JPH10171487A - 音声区間判別装置 - Google Patents
音声区間判別装置Info
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- JPH10171487A JPH10171487A JP8331304A JP33130496A JPH10171487A JP H10171487 A JPH10171487 A JP H10171487A JP 8331304 A JP8331304 A JP 8331304A JP 33130496 A JP33130496 A JP 33130496A JP H10171487 A JPH10171487 A JP H10171487A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 離散パラメータ出現頻度分布から算出をする
音声区間判別閾値用平均雑音パラメータ値による高精度
な音声区間判別方式を実現する。 【解決手段】 入力音声11の現行フレームごとに計算
する入力パラメータ計算部1によるパワー値を入力離散
パワー出現頻度更新部2で変換した離散パワー値対応の
出現頻度値をこれに一定値を加算し更新する。当該出現
頻度値を格納する出現頻度カウンタメモリ3による離散
パワー出現頻度分布で複数極大点の複数離散パワー値を
極大点算出部4で算出する。音声区間判別部6で当該複
数のうち最小離散パラメータ値を選択する平均雑音パワ
ー選択部5による平均雑音パワー値またはこれに雑音パ
ワー値分散を考慮した定数との乗算値による音声区間判
別閾値と入力パラメータ計算部1による入力パワー値を
比較し有音声または無音声フレーム区間の判別結果12
を出力する。
音声区間判別閾値用平均雑音パラメータ値による高精度
な音声区間判別方式を実現する。 【解決手段】 入力音声11の現行フレームごとに計算
する入力パラメータ計算部1によるパワー値を入力離散
パワー出現頻度更新部2で変換した離散パワー値対応の
出現頻度値をこれに一定値を加算し更新する。当該出現
頻度値を格納する出現頻度カウンタメモリ3による離散
パワー出現頻度分布で複数極大点の複数離散パワー値を
極大点算出部4で算出する。音声区間判別部6で当該複
数のうち最小離散パラメータ値を選択する平均雑音パワ
ー選択部5による平均雑音パワー値またはこれに雑音パ
ワー値分散を考慮した定数との乗算値による音声区間判
別閾値と入力パラメータ計算部1による入力パワー値を
比較し有音声または無音声フレーム区間の判別結果12
を出力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は音声認識装置/ノ
イズキャンセラ/可変ビットレート符号化復号化装置等
に適用し、雑音を重畳する入力音声を一定時間単位(フ
レーム)に区切って有音声または無音声フレーム区間か
どうかを判別する音声区間判別装置に関する。
イズキャンセラ/可変ビットレート符号化復号化装置等
に適用し、雑音を重畳する入力音声を一定時間単位(フ
レーム)に区切って有音声または無音声フレーム区間か
どうかを判別する音声区間判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば特開平3−3410や特開平3
−15897号公報に示す従来の音声区間判別装置は、
入力音声フレームのパワー値に対し変換を施した当該離
散パワー値の対応出現頻度値を計数し、当該最大出現頻
度値から算出をする平均雑音パワー値を音声区間判別閾
値とする方式(最大離散パワー出現頻度値から算出をす
る音声区間判別閾値用平均雑音パワー値による音声区間
判別方式)を採る。また一般の環境下で雑音パワーレベ
ルが短時間内に変化するときは、離散パワー出現頻度値
を計数するフレーム区間を短くし当該雑音パワーレベル
変化に合わせ離散パワー出現頻度分布形状が速く追従で
きるようにする。また離散パワー出現頻度値を計数する
フレーム区間を短くし当該離散パワー出現頻度値を格納
するカウンタ数を減らし当該出現頻度カウンタの省メモ
リ化かつ高分解能化を図るため、大まかな平均雑音パワ
ー値として時間方向に平均処理をした入力音声パワー値
を指標とする雑音パワー値らしい範囲だけに当該出現頻
度カウンタの離散パワー値範囲を絞るように制御する。
また雑音フレーム区間を音声フレーム区間とする誤判別
を減らすため、離散パワー出現頻度分布から分析をする
平均雑音パワー値近傍の分散度合を考慮し可変制御をす
る定数との乗算を平均雑音パワー値に施し音声区間判定
閾値とする。
−15897号公報に示す従来の音声区間判別装置は、
入力音声フレームのパワー値に対し変換を施した当該離
散パワー値の対応出現頻度値を計数し、当該最大出現頻
度値から算出をする平均雑音パワー値を音声区間判別閾
値とする方式(最大離散パワー出現頻度値から算出をす
る音声区間判別閾値用平均雑音パワー値による音声区間
判別方式)を採る。また一般の環境下で雑音パワーレベ
ルが短時間内に変化するときは、離散パワー出現頻度値
を計数するフレーム区間を短くし当該雑音パワーレベル
変化に合わせ離散パワー出現頻度分布形状が速く追従で
きるようにする。また離散パワー出現頻度値を計数する
フレーム区間を短くし当該離散パワー出現頻度値を格納
するカウンタ数を減らし当該出現頻度カウンタの省メモ
リ化かつ高分解能化を図るため、大まかな平均雑音パワ
ー値として時間方向に平均処理をした入力音声パワー値
を指標とする雑音パワー値らしい範囲だけに当該出現頻
度カウンタの離散パワー値範囲を絞るように制御する。
また雑音フレーム区間を音声フレーム区間とする誤判別
を減らすため、離散パワー出現頻度分布から分析をする
平均雑音パワー値近傍の分散度合を考慮し可変制御をす
る定数との乗算を平均雑音パワー値に施し音声区間判定
閾値とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の音
声区間判別装置では、最大離散パワー出現頻度値から算
出をする音声区間判別閾値用平均雑音パワー値による音
声区間判別方式を採るから、離散パワー出現頻度値を計
数するフレーム区間が短い場合や判別処理時に短時間内
で音声フレーム区間数が雑音フレーム区間数を大きく上
回っている場合、離散パワー出現頻度分布の音声フレー
ム区間定常部に現れる極大点が最大出現頻度値のとき
は、当該極大点に対応する離散パワー値を平均雑音パワ
ー値として算出し結果として音声フレーム区間を雑音フ
レーム区間と誤判別をする。また入力音声パワー値の影
響を受け大まかな平均雑音パワー値としての平均入力音
声パワー値が実際の平均雑音パワー値より非常に大きく
なる場合、離散パワー出現頻度カウンタの離散パワー値
範囲を大きくし低分解能化を招き、所要分解能を確保す
るためには離散パワー出現頻度カウンタ数をある程度増
やす必要がある。また急激な雑音パワーレベル変化が起
り平均入力音声パワー値が実際の平均雑音パワー値より
非常に小さくなる場合、離散パワー出現頻度カウンタの
絞った離散パワー値範囲を越える雑音パワー出現頻度値
を計数できず正しい平均雑音パワー値を推定できなくな
り、当該状態を検知し当該出現頻度カウンタの離散パワ
ー値範囲を広げ十分なフレーム区間数だけ雑音パワー出
現頻度値を計数するようにしても、正しい平均雑音パワ
ー値を推定できるようになるまでに時間遅れを生じる。
また離散パワー出現頻度分布から平均雑音パワー値近傍
の分散度合を正確に分析するために、省メモリ化かつ高
分解能化を図る離散パワー出現頻度カウンタの離散パワ
ー値範囲に当該平均雑音パワー値近傍の分散を含むよう
に制御するのは難しい問題点があった。
声区間判別装置では、最大離散パワー出現頻度値から算
出をする音声区間判別閾値用平均雑音パワー値による音
声区間判別方式を採るから、離散パワー出現頻度値を計
数するフレーム区間が短い場合や判別処理時に短時間内
で音声フレーム区間数が雑音フレーム区間数を大きく上
回っている場合、離散パワー出現頻度分布の音声フレー
ム区間定常部に現れる極大点が最大出現頻度値のとき
は、当該極大点に対応する離散パワー値を平均雑音パワ
ー値として算出し結果として音声フレーム区間を雑音フ
レーム区間と誤判別をする。また入力音声パワー値の影
響を受け大まかな平均雑音パワー値としての平均入力音
声パワー値が実際の平均雑音パワー値より非常に大きく
なる場合、離散パワー出現頻度カウンタの離散パワー値
範囲を大きくし低分解能化を招き、所要分解能を確保す
るためには離散パワー出現頻度カウンタ数をある程度増
やす必要がある。また急激な雑音パワーレベル変化が起
り平均入力音声パワー値が実際の平均雑音パワー値より
非常に小さくなる場合、離散パワー出現頻度カウンタの
絞った離散パワー値範囲を越える雑音パワー出現頻度値
を計数できず正しい平均雑音パワー値を推定できなくな
り、当該状態を検知し当該出現頻度カウンタの離散パワ
ー値範囲を広げ十分なフレーム区間数だけ雑音パワー出
現頻度値を計数するようにしても、正しい平均雑音パワ
ー値を推定できるようになるまでに時間遅れを生じる。
また離散パワー出現頻度分布から平均雑音パワー値近傍
の分散度合を正確に分析するために、省メモリ化かつ高
分解能化を図る離散パワー出現頻度カウンタの離散パワ
ー値範囲に当該平均雑音パワー値近傍の分散を含むよう
に制御するのは難しい問題点があった。
【0004】この発明が解決しようとする課題は、音声
区間判別装置で入力音声フレームのパラメータ値に対し
変換を施した当該離散パラメータ値の対応出現頻度値を
計数するカウンタメモリによる当該出現頻度分布の複数
極大点に対応する離散パラメータ値の中から算出をする
平均雑音パラメータ値、または当該離散パラメータ値の
対応出現頻度値を計数する2個のカウンタメモリの一方
による当該総計数量が十分でなければ、当該総計数量が
十分になるように制御されているカウンタメモリの他方
による当該カウンタ内容とパラメータ値範囲をコピー
し、カウンタメモリの一方による当該パラメータ値範囲
を逐次調整し、フィードバックしながら当該出現頻度分
布から算出をする平均雑音パラメータ値を音声区間判別
閾値とする方式(離散パラメータ出現頻度分布から算出
をする音声区間判別閾値用平均雑音パラメータ値による
音声区間判別方式)を提供することにある。
区間判別装置で入力音声フレームのパラメータ値に対し
変換を施した当該離散パラメータ値の対応出現頻度値を
計数するカウンタメモリによる当該出現頻度分布の複数
極大点に対応する離散パラメータ値の中から算出をする
平均雑音パラメータ値、または当該離散パラメータ値の
対応出現頻度値を計数する2個のカウンタメモリの一方
による当該総計数量が十分でなければ、当該総計数量が
十分になるように制御されているカウンタメモリの他方
による当該カウンタ内容とパラメータ値範囲をコピー
し、カウンタメモリの一方による当該パラメータ値範囲
を逐次調整し、フィードバックしながら当該出現頻度分
布から算出をする平均雑音パラメータ値を音声区間判別
閾値とする方式(離散パラメータ出現頻度分布から算出
をする音声区間判別閾値用平均雑音パラメータ値による
音声区間判別方式)を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の音声区間判別
装置は、上記課題を解決するためつぎの手段を設け、離
散パラメータ出現頻度分布から算出をする音声区間判別
閾値用平均雑音パラメータ値による音声区間判別方式を
採ることを特徴とする。
装置は、上記課題を解決するためつぎの手段を設け、離
散パラメータ出現頻度分布から算出をする音声区間判別
閾値用平均雑音パラメータ値による音声区間判別方式を
採ることを特徴とする。
【0006】入力パラメータ計算部は、入力音声の現行
フレームごとに当該パラメータ値を計算する。
フレームごとに当該パラメータ値を計算する。
【0007】入力離散パラメータ出現頻度更新部は、入
力パラメータ計算部による入力パラメータ値を変換した
入力離散パラメータ値に対応する出現頻度値を、これに
一定値を加算することにより更新する。
力パラメータ計算部による入力パラメータ値を変換した
入力離散パラメータ値に対応する出現頻度値を、これに
一定値を加算することにより更新する。
【0008】第1と第2の入力離散パラメータ出現頻度
更新部は、入力パラメータ計算部による入力パラメータ
値を変換した入力離散パラメータ値に対応する第1と第
2の出現頻度カウンタメモリにそれぞれ格納されている
出現頻度値に一定値を加算することにより第1と第2の
出現頻度カウンタメモリを更新すると共に、第1の出現
頻度カウンタメモリで当該出現頻度値を計数し易くする
ように当該パラメータ値範囲を調整し(第1のパラメー
タ値範囲>第2のパラメータ値範囲になるようにし)、
また当該両出現頻度カウンタメモリの全出現頻度値に対
し予め決定する定数(1未満)との乗算を施し一定フレ
ーム区間数だけの離散パラメータ出現頻度分布を採るよ
うにする。
更新部は、入力パラメータ計算部による入力パラメータ
値を変換した入力離散パラメータ値に対応する第1と第
2の出現頻度カウンタメモリにそれぞれ格納されている
出現頻度値に一定値を加算することにより第1と第2の
出現頻度カウンタメモリを更新すると共に、第1の出現
頻度カウンタメモリで当該出現頻度値を計数し易くする
ように当該パラメータ値範囲を調整し(第1のパラメー
タ値範囲>第2のパラメータ値範囲になるようにし)、
また当該両出現頻度カウンタメモリの全出現頻度値に対
し予め決定する定数(1未満)との乗算を施し一定フレ
ーム区間数だけの離散パラメータ出現頻度分布を採るよ
うにする。
【0009】出現頻度カウンタメモリは、入力離散パラ
メータ出現頻度更新部から当該出現頻度値を格納する。
メータ出現頻度更新部から当該出現頻度値を格納する。
【0010】第1と第2の出現頻度カウンタメモリは、
第1と第2の入力離散パラメータ出現頻度更新部から当
該出現頻度値を格納する。
第1と第2の入力離散パラメータ出現頻度更新部から当
該出現頻度値を格納する。
【0011】極大点算出部は、出現頻度カウンタメモリ
による離散パラメータ出現頻度分布で複数極大点になる
出現頻度値に対応する複数離散パラメータ値を算出す
る。
による離散パラメータ出現頻度分布で複数極大点になる
出現頻度値に対応する複数離散パラメータ値を算出す
る。
【0012】メモリ制御部は、第2の出現頻度カウンタ
メモリに対し当該総計数量が十分あるかどうかを判定
し、なければ第1の出現頻度カウンタメモリから当該カ
ウンタ内容とパラメータ値範囲をコピーするように制御
をすると共に、平均雑音パラメータ算出部からフィード
バックをする平均雑音パラメータ値または平均雑音パラ
メータ値と雑音パラメータ値の分散を考慮した値との加
算値に従い、第2の出現頻度カウンタメモリ内の当該パ
ラメータ値範囲を逐次調整する。
メモリに対し当該総計数量が十分あるかどうかを判定
し、なければ第1の出現頻度カウンタメモリから当該カ
ウンタ内容とパラメータ値範囲をコピーするように制御
をすると共に、平均雑音パラメータ算出部からフィード
バックをする平均雑音パラメータ値または平均雑音パラ
メータ値と雑音パラメータ値の分散を考慮した値との加
算値に従い、第2の出現頻度カウンタメモリ内の当該パ
ラメータ値範囲を逐次調整する。
【0013】平均雑音パラメータ選択部は、極大点算出
部による複数離散パラメータ値のうちから、または複数
離散パラメータ値のうち最小離散パラメータ値、所定閾
値より小さい最大離散パラメータ値もしくは所定閾値を
越える極大点出現頻度値に対応する離散パラメータ値の
うち最小離散パラメータ値を平均雑音パラメータ値とし
て選択する。
部による複数離散パラメータ値のうちから、または複数
離散パラメータ値のうち最小離散パラメータ値、所定閾
値より小さい最大離散パラメータ値もしくは所定閾値を
越える極大点出現頻度値に対応する離散パラメータ値の
うち最小離散パラメータ値を平均雑音パラメータ値とし
て選択する。
【0014】平均雑音パラメータ算出部は、第2の出現
頻度カウンタメモリによる離散パワー出現頻度分布に基
づき平均雑音パラメータを算出する。
頻度カウンタメモリによる離散パワー出現頻度分布に基
づき平均雑音パラメータを算出する。
【0015】音声区間判別部は、平均雑音パラメータ選
択部または平均雑音パラメータ算出部による平均雑音パ
ラメータ値もしくは平均雑音パラメータ値と雑音パラメ
ータ値の分散を考慮した定数との乗算値を音声区間判別
閾値とし、入力パラメータ計算部による入力パラメータ
値が当該閾値を越えているかどうかで有音声または無音
声フレーム区間の判別結果を出力する。
択部または平均雑音パラメータ算出部による平均雑音パ
ラメータ値もしくは平均雑音パラメータ値と雑音パラメ
ータ値の分散を考慮した定数との乗算値を音声区間判別
閾値とし、入力パラメータ計算部による入力パラメータ
値が当該閾値を越えているかどうかで有音声または無音
声フレーム区間の判別結果を出力する。
【0016】この発明に関連する音声区間判別装置は、
上記課題を解決するため、入力音声に対し0Hz以上2
000Hz未満と2000Hz以上4000Hzの範囲
に帯域制限をした入力パワー値からそれぞれ算出した帯
域別平均雑音パワー値を音声区間判別閾値とし、入力パ
ワー値が当該閾値を越えているかどうかで有音声または
無音声フレーム区間の判別結果を出力する第1と第2の
音声区間判別装置のいずれか一方が有音声フレーム区間
の判別結果を出力するときだけ、最終音声区間判別部で
当該現行フレームが有音声であるとの最終判別結果を出
力する。
上記課題を解決するため、入力音声に対し0Hz以上2
000Hz未満と2000Hz以上4000Hzの範囲
に帯域制限をした入力パワー値からそれぞれ算出した帯
域別平均雑音パワー値を音声区間判別閾値とし、入力パ
ワー値が当該閾値を越えているかどうかで有音声または
無音声フレーム区間の判別結果を出力する第1と第2の
音声区間判別装置のいずれか一方が有音声フレーム区間
の判別結果を出力するときだけ、最終音声区間判別部で
当該現行フレームが有音声であるとの最終判別結果を出
力する。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態を示す音
声区間判別装置は図1(a)のように、入力パワー計算
部1は、雑音を重畳する入力音声11に対し一定時間単
位に区切った現行フレームごとに当該パワー値の計算を
する。入力離散パワー出現頻度更新部2は、入力パワー
計算部1による入力パワー値を変換した入力離散パワー
値に対応する出現頻度カウンタメモリに格納されている
出現頻度値をこれに一定値を加算することにより更新す
る。極大点算出部4は、たとえば図2(a)に示すパワ
ーレベル数10の出現頻度カウンタメモリ3による離散
パワー出現頻度分布で複数極大点(図1(b)に示す入
力音声波形図でたとえば雑音/音声フレーム区間定常部
i1/i2等の平均パワー値を表す)の入力離散パワー
出現頻度更新部による出現頻度値(たとえばP1とP2
とP3とP4)に対応する複数離散パワー値(たとえば
aとbとcとd)を算出する。平均雑音パワー選択部5
は、極大算出部4による複数離散パワー値(たとえばa
とbとcとd)のうち最小離散パワー値(たとえばd)
を平均雑音パワー値として選択する。音声区間判別部6
は、平均雑音パワー選択部5による平均雑音パワー値
(たとえばd)と雑音パワー値の分散を考慮した定数
(たとえば2.0)との乗算を施した音声区間判別閾値
t=2.0dに対し、入力パワー計算部1による現行フ
レームの入力パワー値が越えているかいないかにより有
音声または無音声フレーム区間の判別をし音声区間判別
結果12として出力する。離散パワー出現頻度値の分布
に複数の極大点が出現し音声フレーム区間定常部の極大
点が最頻値を採ったときでも、雑音フレーム区間定常部
の極大点に対応する離散パワー値を正しい平均雑音パワ
ーとして選択し、結果として音声フレーム区間を高精度
に判別できる。
声区間判別装置は図1(a)のように、入力パワー計算
部1は、雑音を重畳する入力音声11に対し一定時間単
位に区切った現行フレームごとに当該パワー値の計算を
する。入力離散パワー出現頻度更新部2は、入力パワー
計算部1による入力パワー値を変換した入力離散パワー
値に対応する出現頻度カウンタメモリに格納されている
出現頻度値をこれに一定値を加算することにより更新す
る。極大点算出部4は、たとえば図2(a)に示すパワ
ーレベル数10の出現頻度カウンタメモリ3による離散
パワー出現頻度分布で複数極大点(図1(b)に示す入
力音声波形図でたとえば雑音/音声フレーム区間定常部
i1/i2等の平均パワー値を表す)の入力離散パワー
出現頻度更新部による出現頻度値(たとえばP1とP2
とP3とP4)に対応する複数離散パワー値(たとえば
aとbとcとd)を算出する。平均雑音パワー選択部5
は、極大算出部4による複数離散パワー値(たとえばa
とbとcとd)のうち最小離散パワー値(たとえばd)
を平均雑音パワー値として選択する。音声区間判別部6
は、平均雑音パワー選択部5による平均雑音パワー値
(たとえばd)と雑音パワー値の分散を考慮した定数
(たとえば2.0)との乗算を施した音声区間判別閾値
t=2.0dに対し、入力パワー計算部1による現行フ
レームの入力パワー値が越えているかいないかにより有
音声または無音声フレーム区間の判別をし音声区間判別
結果12として出力する。離散パワー出現頻度値の分布
に複数の極大点が出現し音声フレーム区間定常部の極大
点が最頻値を採ったときでも、雑音フレーム区間定常部
の極大点に対応する離散パワー値を正しい平均雑音パワ
ーとして選択し、結果として音声フレーム区間を高精度
に判別できる。
【0018】上記実施の形態の音声区間判別装置は、入
力音声フレームのパワー値に対し変換を施した当該離散
パワー値の対応出現頻度値を計数するカウンタメモリに
よる当該出現頻度分布の複数極大点に対応する離散パワ
ー値の中から算出をする平均雑音パワー値を音声区間判
別閾値とする方式(離散パワー出現頻度分布から算出を
する音声区間判別閾値用平均雑音パワー値による音声区
間判別方式)を採る。
力音声フレームのパワー値に対し変換を施した当該離散
パワー値の対応出現頻度値を計数するカウンタメモリに
よる当該出現頻度分布の複数極大点に対応する離散パワ
ー値の中から算出をする平均雑音パワー値を音声区間判
別閾値とする方式(離散パワー出現頻度分布から算出を
する音声区間判別閾値用平均雑音パワー値による音声区
間判別方式)を採る。
【0019】なお上記図1(a)に示す発明の実施の形
態で平均雑音パワー選択部5は図2(b)のように、極
大点算出部4による複数離散パワー値のうち、入力パワ
ーレベルに比べ十分小さい閾値として与える離散パワー
値C1より小さい最大離散パワー値(たとえばf)を平
均雑音パワー値として選択してもよい。なおC1より小
さい離散パワー値がないときは上記と同じに平均雑音パ
ワー値を選択する。音声より雑音の入力パワーレベルが
非常に小さいとき、音声区間判別閾値を不要に小さく算
出して雑音フレーム区間を音声フレーム区間と誤る確率
を減らせる。
態で平均雑音パワー選択部5は図2(b)のように、極
大点算出部4による複数離散パワー値のうち、入力パワ
ーレベルに比べ十分小さい閾値として与える離散パワー
値C1より小さい最大離散パワー値(たとえばf)を平
均雑音パワー値として選択してもよい。なおC1より小
さい離散パワー値がないときは上記と同じに平均雑音パ
ワー値を選択する。音声より雑音の入力パワーレベルが
非常に小さいとき、音声区間判別閾値を不要に小さく算
出して雑音フレーム区間を音声フレーム区間と誤る確率
を減らせる。
【0020】また上記図1(a)に示す発明の実施の形
態で平均雑音パワー選択部5は図2(c)のように、極
大算出部4による複数離散パワー値のうち、閾値として
予め決定しておく出現頻度値C2より小さい極大点の出
現頻度値(たとえばP5)ではなく、大きい極大点の出
現頻度値(たとえばP6)に対応する離散パワー値(た
とえばe)を平均雑音パワー値として選択をしてもよ
い。入力雑音パワー分布に分散があるために発生する無
視すべき小さい極大点を除いて当該平均雑音パワー値を
正しく算出し、結果として音声フレーム区間を高精度に
判別できる。
態で平均雑音パワー選択部5は図2(c)のように、極
大算出部4による複数離散パワー値のうち、閾値として
予め決定しておく出現頻度値C2より小さい極大点の出
現頻度値(たとえばP5)ではなく、大きい極大点の出
現頻度値(たとえばP6)に対応する離散パワー値(た
とえばe)を平均雑音パワー値として選択をしてもよ
い。入力雑音パワー分布に分散があるために発生する無
視すべき小さい極大点を除いて当該平均雑音パワー値を
正しく算出し、結果として音声フレーム区間を高精度に
判別できる。
【0021】上記図1(a)に示す発明の実施の他の一
形態を示す音声区間判別装置は図3(a)のように、入
力パワー計算部1と音声区間判別部6は、上記実施形態
例の図1(a)に対応する。第1と第2の入力離散パワ
ー出現頻度更新部2aと2bは、入力パワー計算部1に
よる入力パワー値を変換した入力離散パワー値に対応す
る第1と第2の出現頻度カウンタメモリ3aと3bにそ
れぞれ格納されている出現頻度値を更新すると共に、第
1の出現頻度カウンタメモリ3aで当該出現頻度値を計
数し易くするように、当該パワー値範囲を調整し(第1
のパワー値範囲>第2のパワー値範囲になるように
し)、また第1と第2の出現頻度カウンタメモリ3aと
3bの全出現頻度値に対し予め決定する定数(1未満)
との乗算を施し一定フレーム区間数だけの離散パワー出
現頻度分布を採るようにする(以上図3(b)の手順S
1〜S4)。第1と第2の出現頻度カウンタメモリ3a
と3bは、第1と第2の入力離散パワー出現頻度更新部
2aと2bから当該出現頻度値を格納する。メモリ制御
部7は、第2の出現頻度カウンタメモリ3bに対し当該
総計数量が十分あるかどうかを判定し、なければ第1の
出現頻度カウンタメモリ3aから当該カウンタ内容とパ
ワー値範囲をコピーするように制御をする(以上図3
(b)の手順S5とS6)。また平均雑音パワー算出部
5aからフィードバックをする平均雑音パワー値または
平均雑音パワー値と雑音パワー値の分散を考慮した値と
の加算値に従い、第2の出現頻度カウンタメモリ3b内
の当該パワー値範囲を逐次調整する(図3(b)の手順
S8)。平均雑音パワー算出部5aは、第2の出現頻度
カウンタメモリ3bによる離散パワー出現頻度分布に基
づき平均雑音パワーを算出する(図3(b)の手順S
7)。第2の出現頻度カウンタメモリ3bによる離散パ
ワー出現頻度分布から算出する高精度な平均雑音パワー
値を当該パワー値範囲の決定に用いるから、小さい第2
の出現頻度カウンタメモリ3bで高精度な平均雑音パワ
ー値を推定できる。また雑音様態の急激な変化で雑音パ
ワー値が第2の出現頻度カウンタメモリ3bのパワー値
範囲を越える計数不能時でも、十分な計数量をもつ第1
の出現頻度カウンタメモリ3aから当該カウンタ内容と
パワー値範囲のコピーをする第2の出現頻度カウンタメ
モリ3bによる平均雑音パワー値推定精度を高速に復帰
でき、結果として常に高精度な音声区間判別ができる。
形態を示す音声区間判別装置は図3(a)のように、入
力パワー計算部1と音声区間判別部6は、上記実施形態
例の図1(a)に対応する。第1と第2の入力離散パワ
ー出現頻度更新部2aと2bは、入力パワー計算部1に
よる入力パワー値を変換した入力離散パワー値に対応す
る第1と第2の出現頻度カウンタメモリ3aと3bにそ
れぞれ格納されている出現頻度値を更新すると共に、第
1の出現頻度カウンタメモリ3aで当該出現頻度値を計
数し易くするように、当該パワー値範囲を調整し(第1
のパワー値範囲>第2のパワー値範囲になるように
し)、また第1と第2の出現頻度カウンタメモリ3aと
3bの全出現頻度値に対し予め決定する定数(1未満)
との乗算を施し一定フレーム区間数だけの離散パワー出
現頻度分布を採るようにする(以上図3(b)の手順S
1〜S4)。第1と第2の出現頻度カウンタメモリ3a
と3bは、第1と第2の入力離散パワー出現頻度更新部
2aと2bから当該出現頻度値を格納する。メモリ制御
部7は、第2の出現頻度カウンタメモリ3bに対し当該
総計数量が十分あるかどうかを判定し、なければ第1の
出現頻度カウンタメモリ3aから当該カウンタ内容とパ
ワー値範囲をコピーするように制御をする(以上図3
(b)の手順S5とS6)。また平均雑音パワー算出部
5aからフィードバックをする平均雑音パワー値または
平均雑音パワー値と雑音パワー値の分散を考慮した値と
の加算値に従い、第2の出現頻度カウンタメモリ3b内
の当該パワー値範囲を逐次調整する(図3(b)の手順
S8)。平均雑音パワー算出部5aは、第2の出現頻度
カウンタメモリ3bによる離散パワー出現頻度分布に基
づき平均雑音パワーを算出する(図3(b)の手順S
7)。第2の出現頻度カウンタメモリ3bによる離散パ
ワー出現頻度分布から算出する高精度な平均雑音パワー
値を当該パワー値範囲の決定に用いるから、小さい第2
の出現頻度カウンタメモリ3bで高精度な平均雑音パワ
ー値を推定できる。また雑音様態の急激な変化で雑音パ
ワー値が第2の出現頻度カウンタメモリ3bのパワー値
範囲を越える計数不能時でも、十分な計数量をもつ第1
の出現頻度カウンタメモリ3aから当該カウンタ内容と
パワー値範囲のコピーをする第2の出現頻度カウンタメ
モリ3bによる平均雑音パワー値推定精度を高速に復帰
でき、結果として常に高精度な音声区間判別ができる。
【0022】上記実施の形態の音声区間判別装置は、入
力音声フレームのパワー値に対し変換を施した当該離散
パワー値の対応出現頻度値を計数する2個のカウンタメ
モリの一方による当該総計数量が十分でなければ、当該
総計数量が十分になるように制御されているカウンタメ
モリの他方による当該カウンタ内容とパワー値範囲をコ
ピーし、カウンタメモリの一方による当該パワー値範囲
を逐次調整し、フィードバックしながら当該出現頻度分
布から算出をする平均雑音パワー値を音声区間判別閾値
とする方式(離散パワー出現頻度分布から算出をする音
声区間判別閾値用平均雑音パワー値による音声区間判別
方式)を採る。
力音声フレームのパワー値に対し変換を施した当該離散
パワー値の対応出現頻度値を計数する2個のカウンタメ
モリの一方による当該総計数量が十分でなければ、当該
総計数量が十分になるように制御されているカウンタメ
モリの他方による当該カウンタ内容とパワー値範囲をコ
ピーし、カウンタメモリの一方による当該パワー値範囲
を逐次調整し、フィードバックしながら当該出現頻度分
布から算出をする平均雑音パワー値を音声区間判別閾値
とする方式(離散パワー出現頻度分布から算出をする音
声区間判別閾値用平均雑音パワー値による音声区間判別
方式)を採る。
【0023】なお上記図3(a)に示す発明の実施の形
態でメモリ制御部7は図4のように、平均雑音パワー算
出部5aからフィードバックをする平均雑音パワー値a
1に対し分散雑音パワー値を考慮した補正値C3を加算
した雑音パワー値(a1+C3)に従い、第2の出現頻
度カウンタメモリ3bの当該パワー値範囲を逐次調整し
てもよい。第2の出現頻度カウンタメモリ3bで雑音パ
ワー値を高確率で計数して雑音分散状態を算出し、より
雑音分散を考慮した正確な雑音パワー値推定ができ、結
果として高精度な音声区間判別ができる。
態でメモリ制御部7は図4のように、平均雑音パワー算
出部5aからフィードバックをする平均雑音パワー値a
1に対し分散雑音パワー値を考慮した補正値C3を加算
した雑音パワー値(a1+C3)に従い、第2の出現頻
度カウンタメモリ3bの当該パワー値範囲を逐次調整し
てもよい。第2の出現頻度カウンタメモリ3bで雑音パ
ワー値を高確率で計数して雑音分散状態を算出し、より
雑音分散を考慮した正確な雑音パワー値推定ができ、結
果として高精度な音声区間判別ができる。
【0024】また上記図1(a)と図3(a)に示す発
明の実施の形態でパラメータ値としてパワー値を用い説
明したが、他のパラメータ値を用いてもよいのはいうま
でもない。たとえばパラメータ値としてパワー値の逆数
を用いれば、図1(a)の平均雑音パワー選択部5で出
現頻度カウンタメモリ3の複数極大点から最大離散パラ
メータ値を平均雑音パラメータ値として選択し音声区間
判別閾値とし、音声区間判別部6で現行フレームの入力
パラメータ値(パワー値の逆数)が当該閾値より小さい
ときに音声フレームと判別することになる。
明の実施の形態でパラメータ値としてパワー値を用い説
明したが、他のパラメータ値を用いてもよいのはいうま
でもない。たとえばパラメータ値としてパワー値の逆数
を用いれば、図1(a)の平均雑音パワー選択部5で出
現頻度カウンタメモリ3の複数極大点から最大離散パラ
メータ値を平均雑音パラメータ値として選択し音声区間
判別閾値とし、音声区間判別部6で現行フレームの入力
パラメータ値(パワー値の逆数)が当該閾値より小さい
ときに音声フレームと判別することになる。
【0025】また上記図1(a)と図3(a)に示す発
明の実施の形態で入力パワー計算部1は、入力パワー値
としてたとえば現行と直前フレーム区間のパワー平均値
(すなわち平滑化パワー値)を用いてもよい。入力平滑
化パワー値の分散は小さいから、離散パワー出現頻度分
布の平均雑音パワー値に関する極大点が鮮明になり、ま
た音声区間判別部6で閾値と比較する現行フレーム区間
の平滑化パワー値によるパラメータ値も分散が小さくな
り、結果として安定な音声区間判別ができる。
明の実施の形態で入力パワー計算部1は、入力パワー値
としてたとえば現行と直前フレーム区間のパワー平均値
(すなわち平滑化パワー値)を用いてもよい。入力平滑
化パワー値の分散は小さいから、離散パワー出現頻度分
布の平均雑音パワー値に関する極大点が鮮明になり、ま
た音声区間判別部6で閾値と比較する現行フレーム区間
の平滑化パワー値によるパラメータ値も分散が小さくな
り、結果として安定な音声区間判別ができる。
【0026】この発明に関連する実施の一形態を示す音
声区間判別装置は図5(b)のように、第1と第2の音
声区間判別装置7aと7bは、入力音声11に対しディ
ジタル帯域通過フィルタ等で0Hz以上2000Hz未
満と2000Hz以上4000Hzの範囲に帯域制限を
した入力パワー値からそれぞれ算出した帯域別平均雑音
パワー値を音声区間判別閾値とし、入力パワー値が当該
閾値を越えているかどうかで有音声または無音声フレー
ム区間の判別結果を出力する。最終音声区間判別部6a
は、第1と第2の音声区間判別装置7aと7bのいずれ
か一方が有音声フレーム区間の判別結果を出力するとき
だけ、当該現行フレームが有音声であるとの最終音声区
間判別結果12を出力する。現行フレームのパワー値が
平均雑音パワー値に相当する場合でも、音声と雑音周波
数に対するパワー値分布が大きく異なるときは、第1と
第2の音声区間判別装置7aと7bのいずれか一方で音
声フレームである判別ができ、結果として正しい最終判
定ができる。現行フレームの音声と雑音周波数に対する
入力パワーを表すスペクトル図がたとえば図5(b)と
(c)であったとすると、PS1+PS2とPN1+P
N2で表される帯域制限をしない音声と平均雑音パワー
値は等しいが、0以上2000Hz未満の範囲に帯域制
限をした音声パワー値PS1(斜線部分の面積に相当)
は同帯域の平均雑音パワー値PN1より大きくなり、第
2の音声区間判別装置7bが現行フレームを音声フレー
ムと判別する。
声区間判別装置は図5(b)のように、第1と第2の音
声区間判別装置7aと7bは、入力音声11に対しディ
ジタル帯域通過フィルタ等で0Hz以上2000Hz未
満と2000Hz以上4000Hzの範囲に帯域制限を
した入力パワー値からそれぞれ算出した帯域別平均雑音
パワー値を音声区間判別閾値とし、入力パワー値が当該
閾値を越えているかどうかで有音声または無音声フレー
ム区間の判別結果を出力する。最終音声区間判別部6a
は、第1と第2の音声区間判別装置7aと7bのいずれ
か一方が有音声フレーム区間の判別結果を出力するとき
だけ、当該現行フレームが有音声であるとの最終音声区
間判別結果12を出力する。現行フレームのパワー値が
平均雑音パワー値に相当する場合でも、音声と雑音周波
数に対するパワー値分布が大きく異なるときは、第1と
第2の音声区間判別装置7aと7bのいずれか一方で音
声フレームである判別ができ、結果として正しい最終判
定ができる。現行フレームの音声と雑音周波数に対する
入力パワーを表すスペクトル図がたとえば図5(b)と
(c)であったとすると、PS1+PS2とPN1+P
N2で表される帯域制限をしない音声と平均雑音パワー
値は等しいが、0以上2000Hz未満の範囲に帯域制
限をした音声パワー値PS1(斜線部分の面積に相当)
は同帯域の平均雑音パワー値PN1より大きくなり、第
2の音声区間判別装置7bが現行フレームを音声フレー
ムと判別する。
【0027】
【発明の効果】上記のようなこの発明の音声区間判別装
置では、離散パラメータ出現頻度分布の複数極大点から
算出をする音声区間判別閾値用平均雑音パラメータ値に
よる音声区間判別方式を採るから、従来のように最大離
散パワー出現頻度値から算出をする音声区間判別閾値用
平均雑音パワー値による音声区間判別方式に比べ、各発
明ごとにつぎの効果がある。 (1)、(2)離散パラメータ出現頻度分布に雑音フレ
ーム区間定常部の極大点のほかに音声フレーム区間定常
部の極大点が複数出現するときでも、複数の音声極大点
から判定をする、最大もしくは最小パラメータ値を採る
可能性が高い雑音極大点対応の離散パラメータ値または
ある程度強い定常性をもちある程度大きい雑音極大点対
応の離散パラメータ値を平均雑音パラメータ値として選
択し、当該平均雑音パラメータ値を音声区間判別閾値と
することにより算出精度を向上し結果として高精度な音
声区間判別ができる。 (3)第2の出現頻度カウンタメモリによる出現頻度分
布から算出する高精度な平均雑音パラメータ値を当該カ
ウンタメモリのパラメータ値範囲の決定に用い、小さい
カウンタメモリで高精度な平均雑音パラメータ値推定が
できる。また雑音態様の急激な変化で雑音パラメータ値
が第2の出現頻度カウンタメモリのパラメータ値範囲を
越える計数不能時でも、十分な計数量をもつ第1の出現
頻度カウンタメモリから当該計数データとパラメータ値
範囲のコピーをすることにより第2の出現頻度カウンタ
メモリによる平均雑音パラメータ値推定精度を高速に復
帰でき、結果として常に高精度な音声区間判別ができ
る。またこの発明に関連する音声区間判別装置では、上
記従来の方式に比べ、現行フレームのパワー値が平均雑
音パワー値に相当する場合でも、音声と雑音周波数に対
するパワー値分布が大きく異なるときは、第1と第2の
音声区間判別装置のいずれか一方で音声フレームである
判別ができ、結果として正しい最終判定ができる。
置では、離散パラメータ出現頻度分布の複数極大点から
算出をする音声区間判別閾値用平均雑音パラメータ値に
よる音声区間判別方式を採るから、従来のように最大離
散パワー出現頻度値から算出をする音声区間判別閾値用
平均雑音パワー値による音声区間判別方式に比べ、各発
明ごとにつぎの効果がある。 (1)、(2)離散パラメータ出現頻度分布に雑音フレ
ーム区間定常部の極大点のほかに音声フレーム区間定常
部の極大点が複数出現するときでも、複数の音声極大点
から判定をする、最大もしくは最小パラメータ値を採る
可能性が高い雑音極大点対応の離散パラメータ値または
ある程度強い定常性をもちある程度大きい雑音極大点対
応の離散パラメータ値を平均雑音パラメータ値として選
択し、当該平均雑音パラメータ値を音声区間判別閾値と
することにより算出精度を向上し結果として高精度な音
声区間判別ができる。 (3)第2の出現頻度カウンタメモリによる出現頻度分
布から算出する高精度な平均雑音パラメータ値を当該カ
ウンタメモリのパラメータ値範囲の決定に用い、小さい
カウンタメモリで高精度な平均雑音パラメータ値推定が
できる。また雑音態様の急激な変化で雑音パラメータ値
が第2の出現頻度カウンタメモリのパラメータ値範囲を
越える計数不能時でも、十分な計数量をもつ第1の出現
頻度カウンタメモリから当該計数データとパラメータ値
範囲のコピーをすることにより第2の出現頻度カウンタ
メモリによる平均雑音パラメータ値推定精度を高速に復
帰でき、結果として常に高精度な音声区間判別ができ
る。またこの発明に関連する音声区間判別装置では、上
記従来の方式に比べ、現行フレームのパワー値が平均雑
音パワー値に相当する場合でも、音声と雑音周波数に対
するパワー値分布が大きく異なるときは、第1と第2の
音声区間判別装置のいずれか一方で音声フレームである
判別ができ、結果として正しい最終判定ができる。
【図1】 この発明の実施の一形態を示す音声区間判別
装置の機能ブロック図と当該入力音声の雑音/音声区間
定常部を示す波形図。
装置の機能ブロック図と当該入力音声の雑音/音声区間
定常部を示す波形図。
【図2】 図1に示す平均雑音パワー選択部で閾値なし
/離散パワー閾値C1/出現頻度閾値C2を考慮し平均
雑音パワー値を選択するための離散パワー出現頻度分布
を説明する図。
/離散パワー閾値C1/出現頻度閾値C2を考慮し平均
雑音パワー値を選択するための離散パワー出現頻度分布
を説明する図。
【図3】 この発明の実施の他の一形態を示す機能ブロ
ック図と当該機能を説明するフロー図。
ック図と当該機能を説明するフロー図。
【図4】 図3に示す平均雑音パワー算出部で雑音パワ
ー算出部で雑音パワーの平均値a1と分散を考慮した補
正値C3とから離散パワー範囲を調整し平均雑音パワー
値を算出するための離散パワー出現頻度分布を説明する
図。
ー算出部で雑音パワーの平均値a1と分散を考慮した補
正値C3とから離散パワー範囲を調整し平均雑音パワー
値を算出するための離散パワー出現頻度分布を説明する
図。
【図5】 この発明に関連する実施の一形態を示す機能
ブロック図と当該入力音声フレームの音声/雑音パワー
周波数スペクトルを説明する図。
ブロック図と当該入力音声フレームの音声/雑音パワー
周波数スペクトルを説明する図。
1 入力パワー計算部、2 入力離散パワー出現頻度更
新部、2a 第1の入力離散パワー出現頻度更新部、2
b 第2の入力離散パワー出現頻度更新部、3出現頻度
カウンタメモリ、3a 第1の出現頻度カウンタメモ
リ、3b 第2の出現頻度カウンタメモリ、4 極大点
算出部、5 平均雑音パワー選択部、5a 平均雑音パ
ワー算出部、6 音声区間判別部、6a 最終音声区間
判別部、7 メモリ制御部、7a 第1の音声区間判別
装置、7b 第2の音声区間判別装置。 なお図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
新部、2a 第1の入力離散パワー出現頻度更新部、2
b 第2の入力離散パワー出現頻度更新部、3出現頻度
カウンタメモリ、3a 第1の出現頻度カウンタメモ
リ、3b 第2の出現頻度カウンタメモリ、4 極大点
算出部、5 平均雑音パワー選択部、5a 平均雑音パ
ワー算出部、6 音声区間判別部、6a 最終音声区間
判別部、7 メモリ制御部、7a 第1の音声区間判別
装置、7b 第2の音声区間判別装置。 なお図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 入力音声の現行フレームごとに当該パラ
メータ値を計算する入力パラメータ計算部と、該入力パ
ラメータ計算部による入力パラメータ値を変換した入力
離散パラメータ値に対応する出現頻度値をこれに一定値
を加算することにより更新する入力離散パラメータ出現
頻度更新部と、該入力離散パラメータ出現頻度更新部か
ら当該出現頻度値を格納する出現頻度カウンタメモリ
と、該出現頻度カウンタメモリによる離散パラメータ出
現頻度分布で複数極大点になる出現頻度値に対応する複
数離散パラメータ値を算出する極大点算出部と、該極大
点算出部による複数離散パラメータ値のうちから平均雑
音パラメータ値として選択する平均雑音パラメータ選択
部と、該平均雑音パラメータ選択部による平均雑音パラ
メータ値または平均雑音パラメータ値と雑音パラメータ
値の分散を考慮した定数との乗算値を音声区間判別閾値
とし、前記入力パラメータ計算部による入力パラメータ
値が当該閾値を越えているかどうかで有音声または無音
声フレーム区間の判別結果を出力する音声区間判別部と
を備える音声区間判別装置。 - 【請求項2】 平均雑音パラメータ選択部で極大点算出
部による複数離散パラメータ値のうち最小離散パラメー
タ値、所定閾値より小さい最大離散パラメータ値または
所定閾値を越える極大点出現頻度値に対応する離散パラ
メータ値のうち最小離散パラメータ値を平均雑音パラメ
ータ値として選択することを特徴とする請求項1記載の
音声区間判別装置。 - 【請求項3】 入力音声の現行フレームごとに当該パラ
メータ値を計算する入力パラメータ計算部と、該入力パ
ラメータ計算部による入力パラメータ値を変換した入力
離散パラメータ値に対応する第1と第2の出現頻度カウ
ンタメモリにそれぞれ格納されている出現頻度値に一定
値を加算することにより第1と第2の出現頻度カウンタ
メモリを更新すると共に、第1の出現頻度カウンタメモ
リで当該出現頻度値を計数し易くするように当該パラメ
ータ値範囲を調整し、また当該両出現頻度カウンタメモ
リの全出現頻度値に対し予め決定する定数(1未満)と
の乗算を施し一定フレーム区間数だけの離散パラメータ
出現頻度分布を採るようにする第1と第2の入力離散パ
ラメータ出現頻度更新部と、該第1と第2の入力離散パ
ラメータ出現頻度更新部から当該出現頻度値を格納する
前記第1と第2の出現頻度カウンタメモリと、該第2の
出現頻度カウンタメモリに対し当該総計数量が十分ある
かどうかを判定し、なければ前記第1の出現頻度カウン
タメモリから当該カウンタ内容とパラメータ値範囲をコ
ピーするように制御をすると共に、平均雑音パラメータ
算出部からフィードバックをする平均雑音パラメータ値
または平均雑音パラメータ値と雑音パラメータ値の分散
を考慮した値との加算値に従い、前記第2の出現頻度カ
ウンタメモリ内の当該パラメータ値範囲を逐次調整する
メモリ制御部と、前記第2の出現頻度カウンタメモリに
よる離散パワー出現頻度分布に基づき前記平均雑音パラ
メータを算出する前記平均雑音パラメータ算出部と、該
平均雑音パラメータ算出部による平均雑音パラメータ値
または平均雑音パラメータ値と雑音パラメータ値の分散
を考慮した定数との乗数値を音声区間判別閾値とし、前
記入力パラメータ計算部による入力パラメータ値が当該
閾値を越えているかどうかで有音声または無音声フレー
ム区間の判別結果を出力する音声区間判別部とを備える
音声区間判別装置。 - 【請求項4】 入力音声に対し0Hz以上2000Hz
未満と2000Hz以上4000Hzの範囲に帯域制限
をした入力パワー値からそれぞれ算出した帯域別平均雑
音パワー値を音声区間判別閾値とし、前記入力パワー値
が当該閾値を越えているかどうかで有音声または無音声
フレーム区間の判別結果を出力する第1と第2の音声区
間判別装置と、該第1と第2の音声区間判別装置のいず
れか一方が有音声フレーム区間の判別結果を出力すると
きだけ当該現行フレームが有音声であるとの最終判別結
果を出力する最終音声区間判別部とを備える音声区間判
別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8331304A JPH10171487A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 音声区間判別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8331304A JPH10171487A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 音声区間判別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10171487A true JPH10171487A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18242198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8331304A Pending JPH10171487A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 音声区間判別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10171487A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9503809B2 (en) | 2012-08-06 | 2016-11-22 | Mitsubishi Electric Corporation | Beam-forming device |
RU2723301C1 (ru) * | 2019-11-20 | 2020-06-09 | Акционерное общество "Концерн "Созвездие" | Способ разделения речи и пауз по значениям дисперсий амплитуд спектральных составляющих |
-
1996
- 1996-12-11 JP JP8331304A patent/JPH10171487A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9503809B2 (en) | 2012-08-06 | 2016-11-22 | Mitsubishi Electric Corporation | Beam-forming device |
RU2723301C1 (ru) * | 2019-11-20 | 2020-06-09 | Акционерное общество "Концерн "Созвездие" | Способ разделения речи и пауз по значениям дисперсий амплитуд спектральных составляющих |
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