JPH10188100A

JPH10188100A - 自動販売機の販売口カバー

Info

Publication number: JPH10188100A
Application number: JP34161196A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Fukami; 真一深見
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1996-12-20
Filing date: 1996-12-20
Publication date: 1998-07-21

Abstract

(57)【要約】【課題】缶入り飲料等を販売する自動販売機の外販売
口扉の閉扉時の衝撃音を小さくし、また販売口カバー取
付時の工程を簡略化し、コストを削減することを目的と
する。【解決手段】自動販売機の商品取出部の開口部の下枠
に取り付けられる販売口カバーに設けられるべローズの
前面に、べローズの長さ方向のほぼ全体にわたって突片
を設け、べローズの上面は、前面から背面に向かって下
向きに傾斜したものとする。また、販売口カバーのヒレ
状部分である前面部の裏側から斜め下向きに突出し、そ
の先端が扉成形板と補強板との間に差し込まれる、硬質
で板状の係止部を前面部と一体に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、缶又は瓶入り飲料
等の自動販売機の商品取出部に取り付けられる販売口カ
バーに関するものであり、より詳しくは外販売口扉が閉
じる際の衝撃音を小さくした自動販売機の販売口カバー
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】缶又は瓶入り飲料等の自動販売機は、本
体前面に設けられた前扉に商品取出部を有し、商品取出
部には外販売口扉が開閉自在に取り付けられている。か
かる外販売口扉は、扉下端部を持ち、手前に引き上げる
と開いて、手を離すと閉じるが、閉じた際にこの扉が商
品取出口の枠部に当たって生じる衝撃音が不快感を与え
るため、これを緩和するための工夫が従来よりなされて
いる。

【０００３】図４は、自動販売機の商品取出部に従来取
り付けられていた販売口カバー(40)を示す断面図であ
る。

【０００４】本図に示すように、前扉を構成する扉成形
板(18)と補強板(19)の重なり部分に販売口枠(20)が販売
口枠固定具(21)とネジ(22)を介して固定され、補強板(1
9)の上部には販売口カバー(40)がこれを覆うようにして
取り付けられている。販売口カバー(40)は、背面部(4
1)、ベローズ(45)及び前面部(46)からなり、全体が一体
成形されている。背面部(41)は、補強板(19)の背面を覆
う硬質の板状部分であり、前面部(46)は、軟質で先端が
薄くなっているヒレ状部分であり、ベローズ(45)は中空
の四角柱状であって、その上面には突片(45a）がベロー
ズ(45)の長さ方向に設けられている。前記背面部(41)の
上端部は前方に屈曲してベローズ(45)と連続しており、
突片(45a）の背面は屈曲部分(42)の垂直面と、ベローズ
(45)の上面は屈曲部分(42)の水平面とそれぞれつながっ
ている。

【０００５】背面部(41)は、補強板(19)の背面と部分ａ
において接着されている。また、前面部(46)は、めくれ
防止のために、補強板(19)の前面と部分ｂにおいて接着
されている。接着には、通常、両面テープが用いられ
る。前面部(46)の先端部近くの裏面には、その先端部(4
6a) を販売口枠(20)に密着させるために肉盗み部(48)が
設けられている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の自動販売機の販売口カバーでは、ベローズ(45)
が上記したように四角柱状であって、その一つの面にほ
ぼ直角に外販売口扉(17)が当たるため、衝撃を十分に吸
収できず、なおかなり大きな衝撃音が生じていた。ま
た、前面部(46)を補強板(19)に接着する必要があり、余
分な工程及びコストを要するという問題があった。

【０００７】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、外販売口扉の閉扉時の衝撃音をより小さくすること
ができ、また販売口カバー取付時の工程が簡略化され、
コストも削減される自動販売機の販売口カバーを提供す
ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の自動販売機の販
売口カバーは、缶入り飲料等を販売する自動販売機の商
品取出部の開口部の下枠に装着され、前記商品取出部の
上辺部に回動自在に取り付けられた外販売扉の閉扉衝撃
を緩和するベローズを具備する販売口カバーであって、
請求項１のものは、上記の課題を解決するために、前記
べローズのほぼ中央部に、べローズの長さ方向のほぼ全
体にわたって突片が設けられている。

【０００９】前記べローズの上面は、請求項２に記載の
ように、前面から背面に向かって下向きに傾斜させるの
が好ましい。

【００１０】請求項３のものは、自動販売機の商品取出
部を構成する扉成形板及び補強板の前面を覆う軟質の前
面部の裏側に一体に設けられ、前記扉成形板と補強板と
の間に差し込まれて前記前面部のめくれを防止する、硬
質で板状の係止部を有する。

【００１１】さらに、請求項４のものは、上記請求項１
〜３の全ての特徴を具備する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例につき説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。

【００１３】図１は、本発明の実施例である販売口カバ
ー(30)が装着された自動販売機(A)を示す斜視図であ
り、図２は、その商品取出部(16)を示す断面図であり、
図３は、この商品取出部(16)の開口部の下枠に装着され
た販売口カバー(30)を拡大して示す断面図である。

【００１４】図１に示すように、自動販売機Ａは本体(1
0)の前面に前扉(14)を有し、前扉(14)の上部にはコイン
投入口、商品を選択する選択ボタン等が設けられ、下部
には購買者が買った商品を取り出す商品取出部(16)及び
コイン返却口が設けられている。商品取出部(16)には、
内部の保護等のために外販売口扉(17)が設けられてい
る。

【００１５】図２に示すように、商品取出部(16)の内部
には、シュート(13)を転がり落下してきた缶入り飲料
(B) を受けとめる商品受け部(23)が形成されている。外
販売口扉(17)はその上部が前扉(14)に回動自在に取り付
けられ、手前に引き上げて開けるようになされている。
購買者はこれを開けて、商品受け部(23)から缶入り飲料
(B) を取り出す。

【００１６】商品取出部(16)の開口部の下枠には、販売
口カバー(30)が装着されており、外販売口扉(17)は、閉
じた状態において、その下端部近くが販売口カバー(30)
の上端部に設けられたベローズ(35)に当接する。

【００１７】なお、前扉(14)の下部において、外販売口
扉(17)の後方には、防盗板（15）が回動自在に取り付け
られ、内扉（11）の下部には、内販売扉（12）が回動自
在に設けられている。商品取出部(16)を構成する扉成形
板(18)と補強板(19)には、販売口枠（20）がネジ止めさ
れている。

【００１８】図３に示すように、販売口カバー(30)は、
背面部(31)と前面部(36)とからなり、全体が一体成形さ
れている。背面部(31)は、硬質の板状部分であって補強
板(19)の背面を覆い、前面部(36)は平板で先端部が薄く
なったヒレ状部分であって補強板(19)の前面を覆い、そ
の上端部に連続してベローズ(35)が形成されている。ベ
ローズ(35)及び前面部(36)は軟質である。

【００１９】ベローズ(35)の前面には、この前面の幅方
向のほぼ中央部に、べローズ(35)の長さ方向のほぼ全体
にわたって突片(35a) が設けられている。また、ベロー
ズ(35)の上面は、ベローズ(35)の前面から背面に向かっ
て下向きに傾斜し、その端部は前記背面部(31)の上端部
の屈曲部分(32)につながっている。すなわち、ベローズ
(35)の上面と屈曲部分(32)の水平面とは角度θをなして
おり、ここでθはベローズ(35)の硬度等にもよるが、通
常は２０〜６０度程度に設定するのが好ましい。

【００２０】前面部(36)の裏側には、硬質で板状の係止
部(37)が一体に設けられている。係止部(37)は、前面部
(36)の裏面すなわち扉成形板(18)に対向する面から斜め
下向きに突出しており、その先端部が扉成形板(18)と補
強板(19)との間の隙間に差し込まれる。

【００２１】扉成形板(18)は、上端部が後方に向かって
傾斜しているので、係止部(37)はその先端部と補強板(1
9)とに挟み込まれ、前面部(36)がめくれ上がるのが防止
される。なお、前面部(36)の裏面の先端部寄りには、従
来と同様にその先端部(36a)を販売口枠(20)に密着させ
る目的で肉盗み部(38)が設けられている。

【００２２】背面部(31)は、その上部が補強板(19)に沿
い、下部が鉛直な形状を有している。すなわち補強板(1
9)は、販売口枠(20)の取り付け部位のやや上方で後方に
屈曲し、さらに上方に屈曲して途中からやや前方に傾斜
した形状を有しているので、背面部(31)の上部は、補強
板(19)の傾斜部と同じ角度で前方に傾斜し、上端部(32)
が前方に屈曲している。背面部(31)の鉛直な下部は、下
端部が前方に屈曲し、また中央部よりやや下寄りに、前
方すなわち補強板(19)側に突出した突条(34)を有してい
る。背面部(31)は、前記傾斜部分(a')において補強板(1
9)と接着され、下端部の屈曲部分(33)と突条(34)の先端
は、それぞれ補強板(19)に当接している。

【００２３】本実施例の販売口カバー(30)においては、
ベローズ(35)が、上記のように突片(35a) を有している
ので、外販売口扉(17)の閉扉時に、まず突片(35a) の先
端部において外販売口扉(17)に接触するので従来のよう
な大きな衝撃音を生じない。さらに、ベローズ(35)の上
面が傾斜しているので、外販売口扉(17)が勢いよく閉じ
た場合には、想像線で示したような形状に変形すること
により衝撃を効果的に吸収する。従って、この場合も従
来のような大きな衝撃音は生じない。

【００２４】また、係止部(37)が設けられていることに
より前面部(36)のめくれ上がりが防止され、前面部(36)
を補強板(19)に両面テープ等で接着する工程が省け、コ
スト削減にもつながる。

【００２５】

【発明の効果】上記したように、請求項１の自動販売機
の販売口カバーによれば、外販売口扉の閉扉時の不快な
衝撃音をより小さくすることができ、請求項２のものは
その効果がさらに顕著である。

【００２６】また、請求項３のものによれば、前面部を
めくれ上がり防止のために補強板に接着する工程が省
け、製造コストが削減できる。

【００２７】さらに、請求項４のものは、上記の効果を
いずれも奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る販売口カバーが取り付けられる自
動販売機(A) を示す斜視図である。

【図２】自動販売機(A) の商品取出部(16)を示す断面図
である。

【図３】本発明の実施例である販売口カバー(30)を示す
断面図である。

【図４】従来の販売口カバー(40)を示す断面図である。

【符号の説明】

Ａ ……自動販売機Ｂ ……缶入り飲料ａ、ａ´、ｂ……接着部 10……本体 30、40……販売口カバー 11……内扉 31、41……背面部 12……内販売口扉 32、42……屈曲部分（背面
部上端部） 13……シュート 33、43……屈曲部分（背面
部下端部） 14……前扉 34、44……突条 15……防犯板 35、45……ベローズ 16……商品取出部 35a ……突片 17……外販売扉 36、46……前面部 18……扉成形板 36a 、46a ……前面部の先
端部 19……補強板 37……係止部 20……販売口扉 38、48……肉盗み部 21……販売口扉固定具 22……ネジ 23……商品受け部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】缶入り飲料等を販売する自動販売機の商品
取出部の開口部の下枠に装着され、前記商品取出部の上
辺部に回動自在に取り付けられた外販売扉の閉扉衝撃を
緩和するベローズを具備する販売口カバーであって、前記べローズのほぼ中央部に、べローズの長さ方向のほ
ぼ全体にわたって突片が設けられたことを特徴とする自
動販売機の販売口カバー。
【請求項２】前記べローズの上面が、前面から背面に向
かって下向きに傾斜していることを特徴とする、請求項
１に記載の自動販売機の販売口カバー。
【請求項３】缶入り飲料等を販売する自動販売機の商品
取出部の開口部の下枠に装着され、前記商品取出部の上
辺部に回動自在に取り付けられた外販売扉の閉扉衝撃を
緩和するベローズを具備する販売口カバーであって、自動販売機の商品取出部を構成する扉成形板及び補強板
の前面を覆う軟質の前面部の裏側に一体に設けられ、前
記扉成形板と補強板との間に差し込まれて前記前面部の
めくれを防止する、硬質で板状の係止部を有することを
特徴とする自動販売機の販売口カバー。
【請求項４】前記べローズのほぼ中央部に、べローズの
長さ方向のほぼ全体にわたって突片が設けられ、前記べローズの上面が、前面から背面に向かって下向き
に傾斜していることを特徴とする、請求項３に記載の自
動販売機の販売口カバー。