JPH10176832A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents
ガスタービン燃焼器Info
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- JPH10176832A JPH10176832A JP35272796A JP35272796A JPH10176832A JP H10176832 A JPH10176832 A JP H10176832A JP 35272796 A JP35272796 A JP 35272796A JP 35272796 A JP35272796 A JP 35272796A JP H10176832 A JPH10176832 A JP H10176832A
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- Japan
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- combustion
- combustor
- evaporation
- gas turbine
- gas
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 予蒸発予混合燃焼法により窒素酸化物の低減
を図る場合でもパイロットバーナを別に設けること無
く、広範囲で安定した燃焼を可能とするガスタービン燃
焼器を提供すること。 【解決手段】 予蒸発予混合管22の先端部の燃焼器2
1との連結部23にリセス24を設ける。このリセス2
4によって燃焼ガスの流れに渦等が生じて燃焼ガスの流
れの遅い部分ができ、これによって予蒸発予混合管22
の先端部近傍に火炎をとどめ、パイロットバーナを設け
ること無く、広範囲(ガスタービンの負荷の変化範囲や
燃料供給量の変化範囲)で安定した燃焼を継続できるよ
うにしている。したがって、パイロットバーナからの窒
素酸化物の発生がなく、より一層の窒素酸化物の低減を
図ることができるようになる。
を図る場合でもパイロットバーナを別に設けること無
く、広範囲で安定した燃焼を可能とするガスタービン燃
焼器を提供すること。 【解決手段】 予蒸発予混合管22の先端部の燃焼器2
1との連結部23にリセス24を設ける。このリセス2
4によって燃焼ガスの流れに渦等が生じて燃焼ガスの流
れの遅い部分ができ、これによって予蒸発予混合管22
の先端部近傍に火炎をとどめ、パイロットバーナを設け
ること無く、広範囲(ガスタービンの負荷の変化範囲や
燃料供給量の変化範囲)で安定した燃焼を継続できるよ
うにしている。したがって、パイロットバーナからの窒
素酸化物の発生がなく、より一層の窒素酸化物の低減を
図ることができるようになる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスタービンで
の燃焼にともなう窒素酸化物の低減を図るために予蒸発
予混合燃焼を行う場合でも火炎の安定性を向上すること
ができるガスタービン燃焼器に関する。
の燃焼にともなう窒素酸化物の低減を図るために予蒸発
予混合燃焼を行う場合でも火炎の安定性を向上すること
ができるガスタービン燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンは、圧縮機で圧縮された空
気と燃料を燃焼器で燃焼させ、発生する高温・高圧の燃
焼ガスをタービン中で膨張させることによって外部に出
力を取り出し、発電機、プロペラ、車両、機械の駆動な
どに用いられ、高温・高圧の燃焼ガスほど大きな出力を
得ることができる。
気と燃料を燃焼器で燃焼させ、発生する高温・高圧の燃
焼ガスをタービン中で膨張させることによって外部に出
力を取り出し、発電機、プロペラ、車両、機械の駆動な
どに用いられ、高温・高圧の燃焼ガスほど大きな出力を
得ることができる。
【0003】一方、特に開放サイクルのタービンでは、
仕事をした燃焼ガスは排ガスとして大気中に排出される
ため、大気汚染の問題があり、特に高温燃焼にとなって
発生する窒素酸化物の排出が問題となっており、燃焼温
度が高いほど窒素酸化物の発生量が増大する。
仕事をした燃焼ガスは排ガスとして大気中に排出される
ため、大気汚染の問題があり、特に高温燃焼にとなって
発生する窒素酸化物の排出が問題となっており、燃焼温
度が高いほど窒素酸化物の発生量が増大する。
【0004】このようなガスタービン燃焼器から排出さ
れる窒素酸化物は、燃焼温度を低くすることによって低
減することができることから、低NOxバーナ,多段燃
焼,排ガス循環燃焼,水噴射等の種々の方法が提案され
ている。
れる窒素酸化物は、燃焼温度を低くすることによって低
減することができることから、低NOxバーナ,多段燃
焼,排ガス循環燃焼,水噴射等の種々の方法が提案され
ている。
【0005】このような窒素酸化物の低減を可能とする
燃焼方法の一つに、予蒸発予混合燃焼法とよばれるもの
があり、噴射された燃料と空気を予め蒸発混合して均一
で希薄な混合燃料ガス(混合気)を作り、これを燃焼器
に送って燃焼させることで、燃焼温度を低くした燃焼を
可能として窒素酸化物の低減を図るようにしており、混
合燃料ガスが希薄なほど窒素酸化物の低減を図ることが
できる。
燃焼方法の一つに、予蒸発予混合燃焼法とよばれるもの
があり、噴射された燃料と空気を予め蒸発混合して均一
で希薄な混合燃料ガス(混合気)を作り、これを燃焼器
に送って燃焼させることで、燃焼温度を低くした燃焼を
可能として窒素酸化物の低減を図るようにしており、混
合燃料ガスが希薄なほど窒素酸化物の低減を図ることが
できる。
【0006】この予蒸発予混合燃焼法によるタービン燃
焼器は、例えば図3に概略断面を示すように、燃焼器1
1の上流側に円周上等間隔に複数の予蒸発予混合管12
を設け、これら予蒸発予混合管12の基端部に取り付け
た燃料噴射弁13から噴出された灯油等の液体燃料や天
然ガス等の気体燃料を空気と蒸発混合させて空気過剰で
均一な混合燃料ガスを形成し、この混合燃料ガスを燃焼
器11内に供給して燃焼させ、高温高圧の燃焼ガスを発
生するようになっている。
焼器は、例えば図3に概略断面を示すように、燃焼器1
1の上流側に円周上等間隔に複数の予蒸発予混合管12
を設け、これら予蒸発予混合管12の基端部に取り付け
た燃料噴射弁13から噴出された灯油等の液体燃料や天
然ガス等の気体燃料を空気と蒸発混合させて空気過剰で
均一な混合燃料ガスを形成し、この混合燃料ガスを燃焼
器11内に供給して燃焼させ、高温高圧の燃焼ガスを発
生するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな予蒸発予混合燃焼法によるタービン燃焼器では、混
合燃料ガスを希薄にすることによって窒素酸化物の発生
を抑えることができるものの、燃料の濃度が低いため安
定した火炎を得て燃焼を継続することができる範囲が狭
く、実用上窒素酸化物の低減化には限界がある。
うな予蒸発予混合燃焼法によるタービン燃焼器では、混
合燃料ガスを希薄にすることによって窒素酸化物の発生
を抑えることができるものの、燃料の濃度が低いため安
定した火炎を得て燃焼を継続することができる範囲が狭
く、実用上窒素酸化物の低減化には限界がある。
【0008】そこで、実際のタービン燃焼器10では、
複数本の予蒸発予混合管12が配置された円の中心部に
常時火炎を発生するパイロット噴射弁14を備えたパイ
ロットバーナ15を設けることによって燃焼を安定させ
ることが行われているが、このパイロットバーナ15に
よる燃焼によっても同様に窒素酸化物が生成され、その
窒素酸化物の発生量が全発生量の1/3〜1/2程度と
多いことから、予蒸発予混合燃焼法による窒素酸化物の
低減効果が大幅に疎外されてしまうという問題がある。
複数本の予蒸発予混合管12が配置された円の中心部に
常時火炎を発生するパイロット噴射弁14を備えたパイ
ロットバーナ15を設けることによって燃焼を安定させ
ることが行われているが、このパイロットバーナ15に
よる燃焼によっても同様に窒素酸化物が生成され、その
窒素酸化物の発生量が全発生量の1/3〜1/2程度と
多いことから、予蒸発予混合燃焼法による窒素酸化物の
低減効果が大幅に疎外されてしまうという問題がある。
【0009】この発明は、かかる従来技術の有する課題
に鑑みてなされたもので、予蒸発予混合燃焼法により窒
素酸化物の低減を図る場合でもパイロットバーナを別に
設けること無く、広範囲で安定した燃焼を可能とするガ
スタービン燃焼器を提供することを目的とする。
に鑑みてなされたもので、予蒸発予混合燃焼法により窒
素酸化物の低減を図る場合でもパイロットバーナを別に
設けること無く、広範囲で安定した燃焼を可能とするガ
スタービン燃焼器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの
発明の請求項1記載のガスタービン燃焼器は、予蒸発予
混合管の基端部から供給される燃料と空気とを予め蒸発
混合して燃焼器内に供給するガスタービン燃焼器におい
て、前記予蒸発予混合管の先端部の前記燃焼器との連結
部に火炎を安定して存在させる再循環領域を形成するリ
セスを設けたことを特徴とするものである。
発明の請求項1記載のガスタービン燃焼器は、予蒸発予
混合管の基端部から供給される燃料と空気とを予め蒸発
混合して燃焼器内に供給するガスタービン燃焼器におい
て、前記予蒸発予混合管の先端部の前記燃焼器との連結
部に火炎を安定して存在させる再循環領域を形成するリ
セスを設けたことを特徴とするものである。
【0011】このガスタービン燃焼器によれば、予蒸発
予混合管の先端部の燃焼器との連結部にリセスを設ける
ようにしており、リセスによって燃焼ガスの流れに渦等
が生じて燃焼ガスの流れの遅い部分ができ、これによっ
て予蒸発予混合管の先端部近傍に火炎をとどめ、パイロ
ットバーナを設けること無く、広範囲(ガスタービンの
負荷の変化範囲や燃料供給量の変化範囲)で安定した燃
焼を継続できるようにしている。
予混合管の先端部の燃焼器との連結部にリセスを設ける
ようにしており、リセスによって燃焼ガスの流れに渦等
が生じて燃焼ガスの流れの遅い部分ができ、これによっ
て予蒸発予混合管の先端部近傍に火炎をとどめ、パイロ
ットバーナを設けること無く、広範囲(ガスタービンの
負荷の変化範囲や燃料供給量の変化範囲)で安定した燃
焼を継続できるようにしている。
【0012】これにより、パイロットバーナからの窒素
酸化物の発生がなく、より一層の窒素酸化物の低減を図
ることができるようになる。
酸化物の発生がなく、より一層の窒素酸化物の低減を図
ることができるようになる。
【0013】また、この発明の請求項2記載のガスター
ビン燃焼器は、請求項1記載の構成に加え、前記予蒸発
予混合管で予め蒸発混合して前記燃焼器内に供給される
燃料の前記リセス近傍の濃度を高めて供給することを特
徴とするものである。
ビン燃焼器は、請求項1記載の構成に加え、前記予蒸発
予混合管で予め蒸発混合して前記燃焼器内に供給される
燃料の前記リセス近傍の濃度を高めて供給することを特
徴とするものである。
【0014】このガスタービン燃焼器によれば、リセス
近傍の燃料の濃度を高めて供給するようにしており、リ
セス近傍の高温燃焼ガスによる混合燃料ガスへの着火性
が増大し、一層安定した燃焼を継続することができるよ
うになる。
近傍の燃料の濃度を高めて供給するようにしており、リ
セス近傍の高温燃焼ガスによる混合燃料ガスへの着火性
が増大し、一層安定した燃焼を継続することができるよ
うになる。
【0015】ここで、リセスとは、くぼみやへこみ等を
いい、燃焼ガスの流れをよどませて渦などを形成できれ
ば良く、燃焼ガスの流れの遅い部分を予蒸発予混合管の
先端に形成するようにする。
いい、燃焼ガスの流れをよどませて渦などを形成できれ
ば良く、燃焼ガスの流れの遅い部分を予蒸発予混合管の
先端に形成するようにする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づき詳細に説明する。図1および図2は、
この発明のガスタービン燃焼器にかかり、図1(a)は
一つの予蒸発予混合管部分を抽出した縦断面図、図1
(b)は混合燃料ガスの濃度分布の説明図、図2(a)
は全体の縦断面図、図2(b)は(a)中のB−B断面
図である。
いて図面に基づき詳細に説明する。図1および図2は、
この発明のガスタービン燃焼器にかかり、図1(a)は
一つの予蒸発予混合管部分を抽出した縦断面図、図1
(b)は混合燃料ガスの濃度分布の説明図、図2(a)
は全体の縦断面図、図2(b)は(a)中のB−B断面
図である。
【0017】このガスタービン燃焼器20は、図2に示
すように、一端が開口する大径円筒状の燃焼器21を備
えており、その一端部に小径の予蒸発予混合管22が複
数本、図示例では6本の予蒸発予混合管22が円周上に
等間隔に配置されて、燃焼器21内と連通するようにな
っている。
すように、一端が開口する大径円筒状の燃焼器21を備
えており、その一端部に小径の予蒸発予混合管22が複
数本、図示例では6本の予蒸発予混合管22が円周上に
等間隔に配置されて、燃焼器21内と連通するようにな
っている。
【0018】そして、これら6本の予蒸発予混合管22
の燃焼器21とのそれぞれの連結部23には、図1に拡
大して示すように、外周側に拡がるくぼみで構成された
リセス24が設けられ、この部分の予蒸発予混合管22
の内径が段差を介して急激に拡大した形状になってい
る。
の燃焼器21とのそれぞれの連結部23には、図1に拡
大して示すように、外周側に拡がるくぼみで構成された
リセス24が設けられ、この部分の予蒸発予混合管22
の内径が段差を介して急激に拡大した形状になってい
る。
【0019】このような予蒸発予混合管22のそれぞれ
の基端部には、中心部に燃料噴射弁25が設けられると
ともに、燃料噴射弁25の周囲にスワラ(旋回羽根)2
6が取付けられて燃焼用の高温圧縮空気を旋回しながら
供給するようになっている。
の基端部には、中心部に燃料噴射弁25が設けられると
ともに、燃料噴射弁25の周囲にスワラ(旋回羽根)2
6が取付けられて燃焼用の高温圧縮空気を旋回しながら
供給するようになっている。
【0020】なお、このガスタービン燃焼器20では、
点火用に図示しないイグナイタが設けてあるが、火炎保
持用のパイロットバーナは必要がなく設置してない。
点火用に図示しないイグナイタが設けてあるが、火炎保
持用のパイロットバーナは必要がなく設置してない。
【0021】このように構成したガスタービン燃焼器2
0では、予蒸発予混合管22の基端部の燃料噴射弁25
から灯油等の液体燃料や天然ガス等の気体燃料が噴射さ
れると同時に、スワラ26を介して高温圧縮空気が供給
されると、予蒸発予混合管22の内部で噴射された燃料
と高温圧縮空気による旋回空気流とが蒸発混合し、均一
で希薄な混合燃料ガスが形成される。
0では、予蒸発予混合管22の基端部の燃料噴射弁25
から灯油等の液体燃料や天然ガス等の気体燃料が噴射さ
れると同時に、スワラ26を介して高温圧縮空気が供給
されると、予蒸発予混合管22の内部で噴射された燃料
と高温圧縮空気による旋回空気流とが蒸発混合し、均一
で希薄な混合燃料ガスが形成される。
【0022】こうして予蒸発予混合管22内で形成され
た均一で希薄な混合燃料ガスが予蒸発予混合管22の先
端部からリセス24を介して燃焼器21内に供給されて
希薄混合燃焼が行われる。なお、起動時の点火は、図示
しないイグナイタ等によって行われる。
た均一で希薄な混合燃料ガスが予蒸発予混合管22の先
端部からリセス24を介して燃焼器21内に供給されて
希薄混合燃焼が行われる。なお、起動時の点火は、図示
しないイグナイタ等によって行われる。
【0023】このような燃焼器21内での希薄混合燃焼
による火炎は、予蒸発予混合管22から噴射される混合
燃料ガスの供給速度(図1での左側から右側への速度)
と噴射された混合燃料ガスの先端からの燃焼速度(図1
での右側から左側への速度)とが釣り合った位置に存在
することになるが、このガスタービン燃焼器20では、
予蒸発予混合管22の先端部の燃焼器21との連結部2
3にリセス24が形成されて外周側に急激に大径となる
くぼみとなっていることから、噴射される混合燃料ガス
がリセス24で渦を形成してこの部分の流れが遅くなる
とともに、先端部分で中心に向かう流れが形成されて再
循環領域が形成され、これらにより、混合燃料ガスの供
給速度と混合燃料ガスの燃焼速度との釣り合う位置が予
蒸発予混合管22の先端近傍となって火炎が安定して存
在することになる。
による火炎は、予蒸発予混合管22から噴射される混合
燃料ガスの供給速度(図1での左側から右側への速度)
と噴射された混合燃料ガスの先端からの燃焼速度(図1
での右側から左側への速度)とが釣り合った位置に存在
することになるが、このガスタービン燃焼器20では、
予蒸発予混合管22の先端部の燃焼器21との連結部2
3にリセス24が形成されて外周側に急激に大径となる
くぼみとなっていることから、噴射される混合燃料ガス
がリセス24で渦を形成してこの部分の流れが遅くなる
とともに、先端部分で中心に向かう流れが形成されて再
循環領域が形成され、これらにより、混合燃料ガスの供
給速度と混合燃料ガスの燃焼速度との釣り合う位置が予
蒸発予混合管22の先端近傍となって火炎が安定して存
在することになる。
【0024】この予蒸発予混合管22の先端近傍の安定
した火炎を火種として均一で希薄な混合燃料ガスであっ
ても燃焼器21内で安定して希薄混合燃焼を行うことが
できる。
した火炎を火種として均一で希薄な混合燃料ガスであっ
ても燃焼器21内で安定して希薄混合燃焼を行うことが
できる。
【0025】これにより、このタービン燃焼器20で
は、パイロットバーナを設けること無く希薄な混合燃料
ガスでも安定した燃焼が可能となり、従来のパイロット
バーナで生成される全排出量の1/3〜1/2程度の窒
素酸化物を減少することができるとともに、より希薄な
混合燃料ガスの安定燃焼が可能となり、より一層の窒素
酸化物の生成の抑制を図ることができる。
は、パイロットバーナを設けること無く希薄な混合燃料
ガスでも安定した燃焼が可能となり、従来のパイロット
バーナで生成される全排出量の1/3〜1/2程度の窒
素酸化物を減少することができるとともに、より希薄な
混合燃料ガスの安定燃焼が可能となり、より一層の窒素
酸化物の生成の抑制を図ることができる。
【0026】次に、より安定した火炎を燃焼器21内に
形成するため、このガスタービン燃焼器20では、各燃
料噴射弁25により噴射される燃料の濃度を、図1
(b)に示すように、リセス24近傍だけを濃くするよ
うにしている。
形成するため、このガスタービン燃焼器20では、各燃
料噴射弁25により噴射される燃料の濃度を、図1
(b)に示すように、リセス24近傍だけを濃くするよ
うにしている。
【0027】このような燃料濃度をリセス24近傍だけ
を高めるようにすることで、着火性が高まり、保炎性を
一層高めることができ、パイロットバーナを設けること
無く、広範囲(ガスタービンの負荷の変化範囲や燃料供
給量の変化範囲)で安定した燃焼を継続することができ
る。
を高めるようにすることで、着火性が高まり、保炎性を
一層高めることができ、パイロットバーナを設けること
無く、広範囲(ガスタービンの負荷の変化範囲や燃料供
給量の変化範囲)で安定した燃焼を継続することができ
る。
【0028】これにより、パイロットバーナからの窒素
酸化物の発生がなく、より一層の窒素酸化物の低減を図
ることができる。
酸化物の発生がなく、より一層の窒素酸化物の低減を図
ることができる。
【0029】このような燃料に濃度分布を持たせるため
には、例えば燃焼噴射弁25の外周側の噴射口を大きく
することや外周に別に燃料噴射弁を設ける等で対応する
ことができ、特に天然ガスなどの気体燃料の場合には、
比較的容易に対応することができる。
には、例えば燃焼噴射弁25の外周側の噴射口を大きく
することや外周に別に燃料噴射弁を設ける等で対応する
ことができ、特に天然ガスなどの気体燃料の場合には、
比較的容易に対応することができる。
【0030】なお、上記実施の形態では、燃焼器に複数
本の予蒸発予混合管を円周上に等間隔に配置して設ける
場合で説明したが、さらに中心部にも設けるようにした
り、複数本に替え1本の予蒸発予混合管のみで構成する
ようにしても良い。
本の予蒸発予混合管を円周上に等間隔に配置して設ける
場合で説明したが、さらに中心部にも設けるようにした
り、複数本に替え1本の予蒸発予混合管のみで構成する
ようにしても良い。
【0031】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに詳細に説明し
たように、この発明の請求項1記載のガスタービン燃焼
器によれば、予蒸発予混合管の先端部の燃焼器との連結
部にリセスを設けるようにしたので、リセスによって燃
焼ガスの流れに渦等が生じて燃焼ガスの流れの遅い部分
ができ、これによって予蒸発予混合管の先端部近傍に火
炎をとどめることができ、パイロットバーナを設けるこ
と無く、広範囲(ガスタービンの負荷の変化範囲や燃料
供給量の変化範囲)で安定した燃焼を継続することがで
きる。
たように、この発明の請求項1記載のガスタービン燃焼
器によれば、予蒸発予混合管の先端部の燃焼器との連結
部にリセスを設けるようにしたので、リセスによって燃
焼ガスの流れに渦等が生じて燃焼ガスの流れの遅い部分
ができ、これによって予蒸発予混合管の先端部近傍に火
炎をとどめることができ、パイロットバーナを設けるこ
と無く、広範囲(ガスタービンの負荷の変化範囲や燃料
供給量の変化範囲)で安定した燃焼を継続することがで
きる。
【0032】これにより、パイロットバーナからの窒素
酸化物の発生がなく、より一層の窒素酸化物の低減を図
ることができる。
酸化物の発生がなく、より一層の窒素酸化物の低減を図
ることができる。
【0033】また、この発明の請求項2記載のガスター
ビン燃焼器によれば、リセス近傍の燃料の濃度を高めて
供給するようにしたので、リセス近傍の高温燃焼ガスに
よる混合燃料ガスへの着火性が増大し、一層安定した燃
焼を継続することができる。
ビン燃焼器によれば、リセス近傍の燃料の濃度を高めて
供給するようにしたので、リセス近傍の高温燃焼ガスに
よる混合燃料ガスへの着火性が増大し、一層安定した燃
焼を継続することができる。
【0034】これにより、より希薄な混合気でも安定し
た燃焼が可能となり、その結果、よりいっそうの窒素酸
化物の生成の抑制が可能となる。
た燃焼が可能となり、その結果、よりいっそうの窒素酸
化物の生成の抑制が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のガスタービン燃焼器にかかり、
(a)は一つの予蒸発予混合管部分を抽出した縦断面
図、(b)は混合燃料ガスの濃度分布の説明図である。
(a)は一つの予蒸発予混合管部分を抽出した縦断面
図、(b)は混合燃料ガスの濃度分布の説明図である。
【図2】この発明のガスタービン燃焼器にかかり、
(a)は全体の縦断面図、(b)は(a)中のB−B断
面図である。
(a)は全体の縦断面図、(b)は(a)中のB−B断
面図である。
【図3】従来のガスタービン燃焼器にかかり、(a)は
全体の縦断面図、(b)は(a)中のB−B断面図であ
る。
全体の縦断面図、(b)は(a)中のB−B断面図であ
る。
20 ガスタービン燃焼器 21 燃焼器 22 予蒸発予混合管 23 連結部 24 リセス 25 燃料噴射弁 26 スワラ
Claims (2)
- 【請求項1】 予蒸発予混合管の基端部から供給される
燃料と空気とを予め蒸発混合して燃焼器内に供給するガ
スタービン燃焼器において、前記予蒸発予混合管の先端
部の前記燃焼器との連結部に火炎を安定して存在させる
再循環領域を形成するリセスを設けたことを特徴とする
ガスタービン燃焼器。 - 【請求項2】 前記予蒸発予混合管で予め蒸発混合して
前記燃焼器内に供給される燃料の前記リセス近傍の濃度
を高めて供給することを特徴とする請求項1記載のガス
タービン燃焼器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35272796A JPH10176832A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | ガスタービン燃焼器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35272796A JPH10176832A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | ガスタービン燃焼器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10176832A true JPH10176832A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18426026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35272796A Pending JPH10176832A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | ガスタービン燃焼器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10176832A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013227885A (ja) * | 2012-04-24 | 2013-11-07 | Niigata Power Systems Co Ltd | ガスタービン燃焼器 |
-
1996
- 1996-12-13 JP JP35272796A patent/JPH10176832A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013227885A (ja) * | 2012-04-24 | 2013-11-07 | Niigata Power Systems Co Ltd | ガスタービン燃焼器 |
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