JPH10178642A - 情報多重化方法および著作権保護システム - Google Patents
情報多重化方法および著作権保護システムInfo
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- JPH10178642A JPH10178642A JP33876996A JP33876996A JPH10178642A JP H10178642 A JPH10178642 A JP H10178642A JP 33876996 A JP33876996 A JP 33876996A JP 33876996 A JP33876996 A JP 33876996A JP H10178642 A JPH10178642 A JP H10178642A
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Abstract
号化のシンタックスに適合した著作権情報等の多重化を
可能にする。 【解決手段】 MPEG符号化画像データ39は、著作
権情報二重登録防止装置40で過去に著作権登録されて
いないか調べられ、登録されていない場合のみ著作権情
報多重化装置42に送られる。著作権情報多重化装置4
2では、まず、処理部27により符号化画像46を各ブ
ロック毎の画像情報28に分離し、次に、処理部29に
より、各ブロックの画素値のエントロピーを計算し、あ
らかじめ定めた閾値30よりエントロピーが大きいブロ
ックを選択し、次に、処理部31により、該選択したブ
ロックの画像情報を表すDCT係数列のうち、乱数34
を用いてDCT係数を選び、該DCT係数に対して著作
権情報を1ビットずつ多重化する。
Description
び著作権保護システムに関し、詳しくは、作成したデジ
タル画像を、デジタル通信網すなわち有線または無線放
送網などの公衆網ないし専用網および情報記録媒体を用
いて情報発信・入手・利用を行う際に著作権を保護する
のに最適な情報多重化方法およびそれを利用した著作権
保護システムに関するものである。
DVD(Digital Video Disk)の登場、デジタル情
報圧縮技術(MPEG:Moving Picture Image Exp
ertGroupなど)の発達により、デジタル画像の情報発
信・入手が盛んとなってきた。DVDなどといったデジ
タル記憶媒体中に記憶されているデジタル画像はWrite
-Once方式と呼ばれる、再生装置からのデジタル出力は
マスターディスクからのみといった形式をとっている
が、本質的な著作権保護にはなっていない。
方式のデータ自体に対する著作権保護については、従来
は著作権情報を単にデジタル画像のユーザデータラベル
に書き込むだけのもの、もしくは、MPEGのビットス
トリーム中のデータを単純に他のデータに書き換えるだ
けといった方法がとられており、画質の大きな劣化を伴
うものであった。また、画素値を表すビット列の低位ビ
ットを多重化する著作権情報にしたがって変更するな
ど、画質を考慮した著作権情報多重化方式も提案されて
いるが、画像データを再符号化することにより多重化し
た著作権情報が簡単に消えてしまうといった問題があっ
た。
ジタル画像の著作権保護技術は、画像の劣化が大きく、
誰にでも簡単に著作権情報の書換えもしくは著作権情報
を消去することが容易である問題点があった。また、デ
ジタル画像自体を暗号化する方法が考えられるが、正当
な手続きの後、デジタル画像にかけられた暗号の復号を
行った画像に対して同様の問題点があった。
ままデジタル画像に著作権情報などの情報を多重化し、
情報多重化画像と同様の品質を保ったままの多重化情報
への改竄に対しては計算量が困難な強度を持ち、デジタ
ル画像および多重化情報への改竄の有無の事実の判定が
できる、MPEG符号化されたデジタル画像に対して画
像符号化のシンタックスに適合した情報多重化方法およ
び著作権保護システムを提供することにある。
め、本発明のでは、著作権管理センタ側に著作権保護対
象であるデジタル画像の著作権情報をMPEG符号化方
式のシンタックスに適合し、かつデジタル画像の画質が
劣化しないようにデジタル画像データの情報多重化可能
領域に対して著作権情報を多重化する手段を備え、該著
作権管理センタ側にある著作権データベースに情報コン
テンツの著作権登録を行うことにより、著作権保護を実
現することを特徴とする。情報多重化は、一例を挙げれ
ば、DCT係数のレンジを細分化し、多重化情報の割り
付けを行い、各ピクチャを構成するブロック内の輝度を
表すDCT係数を指定し、該DCT係数の値を多重化し
たい情報が割り付けられた細分化されたレンジ内の値に
変更することにより行う。
に対しても著作権情報の多重化が可能であり、高い画像
の品質を保ったままデジタル画像に著作権情報を多重化
し、デジタル画像および著作権情報への改竄の有無の判
定が可能となる。
を参照して説明する。図1は本発明が適用される著作権
保護システムの全体的ブロック図である。情報コンテン
ツ提供者1は、作成した原デジタル画像2に著作権情報
の書込および著作権登録を行うために、暗号化装置3で
あらかじめ配布されている著作権管理センタ6の公開鍵
4を用いて暗号化し、該暗号化されたデジタル画像7を
有線あるいは無線の伝送路または蓄積媒体による配送経
路を用いて著作権管理センタ6へ送る。
供者1から暗号化されたデジタル画像7を受け取り、復
号化装置8で該著作権管理センタ6の秘密鍵9を用いて
復号化してデジタル画像10を得る。そして、まず、こ
の復号化されたデジタル画像10が過去に著作権登録さ
れていないかどうかを著作権情報二重登録防止装置11
で調べる。これは、デジタル画像10に既に著作権情報
二重登録防止フラグが多重化されているかどうかチエッ
クすることで行う。ここで、受け取ったデジタル画像1
0が著作権登録済みでない場合にのみ、著作権情報多重
化装置13により、誤り訂正符号化処理を施した著作権
情報12の情報多重化、さらに著作権情報二重登録防止
フラグを情報多重化し、著作権情報データベース23へ
著作権登録を行う。その後、著作権管理センタ6は、暗
号化装置14で情報コンテンツ提供者の公開鍵15を用
いて暗号化処理を行い、該暗号化された著作権情報多重
化済みのデジタル画像16を、有線あるいは無線の伝送
路または蓄積媒体による配送経路を用いて情報コンテン
ツ提供者1に送る。
著作権情報多重化済みのデジタル画像16を復号化装置
17で情報コンテンツ提供者の秘密鍵18を用いて復号
化し、画像フォーマットに適合した形式の著作権情報多
重化済みのデジタル画像19を得る。
19が有線あるいは無線の伝送路、もしくは、DVD,
CD−ROMといったデジタル情報記憶媒体による流通
および配送経路5を用いて、情報コンテンツ利用者20
に提供される。情報コンテンツ利用者20は、著作権情
報抽出処理装置21を用いることにより、デジタル画像
19から著作権情報22を簡単に得ることができる。
符号された動画像データを著作権情報多重化対象のデジ
タル画像とする。
タは、図2のような構造を持っている。ここで、動画像
の各フレームまたはフィールドの情報はピクチャスター
トコード(PSC)に続くピクチャ層以下に記述され
る。各フレームまたはフィールド情報は、図3のよう
に、Intra-Picture(動画像のあるフレーム、あるい
はフィールド全体の情報を持つデータ、以下Iピクチャ
という)、PredictivePPicture(過去のフレーム、あ
るいはフィールドとの差分情報からなるデータ、以下P
ピクチャという)、Bidirectionally-Predictive-Pi
cture(過去および未来のフレームあるいはフィールド
との差分情報からなるデータ、以下Bピクチャという)
の3種類のピクチャ形式で符号化される。Pピクチャお
よびBピクチャでは時間的に離れた他の画像を参照画像
とし、その画像との差分値のみを画像情報として符号化
している。また、ピクチャはブロックに細分され、ブロ
ック単位でDCT(離散コサイン)変換を行い、適当な
量子化係数で量子化され、ハフマン符号化される。
スタートコード(SSC)に続くスライス層以下にある
マクロブロック層(MB)内にあり、輝度情報Yを表す
ブロック層が4つ、色差情報Cb、Crを表すブロック
層が2つ、計6つのブロック層により表される。
クの種類に応じて、量子化特性値、動きベクトルのパラ
メタ値、ブロック層の個数値、ブロック層などから構成
され、大別すると4種類ある。それぞれ一般的に、イン
トラマクロブロック、動き保証ありマクロブロック、動
き保証なしマクロブロック、動き保証あり符号化不要マ
クロブロックと呼ばれる。イントラマクロブロックは、
動きは保証を行わず、画像情報をそのまま符号化してお
り、常に6つのブロック層を持っている。動き保証あり
マクロブロックは、動きベクトルが示す画像を参照画像
として用い、その画像との差分値を符号化している。す
なわち、動きベクトルのパラメタ値を持っている。動き
保証なしマクロブロックは、このマクロブロックと同座
標の画像を参照画像として用い、その画像との差分値を
符号化している。すなわち、動きベクトルのパラメタ値
を持っていない。動き保証あり符号化不要マクロブロッ
クは、動きベクトルにより参照される画像との差分がな
いものである。動きベクトルは持っている。すなわち、
動きベクトルのパラメタ値を持っている。
ータを著作権情報多重化対象デジタル画像とする本発明
の二、三の実施例について詳述する。
例の著作権管理センタの構成図である。この実施例は、
ピクチャがブロックに細分化され、DCT変換されたブ
ロックの画像情報を表すDCT係数の値を変更すること
により、著作権情報を符号化画像データに多重化して著
作権保護を実現するものである。
化方式で符号化されたの画像データ(符号化画像)39
は、まず、著作権情報二重登録防止装置40に送られ
る。著作権情報二重登録防止装置40は、あらかじめ定
義された著作権情報二重登録防止フラグ位置情報38を
使って、著作権情報二重登録防止フラグ抽出処理部24
で符号化画像39に秘密裏に多重化されている著作権情
報二重登録防止フラグ25を抽出し、著作権情報二重登
録検証部26で入力された符号化画像39が過去に著作
権登録されていないかを調べる。符号化画像39が過去
に著作権登録されていない場合のみ、符号化画像46を
著作権情報多重化装置42内にあるMPEG標準符号構
文解析処理部27に送る。一方、符号化画像39が過去
に著作権登録されている場合は、既に登録済みである出
力52を情報コンテンツ提供者に通知する。
符号構文解析処理部27は、符号化画像39を受け取る
と、各ブロック毎の画像情報28に該符号化画像を分離
する。各ブロック単位に分割された画像は、著作権情報
多重化ブロック選定処理部29により、各フレームを構
成するブロックのうち、イントラマクロブロックおよび
動き保証ありマクロブロックと動き保証なしマクロブロ
ックのブロックに対して、それぞれブロックの画素値の
エントロピーを計算され、あらかじめ決められたしきい
値30よりブロックの画素値のエントロピーが大きい場
合は、このブロックの画像情報を表すDCT係数が著作
権情報多重化処理部31に送られ、あらかじめ決められ
たしきい値30よりブロックの画素値のエントロピーが
小さい場合は、そのブロックの画像情報に対して処理は
施されず、そのまま出力バッファ44へ送られる。
器32に乱数生成鍵33を入力することにより乱数34
を生成し、これを利用して送られてきたブロックのDC
T係数行列のうちひとつのDCT係数を選ぶ。乱数生成
鍵33は著作権者のみが知っている情報である。著作権
情報多重化処理部31では、選ばれたひとつのDCT係
数に対して著作権情報12を1bitずつ多重化し、こ
のプロセスを繰り返すことにより全著作情報12を多重
化する。
選ばれたDCT係数dctk,lの値に対して、情報多重
化ステップ幅35であるrange、情報多重化量子化
マトリックス36である[q′i,j]、マクロブロック
の量子化特性値quant、MPEGのストリーム内の
量子化マトリックス[qi,j]を用いて、α、β、γを
それぞれ、
2と等しい場合、
い場合、
6を多重化する。図5は、この概要を示した図である。
重化したDCT係数とは別のDCT係数に情報多重化済
みフラグを多重化する。また、著作権情報12を多重化
していないブロックは、著作権情報12を多重化したD
CT係数に著作権情報多重化未済のフラグを多重化す
る。
みが知っている秘密情報を使って得られる間隔毎に著作
権情報二重登録防止フラグを情報多重化する。
り、著作権情報多重化済み画像の画素値がデコーダの解
釈不能値をとりうる場合がある。デコーダの解釈不能画
素値をとる可能性があるのは、著作権情報多重化を行っ
たブロックであるため、これらのブロックのDCT係数
に対して、次のようにして修正を行う。
報多重化を行ったDCT係数をdctkl、[p1i,j]
[p2i,j][pi,j]をそれぞれ、(0、0)および
(k、l)成分を0に変更、(0、0)および(k、
l)成分以外の値をすべて0に変更したDCT行列を逆
量子化・逆DCT変換して得られる画素値行列としたと
き、集合Lover={(m、n)|pm,n<0orpm,n>
M}において(Mの画素値の取り最大値で、8ビット構
成では255である)、Loverが空集合でないときに限
り、
行ったDCT係数行列[dct′i,j]を得る。図6
は、この概要を示した図で、白棒グラフが多重化直後の
DCT係数の値、黒棒グラフが修正後のDCT係数の値
である。
変換・逆量子化・可変長符号割り当てを行い、MPEG
標準の符号化方式に変換する。
ータ39に対して、著作権情報12が多重化され且つあ
らゆるMPEGデコーダに解釈可能なMPEG標準の符
号化方式による画像データが得られる。著作権管理セン
タは、MPEGデータに多重化した著作権情報を抽出す
るための秘密情報37を著作権情報データベース43に
登録する。処理が終ったMPEG標準の符号化方式によ
る画像データは出力バッファ44にためられ、著作権情
報多重化済み画像データ45として出力される。
て、この著作権情報多重化済みのMPEG標準の符号化
方式による画像データ45を提供する。流通している情
報コンテンツの不正な二次利用や複製に対して、不正使
用された情報コンテンツが時間的に一部分残っていれ
ば、情報コンテンツの画質が少々劣化していても、その
被害となった対象の情報コンテンツがその著作権者のも
のであることを著作権者本人のみが知っている乱数生成
鍵を用いることで著作権情報を抽出することで証明でき
る。
例の著作権管理センタの構成図である。この実施例は、
予め著作権情報を割り当てたタイルを用意し、マクロブ
ロックの動きベクトルが多重化したい著作権情報が割り
当てられたタイルを指すように、マクロブロック層にあ
る動きベクトルのパラメータ値を変更することにより、
著作権情報を多重化したMPEG標準の符号化方式によ
る画像データを生成するものである。
化方式の画像データ(符号化画像)47は、まず、著作
権情報二重登録防止装置48に送られる。著作権情報二
重登録防止装置48は、著作権情報二重登録防止フラグ
位置情報49を使って、著作権情報二重登録防止フラグ
抽出処理部50で符号化画像47に秘密裏に多重化され
ている著作権情報二重登録防止フラグ51を抽出し、著
作権情報二重登録検証部52で入力された符号化画像4
7が過去に著作権登録されているかを調べる。このよう
にして、著作権情報二重登録防止装置48では、著作権
情報が既に登録されている場合は著作権情報済み出力5
3を行い、符号化画像が過去に著作権登録されていない
場合にのみ、符号化画像54を著作権情報多重化装置5
5に送る。
G標準符号構文解析装置56は、MPEG標準の符号化
された画像データ54を受け取ると、マクロブロック毎
の情報57に分割する。それらのマクロブロックのう
ち、マクロブロック選定処理部58により動き保証あり
マクロブロックの情報59が、著作権情報多重化処理部
60に送られる。
・垂直成分それぞれ、motion_codeとmotion_rがあり、
現在のマクロブロックの動きベクトルの値mvは、参照
画像とのフレーム間隔を表すf_code、前マクロブロック
の動はベクトルp_mvを使って、
ありマクロブロックが持っている動きベクトルの値に対
して1bitずつ著作権情報を多重化する。具体的に
は、著作権情報を割り付けたタイルの幅をstrとした
とき、多重化したい著作権情報が
著作権情報が
変更により、参照画像および差分値が変化し、差分画像
の画素値を表すDCT係数の値を再符号化する必要があ
るため、多重化したい著作権情報が
再符号化した差分画像のDCT係数を表す可変長符号の
符号長が最小となるような動きベクトルを検索し、動き
ベクトルをその値に変更する。
を使って逆算し、動きベクトルのパラメータmotion_cod
e′とmotion_r′を得、本来の動きベクトルのパラメー
タ値motion_codeとmotion_rをmotion_code′とmotion_
r′に変更することで、MPEG標準で符号化された画
像データを生成する。
の著作権情報を多重化した動きベクトルが示す参照画像
と画像バッファ62の原画像との差分画像を求め、その
差分画像の差分値をDCT係数および量子化を行い、本
来のDCT係数を新たに符号化した符号に置き換えたの
ち、現在のフレーム画像を画像バッファ62に蓄える。
同様の手法を用いて、著作権管理センタのみが知って
いる秘密情報を使って得られる間隔毎に著作権情報二重
登録防止フラグを情報多重化する。すべてのフレームに
処理を施すことにより、著作権情報の多重化を行ったM
PEG標準の符号化方式による画像データを得る。
重化した著作権情報を抽出するための秘密情報68を著
作権情報データベース66に登録する。こうして、処理
が終了した画像データは出力バッファ64に送られ、著
作権情報多重化済み画像データ65が出力される。
を多重化されたMPEG標準の符号化方式による画像デ
ータを入手する。情報コンテンツ利用者は著作権情報抽
出装置に該画像データを入力することによりその画像の
著作権情報を得ることができる。すなわち、著作権情報
抽出装置(図1の21)は、MPEG標準の符号化方式
による画像データを受け取り、各フレーム毎に画像を復
号する。復号されたフレーム内の各マクロブロックの動
きベクトルのパラメタから動きベクトルを計算し、著作
権情報の抽出を行う。その後、著作権情報抽出装置は、
この抽出した著作権情報を繋ぎ合わせて再構成し、著作
権情報を情報コンテンツ利用者に提示する。
例の著作権管理センタの構成図である。この実施例は、
マクロブロック層にある量子化特性値を変更することに
より著作権情報を多重化したMPEG標準の符号化方式
による画像データを生成するものである。
化方式の画像データ69は、まず、著作権情報二重登録
防止装置70に送られる。著作権情報二重登録防止フラ
グ抽出処理部72は、著作権情報二重登録防止フラグ位
置情報71を用いて符号化画像69に秘密裏に多重され
ている著作権情報二重登録防止フラグ73を抽出し、そ
の情報を使って、著作権情報二重登録検証部74は、入
力された符号化画像69が過去に著作権登録されていな
いか調べる。このようにして、既に登録されている画像
データに対しては、著作権情報登録済みの出力75を行
い、入力された符号化画像が過去に著作権登録されてい
ない場合のみ、符号化画像76を著作権情報多重化装置
77に送る。
は、各フレーム内のマクロブロック毎に動的に量子化の
粒度を変更するための量子化特性値が用意されている。
著作権情報多重化装置77内にあるMPEG標準符号構
文解析処理部78は、符号化画像76を受け取り、各マ
クロブロック毎の情報79に画像データを分割し、量子
化特性値ありマクロブロック抽出処理部80により、各
マクロブロックが振り分けられ、量子化特性値を持って
いるマクロブロック81が著作権情報多重化処理部84
に送られ、、量子化特性値を持っていないマクロブロッ
ク82はそのまま出力バッファ46へ送られる。
性値の値に対して、著作権情報87を1bitずつ多重
化する。具体的には、量子化特性値quantを、多重化し
たい著作権情報quant mode2と等しい場合は変化させ
ず、多重化したい著作権情報がquant mode2と等しくな
い場合は、quantの値を絶対値の値が1減少するように
±1することで、量子化特性値に著作権情報12を多重
化する。
みが知っている秘密情報を使って得られる間隔毎に著作
権情報二重登録防止フラグを情報多重化する。
83に送られ、著作権情報多重化済み画像データ85を
出力する。また、著作権管理センタは、MPEGデータ
に多重化した著作権情報87を抽出するための秘密情報
88を著作権情報データベース86に登録する。
情報を多重化されたMPEG標準の符号化方式による画
像データ85を著作権情報抽出装置に送ることで、その
情報コンテンツの著作権者を知ることができる。すなわ
ち、著作権情報抽出装置は、入手されたMPEG標準の
符号化方式による画像データを構文解析し、マクロブロ
ック層の量子化特性値を得る。そして、各量子化特性値
から著作権情報を抽出し、再構成することで、情報コン
テンツの著作権情報を情報コンテンツ利用者に提示す
る。
せて、著作権保護システムを構築することも可能であ
る。図9に、一例として上記の3つを組み合わせた第四
の実施例を示す。すなわち、この実施例は、ブロックの
画像情報を示すDCT係数の値およびマクロブロック層
にある動きベクトル値のパラメタおよび量子化特性値に
それぞれ著作権情報の項目を割り振ることで、著作権情
報を多重化したMPEG標準の符号化方式による画像デ
ータを生成するものである。
作権情報を二つの項目に分割し、それぞれ著作権情報
A、著作権情報Bとする。
化方式の画像データ89は、まず、著作権情報二重登録
防止装置90に送られる。著作権情報二重登録防止フラ
グ抽出部92では、秘密裏に多重化されている著作権情
報二重登録防止フラグ93を抽出する。著作権情報二重
登録検証部94では、入力された符号化画像89が過去
に著作権登録されているかを調べる。このようにして、
著作権情報二重登録防止装置90は、入力された符号化
画像89が過去に著作権登録されていない場合にのみ、
符号化画像96を著作権情報多重化装置97に送り、符
号化画像89が過去に著作権登録されている場合は、著
作権情報登録済み出力95を行なう。
G標準符号構文解析装置98は、符号化画像96を受け
取ると、各マクロブロック毎の情報99に分割し、著作
権情報多重化処理部100に送る。
った各マクロブロック毎の情報99が量子化特性値をも
っている場合は、マクロブロック層にある量子化特性値
を変換することにより、著作権情報101の情報Aを情
報多重化する。また同時に、受けとった各マクロブロッ
ク毎の情報99が動き補償ありマクロブロックの場合に
のみ、マクロブロック層にある動きベクトルのパラメタ
から動きベクトルを計算し、これを〔数6〕を用いて変
換することにより、著作権情報101の情報Bを情報多
重化し、画像バッファ102を用いて画像再符号化処理
部103でDCT係数を再符号化する。処理が終ったマ
クロブロックの画像は画像バッファ102に蓄えられ
る。
処理部100は、受けとった各マクロブロック毎の情報
99がイントラマクロブロックおよび動き保証ありマク
ロブロックと動き保証なしマクロブロックのブロックの
場合は、それぞれブロックの画素値のエントロピーを計
算し、あらかじめ決められたエントロピーの閾値104
よりブロックの画素値のエントロピーが大きい場合、情
報多重化を行う。
いては、著作権情報101の情報AとBそれぞれのハッ
シュ値を計算し、この値を情報多重化する。具体的に
は、秘密情報である乱数発生鍵105を用いて乱数発生
器106で乱数107を発生させ、これを用いてDCT
係数行列内の著作権情報多重化を行うDCT係数を選定
し、この値を〔数3〕、〔数4〕を用いて変更すること
により、著作権情報101の情報Aおよび情報Bのハッ
シュ値および動きベクトル・量子特性値に多重化された
情報を抽出するための各個人別秘密情報108を情報多
重化し、その後、〔数5〕を用いて画素値のレンジオー
バの処理を施す。
は、著作権管理センタのみが知っている秘密情報を使っ
て得られる間隔毎に、著作権情報二重登録防止フラグを
情報多重化する。処理が終った画像は出力バッファ10
9に送られ、著作権情報多重化済み画像データ110を
出力する。
G標準の符号化方式による画像データ110の著作権情
報を知りたい場合、このデータを著作権情報抽出装置に
入力する。著作権情報抽出装置は、画像データを受け取
り復号を行う。そして、マクロブロック層にある動きベ
クトルのパラメータから動きベクトルを算出し、情報抽
出を行い、これを再構成することにより著作権情報Aを
得る。また、マクロブロック層にある量子化特性値から
情報抽出を行い、これを再構成することにより著作権情
報Bを得る。さらに、秘密情報である乱数発生鍵を用い
て、各フレームを構成するブロックの画像情報を表すD
CT係数から情報抽出を行い、これを再構成することに
より著作権情報Aおよび著作権情報Bそれぞれのハッシ
ュ値を得る。このハッシュ値と先に得た著作権情報Aお
よび著作権情報Bのハッシュ値を比較することで、情報
コンテンツ利用者が入手したMPEG標準の符号化方式
による画像データの改竄事実の有無を判定することがで
きる。著作権情報抽出装置は、情報コンテンツの著作権
情報と共に、海賊版でない正規の情報コンテンツである
ことを情報コンテンツ利用者に提示する。
において、MPEG符号化画像データに著作権情報を多
重化するとしたが、本発明の情報多重化方法は、原理的
に多重化情報を著作権情報に限る必要はない。
合でも、多重化する情報を配布先の利用者ユーザに対応
する個別の情報とすることにより、不正コピーを防止す
るシステムを提供できる。
符号化されたデジタル画像に対して、著作権情報やその
他の情報を情報コンテンツに多重化することで可能で、
既存の符号化されたデジタル画像データに対して原画像
が無くとも適用できる。著作権保護システムを対象とし
た場合、デジタル画像と著作権情報を分離不能にするこ
とで、多重化している著作権情報への改竄を困難にして
おり、従来の方式よりも高い安全性を持った著作権保護
方式システムが実現できる。また、情報コンテンツ利用
者が自分の手元で簡単に著作権情報を入手することがで
きるため、情報コンテンツの販売促進や、海賊版流出の
抑止、著作権に対する利用者のモラル向上につながる。
また、コンテンツ利用者が簡単に手元で検証できる著作
権情報と検証ができない配布先である情報コンテンツ利
用者のユーザ情報とを同時に多重化することで、利用者
の簡単な著作権情報検証と不正コピー防止といった、よ
り高度な著作権保護も行なうことができる。
構成図である。
構造を示す図である。
ンタの第1の実施例の構成図である。
である。
示す図である。
ンタの第2の実施例の構成図である。
ンタの第3の実施例の構成図である。
ンタの第4の実施例の構成図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 MPEG標準の符号化方式による画像デ
ータへ情報を多重化する方法において、情報を多重化し
た後の画像データが、MPEG画像符号化のシンタック
スに適合し、画像復号器によって画像情報として正しく
解釈される情報多重化方法であって、 DCT係数のレンジを細分化し、多重化情報の割り付け
を行い、各ピクチャを構成するブロック内の輝度を表す
DCT係数を指定し、該DCT係数の値を多重化したい
情報が割り付けられた細分化されたレンジ内の値に変更
することにより情報を多重化することを特徴とする情報
多重化方法。 - 【請求項2】 MPEG標準の符号化方式による画像デ
ータへ情報を多重化する方法において、情報を多重化し
た後の画像データが、MPEG画像符号化のシンタック
スに適合し、画像復号器によって画像情報として正しく
解釈される情報多重化方法であって、 DCT係数のレンジを細分化し、多重化情報の割り付け
を行い、各ピクチャを構成するブロック内の色差を表す
DCT係数を指定し、該DCT係数の値を多重化したい
情報が割り付けられた細分化されたレンジ内の値に変更
することにより情報を多重化することを特徴とする情報
多重化方法。 - 【請求項3】 MPEG標準の符号化方式による画像デ
ータへ情報を多重化する方法において、情報を多重化し
た後の画像データが、MPEG画像符号化のシンタック
スに適合し、画像復号器によって画像情報として正しく
解釈される情報多重化方法であって、 各ピクチャを多重化情報を割り付けたタイルに分割し、
参照画像の位置を示すための動きベクトルを多重化した
い情報のタイルを示すように変更することにより情報を
多重化することを特徴とする情報多重化方法。 - 【請求項4】 MPEG標準の符号化方式による画像デ
ータへ情報を多重化する方法において、情報を多重化し
た後の画像データが、MPEG画像符号化のシンタック
スに適合し、画像復号器によって画像情報として正しく
解釈される情報多重化方法であって、 各ピクチャの全画素を原画像の動きベクトルが示す画素
を原点とした極座標に変換し、多重化情報を極座標に変
換された画素に割り当て、多重化したい情報が割り当て
られた画素を動きベクトルが示すように動きベクトルの
方向を変更することにより情報を多重化することを特徴
とする情報多重化方法。 - 【請求項5】 MPEG標準の符号化方式による画像デ
ータへ情報を多重化する方法において、情報を多重化し
た後の画像データが、MPEG画像符号化のシンタック
スに適合し、画像復号器によって画像情報として正しく
解釈される情報多重化方法であって、 各ピクチャを構成するブロックの量子化のステップ値を
表す量子化特性値のレンジを細分化し、多重化情報の割
り付けを行い、量子化特性値の値を変更することにより
情報を多重化することを特徴とする情報多重化方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5記載の情報多重化方法に
おいて、各ピクチャを構成するブロックの画素値のエン
トロピーを計算することにより情報の多重化に適したブ
ロックを選定することを特徴とする情報多重化方法。 - 【請求項7】 請求項1と請求項2を組み合わせた情報
多重化方法であって、輝度を表すDCT係数と色差を表
わすDCT係数に別々の情報を多重化することを特徴と
する情報多重化方法。 - 【請求項8】 請求項1、請求項2および請求項7記載
の情報多重化方法において、ブロックの画像の画素値行
列をpi,j、情報多重化を行ったDCT係数をdctk,l,
[p1i,j],[p2i,j]は[pi,j]をそれぞれ、
(0,0)およびk,l)成分を0に変更、(0,0)
および(k,l)成分以外の値をすべて0に変更して得
られる画素値行列としたとき、集合Lover={(m,
n)}|pm,n<0orpm,n>M}において(た
だし、Mは画素値の最大値)、Loverが空集合でないと
きに限り、 【数1】 の変換を行うことにより、多重化した情報を保持したま
ま情報を多重化したDCT係数の変更により各ピクチャ
を構成するブロックの全画素値がレンジ内に収まるよう
に類似したブロックの画像を再構成することを特徴とす
る情報多重化方法。 - 【請求項9】 請求項1乃至7記載の情報多重化方法に
おいて、多重化する情報を画像データの著作権情報ある
いは配布先の利用者に対応する個別の情報とすることを
特徴とする情報多重化方法。 - 【請求項10】 符号化されたデジタル画像に著作権情
報を付加する情報付加装置と、著作権情報をデジタル画
像から分離する情報分離装置とを備えた著作権保護シス
テムにおいて、 情報付加装置は、請求項1乃至5記載の情報多重化方法
の一つあるいは二つ以上の任意の組み合わせで著作権情
報を符号化されたデジタル画像に付加することを特徴と
する著作権保護システム。 - 【請求項11】 請求項10記載の著作権保護システム
において、情報分離装置は、請求項1乃至5記載の情報
多重化方法の任意の組み合わせで多重化された情報を分
離し、これらを比較することにより画像および著作権情
報の改竄の有無を判定することを特徴とする著作権保護
システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33876996A JP3601566B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 情報多重化方法および著作権保護システム |
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JP33876996A JP3601566B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 情報多重化方法および著作権保護システム |
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JPH10178642A true JPH10178642A (ja) | 1998-06-30 |
JP3601566B2 JP3601566B2 (ja) | 2004-12-15 |
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