JPH10176826A - 蓄熱式バーナ - Google Patents

蓄熱式バーナ

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JPH10176826A
JPH10176826A JP8334138A JP33413896A JPH10176826A JP H10176826 A JPH10176826 A JP H10176826A JP 8334138 A JP8334138 A JP 8334138A JP 33413896 A JP33413896 A JP 33413896A JP H10176826 A JPH10176826 A JP H10176826A
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Yoshimoto Fujii
良基 藤井
Toshiaki Hasegawa
敏明 長谷川
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Nippon Furnace Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルの設置位置の自由度が大きく、かつ設
備費を安価にする。 【解決手段】 燃焼用空気の噴出と排ガスの吸引とを切
り換えて行うノズル4と該ノズル4を流通する空気が流
通される蓄熱体3とを備え、蓄熱体3を通してノズル4
への燃焼用空気の供給及びノズル4からの燃焼ガスの排
出を行う蓄熱式バーナ2において、蓄熱体3に対して該
蓄熱体3の数より多い数のノズル4が複数設けられて、
ノズル4と蓄熱体3との間にはヘッダ16を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱体を通してノ
ズルへの燃焼用空気の供給及びノズルからの燃焼ガスの
排出を行う蓄熱式バーナに関する。更に詳述すると、本
発明は、蓄熱式バーナのノズルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、加熱炉や熱処理炉などの工業炉の
熱源として、蓄熱体を通してノズルへの燃焼用空気の供
給及びノズルからの燃焼ガスの排出を行う蓄熱式バーナ
が使用されている。この蓄熱式バーナを備えた加熱炉で
は、バーナが対向して配置される場合が多く、例えば図
7に示す加熱炉101では、一の炉壁101aとこれに
向き合う他の炉壁101bとに互いに向き合うバーナ1
02が備えられ、これら各バーナ102,102を交互
に燃焼させるようにしている。そして、各バーナ102
は、燃焼用空気の噴出と排ガスの吸引とを切り換えて行
う単一の燃焼用空気兼炉内高温排ガス吸引ノズル(本明
細書では単にノズルと略称する)103とこれに連結な
いし内装される1個の図示しない蓄熱体111とをそれ
ぞれ備えている。蓄熱体111は通常ケーシング110
に収容されて燃焼用空気ノズル103に連結されてい
る。しかし、場合によっては燃焼用空気ノズルの後端部
分そのものを大型化して蓄熱体を内装することもある。
また、各バーナ102には、燃焼用空気の供給系104
と燃焼ガスの排気系105と燃料の供給系106とがそ
れぞれ切換弁107,108,109を介して接続され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図7に示す蓄熱式バーナ102では、バーナ配置がバ
ーナの蓄熱体ケーシング110の外形(あるいは蓄熱体
を内装した状態のエアスロート外形)で規制されること
から、燃焼用空気ノズル103の間隔はバーナ外形以上
としなければならず、バーナ外形寸法未満の細かな配列
で炉に配置することが困難である。しかも、ノズル10
3毎に蓄熱体111と燃焼用空気の供給系104及び燃
焼ガスの排気系105の各切換弁107,108とが設
けられているので、部品点数が多くなり設備費が高くつ
いてしまう。
【0004】また、隣接する蓄熱バーナ間で燃焼容量を
変化させたい場合は、燃焼用容量の異なるバーナを配置
しなければならず、設備(工業炉)の大型化が避けられ
なかった。例えば、水平に載置された鋼材等の被加熱物
を上下から異なる燃焼量で加熱する上下2帯式加熱炉で
は、上部帯を加熱する蓄熱式バーナと下部帯を加熱する
蓄熱式バーナとで燃焼量の異なるバーナがそれぞれ備え
られている。そして、上下の各帯の蓄熱式バーナを別個
に操作して加熱温度等の制御が行われる。この場合、燃
焼量の異なるバーナを配置しているので、その分だけ部
品点数が多くなり設備費が高くなってしまう。さらに、
被加熱物は下部をウォーキングビームにより支えられて
いるが、このウォーキングビームは周囲が高温でも強度
を維持できるように内部に冷却水が流されている。この
ため、下部帯の熱負荷は上部帯よりもウォーキングビー
ムの冷却水による熱損失分だけ大きくなるので、燃焼負
荷に対する加熱温度の制御を各帯で別個に行わなければ
ならず、設備の複雑化による設備費の増大を招いてい
る。
【0005】そこで、本発明は、ノズルの設置位置の自
由度が大きく、しかも設備費が安価な蓄熱式バーナを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の発明は、燃焼用空気の噴出と排ガスの吸
引とを切り換えて行うノズル(燃焼用空気兼炉内高温排
ガス吸引ノズル)と該ノズルを流通する空気が流通され
る蓄熱体とを備え、蓄熱体を通してノズルへの燃焼用空
気の供給及びノズルからの燃焼ガスの排出を行う蓄熱式
バーナにおいて、蓄熱体に対して該蓄熱体の数より多い
数のノズルが設けられて、ノズルと蓄熱体との間にはヘ
ッダが備えられている。
【0007】この場合、蓄熱体に対して該蓄熱体の数よ
り多い数の燃焼用空気ノズルを配置すること、例えば、
蓄熱体1個に対して、燃焼用空気ノズルの数を複数個配
置することによって、一つのバーナで複数個のバーナの
火炎発生機能を有することが可能となる。したがって、
1つのウインドボックスに複数のノズルを設置でき、多
数のノズルをウインドボックスの幅よりも狭い間隔で連
続して設けることができる。これにより、ノズルの設置
位置の自由度が向上される。また、1つの蓄熱体や燃焼
用空気の噴出及び排ガスの吸引を切り換える切換弁を複
数のノズルにより共用できるので、部品点数の減少によ
り設備費が安価になる。尚、本明細書において「1つの
蓄熱体」とは、ウインドボックスあるいはウインドボッ
クスに接続されるケース内に充填された単一あるいは一
群の蓄熱体を意味し、前述のウインドボックス等の流路
断面の一部分を占める一片の蓄熱体ブロックを指すもの
ではない。
【0008】しかも、蓄熱体と該蓄熱体の数より多い数
の燃焼用空気ノズルとの間にヘッダ、特に通過流体の流
路断面積が燃焼用空気ノズルの断面積合計よりも大きい
ヘッダを配置することによって、各ノズル前の空気噴出
圧力および高温ガス吸引圧力が各ノズル間での差がなく
均圧化されるので、ノズル噴出空気流速、排ガス吸引流
速が各ノズルで等しくなり、噴出量、吸引量がノズル断
面積に比例することとなる。したがって、請求項3記載
の発明のように、ノズル断面積の増減とこのノズルに対
応させて燃料ノズルからの燃料噴射量を変えることによ
って単一のバーナ内での燃焼容量を可変とすることが可
能となる。即ち、共用の例えば1つの蓄熱体や燃焼用空
気の噴出及び排ガスの吸引を切り換える切換弁を使用し
ても、ノズル毎に燃焼用空気および燃料の噴き出し量が
異なったものとなるため、隣り合うノズルの加熱量を異
にすることができる。
【0009】また、請求項2の蓄熱式バーナは、ノズル
を被加熱物の上方と下方とに火炎が生ずるよう配置して
いる。したがって、上下2帯式加熱炉であっても上方及
び下方の複数のノズルにより該ノズルの数より少ない数
の蓄熱体や切換弁を共用できるので、部品点数の減少に
より設備費が安価になる。
【0010】さらに、請求項4の蓄熱式バーナは、ノズ
ルのうち少なくとも1つは炉壁に対して斜めに燃焼用空
気を噴出するよう設けられている。したがって、このノ
ズルからの火炎は炉壁に対して斜めに形成されるので、
ノズルの設置範囲よりも広い範囲で火炎が形成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0012】図2に示すように、本実施形態の加熱炉1
は対向する蓄熱式バーナ2を2組備えている。各組の蓄
熱式バーナ2は、搬送帯(図示省略)上の被加熱物の両
側方に配置されて蓄熱型交番燃焼バーナシステムを構成
し、被加熱物に沿って水平火炎が形成されるように設け
られている。
【0013】図1に示すように、各蓄熱式バーナ2は、
蓄熱体3と該蓄熱体3の数より多い数のノズル4とヘッ
ダ16とを備えている。具体的には、1つの蓄熱体3に
対し3本のノズル4,4,4を備えている。ヘッダ16
はノズル4と蓄熱体3との間に設置され、蓄熱体3から
各ノズル4に燃焼用空気を分配すると共に各ノズル4か
ら蓄熱体3に燃焼ガスをまとめて送り込むものとされて
いる。
【0014】蓄熱体3とノズル4とヘッダ16とは、ウ
インドボックス5の各部分に設けられている。ウインド
ボックス5の上部の垂直面5aは炉内6に露出されてい
る。この垂直な露出面5aに3つの等しい開口面積の透
孔が横並びに形成されて、ノズル4を構成している。そ
して、蓄熱体3は、ウインドボックス5の中央部に収容
されている。蓄熱体3としては比較的圧力損失が低いわ
りに熱容量が大きく耐久性の高い材料例えばファインセ
ラミックスで成形されたハニカム状筒体の使用が好まし
いが、特にこれに限定されるものではなく他の材料ある
いは構造から成る蓄熱体3を使用しても良い。通常、蓄
熱体3は、ファインセラミックス製の小形のハニカム状
筒体を必要量だけ組み合わせたものが使用されるが、場
合によってはウインドボックス5内に収まる大きさの単
一の大形ブロックを使用することも可能である。
【0015】また、各ノズル4と蓄熱体3との間のウイ
ンドボックス5の部分は、ヘッダ16を構成している。
ここで、ヘッダ16の流路断面積は各ノズル4の開口面
積の合計よりも大きく設定されていることが好ましい。
蓄熱体3と複数のノズル4,4,4との間の大きな空間
(通過流体の流路断面積が燃焼用空気ノズルの断面積合
計よりも大きい空間)、即ちヘッダ16の配置によっ
て、各ノズル4,4,4前の空気噴出圧力および高温ガ
ス吸引圧力が各ノズル4,4,4間での差がなく均圧化
される。したがって、ノズル噴出空気流速、排ガス吸引
流速が各ノズル4,4,4で等しくなり、噴出量、吸引
量がノズル断面積に比例することとなる。したがって、
ノズル断面積の増減とこのノズルに対応させた燃料ノズ
ルからの燃料噴射量の増減により、単一のバーナ内でも
各ノズル4,4,4毎に燃焼量を変えることができる。
即ち、共用の1つの蓄熱体3や燃焼用空気の噴出及び排
ガスの吸引を切り換える切換弁9,10を使用しても、
ノズル4,4,4毎に燃焼用空気および燃料の噴き出し
量を異ならせて加熱量を異にすることができる。
【0016】さらに、蓄熱体3の各ノズル4に連通する
反対側には、ウインドボックス5に燃焼用空気を供給す
る燃焼用空気供給系7及び燃焼ガスを排出する燃焼ガス
排気系8とが切換可能に接続されている。燃焼ガス排気
系7と燃焼用空気供給系8とのそれぞれには、流通を断
続可能な切換弁9,10が取り付けられている。
【0017】ここで、蓄熱型交番燃焼バーナシステム
は、その構造及び燃焼方式に特に限定を受けるものでは
なくどのような構造のものでも使用可能であるが、本実
施形態においては、蓄熱体3とバーナ2とを一体化した
ものを2基組合せて交互に燃焼させ、燃焼させていない
方のバーナ2及び蓄熱体3を通して排ガスを排出し得る
ように設けたものが使用されている。例えば、2基のバ
ーナ2,2のそれぞれの蓄熱体3,3を経てウインドボ
ックス5,5に燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給系
7及び燃焼ガスを排出する燃焼ガス排気系8とを各バー
ナ2に接続し、一方のバーナ2には蓄熱体3を通して燃
焼用空気の供給を図ると共に他方のバーナ2からは蓄熱
体3を通して燃焼ガスの排出を図るように設けられてい
る。
【0018】そして、各系7,8は各切換弁9,10に
よって選択的にいずれか一方のバーナ2のウインドボッ
クス5に接続され、例えば押し込みファン11によって
供給される燃焼用空気が一方のウインドボックス5に供
給されると同時に例えば誘引ファン12によって燃焼ガ
スが他方のウインドボックス5から吸引され大気中に排
出される。なお、本実施形態では各系7,8に切換弁
9,10を設けているが、これに限らず対向する1組の
バーナ2と各系7,8とを四方弁により切換可能に連結
しても構わない。
【0019】また、各ノズル4の近傍では、燃料噴出ノ
ズル13が炉内6に突出しないようにして露出されてい
る。各燃料噴射ノズル13は互いに接続されて、切換弁
14を介して燃料供給系15に接続されている。この弁
14は蓄熱型交番燃焼バーナシステムのいずれか一方の
バーナ2と燃料供給系15とを選択的に接続する。尚、
図示していないが、蓄熱型交番燃焼バーナシステムに
は、通常パイロットバーナやその点火用トランスなどの
付帯設備が装備される。また、燃焼用空気供給ラインに
は必要に応じて蒸気あるいは水が注入可能に設けられ、
燃焼用空気の予熱に伴うNOx抑制を図ることがある。
【0020】本実施形態の場合、蓄熱型交番燃焼バーナ
システムは、1対のバーナ2,2を対向する炉壁1a,
1bに設置し、相対向する2対のバーナ群即ち2システ
ムの蓄熱型交番燃焼バーナシステムが装備されている。
この場合、燃料及び燃焼用空気は一方のバーナ2に供給
され、燃焼ガスは対向するバーナ2から排出される。即
ち、一方の炉壁1aのバーナ2を燃焼させるときには他
方の炉壁1bのバーナ2を停止させ、停止中のバーナ2
側から燃焼ガスを排気することによって蓄熱体3で燃焼
ガスの排熱を回収し、その熱を燃焼用空気の予熱に利用
することによって再び炉内6に還流させるようにしてい
る。
【0021】本実施形態によれば、1つのウインドボッ
クス5に3つのノズル4を水平方向に一列に形成してい
るので、隣り合うノズル4の配置の間隔をウインドボッ
クス5の水平方向の幅よりも小さくすることができ、ノ
ズル4の設置位置の自由度が向上する。このため、例え
ば特開平5−118764号に開示された連続加熱炉で
炉内の温度分布を異ならせて加熱するゾーンコントロー
ルを行う場合、炉内の温度分布の精度を向上させること
ができる。この時、ノズル4の開口面積の設定を変更す
ることにより加熱量を変更して、炉内6の温度分布を設
定することもできる。
【0022】また、本実施形態によれば、1つのバーナ
2に3つのノズル4を形成しているので、3つのノズル
4で蓄熱体3や各切換弁9,10,14を共用すること
ができる。このため、加熱炉1の全体としてノズル4の
数量を維持したまま、蓄熱体3や各切換弁9,10,1
4の設置数を減少させることができる。これにより、設
備費を低減することができる。
【0023】ところで、ノズル4の数は蓄熱体3の数よ
りも多ければ良いので、本実施形態のように1つの蓄熱
体3に対し3つのノズル4,4,4を配置するものに限
られない。例えば、2つの蓄熱体に対し3つ以上のノズ
ルを配置したり、3つの蓄熱体に対して4つ以上のノズ
ルを配置することもできる。この場合も、ノズルの数量
を維持したまま蓄熱体等の設置数を減少でき、設備費を
低減することができる。
【0024】一方、本実施形態ではウインドボックス5
に開口面積の等しい3つのノズル4を形成しているが、
これに限られないのは勿論である。ノズル毎に開口面積
を変えたり、上下に配置することも可能である。例え
ば、ある水平面よりも上方の位置と下方の位置とで燃焼
量負荷にばらつきをあえて与えたい場合などには、図3
に示すように、ウインドボックス5の縦長の露出面5a
の上下に大小2つのノズル4,4が縦並びに形成され
る。そして、下方に位置するノズル4の方が上方のノズ
ル4よりも開口面積を大きくして形成されている。ま
た、下側のノズル4の近傍の燃料噴出ノズル13の開口
面積は、上側のノズル4の近傍の燃料噴出ノズル13の
開口面積よりも大きくされている。同様に、各ノズル
4,4の近傍に配置された燃料ノズル13,13の開口
面積も、噴射空気量に応じて所定の空気比となるような
燃料量が噴射される値が設定されている。
【0025】この図3に示す実施形態によれば、下方の
ノズル4による加熱量の方が上方のノズル4による加熱
量よりも大きくなる。したがって、図5に示すように鋼
板17を被加熱物として上下のノズル4,4の間の高さ
に水平に設置した場合、鋼板17の下方を上方よりも強
く加熱することができる。これにより、鋼板17を下方
から支持するウォーキングビーム18により鋼板の下方
の熱負荷が大きくても炉内温度を均一化でき、鋼板17
を上下から同等の熱量で加熱することができる。
【0026】なお、この図3に示す実施形態によって
も、加熱炉1の全体としてノズル4の数量を維持したま
ま蓄熱体3や各切換弁9,10,14の設置数を減少さ
せることができるので、設備費を低減することができる
のは勿論である。
【0027】また、図1及び図3に示す各実施形態で
は、各ノズル4を構成する透孔はウインドボックス5の
露出面5aに対して垂直に形成されているので火炎は炉
壁1a,1bに対して垂直に形成されるが、露出面5a
に対して垂直な透孔に限られないのは勿論である。例え
ば、透孔が炉壁1a,1b若しくは露出面5aに対して
斜めに形成されていても構わない。具体的には、図4に
示すように炉壁1a,1bに縦並びの2つの透孔から成
るノズル4,4を形成し、上側のノズル4は炉内6に向
けて上向きに斜めに形成し、下側のノズル4は炉内6に
向けて下向きに斜めに形成することができる。ここで、
下側のノズル4は上側のノズル4よりも開口面積が大き
く形成されている。また、下側のノズル4の近傍で炉内
6に露出する燃料噴出ノズル13の開口面積は、上側の
ノズル4の近傍で炉内6に露出する燃料噴出ノズル13
の開口面積よりも大きくされている。
【0028】したがって、各ノズル4,4から燃焼用空
気が噴出されると、図5に示すように、上側のノズル4
からは当該ノズル4よりも上側に火炎が形成され、下側
のノズル4からは当該ノズル4よりも下側に火炎が形成
される。このため、上下のノズル4,4の間と同じ高さ
に水平に配置された鋼板17の上下に火炎を形成でき
る。これにより、ウインドボックス5の露出面5aの上
下方向の幅よりも火炎を広げて形成することができるの
で、ウインドボックス5の小型化を図ることができる。
【0029】さらに、燃料噴出ノズル13は、図6に示
すように、上下のノズル4,4の中間部分の1箇所のみ
に設けても構わない。この場合、燃料噴出ノズル13の
近くではフュエル・リッチ燃焼となり、還元性の燃焼ガ
スを形成する。このため、図5に示すように上下のノズ
ル4,4の間と同じ高さに水平に配置された鋼板17
は、還元性の燃焼ガスに囲繞され、その酸化が抑制され
ながら加熱される。
【0030】これら図4及び図6に示す実施形態であっ
ても、加熱炉1の全体としてノズル4の数量を維持した
まま蓄熱体3や各切換弁9,10,14の設置数を減少
させることができ、設備費を低減することができるのは
勿論である。
【0031】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、図4及び図6に示す実施形態ではノズル
4の噴射方向を斜め上方と斜め下方としているが、場合
によっては水平面内で被加熱面に対し傾斜する方向に噴
射させるようにしても良い。
【0032】さらに、蓄熱体に対して該蓄熱体の数より
多い数のノズルを配置する他の実施形態として、2つの
蓄熱体に対し3以上のノズルを配置したり、3つの蓄熱
体に対し4以上のノズルを配置することがある。これら
の場合でも、1つの蓄熱体当たりに1を超えるノズルが
配置されることになるので、ノズルの設置位置の自由度
を向上できると共に部品点数の減少により設備費を安価
にすることができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の請求項1は、多数のノズルをウインドボックスの幅よ
りも狭い間隔で連続して設けることができるので、ノズ
ルの設置位置の自由度が向上される。しかも、狭い間隔
でノズルを配置できるので、狭い範囲での温度ゾーンコ
ントロールが可能となり、例えば連続加熱炉内でのゾー
ンコントロールを高精度に行うことができる。また、1
つの蓄熱体や燃焼用空気の噴出及び排ガスの吸引を切り
換える切換弁を複数のノズルにより共用できるので、部
品点数の減少により設備費を安価にできる。
【0034】また、請求項2の蓄熱式バーナは、ノズル
を被加熱物の上方と下方とに火炎が生ずるよう配置して
いるので、上下2帯式加熱炉であっても上方及び下方の
複数のノズルにより該ノズルの数より少ない数の蓄熱体
や切換弁を共用でき、部品点数の減少により設備費を安
価にすることができる。
【0035】さらに、請求項3の蓄熱式バーナは、ノズ
ル断面積の増減とこのノズルに対応させて燃料ノズルか
らの燃料噴射量を変えることによって単一のバーナ内で
の燃焼容量を可変とすることが可能となる。即ち、共用
の例えば1つの蓄熱体や燃焼用空気の噴出及び排ガスの
吸引を切り換える切換弁を使用しても、ノズル毎に燃焼
用空気および燃料の噴き出し量が異なったものとなるた
め、隣り合うノズルの加熱量を異にすることができる。
【0036】また、請求項4の蓄熱式バーナは、ノズル
のうち少なくとも1つは炉壁に対して斜めに燃焼用空気
を噴出するよう設けられているので、このノズルからの
火炎は炉壁に対して斜めに形成され、ノズルの設置範囲
よりも広い範囲で火炎を形成することができる。このた
め、火炎を形成させる範囲よりもノズルの設置範囲を小
さくすることができるので、バーナの小型化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓄熱式バーナの一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】蓄熱式バーナを用いた加熱炉のバーナシステム
の一例を示す概略図である。
【図3】蓄熱式バーナの他の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図4】蓄熱式バーナの別の実施形態を示す断面図であ
る。
【図5】蓄熱式バーナの別の実施形態を用いた加熱炉を
示す概略図である。
【図6】蓄熱式バーナのさらに他の実施形態を示す断面
図である。
【図7】従来の蓄熱式バーナを用いた加熱炉のバーナシ
ステムの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 加熱炉 2 蓄熱式バーナ 3 蓄熱体 4 ノズル 16 ヘッダ 17 鋼板(被加熱物)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼用空気の噴出と排ガスの吸引とを切
    り換えて行うノズルと該ノズルを流通する空気が流通さ
    れる蓄熱体とを備え、前記蓄熱体を通して前記ノズルへ
    の燃焼用空気の供給及び前記ノズルからの燃焼ガスの排
    出を行う蓄熱式バーナにおいて、前記蓄熱体に対して該
    蓄熱体の数より多い数の前記ノズルが設けられて、前記
    ノズルと前記蓄熱体との間にはヘッダが備えられること
    を特徴とする蓄熱式バーナ。
  2. 【請求項2】 前記ノズルは、被加熱物の上方と下方と
    に火炎が生ずるよう配置されていることを特徴とする請
    求項1記載の蓄熱式バーナ。
  3. 【請求項3】 前記ノズルは、それぞれ開口面積が異な
    ると共にこのノズルの開口面積に対応させて燃料ノズル
    からの燃料噴射量を変えることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の蓄熱式バーナ。
  4. 【請求項4】 前記ノズルのうち少なくとも1つは炉壁
    に対して斜めに燃焼用空気を噴出するよう設けられるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに
    記載の蓄熱式バーナ。
JP33413896A 1996-12-13 1996-12-13 蓄熱式バーナ Expired - Fee Related JP3696351B2 (ja)

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