JPH10171770A - マルチプロセッサシステム - Google Patents
マルチプロセッサシステムInfo
- Publication number
- JPH10171770A JPH10171770A JP8326450A JP32645096A JPH10171770A JP H10171770 A JPH10171770 A JP H10171770A JP 8326450 A JP8326450 A JP 8326450A JP 32645096 A JP32645096 A JP 32645096A JP H10171770 A JPH10171770 A JP H10171770A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interrupt
- processor
- shared memory
- processors
- int
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Multi Processors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 システム全体のハードウェア量を増大するこ
となく、非常にシンプルな構成でプロセッサ相互間のデ
ータ伝送と割り込みの発生とを自由に行うことが可能
で、かつシステム全体の総合的な信頼性の向上が図れる
こと。 【解決手段】 共有メモリ201などと共にマイクロコ
ンピュータを構築するマルチプロセッサシステムにおい
て、システム内に唯一存在する共有メモリ201上に、
割り込みを受け付けるプロセッサ101〜103に対応
する数のインタラプタ2011〜2013を設ける。こ
の共有メモリ201上には、割り込み要求発生回路20
2を具備させる。この割り込み要求発生回路202に、
システム内で発生すべき全てのプロセッサ間通信割り込
みを一括して発生させ得る機能を持たせ、プロセッサ相
互間のデータ伝送と割り込みの発生が自由なプロセッサ
間通信方式とする。
となく、非常にシンプルな構成でプロセッサ相互間のデ
ータ伝送と割り込みの発生とを自由に行うことが可能
で、かつシステム全体の総合的な信頼性の向上が図れる
こと。 【解決手段】 共有メモリ201などと共にマイクロコ
ンピュータを構築するマルチプロセッサシステムにおい
て、システム内に唯一存在する共有メモリ201上に、
割り込みを受け付けるプロセッサ101〜103に対応
する数のインタラプタ2011〜2013を設ける。こ
の共有メモリ201上には、割り込み要求発生回路20
2を具備させる。この割り込み要求発生回路202に、
システム内で発生すべき全てのプロセッサ間通信割り込
みを一括して発生させ得る機能を持たせ、プロセッサ相
互間のデータ伝送と割り込みの発生が自由なプロセッサ
間通信方式とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュ
ータを構築するマルチプロセッサシステム、特にそのマ
イクロプロセッサ相互間の通信方式に関する。
ータを構築するマルチプロセッサシステム、特にそのマ
イクロプロセッサ相互間の通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のマイクロプロセッサ(マイクロコ
ンピュータ用CPU)を使用して制御システムを構成す
る、いわゆるマルチプロセッサシステムでは、複数のマ
イクロプロセッサ間での相互の情報交換(データ通信)
が頻繁に行われる。マルチプロセッサシステムにおける
プロセッサ間のデータ通信の手法としては、システム内
の共有メモリと割り込みを使用する方法が一般的であ
る。このプロセッサ間データ通信の一例を図6に示す。
ンピュータ用CPU)を使用して制御システムを構成す
る、いわゆるマルチプロセッサシステムでは、複数のマ
イクロプロセッサ間での相互の情報交換(データ通信)
が頻繁に行われる。マルチプロセッサシステムにおける
プロセッサ間のデータ通信の手法としては、システム内
の共有メモリと割り込みを使用する方法が一般的であ
る。このプロセッサ間データ通信の一例を図6に示す。
【0003】図6には、説明を簡単にするために、2台
のプロセッサ間で相互にデータを通信する場合を示す。
図中、101及び102はプロセッサ、201はプロセ
ッサ101とプロセッサ102からアクセス可能な共有
メモリ、301はプロセッサ101、プロセッサ102
及び共有メモリ201間のデータ転送時に使用されるデ
ータ転送用バスである。また、401はプロセッサ10
1→プロセッサ102の割り込み信号(INT0)、4
02はプロセッサ102→プロセッサ101の割り込み
信号(INT1)、1011はINT0401を発生す
る、プロセッサ101に内蔵のインタラプタ(割り込み
発生器)、1012はINT1402を受け付けるため
のインタラプトハンドラ(割り込み受付器)、1021
はINT1402を発生する、プロセッサ102に内蔵
のインタラプタ、1022はINT0401を受け付け
るためのインタラプトハンドラである。
のプロセッサ間で相互にデータを通信する場合を示す。
図中、101及び102はプロセッサ、201はプロセ
ッサ101とプロセッサ102からアクセス可能な共有
メモリ、301はプロセッサ101、プロセッサ102
及び共有メモリ201間のデータ転送時に使用されるデ
ータ転送用バスである。また、401はプロセッサ10
1→プロセッサ102の割り込み信号(INT0)、4
02はプロセッサ102→プロセッサ101の割り込み
信号(INT1)、1011はINT0401を発生す
る、プロセッサ101に内蔵のインタラプタ(割り込み
発生器)、1012はINT1402を受け付けるため
のインタラプトハンドラ(割り込み受付器)、1021
はINT1402を発生する、プロセッサ102に内蔵
のインタラプタ、1022はINT0401を受け付け
るためのインタラプトハンドラである。
【0004】このシステムにおいて、プロセッサ101
がプロセッサ102に対して情報を伝達する場合、次の
ような手順を踏む。
がプロセッサ102に対して情報を伝達する場合、次の
ような手順を踏む。
【0005】まず、プロセッサ101は、送るべきデー
タを共有メモリ201の指定されたエリアに書き込む。
次に、インタラプタ1011を駆動して、プロセッサ1
02に対するINT0401を発生する。プロセッサ1
02は、インタラプトハンドラ1022を経由してIN
T0401を受け付けると、割り込みをクリアして共有
メモリ201に格納された伝送データを読み出す。
タを共有メモリ201の指定されたエリアに書き込む。
次に、インタラプタ1011を駆動して、プロセッサ1
02に対するINT0401を発生する。プロセッサ1
02は、インタラプトハンドラ1022を経由してIN
T0401を受け付けると、割り込みをクリアして共有
メモリ201に格納された伝送データを読み出す。
【0006】同様に、プロセッサ102がプロセッサ1
01に対して情報を送る場合には、INT1402が利
用される。
01に対して情報を送る場合には、INT1402が利
用される。
【0007】このように、マルチプロセッサシステム内
のプロセッサ間のデータ授受には、共有メモリ201と
プロセッサ101,102相互間の割り込み機能が使わ
れるのが一般的である。
のプロセッサ間のデータ授受には、共有メモリ201と
プロセッサ101,102相互間の割り込み機能が使わ
れるのが一般的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、マル
チプロセッサシステム内のプロセッサ間のデータ授受に
は、共有メモリ201とプロセッサ101,102相互
間の割り込み機能が使われるのが一般的であるが、プロ
セッサの台数が少ない場合はこれで済むものの、マルチ
化されるプロセッサの台数が増えた場合には、割り込み
の構成が急に複雑になり、実現が難しくなるという問題
がある。
チプロセッサシステム内のプロセッサ間のデータ授受に
は、共有メモリ201とプロセッサ101,102相互
間の割り込み機能が使われるのが一般的であるが、プロ
セッサの台数が少ない場合はこれで済むものの、マルチ
化されるプロセッサの台数が増えた場合には、割り込み
の構成が急に複雑になり、実現が難しくなるという問題
がある。
【0009】その例として、図7にプロセッサ数が3台
に増えた場合の割り込み信号の接続状況を示す。図中、
101〜103はプロセッサである。また、401はプ
ロセッサ101→プロセッサ102の割り込み信号(I
NT0)、402はプロセッサ102→プロセッサ10
1の割り込み信号(INT1)、403はプロセッサ1
02→プロセッサ103の割り込み信号(INT2)、
404はプロセッサ103→プロセッサ102の割り込
み信号(INT3)、405はプロセッサ103→プロ
セッサ101の割り込み信号(INT4)、406はプ
ロセッサ101→プロセッサ103の割り込み信号(I
NT5)である。1011はINT0401のインタラプ
タ、1013はINT5406のインタラプタ、102
1はINT1402のインタラプタ、1023はINT2
403のインタラプタ、1031はINT3404のイ
ンタラプタ、1033はINT4405のインタラプタ
である。1012はINT1402のインタラプトハン
ドラ、1014はINT4405のインタラプトハンド
ラ、1022はINT0401のインタラプトハンド
ラ、1024はINT3404のインタラプトハンド
ラ、1032はINT2403のインタラプトハンド
ラ、1034はINT5406のインタラプトハンドラ
である。
に増えた場合の割り込み信号の接続状況を示す。図中、
101〜103はプロセッサである。また、401はプ
ロセッサ101→プロセッサ102の割り込み信号(I
NT0)、402はプロセッサ102→プロセッサ10
1の割り込み信号(INT1)、403はプロセッサ1
02→プロセッサ103の割り込み信号(INT2)、
404はプロセッサ103→プロセッサ102の割り込
み信号(INT3)、405はプロセッサ103→プロ
セッサ101の割り込み信号(INT4)、406はプ
ロセッサ101→プロセッサ103の割り込み信号(I
NT5)である。1011はINT0401のインタラプ
タ、1013はINT5406のインタラプタ、102
1はINT1402のインタラプタ、1023はINT2
403のインタラプタ、1031はINT3404のイ
ンタラプタ、1033はINT4405のインタラプタ
である。1012はINT1402のインタラプトハン
ドラ、1014はINT4405のインタラプトハンド
ラ、1022はINT0401のインタラプトハンド
ラ、1024はINT3404のインタラプトハンド
ラ、1032はINT2403のインタラプトハンド
ラ、1034はINT5406のインタラプトハンドラ
である。
【0010】この例では、3台のプロセッサ間の相互の
データ通信に関して、6本の割り込みが必要であること
を示している。更に、プロセッサ数が4台に増えた場合
には、12本の割り込みが必要となる。
データ通信に関して、6本の割り込みが必要であること
を示している。更に、プロセッサ数が4台に増えた場合
には、12本の割り込みが必要となる。
【0011】一般に、1:1の割り込みを用いて複数の
ピアツーピアの割り込み通信をする場合に、n台のプロ
セッサ間では、n(n−1)本の割り込みラインが必要
となる。
ピアツーピアの割り込み通信をする場合に、n台のプロ
セッサ間では、n(n−1)本の割り込みラインが必要
となる。
【0012】実際の汎用のマイクロコンピュータ用のシ
ステムバス(マルチバスやVMEバスなど)では、バス
上の汎用の割り込みラインは7〜8本が普通であり、プ
ロセッサ間通信の他にも多くの割り込み要素を持つシス
テムを想定すると、この汎用割り込みを用いて多数のプ
ロセッサ間通信割り込みまで実現することは困難であ
る。おそらく、プロセッサ数3が限界である。
ステムバス(マルチバスやVMEバスなど)では、バス
上の汎用の割り込みラインは7〜8本が普通であり、プ
ロセッサ間通信の他にも多くの割り込み要素を持つシス
テムを想定すると、この汎用割り込みを用いて多数のプ
ロセッサ間通信割り込みまで実現することは困難であ
る。おそらく、プロセッサ数3が限界である。
【0013】また、このように多数のプロセッサを用い
たマルチプロセッサシステムにおいては、通常、各プロ
セッサはそれぞれ出力すべき割り込みに応じたインタラ
プタを持つ必要があるため、全体としてのハードウェア
量が多くなる。その理由は、以下の通りである。
たマルチプロセッサシステムにおいては、通常、各プロ
セッサはそれぞれ出力すべき割り込みに応じたインタラ
プタを持つ必要があるため、全体としてのハードウェア
量が多くなる。その理由は、以下の通りである。
【0014】インタラプタは、それぞれ目的のプロセッ
サ毎に割り込みを時分割して発生させる場合には、それ
ぞれのプロセッサ当たり1回路でも済ませることも可能
であるが、同時に複数のプロセッサに対して割り込みを
発生させることはできない。同じ要因で複数の割り込み
を発生させる場合には、時系列的な分割をせざるを得な
い。一方、同時に複数の割り込みを発生させようとする
と、同時発生するそれぞれの割り込みライン毎に1回路
のインタラプタが必要となる。
サ毎に割り込みを時分割して発生させる場合には、それ
ぞれのプロセッサ当たり1回路でも済ませることも可能
であるが、同時に複数のプロセッサに対して割り込みを
発生させることはできない。同じ要因で複数の割り込み
を発生させる場合には、時系列的な分割をせざるを得な
い。一方、同時に複数の割り込みを発生させようとする
と、同時発生するそれぞれの割り込みライン毎に1回路
のインタラプタが必要となる。
【0015】従って、前述の3台のプロセッサによるマ
ルチプロセッサシステムの場合、システム内に最低でも
12回路のインタラプタが必要となる。
ルチプロセッサシステムの場合、システム内に最低でも
12回路のインタラプタが必要となる。
【0016】このように、システム全体のハードウェア
量が増大化するということは、単に価格的な面からデメ
リットであるというだけでなく、物理的な信頼性の面か
らも良い方向ではなくなる。また、ソフトウェア面から
見ると、制御対象が数多く存在する点と、各プロセッサ
毎に異なる制御が必要となる可能性が高いことから、こ
れも総合的なシステムの信頼性を低下させる要因とな
る。
量が増大化するということは、単に価格的な面からデメ
リットであるというだけでなく、物理的な信頼性の面か
らも良い方向ではなくなる。また、ソフトウェア面から
見ると、制御対象が数多く存在する点と、各プロセッサ
毎に異なる制御が必要となる可能性が高いことから、こ
れも総合的なシステムの信頼性を低下させる要因とな
る。
【0017】そこで本発明は、上記課題を解決し、シス
テム全体のハードウェア量を増大することなく、非常に
シンプルな構成でプロセッサ相互間のデータ伝送と割り
込みの発生とを自由に行うことが可能で、かつシステム
全体の総合的な信頼性の向上が図れるマルチプロセッサ
システムを提供することを目的とする。
テム全体のハードウェア量を増大することなく、非常に
シンプルな構成でプロセッサ相互間のデータ伝送と割り
込みの発生とを自由に行うことが可能で、かつシステム
全体の総合的な信頼性の向上が図れるマルチプロセッサ
システムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、共有メモリな
どと共にマイクロコンピュータを構築するマルチプロセ
ッサシステムにおいて、システム内に唯一存在する共有
メモリ上に、割り込みを受け付けるプロセッサに対応す
る数のインタラプタを設けるとともに、これらの各イン
タラプタに対する割り込み要求発生回路を具備すること
によって、システム内で発生すべき全てのプロセッサ間
通信割り込みを一括して発生させることができるプロセ
ッサ間通信方式としたことを特徴とする。
どと共にマイクロコンピュータを構築するマルチプロセ
ッサシステムにおいて、システム内に唯一存在する共有
メモリ上に、割り込みを受け付けるプロセッサに対応す
る数のインタラプタを設けるとともに、これらの各イン
タラプタに対する割り込み要求発生回路を具備すること
によって、システム内で発生すべき全てのプロセッサ間
通信割り込みを一括して発生させることができるプロセ
ッサ間通信方式としたことを特徴とする。
【0019】上記割り込み要求発生回路は、割り込みを
発生させるプロセッサが共有メモリ上に予め設定したブ
ロックにアクセスをすることによって、目的のプロセッ
サに対する割り込みを発生させたり、クリアしたりする
ことができる機能を具備する。その機能の実現には、共
有メモリに対するアクセスのアドレスを判別するための
デコーダ回路と、このデコーダ回路の出力及び共有メモ
リに対するリード/ライト条件の論理積(AND)を取
るための論理回路とを具備させる。
発生させるプロセッサが共有メモリ上に予め設定したブ
ロックにアクセスをすることによって、目的のプロセッ
サに対する割り込みを発生させたり、クリアしたりする
ことができる機能を具備する。その機能の実現には、共
有メモリに対するアクセスのアドレスを判別するための
デコーダ回路と、このデコーダ回路の出力及び共有メモ
リに対するリード/ライト条件の論理積(AND)を取
るための論理回路とを具備させる。
【0020】前記割り込み要求発生回路は、割り込みを
発生させるプロセッサが共有メモリ上に予め設定したブ
ロックにアクセスをすることによって、システム上の全
てのプロセッサに対して同報通信割り込みを掛けられる
機能を具備する。その機能の実現には、共有メモリに対
するアクセスのアドレスを判別するためのデコーダ回路
と、各デコーダ回路の出力同士の論理和(OR)を取る
OR回路と、このOR回路の出力及び共有メモリに対す
るリード/ライト条件の論理積(AND)を取って割り
込みのセット/クリアをするための論理回路とを具備さ
せる。
発生させるプロセッサが共有メモリ上に予め設定したブ
ロックにアクセスをすることによって、システム上の全
てのプロセッサに対して同報通信割り込みを掛けられる
機能を具備する。その機能の実現には、共有メモリに対
するアクセスのアドレスを判別するためのデコーダ回路
と、各デコーダ回路の出力同士の論理和(OR)を取る
OR回路と、このOR回路の出力及び共有メモリに対す
るリード/ライト条件の論理積(AND)を取って割り
込みのセット/クリアをするための論理回路とを具備さ
せる。
【0021】また、前記割り込み要求発生回路は、割り
込みを発生させるプロセッサが共有メモリ上に予め設定
したブロックにアクセスをし、かつそのアクセス時に共
有メモリに対して書き込むデータ上に割り込み先のプロ
セッサを指定するための機能を持たせることによって、
システム上の任意のプロセッサに対して同報通信割り込
みを掛けられる機能を具備する。その機能の実現には、
共有メモリに対するアクセスのアドレスを判別するため
のデコーダ回路と、各デコーダ回路の出力同士の論理和
(OR)を取るOR回路と、このOR回路の出力、共有
メモリに対するライト条件及びそのアクセス時のデータ
ビットの論理積(AND)を取って割り込みを発生させ
るための論理回路とを具備させる。
込みを発生させるプロセッサが共有メモリ上に予め設定
したブロックにアクセスをし、かつそのアクセス時に共
有メモリに対して書き込むデータ上に割り込み先のプロ
セッサを指定するための機能を持たせることによって、
システム上の任意のプロセッサに対して同報通信割り込
みを掛けられる機能を具備する。その機能の実現には、
共有メモリに対するアクセスのアドレスを判別するため
のデコーダ回路と、各デコーダ回路の出力同士の論理和
(OR)を取るOR回路と、このOR回路の出力、共有
メモリに対するライト条件及びそのアクセス時のデータ
ビットの論理積(AND)を取って割り込みを発生させ
るための論理回路とを具備させる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態として
マルチプロセッサ間通信方式の構成の概念を示す。ここ
では、プロセッサ数が3台の場合のシステム構成を示し
ている。図中、101〜103はプロセッサ、201は
プロセッサ101〜103から共にアクセス可能な共有
メモリ、301〜303は各プロセッサ101〜103
の共有メモリ201に対するアクセスの経路を示してお
り、共通のデータ転送用バスであると考えてよい。ま
た、図では301〜303に区分されているが、1本の
バスでよい。
マルチプロセッサ間通信方式の構成の概念を示す。ここ
では、プロセッサ数が3台の場合のシステム構成を示し
ている。図中、101〜103はプロセッサ、201は
プロセッサ101〜103から共にアクセス可能な共有
メモリ、301〜303は各プロセッサ101〜103
の共有メモリ201に対するアクセスの経路を示してお
り、共通のデータ転送用バスであると考えてよい。ま
た、図では301〜303に区分されているが、1本の
バスでよい。
【0023】401は共有メモリ201→プロセッサ1
01の割り込み信号(INT0)、402は共有メモリ
201→プロセッサ102の割り込み信号(IN
T1)、403は共有メモリ201→プロセッサ103
の割り込み信号(INT2)である。2011はINT0
401を発生させるための共有メモリ201内蔵のイン
タラプタ、2012はINT1402のインタラプタ、
2013はINT2403のインタラプタである。ま
た、202は共有メモリ201内に設けられた割り込み
要求発生回路であり、それぞれのプロセッサ101〜1
03からのデータ転送に応じて、予め定められたプロセ
ッサに対する割り込み要求(INT0要求〜INT2要
求)を発生させる。
01の割り込み信号(INT0)、402は共有メモリ
201→プロセッサ102の割り込み信号(IN
T1)、403は共有メモリ201→プロセッサ103
の割り込み信号(INT2)である。2011はINT0
401を発生させるための共有メモリ201内蔵のイン
タラプタ、2012はINT1402のインタラプタ、
2013はINT2403のインタラプタである。ま
た、202は共有メモリ201内に設けられた割り込み
要求発生回路であり、それぞれのプロセッサ101〜1
03からのデータ転送に応じて、予め定められたプロセ
ッサに対する割り込み要求(INT0要求〜INT2要
求)を発生させる。
【0024】次に、このマルチプロセッサ間通信方式の
概念を説明する。まず、プロセッサ101がプロセッサ
102に対してデータの通信を行う場合、プロセッサ1
01は、必要なデータを共有メモリ201に書き込んだ
後、予め定められたルールに従って、割り込み要求発生
回路202に対しプロセッサ102に対する割り込み発
生を要求する。すると、割り込み要求発生回路202は
インタラプタ2012を駆動してプロセッサ102に対
するINT1402を発生させる。プロセッサ102
は、割り込みを受け付けると共有メモリ201上のデー
タを読み出す。
概念を説明する。まず、プロセッサ101がプロセッサ
102に対してデータの通信を行う場合、プロセッサ1
01は、必要なデータを共有メモリ201に書き込んだ
後、予め定められたルールに従って、割り込み要求発生
回路202に対しプロセッサ102に対する割り込み発
生を要求する。すると、割り込み要求発生回路202は
インタラプタ2012を駆動してプロセッサ102に対
するINT1402を発生させる。プロセッサ102
は、割り込みを受け付けると共有メモリ201上のデー
タを読み出す。
【0025】同様に、プロセッサ103がプロセッサ1
01に対してデータの通信を行う場合、プロセッサ10
3は、必要なデータを共有メモリ201に書き込んだ
後、予め定められたルールに従って、割り込み要求発生
回路202に対しプロセッサ101に対する割り込み発
生を要求する。すると、割り込み要求発生回路202は
インタラプタ2011を駆動してプロセッサ101に対
するINT0401を発生させる。
01に対してデータの通信を行う場合、プロセッサ10
3は、必要なデータを共有メモリ201に書き込んだ
後、予め定められたルールに従って、割り込み要求発生
回路202に対しプロセッサ101に対する割り込み発
生を要求する。すると、割り込み要求発生回路202は
インタラプタ2011を駆動してプロセッサ101に対
するINT0401を発生させる。
【0026】プロセッサ102→プロセッサ101の通
信、プロセッサ101→プロセッサ103の通信、プロ
セッサ102とプロセッサ103の間の通信も同様であ
る。
信、プロセッサ101→プロセッサ103の通信、プロ
セッサ102とプロセッサ103の間の通信も同様であ
る。
【0027】この構成では、各プロセッサ101〜10
3に対するインタラプタは、システム内にそのプロセッ
サの数しか存在せず、全て共有メモリ201上に置かれ
ていることが特徴である。また、共有メモリ201上の
割り込み要求発生回路202は、システム内に唯一の共
有資源である。これだけのハードウェア資源だけで、各
プロセッサから任意のプロセッサに対する相互の割り込
みが全て可能になる。
3に対するインタラプタは、システム内にそのプロセッ
サの数しか存在せず、全て共有メモリ201上に置かれ
ていることが特徴である。また、共有メモリ201上の
割り込み要求発生回路202は、システム内に唯一の共
有資源である。これだけのハードウェア資源だけで、各
プロセッサから任意のプロセッサに対する相互の割り込
みが全て可能になる。
【0028】ここで、実際に上記の動作を実現すめため
の、割り込み要求発生回路202の方式について例を挙
げる。この回路については、様々な条件を個々に加える
ことができるが、これはその一例である。
の、割り込み要求発生回路202の方式について例を挙
げる。この回路については、様々な条件を個々に加える
ことができるが、これはその一例である。
【0029】図2と図3に回路構成と動作説明のための
概念図を示す。図2は回路構成を示すものであり、20
2は割り込み要求発生回路(全体)、2021はアドレ
スデコーダ回路、2022〜2024はOR回路、20
25〜2030はAND回路である。203〜205は
INT0〜INT2のインタラプタ回路を示す。また、A
は共有メモリへのアドレス入力バス、Bは共有メモリに
対するデータの書き込み信号、Cは共有メモリに対する
データの読み出し信号、2021a〜2021dはアド
レスデコーダ出力信号、2022a〜2024aはOR
回路2022〜2024の出力である。2025a〜2
030aはAND回路2025〜2030の出力であ
る。この内、信号2025a〜2027aはINT0〜
INT2割り込みの発生要求信号で、それぞれのレベル
のインタラプタを駆動する信号である。また、信号20
28a〜2030aは、INT0〜INT2割り込みのク
リア信号として、各レベルのインタラプタに与えられ
る。同図において、各信号は全て正論理(Hレベルで
真)とする。
概念図を示す。図2は回路構成を示すものであり、20
2は割り込み要求発生回路(全体)、2021はアドレ
スデコーダ回路、2022〜2024はOR回路、20
25〜2030はAND回路である。203〜205は
INT0〜INT2のインタラプタ回路を示す。また、A
は共有メモリへのアドレス入力バス、Bは共有メモリに
対するデータの書き込み信号、Cは共有メモリに対する
データの読み出し信号、2021a〜2021dはアド
レスデコーダ出力信号、2022a〜2024aはOR
回路2022〜2024の出力である。2025a〜2
030aはAND回路2025〜2030の出力であ
る。この内、信号2025a〜2027aはINT0〜
INT2割り込みの発生要求信号で、それぞれのレベル
のインタラプタを駆動する信号である。また、信号20
28a〜2030aは、INT0〜INT2割り込みのク
リア信号として、各レベルのインタラプタに与えられ
る。同図において、各信号は全て正論理(Hレベルで
真)とする。
【0030】図3は共有メモリのメモリアドレスマップ
の概念を示している。ブロック0は実際に伝送すべきデ
ータの格納エリア、ブロック1はINT0の割り込み発
生要求/クリアエリア、ブロック2はINT1の割り込
み発生要求/クリアエリア、ブロック3はINT2の割
り込み発生要求/クリアエリア、ブロック4はINT0
〜INT2の全割り込み発生要求エリアである。
の概念を示している。ブロック0は実際に伝送すべきデ
ータの格納エリア、ブロック1はINT0の割り込み発
生要求/クリアエリア、ブロック2はINT1の割り込
み発生要求/クリアエリア、ブロック3はINT2の割
り込み発生要求/クリアエリア、ブロック4はINT0
〜INT2の全割り込み発生要求エリアである。
【0031】今、ブロック1に対する共有メモリへのア
クセスに対しては、信号2021aがアサートされるも
のとする。同様に、ブロック2に対する共有メモリへの
アクセスに対しては信号2021b、ブロック3に対す
る共有メモリへのアクセスに対しては信号2021c、
ブロック4に対する共有メモリへのアクセスに対しては
信号2021dがそれぞれアサートされるものとする。
クセスに対しては、信号2021aがアサートされるも
のとする。同様に、ブロック2に対する共有メモリへの
アクセスに対しては信号2021b、ブロック3に対す
る共有メモリへのアクセスに対しては信号2021c、
ブロック4に対する共有メモリへのアクセスに対しては
信号2021dがそれぞれアサートされるものとする。
【0032】そうすると、個別にブロック1〜ブロック
3に対する書き込みアクセスが起こった場合には、信号
2025a〜2027aが個々にアサートされる。ま
た、個別にブロック1〜ブロック3に対する読み出しア
クセスが起こった場合には、信号2028a〜2030
aが個々にアサートされる。一方、ブロック4に対する
書き込みアクセスが起こった場合には、信号2025a
〜2027aが同時にアサートされる。
3に対する書き込みアクセスが起こった場合には、信号
2025a〜2027aが個々にアサートされる。ま
た、個別にブロック1〜ブロック3に対する読み出しア
クセスが起こった場合には、信号2028a〜2030
aが個々にアサートされる。一方、ブロック4に対する
書き込みアクセスが起こった場合には、信号2025a
〜2027aが同時にアサートされる。
【0033】以下に、動作例を実施態様1〜実施態様3
として記述する。
として記述する。
【0034】実施態様1 上述の回路構成において、いずれかのプロセッサからブ
ロック1に対する書き込みアクセスが起こった場合を考
えてみる。まず、アドレス条件から信号2021aがア
サートされる。また、書き込み条件からB信号がアサー
トされ、これに伴い信号2025aがアサートされる。
これは、INT0割り込みの発生要求信号としてのもの
であり、INT0割り込みのインタラプタを駆動する。
INT0のインタラプタによりプロセッサ101に対す
る割り込みが発生すると、プロセッサ101は割り込み
をクリアにするために共有メモリ上の同ブロック(ブロ
ック1)を読み出す。なお、このブロックのメモリに
は、ヘッダ情報などを書き込んで置くことが可能で、通
信上の情報の交換に役立てることが可能である。
ロック1に対する書き込みアクセスが起こった場合を考
えてみる。まず、アドレス条件から信号2021aがア
サートされる。また、書き込み条件からB信号がアサー
トされ、これに伴い信号2025aがアサートされる。
これは、INT0割り込みの発生要求信号としてのもの
であり、INT0割り込みのインタラプタを駆動する。
INT0のインタラプタによりプロセッサ101に対す
る割り込みが発生すると、プロセッサ101は割り込み
をクリアにするために共有メモリ上の同ブロック(ブロ
ック1)を読み出す。なお、このブロックのメモリに
は、ヘッダ情報などを書き込んで置くことが可能で、通
信上の情報の交換に役立てることが可能である。
【0035】すると、アドレス条件から信号2021a
がアサートされ、また読み出し条件から信号Cがアサー
トされるため、信号2028aがアサートされる。この
信号はINT0割り込みのクリア信号であり、INT0レ
ベルのインタラプタに与えられると同割り込みのクリア
が可能となる。これにより、プロセッサ101に対する
割り込みを発生させることができたことになる。プロセ
ッサ101は、予め定められた自分へのデータの領域か
ら伝送されたデータを読み出せばよい。
がアサートされ、また読み出し条件から信号Cがアサー
トされるため、信号2028aがアサートされる。この
信号はINT0割り込みのクリア信号であり、INT0レ
ベルのインタラプタに与えられると同割り込みのクリア
が可能となる。これにより、プロセッサ101に対する
割り込みを発生させることができたことになる。プロセ
ッサ101は、予め定められた自分へのデータの領域か
ら伝送されたデータを読み出せばよい。
【0036】その他のプロセッサから他のプロセッサへ
のデータ伝送も同様の方法で行うことができる。
のデータ伝送も同様の方法で行うことができる。
【0037】このようなマルチプロセッサ間通信方式で
は、プロセッサ間の割り込みのために各プロセッサは専
用のインタラプタを持つ必要がなくなり、共有メモリ上
にシステム内に唯一存在する割り込み要求発生回路と、
各プロセッサに対応した数のインタラプタを搭載してお
くことによって、プロセッサ相互間のデータ伝送と割り
込みの発生とを自由に行うことが可能となる。
は、プロセッサ間の割り込みのために各プロセッサは専
用のインタラプタを持つ必要がなくなり、共有メモリ上
にシステム内に唯一存在する割り込み要求発生回路と、
各プロセッサに対応した数のインタラプタを搭載してお
くことによって、プロセッサ相互間のデータ伝送と割り
込みの発生とを自由に行うことが可能となる。
【0038】実施態様2 図2及び図3に示す割り込み要求発生回路202を使用
すれば、もう一つの課題であった、割り込みの同時発生
も可能となる。同回路構成において、いずれかのプロセ
ッサからブロック4に対する書き込みアクセスが起こっ
た場合を考えてみる。まず、アドレス条件から信号20
21dがアサートされる。すると、OR条件から信号2
022a〜2024aが同時にアサートされる。また、
書き込み条件から信号Bがアサートされるため、信号2
025a〜2027aが同時にアサートされる。これ
は、INT0〜INT2割り込みの発生要求信号としてI
NT0〜INT2割り込みのインタラプタの全てを駆動す
る。INT0〜INT2のインタラプタにより全プロセッ
サ101〜103に対する割り込みが発生すると、プロ
セッサ101〜103が割り込みをクリアするために、
対応した共有メモリ上のブロック1〜3を読み出す。こ
れは、別々のバスサイクルとなる。
すれば、もう一つの課題であった、割り込みの同時発生
も可能となる。同回路構成において、いずれかのプロセ
ッサからブロック4に対する書き込みアクセスが起こっ
た場合を考えてみる。まず、アドレス条件から信号20
21dがアサートされる。すると、OR条件から信号2
022a〜2024aが同時にアサートされる。また、
書き込み条件から信号Bがアサートされるため、信号2
025a〜2027aが同時にアサートされる。これ
は、INT0〜INT2割り込みの発生要求信号としてI
NT0〜INT2割り込みのインタラプタの全てを駆動す
る。INT0〜INT2のインタラプタにより全プロセッ
サ101〜103に対する割り込みが発生すると、プロ
セッサ101〜103が割り込みをクリアするために、
対応した共有メモリ上のブロック1〜3を読み出す。こ
れは、別々のバスサイクルとなる。
【0039】すると、アドレス条件から信号2021a
〜2021cがアサートされ、また読み出し条件から信
号Cがアサートされるため、信号2028a〜2030
aがアサートされる。この信号はINT0〜INT2割り
込みのクリア信号であり、INT0〜INT2レベルのイ
ンタラプタに与えられると対応した割り込みのクリアが
可能となる。これにより、同時に全プロセッサ101〜
103に対する割り込みを発生させることができた訳で
ある。但し、クリア動作は、各プロセッサが確実に割り
込みを受け付けたことを保証するために、それぞれのプ
ロセッサ毎に独立した処理としている。
〜2021cがアサートされ、また読み出し条件から信
号Cがアサートされるため、信号2028a〜2030
aがアサートされる。この信号はINT0〜INT2割り
込みのクリア信号であり、INT0〜INT2レベルのイ
ンタラプタに与えられると対応した割り込みのクリアが
可能となる。これにより、同時に全プロセッサ101〜
103に対する割り込みを発生させることができた訳で
ある。但し、クリア動作は、各プロセッサが確実に割り
込みを受け付けたことを保証するために、それぞれのプ
ロセッサ毎に独立した処理としている。
【0040】このようなマルチプロセッサ間通信方式で
は、プロセッサ間の割り込みのために、各プロセッサが
専用のインタラプタを持つ必要がなくなり、共有メモリ
上にシステム内に唯一存在する割り込み要求発生回路
と、各プロセッサに対応した数のインタラプタを搭載し
ておくことによって、単一のプロセッサから複数のプロ
セッサに対して同時に割り込みを発生させる、いわゆる
同報通信割り込みの発生も可能となる。これにより、よ
りシンプルな処理によって、より正確なマルチプロセッ
サ間通信を実現することが可能となる。
は、プロセッサ間の割り込みのために、各プロセッサが
専用のインタラプタを持つ必要がなくなり、共有メモリ
上にシステム内に唯一存在する割り込み要求発生回路
と、各プロセッサに対応した数のインタラプタを搭載し
ておくことによって、単一のプロセッサから複数のプロ
セッサに対して同時に割り込みを発生させる、いわゆる
同報通信割り込みの発生も可能となる。これにより、よ
りシンプルな処理によって、より正確なマルチプロセッ
サ間通信を実現することが可能となる。
【0041】実施態様3 図2と図3によって示された上記の実施態様1、2を更
に発展させると、割り込み要求発生回路202におい
て、あるプロセッサが複数のプロセッサに対して同時に
通信する処理をより一層具体化することができる。例え
ば、図3におけるブロック4によって全てのプロセッサ
に対する割り込みを発生させていたが、共有メモリ上の
このブロックへの書き込みのデータに意味を持たせるこ
とによって、そのアクセスによって発生させる通信割り
込みの通信先のプロセッサを指定できるようになる。
に発展させると、割り込み要求発生回路202におい
て、あるプロセッサが複数のプロセッサに対して同時に
通信する処理をより一層具体化することができる。例え
ば、図3におけるブロック4によって全てのプロセッサ
に対する割り込みを発生させていたが、共有メモリ上の
このブロックへの書き込みのデータに意味を持たせるこ
とによって、そのアクセスによって発生させる通信割り
込みの通信先のプロセッサを指定できるようになる。
【0042】図4と図5にこの機能の概要を示す。図4
の図2との相違点は、AND回路2025〜2027が
3入力AND回路2025´〜2027´となった点で
あり、それぞれのAND回路2025´〜2027´に
は共有メモリデータバス上のデータラインD0〜D2が接
続されている。
の図2との相違点は、AND回路2025〜2027が
3入力AND回路2025´〜2027´となった点で
あり、それぞれのAND回路2025´〜2027´に
は共有メモリデータバス上のデータラインD0〜D2が接
続されている。
【0043】また、図5には図3に示した共有メモリの
メモリアドレスマップ上のブロック4部分のデータ構造
を示している。同図において、INT0E(D0)〜IN
T2E(D2)は、それぞれINT0〜INT2割り込みイネ
ーブルを指定するビットである。
メモリアドレスマップ上のブロック4部分のデータ構造
を示している。同図において、INT0E(D0)〜IN
T2E(D2)は、それぞれINT0〜INT2割り込みイネ
ーブルを指定するビットである。
【0044】この場合、プロセッサが他の特定された複
数のプロセッサに対して同報通信を行う場合には、共有
メモリに書き込むデータ上に通信先のプロセッサに対応
するイネーブルビットをセットして、ブロック4に書き
込みを行えばよい。例えば、プロセッサ102と103
に対する同報通信時には、ブロック4にD2=1、D1=
1、D0=0のデータを書き込めばよい。
数のプロセッサに対して同報通信を行う場合には、共有
メモリに書き込むデータ上に通信先のプロセッサに対応
するイネーブルビットをセットして、ブロック4に書き
込みを行えばよい。例えば、プロセッサ102と103
に対する同報通信時には、ブロック4にD2=1、D1=
1、D0=0のデータを書き込めばよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の効果を以下に列挙する。
【0046】(1).プロセッサ間の割り込みのために、そ
れぞれのプロセッサが専用のインタラプタを持つ必要が
なく、共有メモリ上に、システム内に唯一存在する割り
込み要求の発生回路と、各プロセッサに対応した数のイ
ンタラプタを搭載しておくことによって、プロセッサ相
互間のデータ伝送と割り込みの発生とを自由に行うこと
が可能である。
れぞれのプロセッサが専用のインタラプタを持つ必要が
なく、共有メモリ上に、システム内に唯一存在する割り
込み要求の発生回路と、各プロセッサに対応した数のイ
ンタラプタを搭載しておくことによって、プロセッサ相
互間のデータ伝送と割り込みの発生とを自由に行うこと
が可能である。
【0047】(2).共有メモリ上に、システム内に唯一存
在する割り込み要求の発生回路と、各プロセッサに対応
した数のインタラプタを搭載しておくことによって、単
一のプロセッサから複数のプロセッサに対して同時に割
り込みを発生させる、いわゆる同報通信割り込みの発生
も可能となる。これにより、よりシンプルな処理によっ
て、より正確なマルチプロセッサ間通信を実現すること
が可能となる。
在する割り込み要求の発生回路と、各プロセッサに対応
した数のインタラプタを搭載しておくことによって、単
一のプロセッサから複数のプロセッサに対して同時に割
り込みを発生させる、いわゆる同報通信割り込みの発生
も可能となる。これにより、よりシンプルな処理によっ
て、より正確なマルチプロセッサ間通信を実現すること
が可能となる。
【0048】(3).共有メモリ上の同報通信割り込みブロ
ックへの書き込みのデータに意味を持たせることによっ
て、そのアクセスによって発生させる通信割り込みの通
信先のプロセッサを指定できるようになる。
ックへの書き込みのデータに意味を持たせることによっ
て、そのアクセスによって発生させる通信割り込みの通
信先のプロセッサを指定できるようになる。
【0049】(4).上記(1)〜(3)項により、システム全体
のハードウェア量を増大化することなく、非常にシンプ
ルな構成で高度なマルチプロセッサシステムを構築する
ことが可能となり、単に価格的な面からのメリットだけ
でなく、物理的な信頼性を高めることができる。また、
ソフトウェア面から見ると、制御対象が少ない上に、各
プロセッサから見た制御方式が共通化できるといったメ
リットが生じる。これらは、システム全体の総合的な信
頼性を向上させることになる。
のハードウェア量を増大化することなく、非常にシンプ
ルな構成で高度なマルチプロセッサシステムを構築する
ことが可能となり、単に価格的な面からのメリットだけ
でなく、物理的な信頼性を高めることができる。また、
ソフトウェア面から見ると、制御対象が少ない上に、各
プロセッサから見た制御方式が共通化できるといったメ
リットが生じる。これらは、システム全体の総合的な信
頼性を向上させることになる。
【図1】本発明の一実施形態におけるマルチプロセッサ
間通信方式の構成概念図。
間通信方式の構成概念図。
【図2】一実施形態のマルチプロセッサ間通信用割り込
み要求発生回路の構成図。
み要求発生回路の構成図。
【図3】一実施形態の共有メモリアドレスマップ。
【図4】マルチプロセッサ間通信用割り込み要求発生回
路の機能追加例を示す構成図。
路の機能追加例を示す構成図。
【図5】マルチプロセッサ間通信に使用する共有メモリ
データ構造の説明図。
データ構造の説明図。
【図6】一般的なマルチプロセッサシステムの概略構成
図。
図。
【図7】従来のシステムにおける3プロセッサ時のプロ
セッサ間通信割り込みを説明する概念図。
セッサ間通信割り込みを説明する概念図。
0〜4…共有メモリのブロック 101〜103…プロセッサ 201…共有メモリ 202…割り込み要求発生回路 301〜303…各プロセッサの共有メモリに対するア
クセス経路(共通のデータ転送用バス) 401…INT0(共有メモリ→プロセッサ101の割
り込み信号) 402…INT1(共有メモリ→プロセッサ102の割
り込み信号) 403…INT2(共有メモリ→プロセッサ103の割
り込み信号) 1012、1022、1032…インタラプトハンドラ 2011〜2013…インタラプタ 2021…アドレスデコーダ回路 A…共有メモリへのアドレス入力バス B…共有メモリに対する書き込み信号 C…共有メモリに対する読み出し信号 D0〜D2…共有メモリデータバス上のデータライン INT0E…INT0割り込みイネーブルを指定するビッ
ト INT1E…INT1割り込みイネーブルを指定するビッ
ト INT2E…INT2割り込みイネーブルを指定するビッ
ト
クセス経路(共通のデータ転送用バス) 401…INT0(共有メモリ→プロセッサ101の割
り込み信号) 402…INT1(共有メモリ→プロセッサ102の割
り込み信号) 403…INT2(共有メモリ→プロセッサ103の割
り込み信号) 1012、1022、1032…インタラプトハンドラ 2011〜2013…インタラプタ 2021…アドレスデコーダ回路 A…共有メモリへのアドレス入力バス B…共有メモリに対する書き込み信号 C…共有メモリに対する読み出し信号 D0〜D2…共有メモリデータバス上のデータライン INT0E…INT0割り込みイネーブルを指定するビッ
ト INT1E…INT1割り込みイネーブルを指定するビッ
ト INT2E…INT2割り込みイネーブルを指定するビッ
ト
Claims (4)
- 【請求項1】 共有メモリなどと共にマイクロコンピュ
ータを構築するマルチプロセッサシステムにおいて、シ
ステム内に唯一存在する共有メモリ上に、割り込みを受
け付けるプロセッサに対応する数のインタラプタを設け
るとともに、これらの各インタラプタに対する割り込み
要求発生回路を具備することによって、システム内で発
生すべき全てのプロセッサ間通信割り込みを一括して発
生させることができるプロセッサ間通信方式としたこと
を特徴とするマルチプロセッサシステム。 - 【請求項2】 割り込みを発生させるプロセッサが共有
メモリ上に予め設定したブロックにアクセスをすること
によって、目的のプロセッサに対する割り込みを発生さ
せたり、クリアしたりすることができる機能を割り込み
要求発生回路に具備させたことを特徴とする請求項1に
記載のマルチプロセッサシステム。 - 【請求項3】 割り込みを発生させるプロセッサが共有
メモリ上に予め設定したブロックにアクセスをすること
によって、システム上の全てのプロセッサに対して同報
通信割り込みを掛けられる機能を割り込み要求発生回路
に具備させたことを特徴とする請求項1に記載のマルチ
プロセッサシステム。 - 【請求項4】 割り込みを発生させるプロセッサが共有
メモリ上に予め設定したブロックにアクセスをし、かつ
そのアクセス時に共有メモリに対して書き込むデータ上
に割り込み先のプロセッサを指定するための機能を持た
せることによって、システム上の任意のプロセッサに対
して同報通信割り込みを掛けられる機能を割り込み要求
発生回路に具備させたことを特徴とする請求項1に記載
のマルチプロセッサシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8326450A JPH10171770A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | マルチプロセッサシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8326450A JPH10171770A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | マルチプロセッサシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10171770A true JPH10171770A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18187950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8326450A Pending JPH10171770A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | マルチプロセッサシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10171770A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010102540A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Fujitsu Microelectronics Ltd | マルチプロセッサシステムlsi |
WO2012014285A1 (ja) * | 2010-07-27 | 2012-02-02 | 富士通株式会社 | 割込制御方法、マルチコアプロセッサシステム、および割込制御プログラム |
JP2021002279A (ja) * | 2019-06-24 | 2021-01-07 | 株式会社日立産機システム | コントロールシステム |
-
1996
- 1996-12-06 JP JP8326450A patent/JPH10171770A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010102540A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Fujitsu Microelectronics Ltd | マルチプロセッサシステムlsi |
US8549200B2 (en) | 2008-10-24 | 2013-10-01 | Fujitsu Semiconductor Limited | Multiprocessor system configured as system LSI |
WO2012014285A1 (ja) * | 2010-07-27 | 2012-02-02 | 富士通株式会社 | 割込制御方法、マルチコアプロセッサシステム、および割込制御プログラム |
JP5387776B2 (ja) * | 2010-07-27 | 2014-01-15 | 富士通株式会社 | 割込制御方法、マルチコアプロセッサシステム、および割込制御プログラム |
US9043520B2 (en) | 2010-07-27 | 2015-05-26 | Fujitsu Limited | Interrupt control method and multicore processor system |
JP2021002279A (ja) * | 2019-06-24 | 2021-01-07 | 株式会社日立産機システム | コントロールシステム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5920714A (en) | System and method for distributed multiprocessor communications | |
US4933846A (en) | Network communications adapter with dual interleaved memory banks servicing multiple processors | |
US5483642A (en) | Bus system for use with information processing apparatus | |
EP0021287B1 (en) | Multi-microprocessorsystem | |
JPS6126103B2 (ja) | ||
JPH0713945A (ja) | 演算処理部および制御・記憶部分離型マルチプロセッサ ・システムのバス構造 | |
EP0094728A1 (en) | Computer system comprising a data, address and control signal bus which comprises a left bus and a right bus | |
US4482950A (en) | Single-chip microcomputer | |
US5481678A (en) | Data processor including selection mechanism for coupling internal and external request signals to interrupt and DMA controllers | |
JPH04294441A (ja) | マイクロプロセッサを備えた処理装置間のインターフェイス用回路装置 | |
JPH0158540B2 (ja) | ||
JP2776390B2 (ja) | 送信系及び受信系バスインタフェース | |
JPH10171770A (ja) | マルチプロセッサシステム | |
US6138228A (en) | Protocol and bus link system between components of a micro-controller | |
EP0546354B1 (en) | Interprocessor communication system and method for multiprocessor circuitry | |
US6647450B1 (en) | Multiprocessor computer systems with command FIFO buffer at each target device | |
EP0067519B1 (en) | Telecommunications system | |
JPH0731666B2 (ja) | プロセッサ間通信方式 | |
US5349564A (en) | Multi-port RAM having means for providing selectable interrupt signals | |
US5590302A (en) | Device for generating structured addresses | |
JPH0323940B2 (ja) | ||
JP3511529B2 (ja) | 複合演算処理装置 | |
KR950010947B1 (ko) | 버스 프로토콜 맵핑 회로 | |
JP3710798B2 (ja) | 複合演算処理装置 | |
JP2752921B2 (ja) | 並列コンピュータシステム |