JPH10177439A - データ配線用誤動作防止回路、及び半導体集積回路 - Google Patents

データ配線用誤動作防止回路、及び半導体集積回路

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JPH10177439A
JPH10177439A JP8337156A JP33715696A JPH10177439A JP H10177439 A JPH10177439 A JP H10177439A JP 8337156 A JP8337156 A JP 8337156A JP 33715696 A JP33715696 A JP 33715696A JP H10177439 A JPH10177439 A JP H10177439A
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JP
Japan
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coupling noise
wiring
circuit
type mosfet
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JP8337156A
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Yukihiro Fujimoto
幸宏 藤本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
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    • H03K19/003Modifications for increasing the reliability for protection
    • H03K19/00346Modifications for eliminating interference or parasitic voltages or currents
    • H03K19/00361Modifications for eliminating interference or parasitic voltages or currents in field effect transistor circuits
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LSI内部等の配線において、配線の負荷容
量の増大を最小限に抑えて配線間のカップリングノイズ
による誤動作を防止するデータ配線用誤動作防止回路を
提供する。 【解決手段】 予め所定の電位に設定され、複数の回路
ブロックを接続して信号の転送を行なうプリチャージ型
の複数のデータ配線において、前記複数のデータ配線に
おける近接した第1及び第2のデータ配線間に接続さ
れ、前記第1のデータ配線のデータ遷移が前記第1と第
2のデータ配線間の容量に起因するカップリングノイズ
によるものか否かを検知するカップリングノイズ検知手
段と、前記カップリングノイズ検知手段が前記第1のデ
ータ配線にカップリングノイズを検知した場合に、前記
第1のデータ配線の電位を前記所定の電位に戻すプリチ
ャージ手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大規模集積回路に
設けられたデータバス配線等において、その近接した配
線間の容量に起因する誤動作を防ぐデータ配線用誤動作
防止回路、及びこのデータ配線用誤動作防止回路を搭載
した半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路(LSI)は、微細加工
技術の進歩とシステム性能向上の要求により、大規模か
つ高速化している。
【0003】図8に示す如く、例えばマイクロプロセッ
サのように内部に複数の回路ブロックを備えたLSI1
00には、各回路ブロック101を接続するテータバス
配線110が存在する。この種のデータバス配線110
は、このLSI100が同時に処理するビット幅分存在
し、配線面積を小さくするために、なるべく狭いピッチ
で並行に配線される。また、複数の回路プロック101
に跨がるためにその配線長は長くなる。
【0004】一方、LSIの素子密度を向上させるため
に、LSI内部の金属配線は、年々その配線幅および配
線間隔が縮小されている。しかし、配線の高さは配線抵
抗を小さくするため縮小されないので、近接する配線間
においては、その対面積は縮小されずに距離のみ縮小さ
れることになり、配線間の容量が増大する傾向にある。
このために、LSIの総配線容量のうち、近接する配線
間の容量(配線間容量)の占める割合が増大してきてい
る。
【0005】このように、LSIにおけるデータバス配
線は、隣のビットのデータ配線との容量が非常に大き
く、このために、隣のビットのデータが遷移したとき
に、そのビットのデータが受けるカップリングの影響
(カップリングノイズ)は非常に大きくなる。
【0006】従来、データバス配線を駆動する方式とし
ては、電源と接地間に直列に接続されたN型MOSFE
TとP型MOSFETを用いて各配線を電源レベルまた
は接地レベルに駆動するCMOS方式や、各配線を予め
電源レベルに設定しておき接地レベルを伝播するときの
み回路ブロックのN型MOSFETをオンするプリチャ
ージ型等が知られている。プリチャージ型は、CMOS
方式に比べて、ミラー効果(miller effe
ct)がない、データ遷移の方向が一定であり回路設
計においてその方向への最適化が可能、といった優れた
特長を有している。
【0007】図9は、従来のデータバス配線に一般的に
用いられているプリチャージ型のデータバス配線の一構
成例を示す回路図である。
【0008】この例において、テータバス配線110n
-1,n,n+1は、複数の回路ブロック101を接続し
て、これらの回路ブロック101からの出力データをそ
れぞれ次段のバッファ111へ伝播する機能を有してい
る。各回路ブロック101内には、各データバス配線1
10n-1,n,n+1を“L”レベルに駆動するN型MO
SFET102が設けられている。また、各データバス
配線110n-1,n,n+1には、各々のバス配線を予め
“H”レベルの設定するためのプリチャージ回路112
と、バス配線が“H”レベルのときにそのデータを保持
するラッチ回路113とが接続されている。
【0009】次に、図9に示した回路の動作を説明す
る。データバス配線110n-1,n,n+1は、予めプリ
チャージ回路112によって“H”レベルに設定され
る。複数の回路ブロック101の内の1つがこのテータ
バス配線110n-1,n,n+1を使ってデータを転送す
る場合には、各プリチャージ回路112はオフし、
“L”レベルを出力する時のみ、テータを転送する回路
ブロック101はそのN型MOSFET102をオンさ
せて、対応するデータバス配線を“L”レベルに駆動す
る。
【0010】一方、回路ブロック101の1つが“H”
レベルのデータを出力するときは、各回路ブロック10
1の対応するN型MOSFET102をオフしたまま
で、そのラッチ回路113が、対応するデータバス配線
の“H”レベルを保持し続けることにより、当該データ
バス配線は“H”レベルを伝播する。これによって次段
の各バッファ111からは所望のデータOUTn-1,
n,n+1を得ることができる。
【0011】ところが、図9に示すような回路では、前
述のように配線間の容量114が大きい場合、特にデー
タバス配線110n-1,n,n+1の対地容量よりもその
配線間の容量の方か大きい場合には、隣の配線が“L”
レベルに駆動されることにより、そのカップリングの影
響によって、ラッチ回路113で“H”レベルを保持し
ているバス配線が“L”レベルに遷移してしまう。これ
により、次段のゲートには“L”レべルのデータが転送
され、誤動作が生じる。
【0012】この対策として、ラッチ回路113の駆動
力を、カップリングの影響による駆動力よりも大きくす
ることによって、“L”レベルに遷移することを防ぐ方
法がある。しかし、この場合には、回路ブロック101
がデータバス配線に“L”レベルを出力する時に、ラッ
チ回路113が“H”レベルに強くドライブすることに
よって、データの衝突が起こり、遅延が生じるという欠
点がある。
【0013】こうしたデータの衝突を回避して誤動作を
防ぐ方法としては、図10に示すように、各回路ブロッ
ク101においてデータバス配線110n-1,n,n+1
をトライステートバッファ103で駆動する方法が提案
されている。
【0014】この例では、データバス配線110n-1,
n,n+1のプリチャージ時または回路ブロックの非活性
時においては、トライステートバッファ103が非出力
状態となりデータバス配線110n-1,n,n+1を駆動
せず、回路ブロックが活性化されてデータを出力する時
のみ、そのデータに応じてトライステートバッファ10
3がテータバス配線を駆動する。
【0015】前述した図9の回路例と同様に、各データ
バス配線110n-1,n,n+1は予め“H”レベルに設
定されており、データが“L”レベルのときのみバス配
線のデータは遷移するが、“H”レベルを保持すべきデ
ータバス配線も、活性化された回路ブロック101のト
ライステートバッファ103によって“H”レベルに駆
動される。これにより、近接するバス配線とのカップリ
ングによるデータ遷移が起ったとしても、トライステー
トバッファ103が“H”レベル側へ強く駆動すること
によって、“L”レベルへの遷移が抑えられ、誤動作を
防ぐことができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
10に示した回路においては、カップリングの影響によ
る駆動力よりも大きい駆動力をもったトランジスタを、
回路ブロックの個数分用意しなければならない。なぜな
らば、活性化する回路ブロックは1つであるため、その
回路ブロックのトランジスタのみでデータバス配線全体
のカップリングノイズを防ぐ必要があるからである。こ
のために、データバス配線に接続するトランジスタのサ
イズが増大し、トランジスタの接合容量が大きくなるた
めにデータバス配線の容量が増える。その結果として、
配線の負荷容量が増大し、配線遅延が大きくなる。
【0017】さらに、データバス配線の中の1箇所のみ
でカップリングノイズを抑えようとするため、配線が非
常に長くなって配線の抵抗成分の影響が大きくなると、
さらに大きなサイズのトランジスタを用意する必要があ
り、負荷容量は益々大きくなる。
【0018】このように、従来の方式では、カップリン
グノイズを抑えることによって、配線の負荷容量が非常
に大きくなり、配線遅延を増大させる、という問題があ
った。
【0019】本発明は、上述の如き従来の問題点を解決
するためになされたもので、その目的は、LSI内部等
の配線において、配線の負荷容量の増大を最小限に抑え
て配線間のカップリングノイズによる誤動作を防止する
データ配線用誤動作防止回路を提供することにある。ま
たその他の目的は、前記データ配線用誤動作防止回路を
搭載した半導体集積回路を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明であるデータ配線用誤動作防止回路の特
徴は、予め所定の高電位に設定され、複数の回路ブロッ
クを接続して信号の転送を行なうプリチャージ型の複数
のデータ配線において、前記複数のデータ配線における
近接した第1及び第2のデータ配線間に接続され、前記
第1のデータ配線のデータ遷移が前記第1と第2のデー
タ配線間の容量に起因するカップリングノイズによるも
のか否かを検知するカップリングノイズ検知手段と、前
記カップリングノイズ検知手段が前記第1のデータ配線
にカップリングノイズを検知した場合に、前記第1のデ
ータ配線の電位を前記所定の高電位に戻すプリチャージ
手段とを設けたことにある。
【0021】この第1の発明によれば、カップリングノ
イズ検知手段は、第1のデータ配線がデータ遷移した場
合に、このデータ遷移がカップリングノイズによるもの
かを検知する。第1のデータ配線がデータ遷移する場合
としては、第2のデータ配線のデータ遷移によって起こ
る前記カップリングノイズによるものと、第1のデータ
配線に接続された回路ブロックの駆動によるものとがあ
るが、カップリングノイズ検知手段により、第1のデー
タ配線のデータ遷移がカップリングノイズによるもので
あることを検知する。このカップリングノイズ検知手段
が第1のデータ配線にカップリングノイズを検知した場
合には、プリチャージ手段が第1のデータ配線をプリチ
ャージしてその電位を所定の高電位に戻す。これによ
り、カップリングノイズによる第1のデータ配線の誤動
作が防止されるが、この誤動作防止に各回路ブロックの
出力信号を必要としないため、データバス配線上の任意
の場所に本発明の回路を配置することができる。従っ
て、どの回路ブロックが活性化されたときでも、接続さ
れている全てのデータバス配線用誤動作防止回路が作動
するために、本発明の回路を回路ブロックの個数分用意
する必要が無く、従来例よりもデータ配線に接続される
トランジスタ数を削減することができる。
【0022】第2の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路の特徴は、上記第1の発明において、前記カップリ
ングノイズ検知手段は、前記第1と第2のデータ配線の
電位変化の遅延差を検出して前記カップリングノイズを
検知する構成にしたことにある。
【0023】この第2の発明によれば、カップリングノ
イズ検知手段を簡単な構成で動作させることができる。
【0024】第3の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路の特徴は、上記第1または第2の発明において、前
記カップリングノイズ検知手段は、ゲート端子が前記第
1のデータ配線に、ソース端子が前記第2のデータ配線
にそれぞれ接続されたN型MOSFETで構成して、そ
のN型MOSFETのドレイン端子を出力とし、前記プ
リチャージ手段は、ゲート端子が前記カップリングノイ
ズ検知手段の出力に接続されると共に、ソース端子が電
源に、ドレイン端子が前記第1のデータ配線にそれぞれ
接続されたP型MOSFETで構成したことにある。
【0025】この第3の発明によれば、カップリングノ
イズ検知手段を簡単な構成で確実に動作させることがで
きる。
【0026】第4の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路の特徴は、上記第1または第2の発明において、前
記カップリングノイズ検知手段は、第1のP型MOSF
ETとN型MOSFETを直列に接続して構成し、その
N型MOSFETのソース端子に前記第2のデータ配線
を、前記第1のP型MOSFETのソース端子には電源
を接続すると共に、該第1のP型MOSFETとN型M
OSFETの各々のゲート端子に前記第1のデータ配線
の電位を供給し且つ各ドレイン端子の接続点を出力と
し、前記プリチャージ手段は、ゲート端子が前記カップ
リングノイズ検知手段の出力に接続されると共に、ソー
ス端子が電源に、ドレイン端子が前記第1のデータ配線
にそれぞれ接続された第2のP型MOSFETで構成し
たことにある。
【0027】この第4の発明によれば、第1と第2のデ
ータ配線が共に“L”レベルに駆動された場合に、カッ
プリングノイズ検知手段の第1のP型MOSFETがオ
ンし、プリチャージ手段である第2のP型MOSFET
のゲート端子には強制的に“H”レベルの信号が入力さ
れる。これにより、第2のP型MOSFETのゲート端
子がハイ・インピーダンス状態になるのを防ぐ。
【0028】第5の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路の特徴は、上記第4の発明において、前記第1のP
型MOSFETのゲート端子には、前記第1のデータ配
線の電位を遅延素子を介して供給し、前記N型MOSF
ETのゲート端子には前記第1のデータ配線の電位を直
接供給するように構成したことにある。
【0029】この第5の発明によれば、カップリングノ
イズによって第1のデータ配線が“H”レベルから
“L”レベルへ変化し始めたときには、遅延素子によ
り、第1のP型MOSFETは動作せず、N型MOSF
ETによるカップリングノイズ検知動作を妨げることは
ない。
【0030】第6の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路の特徴は、予め所定の低電位に設定され、複数の回
路ブロックを接続して信号の転送を行なうディスチャー
ジ型の複数のデータ配線において、前記複数のデータ配
線における近接した第1及び第2のデータ配線間に接続
され、前記第1のデータ配線のデータ遷移が前記第1と
第2のデータ配線間の容量に起因するカップリングノイ
ズによるものか否かを検知するカップリングノイズ検知
手段と、前記カップリングノイズ検知手段が前記第1の
データ配線にカップリングノイズを検知した場合に、前
記第1のデータ配線の電位を前記所定の低電位に戻すデ
ィスチャージ手段とを設けたことにある。
【0031】この第6の発明によれば、ディスチャージ
型の複数のデータ配線において、上記第1の発明と同様
の作用を呈する。
【0032】第7の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路の特徴は、上記第6の発明において、前記カップリ
ングノイズ検知手段を、前記第1と第2のデータ配線の
電位変化の遅延差を検出して前記カップリングノイズを
検知する構成にしたことにある。
【0033】この第7の発明によれば、ディスチャージ
型の複数のデータ配線において、上記第2の発明と同様
の作用を呈する。
【0034】第8の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路の特徴は、上記第6または第7の発明において、前
記カップリングノイズ検知手段は、ゲート端子が前記第
1のデータ配線に、ソース端子が前記第2のデータ配線
にそれぞれ接続されたP型MOSFETで構成して、そ
のP型MOSFETのドレイン端子を出力とし、前記デ
ィスチャージ手段は、ゲート端子が前記カップリングノ
イズ検知手段の出力に接続されると共に、ソース端子が
接地電位に、ドレイン端子が前記第1のデータ配線にそ
れぞれ接続されたN型MOSFETで構成したことにあ
る。
【0035】この第8の発明によれば、ディスチャージ
型の複数のデータ配線において、上記第3の発明と同様
の作用を呈する。
【0036】第9の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路の特徴は、上記第6または第7の発明において、前
記カップリングノイズ検知手段は、第1のN型MOSF
ETとP型MOSFETを直列に接続して構成し、その
P型MOSFETのソース端子に前記第2のデータ配線
を、前記第1のN型MOSFETのソース端子には接地
電位を接続すると共に、該第1のN型MOSFETとP
型MOSFETの各々のゲート端子に前記第1のデータ
配線の電位を供給し且つ各ドレイン端子の接続点を出力
とし、前記ディスチャージ手段は、ゲート端子が前記カ
ップリングノイズ検知手段の出力に接続されると共に、
ソース端子が接地電位に、ドレイン端子が前記第1のデ
ータ配線にそれぞれ接続された第2のN型MOSFET
で構成したことにある。
【0037】この第9の発明によれば、ディスチャージ
型の複数のデータ配線において、上記第4の発明と同様
の作用を呈する。
【0038】第10の発明であるデータ配線用誤動作防
止回路の特徴は、上記第9の発明において、前記第1の
N型MOSFETのゲート端子には、前記第1のデータ
配線の電位を遅延素子を介して供給し、前記P型MOS
FETのゲート端子には前記第1のデータ配線の電位を
直接供給するように構成したことにある。
【0039】この第10の発明によれば、ディスチャー
ジ型の複数のデータ配線において、上記第5の発明と同
様の作用を呈する。
【0040】第11の発明である半導体集積回路の特徴
は、複数の回路ブロックと、前記各回路ブロックを接続
して信号の転送を行なうプリチャージ型またはディスチ
ャージ型の複数のデータ配線とを備えた半導体集積回路
において、前記複数のデータ配線に、上記第1の発明ま
たは第6の発明のデータ配線用誤動作防止回路を所定の
間隔をおいて複数個接続したことにある。
【0041】この第11の発明によれば、各データ配線
が非常に長くなった場合であっても、データ配線の誤動
作を効率良く防止することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係
るデータ配線用誤動作防止回路を適用したデータバス配
線のブロック図である。
【0043】本実施形態のデータバス配線は、例えばマ
イクロプロセッサのように複数の回路ブロックを有する
LSIの内部に、当該LSIが同時に処理するビット幅
分の本数で設けられている。本実施形態では、説明の簡
単化を図るためデータバスの配線数を3本として説明す
る。
【0044】このデータバス配線10n-1,n,n+1
は、従来回路と同様に、LSI内部の複数の回路ブロッ
ク11を接続して、これらの回路ブロック11からの出
力データをそれぞれ次段のバッファ21へ伝播する機能
を有している。
【0045】各回路ブロック11内には、各データバス
配線10n-1,n,n+1を“L”レベルに駆動するN型
MOSFET12が設けられている。すなわち、各N型
MOSFET12は、ドレイン端子がデータバス配線1
0n-1,n,n+1に、ソース端子がグランドにそれぞれ
接続され、そしてゲート端子には、当該回路ブロック1
1の出力データ/DTn-1,n,n+1がそれぞれ供給さ
れるようになっている。
【0046】各データバス配線10n-1,n,n+1に
は、複数の回路ブロック11の他に、プリチャージ信号
PRCにより各データバス配線10n-1,n,n+1を予
め“H”レベルの電位に設定するプリチャージ回路22
と、各データバス配線10n-1,n,n+1上のデータを
保持するラッチ回路23とが接続されている。さらに、
各データバス配線10n-1,n,n+1の隣接するバス配
線間には、カップリングノイズによる誤動作を防止する
本発明のデータ配線用誤動作防止回路31,32,3
3,34が接続されている。
【0047】各データ配線用誤動作防止回路31〜34
は、隣接するバス配線間に接続されたカップリングノイ
ズ検知回路41〜44と、バス配線上に接続されたプリ
チャージ手段51〜54とでそれぞれ構成されている。
【0048】カップリングノイズ検知回路41〜44
は、一方のバス配線のデータ遷移が他方のバス配線のデ
ータ遷移で生ずるカップリングノイズによるものなの
か、あるいはそのバス配線に接続されている回路ブロッ
ク11のN型MOSFET12の駆動によるものなのか
を検知する回路である。ここで、カップリングノイズ
は、前述したように、隣接するバス配線間の容量に起因
して生ずる。
【0049】プリチャージ手段51〜54は、それぞれ
カップリングノイズ検知回路41〜44が一方のバス配
線のデータ遷移が他方のバス配線のデータ遷移に起因す
るものであることを検出した場合に、カップリングノイ
ズを受けた側のバス配線を、初期設定電位と同じ“H”
レベルにプリチャージする機能を有する。
【0050】図2は、前記各データ配線用誤動作防止回
路31〜34の具体的構成例を示す回路図である。
【0051】同図に示すように、データバス配線10n
-1と10nとの間には、データ配線用誤動作防止回路3
1,32が設けられ、さらにデータバス配線10nと1
0n+1との間には、データ配線用誤動作防止回路33,
34が設けられている。
【0052】各誤動作防止回路31,32,33,34
は、同一構成を成しているが、データバス配線10n-1
と10nとの関係において、誤動作防止回路31はカッ
プリングノイズを受ける側のバス配線としてデータバス
配線10n-1を想定し、誤動作防止回路32はカップリ
ングノイズを受ける側のバス配線としてデータバス配線
10nを想定している。同様に、データバス配線10n
と10n+1との関係において、誤動作防止回路33はカ
ップリングノイズを受ける側のバス配線としてデータバ
ス配線10nを想定し、誤動作防止回路34はカップリ
ングノイズを受ける側のバス配線としてデータバス配線
10n+1を想定している。このような想定に基づいて誤
動作防止回路31〜34とデータバス配線10n-1,
n,n+1との接続関係が構成されている。
【0053】すなわち、図2に示すように、誤動作防止
回路31は、N型MOSFET41aからなるカップリ
ングノイズ検知回路41と、P型MOSFETからなる
プリチャージ手段51とで構成されている。カップリン
グノイズ検知回路41であるN型MOSFET41aの
ゲート端子はデータバス配線10n-1に、ソース端子は
データバス配線10nにそれぞれ接続され、更にそのド
レイン端子が該カップリングノイズ検知回路41の出力
としてプリチャージ手段51に接続されている。プリチ
ャージ手段51であるP型MOSFETは、ゲート端子
が前記N型MOSFET41aのドレイン端子に、ソー
ス端子が電源VDDに、そしてドレイン端子がデータバ
ス配線10n-1にそれぞれ接続されている。
【0054】また、誤動作防止回路32は、データバス
配線10n-1,10nとの接続において誤動作防止回路
31とは逆向きの接続関係にあり、N型MOSFET4
2aからなるカップリングノイズ検知回路42と、P型
MOSFETからなるプリチャージ手段52とで構成さ
れている。カップリングノイズ検知回路42であるN型
MOSFET42aのゲート端子はデータバス配線10
nに、ソース端子はデータバス配線10n-1にそれぞれ
接続され、更にそのドレイン端子が該カップリングノイ
ズ検知回路42の出力としてプリチャージ手段52に接
続されている。プリチャージ手段52であるP型MOS
FETは、ゲート端子が前記N型MOSFET42aの
ドレイン端子に、ソース端子が電源VDDに、そしてド
レイン端子がデータバス配線10nにそれぞれ接続され
ている。
【0055】誤動作防止回路33は、N型MOSFET
43aからなるカップリングノイズ検知回路43と、P
型MOSFETからなるプリチャージ手段53とで構成
され、データバス配線10nと10n+1との関係におい
て前記誤動作防止回路31と同様な接続関係となってい
る。
【0056】また、誤動作防止回路34は、データバス
配線10n,10n+1との接続において誤動作防止回路
33とは逆向きの接続関係にあり、N型MOSFET4
4aからなるカップリングノイズ検知回路44と、P型
MOSFETからなるプリチャージ手段54とで構成さ
れ、データバス配線10nと10n+1との関係において
前記誤動作防止回路32と同様な接続関係となってい
る。
【0057】次に、本実施形態の動作を説明する。本実
施形態のデータバス配線10n-1,n,n+1は、各プリ
チャージ回路22によって“H”レベルの電位に設定さ
れた後、活性化された回路ブロック11がデータを出力
する場合は、図9に示す従来例と同様に、回路ブロック
11内のN型MOSFET12がバス配線を駆動するか
否かによってデータを伝播させる。すなわち、回路ブロ
ック11が“H”レベルを伝播する場合には、バス配線
は初期状態のまま“H”レベルをラッチ回路23によっ
て保持し、“L”レベルを伝播する場合には回路ブロッ
ク11内のN型MOSFET12がオンしてバス配線を
“L”レベルに駆動する。
【0058】プリチャージ型のデータバス配線の上記通
常動作において、本実施形態のデータ配線用誤動作防止
回路は、次のように動作する。図3(a),(b)は、
データ配線用誤動作防止回路を適用した本実施形態のデ
ータバス配線の波形図であり、同図(a)は隣接するバ
ス配線の一方が“H”レベルで他方が“L”レベルであ
る場合の波形図、同図(b)は隣接するバス配線の両方
が“L”レベルの場合の波形図である。
【0059】例えば、バス配線10n-1,10n共に予
め電源VDDレベル(“H”レベル)に設定された後、
活性化された回路ブロック11によって、バス配線10
nのみが接地レベル(“L”レベル)に駆動されたとす
る。
【0060】この場合において、バス配線10n-1がバ
ス配線10nとのカップリングノイズによって“L”レ
ベルへ駆動されると(図3(a)のP1)、バス配線1
0n-1のデータ遷移はバス配線10nのデータ遷移より
も遅いために、カップリングノイズ検知回路41を構成
するN型MOSFET41aのゲート−ソース間に電位
差(ゲート電位が高くなる)が生じ(図3(a)のP
2)、N型MOSFET41aがオン状態になる。これ
によって、カップリングノイズ検知回路41はバス配線
10nの電位レベルを出力する。
【0061】この電位はプリチャージ手段であるP型M
OSFET51のゲートへ入力され、バス配線10nの
電位が“H”レベルから“L”レベルへ遷移するにした
がって、P型MOSFET51は配線10n-1を“H”
レベルに駆動する(図3(a)のP3)。このことによ
り、バス配線10n-1のカップリングノイズによる
“H”レベルから“L”レベルへの遷移が防止される。
【0062】なお、図3(a)に示すように、データバ
ス配線10n-1の電位が一時的に下がるが、当該バス配
線10n-1の次段のゲートのしきい値を調整することに
よって、この一時的な電位変化をなくすことは可能であ
る。
【0063】データバス配線10n-1とデータバス配線
10nが共に“L”レベルを伝える場合には、活性化さ
れた回路ブロック11はバス配線10n-1,10nの両
方を同時に“L”レベルに駆動するため、バス配線10
n-1,10nの間に電位差は生じない(図3(b)のP
4)。これによって、カップリングノイズ検知回路41
のN型MOSFET41aはオンせず、プリチャージ手
段であるP型MOSFET51のゲートにはバス配線1
0nの電位は伝わらない。その結果、バス配線10n-1
はプリチャージ手段51によって“H”レベルには駆動
されず、本誤動作防止回路31が、回路ブロック11に
よるバス配線10n-1,10nの“L”レベルへの駆動
を邪魔することはない。
【0064】このように、上記の例では、誤動作防止回
路31が作動するので、バス配線10n-1と10nの駆
動において、カップリングノイズによるバス配線10n
-1の誤動作を防止することができる。
【0065】また、バス配線10n-1,10n共に予め
電源VDDレベル(“H”レベル)に設定された後、活
性化された回路ブロック11によって、データバス配線
10n-1のみが“L”レベルに駆動された場合では、前
記誤動作防止回路31とは逆向きの誤動作防止回路32
が作動する。すなわち、カップリングノイズ検知回路4
2を構成するN型MOSFET42aと、プリチャージ
手段であるP型MOSFET52とにより、上記誤動作
防止回路31におけるカップリングノイズ検知回路41
とプリチャージ手段51と同様の動作が行われる。これ
により、バス配線10n-1と10nの駆動において、カ
ップリングノイズによるバス配線10nの誤動作を防止
することができる。
【0066】さらに、バス配線10nと10n+1の駆動
においては、誤動作防止回路33または誤動作防止回路
34が作動し、それぞれ上記誤動作防止回路31及び誤
動作防止回路32と同様の動作を行う。これによって、
バス配線10nと10n+1との関係において、カップリ
ングノイズによるバス配線10n及び10n+1の誤動作
を防止することができる。
【0067】また、上記のデータ配線用誤動作防止回路
31〜34では、カップリングノイズを抑えるためにプ
リチャージ手段51〜54として必要最小限のサイズの
トランジスタを用いれば十分である。
【0068】さらに、誤動作防止動作に各回路ブロック
11の出力信号を必要としないため、データバス配線上
の任意の場所に配置することができる。したがって、ど
の回路プロック11が活性化されたときでも、接続され
ている全てのデータ配線用誤動作防止回路が作動するた
めに、本発明の誤動作防止回路を回路ブロック11の個
数分用意する必要が無く、上記図10に示した従来例よ
りもデータバス配線に接続されるトランジスタ数を削減
することができる。このために、配線負荷容量が低減さ
れ、配線遅延を最小に抑えることが可能になる。
【0069】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係るデータ配線用誤動
作防止回路の回路図であり、図1と共通する要素には同
一の符号を付す。
【0070】本実施形態は、図1に示した上記第1実施
形態において、データ配線用誤動作防止回路31〜34
におけるカップリングノイズ検知回路41〜44を、構
成の異なるカップリングノイズ検知回路41A,42
A,43A,44Aに置き換えたものである。
【0071】具体的に本実施形態のカップリングノイズ
検知回路41A〜44Aは、それぞれ第1実施形態のN
型MOSFET41a〜44aに加えて、P型MOSF
ET41b,42b,43b,44bと、遅延用の遅延
素子41c,42c,43c,44cとが設けられてい
る。P型MOSFET41b〜44bは、電源VDDと
N型MOSFET41a〜44aのドレイン端子との間
にそれぞれ接続され、且つP型MOSFET41b〜4
4bのゲート端子には、遅延素子41c〜44cによっ
てバス配線10n-1,10n,10n+1の信号を遅延さ
せた信号が入力されるようになっている。
【0072】本実施形態は、活性化された回路ブロック
11によって隣接するデータバス配線、例えばバス配線
10n-1とバス配線10nが共に“L”レベルに駆動さ
れた場合に、P型MOSFET51,52のゲート端子
がハイ・インピーダンス状態になることを防ぐように動
作する。
【0073】すなわち、バス配線10n-1,10nが共
に“L”レベルになったときにP型MOSFET41
b,42bがオンし、プリチャージ手段51,52のゲ
ート端子には強制的に“H”レベルの信号が入力され
る。これにより、バス配線10n-1,10nをそれぞれ
プリチャージするプリチャージ手段51,52は動作せ
ず、また、プリチャージ手段51,52のゲート端子が
ハイ・インピーダンス状態になることによる誤動作を防
ぐことができる。
【0074】さらに、遅延素子41c,42cを設けて
いるため、カップリングノイズによってバス配線10n
-1または10nが“H”レベルから“L”レベルへ変化
し始めたときには、P型MOSFET41b,42bは
オンせず、N型MOSFET41a,42aによるカッ
プリングノイズ検知動作を妨げることはない。
【0075】また、バス配線10nとバス配線10n+1
が共に“L”レベルに駆動された場合にも、カップリン
グノイズ検知回路43A,44Aによって上記同様に動
作することは言うまでもない。
【0076】次に、本発明の第3実施形態を説明する。
上記第1及び第2実施形態での配線駆動方式は、各配線
を予め電源レベルに設定しておき、接地レベルを伝播す
るときのみ対応する配線を回路ブロックによって接地レ
ベルに駆動するプリチャージ型であったが、この第3実
施形態では、その逆の、いわゆるディスチャージ型を採
る。すなわち、各配線を予め接地レベルに設定してお
き、電源レベルを伝播するときのみ対応する配線を電源
レベルに駆動するディスチャージ型において、本発明の
データ配線用誤動作防止回路を適用するものである。
【0077】図5は、本発明の第3実施形態に係るデー
タ配線用誤動作防止回路を示す回路図である。
【0078】このデータ配線用誤動作防止回路は、図2
に示した上記第1実施形態の誤動作防止回路の極性を逆
にした構成となっている。すなわち、ディスチャージ型
のデータバス配線20n-1と20nとの間に接続された
データ配線用誤動作防止回路61は、そのカップリング
ノイズ検知回路71がP型MOSFET71aで構成さ
れ、ディスチャージ手段がN型MOSFET81で構成
されている。P型MOSFET71aのゲート端子はバ
ス配線20n-1に、ソース端子がバス配線20nにそれ
ぞれ接続され、そのP型MOSFET71aのドレイン
端子がカップリングノイズ検知回路71の出力となって
いる。また、N型MOSFET81のゲート端子は前記
カップリングノイズ検知手段71の出力に接続されると
共に、ソース端子が接地電位に、ドレイン端子がバス配
線20n-1にそれぞれ接続されている。
【0079】同様に、誤動作防止回路62は、カップリ
ングノイズ検知回路72であるP型MOSFET72a
と、ディスチャージ手段であるN型MOSFET82と
で構成され、データバス配線20n-1と20nとの間に
誤動作防止回路61に対して逆向きに接続されている。
【0080】また、誤動作防止回路63は、カップリン
グノイズ検知回路73であるP型MOSFET73a
と、ディスチャージ手段であるN型MOSFET83と
で構成され、バス配線20nと20n+1との間に誤動作
防止回路61と同様に接続されている。誤動作防止回路
64は、カップリングノイズ検知回路74であるP型M
OSFET74aと、ディスチャージ手段であるN型M
OSFET84とで構成され、バス配線20nと20n
+1との間に誤動作防止回路63に対して逆向きに接続さ
れている。
【0081】本実施形態の誤動作防止回路の動作は、第
1実施形態で説明した動作において、プリチャージ型の
バス配線10n-1,10n,10n+1を、ディスチャー
ジ型のバス配線20n-1,20n,20n+1にそれぞれ
置き換え、信号の極性を逆にしたものになる。
【0082】このようにディスチャージ型の配線駆動に
おいて本発明のデータ配線用誤動作防止回路を適用して
も、上記第1実施形態と同様の利点を得ることができ
る。
【0083】次に、本発明の第4実施形態を説明する。
この第4実施形態は、上記ディスチャージ型のデータバ
ス配線において、上記第2実施形態に対応した誤動作防
止回路を適用するものである。
【0084】図6は、本発明の第4実施形態に係るデー
タ配線用誤動作防止回路を示す回路図であり、図5と共
通する要素には同一の符号を付す。
【0085】本実施形態は、図5に示した上記第3実施
形態において、データ配線用誤動作防止回路61〜64
におけるカップリングノイズ検知回路71〜74を、構
成の異なるカップリングノイズ検知回路71A,72
A,73A,74Aに置き換えたものである。
【0086】具体的に本実施形態のカップリングノイズ
検知回路71A〜74Aは、それぞれ第3実施形態のP
型MOSFET71a〜74aに加えて、N型MOSF
ET71b,72b,73b,74bと、遅延用の遅延
素子71c,72c,73c,74cとが設けられてい
る。N型MOSFET71b〜74bは、接地電位とP
型MOSFET71a〜74aのドレイン端子との間に
それぞれ接続され、且つN型MOSFET71b〜74
bのゲート端子には、遅延素子71c〜74cによって
バス配線20n-1,20n,20n+1の信号を遅延させ
た信号が入力されるようになっている。
【0087】本実施形態の誤動作防止回路の動作は、上
記第2実施形態で説明した動作において、プリチャージ
型のバス配線10n-1,10n,10n+1を、ディスチ
ャージ型のバス配線20n-1,20n,20n+1にそれ
ぞれ置き換え、信号の極性を逆にしたものになる。
【0088】このようにディスチャージ型の配線駆動に
おいて本発明のデータ配線用誤動作防止回路を適用して
も、上記第2実施形態と同様の利点を得ることができ
る。
【0089】次に、本発明の第5実施形態を説明する。
この第5実施形態では、各データ配線が非常に長くなっ
た場合に、配線を適度に分割して本発明のデータ配線用
誤動作防止回路を複数個配置する例を示すものである。
【0090】図7は、本発明の第5実施形態に係る半導
体集積回路の要部ブロック図であり、図1と共通する要
素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0091】同図7に示すように、バス配線10n-1と
バス配線nとの間には、例えば図2で示した一対の誤動
作防止回路31,32を組み込んだ複数の誤動作防止回
路91,92,93が所定の間隔で接続されている。同
様に、バス配線10nとバス配線n+1との間には、誤動
作防止回路94,95,96が接続されている。
【0092】各データ配線10n-1,n,n+1が非常に
長くなった場合は、その分、配線抵抗が増大する。誤動
作防止回路91〜96が駆動したとき、前記配線抵抗が
打消されるような位置に、各誤動作防止回路91〜96
を配置することにより、上述のカップリングノイズによ
る各データ配線10n-1,n,n+1の誤動作を効率良く
防止することができる。
【0093】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
であるデータ配線用誤動作防止回路によれば、LSI内
部等のデータ配線において、配線の負荷容量の増大を最
小限に抑えて配線間のカップリングノイズによる誤動作
を防止することが可能になる。すなわち、データバス配
線上の任意の場所に本発明の回路を配置することができ
るため、本発明の回路を回路ブロックの個数分用意する
必要が無く、従来例よりもデータ配線に接続されるトラ
ンジスタ数を削減することができる。これにより、配線
負荷容量を低減することができ、その結果として配線遅
延を少なくすることが可能になる。
【0094】第2の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路によれば、上記第1の発明において、カップリング
ノイズ検知手段を簡単な構成にすることが可能になる。
【0095】第3の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路によれば、上記第1または第2の発明において、カ
ップリングノイズ検知手段を簡単な構成で確実に動作さ
せることが可能になる。
【0096】第4の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路によれば、上記第1または第2の発明において、プ
リチャージ手段である第2のP型MOSFETのゲート
端子がハイ・インピーダンス状態になるのことによる誤
動作を防止することが可能になる。
【0097】第5の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路によれば、上記第4の発明において、確実にN型M
OSFETによるカップリングノイズ検知動作を行うこ
とができる。
【0098】第6の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路によれば、ディスチャージ型の複数のデータ配線に
おいて、上記第1の発明と同様の作用を呈する。
【0099】第7の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路によれば、ディスチャージ型の複数のデータ配線に
おいて、上記第2の発明と同様の作用を呈する。
【0100】第8の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路によれば、ディスチャージ型の複数のデータ配線に
おいて、上記第3の発明と同様の作用を呈する。
【0101】第9の発明であるデータ配線用誤動作防止
回路によれば、ディスチャージ型の複数のデータ配線に
おいて、上記第4の発明と同様の作用を呈する。
【0102】第10の発明であるデータ配線用誤動作防
止回路によれば、ディスチャージ型の複数のデータ配線
において、上記第5の発明と同様の作用を呈する。
【0103】第11の発明である半導体集積回路によれ
ば、例えば各データ配線が非常に長くなった場合であっ
ても、カップリングノイズによるデータ配線の誤動作を
効率良く防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデータ配線用誤動
作防止回路を示す図である。
【図2】第1実施形態におけるデータ配線用誤動作防止
回路の具体的構成例を示す回路図である。
【図3】第1実施形態におけるデータ配線用誤動作防止
回路を適用したデータバス配線の波形図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るデータ配線用誤動
作防止回路の回路図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るデータ配線用誤動
作防止回路を示す回路図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係るデータ配線用誤動
作防止回路を示す回路図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係る半導体集積回路の
要部ブロック図である。
【図8】従来の半導体集積回路のデータバス配線を示す
図である。
【図9】従来のプリチャージ型のデータバス配線の一構
成例を示す回路図である。
【図10】従来のプリチャージ型のデータバス配線の他
の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
10n-1,n,n+1,20n-1,20n データバス配
線 11 回路ブロック 31〜34,61〜64 データ配線用誤動作防止回路 41〜44,41A〜44A,741〜74,71A〜
74A カップリングノイズ検知回路 51〜54 プリチャージ手段 81〜84 ディスチャージ手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め所定の高電位に設定され、複数の回
    路ブロックを接続して信号の転送を行なうプリチャージ
    型の複数のデータ配線において、 前記複数のデータ配線における近接した第1及び第2の
    データ配線間に接続され、前記第1のデータ配線のデー
    タ遷移が前記第1と第2のデータ配線間の容量に起因す
    るカップリングノイズによるものか否かを検知するカッ
    プリングノイズ検知手段と、 前記カップリングノイズ検知手段が前記第1のデータ配
    線にカップリングノイズを検知した場合に、前記第1の
    データ配線の電位を前記所定の高電位に戻すプリチャー
    ジ手段とを設けたことを特徴とするデータ配線用誤動作
    防止回路。
  2. 【請求項2】 前記カップリングノイズ検知手段は、前
    記第1と第2のデータ配線の電位変化の遅延差を検出し
    て前記カップリングノイズを検知する構成にしたことを
    特徴とする請求項1記載のデータ配線用誤動作防止回
    路。
  3. 【請求項3】 前記カップリングノイズ検知手段は、ゲ
    ート端子が前記第1のデータ配線に、ソース端子が前記
    第2のデータ配線にそれぞれ接続されたN型MOSFE
    Tで構成して、そのN型MOSFETのドレイン端子を
    出力とし、 前記プリチャージ手段は、ゲート端子が前記カップリン
    グノイズ検知手段の出力に接続されると共に、ソース端
    子が電源に、ドレイン端子が前記第1のデータ配線にそ
    れぞれ接続されたP型MOSFETで構成したことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のデータ配線用誤
    動作防止回路。
  4. 【請求項4】 前記カップリングノイズ検知手段は、第
    1のP型MOSFETとN型MOSFETを直列に接続
    して構成し、そのN型MOSFETのソース端子に前記
    第2のデータ配線を、前記第1のP型MOSFETのソ
    ース端子には電源を接続すると共に、該第1のP型MO
    SFETとN型MOSFETの各々のゲート端子に前記
    第1のデータ配線の電位を供給し且つ各ドレイン端子の
    接続点を出力とし、 前記プリチャージ手段は、ゲート端子が前記カップリン
    グノイズ検知手段の出力に接続されると共に、ソース端
    子が電源に、ドレイン端子が前記第1のデータ配線にそ
    れぞれ接続された第2のP型MOSFETで構成したこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載のデータ配
    線用誤動作防止回路。
  5. 【請求項5】 前記第1のP型MOSFETのゲート端
    子には、前記第1のデータ配線の電位を遅延素子を介し
    て供給し、前記N型MOSFETのゲート端子には前記
    第1のデータ配線の電位を直接供給するように構成した
    ことを特徴とする請求項4記載のデータ配線用誤動作防
    止回路。
  6. 【請求項6】 予め所定の低電位に設定され、複数の回
    路ブロックを接続して信号の転送を行なうディスチャー
    ジ型の複数のデータ配線において、 前記複数のデータ配線における近接した第1及び第2の
    データ配線間に接続され、前記第1のデータ配線のデー
    タ遷移が前記第1と第2のデータ配線間の容量に起因す
    るカップリングノイズによるものか否かを検知するカッ
    プリングノイズ検知手段と、 前記カップリングノイズ検知手段が前記第1のデータ配
    線にカップリングノイズを検知した場合に、前記第1の
    データ配線の電位を前記所定の低電位に戻すディスチャ
    ージ手段とを設けたことを特徴とするデータ配線用誤動
    作防止回路。
  7. 【請求項7】 前記カップリングノイズ検知手段は、前
    記第1と第2のデータ配線の電位変化の遅延差を検出し
    て前記カップリングノイズを検知する構成にしたことを
    特徴とする請求項6記載のデータ配線用誤動作防止回
    路。
  8. 【請求項8】 前記カップリングノイズ検知手段は、ゲ
    ート端子が前記第1のデータ配線に、ソース端子が前記
    第2のデータ配線にそれぞれ接続されたP型MOSFE
    Tで構成して、そのP型MOSFETのドレイン端子を
    出力とし、 前記ディスチャージ手段は、ゲート端子が前記カップリ
    ングノイズ検知手段の出力に接続されると共に、ソース
    端子が接地電位に、ドレイン端子が前記第1のデータ配
    線にそれぞれ接続されたN型MOSFETで構成したこ
    とを特徴とする請求項6または請求項7記載のデータ配
    線用誤動作防止回路。
  9. 【請求項9】 前記カップリングノイズ検知手段は、第
    1のN型MOSFETとP型MOSFETを直列に接続
    して構成し、そのP型MOSFETのソース端子に前記
    第2のデータ配線を、前記第1のN型MOSFETのソ
    ース端子には接地電位を接続すると共に、該第1のN型
    MOSFETとP型MOSFETの各々のゲート端子に
    前記第1のデータ配線の電位を供給し且つ各ドレイン端
    子の接続点を出力とし、 前記ディスチャージ手段は、ゲート端子が前記カップリ
    ングノイズ検知手段の出力に接続されると共に、ソース
    端子が接地電位に、ドレイン端子が前記第1のデータ配
    線にそれぞれ接続された第2のN型MOSFETで構成
    したことを特徴とする請求項6または請求項7記載のデ
    ータ配線用誤動作防止回路。
  10. 【請求項10】 前記第1のN型MOSFETのゲート
    端子には、前記第1のデータ配線の電位を遅延素子を介
    して供給し、前記P型MOSFETのゲート端子には前
    記第1のデータ配線の電位を直接供給するように構成し
    たことを特徴とする請求項9記載のデータ配線用誤動作
    防止回路。
  11. 【請求項11】 複数の回路ブロックと、前記各回路ブ
    ロックを接続して信号の転送を行なうプリチャージ型ま
    たはディスチャージ型の複数のデータ配線とを備えた半
    導体集積回路において、 前記複数のデータ配線に、請求項1または請求項6記載
    のデータ配線用誤動作防止回路を所定の間隔をおいて複
    数個接続したことを特徴とする半導体集積回路。
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