JPH10173605A - 周波数変復調装置 - Google Patents

周波数変復調装置

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JPH10173605A
JPH10173605A JP8325741A JP32574196A JPH10173605A JP H10173605 A JPH10173605 A JP H10173605A JP 8325741 A JP8325741 A JP 8325741A JP 32574196 A JP32574196 A JP 32574196A JP H10173605 A JPH10173605 A JP H10173605A
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優 布施
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邦昭 内海
Koji Kikushima
浩二 菊島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平均値変動するFM変調信号に対しても、波
形歪みの少ない正確なFM復調を行えるFM変復調装置
を提供することである。 【解決手段】 FM変調回路のFMレーザは、定常状態
において波長λ1 の光を発振し、入力電気信号の振幅変
化を光強度変化及び光周波数変化に変換した光信号を出
力する。光検波部は、波長λ0 の無変調光と上記光信号
とを入力し、自乗検波特性により光強度変調成分を電流
振幅変化として変換し、波長λと波長λ0との波長差Δ
λに相当する周波数を有するFM変調信号を発生する。
FM復調回路の分岐部はFM変調信号を2分岐する。識
別部は、高周波成分が除去された一方の信号の振幅レベ
ルを閾値として他方の信号を識別、パルス化した後、2
系統出力する。ANDゲートは第1の系統のパルス信号
と、所定の時間遅延量を与えられた第2の系統のパルス
信号との論理和信号を生成し、第2のフィルタは論理和
信号の高周波成分を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数変復調装置
に関し、より特定的には、光信号処理技術により、高周
波かつ広帯域の周波数変調信号の生成および復調を行う
周波数変復調装置(以下、FM変復調装置と呼ぶ)に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レーザの光周波数変調動作
およびヘテロダイン検波を利用して周波数変調信号(以
下、FM変調信号と呼ぶ)を生成するFM変調回路と、
このFM変調信号を復調するFM復調回路とを備えるF
M変復調装置が研究開発されている。かかるFM変調信
号は、通常の電気方式によって生成されたものよりも、
大きな周波数偏移量を有し、かつ広い帯域を有してい
る。そのため、このFM変復調装置は、CATV等で用
いられるAM−FDM(振幅変調−周波数分割多重)多
チャンネル信号を一括してFM変調信号に変換し、再変
換するものとして有望視されている。以下には、従来の
FM変復調装置として、「文献;K.Kikushim
a et.al.“150‐km Non‐Repea
ted 60‐Channel AM‐Video T
ransmission Employing Opt
ical Heterodyne AM/FM Con
verter”,ECOC’95,Th.L.3.1,
Brussels,1995」に記載されたものを採り
上げて説明する。
【0003】図4は、従来のFM変復調装置の構成を示
すブロック図である。図4において、FM変復調装置
は、FM変調回路1001とFM復調回路1002とを
備えている。FM変調回路1001は、信号源101
と、FM変調用レーザ(以下、FMレーザ)102と、
第1の光導波部103と、局発光源104と、第2の光
導波部105と、光検波部106とを含み、FM復調回
路1002は、識別部107と、遅延部108と、AN
Dゲート109と、フィルタ110とを含んでいる。ま
た、図4には、FM復調回路1002における各部の信
号波形(a)〜(e)を併せて示す。
【0004】上記のように構成されたFM変復調装置に
おいて、FM変調回路1001では、信号源101は、
FM変調すべき元信号となる所定周波数帯域の電気信号
を出力する。FMレーザ102は、例えば、半導体レー
ザなどで構成され、注入電流一定の定常状態では波長λ
1 の光を発振し、注入電流を振幅変調すると、その出力
光強度が変調(IM変調)されると共に、その発振波長
(または光周波数)も変調を受け、信号源101からの
出力信号を、波長λ1 を中心とした光周波数変調信号に
変換し出力する。第1の光導波部103は、このFMレ
ーザ102からの出力光信号を導く。局発光源104
は、FMレーザ102の発振波長λ1 と所定量△λだけ
異なる波長λ0 の光(無変調光)を出力する。第2の光
導波部105は、局発光源104からの無変調光を導
く。第1の光導波部103および第2の光導波部105
によって導かれる2つの光は共に、光検波部106に入
力される。
【0005】光検波部106は、自乗検波特性を有する
フォトダイオードなどで構成され、入力光の光強度(I
M)変調成分を電流振幅変調成分(以下、IM−DD成
分と呼ぶ)に変換すると共に、異なる波長の2つの光が
入力された場合には、当該2つの光の波長差に相当する
周波数にビート成分を発生する性質を有する(この動作
はヘテロダイン検波と呼ばれる)。光検波部106は、
FMレーザ102からの出力光信号と、局発光源104
からの出力光とを入力すると、これら2つの光の波長差
△λに相当する周波数においてビート信号を出力する。
このビート信号は、信号源101から出力された電気信
号をFM変調した信号に一致する。
【0006】FM復調回路1002では、識別部107
は、FM変調回路1001から出力されたFM変調信号
((a)参照)を入力し、これを一定の閾値Vref で識
別を行い、パルス信号に変換する(パルス化)。ここ
で、閾値Vref は、一般にFM変調信号の振幅中心また
は平均値に選ばれる。このパルス信号は2分岐され、そ
の一方のパルス信号((b)参照)はANDゲート10
9に入力される。他方のパルス信号は、遅延部108に
おいて所定の時間遅延td を与えられた後((c)参
照)、ANDゲート109に入力される。ANDゲート
109は、入力された2つのパルス信号((b),
(c)参照)の論理和信号((d)参照)を生成し出力
する。フィルタ110は、この論理和信号に対し、前記
信号源101からの出力信号と同様の所定周波数帯域の
成分のみを通過させ出力する((e)参照)。フィルタ
110からの出力信号は、その振幅変動がFM変調信号
((a)参照)の周波数変動に一意に対応するものであ
り、FM復調信号となる。
【0007】以上のFM変調回路1001では、FMレ
ーザ102と局発光源104に適当なものを使用するこ
とよって、一般の電気方式によるFM変調回路では実現
困難な、数GHz以上の中心周波数(搬送波周波数)と
数100MHz以上の周波数偏移量を有する高周波かつ
広帯域なFM変調信号を生成することができる。また、
FM復調回路1002では、識別部107およびAND
ゲート109を、例えば10Gbps伝送用の高速論理
素子を用いて構成することによって、このような広帯域
FM変調信号に対応した復調回路を実現することができ
る。
【0008】しかしながら、上記のような従来のFM変
復調装置において、FM変調回路1001で生成された
FM変調信号は、FMレーザ102において光周波数変
調信号と共に発生する光強度変調成分のため、振幅変動
および平均値変動を有する。この振幅変動および平均値
変動は、FM復調回路1002が出力するFM復調信号
の波形を著しく歪ませる要因となる。以下、このこと
を、図5および図6を用いて詳しく説明する。
【0009】図5は、図4に示すFM変調回路1001
によって生成されるFM変調信号のスペクトルと波形と
の関係を説明するための模式図である。図5(a)は、
理想的なFM変調信号のスペクトルと波形とを示してい
る。図5(b)は、FM変調と同時にIM変調された信
号(後述するFM+IM信号)のスペクトルと波形とを
示している。図5(c)は、FM+IM信号にIM−D
D成分を重畳した信号のスペクトルと波形とを示してい
る。また、図6は、FM変調信号の有する振幅変動およ
び平均値変動が、FM復調動作に及ぼす影響を説明する
ための図である。
【0010】FMレーザ102から出力される光信号
が、光周波数変調成分のみを有する場合、生成されるF
M変調信号の波形は、図5(a)のように、振幅変動も
平均値変動もない理想的なものとなり、そのスペクトル
は、FMレーザ102と局発光源104の発振波長差
(λ1 −λ0 )に相当する周波数fc を中心に左右対称
の形状を示す。一方、上述したように、FMレーザ10
2から出力される光信号が、光周波数変調と同時に光強
度変調(IM変調)も受けている場合は、図5(b)の
ように、ヘテロダイン検波成分のスペクトル形状は左右
非対称となり、波形は振幅変動(IM変調成分)を伴う
(以下、このような信号をFM+IM信号と呼ぶ)。さ
らに、本FM変復調装置においては、このようなFM+
IM信号に、光検波部106において光強度変調成分が
自乗検波された成分(IM−DD成分)が重畳される。
そのため、図5(c)のように、その平均値(または低
周波成分)がIM−DD成分によって変動するようなF
M+IM信号が、FM変調回路1001から出力され
る。即ち、図4に示すFM変復調装置におけるFM変調
回路は、非常に高周波かつ広帯域なFM変調信号を生成
するものの、理想的なFM変調信号を生成することは困
難であり、振幅変動および平均値変動を伴うFM変調信
号を出力することとなる。このため、固定された一定の
閾値Vref でFM変調信号の識別を行う従来のFM復調
回路の構成では、図6からも明らかなように、もはや正
確な識別をすることが困難となり、FM復調信号に波形
歪みが生じることとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、半導体
レーザの光周波数変調動作およびヘテロダイン検波を利
用して構成されたFM変調回路により生成される広帯域
FM変調信号に対し、固定された一定の閾値でFM変調
信号を識別した後、遅延検波を行うFM復調回路では、
正確な復調が難しいという問題点があった。
【0012】それ故に、本発明の目的は、半導体レーザ
の光周波数変調動作およびヘテロダイン検波を利用して
FM変調信号を生成し、しかも、当該FM変調信号を復
調して得られるFM復調信号の波形歪みを低減できるF
M変復調装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、周波数変調信号(以下、FM変調信号と呼ぶ)
を生成して出力するFM変調回路と、当該FM変調信号
を入力し復調するFM復調回路とを備えるFM変復調装
置であって、FM変調回路は、所定周波数帯域を有する
電気信号を出力する信号源と、入力電気信号が変化しな
い定常状態において波長λ1 の光を発振し、入力電気信
号の振幅変化を、光強度の変化に一意に変換すると共に
光周波数の変化に一意に変換する性質を有しており、信
号源からの出力信号を光信号に変換して出力する周波数
変調用レーザ(以下、FMレーザと呼ぶ)と、FMレー
ザからの出力光信号を導く第1の光導波部と、FMレー
ザの発振波長λ1 と所定量△λだけ異なる波長λ0 の光
を出力する局発光源と、局発光源からの出力光を導く第
2の光導波部と、自乗検波特性により、入力光の光強度
変化を電流振幅変化に変換して出力すると共に、異なる
波長の2つの光が入力された場合には、当該2つの光の
波長差に相当する周波数にビート成分を発生する性質を
有しており、第1の光導波部によって導かれた出力光信
号と、第2の光導波部によって導かれた出力光とを入力
し、当該出力光信号と当該出力光との波長差△λに相当
する周波数においてビート信号であるFM変調信号を生
成して出力する光検波部とを含み、FM復調回路は、F
M変調回路から出力されたFM変調信号を、第1の信号
と第2の信号とに分岐する分岐部と、第2の信号に対し
所定周波数帯域の成分のみを通過させる第1のフィルタ
と、第1のフィルタからの出力信号の瞬時レベルを閾値
として、第1の信号を識別しパルス化して第1のパルス
信号を生成し、2分岐して出力する識別部と、識別部か
ら出力される第1のパルス信号の一方に所定の遅延を与
える遅延部と、識別部から出力される第1のパルス信号
の他方と、遅延部によって遅延を与えられた第1のパル
ス信号とを用いて論理演算を行うことにより、当該他方
の第1のパルス信号が変化するタイミングを検出し、さ
らに、検出したタイミングにて第2のパルス信号を出力
するパルス出力部と、第2のパルス信号に対し、所定周
波数帯域の成分のみを通過させる第2のフィルタとを含
む。
【0014】FMレーザの注入電流を変調することによ
って光周波数変調信号を発生し、これをヘテロダイン検
波する構成のFM変調回路により生成されたFM変調信
号は、FMレーザにおける光強度変調動作によって振幅
変動(IM変調成分)および平均値変動(IM−DD成
分)を伴う。そこで、第1の発明のFM復調回路におい
て、第1のフィルタは、分岐部から出力された第2の信
号から、所定周波数帯域の成分としてIM−DD成分を
抜き出して出力する。識別部は、第1の信号と、第1の
フィルタからの出力信号を入力し、経時変化する第1の
フィルタからの出力信号の瞬時的なレベルを閾値として
第1の信号を識別しパルス化する。その後、遅延検波を
行うことによりFM復調信号を得る。上記のように、識
別部107においては、FM変調信号(第1の信号)が
有する振幅変動および平均値変動と同様に変化する閾値
を用いてFM変調信号(第1の信号)の識別を行うこと
によって、FM復調回路は、波形歪みの少ないFM復調
信号を生成することができる。
【0015】第2の発明は、第1の発明において、FM
復調回路は、第1または第2の信号の伝搬経路に設置さ
れ、第1の信号が分岐部から識別部に到達するまでの伝
搬時間t1 と、第2のFM信号が分岐部から第1のフィ
ルタを経由して識別部に到達するまでの伝搬時間t2 と
が等しくなるように、入力した第1または第2の信号に
遅延を与える遅延調整部と、第1または第2の信号の伝
搬経路に設置され、識別部に入力する第1の信号の平均
値変動量と、識別部に入力する第2の信号の瞬時レベル
変動量とが等しくなるように、入力した第1または第2
の信号の振幅を調整する振幅調整部とをさらに含む。
【0016】第2の発明によれば、遅延調整部は、第1
の信号が分岐部から識別部に到達するまでの伝搬時間t
1 と、第2の信号が分岐部から第1のフィルタを経由し
て識別部に到達するまでの伝搬時間t2 が等しくなるよ
うに調整することにより、第1の信号の平均値変動成分
と、第2の信号から抜き出されたIM−DD成分との位
相を一致させる。また、振幅調整部は、識別部に入力す
る第1の信号の平均値変動量と、識別部に入力する第2
の信号から抜き出されたIM−DD成分の瞬時レベル変
動量とが等しくなるように調整する。これによって、識
別部107は、より適切なレベルでFM変調信号(第1
の信号)の識別を行うことでき、FM復調回路は、波形
歪みのさらに少ないFM復調信号を生成することができ
る。
【0017】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、パルス出力部はANDゲートからなり、ANDゲ
ートは、識別手段から出力される他方の第1のパルス信
号と、遅延部によって遅延を与えられた一方の第1のパ
ルス信号との論理和信号を生成し、第2のパルス信号と
して当該論理和信号を出力することを特徴とする。
【0018】第3の発明では、ANDゲートにより、パ
ルス出力部を構成する。これによって、パルス出力部の
回路規模を小さくすることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る周波数変復調装置(以下、FM変復調装置と呼
ぶ)の構成を示すブロック図である。図1において、F
M変復調装置は、FM変調回路1001とFM復調回路
1002とを備えている。FM変調回路1001は、信
号源101と、FM変調用レーザ(以下、FMレーザ)
102と、第1の光導波部103と、局発光源104
と、第2の光導波部105と、光検波部106とを含
み、FM復調回路1002は、識別部107と、遅延部
108と、ANDゲート109と、第2のフィルタ11
0と、分岐部111と、第1のフィルタ112とを含ん
でいる。また、図1には、FM復調回路1002におけ
る各部の信号波形(a)〜(f)を併せて示す。
【0020】次に、図1に示すFM変復調装置の動作
を、図2を参照して説明する。図2は、図1に示す識別
部107がFM変調信号を識別するための理想的な閾値
Vrefを説明するための図である。FM変調回路100
1の動作は、前述した従来のFM変調回路(図4参照)
に準ずるもので、信号源101はFM変調すべき元信号
となる所定周波数帯域の電気信号を出力する。FMレー
ザ102は、代表的には半導体レーザなどで構成され、
注入電流一定の定常状態においては波長λ1 の光を発振
し、信号源101からの出力信号により注入電流を振幅
変調すると、その出力光強度が変調されると共に、発振
波長(光周波数)も変調を受け、波長λ1 を中心とした
光周波数変調信号を出力する。第1の光導波部103
は、このFMレーザ102から出力された光信号を導
く。局発光源104は、FMレーザ102の発振波長λ
1 と所定量△λだけ異なる波長λ0 の光(無変調光)を
出力する。第2の光導波部105は、局発光源104か
らの無変調光を導く。第1の光導波部103および第2
の光導波部105によって導かれる2つの光は共に、光
検波部106に入力される。光検波部106は、フォト
ダイオードなどで構成され、FMレーザ102からの出
力光信号の光強度変調成分を自乗検波してIM−DD成
分として出力すると共に、ヘテロダイン検波によりFM
レーザ102からの出力光信号と局発光源104からの
出力光との波長差△λに相当する周波数においてビート
信号(FM変調信号)を出力する。
【0021】FM復調回路1002では、分岐部111
は、FM変調信号((a)参照)を入力し、これを第1
の信号と第2の信号とに分岐し出力する。第1のフィル
タ112は、第2の信号を入力し、前記信号源101か
ら出力される電気信号に対応した所定周波数帯域の成分
(IM−DD成分)のみを通過させ出力する((b)参
照)。識別部107は、第1のフィルタ112を通過し
た第2の信号(IM−DD成分)の瞬時レベルを閾値V
ref として第1の信号の識別を行って(図2参照)、パ
ルス化した後、2分岐して出力する。遅延部108は、
識別部107から出力された一方の信号に所定の時間遅
延td を与える((d)参照)。ANDゲート109
は、識別部107から出力された他方の信号((c)参
照)と、遅延部108からの出力信号((d)参照)と
を入力し、その論理和信号((e)参照)を生成する。
第2のフィルタ110は、ANDゲート109から出力
される論理和信号(パルス信号)に対して所定周波数帯
域の成分のみを通過させ出力する((f)参照)。この
ように、識別部107は、FM変調信号の振幅変動およ
び平均値変動に対応した閾値Vref を用いて、FM変調
信号(第1の信号)を正確に識別する構成によって、F
M復調回路1002は、波形歪みの少ないFM復調信号
を生成することができる。
【0022】図3は、本発明の第2の実施形態に係るF
M変復調装置の構成を示すブロック図である。図3に示
すFM変復調装置は、図1に示すFM変復調装置と比較
して、FM復調回路1002に振幅調整部301と遅延
調整部302とを付加した点のみが異なる。それ以外の
構成は、図1に示すFM変復調装置と同様であるため、
FM変調回路1001の図示および説明を省略し、ま
た、FM復調回路1002において相当する部分には同
一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0023】振幅調整部301は、第1の信号の伝搬経
路に挿入され、識別部107に入力する第1の信号の平
均値変動量と、第1のフィルタ112を通過し識別部1
07に入力する第2の信号(IM−DD成分)の瞬時レ
ベル変動量とが等しくなるように、第1の信号の振幅を
調整する。遅延調整部302は、第2の信号の伝搬経路
に挿入され、第1の信号が分岐部111から識別部10
7に到達するまでの伝搬時間t1 と、第2の信号が分岐
部111から第1のフィルタ112を経由して識別部1
07に到達するまでの伝搬時間t2 とが等しくなるよう
に、第2の信号の遅延量を調整し、識別部107におけ
る第1の信号と第2の信号の位相整合を実現する。以上
の構成によって、識別部107は、FM変調信号の振幅
変動および平均値変動にさらに正確に対応した閾値Vre
f を用いて、FM変調信号(第1の信号)を正確に識別
する構成によって、FM復調回路1002は、波形歪み
のさらに少ないFM復調信号を生成することができる。
【0024】また、図3では、振幅調整部301は第2
の信号の伝搬経路に、遅延調整部302は第1の信号の
伝搬経路に挿入したが、必要に応じて、それぞれ第1の
信号の伝搬経路、第2の信号の伝搬経路に挿入される。
【0025】なお、第1および第2の実施形態において
は、ANDゲート109を用いて遅延検波を行う構成と
したが、識別部107から出力される他方の信号と、識
別部107から出力され、かつ遅延部108によって遅
延を与えられた一方の信号とを用いて論理演算を行うこ
とにより、当該信号が変化するタイミングを検出し、さ
らに、検出したタイミングにて信号を出力する構成、例
えば、排他的論理和回路などを用いることも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るFM変復調装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す識別部107がFM変調信号を識別
するための理想的な閾値Vrefを説明するための図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るFM変復調装置
(FM復調回路のみ図示)の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】従来のFM変復調装置の構成を示すブロック図
である。
【図5】図4に示すFM変調回路1001によって生成
されるFM変調信号のスペクトルと波形との関係を説明
するための模式図である。
【図6】FM変調信号の有する振幅変動および平均値変
動が、FM復調動作に及ぼす影響を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
101…信号源 102…FM変調用レーザ(FMレーザ) 103…第1の光導波部 104…局発光源 105…第2の光導波部 106…光検波部 107…識別部 108…遅延部 109…ANDゲート 110…第2のフィルタ 111…分岐部 112…第1のフィルタ 301…振幅調整部 302…遅延調整部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/18 (72)発明者 菊島 浩二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数変調信号(以下、FM変調信号と
    呼ぶ)を生成して出力する周波数変調回路と、当該FM
    変調信号を入力し復調する周波数復調回路とを備える周
    波数変復調装置であって、 前記周波数変調回路は、 所定周波数帯域を有する電気信号を出力する信号源と、 入力電気信号が変化しない定常状態において波長λ1 の
    光を発振し、入力電気信号の振幅変化を、光強度の変化
    に一意に変換すると共に光周波数の変化に一意に変換す
    る性質を有しており、前記信号源からの出力信号を光信
    号に変換して出力する周波数変調用レーザ(以下、FM
    レーザと呼ぶ)と、 前記FMレーザからの出力光信号を導く第1の光導波部
    と、 前記FMレーザの発振波長λ1 と所定量△λだけ異なる
    波長λ0 の光を出力する局発光源と、 前記局発光源からの出力光を導く第2の光導波部と、 自乗検波特性により、入力光の光強度変化を電流振幅変
    化に変換して出力すると共に、異なる波長の2つの光が
    入力された場合には、当該2つの光の波長差に相当する
    周波数にビート成分を発生する性質を有しており、前記
    第1の光導波部によって導かれた出力光信号と、前記第
    2の光導波部によって導かれた出力光とを入力し、当該
    出力光信号と当該出力光との波長差△λに相当する周波
    数においてビート信号であるFM変調信号を生成して出
    力する光検波部とを含み、 前記周波数復調回路は、 前記周波数変調回路から出力されたFM変調信号を、第
    1の信号と第2の信号とに分岐する分岐部と、 前記第2の信号に対し前記所定周波数帯域の成分のみを
    通過させる第1のフィルタと、 前記第1のフィルタからの出力信号のレベルを閾値とし
    て、前記第1の信号を識別しパルス化して第1のパルス
    信号を生成し、2分岐して出力する識別部と、 前記識別部から出力される第1のパルス信号の一方に所
    定の遅延を与える遅延部と、 前記識別部から出力される第1のパルス信号の他方と、
    前記遅延部によって遅延を与えられた第1のパルス信号
    とを用いて論理演算を行うことにより、当該他方の第1
    のパルス信号が変化するタイミングを検出し、さらに、
    検出したタイミングにて第2のパルス信号を出力するパ
    ルス出力部と、 前記第2のパルス信号に対し、前記所定周波数帯域の成
    分のみを通過させる第2のフィルタとを含む、周波数変
    復調装置。
  2. 【請求項2】 前記周波数復調回路は、 前記第1または第2の信号の伝搬経路に設置され、前記
    第1の信号が前記分岐部から前記識別部に到達するまで
    の伝搬時間t1 と、前記第2のFM信号が前記分岐部か
    ら前記第1のフィルタを経由して前記識別部に到達する
    までの伝搬時間t2 とが等しくなるように、入力した第
    1または第2の信号に遅延を与える遅延調整部と、 前記第1または第2の信号の伝搬経路に設置され、前記
    識別部に入力する前記第1の信号の平均値変動量と、前
    記識別部に入力する第2の信号のレベル変動量とが等し
    くなるように、入力した第1または第2の信号の振幅を
    調整する振幅調整部とをさらに含む、請求項1に記載の
    周波数変復調装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス出力部はANDゲートからな
    り、 前記ANDゲートは、前記識別部から出力される他方の
    第1のパルス信号と、前記遅延部によって遅延を与えら
    れた一方の第1のパルス信号との論理和信号を生成し、
    前記第2のパルス信号として当該論理和信号を出力する
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の周波数変
    復調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013040809A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Nikon Corp エンコーダ装置、及び装置

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