流量は、マスフローコントローラ64、74によっ
て互いに独立して制御される。
【0026】多孔ノズル30は、内部反応管4内に設け
られている。多孔ノズル30は、内径が等しく先端が閉
塞された直管をガス供給口34の近傍で垂直方向に折り
曲げることにより形成されており、この多孔ノズル30
の下端に形成されたガス供給口34には、上述したよう
にPH3 ガスとN2 ガスとが供給される。また、多孔ノ
ズル30の下流側の直管部分には複数のガス導出孔32
が多孔ノズル30内のガスの流れ方向に沿って形成され
ており、この直管部分が垂直方向、すなわちウェーハ1
2の積層方向に沿って設けられている。ガス導出孔32
はウェーハ12に向かって開口されており、ガスがウェ
ーハ12に向かって吹き出すように構成されている。
【0027】このガス導出孔32は、多孔ノズル30の
軸方向に沿って所定の孔径および所定のピッチで形成さ
れているが、これら導出孔32の孔径とピッチは、複数
のウェーハ12間における特性のばらつきをなるべく小
さくするように設定されている。
【0028】本実施の形態の場合には、多孔ノズル30
の各導出孔32から吹き出されるガスの流量を均等にす
ればウェーハ12間の特性のばらつきが最も小さくなる
と考えられるので、各導出孔32から吹き出されるガス
の流量が均等になるよう導出孔32の孔径やピッチを設
定する。いま簡単のために、図2に示すような多孔ノズ
ル300に2つの導出孔321、322を形成した場合
で考えると、両導出口321、322から吹き出される
ガスの流量Q1 、Q2 を等しくするための必要条件は、
図3に示す各ガス流路のコンダクタンスを用いて、
【0029】
【数1】 1/C1 +1/C2 =1/C1 +1/C3 +1/C4 すなわち、
【0030】
【数2】1/C2 =1/C3 +1/C4 と表される。したがって、導出孔321,322のコン
ダクタンスC2 、C4 についてはC2 <C4 を満たすこ
とが必要となる。多孔ノズル300に3つ以上の導出口
を設けた場合でも同じように多孔ノズル300の先端ほ
どコンダクタンスを大きくする必要がある。
【0031】このように、多孔ノズルの先端ほどコンダ
クタンスを大きくするには、導出孔の孔径とピッチとを
適切な値に調節すれば良い。すなわち、多孔ノズルに一
定のピッチで導出孔を形成する場合には、多孔ノズルの
先端に行くにしたがって導出孔の孔径を大きくする。ま
た、多孔ノズルに等しい孔径の導出孔を形成する場合に
は、多孔ノズルの先端に行くにしたがって導出孔のピッ
チを小さくする。また、多孔ノズルの先端に行くにした
がって導出孔の数を増加させてもよい。
【0032】このようにして、本実施の形態では、導出
孔32の孔径とピッチとがウェーハ12間における特性
のばらつきが最も小さくなるように設定された多孔ノズ
ル30を用いるが、コンダクタンスには圧力依存性があ
るので多孔ノズル30に導入するガスの総流量が変われ
ば、多孔ノズル30の最適な導出孔32の孔径とピッチ
とが変化してしまう。
【0033】これを解決するために、本実施の形態にお
いては、多孔ノズル30にPH3 ガスのみならずN2
スも併せて供給できるようにしており、しかも、多孔ノ
ズル30に導入されるPH3 ガスおよびN2 ガスの流量
は、マスフローコントローラ64、74によって互いに
独立して制御されるので、多孔ノズル30に導入される
PH3 ガスとN2 ガスとの総流量を一定に保ったまま、
PH3 ガスの流量を変化させて、ドーピング量を変化さ
せることができる。このようにすれば、多孔ノズル30
に導入されるPH3 ガスとN2 ガスとの総流量を一定に
保っているので、たとえドーピング量を変化させるため
にPH3 ガスの流量を変化させても、ウェーハ12間に
おける特性のばらつきを小さく保つことができる。
【0034】
【実施例】次に、図1に示す縦型減圧CVD装置100
を用いて行った本発明の実施例を説明する。
【0035】まず、多孔ノズル30に流すPH3 ガスの
流量は一定とし、N2 ガス(キャリアガス)の流量を変
えることによってPH3 ガスとN2 ガスの総流量を変え
て、ウェーハ12の表面にリンドープポリシリコン膜を
形成して、ウェーハ12間における抵抗率のばらつきを
確認した。
【0036】SiH4 源40から供給されるSiH4
スをマスフローコントローラ44によって500SCC
Mの流量に制御し、これをガス供給口24から供給し
た。PH3 源50から供給される0.05%PH3 /N
2 ガス(N2 により0.05モル%に希釈されたPH3
ガス)をマスフローコントローラ54によって流量を7
0SCCMに制御し、これをガス供給口24から供給し
た。さらに、PH3 源50から供給される0.05%P
3 /N2 ガスをマスフローコントローラ64によって
流量を40SCCMに調節し、これを多孔ノズル30の
ガス供給口34から供給した。また、N2 源70から供
給されるN2 ガスをマスフローコントローラ74によっ
て流量を0、50、100、150、200、250お
よび300SCCMのそれぞれに調節し、これを多孔ノ
ズル30のガス供給口34からそれぞれ供給した。
【0037】1回の成膜を行う毎に125枚のウェーハ
12を6.35mm間隔でボート10に搭載した。そし
て、上述した各N2 ガス流量(0、50、100、15
0、200、250、300SCCM)でそれぞれ12
5枚づつ成膜した。各成膜後、搭載された125枚のウ
ェーハ12のうち下から16番目、42番目、68番
目、94番目、および120番目のウェーハ12(計5
枚)を取り出し、それぞれのウェーハ12につきシート
抵抗を各9点ずつ測定して各ウェーハ12の抵抗率をそ
れぞれ求め、これら5枚のウェーハ12の抵抗率からウ
ェーハ12間における抵抗率のばらつきを±%の単位で
求めた。なお、成膜温度は約535℃であり圧力は40
Paであった。また、ボート10を回転させながら19
0分間成膜を行った。
【0038】この結果を図4に示す。図4は、多孔ノズ
ル30に流すN2 ガスの流量とウェーハ12間における
抵抗率のばらつきとの関係を示すグラフである。同図に
示すように、多孔ノズル30のガス供給口34にN2
スを供給せず、PH3 ガスのみを供給した場合にはウェ
ーハ12間における抵抗率のばらつきが約±8%であっ
たものが、多孔ノズル30のガス供給口34にN2 ガス
を追加して供給することによりウェーハ12間における
抵抗率のばらつきを小さくすることができた。
【0039】そして、多孔ノズル30のガス供給口34
に導入するN2 ガスの流量を50SCCM、100SC
CM、150SCCM・・・と変化させて行くと、N2
ガスの流量が200SCCM(多孔ノズル30のガス供
給口34に導入されるPH3ガスとN2 ガスとの総流量
が240SCCM)のときウェーハ12間における抵抗
率のばらつきが約±1.2%と最も小さくなった。した
がって、この実施例で用いられた縦型減圧CVD装置1
00では、多孔ノズル30のガス供給口34に導入する
PH3 ガスとキャリアガス(N2 ガス)との総流量を2
40SCCMに維持することがウェーハ12間における
抵抗率のばらつきを抑制するのに最も好ましい。
【0040】次に、ウェーハ12表面にリンドープポリ
シリコン膜を形成する際、多孔ノズル30に導入するガ
スの総流量を固定し、多孔ノズル30に導入するPH3
ガスの流量を変えた場合のウェーハ12間における抵抗
率のばらつきを確認した。
【0041】すなわち、PH3 源50から多孔ノズル3
0のガス供給口34に供給される(0.05%PH3
2 )ガスの流量をマスフローコントローラ64によっ
て30、35、40、50、60SCCMと変更する一
方、多孔ノズル30のガス供給口34に供給されるPH
3 ガスとN2 ガスとの総流量が240SCCM(図4に
示す最適値)の一定値になるように、N2 源70から供
給されるN2 ガスの流量をマスフローコントローラ74
によって調節して、これら(0.05%PH3/N2
ガスとN2 ガスとを多孔ノズル30のガス供給口34に
供給した。
【0042】1回の成膜を行う毎に125枚のウェーハ
12を6.35mm間隔でボート10に搭載し、上述し
た各流量(30、35、40、50、60SCCM)の
(0.05%PH3 /N2 )ガスを流してそれぞれ12
5枚づつ成膜した。各成膜後、搭載された125枚のウ
ェーハのうち下から16番目、42番目、68番目、9
4番目、および120番目のウェーハ12(計5枚)を
取り出し、それぞれのウェーハ12につき抵抗率を9点
測定して各ウェーハの抵抗率をそれぞれ求め、これら5
枚のウェーハ12の抵抗率の平均値からウェーハ12間
における抵抗率のばらつきを±%の単位で求めた。な
お、成膜温度は約535℃であり圧力は40Paであっ
た。また、ボート12を回転させながら190分間成膜
を行った。
【0043】この結果を図5に示す。図5は多孔ノズル
30に流すガスの総流量を一定(240SCCM)にし
てPH3 ガスの流量を変えた場合の多孔ノズル30のガ
ス供給口34に供給するガス中のPH3 濃度とウェーハ
12間における抵抗率のばらつきとの関係を示すグラフ
である。この結果によれば、多孔ノズル30のガス供給
口34に供給されるPH3 ガスとN2 ガスとの総流量を
240SCCMと一定にすれば、このガス中のPH3
スの流量を30SCCM、35SCCM、・・・、60
SCCMと変えてもウェーハ12間における抵抗率のば
らつきは約±1.2%に維持された。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、多孔ノズルに、原料
ガスと独立してキャリアガスを流量制御して導入可能な
キャリアガス導入手段を設けることにより、多孔ノズル
に導入される原料ガスの流量を一定とした場合であって
も、多孔ノズルに流すキャリアガスの流量を制御するこ
とにより多孔ノズルの複数のガス導出孔からそれぞれ導
出されるガスの流量比率を最適化できる。また、多孔ノ
ズルに導入される原料ガスの流量を変化させた場合であ
っても、多孔ノズルに流すキャリアガスの流量をそれに
応じて制御することにより多孔ノズルの複数のガス導出
孔からそれぞれ導出されるガスの流量比率を最適化でき
る。特に、原料ガスの流量とキャリアガスの流量との総
流量を一定とすることにより、原料ガスの導入量を変化
させて、成膜される膜の特性を変化させても、多孔ノズ
ルの複数のガス導出孔からそれぞれ導出されるガスの流
量比率を均一に保つことができ、被成膜基板間および/
または被成膜基板内において均一な特性が得られる。
【0045】また、多孔ノズル内のガスの流れの下流側
ほど、多孔ノズルのガス導出孔の大きさおよび/または
ガス導出孔の配置密度を大きくすることにより、複数の
ガス導出孔から導出されるガスの流量分布を均一にする
ことができ、被成膜基板間および/または被成膜基板内
において均一な特性が得られる。
【0046】また、多孔ノズルに導入する原料ガスとキ
ャリアガスとの総流量を一定とすることにより、成膜さ
れる膜の特性を変化させるために、多孔ノズルに導入す
る原料ガスの流量を変化させても、多孔ノズルの複数の
ガス導出孔からそれぞれ導出されるガスの流量比率を均
一に保つことができ、被成膜基板間および/または被成
膜基板内において均一な特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の縦型減圧CVD装置を
示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態の多孔ノズルのガス導出
孔の設定方法を説明するための断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態の多孔ノズルのガス導出
孔の設定方法を説明するための模式図である。
【図4】本発明の一実施例において、多孔ノズルに流す
キャリアガスの流量とウェーハ間における抵抗率のばら
つきとの関係を示すグラフである。
【図5】本発明の一実施例における、多孔ノズルに流す
ガスの総流量を一定にしてドープガスの流量を変えた場
合の多孔ノズルに流れるガス中のPH3 濃度とウェーハ
間における抵抗率のばらつきとの関係を示すグラフであ
る。
【図6】従来の縦型減圧CVD装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
2…外部反応管 4…内部反応管 6…ヒータ 8…シャッタ 10…ボート 12…ウェーハ 22…反応管下部 24、34…ガス供給口 26…ガス排気口 30、300…多孔ノズル 32、321、322…ガス導出孔 40…SiH4 源 42…SiH4 配管 44、54、64、74…マスフローコントローラ 46、48、56、58、66、68、76、78…バ
ルブ 50…PH3 源 52、62、63…PH3 配管 70…N2 源 72…N2 配管 82…反応管下部供給用ガス配管 92…多孔ノズル供給用ガス配管 100…減圧CVD装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被成膜基板を収容可能な成膜室と、 前記成膜室内に設けられた多孔ノズルであって、前記多
    孔ノズル内のガスの流れ方向に沿って複数のガス導出孔
    が設けられた多孔ノズルと、 前記多孔ノズルに、成膜に関与する原料ガスを流量制御
    して導入可能な原料ガス導入手段と、 前記多孔ノズルに、キャリアガスを前記原料ガスと独立
    に流量制御して導入可能なキャリアガス導入手段と、 を備えることを特徴とする成膜装置。
  2. 【請求項2】前記多孔ノズル内のガスの流れの下流側ほ
    ど、前記多孔ノズルの前記ガス導出孔の大きさおよび/
    または前記ガス導出孔の配置密度を大きくしたことを特
    徴とする請求項1記載の成膜装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の成膜装置を用いて
    成膜を行う成膜方法であって、前記多孔ノズルに導入す
    る前記原料ガスと前記キャリアガスとの総流量を一定と
    することを特徴とする成膜方法。
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