JPH10180945A - 自着式防滑性シート及びその製造方法 - Google Patents

自着式防滑性シート及びその製造方法

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JPH10180945A
JPH10180945A JP34378296A JP34378296A JPH10180945A JP H10180945 A JPH10180945 A JP H10180945A JP 34378296 A JP34378296 A JP 34378296A JP 34378296 A JP34378296 A JP 34378296A JP H10180945 A JPH10180945 A JP H10180945A
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JP
Japan
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adhesive
slip
paper
nonwoven fabric
layer
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JP34378296A
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Yasuhiko Ogi
康彦 荻
Yuji Suda
雄治 須田
Makiko Yamada
麻紀子 山田
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Daifuku Seishi Kk
Original Assignee
Daifuku Seishi Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造工程における作業性に優れるとともに、
尚、安価に製造できる自着式防滑性シート、及びその製
造方法を提供する 【解決手段】紙、湿式不織布又は乾式不織布の片面に粘
着性層を設け、反対側の片面に防滑性層を有する自着式
防滑性シートとする。粘着性層の粘着力は、20g/2
5mm幅〜300g/25mm幅(JIS−Z0237粘着
テープ・粘着試験方法)の範囲とする。製造方法は、
紙、湿式不織布又は乾式不織布からなる基材の片面に発
泡性マイクロカプセルを添着し、又、前記発泡性マイク
ロカプセルを添着する片面とは反対側の片面に所定量の
粘着剤を添着し、前記基材に添着した発泡性マイクロカ
プセルを加熱して発泡させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、片面が粘着性層
を有することにより、物体に固着でき、反対側の片面は
防滑性層を有するため、例えば、地震時の食器棚の食器
類の滑り止めシート、並びに自動車、船、列車、飛行機
等の乗り物内で使用する物体の滑り止めシートとして使
用可能な自着式防滑性シート及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】紙及び不織布、乾式不織布、フィルム、
織物などの両面に滑り止め層を設けた滑り止めシートは
種々の物品の間に敷くだけで良好な防滑性を発揮するこ
とから、テーブルクロス、カーペットや玄関マット、お
風呂マットや畳の滑り止め、地震時の食器類の滑り止め
並びに自動車や、飛行機、船、電車などの乗り物内で使
用する物品の滑り止めなど、さまざまな用途が考えられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現状の滑り止
めシートは両面に弱粘着性物質を処理したものが提案さ
れているが、その場合、重ね合わした状態或いはロール
状に巻き取りした場合、粘着面同士が接着し、簡単に一
枚づつ分離して使用することが不可能である。
【0004】これを防止するには粘着面上に例えばシリ
コン処理した離型紙などを合い紙として使用することが
考えられる。しかし、弱粘着物質の場合、ゴミ、埃等が
付着しやすくその部分の滑り止め効果が低下する問題が
あり、実用化に至っていない。
【0005】他のタイプとしては、発泡性マイクロカプ
セルと接着剤を基本成分とする防滑性層を設けた紙製シ
ートの片面に、同じく片面に防滑性層を設けた紙製のシ
ート同士を貼り合わせるか、或いは合成樹脂基材の両面
に対して、片面に防滑性層を設けた紙製のシートを貼り
合わせた両面防滑シートが提案されている(特開平5−
237974号)。このタイプのものは、両面とも粘着
性がないため、重ね合わせ品については離型紙などを使
用せずに簡単に一枚づつ剥がせて使用できるが、貼り合
わせが必要なため加工工程が複雑で高価となってしまう
問題がある。
【0006】又、テーブルクロス、カーペット、玄関マ
ットに使用する場合には十分な効果が得られるものの、
例えば、食器類など面積の小さい物の下に敷く場合、或
いは各種乗物内において、物品の下に敷く場合におい
て、まだ物をこのシートに載せていない段階で、風や少
しの応力でシート自体が動く問題があり、一部の使用条
件のもとでしか使用できない問題がある。
【0007】この発明は、上記問題点を解消し、製造工
程における作業性に優れるとともに、尚、安価に製造で
きる自着式防滑性シート、及びその製造方法を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この請求項1の発明においては、紙、湿式不織布
又は乾式不織布の片面に粘着性層を設け、反対側の片面
に防滑性層を有する自着式防滑性シートをその要旨とし
ている。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、粘
着性層の粘着力は、20g/25mm幅〜300g/25
mm幅(JIS−Z0237粘着テープ・粘着試験方法)
の範囲にある自着式防滑性シートをその要旨としてい
る。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、防滑性層は発泡性マイクロカプセルを発泡さ
せて形成したことを特徴とする自着式防滑性シートをそ
の要旨としている。
【0011】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のうちいずれか1項において、防滑性層は紙、湿式不織
布又は乾式不織布の表面に配置したことを特徴とする自
着式防滑性シートをその要旨としている。
【0012】請求項5の発明は、紙、湿式不織布又は乾
式不織布からなる基材の片面に発泡性マイクロカプセル
を添着する工程と、前記発泡性マイクロカプセルを添着
する片面とは反対側の片面に所定量の粘着剤を添着する
工程との組み合わせと、前記基材に添着した発泡性マイ
クロカプセルを加熱して発泡させる工程とを備える自着
式防滑性シートの製造方法をその要旨としている。
【0013】ここで、紙、湿式不織布又は乾式不織布か
らなる基材の片面に発泡性マイクロカプセルを添着する
工程と、前記発泡性マイクロカプセルを添着する片面と
は反対側の片面に所定量の粘着剤を添着する工程との組
み合わせとは、発泡性マイクロカプセルの基材への付着
する工程と、粘着剤の基材への付着する工程とはどちら
を先に行っても良く、又は、発泡性マイクロカプセルと
粘着剤の基材への付着を同時に行ってもよい趣旨であ
る。
【0014】(粘着剤)粘着剤としては、例えば、天然
ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチ
ルゴム、等のエラストマー系粘着剤、アクリル系の樹脂
系粘着剤等を挙げることができる。これらの粘着剤と、
粘着付与剤樹脂、軟化剤、老化防止剤、充填剤を組み合
わせた組成の弱粘着剤を、基材の片面に付着させ、粘着
性層を形成する。
【0015】なお、ここでいう弱粘着性とは、JIS−
Z0237粘着テープ・粘着試験方法の試験板に対する
90度引き剥がし法の試験にて、粘着力20g/25mm
幅〜300g/25mm幅の範囲を指す。
【0016】粘着力が20g/25mm幅未満の場合に
は、粘着力が低すぎて自着性がなく、風や少しの応力で
シートが移動し、十分な効果が得られない。又、粘着力
300g/25mm幅を越えると、シートの取替時におい
て、シートの強度より自着力が強すぎて破れを生ずる問
題がある。従って、この点より粘着力20g/25mm幅
〜300g/25mm幅の範囲が望ましい。
【0017】なお、粘着力100g/25mm幅を越えた
場合は、粘着面に対してシリコン処理した、離型紙を挟
み込むことにより、使用は可能となる。 (発泡性マイクロカプセル)粘着層を片面に設けた基材
の反対面には粘着性がなく、防滑効果が得られる発泡性
マイクロカプセルと接着剤を基本成分とした防滑性層を
設ける。
【0018】発泡性マイクロカプセルは、防滑性樹脂と
して機能し、例えば、芯物質としてn−ブタン、ペンタ
ン、ネオペンタンのような低沸点の炭化水素を内包し、
壁膜剤として塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メチ
ルメタクリレートのようなメタ・アクリル酸エステル、
スチレンのような芳香族ビニル化合物を主成分とする熱
可塑性樹脂を使用したマイクロカプセル、一般にマイク
ロスフェアー、マイクロバルーン、ホローバブル、シン
タクティックフォーム剤として呼ばれており、市販品で
はエクスパンセルDE,DU,WU(スウェーデン
製)、フィライト(英国製)、国産では、マツモトマイ
クロスフェアーF−30,F−50,F−80(松本油
脂製薬製)等が挙げられる。なお、発泡性マイクロカプ
セルのみでは紙又は不織布(湿式、乾式)への接着性が
ないため、接着剤を混合して使用する。
【0019】(接着剤)接着剤としては、水性系として
塗布する場合にはラテックス系バインダー、或いは水溶
性バインダーがあり、又、非水溶性バインダー系として
塗布する場合には、油溶性バインダーがある。
【0020】ラテックス系バインダーとしては、スチレ
ン・ブタジエン系ラテックス、アクリロニトリル・ブタ
ジエン系ラテックス、メチルメタクリレート・ブタジエ
ン系ラテックス、アクリル酸エステル系ラテックス、酢
酸ビニル系ラテックス、塩化ビニル系ラテックス、エチ
レン・酢ビ系ラテックス、及びこれらのカルボキシル変
性物等が挙げられる。
【0021】水溶性バインダーとしては、ゼラチン、カ
ゼイン等のプロテイン類、澱粉、エーテル化澱粉、エス
テル化澱粉、酸化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセ
ルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、アラビアゴム等の
多糖類のごとき天然高分子化合物、半合成高分子化合
物、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド、マレイン酸共重合
体等のごとき合成高分子化合物が例示される。
【0022】油溶性バインダーとしては、各種ロジン、
コーパル、ダルマン等の天然樹脂、エチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、セルロースアセテート
プロピオネート、重合ロジン、エステルガム等の半合成
樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、
尿素樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、塩
化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリ
ウレタン、エポキシ樹脂等の合成樹脂が例示できる。
【0023】発泡性マイクロカプセルと各種バインダー
との配合は、摩擦抵抗・摩擦角30度〜60度(j.t
appi紙パルプ試験法NO31−79に準拠)になる
ように発泡性マイクロカプセルを調合する。バインダー
97〜30重量部に対して発泡性マイクロカプセルはそ
れぞれ3〜70重量部が望ましい。3重量部未満である
と、防滑効果が発揮できず、さらに70重量部を超える
と、基材への接着が極端に悪く実用上使用できない。
【0024】又、必要に応じて、帯電防止剤、着色剤、
老化防止剤、増粘剤等の助剤を添加することもできる。
粘着性層並びに防滑性層の基材への形成のために塗布す
る手段としては、例えば、ロールコーター、バーコータ
ー、エアーナイフコーター、グラビアコーター等が使用
される。これらの手段により、塗布された結果、基材に
両面にそれぞれ粘着性層及び防滑性層が形成される。
【0025】片面当たりの防滑性層の樹脂付着量(発泡
性マイクロカプセル分を含む)としては1〜30g/m
2 程度が望ましい。又、発泡性マイクロカプセルの発泡
は、通常の塗布後の乾燥工程で行われ、乾燥条件により
防滑性層の効果が変化するため、乾燥温度80℃〜18
0℃の範囲が望ましい。なお、乾燥温度は乾燥時間との
関係で決定すればよい。
【0026】(基材)基材としては、原料は木材パル
プ、マニラ麻、三椏、雁皮、楮等を単独若しくは混合し
て作られる、上質紙、クラフト紙、含浸紙、クレープ紙
等の紙、又はレーヨン繊維、ビニロン繊維、ポリエステ
ル繊維、ポリオレフィン系繊維、ナイロン繊維等の合成
繊維等と木材パルプ並びに各種の靭皮繊維と混合して作
られる湿式不織布等が挙げられる。
【0027】さらに、乾式不織布としては、原料は、ポ
リエステル系、ポリオレフィン系、ナイロン系等を用
い、接着剤法、機械結合型(ファィバーロッカー式)、
紡糸型(スパンボンド法)等にて作られた基材が使用で
きる。
【0028】
【実施例】以下に本発明を具体化した実施例を比較例と
ともに説明する。 (実施例1)基材は、木材パルプ(N−BKP)100
%を使用し、ビータにて叩解度SR14度にした後、湿
潤強度剤としてポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂
0. 5%及び剥離剤としてポリエチレン系樹脂0. 2%
を添加し、丸網抄紙機にて坪量50g/m2 に抄造して
形成した。
【0029】原紙片面の粘着性層を形成するための粘着
剤としてはブチルゴムを使用し、このブチルゴムに対し
て重量比10:1となるように粘着付与材樹脂としてタ
ッキロール(登録商標:田岡化学工業株式会社製)を混
合し、トルエンにて11倍に希釈し調合した。次にバー
コーターを使用して前記接着剤4.0g/m2 を基材の
片面に塗布した後乾燥させた。
【0030】さらに、その反対側の片面に防滑層を形成
するために、防滑性樹脂である発泡性マイクロカプセル
としてのマツモトマイクロスフェアーF−30(商標:
松本油脂製薬製)30重量部と、バインダーとしてのポ
リオレフィンを微粒状水性ディスバージョンタイプにし
たケミパールS−100(商標:三井石油化学工業製)
70重量部とを混合し、水にて1 .5倍液に希釈した。
【0031】次にバーコーターを使用して前記基材(原
紙)の片方の面に付着して付着量10. 0g/m2 (バ
インダーと発泡性マイクロカプセル(防滑性樹脂)の付
着量)にした後、乾燥温度130℃ × 3分で処理
し、発泡させ、自着式防滑性シートを完成した。
【0032】この自着式防滑性シートの粘着性層の粘着
面の粘着力を測定した結果、50g/25mm幅(JIS
−Z0237に準ずる)であった。又、反対側の防滑性
層の防滑層の防滑性は、防滑性層の摩擦角をj.tapp
i紙パルプ試験法NO31−79に準拠して測定した結
果55度(数字が大程防滑性が良い)となった。 (実施例2)基材はポリプロピレン繊維100%を用い
てスパンボンド法にて60g/m2の乾式不織布を形成
した。
【0033】この基材の片面に対して、粘着性層を形成
するための粘着剤としてはアクリル系粘着剤を使用し、
この実施例では、アクリル系粘着剤としてサイデンAT
−301(サイデン化学製)をナイフコーター(インバ
ーデット方式)にて13g/m2 の塗布を行い、乾燥し
た。
【0034】さらに、基材の反対側の片面に防滑層を形
成するために、防滑性樹脂である発泡性マイクロカプセ
ルとしてのエクスパンセルDU(商標:エクスパンセル
製)10重量部と、バインダーとしてのポリウレタン系
エマルジョンであるメルシー590(商標:東洋ポリマ
ー製)88重量部、消泡剤として鉱物性消泡剤サンノブ
コ830L(商標:サンノブコ製)2重量部とを混合
し、バーコーターを使用して前記基材(原紙)の片方の
面に付着して付着量8g/m2 (バインダーと発泡性マ
イクロカプセル(防滑性樹脂)の付着量)にした後、乾
燥温度(130℃× 3分)で処理し、発泡させ、巻取
り時、シリコン処理した離型紙を挟み、自着式防滑性シ
ートを完成した。
【0035】この自着式防滑性シートの粘着性層の粘着
面の粘着力を測定した結果、150g/25mm幅(JI
S−Z0237に準ずる)であった。又、反対側の防滑
性層の防滑層の防滑性は、防滑性層の摩擦角をj.tap
pi紙パルプ試験法NO31−79に準拠して測定した
結果50度(数字が大程防滑性が良い)となった。 (比較例)比較例として、実施例1と同じ原紙を使用
し、原紙片面の粘着性層の接着剤は重量比20:1とな
るように粘着剤としてブチルゴムと粘着付与材樹脂とし
てタッキロール(登録商標:田岡化学工業株式会社製)
を混合し、トルエンにて22倍に希釈し調合した。次に
バーコーターを使用して前記接着剤2.0g/m2 塗布
した後乾燥させた。
【0036】さらに、その反対側の片面に防滑性層を形
成するために、防滑性樹脂である発泡性マイクロカプセ
ルとしてのマツモトマイクロスフェアーF−30(商
標:松本油脂製薬製)5重量部と、バインダーとしての
ポリオレフィンを微粒状水性ディスバージョンタイプに
したケミパールS−120(商標:三井石油化学工業
製)95重量部とを混合し、水にて1 .5倍液に希釈し
た。
【0037】次にバーコーターを使用して前記基材(原
紙)の片方の面に付着して付着量10. 0g/m2 (バ
インダーと発泡性マイクロカプセル(防滑性樹脂)の付
着量)にした後、乾燥温度130℃ × 3分で処理
し、発泡させ、防滑性シートを完成した。
【0038】この比較例の防滑性シートの粘着性層の粘
着面の粘着力を測定した結果、15g/25mm幅(JI
S−Z0237に準ずる)であった。又、反対側の防滑
性層の防滑性は、防滑性層の摩擦角をj.tappi紙パ
ルプ試験法NO31−79に準拠して測定した結果25
度(数字が大程防滑性が良い)となった。
【0039】本比較例の防滑性シートにてテーブルの上
に粘着層の粘着面を貼り付け、防滑性層の表面に重量1
0g/cm2 の物体を載せてテーブルを水平状態から傾
くように傾斜角度を変更していった結果、傾斜角度25
度で、防滑性シート自体がテーブル上で滑りが見られ
た。その結果、本比較例の粘着層の粘着力15g/25
mm幅では粘着力が弱すぎて自着不能であることが確認で
きた。
【0040】なお、実施例は前記実施例に限定されるも
のではなく、この発明から逸脱しない範囲で任意に変更
可能である。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1乃至請求項
4の発明によれば、片面に設けた粘着性層により、物体
に固着でき、反対側の片面には防滑性層を有するため、
例えば、地震時の食器棚の食器類の滑り止めシート、並
びに自動車、船、列車、飛行機等の乗り物内で使用する
物体の滑り止めシートとして使用可能とすることができ
る。
【0042】また、自着式であるため、シート自体を固
定することができ、物品の下に敷く場合において、まだ
物をこのシートに載せていない段階で、風や少しの応力
でシート自体が動くことはない。物体を載せる側の片面
は防滑性層を設けているため、ゴミ、埃等が付着するこ
とはなく、滑り止め効果が低下する虞はない。
【0043】さらに、両面に粘着層を設けていないた
め、シート同士を重ね合わした状態或いはロール状に巻
き取りした場合、一方のシートの粘着性層と他方のシー
トの防滑性層と接着することはないため、簡単に一枚づ
つ分離して使用することができ、使用勝手を良くするこ
とができる。従って、シート同士を重ね合わした状態或
いはロール状に巻き取りした場合にシリコン処理した離
型紙などを合い紙として使用する必要もないことから、
低コストとすることができる。
【0044】請求項5によれば、製造工程の最終段階に
おいて、ロール状に巻き取る場合、或いは、他のシート
と重ね合わせる場合において、離型紙等の合い紙が必要
でなくなり、容易に自着式防滑性シートを得ることがで
き、安価に製造できる効果を奏する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙、湿式不織布又は乾式不織布の片面に
    粘着性層を設け、反対側の片面に防滑性層を有する自着
    式防滑性シート。
  2. 【請求項2】 粘着性層の粘着力は、20g/25mm幅
    〜300g/25mm幅(JIS−Z0237粘着テープ
    ・粘着試験方法)の範囲にあることを特徴とする請求項
    1に記載の自着式防滑性シート。
  3. 【請求項3】 防滑性層は発泡性マイクロカプセルを発
    泡させて形成したことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の自着式防滑性シート。
  4. 【請求項4】 防滑性層は紙、湿式不織布又は乾式不織
    布の表面に配置したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のうちいずれか1項に記載の自着式防滑性シート。
  5. 【請求項5】 紙、湿式不織布又は乾式不織布からなる
    基材の片面に発泡性マイクロカプセルを添着する工程
    と、前記発泡性マイクロカプセルを添着する片面とは反
    対側の片面に所定量の粘着剤を添着する工程との組み合
    わせと、 前記基材に添着した発泡性マイクロカプセルを加熱して
    発泡させる工程とを備える自着式防滑性シートの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002013080A (ja) * 2000-06-27 2002-01-18 Ks Senshoku Kk 滑り止め布帛
JP2002103499A (ja) * 2000-09-27 2002-04-09 Shinto Print Kk 滑り止めシートとその利用品
KR20110035872A (ko) 2009-09-30 2011-04-06 다이오세이시가부시끼가이샤 가정용 박엽지

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