JPH10184561A - 螺旋状シールの螺旋溝構造 - Google Patents
螺旋状シールの螺旋溝構造Info
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- JPH10184561A JPH10184561A JP22175697A JP22175697A JPH10184561A JP H10184561 A JPH10184561 A JP H10184561A JP 22175697 A JP22175697 A JP 22175697A JP 22175697 A JP22175697 A JP 22175697A JP H10184561 A JPH10184561 A JP H10184561A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C21/00—Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
- F01C21/08—Rotary pistons
- F01C21/0809—Construction of vanes or vane holders
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/08—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C18/10—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C18/107—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member with helical teeth
Landscapes
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 螺旋溝の形成を容易かつ精度よく作成できる
ようにし、さらに螺旋溝と螺旋状シールとの摩擦により
生じる隙間を無くすように螺旋状スプリングの各巻き線
間ピッチを調整できるようにした。 【解決手段】 筒部材1の中に軸部材を装着し、その両
者間に螺旋溝13を設けるとともに螺旋溝13内に螺旋
状シール4を挿入し、筒部材1と軸部材2との相対的な
回転あるいは軸方向移動などによりポンプ作用、流量制
御やモータ作用などを行う螺旋状シールの螺旋溝構造に
おいて、軸部材2の外周または筒部材1の内周に螺旋状
スプリング3を圧入固定することにより、螺旋溝13を
各巻き線間に形成するようにした。
ようにし、さらに螺旋溝と螺旋状シールとの摩擦により
生じる隙間を無くすように螺旋状スプリングの各巻き線
間ピッチを調整できるようにした。 【解決手段】 筒部材1の中に軸部材を装着し、その両
者間に螺旋溝13を設けるとともに螺旋溝13内に螺旋
状シール4を挿入し、筒部材1と軸部材2との相対的な
回転あるいは軸方向移動などによりポンプ作用、流量制
御やモータ作用などを行う螺旋状シールの螺旋溝構造に
おいて、軸部材2の外周または筒部材1の内周に螺旋状
スプリング3を圧入固定することにより、螺旋溝13を
各巻き線間に形成するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒部材内に挿入さ
れた軸部材の外周と筒部材の内周との間に螺旋状シール
を設け、その螺旋状シールの回転(軸部材と筒部材との
相対的な回転に基づく自転または公転を含む)により、
螺旋状シールにより形成される螺旋通路に流体を流して
ポンプ作用、流量制御やモータ作用をするようにした螺
旋状シールの螺旋溝構造に関する。
れた軸部材の外周と筒部材の内周との間に螺旋状シール
を設け、その螺旋状シールの回転(軸部材と筒部材との
相対的な回転に基づく自転または公転を含む)により、
螺旋状シールにより形成される螺旋通路に流体を流して
ポンプ作用、流量制御やモータ作用をするようにした螺
旋状シールの螺旋溝構造に関する。
【0002】また、本発明は、筒部材の孔内に軸部材が
嵌合され、それら両者間に螺旋状溝を設けてその中に螺
旋状シールを挿入し、軸部材または筒部材が軸方向の往
復動または回転移動することにより、筒部材の内周と軸
部材の外周および螺旋状スプリングと螺旋状シールの接
触面間の隙間から流体が洩れるのを防止したり、適切に
制御するようにした螺旋状シールの螺旋溝構造に関す
る。
嵌合され、それら両者間に螺旋状溝を設けてその中に螺
旋状シールを挿入し、軸部材または筒部材が軸方向の往
復動または回転移動することにより、筒部材の内周と軸
部材の外周および螺旋状スプリングと螺旋状シールの接
触面間の隙間から流体が洩れるのを防止したり、適切に
制御するようにした螺旋状シールの螺旋溝構造に関す
る。
【0003】
【従来の技術】筒部材の内周に軸部材を同心状に嵌合し
て、その接合面部分に螺旋通路を形成することにより流
体エネルギーの変換をさせる装置として、(1) 螺旋通路
を流れる流体の圧力あるいは流量を制御するもの、(2)
筒部材と軸部材のうち螺旋通路を形成した方の部材を回
転することにより、螺旋通路中の流体を螺旋通路の進行
方向に押し出させてポンプ作用をさせるもの、(3) 螺旋
通路に圧力流体を流すことにより螺旋通路を形成した方
の部材を回転させてハイドロリックタービンなどの作用
をさせるものがある。
て、その接合面部分に螺旋通路を形成することにより流
体エネルギーの変換をさせる装置として、(1) 螺旋通路
を流れる流体の圧力あるいは流量を制御するもの、(2)
筒部材と軸部材のうち螺旋通路を形成した方の部材を回
転することにより、螺旋通路中の流体を螺旋通路の進行
方向に押し出させてポンプ作用をさせるもの、(3) 螺旋
通路に圧力流体を流すことにより螺旋通路を形成した方
の部材を回転させてハイドロリックタービンなどの作用
をさせるものがある。
【0004】前記の螺旋通路を形成するためには、筒部
材の内周あいるは軸部材の外周に螺旋溝を形成して、そ
の中に螺旋状シールを挿入して各巻き線間に螺旋通路を
形成するようにしている。
材の内周あいるは軸部材の外周に螺旋溝を形成して、そ
の中に螺旋状シールを挿入して各巻き線間に螺旋通路を
形成するようにしている。
【0005】さらに、本願発明者が先に提案した孔部材
と軸部材間の密封構造(特許番号第2516992号)
では、筒部材の内周に軸部材を同心状に挿入して両者の
接合面のどちらかに、螺旋溝を設けてその中に螺旋状シ
ールを挿入させ、軸部材または筒部材を軸方向に往復動
するか、あるいは回転させることにより、筒部材の内周
と軸部材の外周との間の隙間、あるいは螺旋状シールの
各巻き線間の螺旋状隙間から流体が洩れることを防止で
きるようにしている。
と軸部材間の密封構造(特許番号第2516992号)
では、筒部材の内周に軸部材を同心状に挿入して両者の
接合面のどちらかに、螺旋溝を設けてその中に螺旋状シ
ールを挿入させ、軸部材または筒部材を軸方向に往復動
するか、あるいは回転させることにより、筒部材の内周
と軸部材の外周との間の隙間、あるいは螺旋状シールの
各巻き線間の螺旋状隙間から流体が洩れることを防止で
きるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
螺旋状シールを配置するためには、筒部材の内周または
軸部材の外周に螺旋溝を形成しているが、その螺旋溝を
切削加工機械で加工する作業は複雑となり、精度良く加
工することが困難である。
螺旋状シールを配置するためには、筒部材の内周または
軸部材の外周に螺旋溝を形成しているが、その螺旋溝を
切削加工機械で加工する作業は複雑となり、精度良く加
工することが困難である。
【0007】また、螺旋溝内に挿入された螺旋状シール
は、螺旋溝内で溝の深さ方向に移動するため、螺旋溝の
内壁と螺旋状シールの側面とが摩耗して、流体の加圧能
力が低減したり、流体の洩れが生じるという問題もあ
る。
は、螺旋溝内で溝の深さ方向に移動するため、螺旋溝の
内壁と螺旋状シールの側面とが摩耗して、流体の加圧能
力が低減したり、流体の洩れが生じるという問題もあ
る。
【0008】本発明の目的は、螺旋溝の形成を容易かつ
精度良く行うことができるようにすることにある。
精度良く行うことができるようにすることにある。
【0009】本発明の目的は、螺旋溝と螺旋状シールと
の摩耗により生じる隙間をなくすように、切削加工によ
って螺旋溝を形成することなく、螺旋状スプリングの巻
き線間で螺旋溝を形成することにより、各巻き線ピッチ
を調整できるようにすることにある。
の摩耗により生じる隙間をなくすように、切削加工によ
って螺旋溝を形成することなく、螺旋状スプリングの巻
き線間で螺旋溝を形成することにより、各巻き線ピッチ
を調整できるようにすることにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0012】すなわち、本発明の螺旋状シールの螺旋溝
構造は、円筒形状の筒部材とこの筒部材内に相対回転自
在に装着される軸部材とを有し、前記軸部材の外周と前
記筒部材の内周との間に、単条または複数条の螺旋溝を
設けるとともに、前記螺旋溝内に螺旋状シールを挿入
し、前記螺旋状シールの各巻き線間に形成される螺旋通
路に流体を流してポンプ作用、流量制御やモータ作用を
させるようにした螺旋状シールの螺旋溝構造であって、
前記軸部材の外周または筒部材の内周に螺旋状スプリン
グを固定してその螺旋状スプリングの各巻き線間により
前記螺旋溝を構成したことを特徴とする。
構造は、円筒形状の筒部材とこの筒部材内に相対回転自
在に装着される軸部材とを有し、前記軸部材の外周と前
記筒部材の内周との間に、単条または複数条の螺旋溝を
設けるとともに、前記螺旋溝内に螺旋状シールを挿入
し、前記螺旋状シールの各巻き線間に形成される螺旋通
路に流体を流してポンプ作用、流量制御やモータ作用を
させるようにした螺旋状シールの螺旋溝構造であって、
前記軸部材の外周または筒部材の内周に螺旋状スプリン
グを固定してその螺旋状スプリングの各巻き線間により
前記螺旋溝を構成したことを特徴とする。
【0013】また、本発明の螺旋状シールの螺旋溝構造
は、円筒形状の筒部材とこの筒部材内に嵌合される軸部
材とを有し、前記軸部材と前記筒部材との間に、単条ま
たは複数条の螺旋溝を設けるとともに、前記螺旋溝内に
螺旋状シールを挿入し、前記軸部材と前記筒部材との相
対的軸方向移動または回転移動により前記筒部材の内周
と前記軸部材の外周との間の隙間から流体が流れるのを
防止または洩れ量を制御する螺旋状シールの螺旋溝構造
であって、前記軸部材の外周または前記筒部材の内周に
螺旋状スプリングを固定してその螺旋状スプリングの各
巻き線間により前記螺旋溝を構成したことを特徴とす
る。
は、円筒形状の筒部材とこの筒部材内に嵌合される軸部
材とを有し、前記軸部材と前記筒部材との間に、単条ま
たは複数条の螺旋溝を設けるとともに、前記螺旋溝内に
螺旋状シールを挿入し、前記軸部材と前記筒部材との相
対的軸方向移動または回転移動により前記筒部材の内周
と前記軸部材の外周との間の隙間から流体が流れるのを
防止または洩れ量を制御する螺旋状シールの螺旋溝構造
であって、前記軸部材の外周または前記筒部材の内周に
螺旋状スプリングを固定してその螺旋状スプリングの各
巻き線間により前記螺旋溝を構成したことを特徴とす
る。
【0014】本発明にあっては、筒部材の外周に螺旋状
スプリングを設けることにより、この螺旋状スプリング
の巻き線間で螺旋溝を形成するようにし、その螺旋溝の
中に螺旋状シールを挿入するようにしたことから、螺旋
状シールの側面におけるねじれ面やうねり曲面に対応し
た面が螺旋状スプリングの側面にも形成されることか
ら、螺旋状シールの側面が螺旋溝の側面にぴったりと密
着することになり、シール性の向上が達成される。
スプリングを設けることにより、この螺旋状スプリング
の巻き線間で螺旋溝を形成するようにし、その螺旋溝の
中に螺旋状シールを挿入するようにしたことから、螺旋
状シールの側面におけるねじれ面やうねり曲面に対応し
た面が螺旋状スプリングの側面にも形成されることか
ら、螺旋状シールの側面が螺旋溝の側面にぴったりと密
着することになり、シール性の向上が達成される。
【0015】螺旋状スプリングにより螺旋溝を形成する
ようにしたことから、螺旋状スプリングと螺旋状シール
とが摩耗しても、螺旋状スプリングの巻き線それぞれの
軸方向の位置を調整することにより、常にそれぞれの側
面を確実に密着させることができる。
ようにしたことから、螺旋状スプリングと螺旋状シール
とが摩耗しても、螺旋状スプリングの巻き線それぞれの
軸方向の位置を調整することにより、常にそれぞれの側
面を確実に密着させることができる。
【0016】螺旋状スプリングおよび螺旋状シールのピ
ッチや螺旋溝の深さを軸部材に軸方向に沿って変化させ
るようにして、螺旋溝や螺旋通路の断面積を軸方向に沿
って変化させるようにしても良い。
ッチや螺旋溝の深さを軸部材に軸方向に沿って変化させ
るようにして、螺旋溝や螺旋通路の断面積を軸方向に沿
って変化させるようにしても良い。
【0017】本発明の螺旋溝構造は、ガスなどの圧縮性
の流体を加圧するための圧縮機つまりコンプレッサや、
非圧縮性の流体を吐出させるためのポンプとして適用す
ることができ、コンプレッサとして適用する場合には、
螺旋溝や螺旋通路の断面積を軸方向に沿って変化させる
ようにしても良い。
の流体を加圧するための圧縮機つまりコンプレッサや、
非圧縮性の流体を吐出させるためのポンプとして適用す
ることができ、コンプレッサとして適用する場合には、
螺旋溝や螺旋通路の断面積を軸方向に沿って変化させる
ようにしても良い。
【0018】螺旋状スプリングは軸部材あるいは筒部材
のいずれに固定するようにしても良く、螺旋状スプリン
グの数を1つとすることにより、一本の連なった螺旋状
スプリングにより1条つまり単条の螺旋溝を形成し、そ
の中に1本の連なった螺旋状シールを挿入するようにし
ても良く、複数の螺旋状スプリングを軸部材あるいは筒
部材に固定することにより、複数条の螺旋溝を形成する
ようにし、その中に複数本の螺旋状シールを挿入するよ
うにしても良い。
のいずれに固定するようにしても良く、螺旋状スプリン
グの数を1つとすることにより、一本の連なった螺旋状
スプリングにより1条つまり単条の螺旋溝を形成し、そ
の中に1本の連なった螺旋状シールを挿入するようにし
ても良く、複数の螺旋状スプリングを軸部材あるいは筒
部材に固定することにより、複数条の螺旋溝を形成する
ようにし、その中に複数本の螺旋状シールを挿入するよ
うにしても良い。
【0019】ポンプやモータなどとして適用する場合に
は、軸部材と筒部材は一方を他方に対して回転させるよ
うにすれば、いずれを回転させるようにしても良い。
は、軸部材と筒部材は一方を他方に対して回転させるよ
うにすれば、いずれを回転させるようにしても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の螺旋状シールの螺旋溝構造
をポンプに適用した実施の形態を示す。このポンプは、
円筒形状の筒部材1と、この筒部材1の内径よりも外径
が小さく形成され、筒部材1の中に装着される円柱状の
軸部材2とを有している。軸部材2は、図示する場合に
は、筒部材1の中心軸O1 に対して回転中心O2 が偏心
量Eだけ偏心しており、軸部材2が筒部材1の中で回転
駆動されるようになっている。
をポンプに適用した実施の形態を示す。このポンプは、
円筒形状の筒部材1と、この筒部材1の内径よりも外径
が小さく形成され、筒部材1の中に装着される円柱状の
軸部材2とを有している。軸部材2は、図示する場合に
は、筒部材1の中心軸O1 に対して回転中心O2 が偏心
量Eだけ偏心しており、軸部材2が筒部材1の中で回転
駆動されるようになっている。
【0022】軸部材2の外周には、図示するように、断
面四辺形の1本の連なった弾性体製の部材を用いてヘリ
カル状のコイルに形成された螺旋状スプリング3が固定
されている。軸部材2の外周に固定された螺旋状スプリ
ング3によって、軸部材2の外周と螺旋状スプリング3
の各巻き線間には、一条つまり単条の連なった螺旋溝1
3が形成されることになる。この一条の連なった螺旋溝
13内には、螺旋状シール4が径方向に摺動自在に挿入
されている。
面四辺形の1本の連なった弾性体製の部材を用いてヘリ
カル状のコイルに形成された螺旋状スプリング3が固定
されている。軸部材2の外周に固定された螺旋状スプリ
ング3によって、軸部材2の外周と螺旋状スプリング3
の各巻き線間には、一条つまり単条の連なった螺旋溝1
3が形成されることになる。この一条の連なった螺旋溝
13内には、螺旋状シール4が径方向に摺動自在に挿入
されている。
【0023】断面が四辺形の部材を用いてヘリカル状つ
まり螺旋状のコイルとした螺旋状シール4は、各巻き線
の側面にはねじれ面ないしうねり曲面が形成されること
になる。したがって、螺旋状シール4を軸部材2に装着
するために、うねり曲面を有する螺旋溝を軸部材2に切
削加工により形成することは困難であり、特にその螺旋
溝の深さが深い場合には、殆ど不可能である。
まり螺旋状のコイルとした螺旋状シール4は、各巻き線
の側面にはねじれ面ないしうねり曲面が形成されること
になる。したがって、螺旋状シール4を軸部材2に装着
するために、うねり曲面を有する螺旋溝を軸部材2に切
削加工により形成することは困難であり、特にその螺旋
溝の深さが深い場合には、殆ど不可能である。
【0024】図示するように、螺旋状スプリング3を軸
部材2の外周に取り付けることによって、その螺旋状ス
プリング3の巻き線間に螺旋溝13を形成するようにす
ると、螺旋状スプリング3の各巻き線の側面にも螺旋状
シール4の側面に対応したねじれ面ないしうねり曲面が
形成されるので、螺旋状シール4の側面は螺旋溝13の
側面に密着することになり、シール性が向上することに
なる。
部材2の外周に取り付けることによって、その螺旋状ス
プリング3の巻き線間に螺旋溝13を形成するようにす
ると、螺旋状スプリング3の各巻き線の側面にも螺旋状
シール4の側面に対応したねじれ面ないしうねり曲面が
形成されるので、螺旋状シール4の側面は螺旋溝13の
側面に密着することになり、シール性が向上することに
なる。
【0025】螺旋状スプリング3の外周と筒部材1の内
周との間であって、かつ螺旋状シール4の各巻き線間に
は、螺旋通路14が形成されることになり、図1(B)
に示すように、軸部材2が筒部材1に対して偏心して装
着されていることから、軸部材2を筒部材1内で回転さ
せると、螺旋通路14を流れる流体は加圧されることに
なり、ポンプ作用が得られる。つまり、螺旋通路14は
ポンプ室ないし加圧室として機能することになる。同様
に、螺旋溝13のうち螺旋状シール4の内周と螺旋状ス
プリング3の各巻き線間とにより形成される隙間は螺旋
通路を形成することになり、この部分もポンプ室ないし
加圧室として機能することになる。
周との間であって、かつ螺旋状シール4の各巻き線間に
は、螺旋通路14が形成されることになり、図1(B)
に示すように、軸部材2が筒部材1に対して偏心して装
着されていることから、軸部材2を筒部材1内で回転さ
せると、螺旋通路14を流れる流体は加圧されることに
なり、ポンプ作用が得られる。つまり、螺旋通路14は
ポンプ室ないし加圧室として機能することになる。同様
に、螺旋溝13のうち螺旋状シール4の内周と螺旋状ス
プリング3の各巻き線間とにより形成される隙間は螺旋
通路を形成することになり、この部分もポンプ室ないし
加圧室として機能することになる。
【0026】螺旋溝13は、上述したように、軸部材2
の外周に螺旋状スプリング3を固定することにより、螺
旋状スプリング3の各巻き線間により一条に連なって形
成される。螺旋状スプリング3を軸部材2の外周に固定
するには、予め線状の弾性体製の部材を螺旋状つまりコ
イル状に形成した後に、それが軸部材2の外周に圧入さ
れる。螺旋状スプリング3を軸部材2へ圧入することに
より、螺旋状スプリング3と軸部材2の両者間の摩擦に
よってそれらは一体に回転することになる。
の外周に螺旋状スプリング3を固定することにより、螺
旋状スプリング3の各巻き線間により一条に連なって形
成される。螺旋状スプリング3を軸部材2の外周に固定
するには、予め線状の弾性体製の部材を螺旋状つまりコ
イル状に形成した後に、それが軸部材2の外周に圧入さ
れる。螺旋状スプリング3を軸部材2へ圧入することに
より、螺旋状スプリング3と軸部材2の両者間の摩擦に
よってそれらは一体に回転することになる。
【0027】螺旋状スプリング3が軸部材2から外れな
いようにするために、螺旋状スプリング3の端部を軸部
材2の外周にねじ止めするようにしても良い。螺旋状ス
プリング3および螺旋状シール4は、それぞれ硬質ゴ
ム、プラスチック、青銅や鋼などの金属のように弾性変
形可能な部材により形成されている。
いようにするために、螺旋状スプリング3の端部を軸部
材2の外周にねじ止めするようにしても良い。螺旋状ス
プリング3および螺旋状シール4は、それぞれ硬質ゴ
ム、プラスチック、青銅や鋼などの金属のように弾性変
形可能な部材により形成されている。
【0028】図示する筒部材1の一端部に蓋部材6bが
一体となり、他端には蓋部材6aが取り付けられるよう
になっており、蓋部材6bが一体に設けられた筒部材1
と蓋部材6aとによりポンプのハウジングが構成されて
いる。ハウジングを構成する筒部材1の両端部には、流
入口7と流出口8とが設けられ、軸部材2が回転される
と、流入口7から筒部材1内に流体が流入され、軸部材
2の回転により流体が螺旋状シール4によって軸方向に
押されるとともに、螺旋通路14の容積変化により流体
が加圧されて流出口8側に送られ、流出口8を経て外部
に流出されるようになっている。
一体となり、他端には蓋部材6aが取り付けられるよう
になっており、蓋部材6bが一体に設けられた筒部材1
と蓋部材6aとによりポンプのハウジングが構成されて
いる。ハウジングを構成する筒部材1の両端部には、流
入口7と流出口8とが設けられ、軸部材2が回転される
と、流入口7から筒部材1内に流体が流入され、軸部材
2の回転により流体が螺旋状シール4によって軸方向に
押されるとともに、螺旋通路14の容積変化により流体
が加圧されて流出口8側に送られ、流出口8を経て外部
に流出されるようになっている。
【0029】軸部材2の両端にはそれぞれ回転軸9a,
9bが軸部材2に一体に設けられ、回転軸9bは蓋部材
6bの凹部10に取り付けられた軸受11bにより回転
自在に保持され、回転軸9aは蓋部材6aに取り付けら
れた軸受11bにより回転自在に保持されている。それ
ぞれの回転軸9a,9bの中心軸と軸部材2の中心軸は
同心となっており、各回転軸9a,9bは、筒部材1の
中心軸O1 から偏心した中心軸O2 を中心に回転するこ
とになる。
9bが軸部材2に一体に設けられ、回転軸9bは蓋部材
6bの凹部10に取り付けられた軸受11bにより回転
自在に保持され、回転軸9aは蓋部材6aに取り付けら
れた軸受11bにより回転自在に保持されている。それ
ぞれの回転軸9a,9bの中心軸と軸部材2の中心軸は
同心となっており、各回転軸9a,9bは、筒部材1の
中心軸O1 から偏心した中心軸O2 を中心に回転するこ
とになる。
【0030】軸部材2を回転駆動するための回転駆動装
置としては、モータ12が使用されており、軸部材2の
端部に一体に設けられた回転軸9aが軸受11aを貫通
してモータ12に連結されている。図示する場合には、
回転軸9aのみが蓋部材6aから外側に突出しているの
で、突出側の軸受11aは密封性を有するように構成さ
れている。
置としては、モータ12が使用されており、軸部材2の
端部に一体に設けられた回転軸9aが軸受11aを貫通
してモータ12に連結されている。図示する場合には、
回転軸9aのみが蓋部材6aから外側に突出しているの
で、突出側の軸受11aは密封性を有するように構成さ
れている。
【0031】軸部材2の両端部外周には雄ねじ部16が
形成されており、それぞれの雄ねじ部16にはナット1
7が2つずつねじ結合され、これらのナット17により
螺旋状スプリング3の両端は軸部材2に固定され、軸部
材2とともに螺旋状スプリング3は一体に回転する。図
示する場合には、螺旋状スプリング3をねじ部材(図示
せず)を用いて軸部材2に1個所で止め付け、図1
(C)に示すようにナット17に設けられた複数のスト
ッパ18のうち任意のストッパに、螺旋状スプリング3
の端部を係止させることより、螺旋状スプリング3が軸
部材2に対して滑り回転しないようになっている。
形成されており、それぞれの雄ねじ部16にはナット1
7が2つずつねじ結合され、これらのナット17により
螺旋状スプリング3の両端は軸部材2に固定され、軸部
材2とともに螺旋状スプリング3は一体に回転する。図
示する場合には、螺旋状スプリング3をねじ部材(図示
せず)を用いて軸部材2に1個所で止め付け、図1
(C)に示すようにナット17に設けられた複数のスト
ッパ18のうち任意のストッパに、螺旋状スプリング3
の端部を係止させることより、螺旋状スプリング3が軸
部材2に対して滑り回転しないようになっている。
【0032】したがって、螺旋状スプリング3の各巻き
線間のピッチは、リング状のナット17の位置を調整す
ることにより、螺旋状スプリング3が軸方向に押される
ことになり、各巻き線間のピッチが調整される。これに
より、螺旋状シール4と螺旋状スプリング3とが相互の
接触により摩耗しても、螺旋状スプリング3の各巻き線
間のピッチを調整して接触面での隙間の発生をなくすこ
とができる。
線間のピッチは、リング状のナット17の位置を調整す
ることにより、螺旋状スプリング3が軸方向に押される
ことになり、各巻き線間のピッチが調整される。これに
より、螺旋状シール4と螺旋状スプリング3とが相互の
接触により摩耗しても、螺旋状スプリング3の各巻き線
間のピッチを調整して接触面での隙間の発生をなくすこ
とができる。
【0033】図1(A)に示すように、螺旋状スプリン
グ3を構成する断面四辺形の線材の軸方向の寸法つまり
厚み寸法をW3 とし、径方向の寸法つまり幅寸法をD3
とし、螺旋状シール4を構成する線材の同様の厚み寸法
をW4 とし、幅寸法をD4 とすると、W3 とW4 は相互
に同一寸法であり、D3 とD4 は相互に同一寸法となっ
ている。したがって、同一の線材を用いて螺旋状スプリ
ング3と螺旋状シール4とを製造することができる。ま
た、幅寸法D3 とD4 とを同一寸法とすることにより、
螺旋状スプリング3の各巻き線間により形成される螺旋
溝13の溝深さと螺旋状シール4の寸法D4 が一致する
ことから、螺旋状シール4は螺旋溝13内に完全に入り
込むことができる。ただし、螺旋状スプリング3の幅寸
法W3 と螺旋状シール4の幅寸法W4 とを相互に相違さ
せるようにしても良い。
グ3を構成する断面四辺形の線材の軸方向の寸法つまり
厚み寸法をW3 とし、径方向の寸法つまり幅寸法をD3
とし、螺旋状シール4を構成する線材の同様の厚み寸法
をW4 とし、幅寸法をD4 とすると、W3 とW4 は相互
に同一寸法であり、D3 とD4 は相互に同一寸法となっ
ている。したがって、同一の線材を用いて螺旋状スプリ
ング3と螺旋状シール4とを製造することができる。ま
た、幅寸法D3 とD4 とを同一寸法とすることにより、
螺旋状スプリング3の各巻き線間により形成される螺旋
溝13の溝深さと螺旋状シール4の寸法D4 が一致する
ことから、螺旋状シール4は螺旋溝13内に完全に入り
込むことができる。ただし、螺旋状スプリング3の幅寸
法W3 と螺旋状シール4の幅寸法W4 とを相互に相違さ
せるようにしても良い。
【0034】図示する場合には、螺旋状スプリング3の
外周が筒部材1の内周面のうちこれの長手方向に延びる
摺動接触部5の位置で線接触するように、偏心量Eとな
って偏心して軸部材2が筒部材1に対して装着されてお
り、螺旋状スプリング3の前記寸法D3 は螺旋状シール
4の前記寸法D4 と同一なので、図1(B)に示すよう
に、螺旋状シール4は中心軸O2 に対して摺動接触部5
と同一の位相角における軸部材2の外周面と摺動接触部
5aにおいて接触することになる。螺旋状シール4のう
ち軸部材2の摺動接触部5a以外の部分は、図1(B)
において破線で示すように、螺旋状シール4の内面と軸
部材2の外面との間には相互に閉じられた複数の隙間が
形成され、その隙間により螺旋通路13つまり加圧室な
いしポンプ室が形成されることになる。その隙間は摺動
接触部5aに対して180度位相がずれた位置が最も大
きくなっている。
外周が筒部材1の内周面のうちこれの長手方向に延びる
摺動接触部5の位置で線接触するように、偏心量Eとな
って偏心して軸部材2が筒部材1に対して装着されてお
り、螺旋状スプリング3の前記寸法D3 は螺旋状シール
4の前記寸法D4 と同一なので、図1(B)に示すよう
に、螺旋状シール4は中心軸O2 に対して摺動接触部5
と同一の位相角における軸部材2の外周面と摺動接触部
5aにおいて接触することになる。螺旋状シール4のう
ち軸部材2の摺動接触部5a以外の部分は、図1(B)
において破線で示すように、螺旋状シール4の内面と軸
部材2の外面との間には相互に閉じられた複数の隙間が
形成され、その隙間により螺旋通路13つまり加圧室な
いしポンプ室が形成されることになる。その隙間は摺動
接触部5aに対して180度位相がずれた位置が最も大
きくなっている。
【0035】そして、螺旋状シール4の各巻き線相互間
であって筒部材1の内面と軸部材2の外面との間に形成
される螺旋通路14は、螺旋通路13と同様に摺動接触
部5の部分で閉じられている。
であって筒部材1の内面と軸部材2の外面との間に形成
される螺旋通路14は、螺旋通路13と同様に摺動接触
部5の部分で閉じられている。
【0036】このような構造のポンプを用いてモータ1
2の機械的エネルギーを流体のエネルギーに変換するに
は、モータ12により軸部材2を回転させる。それぞれ
の螺旋通路13,14のうち、流入口7に最も近い螺旋
通路は流入口7に連通しており、流出口8に最も近い螺
旋通路は流出口8に連通しており、それ以外の螺旋通路
は上述したように閉じられている。軸部材2の回転に伴
って螺旋状シール4は径方向に摺動することになり、流
入口7に最も近い螺旋通路13,14内に流入した流体
は軸部材2の回転により順次、図1(A)において右側
の流出口8にねじ送りされ、加圧されることになる。加
圧された流体は流出口8から外部に流出される。
2の機械的エネルギーを流体のエネルギーに変換するに
は、モータ12により軸部材2を回転させる。それぞれ
の螺旋通路13,14のうち、流入口7に最も近い螺旋
通路は流入口7に連通しており、流出口8に最も近い螺
旋通路は流出口8に連通しており、それ以外の螺旋通路
は上述したように閉じられている。軸部材2の回転に伴
って螺旋状シール4は径方向に摺動することになり、流
入口7に最も近い螺旋通路13,14内に流入した流体
は軸部材2の回転により順次、図1(A)において右側
の流出口8にねじ送りされ、加圧されることになる。加
圧された流体は流出口8から外部に流出される。
【0037】図示するように、軸部材2を筒部材1の中
に偏心させて装着することにより、摺動接触部5では螺
旋状スプリング3が接触し、この位置における螺旋状シ
ール4の内面が軸部材2にも接触するようにしたことか
ら、流体を高い圧力にまで加圧することができる。ただ
し、高い圧力で加圧しない場合には、偏心させることな
く、螺旋状スプリング3の外周と筒部材1の内周とを同
一の隙間に設定するようにしても良い。
に偏心させて装着することにより、摺動接触部5では螺
旋状スプリング3が接触し、この位置における螺旋状シ
ール4の内面が軸部材2にも接触するようにしたことか
ら、流体を高い圧力にまで加圧することができる。ただ
し、高い圧力で加圧しない場合には、偏心させることな
く、螺旋状スプリング3の外周と筒部材1の内周とを同
一の隙間に設定するようにしても良い。
【0038】また、図示する場合には、モータ12によ
り軸部材2を回転させて螺旋状シール4によってポンプ
作用をさせるようにしているが、回転軸9bにモータ1
2を連結することなく、圧力流体を流入口7から筒部材
1の中に流入し、螺旋状シール4の各巻き線間の螺旋通
路14および螺旋状スプリング3の各巻き線間の螺旋通
路13に流体を流すことにより、軸部材2を回転させる
モータとすることができる。
り軸部材2を回転させて螺旋状シール4によってポンプ
作用をさせるようにしているが、回転軸9bにモータ1
2を連結することなく、圧力流体を流入口7から筒部材
1の中に流入し、螺旋状シール4の各巻き線間の螺旋通
路14および螺旋状スプリング3の各巻き線間の螺旋通
路13に流体を流すことにより、軸部材2を回転させる
モータとすることができる。
【0039】さらに螺旋通路14,13aに圧力流体を
流すとともに、モータ12の回転を制御して軸部材2を
回転させることにより、螺旋通路を流れる流体流量や流
体圧力を制御することができる。
流すとともに、モータ12の回転を制御して軸部材2を
回転させることにより、螺旋通路を流れる流体流量や流
体圧力を制御することができる。
【0040】また、螺旋状シール4と螺旋状スプリング
3との接触面間隙を変化させ、流入口7からの圧力流体
をその螺旋溝における隙間をも通すことにより、流体の
減圧または流量制御することもできる。
3との接触面間隙を変化させ、流入口7からの圧力流体
をその螺旋溝における隙間をも通すことにより、流体の
減圧または流量制御することもできる。
【0041】次に、実施の形態2である螺旋状シールの
螺旋溝構造について図2により説明する。
螺旋溝構造について図2により説明する。
【0042】この実施の形態では、軸方向両端が蓋部材
6a,6bにより閉じられた円筒状の筒部材1の中に、
円柱状の軸部材2が筒部材1の中心軸O1 に対して偏心
量Eだけ偏心させて挿入されている。軸部材2に一体に
設けられた支軸9a,9bは図2(B)に示すように、
筒部材1の中心軸O1 と同心となっており、軸部材2に
対しては偏心量Eで偏心している。そして、筒部材1の
内周に螺旋溝13が形成され、その中に螺旋状シール4
が挿入され、螺旋状シール4の各巻き線間に螺旋通路1
4が形成されている。
6a,6bにより閉じられた円筒状の筒部材1の中に、
円柱状の軸部材2が筒部材1の中心軸O1 に対して偏心
量Eだけ偏心させて挿入されている。軸部材2に一体に
設けられた支軸9a,9bは図2(B)に示すように、
筒部材1の中心軸O1 と同心となっており、軸部材2に
対しては偏心量Eで偏心している。そして、筒部材1の
内周に螺旋溝13が形成され、その中に螺旋状シール4
が挿入され、螺旋状シール4の各巻き線間に螺旋通路1
4が形成されている。
【0043】筒部材1を支軸9a,9bの回りに回転さ
せることにより、筒部材1は軸部材2に対して偏心回転
することになり、螺旋状シール4の各巻き線間に形成さ
れる螺旋通路14を流れる流体を加圧し、ポンプ作用を
するようになっている。筒部材1の中心軸O1 と軸部材
2の中心軸O2 とを偏心させたのは、図1に示す場合と
同様の理由であり、筒部材1を軸部材2に対して同心回
転させる場合にも、前記実施の形態と同様に本発明を適
用することができる。
せることにより、筒部材1は軸部材2に対して偏心回転
することになり、螺旋状シール4の各巻き線間に形成さ
れる螺旋通路14を流れる流体を加圧し、ポンプ作用を
するようになっている。筒部材1の中心軸O1 と軸部材
2の中心軸O2 とを偏心させたのは、図1に示す場合と
同様の理由であり、筒部材1を軸部材2に対して同心回
転させる場合にも、前記実施の形態と同様に本発明を適
用することができる。
【0044】図2に示された螺旋溝13は、筒部材1の
内周に圧入された螺旋状スプリング3の各巻き線間によ
って形成されている。この螺旋状スプリング3の両端
は、筒部材1の両端部の内周面に形成された雌ねじ21
にリング状の止めねじ22を2つずつねじ結合すること
によって筒部材1内に固定されている。このように、螺
旋状スプリング3を筒部材1に固定することにより、螺
旋状スプリング3は筒部材1と一体に回転する。
内周に圧入された螺旋状スプリング3の各巻き線間によ
って形成されている。この螺旋状スプリング3の両端
は、筒部材1の両端部の内周面に形成された雌ねじ21
にリング状の止めねじ22を2つずつねじ結合すること
によって筒部材1内に固定されている。このように、螺
旋状スプリング3を筒部材1に固定することにより、螺
旋状スプリング3は筒部材1と一体に回転する。
【0045】図示するように、螺旋状スプリング3が筒
部材1に対して滑り回転しないように、螺旋状スプリン
グ3の端部を筒部材1にねじ止めし、リング状の止めね
じ22に複数のストッパを図1(C)と同様に設けるこ
とにより、螺旋状スプリング3の端部を任意の位置のス
トッパに係止させて、螺旋状スプリング3が筒部材1に
対して滑り回転しないようにしている。このように、螺
旋状スプリング3をリング状の止めねじ22により固定
しているので、螺旋状スプリング3の各巻き線間のピッ
チは、止めねじ22の位置を調整することにより、螺旋
状スプリング3が軸方向に押されて各巻き線間のピッチ
が調整される。これにより、螺旋状シール4と螺旋状ス
プリング3がそれらの接触面で摩耗したときに、螺旋状
スプリング3の各巻き線間のピッチを調整することがで
きる。
部材1に対して滑り回転しないように、螺旋状スプリン
グ3の端部を筒部材1にねじ止めし、リング状の止めね
じ22に複数のストッパを図1(C)と同様に設けるこ
とにより、螺旋状スプリング3の端部を任意の位置のス
トッパに係止させて、螺旋状スプリング3が筒部材1に
対して滑り回転しないようにしている。このように、螺
旋状スプリング3をリング状の止めねじ22により固定
しているので、螺旋状スプリング3の各巻き線間のピッ
チは、止めねじ22の位置を調整することにより、螺旋
状スプリング3が軸方向に押されて各巻き線間のピッチ
が調整される。これにより、螺旋状シール4と螺旋状ス
プリング3がそれらの接触面で摩耗したときに、螺旋状
スプリング3の各巻き線間のピッチを調整することがで
きる。
【0046】軸部材2の軸方向両端には支軸9a,9b
が設けられており、それぞれの支軸9a,9bは蓋部材
6a,6bに形成された貫通孔23a,23bを貫通し
て、固定台24に固定された支持部材25a,25bに
固定されている。
が設けられており、それぞれの支軸9a,9bは蓋部材
6a,6bに形成された貫通孔23a,23bを貫通し
て、固定台24に固定された支持部材25a,25bに
固定されている。
【0047】蓋部材6a,6bの貫通孔23a,23b
には密封性を有する軸受11a,11bが設けられ、筒
部材1が回転可能に保持されており、筒部材1が支軸9
a,9bを中心に回転されるようになっている。
には密封性を有する軸受11a,11bが設けられ、筒
部材1が回転可能に保持されており、筒部材1が支軸9
a,9bを中心に回転されるようになっている。
【0048】筒部材1を回転させるため、筒部材1の外
周に環状歯車26が設けられ、この歯車26には、モー
タ12により駆動される歯車27が噛み合っている。各
支軸9a,9bには、蓋部材6a,6bを挟んでそれぞ
れの両側を連通する流入路7aと流出路8aとがそれぞ
れ形成され、流入路7aから螺旋通路13,14を介し
て流出路8aに流体が流れるようになっている。
周に環状歯車26が設けられ、この歯車26には、モー
タ12により駆動される歯車27が噛み合っている。各
支軸9a,9bには、蓋部材6a,6bを挟んでそれぞ
れの両側を連通する流入路7aと流出路8aとがそれぞ
れ形成され、流入路7aから螺旋通路13,14を介し
て流出路8aに流体が流れるようになっている。
【0049】図2に示されたポンプでは、モータ12に
より筒部材1が支軸9a,9bの回りに回転されて、そ
の回転により螺旋状シール4が軸部材2の回りを偏心回
転することになるので、図1に示す場合と同様に、螺旋
状シール4に流体が軸方向に加圧されて流れることにな
る。
より筒部材1が支軸9a,9bの回りに回転されて、そ
の回転により螺旋状シール4が軸部材2の回りを偏心回
転することになるので、図1に示す場合と同様に、螺旋
状シール4に流体が軸方向に加圧されて流れることにな
る。
【0050】図2に示す場合には、螺旋状シール4によ
ってポンプ作用を行わせるようにしているが、筒部材1
にモータ12を連結させることなく、圧力流体を流入路
7aから筒部材1の中に供給し、螺旋状シール4の各巻
き線間の螺旋通路13,14に流して、流出路8aから
流出するようにすれば、筒部材1を回転させるモータと
なる。また、流入路7aからの圧力流体を螺旋状シール
4の各巻き線間の螺旋通路に流すとともに、モータ12
の回転を制御して筒部材1を回転させることにより、螺
旋通路を流れる流体流量や流体圧を制御することができ
る。
ってポンプ作用を行わせるようにしているが、筒部材1
にモータ12を連結させることなく、圧力流体を流入路
7aから筒部材1の中に供給し、螺旋状シール4の各巻
き線間の螺旋通路13,14に流して、流出路8aから
流出するようにすれば、筒部材1を回転させるモータと
なる。また、流入路7aからの圧力流体を螺旋状シール
4の各巻き線間の螺旋通路に流すとともに、モータ12
の回転を制御して筒部材1を回転させることにより、螺
旋通路を流れる流体流量や流体圧を制御することができ
る。
【0051】図3〜図7は図1に示した螺旋状シールの
螺旋溝構造の変形例であり、この場合には、軸部材2の
外周には2本の螺旋状スプリング3a,3bが固定さ
れ、これらの螺旋状スプリング3a,3bにより形成さ
れる螺旋溝13の中に2本の螺旋状シール4a,4bが
挿入されている。つまり、2条の螺旋状スプリング3
a,3bにより2条の螺旋溝13が形成され、それぞれ
の螺旋溝13に螺旋状シール4a,4bが挿入されてい
る。螺旋状スプリングと螺旋状シールは、前述した場合
と同様に、硬質ゴム、プラスチック、青銅や鋼などの金
属のように、弾性変形可能な部材により形成されてい
る。
螺旋溝構造の変形例であり、この場合には、軸部材2の
外周には2本の螺旋状スプリング3a,3bが固定さ
れ、これらの螺旋状スプリング3a,3bにより形成さ
れる螺旋溝13の中に2本の螺旋状シール4a,4bが
挿入されている。つまり、2条の螺旋状スプリング3
a,3bにより2条の螺旋溝13が形成され、それぞれ
の螺旋溝13に螺旋状シール4a,4bが挿入されてい
る。螺旋状スプリングと螺旋状シールは、前述した場合
と同様に、硬質ゴム、プラスチック、青銅や鋼などの金
属のように、弾性変形可能な部材により形成されてい
る。
【0052】その他の構造は図1に示す場合と同様であ
り、図3〜図7にあっては、図1における部材と共通す
る部材には同一の符号が付されている。
り、図3〜図7にあっては、図1における部材と共通す
る部材には同一の符号が付されている。
【0053】筒部材1の両端には蓋部材6a,6bが配
置されており、これらの蓋部材6a,6bを8本のボル
ト31により連結することにより、筒部材1と蓋部材6
a,6bとによりポンプハウジングが形成されている。
軸部材2の両端にこれに一体に設けられた回転軸9a,
9bにはそれぞれストッパ17a,17bが設けられ、
螺旋状スプリング3a,3bが軸部材2に固定されるよ
うになっている。
置されており、これらの蓋部材6a,6bを8本のボル
ト31により連結することにより、筒部材1と蓋部材6
a,6bとによりポンプハウジングが形成されている。
軸部材2の両端にこれに一体に設けられた回転軸9a,
9bにはそれぞれストッパ17a,17bが設けられ、
螺旋状スプリング3a,3bが軸部材2に固定されるよ
うになっている。
【0054】2本のそれぞれの螺旋状スプリング3a,
3bは、それぞれ厚み寸法がW30であり、幅寸法がD30
である断面四辺形の帯状の金属製の部材を螺旋状つまり
コイル状に巻き付けることにより形成されており、2本
の螺旋状シール4a,4bも同様の寸法を有する部材を
螺旋状に巻き付けることにより形成されている。ただ
し、螺旋の内外径は螺旋状シール4a,4bの方が螺旋
状スプリング3a,3bよりも大きく設定されている。
3bは、それぞれ厚み寸法がW30であり、幅寸法がD30
である断面四辺形の帯状の金属製の部材を螺旋状つまり
コイル状に巻き付けることにより形成されており、2本
の螺旋状シール4a,4bも同様の寸法を有する部材を
螺旋状に巻き付けることにより形成されている。ただ
し、螺旋の内外径は螺旋状シール4a,4bの方が螺旋
状スプリング3a,3bよりも大きく設定されている。
【0055】図3〜図7に示す場合には、螺旋状スプリ
ング3a,3bの寸法W30に比して寸法D30が、図1お
よび図2に示す場合よりも大きく設定されており、螺旋
状スプリング3a,3bにより形成される螺旋溝13は
それぞれ相対的に深い溝となっている。このような深い
溝を軸部材2に切削加工により形成する場合には、螺旋
状シール4a,4bの側面に形成されたねじれ面やうね
り曲面に対応するねじれ面やうねり曲面を螺旋溝の側面
に形成することは、現実的には不可能である。これに対
して、螺旋状スプリング3a,3bを軸部材2の外周に
取り付けることにより、図示するように、螺旋溝13を
形成すると、螺旋溝13の側面には螺旋状シール4a,
4bの側面のうねり曲面に対応したうねり曲面が形成さ
れることになり、高いシール性を有する螺旋溝が得られ
ることになる。
ング3a,3bの寸法W30に比して寸法D30が、図1お
よび図2に示す場合よりも大きく設定されており、螺旋
状スプリング3a,3bにより形成される螺旋溝13は
それぞれ相対的に深い溝となっている。このような深い
溝を軸部材2に切削加工により形成する場合には、螺旋
状シール4a,4bの側面に形成されたねじれ面やうね
り曲面に対応するねじれ面やうねり曲面を螺旋溝の側面
に形成することは、現実的には不可能である。これに対
して、螺旋状スプリング3a,3bを軸部材2の外周に
取り付けることにより、図示するように、螺旋溝13を
形成すると、螺旋溝13の側面には螺旋状シール4a,
4bの側面のうねり曲面に対応したうねり曲面が形成さ
れることになり、高いシール性を有する螺旋溝が得られ
ることになる。
【0056】図6および7にあっては、軸部材2に固定
される2条の螺旋状スプリング3a,3bのうち、一方
の螺旋状スプリング3aが実線で示され、他方の螺旋状
スプリング3bが二点鎖線で示されている。このよう
に、一方の螺旋状スプリング3aの巻き線間に他方の螺
旋状スプリング3bの巻き線が位置するようになってお
り、それぞれのスプリング3a,3bの端部は相互に軸
部材2の中心に対して180度の位相となってずれてい
る。
される2条の螺旋状スプリング3a,3bのうち、一方
の螺旋状スプリング3aが実線で示され、他方の螺旋状
スプリング3bが二点鎖線で示されている。このよう
に、一方の螺旋状スプリング3aの巻き線間に他方の螺
旋状スプリング3bの巻き線が位置するようになってお
り、それぞれのスプリング3a,3bの端部は相互に軸
部材2の中心に対して180度の位相となってずれてい
る。
【0057】同様に、2条の螺旋状スプリング3a,3
bにより形成される2条の螺旋溝13内には、相互に端
部の位相が軸部材2の中心に対して180度の位相とな
って2条の螺旋状シール4a,4bが挿入されている。
bにより形成される2条の螺旋溝13内には、相互に端
部の位相が軸部材2の中心に対して180度の位相とな
って2条の螺旋状シール4a,4bが挿入されている。
【0058】図示する場合には、螺旋状スプリングおよ
び螺旋状シールがそれぞれ2条ずつ設けられた場合を示
すが、3条ずつあるいはそれ以上の複数条に螺旋状スプ
リングおよび螺旋状シールを設けるようにしても良い。
び螺旋状シールがそれぞれ2条ずつ設けられた場合を示
すが、3条ずつあるいはそれ以上の複数条に螺旋状スプ
リングおよび螺旋状シールを設けるようにしても良い。
【0059】さらに、これらを複数条設ける場合であっ
ても、図2に示すように、筒部材1の内面に螺旋状スプ
リングを固定して筒部材1を回転させるようにすること
も可能である。
ても、図2に示すように、筒部材1の内面に螺旋状スプ
リングを固定して筒部材1を回転させるようにすること
も可能である。
【0060】前述したそれぞれの実施の形態にあって
は、螺旋状スプリングと螺旋状シールがそれぞれ同一の
ピッチとなり、螺旋溝の深さも一定となっているが、そ
れぞれのピッチを軸方向の位置に応じて変化させるよう
にしても良い。また、螺旋通路13,14の径方向の寸
法つまり通路の深さを漸次変化させるようにして、螺旋
通路13,14の断面積を漸次変化させるようにしても
良い。
は、螺旋状スプリングと螺旋状シールがそれぞれ同一の
ピッチとなり、螺旋溝の深さも一定となっているが、そ
れぞれのピッチを軸方向の位置に応じて変化させるよう
にしても良い。また、螺旋通路13,14の径方向の寸
法つまり通路の深さを漸次変化させるようにして、螺旋
通路13,14の断面積を漸次変化させるようにしても
良い。
【0061】このように、螺旋状スプリングと螺旋状シ
ールとの組合せにおいて、少なくとも一方を軸方向の厚
み寸法や径方向の幅寸法つまり深さ寸法を、軸方向に沿
って徐々に拡大させるようにしたり縮小させるようにし
て螺旋通路13,14の断面積を軸方向に沿って変化さ
せるようにすれば、ガスなどの圧縮性流体のポンピング
を行うためのコンプレッサとして有利となり、さらに液
体の増圧比を拡大させる際にも有利となる。
ールとの組合せにおいて、少なくとも一方を軸方向の厚
み寸法や径方向の幅寸法つまり深さ寸法を、軸方向に沿
って徐々に拡大させるようにしたり縮小させるようにし
て螺旋通路13,14の断面積を軸方向に沿って変化さ
せるようにすれば、ガスなどの圧縮性流体のポンピング
を行うためのコンプレッサとして有利となり、さらに液
体の増圧比を拡大させる際にも有利となる。
【0062】図8は本発明のさらに他の実施の形態であ
る螺旋状シールの螺旋溝構造を示す図であり、この実施
の形態は、螺旋状シールに密封機能をもたせたものであ
る。
る螺旋状シールの螺旋溝構造を示す図であり、この実施
の形態は、螺旋状シールに密封機能をもたせたものであ
る。
【0063】円柱状の軸部材52が、円筒状の筒部材5
1の孔内に同心状に嵌合され、軸方向に往復動するよう
になっており、軸部材52の外周に設けた螺旋溝53内
に螺旋状シール4が挿入されている。この螺旋状シール
4により筒部材51の内周と軸部材52の外周との間の
密封が保たれるようになっている。螺旋溝53は、軸部
材52の両端部を除いた中央部分に複数回巻きとなるよ
うに設けられており、この巻き数は用途に応じて任意と
することができ、密封圧力が大きい程巻き数を多くする
ことになる。
1の孔内に同心状に嵌合され、軸方向に往復動するよう
になっており、軸部材52の外周に設けた螺旋溝53内
に螺旋状シール4が挿入されている。この螺旋状シール
4により筒部材51の内周と軸部材52の外周との間の
密封が保たれるようになっている。螺旋溝53は、軸部
材52の両端部を除いた中央部分に複数回巻きとなるよ
うに設けられており、この巻き数は用途に応じて任意と
することができ、密封圧力が大きい程巻き数を多くする
ことになる。
【0064】螺旋溝53は次のように構成されている。
軸部材52の外周に螺旋状スプリング3を圧入して、螺
旋状スプリング3の各巻き線間を螺旋溝53に形成す
る。螺旋状スプリング3は、軸部材52への圧入による
軸部材との摩擦によりそれらは一体に回転するが、螺旋
状スプリング3の端部は軸部材52の外周にねじ部材を
用いて止め付けるようにしても良い。螺旋状スプリング
3および螺旋状シール4は、前述した場合と同様に、硬
質ゴム、プラスチック、および青銅や鋼などの金属のよ
うに弾性変形可能な部材により形成されている。
軸部材52の外周に螺旋状スプリング3を圧入して、螺
旋状スプリング3の各巻き線間を螺旋溝53に形成す
る。螺旋状スプリング3は、軸部材52への圧入による
軸部材との摩擦によりそれらは一体に回転するが、螺旋
状スプリング3の端部は軸部材52の外周にねじ部材を
用いて止め付けるようにしても良い。螺旋状スプリング
3および螺旋状シール4は、前述した場合と同様に、硬
質ゴム、プラスチック、および青銅や鋼などの金属のよ
うに弾性変形可能な部材により形成されている。
【0065】螺旋状スプリング3の両端は、軸部材52
の両端外周に形成された雄ねじ部56にナット57を2
つずつねじ結合することにより固定されている。このよ
うに、螺旋状スプリング3を軸部材52に固定すること
により、両者は一体に回転する。螺旋状スプリング3の
端部を軸部材52にピンやねじ部材を用いて止め付ける
ようにし、ナット57に複数のストッパを図1(C)に
示すように設けることにより、螺旋状スプリング3の端
部が任意の位置のストッパに係止されるようにして、螺
旋状スプリング3の軸部材52に対する滑り回転をなく
すようにしている。
の両端外周に形成された雄ねじ部56にナット57を2
つずつねじ結合することにより固定されている。このよ
うに、螺旋状スプリング3を軸部材52に固定すること
により、両者は一体に回転する。螺旋状スプリング3の
端部を軸部材52にピンやねじ部材を用いて止め付ける
ようにし、ナット57に複数のストッパを図1(C)に
示すように設けることにより、螺旋状スプリング3の端
部が任意の位置のストッパに係止されるようにして、螺
旋状スプリング3の軸部材52に対する滑り回転をなく
すようにしている。
【0066】このように、螺旋状スプリング3はナット
57により固定されているので、螺旋状スプリング3の
各巻き線間のピッチは、ナット57のねじ止め位置を調
整することにより、螺旋状スプリング3が軸方向に押さ
れて各巻き線間のピッチが調整される。これにより、螺
旋状シール4や螺旋状スプリング3がそれらの接触面で
摩耗したときには、螺旋状スプリング3の各巻き線間の
ピッチを調整して接触面での隙間をなくすことができ
る。
57により固定されているので、螺旋状スプリング3の
各巻き線間のピッチは、ナット57のねじ止め位置を調
整することにより、螺旋状スプリング3が軸方向に押さ
れて各巻き線間のピッチが調整される。これにより、螺
旋状シール4や螺旋状スプリング3がそれらの接触面で
摩耗したときには、螺旋状スプリング3の各巻き線間の
ピッチを調整して接触面での隙間をなくすことができ
る。
【0067】また、螺旋状シール4と螺旋状スプリング
3との接触面隙間を調整することにより、流体の洩れ量
を制御することが可能となる。
3との接触面隙間を調整することにより、流体の洩れ量
を制御することが可能となる。
【0068】図8に示す密封構造において、筒部材51
内を軸部材52が軸方向に往復動したときには、螺旋状
シール4により軸部材52の外周と筒部材51の内周と
の間の密封が保たれる。この場合には、軸部材52と筒
部材51の間の隙間は微小であるので、螺旋状シール4
の各巻き線間を流体が洩れることがない。螺旋状シール
4の各巻き線間に螺旋状の微小隙間があったとしても、
螺旋状シールは複数回巻き付けられており、洩れようと
する流体は軸部材の運動方向に平行に流れることはでき
ず、長い螺旋状の隙間に沿って流れるため、大きな流れ
抵抗による圧力損失を生ずる。また、軸部材が軸方向に
往復移動する場合、螺旋状シールの一端部側の巻き線部
と他端部側の巻き線部とでは差圧が常に変化しており、
これにより更に流れが攪拌され、益々流れ抵抗が大きく
なる。このような状態で、軸部材52は螺旋状シール4
の巻き線方向にほぼ直角に高速で移動するので密封に問
題はない。
内を軸部材52が軸方向に往復動したときには、螺旋状
シール4により軸部材52の外周と筒部材51の内周と
の間の密封が保たれる。この場合には、軸部材52と筒
部材51の間の隙間は微小であるので、螺旋状シール4
の各巻き線間を流体が洩れることがない。螺旋状シール
4の各巻き線間に螺旋状の微小隙間があったとしても、
螺旋状シールは複数回巻き付けられており、洩れようと
する流体は軸部材の運動方向に平行に流れることはでき
ず、長い螺旋状の隙間に沿って流れるため、大きな流れ
抵抗による圧力損失を生ずる。また、軸部材が軸方向に
往復移動する場合、螺旋状シールの一端部側の巻き線部
と他端部側の巻き線部とでは差圧が常に変化しており、
これにより更に流れが攪拌され、益々流れ抵抗が大きく
なる。このような状態で、軸部材52は螺旋状シール4
の巻き線方向にほぼ直角に高速で移動するので密封に問
題はない。
【0069】図8に示す場合には、軸部材52の外周に
螺旋状スプリング3を圧入して各巻き線間に螺旋溝53
を形成するようにしたが、筒部材51の内周に螺旋状ス
プリング3を圧入して各巻き線間に螺旋溝53を形成す
るようにしても良い。その場合には、螺旋状スプリング
3の固定は、図2に示す場合と同様にすれば、図8に示
す場合と同様に密封作用が得られる。
螺旋状スプリング3を圧入して各巻き線間に螺旋溝53
を形成するようにしたが、筒部材51の内周に螺旋状ス
プリング3を圧入して各巻き線間に螺旋溝53を形成す
るようにしても良い。その場合には、螺旋状スプリング
3の固定は、図2に示す場合と同様にすれば、図8に示
す場合と同様に密封作用が得られる。
【0070】また、図8に示す場合には、筒部材51と
軸部材52との相対運動が、シリンダ内のピストン運動
のように軸方向に往復移動するものであったが、その相
対運動が回転であっても同様に適用することができ、両
者間を密封することができる。この場合には、螺旋状シ
ール4は洩れ方向と反対方向にスクリューポンプ作用を
させる向きに配置され、各巻き線間を流体が洩れないよ
うにする。
軸部材52との相対運動が、シリンダ内のピストン運動
のように軸方向に往復移動するものであったが、その相
対運動が回転であっても同様に適用することができ、両
者間を密封することができる。この場合には、螺旋状シ
ール4は洩れ方向と反対方向にスクリューポンプ作用を
させる向きに配置され、各巻き線間を流体が洩れないよ
うにする。
【0071】さらに、筒部材51と軸部材52とを相対
運動させることなく両者を固定状態にしても、単純に螺
旋状スプリング3と螺旋状シール4との接触面間隔を容
易に調整することができるので、螺旋状シール4の各巻
き線間に形成される螺旋通路、および螺旋状スプリング
3と螺旋状シール4との接触面間隔での流れ抵抗により
圧力損失を生じさせ、流量調整および圧力調整を行うこ
とができる。なお、図8に示す場合においても、螺旋状
スプリング3と螺旋状シール4とを複数条ずつ設けるよ
うにしても良い。
運動させることなく両者を固定状態にしても、単純に螺
旋状スプリング3と螺旋状シール4との接触面間隔を容
易に調整することができるので、螺旋状シール4の各巻
き線間に形成される螺旋通路、および螺旋状スプリング
3と螺旋状シール4との接触面間隔での流れ抵抗により
圧力損失を生じさせ、流量調整および圧力調整を行うこ
とができる。なお、図8に示す場合においても、螺旋状
スプリング3と螺旋状シール4とを複数条ずつ設けるよ
うにしても良い。
【0072】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0073】たとえば、螺旋状スプリングおよび螺旋状
シールのそれぞれは、金属製の部材を用いてそれを螺旋
状に曲げ形成するようにしても良く、ゴムや樹脂を用い
る場合には、それを成形金型を用いてコイル状に成形す
るようにしても良い。
シールのそれぞれは、金属製の部材を用いてそれを螺旋
状に曲げ形成するようにしても良く、ゴムや樹脂を用い
る場合には、それを成形金型を用いてコイル状に成形す
るようにしても良い。
【0074】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0075】(1).筒部材内に軸部材を装着しそれらの対
向面に螺旋溝を形成して、その中に螺旋状シールを挿入
し、ポンプ作用、流量制御作用、モータ作用および密封
作用を行う装置において、螺旋状スプリングを軸部材の
外周か、あるいは筒部材の内周に圧入して固定すること
により、螺旋状スプリングの各巻き線間に、螺旋状溝を
形成するようにしたので、螺旋溝を切削加工により形成
する場合に比較して、容易にそれを形成することができ
る。
向面に螺旋溝を形成して、その中に螺旋状シールを挿入
し、ポンプ作用、流量制御作用、モータ作用および密封
作用を行う装置において、螺旋状スプリングを軸部材の
外周か、あるいは筒部材の内周に圧入して固定すること
により、螺旋状スプリングの各巻き線間に、螺旋状溝を
形成するようにしたので、螺旋溝を切削加工により形成
する場合に比較して、容易にそれを形成することができ
る。
【0076】(2).螺旋状スプリングの両端は、軸部材の
外周かあるいは筒部材の内周にねじ止めされるナットに
より固定されるので、ナットの固定位置により螺旋状ス
プリングの軸方向の位置を変更することによって各巻き
線間のピッチを調整することができる。これにより、螺
旋溝と螺旋状シールの接触面が摩耗しても隙間が発生し
た場合には、ナットの固定位置を調整することにより、
摩耗した隙間をなくすことができ、所定のポンプ作用や
流量制御などを精度良くすることができる。
外周かあるいは筒部材の内周にねじ止めされるナットに
より固定されるので、ナットの固定位置により螺旋状ス
プリングの軸方向の位置を変更することによって各巻き
線間のピッチを調整することができる。これにより、螺
旋溝と螺旋状シールの接触面が摩耗しても隙間が発生し
た場合には、ナットの固定位置を調整することにより、
摩耗した隙間をなくすことができ、所定のポンプ作用や
流量制御などを精度良くすることができる。
【0077】(3).螺旋溝の側面を螺旋状シールの側面の
うねり曲面なねじれ面に対応させた側面とすることがで
きるので、螺旋溝と螺旋状シールとの密着性を向上させ
ることができる。
うねり曲面なねじれ面に対応させた側面とすることがで
きるので、螺旋溝と螺旋状シールとの密着性を向上させ
ることができる。
【図1】(A)は本発明の一実施の形態である螺旋溝構
造を示す縦断面図であり、(B)は同図(A)における
B−B線に沿う断面図であり、(C)はナットを示す正
面図である。
造を示す縦断面図であり、(B)は同図(A)における
B−B線に沿う断面図であり、(C)はナットを示す正
面図である。
【図2】(A)は本発明の他の実施の形態である螺旋溝
構造を示す縦断面図であり、(B)は同図(A)におけ
るB−B線に沿う断面図であり、(C)は同図(A)に
おけるC−C線に沿う断面図である。
構造を示す縦断面図であり、(B)は同図(A)におけ
るB−B線に沿う断面図であり、(C)は同図(A)に
おけるC−C線に沿う断面図である。
【図3】本発明のさらに他の実施の形態である螺旋溝構
造を示す縦断面図である。
造を示す縦断面図である。
【図4】図3における4−4線に沿う断面図である。
【図5】図3における5−5線に沿う断面図である。
【図6】図3に示された軸部材とこれに装着された螺旋
状スプリングを示す一部切り欠き正面図である。
状スプリングを示す一部切り欠き正面図である。
【図7】図6の一部切り欠き斜視図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態である螺旋溝構
造を示す断面図である。
造を示す断面図である。
1 筒部材 2 軸部材 3,3a,3b 螺旋状スプリング 4,4a,4b 螺旋状シール 5,56a 摺動接触部 6a,6b 蓋部材 7 流入口 7a 流入路 8 流出口 8a 流出路 9a,9b 回転軸 11a,11b 軸受 13 螺旋溝(螺旋通路) 14 螺旋通路 51 筒部材 52 軸部材 53 螺旋溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596169439 越智 雅文 埼玉県鴻巣市大間2丁目11番105号 (72)発明者 今井 淳 埼玉県朝霞市宮戸1丁目1番24号 (72)発明者 今井 徹 埼玉県朝霞市宮戸1丁目1番24号
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒形状の筒部材とこの筒部材内に相対
回転自在に装着される軸部材とを有し、前記軸部材の外
周と前記筒部材の内周との間に、単条または複数条の螺
旋溝を設けるとともに、前記螺旋溝内に螺旋状シールを
挿入し、前記螺旋状シールの各巻き線間に形成される螺
旋通路に流体を流してポンプ作用、流量制御やモータ作
用をさせるようにした螺旋状シールの螺旋溝構造であっ
て、 前記軸部材の外周または前記筒部材の内周に螺旋状スプ
リングを固定してその螺旋状スプリングの各巻き線間に
より前記螺旋溝を構成したことを特徴とする螺旋状シー
ルの螺旋溝構造。 - 【請求項2】 円筒形状の筒部材とこの筒部材内に嵌合
される軸部材とを有し、前記軸部材と前記筒部材との間
に、単条または複数条の螺旋溝を設けるとともに、前記
螺旋溝内に螺旋状シールを挿入し、前記軸部材と前記筒
部材との相対的軸方向移動または回転移動により前記筒
部材の内周と前記軸部材の外周との間の隙間から流体が
流れるのを防止または洩れ量を制御する螺旋状シールの
螺旋溝構造であって、 前記軸部材の外周または前記筒部材の内周に螺旋状スプ
リングを固定してその螺旋状スプリングの各巻き線間に
より前記螺旋溝を構成したことを特徴とする螺旋状シー
ルの螺旋溝構造。 - 【請求項3】 前記螺旋状スプリングの両端は、前記軸
部材の外周または前記筒部材の内周に設けたねじ部にナ
ットを螺合して固定されるとともに、ストッパにより前
記螺旋状スプリングが前記軸部材または前記筒部材に対
して回り止めされていることを特徴とする請求項1また
は2に記載の螺旋状シールの螺旋溝構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22175697A JPH10184561A (ja) | 1996-11-08 | 1997-08-18 | 螺旋状シールの螺旋溝構造 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31271796 | 1996-11-08 | ||
JP8-312717 | 1996-11-08 | ||
JP22175697A JPH10184561A (ja) | 1996-11-08 | 1997-08-18 | 螺旋状シールの螺旋溝構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10184561A true JPH10184561A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=26524477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22175697A Pending JPH10184561A (ja) | 1996-11-08 | 1997-08-18 | 螺旋状シールの螺旋溝構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10184561A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003081048A1 (de) * | 2002-03-22 | 2003-10-02 | Leybold Vakuum Gmbh | Exzenterpumpe und verfahren zum betrieb dieser pumpe |
-
1997
- 1997-08-18 JP JP22175697A patent/JPH10184561A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003081048A1 (de) * | 2002-03-22 | 2003-10-02 | Leybold Vakuum Gmbh | Exzenterpumpe und verfahren zum betrieb dieser pumpe |
US7186098B2 (en) | 2002-03-22 | 2007-03-06 | Oerlikon Leybold Vacuum Gmbh | Eccentric pump and method for operation of said pump |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040604 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070411 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20071002 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |