JPH10178658A - 立体画像表示装置 - Google Patents

立体画像表示装置

Info

Publication number
JPH10178658A
JPH10178658A JP8339641A JP33964196A JPH10178658A JP H10178658 A JPH10178658 A JP H10178658A JP 8339641 A JP8339641 A JP 8339641A JP 33964196 A JP33964196 A JP 33964196A JP H10178658 A JPH10178658 A JP H10178658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
similarity
unit
image display
image block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8339641A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3803442B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Hashimoto
良昭 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP33964196A priority Critical patent/JP3803442B2/ja
Publication of JPH10178658A publication Critical patent/JPH10178658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3803442B2 publication Critical patent/JP3803442B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】機械駆動系を使用することなく輻輳と眼のピン
ト調節とを通常の生活と同じ状態に保ち得、かつリアル
タイム処理が可能な立体画像表示装置を提供。 【解決手段】入力した左右画像(201,202) をそれぞれ複
数のエリアに分割し、これら分割した各エリア内の画像
ブロックを各々特徴づける複数種の特徴ベクトルを、前
記画像(201,202) からそれぞれ別個に抽出する特徴ベク
トル抽出部(400)と、観察者の視線の方向を検出する視
線検出部 (600)と、この検出部 (600)の出力により注視
点が存在するエリアの特徴ベクトルを用いて左右の対応
する当該エリア内の画像の違いを定数化し、これを画像
ブロックを構成する物体の距離(L)に換算し、これに対
応した画素数分を水平方向にずらす処理を行なう画像補
正部(700)と、この画像補正部 (700)で処理された左右
画像出力(701.702) を独立に表示する画像表示部 (800)
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右に独立した画
像表示部を有し、この画像表示部により立体画像を表示
可能とした立体画像表示装置に関する。なお本発明にお
いて特徴ベクトルとは、各画像ブロックの特徴を示す複
数種(n種)の特徴点一つ一つを座標軸としたn次元の
空間を想定し、この空間上の原点を始点とするベクトル
をいう。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の立体画像表示装置には、
観察者がこの表示装置に表示された画像を観察し続ける
と、比較的短い観察時間で眼に疲労感を覚えるという問
題があった。
【0003】この疲労感を覚える原因の一つとして、両
眼の輻輳と眼のピント調節との関係が、通常の生活にお
ける場合とは異なる点が挙げられる。両眼の輻輳と眼の
ピントの調節作用との間には密接な関係がある。すなわ
ち両眼の輻輳に変化が生じると、眼のピント調節がこれ
に自動的に追従するという特性を持っている。しかる
に、一般に立体画像表示装置においては、光学系と画像
表示部との関係が予め固定化されていることから、視差
のある画像を左右の画像表示部に独立に与えると両眼の
輻輳は変化するが、眼のピント調節は行なわれずに固定
化された状態を呈する。
【0004】このように輻輳に合わせて自動的に行なわ
れる筈の眼のピント調節が行なわれない状態が持続する
と、観察者が不自然さを感じ、これが疲労感につなが
る。したがって上記疲労感を軽減するには、両眼の輻輳
と眼のピント調節との関係を通常の生活と同じ状態にす
ることが必要となる。
【0005】上記問題を解決するものとして、特開平3
−292093号公報に示されているように、輻輳に合
わせて光学系のレンズを駆動し、眼のピント調節が行な
われるようにしたものがある。
【0006】また、特開平7−167633号公報に示
されているように、両眼の輻輳が画像表示装置における
光学系の視度に合った角度となるように、左右の画像を
画像表示部に与えるようにしたものがある。この特開平
7−167633号公報に示されている例では、左右の
画像間で画素がn×nのブロックを平行移動しながらブ
ロック相互間における相関度をとり、最も相関の高いブ
ロック位置との距離を構成要素とする視差地図を作成
し、検出した視線方向に対応する画素の視差地図の値だ
け片方もしくは両方の画像を平行移動し、注視対象が表
示面上で同一位置にくるようにして、輻輳と眼のピント
調節との関係が通常の生活における場合と同じになるよ
うにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術には次のような問題がある。前者すなわち輻輳に
合わせてレンズを駆動するようにしたものでは、機械駆
動系が必要となることから、装置の重量が増し、装置全
体が大型化するという問題がある。また上記機械駆動系
の動作に伴う騒音や微細な振動が発生する難点もある。
【0008】他方、後者すなわち視差地図を作成するよ
うにしたものでは、左右の一画面分のデータを一旦すべ
て取り込んでからでないと必要な処理が行なえない。加
えてその演算量が多いことから、すべての画像フレーム
に対して連続的に処理する事が困難であるという問題が
ある。
【0009】本発明の目的は、観察者にとって疲労感の
少ない表示を行なえるのは勿論、小型軽量に製作可能で
あり、加えて演算量の少ない立体画像表示装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の立体画像表示装置は以下に示
す如く構成されている。なお本発明における左右の入力
画像は、それぞれ眼の位置が画面の中央にくるようにし
た画像である。従って、左右の画像の違いは両眼の視軸
を平行に置いたときに見られる視差だけとなる。このよ
うな違いをもった画像であれば、カメラで撮像したもの
でも、CGで作成したものでも、その他いかなるのもの
であってもよい。上記視差による左右の画像の違いが類
似度sとなって現れてくる。そこで本発明においては、
これを利用して類似度sを距離に換算することを特徴と
している。 (1)本発明の立体画像表示装置は、左右の独立した画
像表示部に両眼視差のある画像を与えて立体視を行なう
立体画像表示装置において、入力した左右の画像をそれ
ぞれ複数のエリアに分割し、これら分割した各エリア内
の画像である各画像ブロックの特徴を示す複数種(n
種)の特徴ベクトルを前記左右の画像ブロックからそれ
ぞれ別個に抽出する特徴ベクトル抽出部と、観察者の視
線の方向を検出する視線検出部と、この視線検出部の検
出結果により注視点が存在すると認定されるエリアにお
ける画像ブロックの特徴ベクトルを用いて左右の対応す
る当該エリア内の画像の違いを定数化し、当該定数値を
前記観察者の目の位置に相当する点から当該エリアの画
像を構成する物体までの物理的距離に換算し、当該換算
値に対応した画素数分だけ前記左右の画像もしくはいず
れか一方の画像を左右方向にずらす処理を行なう画像補
正部と、この画像補正部により補正処理された左右画像
出力を独立に表示する画像表示部と、を備えている。 (2)本発明の立体画像表示装置は、上記(1)に記載
した装置であって、かつ前記左右の画像ブロックの違い
を定数化する手段は、前記視線検出部の検出結果により
選択されたエリアの右側画像ブロックの特徴ベクトルを
fr、左側画像ブロックの特徴ベクトルをfhとしたと
き、次式により類似度sを求めるものであることを特徴
としている。
【0011】 類似度s=fr・fh/(‖fr‖‖fh‖) ただし、 fr・fh:特徴ベクトル間の内積 ‖fr‖:特徴ベクトルfrのノルム(複素数の絶対値
に類似の性質をもつベクトル空間上のスカラー値関数) ‖fr‖及び‖fh‖:fr及びfhを夫々fr=(a
1,a2,…an)、fh=(b1,b2,…,bn)
としたとき、次式で定義されるもの ‖fr‖=(a12 +a22 +…+an21/2 ‖fh‖=(b12 +b22 +…+bn21/2 (3)本発明の立体画像表示装置は、上記(1)に記載
した装置であって且つ前記分割されたエリアの各画像ブ
ロックをF(X,Y)とし、その位置を示す横方向(左
右方向)のブロック番号をX(X1,X2…)とし、縦
方向のブロック番号をY(Y1,Y2…)としたとき、
前記類似度sが定数qより小さい画像ブロックF(X
1,Y1)が存在する場合であって、且つ同じ値のY1
において類似度sが上記定数qよりも小さい他の画像ブ
ロックF(Xn,Y1)が存在する場合、前記一方の画
像ブロックF(X1,Y1)と他方の画像ブロックF
(Xn,Y1)との間の類似度sを算出し、この類似度
sが定数pよりも大きいとき、当該画像ブロックF(X
1,Y1)と画像ブロックF(Xn,Y1)との横方向
の距離|Xn−X1|を類似度tと定め、この類似度t
を前記観察者の目の位置に相当する点から当該エリアの
画像を構成する物体までの物理的距離に換算して使用す
ることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は本発明を頭部装着型画像表示装
置に適用した本発明の第1実施形態に係る立体画像表示
装置の外観を示す斜視図である。図1に示すように、こ
の立体画像表示装置Aは使用時において観察者Bの頭部
1に対して装着して使用される。この立体画像表示装置
Aの前部には、後述する画像表示部800を内蔵する表
示装置本体10が設けられており、これが観察者Bの顔
面2における両眼の前方に位置する。表示装置本体10
の左右両側には連結フレーム20,30の一端部が結合
されている。連結フレーム20,30の他端部は、電装
部品収容体40の両側に結合している。この電装部品収
容体40には、本発明に直接関係のない位置情報検出手
段や、信号処理系100等の電装部品が、例えば基板に
搭載された状態で収容されている。
【0013】図2は第1実施形態に係る立体画像表示装
置Aの電装部品収容体40および表示装置本体10に分
離収容されている信号処理系100の概略的構成を示す
ブロック図である。図2に示すように入力端子110か
らは右側画像信号101が入力し、入力端子120から
は左側画像信号102が入力する。
【0014】画像入力部200は、入力端子110から
入力する右側画像信号101および入力端子120から
入力する左側画像信号102をA/D変換する。このA
/D変換によりディジタル化された右眼用画像データ2
01および左眼用画像データ202は、一方において類
似度検出部300に入力し、他方において画像加工部7
00に入力する。
【0015】類似度検出部300は、特徴ベクトル抽出
部を含む画像認識部400および類似度保持部500か
らなり、入力する左右画像データに基づいて類似度sを
示す信号を生成し、且つ後述する如く選択された信号の
みを出力するものとなっている。
【0016】画像認識部400は、入力する左右の画像
データ201,202から類似度sを生成して出力す
る。また類似度保持部500は画像認識部400で生成
された類似度sを示す信号401〜40iを格納する。
【0017】視線検出部600は、観察者の視線の方向
を検出するものである。この視線検出部600の検出結
果は、視線検出結果信号601となって類似度検出部3
00の類似度保持部500および画像加工部700に入
力する。視線検出結果信号601が類似度保持部500
に入力する結果、この類似度保持部500から上記視線
検出結果信号601によって選択された類似度sを示す
出力信号501が出力される。この出力信号501は画
像加工部700に入力する。
【0018】画像加工部700は、画像補正部を含んで
おり、入力する画像データ201,202を前記信号5
01,601に基づいて加工処理する。加工処理された
結果は右眼用画像データ701、左眼用画像データ70
2として画像表示部800へ出力される。
【0019】画像表示部800は表示装置本体10に内
蔵されており、画像加工部700により加工処理された
デジタル信号である左右画像データ701,702を、
左右の画像表示に適した信号形態にそれぞれ変換したの
ち、各々独立した表示部により立体画像を表示する。
【0020】制御部900は、信号処理系100全体の
動作を制御するためのもので、画像認識部400、視線
検出部600、画像加工部700をそれぞれ動作させる
のに必要なモード指示信号904,906,907を各
々出力する。
【0021】なお上記各ブロック200〜900は、電
源投入時に生成されるパワーオンリセット信号によりリ
セットされ、かつ同期がとられるものとなっている。以
下、各ブロック200〜900の機能について、さらに
詳細に説明する。
【0022】「画像入力部200」画像入力部200
は、前述したように画像信号101,102をA/D変
換して信号処理系100内に取り込む。このA/D変換
された画像データを濃度と呼ぶ事とする。この画像デー
タは、説明を簡単にするために、ノンインターレースの
ものとする。
【0023】「画像認識部400」画像認識部400で
生成される特徴ベクトルを、本実施形態においては次の
ように定義する。
【0024】画像ブロックF(X,Y)に属する画素の
平均濃度値をm、隣合う画素間の濃度の差を変化値と呼
ぶときx方向の変化値がある定数以内にある画素のxの
平均値をw、前記画像ブロックF(X,Y)に属する画
像の濃度値の分散をuとしたとき、 f(X,Y)=(m,w,u) を前記画像ブロックの特徴ベクトルとする。
【0025】本実施形態においては、画像画面を横、縦
ともに20分割することにより、400個に分けられた
各エリアの画像を画像ブロックとして取り扱うものとす
る。図3の(a)(b)は、分割されたエリア毎の画像
ブロックおよび1画像ブロック内の画素数を示す模式図
である。図3の(a)(b)に示すように、横がa個、
縦がb個の画素数とし、アドレスをx,yで表すものと
する。特徴ベクトルの生成処理は、左右独立に行なわれ
る。
【0026】図4は画像認識部400の内部構成を示す
図である。図中410は右側画像データの特徴ベクトル
生成部、420は左側画像データの特徴ベクトル生成部
である。この両者410,420によって特徴ベクトル
抽出部が構成されている。右側画像データの特徴ベクト
ル生成部410と左側画像データの特徴ベクトル生成部
420の内部構成は同じである。このため、図4では左
側画像データの特徴ベクトル生成部420の内部構成に
ついては図示を省略してある。以下、右側画像データの
特徴ベクトル生成部410の内部構成について説明す
る。
【0027】特徴ベクトル生成部410は、制御部43
0,記憶部440,制御ライン部450,セレクタ部4
60,組み合わせ回路部470,等から構成されてい
る。制御部430は、動作タイミング信号やアドレス指
定信号を制御ライン部450を介して出力する。
【0028】記憶部440は、二つの記憶ユニット44
1,442を備えている。各記憶ユニット441,44
2は、それぞれ画像ブロックF(X,Y)の画素数a×
bに相当するサイズの記憶要素M(M1 〜Mi)を、上
記画像ブロックF(X,Y)の横方向の分割数と同数の
20個分だけ配列したものとなっている。すなわち本実
施形態においては、i=20である。記憶部441と4
42とは、一方が書き込み動作を行なう時は他方が読み
出し動作を行なうように、制御部430によって、書き
込み動作と読み出し動作とが交互に繰り返される如く制
御される。
【0029】制御ライン450は、制御部430からの
アドレス指定信号を各記憶ユニット441および442
の各記憶要素Mに与えるための書き込みアドレス指定ラ
イン451および読み出しアドレス指定ライン452
と、記憶ユニット動作切換え指令ライン453とからな
っている。記憶ユニット動作切換え指定ライン453の
二股に分岐された分岐ラインの一方には極性反転用イン
バータ素子454が介挿されている。
【0030】セレクタ部460は、記憶部440の記憶
ユニット441に対応するセレクタ群461と記憶ユニ
ット442に対応するセレクタ群462とに分かれてい
る。セレクタ群461は、対応する記憶ユニット441
の所定の記憶要素Mに対し、書き込みアドレス指定ライ
ン451および読み出しアドレス指定ライン452を介
して送り込まれる所定のアドレス指定信号を、選択的に
与え得るものとなっている。同様にセレクタ群462
は、対応する記憶ユニット442の所定の記憶要素Mに
対し、書き込みアドレス指定ライン451および読み出
しアドレス指定ライン452を介して送り込まれる所定
のアドレス指定信号を選択的に与え得るものとなってい
る。
【0031】各記憶要素Mへのアドレスは、記憶ユニッ
ト441,442内の記憶要素Mを選択する上位部と、
各記憶要素Mの内部のデータ位置を選択する下位部とに
分かれている。そして書き込みアドレス指定ライン45
1を介しての書き込みアドレスは、上位部と下位部とを
連結した一つのアドレスとして、また読み出しアドレス
指定ライン452を介しての読み出しアドレスは、上位
部は各々の記憶要素Mを選択する固定アドレスを与え、
下位部は書き込みアドレスの1/20の早さでインクリ
メントを行なう。
【0032】組み合わせ回路部470は、記憶ユニット
441および442の各記憶要素Mの記憶情報を組み合
わせて特徴ベクトルの生成を行なう回路である。上述し
た右側画像データの特徴ベクトル生成部410および左
側データの特徴ベクトル生成部420の出力は、類似度
計算部480に入力する。
【0033】類似度計算部480は、上記特徴ベクトル
生成部410及び420における各組み合わせ回路部4
70のそれぞれの回路471,472〜47iから出力
される対応する画像ブロック同士を、各計算回路48
1,482〜48iのそれぞれの入力とし類似度sを計
算する。類似度計算部480の各計算回路481,48
2〜48iで計算された各類似度sは、出力信号40
1,402〜40iとして前記類似度保持部500に出
力される。上記類似度sは左右の特徴ベクトルを fr=(m1,w1,u1,)、 fh=(m2,w
2,u2) としたとき、前記定義から 類似度s=fr・fh/(‖fr‖‖fh‖) fr・fh=m1m2+w1w2+u1u2 ‖fr‖=(m12 +w12 +u121/2 ‖fh‖=(m22 +w22 +u221/2 であり、0≦s≦1となる。
【0034】「類似度保持部500」図5は類似度保持
部500の内部構成を示すブロック図である。書き込み
アドレス生成部510は書き込みアドレス信号511お
よび書き込みイネーブル信号512を出力する。
【0035】読み出しアドレス生成部520は、視線検
出部600からの出力信号601に対応した読み出しア
ドレス信号521を生成して出力する。類似度記憶部5
30は、書き込みアドレス生成部510からの書き込み
アドレス信号511および書き込みイネーブル信号51
2と、読み出しアドレス生成部520からの読み出しア
ドレス信号521と、画像認識部400からの類似度s
を示す各出力信号401,402〜40iとを入力す
る。かくして類似度記憶部530は読み出しアドレス信
号521で指示されたデータを類似度保持部出力信号5
01として出力する。
【0036】「視線検出部600」本実施形態では表示
画面のどの位置に視線が向いているかが判ればよいの
で、視線検出部600での視線検出法についての詳細な
記述は行なわない。ただし、精度としては最低でも画像
ブロックF(X,Y)の位置を指定できることが必要で
ある。本実施形態では、右眼側の視線方向を検出する事
とする。
【0037】図6は、視線検出部600によって検出す
る視線変化領域の定義を示す図である。(a)に示す如
く水平方向の視線変化領域については、表示画面の中心
Oを境として視線が左側の領域にあるときは「+」、右
側の領域にあるときは「−」と定める。また(b)に示
す如く上下方向の視線変化領域については、表示画面の
中心Oを境として視線が上側の領域にあるときは
「+」、下側の領域にあるときは「−」と定める。
【0038】かくして類似度保持部500内の読み出し
アドレス生成部520においては、視線検出部600の
出力信号601に基づき画像ブロックF(X,Y)に対
応したアドレスが生成されることになる。
【0039】「画像加工部700」図7は、画像加工部
700の内部構成を示すブロック図である。書き込みア
ドレス生成部710は書き込みアドレス信号711およ
び書き込みイネーブル信号712を生成し、これはフレ
ームメモリ731,732に対して共に出力する。また
一方の読み出しアドレス生成部721は、読み出しアド
レス7211を生成し、フレームメモリ731に出力す
る。他方の読み出しアドレス生成部722は読み出しア
ドレス7212を生成し、フレームメモリ732に出力
する。
【0040】フレームメモリ731は入力する右眼用の
画像データ201を格納し、フレームメモリ732は入
力する左眼用の画像データ202を格納する。画像デー
タ201,202の画像は、視線検出を行なわない左側
画像の方が水平方向に幅広いものとする。フレームメモ
リ731,732は、それぞれ2セットづつ設けてあ
り、一方が書き込み用として用いられる時は他方は読み
出し用として用いられ、交互に使用される。
【0041】距離換算部740は、類似度保持部500
から送られてくる類似度sを示す信号501を距離デー
タに置き換える。ずらし幅計算部750は距離換算部7
40の出力信号741と視線検出部600から送られて
くる信号601とから左側画像のずらし幅を計算し、こ
れを前記読み出しアドレス生成部722に出力する。
【0042】前述した読み出しアドレス生成部722
は、上記ずらし幅計算部750からの出力信号に基づい
て前記フレームメモリ732の読み出しアドレスを生成
し、これをフレームメモリ732へ出力する。
【0043】セレクタ761および762は、フレーム
メモリ731および732の出力を選択的に取り出す。
選択的に取り出された出力信号は、画像加工部700の
出力信号すなわち左右の画像データ701,702とし
て画像表示部800に送られる。距離換算部740にお
ける処理は、表1,表2等に示すような対応づけにより
行なわれる。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】[表1][表2]に示される類似度と距離
値との関係は、取り扱う画像の種類等を考慮し、予め実
際の画像を用いてシミュレーション等で求めておき決定
することが望ましい。
【0047】図8および図9は、ずらし幅計算部750
の処理内容の説明図である。画像入力部200の入力と
なる右眼用画像信号101による画像の中心は図8の符
号Q1で示す位置にあり、左眼用画像信号102による画
像の中心は図8の符号Q2で示す位置にある。光学系によ
る虚像表示位置までの距離をgメートル、観察対象物ま
での実際の距離をLメートル、眼幅をdメートル、視線
検出部600での水平方向の検出角をθとしたときの観
察対象物の左眼用画像信号102による虚像表示位置
は、中心から e=gd/L−gtan θ だけずれた位置である。輻輳と眼のピント調節とを合わ
せる為には、図9に示すように、観察対象物の虚像表示
位置が e′=gtan θ−d だけ中心からずれた位置に表示されればよい。観察物ま
での実際の距離Lは、前述した距離換算部740からの
出力信号741を用いて求め得る。また水平方向の検出
角θは、視線検出部600の出力601から得る事がで
きる。ここで仮に距離換算部740の出力をg1とすれ
ば、左眼用画像データのずらし幅kは k=e′−e=2gtan θ−d(g1+g)/g1 に相当する値となる。このずらし幅kを示す出力信号7
51は、図7に示されているずらし幅計算部750から
出力される。読み出しアドレス生成部722ではずらし
幅kに相当する分だけずれたアドレスを生成し、フレー
ムメモリ732に与える。このため左眼用画像出力70
2は水平方向に所定距離だけシフトされたものとなり、
画像表示部800で表示される画像は輻輳と眼のピント
位置とが略一致したものとなる。
【0048】「画像表示部800」画像表示部800
は、上記画像加工部700からの左右の画像データ70
1,702に基づいて所要の立体画像を表示する。
【0049】上記の如く構成された本実施形態の立体画
像表示装置は、以下のように動作する。入力画像信号1
01,102は、信号処理系100に取り込まれるに際
し、その入力端において画像入力部200によりA/D
変換され、ディジタル画像信号すなわち画像データ20
1,202として取り込まれる。画像データ201,2
02は連続的に画像認識部400内の記憶ユニット44
1,442と,画像加工部700のフレームメモリ73
1,732とに格納される。
【0050】このとき画像認識部400は次のように動
作する。左右の特徴ベクトル生成部410,420にお
いて各制御部430からの制御信号により、取り込まれ
た画像データ201,202は、まず記憶ユニット44
1に順次格納されていく。b行分の画像データの格納が
終わった段階では、記憶ユニット441の記憶要素M
(M1 〜Mi)の各々には、それぞれ一つの画像ブロッ
クF(X,Y)の画像データが格納終了済みである。し
たがって記憶ユニット441全体では、F(1,1),
F(1,2),…,F(1,20)の各画像ブロックの
各画像データが格納されることになる。
【0051】次の段階にて、記憶ユニット441は読み
だし動作に切り換わり、記憶ユニット442は書き込み
動作に切り換わる。記憶ユニット442への書き込み動
作は記憶ユニット441に対する書き込み動作と同じで
ある。ただし記憶ユニット442には次の列の画像ブロ
ックF(X,Y)のデータが格納される。記憶ユニット
442の書き込みと平行して読み出される記憶ユニット
441の画像データは組み合わせ回路部470の各回路
471,472〜47iへの入力となる。
【0052】読み出しアドレスの上位部を、各記憶要素
M(M1 〜Mi)の各々に固有のものとすることで、各
画像ブロックF(X,Y)内の同じ(x,y)番地にあ
る画像データを同時に読み出し、1列分の画像ブロック
F(X,Y)の処理が並列に行なわれる。読み出しアド
レス指定ライン452による読み出しアドレスの下位部
を、書き込みアドレス指定ライン451による書き込み
アドレスの1/20の早さでインクリメントすること
で、一つの画素データに関しての処理時間は一つの画素
データの書き込み時間の20倍にすることができる。こ
のためリアルタイム処理が可能となる。記憶ユニット4
41,442の書き込み動作および読みだし動作は、制
御部430からの制御信号によって交互に繰り返し行な
われる。
【0053】組み合わせ回路部470の各回路471,
472〜47iからの出力は、1列分の画像ブロックF
(X,Y)のデータ処理終了に同期して類似度計算部4
80の各計算回路481,482〜48iに取り込まれ
る。類似度計算部480は前述の定義にしたがって類似
度sを計算する。その計算結果は出力信号401,40
2〜40iとして送り出される。
【0054】左側画像データ201による画像の方が右
側画像データ202による画像よりも幅が広いが、類似
度sの算出は、画像の中心を一致させた、右側の画像と
同じ幅の分の画像ブロックF(X,Y)に対して行な
う。
【0055】画像加工部700では、画素データが、書
き込みアドレス生成部710の制御により指示されたフ
レームメモリ731,732の所定位置に書き込まれ
る。2セットあるフレームメモリは、一方が書き込み用
で他方が読み出し用となり、交互に使用される。
【0056】本実施形態では、左側画像データの方が右
側画像データよりも幅が広いものとなっているが、説明
を簡単化するために、右側画像データも表示に必要な画
素データの前後に空データを付加することにより、見掛
け上、左側データと同じ幅を持つものとする。ただし読
みだし時においては、前後の空データのアドレスは生成
されない。
【0057】類似度保持部500における類似度記憶部
530は、画像認識部400から出力される類似度sを
一画面分だけ格納可能となっている。視線検出部600
からの視線検出信号601で指示される画像ブロックF
(X,Y)に対応したアドレスが、読み出しアドレス生
成部520により生成される。この生成されたアドレス
521が類似度記憶部530に与えられることによって
指示された類似度sが出力信号501として画像加工部
700に出力される。
【0058】画像加工部700では、類似度保持部50
0からの出力信号501に基づいて距離換算部740が
作動し、対応する距離Lを算出する。この距離Lを示す
信号741に基づいて、ずらし幅計算部750では既に
説明した計算法により、左側画像のずらし幅が算出され
る。読み出しアドレス生成部722では上記算出された
ずらし幅に相当する分だけずらしたアドレス7212を
発生させる。フレームメモリ732では上記ずらされた
アドレス7212での読み出し動作が行なわれる。これ
により画像表示部800で表示される画像は、左側の画
像が輻輳と光学系の視度が合った状態になるように左右
方向にずれた画像となる。
【0059】なお、特徴ベクトル生成、類似度sの算
出、類似度sの距離換算、ずらし幅計算、読み出しアド
レスの生成までの過程は、画像ブロック1列分のデータ
転送時間より若干オーバした時間的ずれが生じるが、ほ
ぼ1フレームの画像データ転送時間と同じ時間内での処
理が可能である。
【0060】次に、類似度tを使用する場合の例を示
す。図10は類似度tに対応した画像認識部400Tの
ブロック図を示す。前にも述べたように、本実施形態に
おける画像表示装置に与えられる左右画像は、それぞれ
の眼の位置が画面の中央にくるように撮像した画像であ
る。したがって左右画像の違いは、両眼の視軸を平行に
置いたときに見られる視差だけである。この違いが類似
度sとなって現れてくるのであり、これを利用して類似
度sを距離に換算しているのであるが、観察対象物まで
の距離やその大きさによっては、当該観察対象物の画像
が左右画像の対応する画像ブロックF(X,Y)の片方
にしか現れないケースも出てくる。この場合、類似度s
は十分に小さな或る定数qよりも小さくなる。問題とな
る観察対象物は同じY列における類似度sが小さい他の
画像ブロックF(X,Y)に存在するのであるから、類
似度sの小さい異なったX位置に存在する左右の画像ブ
ロック間で類似度sを算出してみたとき、もし同一の観
察対象物が存在していれば、類似度sは十分に大きな或
る定数pよりも大きくなる。この場合の画像ブロックF
(X,Y)のX値の差(|Xn−X1|)を、類似度t
と定める。
【0061】なお類似度tを使用する場合、定数p,q
の値はシミュレーション等の結果により適切な値に設定
される。しかし画像ブロックF(X,Y)内の画像を構
成する物体によっては、類似度sが定数q以下となる画
像ブロックF(X,Y)が他に存在しないケースが発生
する場合も考えられる。この場合は類似度tを使用しな
い場合と同等に扱うようにするとか、隣りの画像ブロッ
クF(X,Y)の類似度sと関連づけて処理を行なうな
どの対応策を盛り込めばよい。
【0062】また、類似度sが定数qより小さい画像ブ
ロックF(X,Y)が3個以上存在し、異なるブロック
間の類似度sが定数p以上にならなかったり、逆に定数
p以上となるものが複数存在するケースが発生すること
も考えられる。定数p以上にならなかった場合は類似度
tを使用しない場合と同等に扱うようにし、定数pより
大きい画像ブロックF(X,Y)が複数ある場合には最
も大きい画像ブロックF(X,Y)を選択し類似度tを
決定するなどの対応策を盛り込めばよい。
【0063】画像加工部700における距離換算部74
0では、上記類似度tに基づいて前記表2に示すような
対応付けによる距離換算処理が行なわれる。すなわち類
似度tが観察者の目の位置に相当する点から当該画像を
構成する物体までの物理的距離に換算される。なお類似
度sは1以下の値をとるが、類似度tは1以上の値をと
る。
【0064】図10において、第1,第2の特徴ベクト
ル生成部410,420は、図4に示したものと同じで
ある。ただし、各特徴ベクトル生成部410,420の
出力信号が、新たに追加した類似度t計算部490Tに
も出力されている。類似度計算部490は、図4におけ
る類似度計算部480に,類似度sが一定値q以下とな
った画像ブロックF(X,Y)の位置を示すフラグ信号
491を出力する機能を付加したものである。このフラ
グ信号491によって指示される画像ブロックF(X,
Y)間で、すでに説明した方法により類似度tが算出さ
れる。算出された類似度tを示す出力信号401T〜4
0iTは、セレクタ492により切り替え選択されて類
似度保持部500に出力される。
【0065】類似度tの計算の追加により、処理に必要
な時間は長くなるが、視線検出信号601を入力し、該
当する画像ブロックF(X,Y)の列のみ行なうように
し、類似度保持部230の格納手順を変更すれば、処理
時間の増加は無視できるレベルまで抑制可能である。
【0066】(変形例)実施形態に示された立体画像表
示装置は、下記の変形例を含んでいる。 ・予めデジタル信号に変換された画像データを、入力画
像信号として信号処理系100内に導入するようにした
もの。
【0067】・特徴ベクトルとして、「平均濃度値m」
「x方向の変化値がある定数以内にある画素のxの平均
値w」「濃度値の分散u」のほか、取り扱う画像に適合
した要素等を適宜組合わせて用いるようにしたもの。
【0068】(実施形態における特徴点のまとめ)実施
形態(変形例を含む)に示された立体画像表示装置の特
徴点をまとめると次の通りである。 [1]実施形態に示された立体画像表示装置は、左右の
独立した画像表示部 (800)に両眼視差のある画像(701.7
02) を与えて立体視を行なう立体画像表示装置におい
て、入力した左右の画像をそれぞれ複数のエリアに分割
し、これら分割した各エリア内の画像である各画像ブロ
ックF(X,Y)の特徴を示す複数種(n種)の特徴ベ
クトル(f) を、前記左右の画像ブロックF(X,Y)か
らそれぞれ別個に抽出する特徴ベクトル抽出部(300)
と、観察者の視線の方向を検出する視線検出部 (600)
と、この視線検出部 (600)の検出結果により注視点が存
在すると認定されるエリアにおける画像ブロックF
(X,Y)の特徴ベクトル(f) を用いて左右の対応する
当該エリア内の画像の違いを定数化し、当該定数値を前
記観察者の目の位置に相当する点から当該エリアの画像
を構成する物体までの物理的距離に換算し、当該換算値
に対応した画素数分だけ前記左右の画像もしくはいずれ
か一方の画像を左右方向にずらす処理を行なう画像補正
部 (700)と、この画像補正部 (700)により補正処理され
た左右画像出力を独立に表示する画像表示部 (800)と、
を備えている。
【0069】上記の如く構成された立体画像表示装置に
おいては、輻輳と眼のピント調節とを通常の生活と同じ
状態に保つ事ができるため、疲労感の少い立体表示を行
なえる。しかも機械駆動系を用いる必要がないため、小
型軽量に製作可能である。また特徴ベクトルと類似度
s,tの計算は該当する画像ブロックF(X,Y)のみ
で行なえることから、一旦すべての画像(101,102) を取
り込んでからでないと処理ができないという制限がなく
なり、リアルタイム処理が可能な装置を実現できる。 [2]実施形態に示された立体画像表示装置は、上記
[1]に記載した装置であって、かつ左右の画像ブロッ
クF(X,Y)の違いを定数化する手段は、前記視線検
出部 (600)の検出結果により選択されたエリアの右側画
像ブロックの特徴ベクトルをfr、左側画像ブロックの
特徴ベクトルをfhとしたとき、次式により類似度sを
求めるものであることを特徴としている。
【0070】 類似度s=fr・fh/(‖fr‖‖fh‖) ただし、 fr・fh:特徴ベクトル間の内積 ‖fr‖:特徴ベクトルfrのノルム(複素数の絶対値
に類似の性質をもつベクトル空間上のスカラー値関数) ‖fr‖及び‖fh‖:fr及びfhを夫々fr=(a
1,a2,…an)、fh=(b1,b2,…,bn)
としたとき、次式で定義されるもの ‖fr‖=(a12 +a22 +…+an21/2 ‖fh‖=(b12 +b22 +…+bn21/2 上記立体画像表示装置においては、前記[1]と同様の
作用効果を奏する上、左右の画像ブロックF(X,Y)
の違いを定数化するための具現手段が明確に特定されて
いることから、実施しやすい利点がある。 [3]実施形態に示された立体画像表示装置は、上記
[1]に記載した装置であって、且つ前記分割されたエ
リアの各画像ブロックをF(X,Y)とし、その位置を
示す横方向(左右方向)のブロック番号をX(X1,X
2…)とし、縦方向のブロック番号をY(Y1,Y2
…)としたとき、前記類似度sが定数qより小さい画像
ブロックF(X1,Y1)が存在する場合であって、且
つ同じ値のY1において類似度sが上記定数qよりも小
さい他の画像ブロックF(Xn,Y1)が存在する場
合、前記一方の画像ブロックF(X1,Y1)と他方の
画像ブロックF(Xn,Y1)との間の類似度sを算出
し、この類似度sが定数pよりも大きいとき、当該画像
ブロックF(X1,Y1)と画像ブロックF(Xn,Y
1)との横方向の距離|Xn−X1|を類似度tと定
め、この類似度tを前記観察者の目の位置に相当する点
から当該エリアの画像を構成する物体までの物理的距離
に換算して使用することを特徴としている。
【0071】上記立体画像表示装置においては、前記
[1]と同様の作用効果を奏する上、当該観察対象物の
画像が対応する左右画像ブロックの片方にしか現れない
ケースにおいても、左右画像の違いを的確に距離換算し
て、画像の補正処理を行なうことが可能となる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、機械駆動系を使用する
ことなく、輻輳と眼のピントの調節を通常の生活と同じ
状態に保つ事ができ、しかもその為の処理を簡単に行な
える。この結果、観察者にとって疲労感の少ない表示を
行なえるのは勿論、小型軽量に製作可能であり、加えて
演算量の少ない立体画像表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を頭部装着型画像表示装置に適用した本
発明の第1実施形態に係る立体画像表示装置の外観を示
す斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る立体画像表示装置
の信号処理系の概略的構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る立体画像表示装置
の分割された画像エリア毎の画像ブロックおよび1画像
ブロック内の画素数を示す模式図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る立体画像表示装置
の画像認識部の内部構成を示す図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る立体画像表示装置
の類似度保持部の内部構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第1実施形態に係る立体画像表示装置
の視線検出部によって検出する視線変化領域の定義を示
す図。
【図7】本発明の第1実施形態に係る立体画像表示装置
の画像加工部の内部構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第1実施形態に係る立体画像表示装置
のずらし幅計算部の処理内容説明図。
【図9】本発明の第1実施形態に係る立体画像表示装置
のずらし幅計算部の処理内容説明図。
【図10】本発明の第1実施形態に係る立体画像表示装
置の類似度tに対応した画像認識部のブロック図。
【符号の説明】
10…表示装置本体 40…電装部品収容体 100…信号処理系 200…画像入力部 300…類似度検出部 400…画像認識部 500…類似度保持部 600…視線検出部 700…画像加工部 800…画像表示部 900…制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右の独立した画像表示部に両眼視差のあ
    る画像を与えて立体視を行なう立体画像表示装置におい
    て、 入力した左右の画像をそれぞれ複数のエリアに分割し、
    これら分割した各エリア内の画像である各画像ブロック
    の特徴を示す複数種(n種)の特徴ベクトルを前記左右
    の画像ブロックからそれぞれ別個に抽出する特徴ベクト
    ル抽出部と、 観察者の視線の方向を検出する視線検出部と、 この視線検出部の検出結果により注視点が存在すると認
    定されるエリアにおける画像ブロックの特徴ベクトルを
    用いて左右の対応する当該エリア内の画像の違いを定数
    化し、当該定数値を前記観察者の目の位置に相当する点
    から当該エリアの画像を構成する物体までの物理的距離
    に換算し、当該換算値に対応した画素数分だけ前記左右
    の画像もしくはいずれか一方の画像を左右方向にずらす
    処理を行なう画像補正部と、 この画像補正部により補正処理された左右画像出力を独
    立に表示する画像表示部と、 を備えたことを特徴とする立体画像表示装置。
  2. 【請求項2】前記左右の画像ブロックの違いを定数化す
    る手段は、前記視線検出部の検出結果により選択された
    エリアの右側画像ブロックの特徴ベクトルをfr、左側
    画像ブロックの特徴ベクトルをfhとしたとき、次式に
    より類似度sを求めるものであることを特徴とする請求
    項1に記載の立体画像表示装置。 類似度s=fr・fh/(‖fr‖‖fh‖) ただし、 fr・fh:特徴ベクトル間の内積 ‖fr‖:特徴ベクトルfrのノルム ‖fr‖及び‖fh‖:fr及びfhを夫々fr=(a
    1,a2,…an)、fh=(b1,b2,…,bn)
    としたとき、次式で定義されるもの ‖fr‖=(a12 +a22 +…+an21/2 ‖fh‖=(b12 +b22 +…+bn21/2
  3. 【請求項3】前記分割されたエリアの各画像ブロックを
    F(X,Y)とし、その位置を示す横方向(左右方向)
    のブロック番号をX(X1,X2…)とし、縦方向のブ
    ロック番号をY(Y1,Y2…)としたとき、前記類似
    度sが定数qより小さい画像ブロックF(X1,Y1)
    が存在する場合であって、且つ同じ値のY1において類
    似度sが上記定数qよりも小さい他の画像ブロックF
    (Xn,Y1)が存在する場合、前記一方の画像ブロッ
    クF(X1,Y1)と他方の画像ブロックF(Xn,Y
    1)との間の類似度sを算出し、この類似度sが定数p
    よりも大きいとき、当該画像ブロックF(X1,Y1)
    と画像ブロックF(Xn,Y1)との横方向の距離|X
    n−X1|を類似度tと定め、この類似度tを前記観察
    者の目の位置に相当する点から当該エリアの画像を構成
    する物体までの物理的距離に換算して使用することを特
    徴とする請求項1に記載の立体画像表示装置。
JP33964196A 1996-12-19 1996-12-19 立体画像表示装置 Expired - Fee Related JP3803442B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33964196A JP3803442B2 (ja) 1996-12-19 1996-12-19 立体画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33964196A JP3803442B2 (ja) 1996-12-19 1996-12-19 立体画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10178658A true JPH10178658A (ja) 1998-06-30
JP3803442B2 JP3803442B2 (ja) 2006-08-02

Family

ID=18329430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33964196A Expired - Fee Related JP3803442B2 (ja) 1996-12-19 1996-12-19 立体画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3803442B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2253161B (en) * 1990-07-31 1995-02-01 Univ Rutgers Short path thermal desorption apparatus for use in gas chromatography techniques
KR100430528B1 (ko) * 2002-07-09 2004-05-10 한국전자통신연구원 오버샘플링 및 가변 어드레싱에 의한 주시각 제어 장치 및그 방법과, 그를 이용한 평행축 입체 카메라 시스템
WO2019058811A1 (ja) * 2017-09-19 2019-03-28 ソニー株式会社 表示装置および表示制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2253161B (en) * 1990-07-31 1995-02-01 Univ Rutgers Short path thermal desorption apparatus for use in gas chromatography techniques
KR100430528B1 (ko) * 2002-07-09 2004-05-10 한국전자통신연구원 오버샘플링 및 가변 어드레싱에 의한 주시각 제어 장치 및그 방법과, 그를 이용한 평행축 입체 카메라 시스템
WO2019058811A1 (ja) * 2017-09-19 2019-03-28 ソニー株式会社 表示装置および表示制御方法
JPWO2019058811A1 (ja) * 2017-09-19 2020-11-12 ソニー株式会社 表示装置および表示制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3803442B2 (ja) 2006-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7042889B2 (ja) 仮想/拡張現実システムにおける内向き角度を用いてファイバスキャナをコリメートする設計
JP3802630B2 (ja) 立体画像生成装置および立体画像生成方法
JP3728160B2 (ja) 奥行き画像計測装置及び方法、並びに複合現実感提示システム
US8207961B2 (en) 3D graphic processing device and stereoscopic image display device using the 3D graphic processing device
CN110460831B (zh) 显示方法、装置、设备及计算机可读存储介质
JP3230745B2 (ja) 3次元画像生成装置及び生成方法
JP4965184B2 (ja) 3dグラフィックデータ処理装置及び立体映像表示装置並びに立体映像表示装置の駆動方法
KR20180066164A (ko) 역각 회절 격자를 가진 가상/증강 현실 시스템
US20040066555A1 (en) Method and apparatus for generating stereoscopic images
CN101329759A (zh) 立体图形系统以及处理方法
JP2010004176A (ja) 画像表示装置およびその制御方法
Ware Dynamic stereo displays
JP3032414B2 (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JP4270347B2 (ja) 距離演算装置
WO1996005573A1 (en) Image-processing system for handling depth information
KR20070016712A (ko) 입체영상 표시장치 및 그의 구동방법
JP2001128195A (ja) 立体画像補正装置、立体画像表示装置および立体画像補正処理プログラムを記録した記録媒体
JP3803442B2 (ja) 立体画像表示装置
US6091419A (en) 3-D parallax drawing system and related method
JPH10336703A (ja) 画像合成装置、方法および記憶媒体
JPH10232953A (ja) 立体視画像生成装置
JPH10172004A (ja) 立体画像表示方法
KR100670152B1 (ko) 3d 그래픽 처리장치 및 이를 이용한 입체영상 표시장치
JPH01190193A (ja) 立体ディスプレイ装置
JP2010245849A (ja) 画像提示システム、画像処理装置、画像提示方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060508

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees