JPH10174144A - 基地局収容及び収容変更方法 - Google Patents

基地局収容及び収容変更方法

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JPH10174144A
JPH10174144A JP8329264A JP32926496A JPH10174144A JP H10174144 A JPH10174144 A JP H10174144A JP 8329264 A JP8329264 A JP 8329264A JP 32926496 A JP32926496 A JP 32926496A JP H10174144 A JPH10174144 A JP H10174144A
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JP8329264A
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Takaaki Kawakami
隆明 川上
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サービスを中断しないで基地局を収容する自
動車電話交換局(交換機)を変更できるようにする。 【解決手段】 移動局と無線で通信する基地局と、基地
局を収容する交換機を備えた移動通信システムにおい
て、1つの基地局BS4を信号リンクSL1,SL2を
介して複数の交換機MSC1,MSC2に接続し、基地
局BS4と交換機MSC1との間で位置登録、発信、着
信のための信号授受を行うことにより移動通信制御を実
行する。かかる状態において基地局BS4を収容する交
換機を交換機MSC1から交換機MSC2に変更する収
容変更コマンドを入力し、該収容変更コマンドにより交
換機MSC2に基地局BS4を収容変更し、以後、基地
局BS4と交換機MSC2との間で位置登録、発信、着
信のための信号授受を行うことにより移動通信制御を実
行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基地局を収容する交
換機を変更する基地局収容変更方法及び基地局を交換機
に収容する基地局収容方法に係わり、特に、基地局を収
容する交換機の変更の際、あるいは基地局を交換機に収
容する際に生じるサービス中断をなくすようにした基地
局収容変更方法及び基地局収容方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多周波移動無線電話システムは、接続方
式として一般に空きチャネル選択方式と共通アクセスチ
ャネル方式が知られている。共通チャネルアクセス方式
では、論理チャネル上は、共通チャネル(CCH)とト
ラヒックチャネル(TCH)からなり、CCHの1つ
に、ページングチャネル(PCH)がありページングチ
ャネルを介して位置登録手順、発信手順、着信手順等を
実行するようになっている。
【0003】図21は呼び出しチャネル方式の移動電話
システム(セルラー式移動電話システム)の説明図であ
る。サービス区域が多数のセル(無線ゾーン)11
2,13,・・・に細分化され、各セル毎に1つの無線
基地局(BSS:Base Station System)21,22,23・・・
が設けられ、それぞれ対応する自動車電話交換局(MSC:M
obile Switching Center)3に接続され、自動車電話交
換局3は図示しない他の自動車電話交換局や公衆電話網
の交換局4に接続されている。かかる移動電話システム
では、携帯電話端末(MS:Mobile Station)5や自動車電
話端末6の移動と共に、電波を送受信する無線基地局を
次々に切り換えて屋内の固定電話機7や他の移動電話端
末と交信できるできるようになっており、広範囲にわた
って通話することができる。
【0004】移動電話端末(移動機)5,6の電源を投
入すると、該移動機は周辺の無線基地局の制御チャネル
(ページングチャネル)をスキャンし、各無線基地局か
ら常時送信されているページング波を受信し、最も受信
電界強度の強い局の制御チャネルに同調する。しかる
後、移動機は該制御チャネルで位置情報(LAI:LocationA
rea Identification)を受信し、記憶してある位置情報
と比較し、異なる場合にはROMに記憶してあるIDコ
ードを前記制御チャネルで無線基地局に送信し、自動車
電話交換局3に位置登録をする。これにより、移動機は
待ち受け状態になり、以後、移動機が移動して受信電界
強度が弱くなると再びスキャンを行い、次々と無線基地
局を切替えてゆく。
【0005】図22は発呼時の接続シーケンスである。
(1) 発呼に際して、相手電話番号を入力すると、移動機
(ユーザ)は相手電話番号、発信無線状態報告を含む呼
設定メッセージを制御チャネルを介して無線基地局
(網)に送信する。(2) 基地局は呼設定メッセージを受
信すると呼設定を受け付けて移動局に呼設定受付を通知
する。(3) ついで、基地局と移動局間で認証要求/認証
応答の送受、レベル測定要求/レベル測定応答の送受を
行う。(4) しかる後、基地局は移動局へ同期信号を送出
すると共に、無線チャネルを指定し、該無線チャネルを
介して基地局と移動局間で同期信号を送受しあって同期
を確立する。(5)同期が確立してTCHの起動を確認す
れば、呼出/応答/応答確認手順を踏んで通信が可能に
なる。
【0006】図23は着信時の接続シーケンスである。
(1) 自動車電話交換局を介して無線基地局に着信する
と、基地局(網)は着信移動局(ユーザ)を呼出し、
(2) 移動局は呼出に応答して着信無線状態報告メッセー
ジを基地局に送る。(3) ついで、基地局と移動局間で認
証要求/認証応答の送受、レベル測定要求/レベル測定応
答の送受を行う。(4) しかる後、基地局は移動局へ同期
信号を送出すると共に、無線チャネルを指定し、該無線
チャネルを介して基地局と移動局間で同期信号を送受し
あって同期を確立する。(5)同期が確立してTCHの起
動を確認すれば、基地局は呼設定メッセージを移動局に
送り、以後、呼出/応答/応答確認手順を踏んで通信が可
能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】移動通信の需要が大き
くなるにつれて、サービスエリアの拡大が必要となって
くる。それに伴い、基地局の交換機収容の変更が生じる
ことがある。この基地局の収容変更は、従来、基地局を
それまで収容していた自動車電話交換局(交換機)から
一度切り離し、しかる後、該基地局を別の交換機に接続
することにより行っている。図24は基地局を収容する
交換機を変更する従来方法の説明図であり、図24
(a)において、MSC1は自動車電話交換局(交換
機)、BS1〜BS3はエリア(LI=1)に設けられ
た基地局、BS4は別のエリア(LI=2)に設けられ
た基地局である。
【0008】LI=2のエリアの移動通信の需要が低い
場合には、図24(a)に示すように、交換機MSC1
にLI=1のエリアの基地局BS1〜BS3に加えて、
LI=2のエリアの基地局BS4を収容して移動通信シ
ステムを構築する。しかし、LI=2のエリアの移動通
信の需要が増大し、図24(b)に示すように該エリア
に新たに基地局BS5,BS6を設置すると共に、自動
車電話交換局(交換機)MSC2を新たに設置する場合
には、基地局BS4の収容先交換機を交換機MSC1か
ら交換機MSC2に変更する必要が生じる。かかる収容
交換機の変更は、前述のように、基地局BS4をそれま
で収容していた交換機MSC1から一度切り離し、しか
る後、該基地局BS4を別の交換機MSC2に接続する
ことにより行っている。
【0009】しかし、従来の基地局の収容変更方法では
基地局BS4が交換機に接続されていない状態が生じ、
サービスの一時的中断が発生する問題が生じる。このた
め、基地局の収容変更作業は、加入者への影響を最小に
するためにトラヒックの低い、夜間に行うのが普通であ
るが、依然としてサービスの中断が発生しており、根本
的にサービス中断を防止することができない。また、基
地局収容変更作業に従事する作業者には、不慮の事態を
想定して高い技術と経験が要求される。かかる熟練した
作業者は少なく、しかも、作業が夜間であるという理由
により、作業者の稼働スケジュールに空きがなく規模の
大きい基地局収容変更は長期化し、また、人件費などの
コストが掛かる問題が発生する。
【0010】以上から、本発明の目的は、サービスを中
断しないで基地局を収容する交換機を変更できるように
することである。本発明の目的は、基地局を複数の交換
機に接続し、コマンドにより収容先の交換機を切り換え
るようにすることである。本発明の目的は、基地局収容
変更後に、基地局から収容先交換機への位置登録や発信
要求、及び、収容先交換機から基地局への着信要求をそ
れぞれ、基地局と該収容先交換機間を接続する信号リン
クを介して送受することにより、基地局収容変更後に生
じる新たな呼処理は収容先交換機において行えるように
することである。
【0011】本発明の目的は、基地局収容変更時に既に
通話中の呼については、自動的にチャンネル切替えを行
い、新たな収容先交換機を介して通信を継続するように
することである。本発明の目的は、夜間でなくても基地
局を収容する交換機を変更できるようにすることであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、1つの基地局を信号リンクを介して複数の交換機に
接続し、基地局と該基地局を収容する所定の交換機との
間で位置登録、発信、着信のための信号授受を行うこと
により移動通信制御を実行し、基地局を収容する交換機
を変更する収容変更コマンドが入力された時、該収容変
更コマンドで指定された交換機に基地局を収容変更し、
以後基地局と該交換機との間で位置登録発信、着信のた
めの信号授受を行う基地局収容変更方法により達成され
る。すなわち、基地局を複数の交換機に接続し、コマン
ドにより基地局を収容する交換機を変更し、新たな収容
先交換機が直ちに移動通信制御を実行できるようにす
る。このようにすれば、サービスを中断しないで基地局
を収容する交換機を変更でき、夜間に限らず昼間でも収
容交換機の変更作業が可能になる。
【0013】上記課題は本発明によれば、基地局を収容
している交換機に収容変更コマンドを入力し、該交換機
は収容変更コマンドで指定された基地局の番号と新たな
基地局収容先の交換機の番号を記憶すると共に、基地局
に収容先交換機の変更を通知し、基地局は該通知に基づ
いて信号を送受する信号リンクを新たな収容先交換機に
接続された信号リンクに変更し、前記収容元の交換機は
着信先移動局の番号を含む呼設定要求信号を受信した
時、位置登録データベースに登録されている位置情報を
参照して着信先移動局が収容されている基地局と該基地
局を収容する交換機とを特定するルーチング情報を求
め、該ルーチング情報に含まれる基地局の番号が前記記
憶した基地局番号と一致する場合には、ルーチング情報
の交換機番号を前記記憶してある収容先交換機の番号に
変更し、該変更したルーチング情報を含む呼設定要求信
号を収容先交換機に送信する基地局収容変更方法により
達成される。すなわち、基地局を収容する交換機を変更
した後は、該基地局配下の移動局への呼が収容元交換機
に着信しても、該呼を収容先交換機にルーチングし、該
収容先交換機を介して移動局に着信させる。
【0014】上記課題は本発明によれば、基地局は収容
局変更通知に基づいて信号送受リンクを切替えた後、移
動局へ送信する基地局報知情報に含まれる位置登録エリ
ア番号を変更し、移動局より送られてくる位置登録情報
を信号リンクを介して収容先交換機に送出し、自配下の
移動局の位置情報を収容先交換機の位置登録データベー
スに登録する基地局収容変更方法により達成される。す
なわち、基地局は基地局報知情報に含まれる位置登録エ
リア番号を変更することにより強制的に配下の移動局よ
り位置登録情報を送信させ、該位置登録情報を収容先交
換機のデータベースに登録する。この結果、以後、基地
局と収容先交換機との間で位置登録、発信、着信のため
の信号授受を行って移動通信制御を実行することができ
る。
【0015】上記課題は本発明によれば、収容元の交換
機は、収容変更コマンドで指定された基地局との間の通
信状態を示すデータを着信規制中に変更し、着信先移動
局の番号を含む呼設定要求信号の受信時、該着信先移動
局を収容する基地局が規制中であるか判断し、規制中の
場合には着信を拒絶する基地局収容変更方法により達成
される。すなわち、基地局を収容する交換機を変更した
後は、収容元交換機は該基地局配下の移動局への呼が着
信しても、該呼の着信を拒絶し、該呼を収容先交換機を
介して移動局に着信させる。
【0016】上記課題は本発明によれば、基地局を収容
している交換機に収容変更コマンドを入力し、該交換機
は基地局に収容交換機の変更を通知し、基地局は該通知
に基づいて信号を送受する信号リンクを新たな基地局収
容交換機に接続された信号リンクに変更し、この時、既
に接続中の呼が存在する場合には、基地局は自動的にハ
ンドオーバ要求を収容元交換機に送出し、以後収容元交
換機、収容先交換機及び基地局はチャンネル切り替え手
順に従って前記接続中呼の通話チャンネルを変更する基
地局収容変更方法により達成される。すなわち、基地局
を収容する交換機を変更した際に既に接続中の呼が存在
する場合には、該接続中呼については、信号劣化時にお
けるハンドオーバのチャンネル切り替え手順と略同様な
手順に従って接続中呼の通話チャンネルを変更して、新
たな収容先交換機を介して通信を行わせる。
【0017】上記課題は本発明によれば、移動局と無線
で通信する基地局と、複数の基地局を収容する交換機を
備えた移動通信システムにける基地局収容方法におい
て、1つの基地局を信号リンクを介して複数の交換機に
接続し、接続先の交換機に対応させて該交換機の番号、
基地局を交換機に接続する信号リンクの番号をそれぞれ
基地局の記憶部に記憶し、複数の交換機のうち1つの交
換機をマスター交換機として特定し、基地局とマスター
交換機との間で位置登録、発信、着信のための信号授受
を行うことにより移動通信制御を実行する基地局収容方
法により達成される。すなわち、マスター交換機を指定
することにより、基地局を簡単にマスター交換機に収容
させることができる。上記課題は本発明によれば、マス
ター交換機に障害が発生した時、スレーブ交換機をマス
ター交換機にし、基地局と新たなマスター交換機との間
で位置登録、発信、着信のための信号授受を行うことに
より移動通信制御を実行する基地局収容方法により達成
される。すなわち、マスター交換機に障害が発生しても
通信サービスを中断することなく通信を継続することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(A)本発明の概略 図1は本発明の基地局収容変更方法の概略説明図であ
る。図1(a)において、MSC1は自動車電話交換局
(交換機)、BS1〜BS3はエリア(LI=1)に設
けられた基地局、BS4は別のエリア(LI=2)に設
けられた基地局、MSは移動局である。LI=2のエリ
アの移動通信の需要が低い場合には、図1(a)に示す
ように、交換機MSC1にLI=1のエリアの基地局B
S1〜BS3に加えて、LI=2のエリアの基地局BS
4を収容して移動通信システムを構築する。しかし、L
I=2のエリアの移動通信の需要が増大し、図1(b)
に示すように該エリアに新たに交換局BS5,BS6を
設置すると共に、自動車電話交換局(交換機)MSC2
を新たに設置する。この場合、基地局BS4の収容先交
換機を交換機MSC1から交換機MSC2に変更する必
要が生じる。かかる収容交換機の変更は、以下のように
行う。すなわち、基地局BS4を信号リンクSL1,S
L2により第1、第2の交換機MSC1、MSC2にそ
れぞれ接続する(MSC1とは既に接続済み)。この場
合、接続しただけでは収容交換機は変更されず、依然と
して基地局BS4と交換機MSC1との間で位置登録、
発信、着信のための信号授受が行われて移動通信制御が
実行されている。
【0019】しかる後、図1(c)に示すように収容変
更コマンド(基地局番号、収容先交換機番号を含む)を
それまで基地局BS4を収容している交換機MSC1に
入力する。収容変更コマンドが入力されると交換機MS
C1は該コマンドで指定された基地局BS4に収容先交
換機の変更を通知し、基地局BS4は該通知に基づいて
信号を送受するリンクをSL1から収容先交換機MSC
2に接続された信号リンクSL2に変更する。以後、基
地局BS4は該信号リンクSL2を介して交換機MSC
2との間で位置登録、発信、着信のための信号授受を行
い移動通信制御を継続する。以上のようにすれば、サー
ビスを中断しないで基地局収容交換機を変更でき、夜間
に限らず昼間でも収容交換機の変更作業が可能になる。
【0020】以上では、システム構成が最初図1(a)
に示す構成になっているものとして説明したが、最初に
図1(b)に示す構成になっていてもよい。かかる場
合、コマンドにより交換機MSC1を基地局BS4に対
してマスター交換機として指示すると共に交換機MSC
2をスレーブ交換機として指示し、基地局BS4とマス
ター交換機MSC1との間で位置登録、発信、着信のた
めの信号授受を行うことにより移動通信制御を実行す
る。そして、基地局BS4を収容する交換機を交換機M
SC1から交換機MSC2に変更するには、交換機MS
C2をマスター交換機に変更する。又、基地局BS4が
2以上の交換機MSC1,MSC2に接続されている場
合においてマスター交換機に障害が発生した時、スレー
ブ交換機をマスター交換機にし、該新たなマスター交換
機と基地局との間で位置登録、発信、着信のための信号
授受を行うことにより移動通信制御を継続してサービス
性を向上できる。
【0021】図2は基地局収容変更時における接続中呼
のチャネル切替説明図である。収容交換機変更時に既に
接続中の呼が存在する場合がある。かかる接続中呼は収
容交換機変更後、新たな収容先交換機MSC2を介して
通信を行うように通信チャネルを切り替える必要があ
る。そこで、基地局BS4は収容元交換機MSC1より
基地局収容変更が通知されると、該通知に基づいて信号
を送受する信号リンクを新たな基地局収容交換機MSC
2に接続された信号リンクSL2に変更する。又、既に
接続中の呼が存在する場合には、基地局BS4は自動的
にハンドオーバ要求を収容元交換機MSC1に送出し、
以後、収容元交換機MSC1、収容先交換機MSC2及
び基地局BS4は信号劣化時におけるハンドオーバのチ
ャンネル切り替え手順と略同様手順に従って接続中呼の
通話チャンネルを変更する。すなわち、基地局BS4を
収容する交換機を変更した際に既に接続中の呼について
は、あたかも信号劣化が発生したものと同様に扱って自
動的にチャンネル切り替え手順にを実行して接続中呼の
通話チャンネルを変更して、新たな収容先交換機MSC
2を介して通信を行わせる。
【0022】(B)実施例 (a)自動車電話交換局MSCと基地局BSのハードウ
ェア構成 図3は自動車電話交換局MSCと基地局BSの構成図で
あり、10は移動局MS、11は基地局BS、21、2
1′は自動車電話交換局(交換機)MSC1,MSC
2、31,32は基地局と交換機間を接続する光ケーブ
ル等の信号リンクである。41は加入者(移動局)毎の
加入者データや送受信手順等を記憶するデータベースH
LR(Home Location Register)、51,52は自配下
の加入者(移動局)の加入者データをデータベースから転
送されて記憶する交換機21,21′に括り付けのデー
タベースVLR(Visited Location Register)である。
加入者データは、移動局が移動通信契約しているか否
か、料金を支払っているか否か、移動局位置までの
ルーチング情報(移動局番号、基地局番号、交換機番
号)等を含んでいる。交換機21,21′は、移動局よ
り位置登録情報を基地局11を介して受信すると、該位
置登録情報に基づいてデータベースHLRに移動局の加
入者データを登録し、あるいは登録済みの加入者データ
の内容を更新する。
【0023】基地局11において、11aはアンテナ、
11bは制御チャネル及び複数の通話チャネルに応じた
電波を送受信する無線装置であり、各チャネルに応じて
無線送受信部を備えている。11cは時分割多重された
送受信信号をタイムスロット毎にスイッチングして所定
の方路に送出するタイムスイッチTS(Time Switch)、
11d,11eはデジタルトランクDT(Degital Tran
k)、11fは基地局制御部BSC(Base Station Contro
ller)、11gは交換機との間で共通線信号を送受する
共通線信号装置CSE(Common Signal Equipment)であ
る。自動車電話交換局(交換機)21、21′は同一構
成を有し、21a,21bはデジタルトランク、21c
はタイムスイッチと空間スイッチで構成されたデジタル
スイッチングモジュールDSM(Degital Switching Mo
dule)、21dは呼処理プロセッサCPR(Call Proces
sor)、21eはメインプロセッサMPR(Main Process
or)、21fは基地局との間で共通線信号を送受する共
通線信号装置CSE、21gは保守端末SCWS(Syst
em Control Work Station)である。
【0024】図4は基地局と交換機との間で送受される
時分割多重信号のタイムスロット説明図であり、タイム
スロットTS0は障害監視に使用され、タイムスロット
TS16は交換機・基地局間の共通線信号通信に使用さ
れ、残りのタイムスロットが音声などの通話チャネルと
して使用される。基地局11の基地局制御装置BSC1
1fと交換機21、21′の呼処理プロセッサCPR2
1d間では、タイムスロットTS16を介して各種制御
信号をNO.7共通線信号方式に従って送受する。又、
移動局からの音声信号は基地局11より所定のタイムス
ロット(通話チャネル)に乗せられて交換機21あるい
は交換機21′に送られ、該交換機のデジタルスイッチ
ングモジュールDSM21cで所定の方路にスイッチン
グされて他の交換機あるいは公衆網に送出される。又、
通信先からの音声信号は上記と逆の経路を介して移動局
に送出される。
【0025】(b)NO.7共通線信号方式 図5はNO.7共通線信号方式の説明図であり、図3と
同一部分には同一符号を付している。NO.7共通線信
号方式は、レイヤ1、レイヤ2及び一部レイヤ3機能を
含む基本部、レイヤ3を中心とするユーザ部(User Par
t)から構成されている。基本部はデータ転送を行う際の
共通的な機能を提供するメッセージ転送部MTP(Mess
age Transfer Part)で構成され、ユーザ部(User Part)
は、プロトコル部と呼処理、応用処理行うアプリケ
ーション部から構成されている。プロトコル部は、信
号接続制御部SCCP(Signalling Conection Control
Part),BSSAP(BSS Aplication Part),BS
S OMAP(BSS Operationand Maintenance Applicati
on Part)で構成されている。SCCPはMTPの上位に
位置し、MTPとSCCPの機能によりレイヤ3の機能
(ルート選択、メッセージ分配)を実現する。BSSA
Pはアプリケーション部との通信、データベースHL
R、VLRへの移動局の位置の問い合わせあるいは新し
い位置の登録等を司り、BSS OMAPは運用保守セ
ンター(図示せず)と交換機間の各種管理データの送
受、基地局と交換機間の各種管理データ、収容局変更メ
ッセージ等の送受を司る。
【0026】(c)交換機MSCと基地局BSのソフト
ウェア構成 図6は交換機MSCにおける呼処理プロセッサ(CP
R)21dのソフトウェア構成図であり、22は基地局
収容変更処理部、23は呼処理部、24はプロトコル制
御部、25は呼制御部(アプリケーション部)、26は
MTP(Message Transfer Part)、27はOMAP(Ope
ration and Maintenance Part)である。図7は基地局1
1における基地局制御部(BSC)11fのソフトウェ
ア構成図であり、12は基地局収容変更処理部、13は
呼処理部、14はプロトコル制御部、15は呼制御部
(アプリケーション部)、16はMTP(Message Trans
fer Part)、17はOMAP(Operation and Maintenan
ce Part)である。
【0027】交換機MSCの基地局収容変更処理22
は、基地局の収容変更を主体的に制御するものであり、
保守端末SCWSより入力されたコマンドを分析する機
能と基地局収容変更の制御機能を備え、交換機MSC内
の呼処理部23との間及び基地局制御部BSC内の基地
局収容変更処理部12との間で通信を行う。交換機MS
Cの基地局収容変更処理部22は、基地局収容変更コマ
ンドが保守端末21gより入力されると、呼処理部23
の構成機能である基地局間プロトコル制御部24に対し
て着信規制要求を入力する。すなわち、本発明において
は、基地局収容変更により着信を拒否する機能を従来の
プロトコル制御部24に新たに追加している。また、基
地局収容変更処理部22は基地局収容変更の切り戻しの
ために、通常の着信要求を許容するように、基地局間プ
ロトコル制御部24に対して着信規制解除も同様に指示
できる。さらに基地局収容変更処理部22は、基地局制
御部BSC内の基地局収容変更処理部12に対し、基地
局収容変更要求をOMAP27−MTP26−MTP1
7−OMAP16の通信制御を介して共通線信号方式で
送出する。尚、通常の呼処理信号は、呼制御部25−プ
ロトコル制御部24−MTP26を介して共通線信号方
式で送受信が行われる。
【0028】基地局BSCの基地局収容変更処理部12
は、交換機MSC側の基地局収容変更処理部22とOM
AP16、MTP17を介して通信する機能と、交換機
接続状態を管理する機能と、基地局BSC内の呼処理部
13と通信する機能を備えている。交換機接続状態管理
機能は、2つの交換機MSCに基地局BSCが収容され
ているか否か、どちらの交換機MSCで動作しているか
の状態を管理するものである。
【0029】基地局収容変更処理部12は、交換機MS
C側から収容先変更通知を受信すると呼処理部13の構
成機能であるプロトコル制御14に対して信号送出リン
クを変更するよう指示する。これにより、以後、基地局
BSCは基地局収容変更後の新たな起呼(位置登録、発
信)に関しては、変更された信号送出リンクを介して該
起呼に関するメッセージを収容変更先の交換機に送出す
る。又、基地局収容変更処理部12は、交換機MSC側
から収容先変更通知を受信すると呼制御部15へ収容変
更要求を送出すると共に、呼制御部15から収容変更応
答を受信する。 基地局BSCの呼制御部15は、基地
局収容変更処理部12からの収容変更要求受信時に既に
接続中の呼が存在すれば該接続中呼に関してチャネル切
替制御を実行し、該接続中呼を新たな収容先交換機の通
話チャネルを経由させて無線通信を継続する。
【0030】(d)基地局収容変更制御 図8は基地局収容変更手順の概略説明図である。図1
(a)に示す状態において、LI=2のエリアの移動通
信の需要が増大すれば、図1(b)に示すように該エリ
アに新たに交換機MSC2を設置し、信号リンクSL2
により基地局BS4のデジタルトランクDTと新たに設
置した交換機MSC2のデジタルトランクDT間をそれ
ぞれ接続する(ステップ101)。尚、図3は基地局B
S11が2つの交換機(MSC1、MSC2)21、2
1′に接続された詳細構成を示している。
【0031】ついで、基地局収容先の交換機(MSC
2)21′(図3)の診断、リンク確立などの正常性を
確認し(ステップ102)、交換機(MSC1)21の
保守端末(SCWS)21gより収容変更コマンド(基
地局番号、収容先交換機番号を含む)を入力して基地局
収容変更を行う(ステップ103)。基地局収容変更
後、しばらく動作を監視し(ステップ104)、正常動
作を確認して基地局収容元の交換機(MSC1)21の
デジタルトランクDT21aと基地局BS11のデジタ
ルトランク11d間を接続する信号リンク31を撤去し
て一連の基地局収容変更作業を完了する(ステップ10
5)。尚、必ずしも信号リンク31を撤去する必要はな
い。
【0032】図9は基地局収容元の交換機(MSC1)
21及び基地局BS11の基地局収容変更シーケンス説
明図である。 (1) 保守者は図8のステップ103において基地局収容
変更が必要となれば、基地局収容元の交換機(MSC
1)21の保守端末(SCWS)21gより収容変更コ
マンド(基地局番号、収容先交換機番号を含む)を入力
し、システムに対して基地局の収容交換機の変更を要求
する。 (2) メインプロセッサMPR21eのコマンド処理部
は、パラメータのチェックを行った後、呼処理プロセッ
サCPR21dの基地局収容変更処理部22(図6)に
対し、収容変更の依頼をする。 (3) 基地局収容変更処理部22は、基地局BS11の基
地局収容変更処理部12に対し、OMAP27、MTP
26を介して収容変更の依頼をする。また、プロトコル
制御部24に、該当基地局11への着信の規制を要求す
る。
【0033】(4) 基地局BS11の基地局収容変更処理
部12は、基地局収容変更後に移動局から発生する新た
な位置登録や発信要求を収容先交換機(MSC2)2
1′に送出させるために、プロトコル制御部15に対し
て信号送出リンクの変更を指示する。 (5) また、基地局BS11の基地局収容変更処理部12
は、呼制御部15に対して収容変更要求を送出する。 (6) 収容変更要求を受信した呼制御部15は、既に接続
中の呼(接続中呼)が存在する場合には、ハンドオーバ
手順に従ってチャネル切替を実行する。切替先は収容先
交換機(MSC2)21′の配下になった自基地局11
である。
【0034】(7) 収容元交換機(MSC1)21との間
の全ての接続中呼について、収容元交換機(MSC1)
21から収容先交換機(MSC2)21′へのチャネル
切替が完了したなら、呼制御部15は収容変更応答を基
地局収容変更処理部12に通知する。 (8) 基地局11の基地局収容変更処理12は、OMAP
16、MTP17を介して、収容元交換機(MSC1)
21の基地収容変更処理部22に基地局変更収容応答メ
ッセージを送信する。 (9) 基地局収容変更処理部22は該メッセージを受信す
れば、メインプロセッサMPRのコマンド処理部に基地
局収容変更完了を通知する。 (10) メインプロセッサMPRのコマンド処理部は基地
局変更が完了したことをコマンドレスポンスにて保守者
に通知する。
【0035】(e)収容先交換機へのリルート手順 基地局11(図3)の収容変更を行うと、基地局11は
後述するように強制的に自配下の移動局に位置登録させ
るようになっており、この強制的位置登録によりデータ
ベース(HLR)41に記憶される各移動局のルーチン
グ情報が基地局収用変更後の最新のルーチング情報に更
新される。しかし、位置登録前はデータベース(HL
R)41には依然として収用変更前の加入者データが更
新されずに残っている。かかる状況において基地局11
配下の移動局MS10への呼は収用元交換機(MSC
1)21に着信する。このため、該呼を収用先交換機
(MSC2)21′にルーチングする必要がある。図1
0は基地局収容変更後に他網から収容元交換機(MSC
1)21に着信があった場合の収容先交換機(MSC
2)21′へのリルート手順説明図であり、図10
(a)は手順説明図、図10(b)は収容元交換機(M
SC1)21が保持する基地局番号と収容先交換機の対
応テーブルである。
【0036】他網より収容元交換機(MSC1)21に
着信先移動局MS10の番号(MS Number)を伴った呼設
定要求IAMが着信すると(ステップ(1))、交換機(M
SC1)21はデータベース(HLR)41に着信先移
動局のルーチング情報を要求する(ステップ(2))。デー
タベース41は該要求により、着信先移動局が収容され
ている基地局及び該基地局を収容する交換機の番号(基
地局番号、交換機番号)を含むルーチング情報を検索し
て交換機(MSC1)21に通知する(ステップ(3))。
交換機21はルーチング情報を受信すると、図10
(b)の対応テーブルを参照し、ルーチング情報に含ま
れる基地局番号と収用先交換機との対応関係が該テーブ
ルに存在するかチェックし、存在する場合にはルーチン
グ情報の交換機番号を該対応関係が示す収容先交換機番
号に変更する(ステップ(4))。ついで、ルーチング情報
の交換機番号が自交換機番号と一致しているかチェック
し(ステップ(5))、一致してなければ該変更したルーチ
ング情報を含む呼設定要求メッセージIAMを収容先交
換機(MSC2)21′にルーチングする(ステップ
(6))。これにより、収用先交換機(MSC2)21′は
該呼を着信先移動局に着信させるべく、着信制御を行
う。又、ステップ(5)においてルーチング情報の交換機
番号が自交換機番号と一致している場合には、交換機
(MSC1)21は該呼を着信先移動局に着信させるべ
く、着信制御を行う(ステップ(7))。
【0037】(f)プロトコル制御における着信規制 基地局11の収容変更を行うと、基地局11は後述する
ように強制的に自配下の移動局に位置登録させるように
なっており、この強制的位置登録によりデータベース
(HLR)41に記憶される各移動局のルーチング情報
が基地局収用変更後の最新のルーチング情報に更新され
る。しかし、位置登録前はデータベース(HLR)41
には依然として収用変更前の加入者データが更新されず
に残っている。かかる状況において基地局11配下の移
動局MS10への呼は収用元交換機(MSC1)21に
着信する。このため、収用元交換機(MSC1)21は
該呼を収用先交換機(MSC2)21′にルーチング
し、自分は該呼の着信を規制する必要がある。収用先交
換機(MSC2)21′にルーチングする手順は図10
に従って説明した通りである。
【0038】図11は基地局収容変更後に他網から収容
元交換機(MSC1)21に着信があった場合における
プロトコル制御部24の着信規制手順説明図であり、図
11(a)は手順説明図、図11(b)は収容元交換機
(MSC1)21のプロトコル制御部24が保持する基
地局との通信状態(正常、通信不可、規制中、着信規制
中)を記憶する通信状態記憶テーブルである。通信不可
状態は障害発生により通信不可能な状態、規制中状態は
輻輳中のため通信が規制されている状態、着信規制状態
は収用局変更のため着信が規制されている状態であ
る。。基地局収容変更処理部22は保守端末21gより
基地局の収用変更コマンドを受信するとプロトコル制御
部24に該当基地局11への着信規制を指示する。プロ
トコル制御部24は該指示に従って基地局11の基地局
番号に対応させて着信規制中を通信状態記憶テーブルに
登録する。
【0039】かかる状態において、他網より収容元交換
機(MSC1)21に着信先移動局の番号(MS Number)
を伴った呼設定要求IAMが着信すると、交換機(MS
C1)21の呼制御部25はプロトコル制御部24にPa
ging メッセージを送る(ステップ(1))。Paging メッセ
ージを受信したプロトコル制御部24は、データベース
(HLR)41より着信先移動局のルーチング情報(基
地局番号、交換機番号を含む)を求め、該ルーチング情
報中の基地局番号が指示する基地局の通信状態を通信状
態記憶テーブルを参照して求める。ついで、通信状態が
通信不可、規制中、着信規制中であるかチェックする
(ステップ(2))。通信状態が通信不可、規制中、着信規
制中であれば、呼制御部25にPaging Reject メッセー
ジを送出する(ステップ(3))。尚、着信規制中の通信状
態は、基地局11への新たな着信呼を規制するだけであ
って、他のメッセージ送受信には、何ら影響は与えな
い。一方、通信状態が正常の場合にはプロトコル制御部
24は基地局11へPagingメッセージを送る(ステップ
(4))。これにより、基地局11はPaging ack メッセー
ジをプロトコル制御部24に返し(ステップ(5))、プロ
トコル制御部24は同様にPaging ack メッセージを呼
制御部25に送る(ステップ(6))。
【0040】(g)交換機接続状態管理 基地局BSの基地局収容変更処理部12は交換機接続状
態管理機能を備え、基地局BSが2つの交換機MSC
1、MSC2に収容されているか、接続されている場合
にはどちらの交換機MSC1、MSC2で動作している
かの状態を管理する。例えば、基地局収容変更処理部1
2は、基地局がある交換機に接続されている場合には、
該交換機の信号局コード(交換機番号)、該交換機に接
続する信号リンクのリンク番号、信号リンクが接続され
るデジタルトランクの収用番号等を含む情報を記憶保持
し、これにより、該交換機の接続の有無を管理する。
【0041】図12は基地局収容変更処理部12による
交換機接続状態管理機能の説明図であり、図12(a)
は状態遷移図、図12(b)は各状態に応じた情報記憶
部における記憶例である。Non状態は1つの交換機の
情報のみしか有していない状態を示し、New状態は2
つの交換機の情報を有しているが収容変更をしていない
状態を示し、Old状態は収容変更をした状態を示して
いる。情報記憶部の第1記憶領域MR1は現行で通信し
ている交換機(マスター交換機)の情報を記憶し、第2
記憶領域MR2は現行で通信していない交換機(スレー
ブ交換機)の情報を記憶する。尚、マスター/スレーブ
を示すデータを保持することにより、マスター/スレー
ブで記憶域を区別しないようにもできる。
【0042】最初はNon状態にあり、第1記憶域MR
1に現行で通信している交換機の情報(DT収用番号D
1、交換機番号M1,リンク番号L1)が記憶されてい
る。かかる状態において、基地局を別の交換機にも接続
するとNew状態になり、第2記憶領域MR2に新たに
接続されたスレーブ交換機の情報(DT収用番号D2、
交換機番号M2,リンク番号L2)が記憶される。Ne
w状態において、収用変更コマンドが入力されるとOl
d状態になりマスター/スレーブ交換機の情報記憶域が
入れ代り、それまでスレーブであった交換機がマスター
交換機、マスターであった交換機がスレーブ交換機にな
る。Old状態において、スレーブ交換機の情報を削除
すると、Non状態になる。尚、Old状態において、
収用変更コマンドを入力するとNew状態に戻り、スレ
ーブ情報を削除するとNon状態に戻る。
【0043】(h)位置登録、発信時のメッセージ送信
切り替え 基地局BSの収用交換機を変更した場合には、以後、基
地局BSは移動局からの位置登録、発信時のメッセージ
を新たな収用先交換機に送信する必要がある。図13は
位置登録、発信時のメッセージ送信切り替え説明図であ
る。基地局BSの基地局収用変更処理部12は収容元の
交換機MSC1より基地局収用変更要求を受信すると、
移動局から発生する新たな位置登録や発信要求を収容先
交換機MSC2に送出させるために、図13(b)に示
すようにプロトコル制御部15に信号送出リンクの変更
を指示する。これにより、プロトコル制御部15は基地
局BSと収用先交換機MSC2間を接続する信号リンク
を新たなメッセージ送出信号リンクとしてそのリンク番
号を記憶部MRに記憶する。
【0044】かかる状態において、基地局配下の移動局
より発信要求が発生すると、基地局BSの呼制御部15
は図13(a)に示すようにプロトコル制御部15にCM
service Requestメッセージ(CM:Connection Message)
を含むComplete L3 Infomation メッセージを送る(ステ
ップ(1))。このメッセージを受けたプロトコル制御部1
4は制御ブロックCBLをハント(hunt)し(ステップ
(2))、該制御ブロックCBLの信号リンク番号欄C1に
メッセージを送信すべき信号リンクの番号を書き込む。
尚、この信号リンク番号は前述のようにプロトコル制御
部14が管理する記憶領域MR(図13(b))に記憶
されている。しかる後、プロトコル制御部14は収用先
交換機MSC2への通信情報を設定してなるComplete L
3 Infomation メッセージを作成し(ステップ(3))、該
メッセージを収用先交換機MSC2へ送信する(ステッ
プ(4))。
【0045】ここで注目すべきは、制御ブロックCBL
が呼毎に作成されてプロトコル制御部14により管理さ
れている点、収用変更後に発生した呼の制御ブロックC
BLには新たな信号リンク番号が書き込まれているが、
収用変更時に既に接続中の呼の制御ブロックCBLには
古い信号リンク番号が書き込まれている点である。この
ため、新しい信号リンク番号が書き込まれていない制御
ブロックをサーチすることにより、収用変更時に接続中
であった呼を識別でき、後述するように該接続中呼につ
いてハンドオーバ手順により通信チャネルを切り替える
ことができる。
【0046】(i)マスター交換機/スレーブ交換機が
存在する場合における位置登録、発信時のメッセージ送
信切り替え 以上は基地局BSが収用変更後の収用先交換機MS2の
みに接続されている場合であるが、実際には、基地局B
Sがマスター交換機及びスレーブ交換機にそれぞれ接続
されている状態が存在する。図14はマスター交換機/
スレーブ交換機が存在する場合における位置登録、発信
時のメッセージ送信切り替え説明図である。基地局BS
の基地局収用変更処理部12は収容元の交換機MSC1
より基地局収用変更要求を受信すると、図14に示すよ
うにプロトコル制御部14に信号送出リンクの変更を指
示する。これにより、プロトコル制御部14は基地局B
Sと収用先交換機MSC2間を接続する信号リンクをマ
スターリンクとし、又、基地局BSと収用元交換機MS
C1間を接続する信号リンクをスレーブリンクとして、
それぞれのリンク番号を記憶部MRに記憶する。
【0047】かかる状態において、基地局配下の移動局
より発信要求が発生すると、呼制御部15は図13
(a)に示すようにプロトコル制御部14にComplete L
3 Infomation メッセージを送る(ステップ(1))。このメ
ッセージを受けたプロトコル制御部14は制御ブロック
CBLをハント(hunt)し(ステップ(2))、該制御ブロッ
クCBLの信号リンク番号欄C1にマスターリンクの番
号を書き込む。しかる後、プロトコル制御部14は収用
先交換機MSC2への通信情報を設定してなるComplete
L3 Infomation メッセージを作成し(ステップ(3))、
該メッセージを収用先交換機MSC2へ送信する(ステ
ップ(4))。ところで、基地局BSがマスター交換機、ス
レーブ交換機の2つの交換機に接続されている場合に
は、障害発生時にスレーブ交換機をマスター交換機に切
り替えて通信サービスを継続することができる。
【0048】マスター交換機内の障害発生を検出する
と、あるいは、マスター交換機・基地局間の通信障害を
検出すると、マスター交換機は基地局のMTP17を介
してプロトコル制御部14に障害発生を通知する。これ
により、プロトコル制御部14は基地局とスレーブ交換
機間を接続する信号リンクをマスターリンクとし、又、
基地局とマスター交換機間を接続する信号リンクをスレ
ーブリンクとしてそれぞれのリンク番号を記憶部MRに
記憶する。すなわち、スレーブ交換機をマスターにマス
ター交換機をスレーブに切り替える。以後、移動局より
呼が発生した時、該呼の制御ブロックCBLに新たなマ
スター交換機の信号リンク番号を書き込む。
【0049】(j)強制位置登録 移動通信において、移動局より送信されてくる位置情報
はデータベースHLR41に加入者データとして登録さ
れると共に、該加入者データはデータベースHLRより
該移動局を収用する交換機MSCのデータベースVLR
51,52に転送される。これにより、交換機は配下の
移動局から発呼があると自分のデータベースVLRを参
照してルーチング情報等を求め、移動通信制御を行う。
又、移動機の着信の場合、MSCよりHLRにルーチン
グ情報を要求する。要求されたHLRは、HLRに記憶
されている着信移動機のデータのVLR番号で示される
VLRにルーチング情報を要求する。VLRはルーチン
グ番号を決め(割付け)、HLR経由でMSCに返送す
る。従って、基地局を収用する交換機を変更した場合、
該基地局配下の移動局の位置情報をデータベースHLR
と新たな収用先交換機のVLRに登録する必要がある。
そこで、基地局BSは強制的に各移動局により位置登録
させるようにしている。図15はかかる強制的位置登録
の処理フロー、図16は強制的位置登録の説明図であ
る。
【0050】基地局11は収容局変更通知により信号リ
ンク等を変更すると、基地局報知情報に含まれる位置登
録エリア番号LAI(Location Area Identification)を
変更する(ステップ201)。この位置登録エリア番号
LAIの変更により、移動局MSはあたかも自分が移動
して別のエリアに進入したと判断し、位置登録情報を送
信し、基地局11は各移動局MSからの位置登録情報を
受信する(ステップ202)。位置登録情報を受信すれ
ば、基地局11は位置登録メッセージを既に変更されて
いる信号送出リンク32を介して新たな収用先交換機
(MSC2)21′に転送する(ステップ203)。こ
れにより、収用先交換機(MSC2)21′は位置登録
情報をデータベースHLR41に登録すると共に、デー
タベースHLRは新たな収用先交換機MSC2のデータ
ベースVLR52に該移動局の加入者データを転送して
保持させる。
【0051】以上により、基地局11は基地局報知情報
に含まれる位置登録エリア番号LAIを変更することに
より強制的に配下の移動局MSより位置登録情報を送信
させ、該位置登録情報を収容先交換機(MSC2)2
1′のデータベースVLR52に登録できる。この結
果、以後、基地局11と収容先交換機(MSC2)2
1′との間で発信、着信のための信号授受を行って移動
通信制御を実行することができる。
【0052】(k)接続中呼の収容変更(チャネル切替
え) (k-1) 従来の収容変更に伴うチャネル切替手順 本発明の収容変更に伴うチャネル切り替え制御を説明す
る前に従来の収容変更に伴うチャネル切替手順を説明す
る。図17は従来の収容変更に伴うチャネル切替手順
(ハンドオーバ)説明図、図18は従来の収容変更に伴
うチャネル切替(ハンドオーバ)シーケンス説明図であ
る。図17において、MSC1,MSC2は交換機、B
S1,BS2は基地局、MSは移動局である。基地局B
S1は交換機MSC1に接続され、基地局BS2は交換
機MSC2に接続され、現在、移動局MSが基地局BS
1、交換機MSC1を介して相手端末と通信している。
【0053】かかる状態において、移動局MSが移動し
て基地局BS1からの受信信号レベルが劣化し、基地局
BS2からの受信レベルが大きくなると、移動局MSは
基地局BS1にその旨のメッセージを送信する。このメ
ッセージには受信レベルが大きい電波を送出する基地局
(例えば基地局BS2)を切り替え先の基地局候補とし
て含んでいる。
【0054】基地局BS1は上記メッセージを受信する
と、Handover Requiredメッセージを交換機MSC1に
送信する。このメッセージには切り替え先基地局の候補
データが含まれている。交換機MSC1は該メッセージ
を受信すると、切り替え先候補として指定されている基
地局BS2を収用する交換機MSC2にhandover Reque
st メッセージを送信し、交換機MSC2は通話チャネ
ルを決定し、該通話チャネルを特定するデータを含むha
ndover Request メッセージを基地局BS2に送信す
る。ついで、基地局BS2はhandover Request ackメッ
セージを交換機MSC2に返し、交換機MSC2は同様
に交換機MSC1にhandover Request ackメッセージを
返す。しかる後、交換機MSC1は交換機MSC2との
間でIAM(Initial Address Message)、ACM(Addre
ss Complete Message)を送受して交換機MSC1,MS
C2間の通話回線を準備する。
【0055】通話回線の準備が完了すると、交換機MS
C1は通話チャネルを特定するデータを含むHandover C
ommand messageを基地局BS1を介して移動局MSに送
信する。これにより、移動局MSと基地局BS2間で同
期バーストの送受を行い、同期確立後、移動局MSはHa
ndover accメッセージを基地局BS2に送る。基地局B
S2はHandover Detect メッセージを交換機MSC2を
介して交換機MSC1に送信すると共に、交換機MSC
2にHandover Completeメッセージを送る。これによ
り、交換機MSC2はANM(Answer Message)メッセー
ジを交換機MSC1に送り、通話回線を確立する。以
後、交換機MSC2はHandover Completeメッセージを
交換機MSC1に送り、交換機MSC1はClear Comman
dメッセージを基地局BS1に送る。基地局BS1はCle
ar Commandメッセージの受信により移動局MSの通信呼
が使用していたリソースをクリアし、Clear Complete m
essegeを交換機MSC1に送って一連のハンドオーバ制
御が終了する。以後、交換機MSC1、交換機SC2、
基地局BS2を介して移動局MSは相手端末と通信を継
続する。
【0056】(k-2) 本発明の収用変更に伴うチャネル切
替手順 図19は本発明の収用変更に伴うチャネル切替説明図、
図20は本発明の収用変更に伴うチャネル切替手順説明
図である。図19において、MSC1,MSC2は交換
機、BS1は基地局、MSは移動局である。基地局BS
1は交換機MSC1,MSC2に接続され、現在、移動
局MSが基地局BS1、交換機MSC1を介して相手端
末と通信している。かかる状態において、基地局BS1
を交換機MSC1から交換機MSC2に収用変更する。
この時、既に接続中の呼が存在する場合には、該接続中
呼の通話チャネルを新たな収容先交換機MSC2を介し
て通信が行われるように切り替える必要がある。そこ
で、基地局BS1は基地局収用変更時に既に接続中の呼
が存在するかチェックし、存在する場合にはあたかも信
号劣化が発生したかのよう自動的にHandover Required
メッセージを発生し、以後、図18の信号劣化時におけ
るチャンネル切り替え手順と略同様にして接続中呼の通
話チャンネルを切り替えて新たな収容先交換機MSC2
を介して通信を行なわせる。
【0057】すなわち、基地局BS1の第1呼制御部1
5aは、収用変更要求により信号送出リンクを新たな収
用先交換機MSC2に切り替えた後、接続中呼が存在す
るかチェックし、存在する場合には自動的にHandover R
equiredメッセージをプロトコル制御部14を介して交
換機MSC1に送信する。このメッセージには切り替え
先基地局の候補データ(実際には自基地局BS1)が含
まれている。交換機MSC1は該メッセージを受信する
と、切り替え先候補として指定されている基地局(基地
局BS1)を収用する交換機MSC2にHandover Reque
st メッセージを送信する。交換機MSC2は通話チャ
ネルを決定し、該通話チャネルを特定するデータを含む
Handover Request メッセージを基地局BS1に送信す
る。このメッセージを受信すると基地局BS1の第2呼
制御部15bはHandover Requestackメッセージをプロ
トコル制御部14を介して交換機MSC2に返し、交換
機MSC2は同様に交換機MSC1にHandover Request
ackメッセージを返す。
【0058】しかる後、交換機MSC1は交換機MSC
2との間でIAM(Initial AddressMessage)、ACM
(Address Complete Message)を送受して交換機MSC
1,MSC2間の通話回線を準備する。通話回線の準備
が完了すると、交換機MSC1はHandover Command mes
sageを基地局BS1に送信する。基地局BS1の第1呼
制御部15aは該Handover Command messageを受信する
と、第2呼制御部15bに収用変更完了を通知する。こ
の通知により、第2呼制御部15bは直ちにHandover D
etect メッセージをプロトコル制御部14を介して交換
機MSC2、交換機MSC1に送信する。又、第2呼制
御部15bはプロトコル制御部14を介して交換機MS
C2にHandover Completeメッセージを送る。ついで、
交換機MSC2はANMメッセージを交換機MSC1に
送り、通話回線を確立する。
【0059】以後、交換機MSC2はHandover Complet
eメッセージを交換機MSC1に送り、交換機MSC1
はClear Commandメッセージを基地局BS1に送る。基
地局BS1の第1呼制御部15aはClear Commandメッ
セージの受信により移動局MSの通信中呼が使用してい
た古いリソースをクリアし、Clear Complete messegeを
交換機MSC1に送って一連のハンドオーバ制御が終了
する。以後、交換機MSC1、交換機SC2、基地局B
S1を介して移動局MSは相手端末と通信を継続する。
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は請求
の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が可能
であり、本発明はこれらを排除するものではない。
【0060】
【発明の効果】以上本発明によれば、1つの基地局を信
号リンクを介して複数の交換機に接続し、基地局と該基
地局を収容する1つの交換機との間で位置登録、発信、
着信のための信号授受を行うことにより移動通信制御を
実行し、基地局を収容する交換機を変更する収容変更コ
マンドが入力された時、該収容変更コマンドで指定され
た交換機に基地局を収容変更し、新たな収容先交換機は
直ちに移動通信制御を実行するようにしたから、サービ
スを中断しないで基地局を収容する交換機を変更でき、
夜間に限らず昼間でも収容交換機の変更作業ができ、こ
れにより深夜の作業から開放され、時間の短縮と低作業
コスト化を図ることができる。
【0061】本発明によれば、基地局を収容する交換機
を変更した後は、該基地局配下の移動局への呼が収容元
交換機に着信しても、該呼を収容先交換機にルーチング
し、該収容先交換機を介して移動局に着信させることが
できる。本発明によれば、基地局の収用交換機変更後、
該基地局は基地局報知情報に含まれる位置登録エリア番
号を変更することにより強制的に配下の移動局より位置
登録情報を送信させ、該位置登録情報を新たな収容先交
換機のデータベースに登録するようにしたから、以後、
基地局と収容先交換機との間で位置登録、発信、着信の
ための信号授受を行って移動通信制御を実行することが
できる。本発明によれば、収容元の交換機は、収容変更
コマンドで指定された基地局との間の通信状態を示すデ
ータを着信規制中に変更し、着信先移動局の番号を含む
呼設定要求信号の受信時、該着信先移動局を収容する基
地局が規制中であるか判断し、規制中の場合には着信を
拒絶するようにしたから、収容元交換機は収容先が変更
された基地局配下の移動局への呼が着信しても、該呼の
着信を拒絶して該呼を新たな収容先交換機を介して移動
局に着信させることができる。
【0062】本発明によれば、基地局を収容する交換機
を変更した際に既に接続中の呼については、自動的にチ
ャンネル切り替え手順に従って接続中呼の通話チャンネ
ルを変更して新たな収容先交換機を介して通信を行わせ
ることができる。本発明によれば、1つの基地局を信号
リンクを介して複数の交換機に接続し、接続先の交換機
に対応させて該交換機の番号、基地局を交換機に接続す
る信号リンクの番号をそれぞれ基地局の記憶部に記憶
し、複数の交換機のうち1つの交換機をマスター交換機
とし、基地局とマスター交換機との間で位置登録、発
信、着信のための信号授受を行うようにしたから、1つ
の基地局を複数の交換機に接続していずれか1つの交換
機をマスター交換機として指定することにより、基地局
を簡単にマスター交換機に収容させることができる。
【0063】本発明によれば、マスター交換機に障害が
発生した時、スレーブ交換機をマスター交換機にし、基
地局と新たなマスター交換機との間で位置登録、発信、
着信のための信号授受を行うようにしたから、マスター
交換機に障害が発生しても通信サービスを中断すること
なく通信を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基地局収容変更方式の概念図である。
【図2】基地局収容変更時における接続中呼のチャネル
切替説明図である。
【図3】MSC/BSのハードウェア構成である。
【図4】DTのタイムスロット使用例である。
【図5】No.7共通線信号方式説明図である。
【図6】MSCソフトウェア構成である。
【図7】BSCソフトウェア構成である。
【図8】基地局収容変更手順である。
【図9】基地局収容変更シーケンスである。
【図10】他網から着信があった場合の収容先交換局へ
の着信リルート手順説明図である。
【図11】プロトコル制御における着信規制手順説明図
である。
【図12】交換機接続状態管理機能の説明図である。
【図13】発信時のメッセージ送信切替えである。
【図14】マスター交換機、スレーブ交換機が存在する
場合におけるプロトコル制御部のメッセージ送信切替え
制御説明図である。
【図15】強制位置登録処理フローである。
【図16】強制位置登録説明図である。
【図17】チャネル切替手順(ハンドオーバ)の説明図
である。
【図18】収容変更に伴うチャネル切替(ハンドオー
バ)シーケンス説明図である。
【図19】本発明の収容変更に伴うチャネル切替の説明
図である。
【図20】本発明の収容変更に伴うチャネル切替手順で
ある。
【図21】セルラー式移動電話システムの説明図であ
る。
【図22】発信時の接続シーケンスである。
【図23】着信時の接続シーケンスである。
【図24】従来の基地局変更方式の説明図である。
【符号の説明】
MSC1,MSC2・・自動車電話交換局(交換機) BS1〜BS6・・基地局 SL1,SL2・・信号リンク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局と無線で通信する基地局と、基地
    局を収容する交換機を備えた移動通信システムにおいて
    基地局を収容する交換機を変更する基地局収容変更方法
    において、 1つの基地局を信号リンクを介して複数の交換機に接続
    し、 基地局と該基地局を収容する所定の交換機との間で位置
    登録、発信、着信のための信号授受を行うことにより移
    動通信制御を実行し、 基地局を収容する交換機を変更する収容変更コマンドを
    入力し、 該収容変更コマンドで指定された交換機に基地局を収容
    変更し、以後基地局と該交換機との間で位置登録、発
    信、着信のための信号授受を行うことを特徴とする基地
    局収容変更方法。
  2. 【請求項2】 基地局を収容している交換機に前記収容
    変更コマンドを入力し、 該交換機は収容変更コマンドで指定された基地局の番号
    と新たな基地局収容先の交換機の番号を記憶すると共
    に、基地局に収容先交換機の変更を通知し、 基地局は該通知に基づいて信号を送受する信号リンクを
    新たな収容先交換機に接続された信号リンクに変更し、 前記収容元の交換機は着信先移動局の番号を含む呼設定
    要求信号を受信した時、位置登録データベースに登録さ
    れている位置情報を参照して着信先移動局が収容されて
    いる基地局、該基地局を収容する交換機を特定するルー
    チング情報を求め、 該ルーチング情報に含まれる基地局の番号が前記記憶し
    た基地局番号と一致する場合には、ルーチング情報の交
    換機番号を前記記憶してある収容先交換機の番号に変更
    し、 該変更したルーチング情報を含む呼設定要求信号を収容
    先交換機に送信することを特徴とする請求項1記載の基
    地局収容変更方法。
  3. 【請求項3】 前記基地局は収容局変更通知に基づいて
    前記信号リンクを変更後、移動局へ送信する基地局報知
    情報に含まれる位置登録エリア番号を変更し、 移動局より送られてくる位置登録情報を前記信号リンク
    を介して収容先交換機に送出し、自配下の移動局の位置
    情報を収容先交換機の位置登録データベースに登録する
    ことを特徴とする請求項2記載の基地局収容変更方法。
  4. 【請求項4】 収容元の交換機は、収容変更コマンドで
    指定された基地局との間の通信状態を示すデータを着信
    規制中に変更し、 着信先移動局の番号を含む呼設定要求信号の受信時、該
    着信先移動局を収容する基地局が規制中であるか判断
    し、 規制中の場合には着信を拒絶することを特徴とする請求
    項1記載の基地局収容変更方法。
  5. 【請求項5】 基地局を収容している交換機に前記収容
    変更コマンドを入力し、 該交換機は、基地局に収容交換機の変更を通知し、 基地局は該通知に基づいて信号を送受する信号リンクを
    新たな基地局収容交換機に接続された信号リンクに変更
    し、 この時、既に接続中の呼が存在する場合には、基地局は
    自動的にハンドオーバ要求を収容元交換機に送出し、 以後、収容元交換機、収容先交換機及び基地局はチャン
    ネル切り替え手順に従って前記接続中呼の通話チャンネ
    ルを変更することを特徴とする請求項1記載の基地局収
    容変更方法。
  6. 【請求項6】 移動局と無線で通信する基地局と、基地
    局を収容する交換機を備えた移動通信システムにける基
    地局収容方法において、 1つの基地局を信号リンクを介して複数の交換機に接続
    し、 接続先の交換機に対応させて該交換機の番号、基地局を
    交換機に接続する信号リンクの番号をそれぞれ基地局の
    記憶部に記憶し、 複数の交換機のうち1つの交換機をマスター交換機とし
    て特定し、 基地局とマスター交換機との間で位置登録、発信、着信
    のための信号授受を行うことにより移動通信制御を実行
    することを特徴とする基地局収容方法。
  7. 【請求項7】 マスター交換機に障害が発生した時、他
    のスレーブ交換機をマスター交換機にし、 基地局と新たなマスター交換機との間で位置登録、発
    信、着信のための信号授受を行うことにより移動通信制
    御を実行することを特徴とする請求項6記載の基地局収
    容方法。
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