JPH10183745A - 排水用塵芥捕捉装置 - Google Patents

排水用塵芥捕捉装置

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JPH10183745A
JPH10183745A JP34984696A JP34984696A JPH10183745A JP H10183745 A JPH10183745 A JP H10183745A JP 34984696 A JP34984696 A JP 34984696A JP 34984696 A JP34984696 A JP 34984696A JP H10183745 A JPH10183745 A JP H10183745A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 桝類内にストレーナを吊下げることにより排
水用塵芥装置を構成する。 【解決手段】 排水路の桝類C内のグレーチング用保安
鎖Pの邪魔にならないようにストレーナ1を直接又は間
接に桝類C内に吊下げる。上記ストレーナ1は集芥篭1
aを使用せずに集芥板1eに透水性捕捉板1fを設けて
構成することもよい。排水路の桝類Cの内部に吊下げら
れた複数本の吊杆2に高さ位置調節可能に取付けた複数
の受具3にストレーナ1を載置して構成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水路(たとえ
ば、流雪溝、排水溝などのU字溝、土管、鉄管などによ
る排水管など)の交差部又は中途部位に構成される桝類
(たとえば、会所桝、排水桝、汚水桝など)の内部に配
置して、紙屑、落葉、ビニール屑、タバコの吸いがら、
細かい生ゴミ類といった比較的軽量な塵芥類を捕捉する
捕捉装置の改良に関する。
【従来技術と課題】排水路の交差部(たとえば、排水
桝)に設置して前記軽量な塵芥類を捕捉するためのスト
レーナが本発明者によって開発されている。(たとえ
ば、実公平6−26619号公報参照。) この刊行物掲載の従来技術は、排水路の交差部に設置し
て使用する所謂据置式構成のストレーナのみの開発にと
どまり、排水路の交差部にストレーナを吊下げ配置して
使用する吊下げ式構成のストレーナに全く想到していな
い。本発明は、このような従来技術に着目してなしたも
ので、ストレーナを排水路の桝類内部に吊下げて使用す
る吊下げ式構成の新規な排水用塵芥捕捉装置の提供を目
的とする。
【課題を解決するための手段】叙上の目的を達成するた
めに本発明は次の解決手段を講じる。排水路の桝類の開
口部にストレーナを直接又は間接に吊下げるということ
である。ストレーナの直接的な吊下げ手段は、排水路の
桝類の開口部に、ストレーナに設けた吊具でストレーナ
を吊すということである。ストレーナの間接的な吊下げ
手段は、排水路の桝類の開口部に吊下げられた吊杆の受
具にストレーナを載置するということである。これらの
手段により、ストレーナが排水路の桝類内部に吊下げら
れ、同時にストレーナ底部と桝類底部との間の空間が所
望の量に調節可能になる。
【発明の実施の形態】全請求項に共通の構成を説明す
る。桝類Cは、前記したようにU字溝、排水管などによ
る排水路の交差部又は中途部位などに配設される会所
桝、排水桝、汚水桝、その他の周知の桝類である。グレ
ーチングGは、上記桝類Cの開口部に配置される格子状
又は簀子状の周知の透水板である。グレーチング用保安
鎖Pは、車両がグレーチングG上を通過するようなこと
があっても跳飛ばされることを防ぎ、又、グレーチング
Gが盗難に遭うことを防ぎなどする周知の保安部材で、
桝類Cに一端を固定すると共に、他端を連結鐶4でグレ
ーチングGに連結する。グレーチング用保安鎖Pは、こ
の種排水施設の所有者又は管理者などによって、桝類C
との固定部位が異なると共に、グレーチングGとの連結
部位が異なるのが実情であり、さらには上記所有者又は
管理者などによって、保安鎖Pの長さがまちまちという
のが実情である。このため、桝類C内にストレーナ1を
配置するには、グレーチング用保安鎖Pの邪魔にならな
いように配置するための工夫が必要である。(この点は
後述する。) 次に請求項1〜3を図1〜図6で説明する。ストレーナ
1は、透水性の集芥篭1aで構成するが、その構造は、
図1〜図6で示す第1例のように該集芥篭を金網1b及
び枠体1cで構成する場合と、不図示であるが無数の透
孔が規則正しく開穿配列された周知のパンチングメタル
(ステンレススチール製)で構成する場合とが考えられ
る。前者の集芥篭1aを金網1b及び枠体1cで構成す
る場合は、固い金属線(太めのステンレススチール線)
で構成した枠体1c(図示例は四角形)に金網1b(ス
テンレススチール製)を張設し、この金網で側壁及び底
部を形成することによって集芥篭1aを構成し、該集芥
篭の開口部に口枠1d(ステンレススチール板)を設
け、その口枠にストレーナ1の吊下げに必要な構造及び
オーバーフロー排水に必要な構造(これらの構造は後述
する)を構成してストレーナ1を構成する。金網1b及
び枠体1cで集芥篭1aを構成する場合の枠体1cの形
状は、図1〜図6示の平面視略正方形に制約されるもの
ではなく、他の角形として平面視菱形、矩形などに構成
することが考えられ、その他の形状として平面視真円
形、長円形、楕円形などの円形に構成することが考えら
れ、枠体1cの形状が決定されれば、その形状と同形の
ストレーナ1が構成される。前記パンチングメタルで集
芥篭1aを構成する場合は、前記枠体1cを使用しなく
ても平面視角形(正方形、菱形、矩形など)又は平面視
円形(真円形、長円形、楕円形など)に構成することが
できる。この場合のパンチングメタルの透孔の形状、透
孔の配列数や同状態などは、各種のものを利用できるの
で、周知のままで構わないが、特に指定して構成しても
よい。次に、図1〜図6示の請求項1〜3におけるスト
レーナ1の吊下げ構造を同図で説明すると、四つの側壁
上部に取付けられた口枠1dのうちの対向部位に吊具5
を水平位置調節自在、かつ高さ位置調節自在に取付ける
ための1つの横長取付孔6を夫々開穿し、残る対向部位
にオーバーフロー排水を行うための1つの横長排水孔7
を夫々開穿する。吊具5は、金属板(ステンレススチー
ル板)で断面L字形に構成すると共に、その垂直板部に
複数の吊下孔8を縦列に開穿して構成し、該吊下孔から
前記横長取付孔6に取付ボルト9を貫通せしめ、かつ上
記横長取付孔6から突出せるボルト突出端部にナット1
0を螺合締付け、吊具5をストレーナ1の口枠1dに取
付ける。そして、吊具5の水平板部(垂直板部の上端部
に直角に形成された板部)を桝類Cの断面Z字形口枠1
1の下部水平板部に係合し、かつストレーナ1を桝類C
内に入れた後、グレーチングGを口枠11の下部水平板
部に載せ、吊具5の前記水平板部をグレーチングGと口
枠11とで挟むことにより、ストレーナ1を桝類Cの内
部に直接吊下げる。(図1、図2参照。) 次に保安鎖Pの邪魔にならないようにストレーナ1を桝
類C内に吊下げる場合を説明する。保安鎖Pは、前記し
たように排水施設所有者又は管理者によって桝類Cとの
固定部位、グレーチングGとの連結部位などが違うと共
に、鎖自体の長さもまちまちであるため、桝類C内にス
トレーナ1を吊下げるには、保安鎖Pの邪魔にならない
ようにしなければならないが、そのための工夫として、
本発明では、図4示の如くストレーナ1と吊具5とを相
対的に高さ位置調節可能に構成してストレーナ1が保安
鎖Pの邪魔にならないように構成し、かつ図5示の如く
吊具5を水平位置調節可能に構成して吊具5が保安鎖P
の邪魔にならないように構成した。ストレーナ1又は吊
具5の高さ位置を調節するには、取付ボルト9からナッ
ト10を外した後、該ボルトを横長取付孔6及び吊下孔
8から一旦抜き、ストレーナ1が保安鎖Pの邪魔になら
ないように所望の吊下孔8と横長取付孔6とを位置合せ
したあと、取付ボルト9をそれらの孔6、8に貫通せし
め、横長取付孔6から突出せるボルト突出端部にナット
10を再び螺合締付ければ、ストレーナ1の高さ位置が
高く或いは低く調節され、該ストレーナが保安鎖Pの邪
魔になる心配なく桝類C内に吊下げられる。吊具5は、
グレーチングGと口枠11とに挟まれるので、保安鎖P
に対する高さ位置を変更できない。そこで、もし、吊具
5が保安鎖Pの邪魔になるようであったら、取付ボルト
9に螺合しているナット10を緩め、吊具5が保安鎖P
の邪魔にならない位置まで取付ボルト9を横長取付孔6
に貫通せしめたまま水平移動し、該ボルトの位置が決ま
ったら、ナット10を再び締付けることにより、吊具5
が保安鎖Pの邪魔になることなく、ストレーナ1を桝類
C内に吊下げ得る。次いでストレーナ1のオーバーフロ
ー排水に必要な構造を図1〜図6で説明すると、この構
造は、本来ならば、集芥篭1a内を通過して流下るべき
排水が、集芥篭1a内に捕捉されて堆積した塵芥類によ
って流下を阻害され、桝類CからグレーチングGを通過
して地上に溢れ出ることを防止するために設けるもの
で、口枠1dの対向部位に夫々1つずつ横長排水孔7を
開穿して構成し、集芥篭1a内に堆積した塵芥類の上
方、即ち排水が横長排水孔7を経由することによって、
集芥篭1a内上部を通過して流れ下り得るように構成
し、前記した地上への溢れ出しを防止するようにする。
処で前記横長排水孔7を多数の独立した排水孔で構成す
ることができる。(図6参照。) 集芥篭1a内に堆積した塵芥類を捨てるには、該集芥篭
を桝類C内から取出さなければならないので、口枠1d
の適所(図示例は内面の対向部位)に把手12を設けて
集芥篭1aを取出し易く構成する。尚、把手12の配設
部位及び配設方向は、集芥篭1aを持ち易い部位や方
向、桝類C及びグレーチングGなどの邪魔にならない部
位や方向であれば、どこの部位でもよいものであると共
に、どの方向を向いていてもよいものである。請求項
4、5を図7〜図11で説明するが、前記請求項1〜3
と同じ構成については、重複説明を省略し、異なる構成
について説明する。図7〜図10は請求項4を示すもの
で、ストレーナ1は、平板の中央部の対向部位が下向に
斜設され、かつその下向部の中心部に集芥口1hが開設
され、さらに一側縁に保安鎖Pの邪魔にならないように
するための長い凹欠縁部1iを形成したステンレススチ
ール製の集芥板1eと、この集芥板の一つの平らな吊下
げ周辺部1j下面に垂設されたステンレススチール製の
透水性捕捉板1fとで構成する。透水性捕捉板1fは、
断面L字形に成形し、かつ垂直板部を略櫛歯形状に構成
して透水可能ならしめ、水平板部を集芥板1eの吊下げ
周辺部1jの下面に溶接して固着する。ストレーナ1を
桝類C内に配置する際は、透水性捕捉板1fを桝類C内
の下流側部位に配置すると共に、該捕捉板の吊下げ周辺
部1jを断面Z字形口枠11の下部水平板部に係合し、
吊下げ周辺部1j上にグレーチングGを載せ、透水性捕
捉板1fを桝類C内の下流側部位に直接垂下せしめ、排
水中に混入している塵芥類を透水性捕捉板1fで捕捉す
るようにする。透水性捕捉板1fの構造は、図示例の略
櫛歯形状に制約されるものでなく、たとえば、周知のス
テンレススチール製パンチングメタル、ステンレススチ
ール製四角形の枠体に同質の金網を張設した金網体、ス
テンレススチール製格子板などを断面L字形に成形して
集芥板1eの吊下げ周辺部1jの下面に固着して構成し
てもよい。透水性捕捉板1fは、透水可能な垂直板部を
長く成形して排水路を横切り得るように構成し、塵芥類
の捕捉効果をたかめるようにする。尚、透水性捕捉板1
fは、図示されている透水性垂直板部の先端部一部(図
7〜図10の下端部一部)にステンレススチール製金網
(不図示)を張設して細かい塵芥類を確実に捕捉し得る
ように構成することが好ましいことである。図7〜図9
に示されている透水性捕捉板1fは、集芥板1eの下面
に1枚だけ取付けられている例であるが、図10示の如
く集芥板1eの吊下げ周辺部1jの下面対向部位に各1
枚ずつ固着垂設してもよいものである。この例のストレ
ーナ1を桝類Cに内に配置するときは、一対の透水性捕
捉板1fが桝類C内の上流側部位と下流側部位とに垂直
吊下げ配置されるようにする。図11示のストレーナ1
は、請求項5を表わすもので、ステンレススチール製の
長さ調節自在な透水性捕捉板1gをステンレススチール
製の集芥板1eに設けてストレーナ1を構成したことを
特徴とする。長さ調節自在な透水性捕捉板1gは、幾つ
かの構造が考えられるが、2種類の例を説明すると、同
図で右側の捕捉板1gは、断面L字形基板1kの垂直板
部に縦長導孔(不図示)を複数開穿し、一方透水性捕捉
板1gにも同様の導孔(不図示)を同数開穿し、両方の
導孔にボルト1lを貫通して先端部にナット(不図示)
を螺合し、このナットの締付け度合を調節すれば、透水
性捕捉板1gをスライドさせることができるように構成
し、そのスライドによって長さを調節可能に構成する。
図11で左側の捕捉板1gは、断面L字形の透水性捕捉
板1fに縦長導孔1mを複数(図示例は2本)開穿し、
もう一方の透水性捕捉板1gにも同様の導孔1mを同数
開穿し、それらの導孔に貫通したボルト1lの先端部に
ナット1nを螺合し、このナットの締付け度合を調節す
れば、透水性捕捉板1gをスライドさせることができる
ように構成し、この構成によって長さを調節可能にす
る。上述したように透水性捕捉板1gの長さを調節自在
に構成する理由は、ストレーナ1を桝類C内に配置した
後、排水路に対する上記捕捉板1gの横断面積を可変自
在ならしめ、排水に混入している塵芥類の捕捉率を向上
するためである。処で、図11に示す請求項5のストレ
ーナ1は、叙上に説明したように集芥板1eに長さ調節
自在な透水性捕捉板1gを設けて構成するのであるが、
その捕捉板の構成数は、図示例のように一対に制約され
るわけでなく、同図で右側の構造のみ、又は左側の構造
のみであってもよく、又上記捕捉板1gを一対設ける場
合は、同図で右側の構造を一対或いは左側の構造を一対
設けてもよいものである。この請求項5のストレーナ1
を桝類C内に配置するときは、透水性捕捉板1gが図1
1示の右側又は左側の構造のどちらか一方のみであるな
らば、該捕捉板を桝類C内の下流側に吊下げ配置し、該
捕捉板が一対設けられているならば、桝類C内の上流側
と下流側とに吊下げ配置する。そして、ストレーナ1を
桝類C内に配置するに際して集芥板1eをグレーチンク
Gと桝類Cの断面Z字形口枠11とで挟むのは、請求項
1〜4の場合の使用法と同じである。また、透水性捕捉
板1gは、請求項4の同捕捉板の場合と同様に各種の構
造に構成することができる。次に請求項6〜11を図1
2〜図16で説明するが、請求項1〜5と同じ構成につ
いては重複説明を省略し、異なる構成について説明す
る。吊杆2は、平面視L字形アングルの一辺の一端(図
で上端)に係止片2aを直角に成形し、かつ該アングル
の両辺長手方向に多くの係合孔2bを1列ずつ開穿して
構成し、4本を1組として使用するようにする。受具3
も吊杆2と同様のL字形アングルの一辺又は両辺の長手
方向に多数の透孔3aを開穿配列して構成する。吊杆2
及び受具3を桝類C内に吊下げて使用する時は、ストレ
ーナ1を安定性よく載置使用するため、吊杆2を桝類C
内に吊下げる前に1組の吊杆2の対向する側を長いボル
ト杆13及びナット14で夫々連結し、該ボルト杆及び
ナットで連結されていない残りの対向側を受具3で夫々
連結して吊下げ使用可能に組立てる。この組立てに使用
する前記ボルト杆13は係合孔2bに貫通係合する。
(図13参照。) 受具3で吊杆2を連結するには短いボルト15とナット
16を使用するが、そのボルトは、係合孔2b及び透孔
3aに貫通せしめ、ナット16を螺合して受具3を隣合
う吊杆2間に架設して連結する。かくして1組の吊杆2
を組立てたら、図12示の如く係止片2aを桝類Cの断
面Z字形口枠11の下部水平板部上に載せ、ついで係止
片2a上にグレーチングGを置き、1組の吊杆2を桝類
C内に吊下げ、次にストレーナ1を受具3上に載置し、
該ストレーナを吊杆2及び受具3によって桝類C内に間
接的に吊下げる。桝類C内に吊下げられたストレーナ1
の配置位置を変更又は修正したいときは、そのストレー
ナを受具3上から一旦降し、ついでボルト15及びナッ
ト16を吊杆2及び受具3から外し、それらボルトとナ
ットとを前回と高さ位置の違う別の係合孔2b及び透孔
3aを利用して隣合う吊杆2の前回と違う高さ位置に受
具3を架設し、該吊杆を連結する。そして、適正な配置
位置に変更又は修正された受具3上にストレーナ1を再
び載置し、そのストレーナを適正な配置位置に配置す
る。ストレーナ1は、図12示、図13示の如く使用数
が1個に制約されるわけではなく、図14示、図15示
のように複数個の小型ストレーナに構成して受具3上に
配置することが可能である。このように小型ストレーナ
1を構成使用する目的は、塵芥類が大量に堆積している
大きなストレーナ1を桝類Cから簡単に取出すのは容易
でないので、小容量又は中容量の小型ストレーナを使用
することにより、ストレーナ取出し作業及び該ストレー
ナからの塵芥類除去作業などを行い易くすることであ
る。上述したように複数個の小型ストレーナ1を使用す
る場合、図14示の等容量のもの、又は図15示の異容
量のものを使用できる。上記後者の異容量の小型ストレ
ーナ1を使用する場合、小容量のストレーナ(同図で右
側のストレーナ)は、ほかのストレーナ1(たとえば、
中容量のストレーナ。同図で左側のストレーナ)よりも
小型化されるので、両方のストレーナを載せる受具3が
1本の長いものでは不都合なことになる。そこで、受具
3も長さの異なる複数本(具体的は異容量のストレーナ
と同数)を使用し、その長さに対応した容量のストレー
ナ1を夫々複数本の受具3上に載置する。この載置方
は、図15示のように短い受具3上に小容量のストレー
ナ1を、長い受具3上にほかのストレーナ(たとえば、
中容量のストレーナ)を夫々載置する。このように異容
量の複数個のストレーナ1を使用する目的は、前記等容
量ストレーナを複数個使用する目的と同じである。上述
した複数個の等容量ストレーナ1又は異容量ストレーナ
1を使用する場合、図14示、図15示のように中間吊
杆17を使用すると安全である。中間吊杆17は、吊杆
2と同じ長さ寸法に成形すると共に、係合孔17bを2
列開穿し得る広幅に成形して構成し、さらに一端(図で
上端)に係止片17aを直角に突出形成して構成する。
複数個の前記等容量ストレーナ1を受具3上に載置すれ
ば、ストレーナ相互の当接部が形成されるが、この当接
部によって受具3に集中荷重がかかるかもしれないの
で、これがかかってもよいように1本の長い受具3の長
さ方向中間部位を中間吊杆17に短いボルト15及びナ
ット16で取付け、複数個のストレーナ1を安定性よく
載置するようにする。また、複数個の前記異容量ストレ
ーナ1は、小型ストレーナ1に対応した長さの短い受具
3が使用されるので、該ストレーナと同数の長さの異な
る受具3を高さを変えて使用しなければならない。従っ
て、図15示の如く中間吊杆17を必ず使用し、長さの
異なる複数本の受具3の片端を必ず中間吊杆17にボル
ト・ナット止めして複数個の異容量ストレーナ1を安定
性よく受具3上に載置するようにする。処で1個のスト
レーナ1を使用する場合、受具3を吊杆2と同数の小さ
な駒片で構成することが可能である。(図16参照)こ
の小さな受具3は、正面視L字形に構成され、任意の一
辺又は両辺に透孔3aが開穿され、この透孔を利用して
短いボルト15及びナット16で受具3を吊杆2に取付
ける。請求項6〜11は、上述したように構成されてい
るので、ストレーナ1の高さ配置位置を自在に調節で
き、使用に便利な塵芥捕捉装置になる。処で、叙上に述
べた全請求項の実施の形態における材質は、ステンレス
スチールに制約されるわけではなく、FRP、排水にお
かされないその他の合成樹脂類、ステンレススチール以
外の金属類(たとえば、ホーローびき鉄板、カラー鉄
板、鋳鉄、トタン板など)などの材質を使用できる。
又、請求項6の吊杆2の配置態様は、図12〜図16示
の平面視で仮想四角形が形成される配置態様だけでな
く、桝類Cの断面形状が円形であれば、仮想円形が形成
されるように配置するなど、桝類Cの断面形状に応じた
配置態様にすることが可能である。
【発明の効果】本発明は、叙上の如く構成したことによ
り、排水路の交差部又は中途部位に構成される桝類の内
部に吊下げて使用する新規な塵芥捕捉装置を提供でき
る。そして、ストレーナは、グレーチング用保安鎖の邪
魔にならないように吊下げられているから、ストレーナ
が保安鎖によって損傷を受ける心配が解消する。また、
集芥篭を使用しないでストレーナが構成されるので、ス
トレーナの構成を能率良く行い得ると共に、ストレーナ
からの塵芥類除去作業を能率よく簡単に行い得て便利で
ある。さらに、ストレーナが吊杆、受具の使用によって
高さ位置調節自在になり、使用するに便利のみならず、
前記桝類と排水路との高さ位置関係に応じてストレーナ
の高さ位置を変えれば、塵芥類捕捉効果をたかめること
ができると共に、容量の同じ又は異なるストレーナを使
用し得るので、小型化された複数のストレーナを使用す
れば、桝類からのストレーナの取出し作業やストレーナ
からの塵芥類除去作業などを簡単に行い得る利点があ
る。故に、ストレーナの吊下げ使用を可能ならしめたこ
とにより、上述の諸種の効果を発揮する有益な塵芥捕捉
装置となし得る。
【図面の簡単な説明】
図1〜図6は本発明請求項1〜3を表すもので、
【図1】 ストレーナの配置状態及び使用状態の縦断正
面図。
【図2】 ストレーナの配置方及び使用方の説明図。
【図3】 ストレーナの斜視図。
【図4】 図3の(4)−(4)拡大断面図。
【図5】 図3の(5)−(5)拡大断面図。
【図6】 ストレーナの他例を示す斜視図。 図7〜図10は請求項4を示すもので、
【図7】 ストレーナの配置状態及び使用状態を表わす
縦断正面図。
【図8】 ストレーナの配置方及び使用方の説明図。
【図9】 ストレーナの斜視図。
【図10】 ストレーナの他例を示す斜視図。
【図11】 請求項5の1実施例を示す斜視図。 図12〜図16は請求項6〜11を表わすもので、
【図12】 請求項6のストレーナの配置状態及び使用
状態を示す縦断正面図。
【図13】 同項の吊杆、受具及び請求項7、10を示
す斜視図。
【図14】 請求項7及び8を示す斜視図。
【図15】 請求項9及び10を表わす斜視図。
【図16】 請求項11を示す斜視図。
【符号の説明】
1…ストレーナ 1a…集芥篭 1e…集芥板 1f、1g…透水性捕捉板 2…吊杆 3…受具 C…桝類 G…グレーチング P…グレーチング用保安鎖
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 排水用塵芥捕捉装置
【特許請求の範囲】
【請求項】 ストレーナが透水性の集芥篭で構成され
ている請求項1記載の排水用塵芥捕捉装置。
【請求項】 ストレーナが集芥板に設けられた透水性
捕捉板で構成されている請求項1記載の排水用塵芥捕捉
装置。
【請求項】 ストレーナが長さ調節自在な透水性捕捉
板で構成されている請求項1又は3記載の排水用塵芥捕
捉装置。
【請求項】 排水路の桝類の内部に吊下げられた複数
本の吊杆に高さ位置調節可能に取付けた複数の受具にス
トレーナを載置した請求項1記載の排水用塵芥捕捉装
置。
【請求項】 ストレーナが1個又は複数個の透水性の
集芥篭で構成されている請求項記載の排水用塵芥捕捉
装置。
【請求項】 ストレーナが複数個の等容量の透水性の
集芥篭で構成されている請求項又は記載の排水用塵
芥捕捉装置。
【請求項】 受具が複数本の異なる長さに構成され、
ストレーナが受具の長さに対応する異容量の透水性の集
芥篭で構成されている請求項又は記載の排水用塵芥
捕捉装置。
【請求項】 吊杆及び受具が断面L字形のアングルで
構成されている請求項又は記載の排水用塵芥捕捉装
置。
【請求項10】 受具が吊杆と同数の断面L字形の駒片
で構成されてい請求項記載の排水用塵芥捕捉装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水路(たとえ
ば、流雪溝、排水溝などのU字溝、土管、鉄管などによ
る排水管など)の交差部又は中途部位に構成される桝類
(たとえば、会所桝、排水桝、汚水桝など)の内部に配
置して、紙屑、落葉、ビニール屑、タバコの吸いがら、
細かい生ゴミ類といった比較的軽量な塵芥類を捕捉する
捕捉装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術と課題】排水路の交差部(たとえば、排水
桝)に設置して前記軽量な塵芥類を捕捉するためのスト
レーナが本発明者によって開発されている。(たとえ
ば、実公平6−26619号公報参照。) この刊行物掲載の従来技術は、排水路の交差部に設置し
て使用する所謂据置式構成のストレーナのみの開発にと
どまり、排水路の交差部にストレーナを吊下げ配置して
使用する吊下げ式構成のストレーナに全く想到していな
い。本発明は、このような従来技術に着目してなしたも
ので、ストレーナを排水路の桝類内部に吊下げて使用す
る吊下げ式構成の新規な排水用塵芥捕捉装置の提供を目
的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】叙上の目的を達成するた
めに本発明は次の解決手段を講じる。排水路の桝類の開
口部にストレーナをグレーチング用保安鎖の邪魔になら
ないように直接又は間接に吊下げるということである。
ストレーナの直接的な吊下げ手段は、排水路の桝類の開
口部に、ストレーナに設けた吊具でストレーナを吊すと
いうことである。ストレーナの間接的な吊下げ手段は、
排水路の桝類の開口部に吊下げられた吊杆の受具にスト
レーナを載置するということである。これらの手段によ
り、ストレーナが排水路の桝類内部に吊下げられ、同時
にストレーナ底部と桝類底部との間の空間が所望の量に
調節可能になる。
【0004】
【発明の実施の形態】全請求項に共通の構成を説明す
る。桝類Cは、前記したようにU字溝、排水管などによ
る排水路の交差部又は中途部位などに配設される会所
桝、排水桝、汚水桝、その他の周知の桝類である。グレ
ーチングGは、上記桝類Cの開口部に配置される格子状
又は簀子状の周知の透水板である。グレーチング用保安
鎖Pは、車両がグレーチングG上を通過するようなこと
があっても跳飛ばされることを防ぎ、又、グレーチング
Gが盗難に遭うことを防ぎなどする周知の保安部材で、
桝類Cに一端を固定すると共に、他端を連結鐶4でグレ
ーチングGに連結する。グレーチング用保安鎖Pは、こ
の種排水施設の所有者又は管理者などによって、桝類C
との固定部位が異なると共に、グレーチングGとの連結
部位が異なるのが実情であり、さらには上記所有者又は
管理者などによって、保安鎖Pの長さがまちまちという
のが実情である。このため、桝類C内にストレーナ1を
配置するには、グレーチング用保安鎖Pの邪魔にならな
いように配置するための工夫が必要である。(この点は
後述する。)
【0005】次に請求項1、2を図1〜図6で説明す
る。ストレーナ1は、透水性の集芥篭1aで構成する
が、その構造は、図1〜図6で示す第1例のように該集
芥篭を金網1b及び枠体1cで構成する場合と、不図示
であるが無数の透孔が規則正しく開穿配列された周知の
パンチングメタル(ステンレススチール製)で構成する
場合とが考えられる。前者の集芥篭1aを金網1b及び
枠体1cで構成する場合は、固い金属線(太めのステン
レススチール線)で構成した枠体1c(図示例は四角
形)に金網1b(ステンレススチール製)を張設し、こ
の金網で側壁及び底部を形成することによって集芥篭1
aを構成し、該集芥篭の開口部に口枠1d(ステンレス
スチール板)を設け、その口枠にストレーナ1の吊下げ
に必要な構造及びオーバーフロー排水に必要な構造(こ
れらの構造は後述する)を構成してストレーナ1を構成
する。
【0006】金網1b及び枠体1cで集芥篭1aを構成
する場合の枠体1cの形状は、図1〜図6示の平面視略
正方形に制約されるものではなく、他の角形として平面
視菱形、矩形などに構成することが考えられ、その他の
形状として平面視真円形、長円形、楕円形などの円形に
構成することが考えられ、枠体1cの形状が決定されれ
ば、その形状と同形のストレーナ1が構成される。前記
パンチングメタルで集芥篭1aを構成する場合は、前記
枠体1cを使用しなくても平面視角形(正方形、菱形、
矩形など)又は平面視円形(真円形、長円形、楕円形な
ど)に構成することができる。この場合のパンチングメ
タルの透孔の形状、透孔の配列数や同状態などは、各種
のものを利用できるので、周知のままで構わないが、特
に指定して構成してもよい。
【0007】次に、図1〜図6示の請求項1、2におけ
るストレーナ1の吊下げ構造を同図で説明すると、四つ
の側壁上部に取付けられた口枠1dのうちの対向部位に
吊具5を水平位置調節自在、かつ高さ位置調節自在に取
付けるための1つの横長取付孔6を夫々開穿し、残る対
向部位にオーバーフロー排水を行うための1つの横長排
水孔7を夫々開穿する。吊具5は、金属板(ステンレス
スチール板)で断面L字形に構成すると共に、その垂直
板部に複数の吊下孔8を縦列に開穿して構成し、該吊下
孔から前記横長取付孔6に取付ボルト9を貫通せしめ、
かつ上記横長取付孔6から突出せるボルト突出端部にナ
ット10を螺合締付け、吊具5をストレーナ1の口枠1
dに取付ける。そして、吊具5の水平板部(垂直板部の
上端部に直角に形成された板部)を桝類Cの断面Z字形
口枠11の下部水平板部に係合し、かつストレーナ1を
桝類C内に入れた後、グレーチングGを口枠11の下部
水平板部に載せ、吊具5の前記水平板部をグレーチング
Gと口枠11とで挟むことにより、ストレーナ1を桝類
Cの内部に直接吊下げる。(図1、図2参照。)
【0008】次に保安鎖Pの邪魔にならないようにスト
レーナ1を桝類C内に吊下げる場合を説明する。保安鎖
Pは、前記したように排水施設所有者又は管理者によっ
て桝類Cとの固定部位、グレーチングGとの連結部位な
どが違うと共に、鎖自体の長さもまちまちであるため、
桝類C内にストレーナ1を吊下げるには、保安鎖Pの邪
魔にならないようにしなければならないが、そのための
工夫として、本発明では、図4示の如くストレーナ1と
吊具5とを相対的に高さ位置調節可能に構成してストレ
ーナ1が保安鎖Pの邪魔にならないように構成し、かつ
図5示の如く吊具5を水平位置調節可能に構成して吊具
5が保安鎖Pの邪魔にならないように構成した。ストレ
ーナ1又は吊具5の高さ位置を調節するには、取付ボル
ト9からナット10を外した後、該ボルトを横長取付孔
6及び吊下孔8から一旦抜き、ストレーナ1が保安鎖P
の邪魔にならないように所望の吊下孔8と横長取付孔6
とを位置合せしたあと、取付ボルト9をそれらの孔6、
8に貫通せしめ、横長取付孔6から突出せるボルト突出
端部にナット10を再び螺合締付ければ、ストレーナ1
の高さ位置が高く或いは低く調節され、該ストレーナが
保安鎖Pの邪魔になる心配なく桝類C内に吊下げられ
る。
【0009】吊具5は、グレーチングGと口枠11とに
挟まれるので、保安鎖Pに対する高さ位置を変更できな
い。そこで、もし、吊具5が保安鎖Pの邪魔になるよう
であったら、取付ボルト9に螺合しているナット10を
緩め、吊具5が保安鎖Pの邪魔にならない位置まで取付
ボルト9を横長取付孔6に貫通せしめたまま水平移動
し、該ボルトの位置が決まったら、ナット10を再び締
付けることにより、吊具5が保安鎖Pの邪魔になること
なく、ストレーナ1を桝類C内に吊下げ得る。次いでス
トレーナ1のオーバーフロー排水に必要な構造を図1〜
図6で説明すると、この構造は、本来ならば、集芥篭1
a内を通過して流下るべき排水が、集芥篭1a内に捕捉
されて堆積した塵芥類によって流下を阻害され、桝類C
からグレーチングGを通過して地上に溢れ出ることを防
止するために設けるもので、口枠1dの対向部位に夫々
1つずつ横長排水孔7を開穿して構成し、集芥篭1a内
に堆積した塵芥類の上方、即ち排水が横長排水孔7を経
由することによって、集芥篭1a内上部を通過して流れ
下り得るように構成し、前記した地上への溢れ出しを防
止するようにする。
【0010】処で前記横長排水孔7を多数の独立した排
水孔で構成することができる。(図6参照。) 集芥篭1a内に堆積した塵芥類を捨てるには、該集芥篭
を桝類C内から取出さなければならないので、口枠1d
の適所(図示例は内面の対向部位)に把手12を設けて
集芥篭1aを取出し易く構成する。尚、把手12の配設
部位及び配設方向は、集芥篭1aを持ち易い部位や方
向、桝類C及びグレーチングGなどの邪魔にならない部
位や方向であれば、どこの部位でもよいものであると共
に、どの方向を向いていてもよいものである。
【0011】請求項を図7〜図11で説明する
が、前記請求項1、2と同じ構成については、重複説明
を省略し、異なる構成について説明する。図7〜図10
は請求項を示すもので、ストレーナ1は、平板の中央
部の対向部位が下向に斜設され、かつその下向部の中心
部に集芥口1hが開設され、さらに一側縁に保安鎖Pの
邪魔にならないようにするための長い凹欠縁部1iを形
成したステンレススチール製の集芥板1eと、この集芥
板の一つの平らな吊下げ周辺部1j下面に垂設されたス
テンレススチール製の透水性捕捉板1fとで構成する。
透水性捕捉板1fは、断面L字形に成形し、かつ垂直板
部を略櫛歯形状に構成して透水可能ならしめ、水平板部
を集芥板1eの吊下げ周辺部1jの下面に溶接して固着
する。
【0012】ストレーナ1を桝類C内に配置する際は、
透水性捕捉板1fを桝類C内の下流側部位に配置すると
共に、該捕捉板の吊下げ周辺部1jを断面Z字形口枠1
1の下部水平板部に係合し、吊下げ周辺部1j上にグレ
ーチングGを載せ、透水性捕捉板1fを桝類C内の下流
側部位に直接垂下せしめ、排水中に混入している塵芥類
を透水性捕捉板1fで捕捉するようにする。透水性捕捉
板1fの構造は、図示例の略櫛歯形状に制約されるもの
でなく、たとえば、周知のステンレススチール製パンチ
ングメタル、ステンレススチール製四角形の枠体に同質
の金網を張設した金網体、ステンレススチール製格子板
などを断面L字形に成形して集芥板1eの吊下げ周辺部
1jの下面に固着して構成してもよい。透水性捕捉板1
fは、透水可能な垂直板部を長く成形して排水路を横切
り得るように構成し、塵芥類の捕捉効果をたかめるよう
にする。
【0013】尚、透水性捕捉板1fは、図示されている
透水性垂直板部の先端部一部(図7〜図10の下端部一
部)にステンレススチール製金網(不図示)を張設して
細かい塵芥類を確実に捕捉し得るように構成することが
好ましいことである。図7〜図9に示されている透水性
捕捉板1fは、集芥板1eの下面に1枚だけ取付けられ
ている例であるが、図10示の如く集芥板1eの吊下げ
周辺部1jの下面対向部位に各1枚ずつ固着垂設しても
よいものである。この例のストレーナ1を桝類Cに内に
配置するときは、一対の透水性捕捉板1fが桝類C内の
上流側部位と下流側部位とに垂直吊下げ配置されるよう
にする。図11示のストレーナ1は、請求項を表わす
もので、ステンレススチール製の長さ調節自在な透水性
捕捉板1gをステンレススチール製の集芥板1eに設け
てストレーナ1を構成したことを特徴とする。
【0014】長さ調節自在な透水性捕捉板1gは、幾つ
かの構造が考えられるが、2種類の例を説明すると、同
図で右側の捕捉板1gは、断面L字形基板1kの垂直板
部に縦長導孔(不図示)を複数開穿し、一方透水性捕捉
板1gにも同様の導孔(不図示)を同数開穿し、両方の
導孔にボルト1lを貫通して先端部にナット(不図示)
を螺合し、このナットの締付け度合を調節すれば、透水
性捕捉板1gをスライドさせることができるように構成
し、そのスライドによって長さを調節可能に構成する。
図11で左側の捕捉板1gは、断面L字形の透水性捕捉
板1fに縦長導孔1mを複数(図示例は2本)開穿し、
もう一方の透水性捕捉板1gにも同様の導孔1mを同数
開穿し、それらの導孔に貫通したボルト1lの先端部に
ナット1nを螺合し、このナットの締付け度合を調節す
れば、透水性捕捉板1gをスライドさせることができる
ように構成し、この構成によって長さを調節可能にす
る。
【0015】上述したように透水性捕捉板1gの長さを
調節自在に構成する理由は、ストレーナ1を桝類C内に
配置した後、排水路に対する上記捕捉板1gの横断面積
を可変自在ならしめ、排水に混入している塵芥類の捕捉
率を向上するためである。処で、図11に示す請求項
のストレーナ1は、叙上に説明したように集芥板1eに
長さ調節自在な透水性捕捉板1gを設けて構成するので
あるが、その捕捉板の構成数は、図示例のように一対に
制約されるわけでなく、同図で右側の構造のみ、又は左
側の構造のみであってもよく、又上記捕捉板1gを一対
設ける場合は、同図で右側の構造を一対或いは左側の構
造を一対設けてもよいものである。
【0016】この請求項のストレーナ1を桝類C内に
配置するときは、透水性捕捉板1gが図11示の右側又
は左側の構造のどちらか一方のみであるならば、該捕捉
板を桝類C内の下流側に吊下げ配置し、該捕捉板が一対
設けられているならば、桝類C内の上流側と下流側とに
吊下げ配置する。そして、ストレーナ1を桝類C内に配
置するに際して集芥板1eをグレーチンクGと桝類Cの
断面Z字形口枠11とで挟むのは、請求項1〜の場合
の使用法と同じである。また、透水性捕捉板1gは、請
求項の同捕捉板の場合と同様に各種の構造に構成する
ことができる。
【0017】次に請求項10を図12〜図16で説
明するが、請求項1〜と同じ構成については重複説明
を省略し、異なる構成について説明する。吊杆2は、平
面視L字形アングルの一辺の一端(図で上端)に係止片
2aを直角に成形し、かつ該アングルの両辺長手方向に
多くの係合孔2bを1列ずつ開穿して構成し、4本を1
組として使用するようにする。受具3も吊杆2と同様の
L字形アングルの一辺又は両辺の長手方向に多数の透孔
3aを開穿配列して構成する。吊杆2及び受具3を桝類
C内に吊下げて使用する時は、ストレーナ1を安定性よ
く載置使用するため、吊杆2を桝類C内に吊下げる前に
1組の吊杆2の対向する側を長いボルト杆13及びナッ
ト14で夫々連結し、該ボルト杆及びナットで連結され
ていない残りの対向側を受具3で夫々連結して吊下げ使
用可能に組立てる。この組立てに使用する前記ボルト杆
13は係合孔2bに貫通係合する。(図13参照。)
【0018】受具3で吊杆2を連結するには短いボルト
15とナット16を使用するが、そのボルトは、係合孔
2b及び透孔3aに貫通せしめ、ナット16を螺合して
受具3を隣合う吊杆2間に架設して連結する。かくして
1組の吊杆2を組立てたら、図12示の如く係止片2a
を桝類Cの断面Z字形口枠11の下部水平板部上に載
せ、ついで係止片2a上にグレーチングGを置き、1組
の吊杆2を桝類C内に吊下げ、次にストレーナ1を受具
3上に載置し、該ストレーナを吊杆2及び受具3によっ
て桝類C内に間接的に吊下げる。桝類C内に吊下げられ
たストレーナ1の配置位置を変更又は修正したいとき
は、そのストレーナを受具3上から一旦降し、ついでボ
ルト15及びナット16を吊杆2及び受具3から外し、
それらボルトとナットとを前回と高さ位置の違う別の係
合孔2b及び透孔3aを利用して隣合う吊杆2の前回と
違う高さ位置に受具3を架設し、該吊杆を連結する。そ
して、適正な配置位置に変更又は修正された受具3上に
ストレーナ1を再び載置し、そのストレーナを適正な配
置位置に配置する。
【0019】ストレーナ1は、図12示、図13示の如
く使用数が1個に制約されるわけではなく、図14示、
図15示のように複数個の小型ストレーナに構成して受
具3上に配置することが可能である。このように小型ス
トレーナ1を構成使用する目的は、塵芥類が大量に堆積
している大きなストレーナ1を桝類Cから簡単に取出す
のは容易でないので、小容量又は中容量の小型ストレー
ナを使用することにより、ストレーナ取出し作業及び該
ストレーナからの塵芥類除去作業などを行い易くするこ
とである。上述したように複数個の小型ストレーナ1を
使用する場合、図14示の等容量のもの、又は図15示
の異容量のものを使用できる。
【0020】上記後者の異容量の小型ストレーナ1を使
用する場合、小容量のストレーナ(同図で右側のストレ
ーナ)は、ほかのストレーナ1(たとえば、中容量のス
トレーナ。同図で左側のストレーナ)よりも小型化され
るので、両方のストレーナを載せる受具3が1本の長い
ものでは不都合なことになる。そこで、受具3も長さの
異なる複数本(具体的には図15示の如く各1個づつの
ストレーナに対して各2本づつの受具)を使用し、その
長さに対応した容量のストレーナ1を夫々複数本の受具
3上に載置する。この載置方は、図15示のように短い
受具3上に小容量のストレーナ1を、長い受具3上にほ
かのストレーナ(たとえば、中容量のストレーナ)を夫
々載置する。このように異容量の複数個のストレーナ1
を使用する目的は、前記等容量ストレーナを複数個使用
する目的と同じである。上述した複数個の等容量ストレ
ーナ1又は異容量ストレーナ1を使用する場合、図14
示、図15示のように中間吊杆17を使用すると安全で
ある。
【0021】中間吊杆17は、吊杆2と同じ長さ寸法に
成形すると共に、係合孔17bを2列開穿し得る広幅に
成形して構成し、さらに一端(図で上端)に係止片17
aを直角に突出形成して構成する。複数個の前記等容量
ストレーナ1を受具3上に載置すれば、ストレーナ相互
の当接部が形成されるが、この当接部によって受具3に
集中荷重がかかるかもしれないので、これがかかっても
よいように1本の長い受具3の長さ方向中間部位を中間
吊杆17に短いボルト15及びナット16で取付け、複
数個のストレーナ1を安定性よく載置するようにする。
【0022】また、複数個の前記異容量ストレーナ1
は、小型ストレーナ1に対応した長さの短い受具3が使
用されるので、複数本の長さの異なる受具3を高さを変
えて使用しなければならない。従って、図15示の如く
中間吊杆17を必ず使用し、長さの異なる複数本の受具
3の片端を必ず中間吊杆17にボルト・ナット止めして
複数個の異容量ストレーナ1を安定性よく受具3上に載
置するようにする。処で1個のストレーナ1を使用する
場合、受具3を吊杆2と同数の小さな駒片で構成するこ
とが可能である。(図16参照) この小さな受具3は、正面視L字形に構成され、任意の
一辺又は両辺に透孔3aが開穿され、この透孔を利用し
て短いボルト15及びナット16で受具3を吊杆2に取
付ける。
【0023】請求項10は、上述したように構成さ
れているので、ストレーナ1の高さ配置位置を自在に調
節でき、使用に便利な塵芥捕捉装置になる。処で、叙上
に述べた全請求項の実施の形態における材質は、ステン
レススチールに制約されるわけではなく、FRP、排水
におかされないその他の合成樹脂類、ステンレススチー
ル以外の金属類(たとえば、ホーローびき鉄板、カラー
鉄板、鋳鉄、トタン板など)などの材質を使用できる。
又、請求項の吊杆2の配置態様は、図12〜図16示
の平面視で仮想四角形が形成される配置態様だけでな
く、桝類Cの断面形状が円形であれば、仮想円形が形成
されるように配置するなど、桝類Cの断面形状に応じた
配置態様にすることが可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明は、叙上の如くストレーナグレ
ーチング用保安鎖の邪魔にならないように吊下げ
ら、ストレーナが保安鎖によって損傷を受ける心配が解
消する。また、集芥篭を使用しないでストレーナが構成
されるので、ストレーナの構成を能率良く行い得ると共
に、ストレーナからの塵芥類除去作業を能率よく簡単に
行い得て便利である。さらに、ストレーナが吊杆、受具
の使用によって高さ位置調節自在になり、使用するに便
利のみならず、前記桝類と排水路との高さ位置関係に応
じてストレーナの高さ位置を変えれば、塵芥類捕捉効果
をたかめることができると共に、容量の同じ又は異なる
ストレーナを使用し得るので、小型化された複数のスト
レーナを使用すれば、桝類からのストレーナの取出し作
業やストレーナからの塵芥類除去作業などを簡単に行い
得る利点がある。
【図面の簡単な説明】 図1〜図6は本発明請求項1、2を表すもので、
【図1】 ストレーナの配置状態及び使用状態の縦断正
面図。
【図2】 ストレーナの配置方及び使用方の説明図。
【図3】 ストレーナの斜視図。
【図4】 図3の(4)−(4)拡大断面図。
【図5】 図3の(5)−(5)拡大断面図。
【図6】 ストレーナの他例を示す斜視図。 図7〜図10は請求項を示すもので、
【図7】 ストレーナの配置状態及び使用状態を表わす
縦断正面図。
【図8】 ストレーナの配置方及び使用方の説明図。
【図9】 ストレーナの斜視図。
【図10】 ストレーナの他例を示す斜視図。
【図11】 請求項の1実施例を示す斜視図。 図12〜図16は請求項10を表わすもので、
【図12】 請求項のストレーナの配置状態及び使用
状態を示す縦断正面図。
【図13】 同項の吊杆、受具及び請求項を示す
斜視図。
【図14】 請求項及びを示す斜視図。
【図15】 請求項及びを表わす斜視図。
【図16】 請求項10を示す斜視図。
【符号の説明】 1…ストレーナ 1a…集芥篭 1e…集芥板 1f、1g…透水性捕捉板 2…吊杆 3…受具 C…桝類 G…グレーチング P…グレーチング用保安鎖

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水路の桝類の内部にストレーナを直接
    又は間接に吊下げた排水用塵芥捕捉装置。
  2. 【請求項2】 ストレーナがグレーチング用保安鎖の邪
    魔にならないように吊下げられている請求項1記載の排
    水用塵芥捕捉装置。
  3. 【請求項3】 ストレーナが透水性の集芥篭で構成され
    ている請求項1又は2記載の排水用塵芥捕捉装置。
  4. 【請求項4】 ストレーナが集芥板に設けられた透水性
    捕捉板で構成されている請求項1又は2記載の排水用塵
    芥捕捉装置。
  5. 【請求項5】 ストレーナが長さ調節自在な透水性捕捉
    板で構成されている請求項4記載の排水用塵芥捕捉装
    置。
  6. 【請求項6】 排水路の桝類の内部に吊下げられた複数
    本の吊杆に高さ位置調節可能に取付けた複数の受具にス
    トレーナを載置した請求項1又は2記載の排水用塵芥捕
    捉装置。
  7. 【請求項7】 ストレーナが1個又は複数個の透水性の
    集芥篭で構成されている請求項6記載の排水用塵芥捕捉
    装置。
  8. 【請求項8】 ストレーナが複数個の等容量の透水性の
    集芥篭で構成されている請求項6又は7記載の排水用塵
    芥捕捉装置。
  9. 【請求項9】 受具が複数本の異なる長さに構成され、
    ストレーナが受具と同数の、かつ受具の長さに対応する
    異容量の透水性の集芥篭で構成されている請求項6又は
    7記載の排水用塵芥捕捉装置。
  10. 【請求項10】 吊杆及び受具が断面L字形のアングル
    で構成されている請求項6又は9記載の排水用塵芥捕捉
    装置。
  11. 【請求項11】 受具が吊杆と同数の断面L字形の駒片
    で構成されてい請求項6記載の排水用塵芥捕捉装置。
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