JPH10171066A - 画像形成要素 - Google Patents

画像形成要素

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JPH10171066A
JPH10171066A JP24688797A JP24688797A JPH10171066A JP H10171066 A JPH10171066 A JP H10171066A JP 24688797 A JP24688797 A JP 24688797A JP 24688797 A JP24688797 A JP 24688797A JP H10171066 A JPH10171066 A JP H10171066A
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JP
Japan
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film
polymer
forming
layer
coating
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JP24688797A
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English (en)
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Charles Chester Anderson
チェスター アンダーソン チャールズ
Yongcai Wang
ワン ヨンカイ
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/7614Cover layers; Backing layers; Base or auxiliary layers characterised by means for lubricating, for rendering anti-abrasive or for preventing adhesion
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機溶剤を含まず、優れたフィルム形成特性
を有し、耐スクラッチ及び耐摩耗耐性を有し、スティッ
キング及びフェロタイピングに対し耐性を有する乾燥層
を形成する水性コーティング組成物を提供する。 【解決手段】 (A)フィルム形成性バインダー及び
(B)非フィルム形成性ポリマー粒子をその中に分散し
て含む水性コーティング組成物から形成される少なくと
も一つの層をその上に有する支持体を含んでなる画像形
成要素。フィルム形成性バインダーは、50℃より高い
ガラス転移温度及び60〜260の酸価を有するカルボ
ン酸含有ビニルポリマーもしくはコポリマーを含んで
る。カルボン酸含有ポリマーもしくはコポリマーを、ア
ンモニアもしくはアミンと反応させ、その結果前記水性
コーティング組成物はpH7〜10を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に画像形成
要素、特に、カルボン酸含有ビニルポリマーもしくはコ
ポリマーを含んでなるフィルム形成性バインダー及び非
フィルム形成性の水分散性ポリマー粒子を含有する水性
コーティング溶液から塗布した少なくとも一つの層を有
する支持体材料を含んでなる画像形成要素に関する。本
発明は、米国特許第5,366,855号及び同5,4
77,832号明細書に記載される関連技術に匹敵する
改良された製造性及びフィルム形成性を有するコーティ
ング組成物を提供する。この塗布層は、ひときわ優れた
透明性、並びにスクラッチ、摩耗、ブロッキング及びフ
ェロタイピングに対する耐性を含む優れた物性を示す。
さらに、本発明の塗膜は、乾燥プロセス時に放出される
揮発性有機化合物の量を減らすので、環境的な見地から
非常に魅力的である。
【0002】
【従来の技術】画像形成要素の支持体材料は、ガラス質
の疎水性ポリマー、例えば、ポリアクリレート類、ポリ
メタクリレート類、ポリスチレン類、もしくはセルロー
スエステル類を含んでなる層を用いることが多い。その
ような層の典型的な用途の一つは、スクラッチ、摩耗、
ブロッキング、及びフェロタイピングに対する耐性を与
える裏引き層である。上記最後の二つの特性は、製造時
及び画像形成要素の使用時に起きる不利な湿度、温度、
及び圧力条件の結果、支持体材料に塗布される層もしく
は画像形成要素がお互いにくっつく性質に関する。
【0003】これらのガラス質ポリマーは、典型的に有
機溶剤系溶液から塗布され、溶剤が蒸発すると連続した
フィルムを生じる。しかし、環境的配慮から、有機溶剤
系コーティング配合物を、水性コーティング配合物に代
えるのが望ましい。乾燥されたフィルムにおいて、有機
溶剤系コーティングを用いて得られるのと同じ物性及び
化学特性を与える水性コーティングの開発が行われてい
る。
【0004】写真フィルムの塗膜に有用であると報告さ
れている、水性ラテックス及び分散体に含有される水不
溶性ポリマー粒子は、一般的に、低ガラス転移温度(T
g )を有し、強靭な連続フィルムにポリマー粒子が融合
するのを保証する。一般的に、そのようなポリマーのT
gは、50℃よりも低い。典型的に、これらのポリマー
を、フィルム支持体上に適用される下塗り層もしくは
「下引き層」に用いて、写真乳剤層の接着促進層として
作用させる。そのような低Tg ポリマーは、それらを乳
剤層の下に置くときは役に立つが、そのブロッキング及
びフェロタイピング耐性が劣るために、例えば、裏引き
層には適さない。完全な融合のためには、より高いTg
を有するポリマーラテックスは、高濃度の融合助剤を必
要とする。このことはいくつかの理由から好ましくな
い。塗膜が乾燥する際に融合助剤が揮発することは、環
境的な見地から好ましくない。さらに、その後の塗工機
の冷却エリアで融合助剤が再凝縮することによって、塗
膜欠陥及び運搬上の問題を生じる場合がある。乾燥した
塗膜内に融合助剤が永久的に残存すると、ポリマーを可
塑化し、ブロッキング、フェロタイピング及び摩耗耐性
に悪影響を与える場合がある。融合助剤をほとんど必要
としないか、全く必要としない水性コーティングを与え
ると報告されている方法は、コア−シェルラテックスポ
リマー粒子を使用することである。軟質(低Tg )シェ
ルがポリマー粒子を融合させることができ、硬質(高T
g )コアは望ましい物性を提供する。このコア−シェル
ポリマーは、二段階乳化重合プロセスで調製される。こ
の重合法はありふれたものではなく、真のコア−シェル
構造よりはむしろ、硬質ポリマー中に浸出した軟質ポリ
マーを含有する不均質粒子が結果として生じる(Journa
l of Applied Polymer Science、39巻、2121頁、199
0)。コア−シェルラテックスポリマー粒子を含んでな
る水性コーティング組成物、及び写真要素のフェロタイ
ピング耐性層としてそのような融合助剤を含まない組成
物の使用は、Upson 及びKestner の米国特許第4,49
7,917号明細書(1985年2 月5 日発行)に開示され
ている。これらのポリマーは、70℃より高いTg を有
するコア及び25〜60℃のTg を有するシェルとして
記載されている。
【0005】米国特許第5,366,855号及び同
5,477,832号明細書には、フィルム形成性コロ
イド状ポリマー粒子及び非フィルム形成性コロイド状ポ
リマー粒子からなる画像形成要素用の融合層が記載され
ている。これらの層は水性媒体から塗布され、高ガラス
転移温度及び低ガラス転移温度の両方のポリマー粒子を
含んでいる。典型的に、フィルム形成性コロイド状ポリ
マー粒子は、低Tg ポリマーからなり、塗布された層中
に20〜70重量%で存在する。これらの低Tg粒子を
含ませると、コーティング組成物が融合助剤無しに透明
フィルムを形成することができる。しかし、この低Tg
ポリマーは、これらの層の高温特性、例えば、ブロッキ
ング及びフェロタイピングに耐える層の能力に影響を与
える。
【0006】米国特許第3,895,949号明細書に
は、不飽和カルボン酸10〜70重量%と、スチレンも
しくはメチルメタクリレート等の硬質成分を最大40重
量%及びエチルアクリレートもしくはブチルアクリレー
ト等の軟質成分50〜30重量%を含んでなる少なくと
も一種のエチレン系不飽和化合物との反応によって得ら
れるコポリマーを有する保護層でオーバーコートされた
感光性材料層を有する感光性要素が記載されている。そ
のような組成のポリマー粒子は低Tg であるので、写真
要素製造に用いられる通常の乾燥条件下で非常に容易に
融合して透明フィルムを形成することができる。しか
し、そのような低Tg ポリマーは、そのブロッキング及
びフェロタイピング耐性が劣っているので、例えば裏引
き層としては適当でない。
【0007】米国特許第5,166,254号及び同
5,129,916号明細書には、アクリルラテックス
及びアクリルヒドロゾルの混合物を含有する水性コーテ
ィング組成物が記載されている。このアクリルラテック
スは、メチロールメタクリルアミド1〜15%、カルボ
ン酸含有モノマー0.5〜10%、及びヒドロキシル含
有モノマー0.5〜10%を含有し、−40〜40℃の
g を有し、分子量は500,000〜3,000,0
00である。米国特許第5,314,954号及び同
4,954,559号明細書には、アクリルテックス及
びポリウレタンを含有する水性コーティング組成物が記
載されている。このアクリルラテックスは、メチロール
メタクリルアミド1〜10%、カルボン酸含有モノマー
0.5〜10%、及びヒドロキシル含有モノマー0.5
〜10%を含有し、−40〜40℃のTg を有し、分子
量は500,000〜3,000,000である。米国
特許第5,204,404号明細書には、分散されたア
クリルシランポリマー及びポリウレタンの混合物を含有
する水性コーティング組成物が記載されている。乳化重
合によって調製されるアクリルシランポリマーは、シラ
ン含有アクリレート1〜10%、カルボン酸含有モノマ
ー0.1〜10%、及びヒドロキシル含有モノマー2〜
10%を含む。このポリマーは、Tgが−40〜25℃
であり、分子量は500,000〜3,000,000
である。
【0008】コーティング組成物からフィルムを形成す
るには、一般的に、基体上へのコーティング液体の堆積
と、それが付着性硬化塗膜へ変態することを必要とす
る。そのようなプロセスでは、溶剤は塗膜の性能特性に
悪影響を与えることなく、また塗膜中に欠陥を持ち込む
ことなしに除去されねばならない。従って、欠陥形成と
いう点では、乾燥工程が最も重要である。なぜなら、乾
燥工程は、製品の化学及び物理特性に影響を与える可能
性があるプロセスにおける最後の工程であるからであ
る。完全な硬化塗膜が形成するためには、堆積後に表面
欠陥が流れ出て消滅することができるように十分長い
間、フィルムは液体のままでなければならない。
【0009】しかし、ウェットコーティングが低粘性流
体として、長期間そのままであるとすると、乾燥機内の
不均一な空気流が、ウェットコーティング表面での不均
一な流れを起こし、いわゆる乾燥モトルと称する形態を
生じる場合がある。乾燥モトルは、粗い、ときに虹色パ
ターンを有する場合がある不規則パターン欠陥として定
義される。この虹色パターンは、顧客にとって非常に不
快な感じを与える。例えば、マイクロフィルムの場合で
は、顧客は通常フィルムに裏面から光を当てて画像を見
る。もし裏引き層が虹色パターンを示すと、画像を見る
顧客の能力に悪い影響を与える場合がある。
【0010】溶液ポリマーを含んでなるコーティング組
成物の場合、乾燥時の塗膜の粘性は、ポリマー濃度の強
い作用である。従って、そのフィルム形成能力は大変良
好であり、乾燥したフィルムは均一で、その表面は本当
に滑らかである。水不溶性ポリマー粒子を含んでなる水
性コーティング組成物の場合、乾燥時の粘性増加は、固
形分の非常にゆっくりとした作用である。従って、ウェ
ットコーティング表面は、空気擾乱及び表面張力を受け
る傾向にある。結果として、水不溶性ポリマー粒子を含
んでなる水性コーティング組成物から形成されるフィル
ムは、不快な虹色パターンを示すことが多い。
【0011】水不溶性ポリマー粒子を含んでなる水性コ
ーティング組成物からのフィルム形成はまた、粒子充填
と変型を要する。粒子は非常に多くの変型を経験して、
連続する透明フィルムを形成しなければならない。粒子
弾性変型による圧力分布は、粒子がその粒子の中心で圧
縮状態にあり、その端部で伸張状態にあるというもので
ある。ポリマー流もしくは粒子−粒子界面を横切るポリ
マー鎖拡散が無い限り、非常に限定された乾燥機長及び
非常に短い乾燥時間による写真支持体塗膜用途の場合、
粒子−粒子界面は非常に弱く、内部応力はその界面に沿
って粒子を分離する傾向にある。乾燥された塗膜が、更
に高温で熱緩和を経験しなければ、内部応力は残ったま
まであり、粒子−粒子界面もしくは粒子−基体界面のと
ころで接着欠陥を生じる。
【0012】近年、画像形成要素を製造しそして使用す
る条件はますます厳しくなっている。これは画像形成要
素の用途がより厳しい環境もしくは条件(例えば、製
造、保存、及び使用時に耐えなければならない高温)に
まで拡張されているか、又は、より大きな生産性のため
に製造速度及び処理速度が増加しているためである。こ
のような状況下で、有機溶剤を含まない水性コーティン
グ組成物を得る上記方法は、画像形成用途の水性コーテ
ィングの物理的、化学的、及び製造時要件を全て同時に
満たすことに関して不十分になっている。例えば、画像
形成要素は高速仕上げ現像処理時に非常に激しく引っか
き傷を付けられるか、もしくは画像形成要素の寸法安定
性を改善するためには、例えばポリエステルフィルムベ
ースのコアセット特性を改良するのに、フィルム支持体
を高温でアニール(anneal)する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の第一の目的
は、本質的に有機溶剤を含まず、画像形成支持体製造プ
ロセスに用いられる乾燥条件下で優れたフィルム形成特
性を有し、そして乾燥モトルが無く、物理的なスクラッ
チ及び摩耗に耐性を有し、同様に高温であってもスティ
ッキング及びフェロタイピングに対し耐性を有する乾燥
層を形成する水性コーティング組成物を提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に従うと、画像形
成要素は、フィルム形成性バインダー及び非フィルム形
成性のポリマー粒子を含む水性コーティング溶液から塗
布される少なくとも一つの層をその上に有する支持体を
含んでなる。当該フィルム形成性バインダーポリマー
は、50℃より高いガラス転移温度及び60〜260の
酸価を有するカルボン酸含有ビニルポリマーもしくはコ
ポリマーである。フィルム形成性バインダーポリマーの
カルボン酸基はアンモニアもしくはアミンと反応して7
〜10の組成物pHを与える。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明が関係する画像形成要素
は、意図する特定の用途に応じて多種多様のいずれのタ
イプにもなることができる。そのような要素には、例え
ば、写真要素、静電写真要素、フォトサーモグラフィ要
素、マイグレーション要素、エレクトロサーモグラフィ
要素、誘電記録要素、及び感熱色素転写画像形成要素が
含まれる。
【0016】本発明に用いられる支持体材料は、種々の
ポリマーフィルム、ペーパー、ガラス等からなることが
できるが、当該技術分野で周知のアセテート及びポリエ
ステル支持体が好ましい。支持体の厚みは決まっていな
い。0.05〜0.25mm(2〜10ミル)の厚みの
支持体を用いることができる。ポリエステル支持体は、
一般的に、例えば、ポリエステル支持体用の塩化ビニリ
デン/メチルアクリレート/イタコン酸三元ポリマーも
しくは塩化ビニリデン/アクリロニトリル/アクリル酸
三元ポリマーからなる、当該技術分野で周知の下引きも
しくは下塗り層を用いる。
【0017】本発明の層は、下引き層、中間層、オーバ
ーコート層、裏引き層、受容層、障壁層、タイミング
層、ハレーション防止層、帯電防止層、ストリッピング
層、透明磁性層、帯電防止層用の保護オーバーコート層
等として用いることができる。本発明に従う層は、ひと
きわ優れた透明性、並びにスクラッチ、摩耗、ブロッキ
ング及びフェロタイピングに対する耐性を与えるのに必
要なひときわ優れた強靱性を含む優れた物性を示すため
に特に有利である。
【0018】本発明のコーティング組成物は、フィルム
形成性ポリマーバインダー(成分A)及び非フィルム形
成性ポリマー粒子(成分B)の混合物を有する連続水性
相を含んでなる。成分Aは、成分A及びBの総量の20
〜95%、好ましくは30〜70%からなる。非フィル
ム形成性ポリマー粒子(B)は、ブロッキング、フェロ
タイピング、摩耗及びスクラッチに対する耐性を与える
ガラス質ポリマーを含んでなる。これらのポリマーに
は、例えば、アクリル酸を含むアクリレート類、メタク
リル酸を含むメタクリレート類、アクリルアミド類及び
メタクリルアミド類、イタコン酸並びにその半エステル
及びジエステル、置換されたスチレンを含むスチレン、
アクリロニトリル及びメタクリロニトリル、酢酸ビニ
ル、ビニルエーテル、ハロゲン化物ビニル及びハロゲン
化物ビニリデン、並びにオレフィン類のようなエチレン
系不飽和モノマーから調製される、付加タイプポリマー
及びインターポリマーが含まれる。
【0019】さらに、架橋及びグラフト結合モノマー
類、例えば、1,4−ブチレングリコールメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、アリル
メタクリレート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼ
ン等を用いることもできる。ポリマー粒子(B)は、分
子間架橋もしくは架橋剤との反応による共有結合を形成
できる反応性官能基を含むことができる。適切な反応性
官能基には、ヒドロキシル、カルボキシル、カルボジイ
ミド、エポキシド、アジリジン、ビニルスルホン、スル
フィン酸、活性メチレン、アミノ、アミド、アリル、等
が含まれる。コロイド状ポリマー粒子を、適当な分散剤
を用いて、水において乳化重合もしくはプリフォームポ
リマーを乳化することにより調製することができる。成
分(B)に適合するポリマーを以下のテストによりさら
に規定する。
【0020】3重量%ポリマーラテックスもしくは分散
体を含有する水性コーティング配合物を、透明基体(例
えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム支持体の薄
いシート)上にウェット被覆量10cc/m2 で塗布
し、その後75℃で2分間乾燥する。非フィルム形成性
ポリマーを、乾燥して透明な連続フィルムを与えないも
のとして規定する。成分Bの平均粒径は、10〜500
nm、好ましくは10〜200nmである。
【0021】フィルム形成性ポリマーバインダー(A)
は、50℃より高いガラス転移温度及び60〜260、
好ましくは、60〜150の酸価を有するカルボン酸含
有ビニルインターポリマーを含んでなる。酸価は、通
常、滴定によって決定され、ポリマー1gを中和するの
に要するKOHのミリグラム数として定義される。イン
ターポリマーのカルボン酸基は、アンモニアもしくはア
ミンと反応してpH7〜10のコーティング組成物を生
じる。このポリマーのガラス転移温度は、そのカルボン
酸基とアンモニアもしくはアミンとの中和化の前に測定
する。好ましくは、このビニルポリマーは70℃より高
いガラス転移温度を有する。このポリマーのガラス転移
温度が低いと、塗布層は、高温、例えば、寸法安定性を
改善するためにフィルムベースアニール(anneal)する
ときに、ブロッキング及びフェロタイピング性が劣る場
合がある。このポリマーの酸価が60未満であると、得
られる塗膜は透明フィルムを形成しない。ポリマーの酸
価が260を超える場合は、得られる水性塗膜は高粘性
であり、耐水性が劣った乾燥した層を与える。ここに記
載するフィルム形成性ポリマーバインダーは、pH7〜
10のフィルム形成性ポリマー3重量%を含んでなる水
性コーティング配合物を、ウェット被覆量10cc/m
2 で透明支持体材料シート上に塗布し、75℃で2分間
乾燥すると、透明な連続フィルムを与える。
【0022】本発明の成分Aに有用なビニルポリマーに
は、カルボン酸基を有する一種以上のエチレン系不飽和
モノマーと、他のエチレン系不飽和モノマー、例えば、
アクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキルエステル類
(例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、ヘキシルアクリレート、n−オクチル
アクリレート、ラウリルメタクリレート、2−エチルヘ
キシルメタクリレート、ノニルアクリレート、ベンジル
メタクリレート)、同様の酸類のヒドロキシアルキルエ
ステル類(例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、及び2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート)、同様の酸類のニト
リル及びアミド類(例えば、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、及びメタクリルアミド)、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、並
びに芳香族ビニル化合物(例えば、スチレン、t−ブチ
ルスチレン、及びビニルトルエン)、マレイン酸ジアル
キル、イタコン酸ジアルキル、メチレンマロン酸ジアル
キル、イソプレン、並びにブタジエン、との共重合によ
って得られるものが含まれる。
【0023】適合する、カルボン酸基を含有するエチレ
ン系不飽和モノマー類には、アクリル酸、メタクリル
酸、エタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸
のようなアクリルモノマー類、イタコン酸モノメチル、
イタコン酸モノエチル、及びイタコン酸モノブチルを含
むイタコン酸モノアルキル、マレイン酸モノメチル、マ
レイン酸モノエチル、及びマレイン酸モノブチルを含む
マレイン酸モノアルキル、シトラコン酸、並びにスチレ
ンカルボン酸が含まれる。
【0024】アクリル酸もしくはメタクリル酸のC2
8 ヒドロキシアルキルエステルのようなヒドロキシル
含有モノマーを用いて重合を実施すると、ヒドロキシル
基と同様にカルボキシル基も含有するビニルポリマーが
得られる。本発明に従う成分Aに有用なビニルポリマー
類を、通常の溶液重合法、バルク重合法、乳化重合法、
懸濁重合法、もしくは分散重合法によって調製すること
ができる。重合プロセスは、一般的に遊離基開始剤を用
いて開始される。いずれの種類の遊離基も用いることが
できる。好ましい開始剤には、過硫酸塩類(例えば、過
硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等)、過酸化物(例
えば、過酸化水素、過酸化ベンゾイル、クメンヒドロペ
ルオキシド、t−ブチルペルオキシド等)、アゾ化合物
(例えば、アゾビスシアノバレリアン酸、アゾイソブチ
ロニトリル等)、及びレドックス開始剤(過酸化水素−
鉄(II)塩、過硫酸カリウム−硫酸水素ナトリウム、
等)が含まれる。通常の連鎖移動剤もしくは当該技術分
野で知られているそれらの混合物、例えば、アルキルメ
ルカプタン類を用いて、ポリマー分子量をコントロール
することができる。
【0025】溶液重合を用いる場合、適合する溶媒例に
は、ケトン類(例えば、メチルエチルケトン、メチルブ
チルケトン)、エステル類(例えば、酢酸エチル、酢酸
ブチル)、エーテル類(例えば、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル)、及びアルコール類(例えば、2−
プロパノール、1−ブタノール)が含まれる。生じたビ
ニルポリマーを、アミンもしくはアンモニアで中和して
水に再分散することができる。その後、加熱もしくは蒸
留によって有機溶剤を除去する。これに関しては、溶液
重合時の反応媒体として用いるには水と適合可能な有機
溶剤が好ましい。本発明の実施に用いられるアミン類の
適合例には、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソ
プロピルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、及びモルホリンが含まれる。
【0026】本発明の成分Aに有用なビニルポリマーの
好ましい調製方法は、エチレン系不飽和モノマー類を、
水溶性開始剤及び界面活性剤と一緒に混合する乳化重合
プロセスによる方法である。乳化重合プロセスは当該技
術分野では周知である(例えば、Padget, J. C. のJour
nal of Coating Technology, 66 巻, No. 839, 89-105,
1994 ;El-Aasser, M. S. and Fitch, R. M. 編、Futu
re Directions in Polymer Colloids, NATO ASI Serie
s, No 138, Martinus Nijhoff Publishers, 1987 ;Ars
hady, R. Colloid & Polymer Science, 1992, No 270,
717-732頁;Odian, G. Principles of Polymerization,
第2 版, Wiley (1981);並びにSorenson, W. P. 及びC
ampbell, T. W. Preparation Method of Polymer Chemi
stry,第2版、Wiley (1968)を参照されたい)。
【0027】重合プロセスは、遊離基開始剤を用いて開
始される。いずれの種類の遊離基開始剤も用いることが
できる。好ましい遊離基開始剤には、上述のものが含ま
れる。使用できる界面活性剤には、例えば、硫酸塩、ス
ルホン酸塩、カチオン性化合物、両性化合物、もしくは
ポリマー保護コロイドが含まれる。具体例は、「McCUTC
HEON'S Volume 1: Emulsifierss & Detergents, 1995,
North American Edition」に記載されているものであ
る。
【0028】架橋コモノマーを乳化重合に用いて、乳化
ポリマーを少し架橋してもよい。架橋するモノマーのレ
ベルをポリマーフィルム形成特性に悪影響を与えない程
度の低レベルに維持することが好ましい。好ましい架橋
コモノマーは、不飽和一価アルコールと不飽和モノカル
ボン酸とのエステル類(例えば、アリルメタクリレー
ト、アリルアクリレート、ブテニルアクリレート、ウン
デセニルアクリレート、ウンデセニルメタクリレート、
ビニルアクリレート、及びビニルメタクリレート)、ジ
エン類(例えば、ブタジエン及びイソプレン)、飽和グ
リコール類もしくはジオール類と不飽和モノカルボン酸
とのエステル類(例えば、エチレングリコールジアクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエ
チレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジ
オールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメ
タクリレート、及び多官能性芳香族化合物(例えば、ジ
ビニルベンゼン)を含む、重合反応に関連する多官能性
を有するモノマー類である。
【0029】本発明に従うコーティング組成物は、カル
ボン酸基もしくはヒドロキシル基との反応に適した架橋
剤、例えば、エポキシ化合物、多官能性アジリジン類、
メトキシアルキルメラミン類、トリアジン類、ポリイソ
シアネート類、カルボジイミド類等を含んでもよい。リ
サーチディスクロージャー、No. 308119、1989年12月発
行、1008-1009 頁に記載されているような当該技術分野
で周知の艶消し粒子も、本発明のコーティング組成物に
用いることができる。ポリマー艶消し粒子を用いる場
合、それらは、コートされた層に対する艶消し粒子の接
着をより改善するために、分子間架橋もしくは架橋剤と
の反応により、バインダーポリマーと共有結合を作るこ
とができる反応性官能基を含有することができる。適切
な反応性官能基には、ヒドロキシル、カルボキシル、カ
ルボジイミド、エポキシド、アジリジン、ビニルスルホ
ン、スルフィン酸、活性メチレン、アミノ、アミド、ア
リル、等が含まれる。
【0030】また、本発明のコーティング組成物は、滑
剤もしくは滑剤組合せを含んで本発明に従う画像形成要
素のすべり摩擦を減らすことができる。典型的な滑剤に
は: (1)例えば、米国特許第3,489,567号、同
3,080,317号、同3,042,522号、同
4,004,927号、及び同4,047,958号並
びに英国特許第955,061号及び同1,143,1
18号明細書に開示されているシリコーン系材料;
【0031】(2)米国特許第2,454,043号、
同2,732,305号、同2,976,148号、同
3,206,311号、同3,933,516号、同
2,588,765号、同3,121,060号、同
3,502,473号、同3,042,222号及び同
4,427,964号、英国特許第1,263,722
号、同1,198,387号、同1,430,997
号、同1,466,304号、同1,320,757
号、同1,320,565号、及び同1,320,75
6号、並びにドイツ国特許第1,284,295及び同
1,284,294号明細書に開示されている高級脂肪
酸及びそれらの誘導体、高級アルコール及びそれらの誘
導体、高級脂肪酸の金属塩類、高級脂肪酸エステル類、
高級脂肪酸アミド類、高級脂肪酸の多価アルコールエス
テル類等;
【0032】(3)液体パラフィン、並びに例えば、カ
ルナウバワックス、天然及び合成ワックス、石油蝋、ミ
ネラルワックス等のパラフィンもしくはワックス状物
質; (4)ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロ
クロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフル
オロクロロエチレン−コ−ビニルクロリド、パーフルオ
ロアルキル側鎖基をもつポリメタアクリレートもしくは
ポリメタアクリルアミド類等を包含するパーフルオロ−
もしくはフルオロ−又はフルオロクロロ含有物質が含ま
れる。本発明に有用な滑剤はリサーチディスクロージャ
ー、No.308119、1989年12月発行、1006頁にさらに詳し
く記載されている。
【0033】特定の層の作用に従って、当該コーティン
グ組成物に、界面活性剤、乳化剤、塗布助剤、艶消し粒
子、流動改良剤、架橋剤、無機フィラー(例えば、導電
性金属酸化物粒子、不導電性金属酸化物粒子)、顔料、
磁性粒子、及び殺生剤等を含む他の追加の化合物を加え
ることができる。コーティング組成物は、少量の有機溶
剤を含んでもよいが、有機溶剤の濃度はコーティング組
成物の総量の1重量%未満であるのが好ましい。
【0034】本発明のコーティング組成物を、多くの周
知の技法、例えば、ディップコーティング、ロッドコー
ティング、ブレードコーティング、エアナイフコーティ
ング、グラビアコーティング、及びリバースロールコー
ティング、押出コーティング、スライドコーティング、
カーテンコーティング等のいずれにも適用することがで
きる。コーティング後、この層を、通常、簡単な蒸発作
用(対流加熱等の公知の技法によって促進してもよい)
によって乾燥する。公知のコーティング及び乾燥方法
は、リサーチディスクロージャー、No. 308119、1989年
12月発行、1007-1008 頁に記載されている。
【0035】特に好ましい態様では、本発明の画像形成
要素は写真要素、例えば、写真フィルム、写真ペーパー
もしくは写真ガラス板であり、その画像形成層は輻射線
感受性ハロゲン化銀乳剤層である。そのような乳剤層は
一般的にフィルム形成性親水性コロイドを含んでなる。
最も一般的に用いられるものは、ゼラチンであり、本発
明の用途ではゼラチンが特に好ましい材料である。有用
なゼラチンには、アルカリ処理ゼラチン(家畜の骨もし
くは皮ゼラチン)、酸処理ゼラチン(豚皮ゼラチン)及
びゼラチン誘導体、例えば、アセチル化ゼラチン、フタ
ル化ゼラチン等が含まれる。単独もしくはゼラチンと組
み合わせて用いることができる他の親水性コロイドに
は、デキストラン、アラビアゴム、ゼイン、カゼイン、
ペクチン、コラーゲン誘導体、コロジオン、寒天、クズ
ウコン、アルブミン、等が含まれる。さらに他の有用な
親水性コロイドは、水溶性ポリビニル化合物、例えば、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルピロリドン等である。
【0036】本発明の写真要素は、感光性ハロゲン化銀
乳剤をのせた支持体を有する簡単な黒白要素もしくは単
色要素となることができ、また、多層及び/もしくは多
色要素となることができる。本発明のカラー写真要素
は、典型的に、スペクトルの三原色の範囲にそれぞれ感
度を有する色素画像生成ユニットを有する。各ユニット
は、スペクトルの所定の範囲に感度を有する、単一乳剤
層もしくは多層乳剤層から成ることができる。要素のこ
れらの層(画像形成層を含む)を、種々の順に配置する
ことができ、当該技術分野では良く知られている。
【0037】本発明に従う好ましい写真要素は、それと
組合わさるイエロー画像色素提供物質をもつ少なくとも
一つの青感性ハロゲン化銀乳剤層、それと組合わさるマ
ゼンタ画像色素提供物質をもつ少なくとも一つの緑感性
ハロゲン化銀乳剤層、及びそれと組合わさるシアン画像
色素提供物質をもつ少なくとも一つの赤感性ハロゲン化
銀乳剤層を含んで成る。
【0038】乳剤層に追加して、本発明の写真要素は、
写真要素に一般的な一層以上の補助層、例えば、オーバ
ーコート層、スペーサー層、フィルター層、中間層、ハ
レーション防止層、pH低下層(酸層及び中和化層とも
いう)、タイミング層、不透明反射層、不透明光吸収層
等を含むことができる。支持体は写真要素用途に適した
任意の支持体となることができる。典型的な支持体に
は、ポリマーフィルム、ペーパー(ポリマーコート紙を
含む)、ガラス等である。本発明の支持体及び写真要素
の他の層に関する詳細は、リサーチディスクロージャ
ー、アイテム36544、1944年9 月に記載されている。
【0039】本発明の写真要素に用いる感光性ハロゲン
化銀乳剤には、粗い、レギュラーもしくは微細な粒子の
ハロゲン化銀結晶又はそれらの混合物が含まれ、塩化
銀、臭化銀、臭ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、塩臭
ヨウ化銀、及びそれらの混合物等のハロゲン化銀を含ん
でなることができる。乳剤は、例えば、平板状粒子感光
性ハロゲン化銀乳剤となることができる。これらの乳剤
はネガ型乳剤もしくは直接陽画乳剤となることができ
る。これらは、ハロゲン化銀粒子の主として表面、もし
くはハロゲン化銀粒子の内部に潜像を形成することがで
きる。これらを、通常の実施に従って化学及び分光増感
することができる。これらの乳剤は一般的にはゼラチン
乳剤であるが、通常の実施に従って他の親水性コロイド
を用いることもできる。ハロゲン化銀乳剤に関する詳細
は、リサーチディスクロージャー、アイテム36544 、19
44年9 月、及びそこに引用された文献に含まれている。
【0040】本発明に用いる写真用ハロゲン化銀乳剤
は、写真技術の分野で一般的な他の添加物を有すること
ができる。有用な添加物は、例えば、リサーチディスク
ロージャー、アイテム36544 、1944年9 月、に記載され
ている。有用な添加物には、分光増感色素、減感剤、カ
ブリ防止剤、マスキングカプラー、DIRカプラー、D
IR化合物、汚染防止剤、画像色素安定化剤、フィルタ
ー色素及びUV吸収剤等の吸収性材料、光散乱物質、塗
布助剤、可塑剤及び滑剤等が含まれる。
【0041】写真要素に用いる色素画像提供物質によっ
ては、それをハロゲン化銀乳剤層に組み込むか、もしく
はその乳剤層と組合わさる別の層に組み入れることがで
きる。色素画像提供物質は、当該技術分野で公知のいく
つかのもの、例えば、色素生成カプラー、漂白可能色
素、色素現像薬及びレドックス色素放出剤となることが
でき、用いられる具体的なものは、写真要素の性質及び
所望する画像のタイプに依存する。
【0042】別々の溶液で処理するように設計された通
常のカラー材料に関して用いられる色素画像提供物質
は、好ましくは色素生成カプラー、即ち、被酸化現像主
薬と結合して色素を生成する化合物である。シアン色素
画像を生成する好ましいカプラーは、フェノール類及び
ナフトール類である。マゼンタ色素画像を生成する好ま
しいカプラーは、ピラゾロン類及びピラゾロトリアゾー
ル類である。イエロー色素画像を生成する好ましいカプ
ラーは、ベンゾイルアセトアニリド類及びピバリルアセ
トアニリド類である。
【0043】本発明を以下の例を参照して詳細に記載す
るが、本発明のこれらの例に減退されるべきでない。こ
れらの例は本発明の水性コーティング組成物の利点を実
証し、本発明のコーティング組成物が、写真支持体製造
プロセスにおいて典型的に用いられる乾燥条件下で、優
れたフィルム形成性を有することを特に示す。塗布され
た層は、優れた透明性並びにスクラッチ、摩耗、ブロッ
キング及びフェロタイピングに対する耐性を含む優れた
物性を示す。
【0044】
【実施例】カルボン酸含有ビニルポリマーの調製及びそのフィルム
形成特性 先ず、カルボン酸含有コポリマーラテックスを形成し、
そしてこのラテックスをコーティング組成物に用いられ
る他の成分と一緒に混合することによって、各例の塗膜
に用いる水性コーティング組成物を調製する。
【0045】次に、ポリメチルメタクリレート−コ−メ
タクリル酸ラテックスからの水性コーティング組成物の
調製例を示す。他のカルボン酸含有ビニルポリマーも同
様に調製できることが理解されよう。脱イオン水101
2g及びTriton 770界面活性剤(Rohm & Haas Co. )3
gを入れた攪拌している反応器を80℃に加熱し、N2
で1時間パージする。
【0046】過硫酸カリウム1gの添加後、Triton 770
界面活性剤2.7g、脱イオン水267g、メチルメタ
クリレート255g、メタクリル酸45g、メチル−3
−メルカプトプロピオネート連鎖移動剤6g、及び過硫
酸カリウム0.5gを含むエマルジョンを、1時間かけ
てゆっくりと加える。反応を4時間継続させ、その後反
応器を室温まで冷却する。調製されたラテックスを超微
細フィルター(5μm分離)で濾過して、凝塊を全て除
く。そのようにして調製されたポリマー粒子は、酸価9
7.8及び重量平均分子量24,000であった。この
ラテックスはpH値2.0〜2.5である。
【0047】そのように調製したポリメチルメタクリレ
ート−コ−メタクリル酸ラテックスのpHを、20重量
%のトリエチルアミン水溶液を用いて調節する。この混
合物を一晩攪拌し、適量の水を添加すると、最終固形分
7%を与える。表Iに塗膜例で用いたカルボン酸含有ポ
リマーを示す。各ポリマーのフィルム形成特性を以下の
テストによって規定した。ポリマー3重量%を含んでな
る水性コーティング配合物を透明基板、例えば、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム支持体の薄いシート上
に、ウェット被覆量10cc/m2 で塗布し、その後7
5℃で2分間乾燥した。乾燥して透明な連続フィルムと
ならないものを非フィルム形成性ポリマーと規定し、透
明な連続フィルムとなったものをフィルム形成性ポリマ
ーと規定した。
【0048】表Iで、CTAは、ビニルポリマーを作成
するのに用いるメチル−3−メルカプトプロピオネート
もしくはドデシルメルカプタン連鎖移動剤を表し、MM
Aはメチルメタクリレート、MAAはメタクリル酸、A
Aはアクリル酸、BAはブチルアクリレート、そしてE
MAはエチルメタクリレートを表す。コーティング組成
物のpH値も表Iに示す。
【0049】表Iでは、掲げたビニルコポリマーは全て
50℃を超えるTg 値を有する。結果が示すように、そ
のような高Tg ポリマーは、一般的に、非フィルム形成
性ポリマーである。しかし、50℃より高いTg 値を有
するポリマーが、60を超える酸価及び7〜10のpH
を有すると、容易に透明フィルムを形成する。
【0050】
【表1】
【0051】例1〜12及び比較例サンプルA〜G 7重量%の総固形分を含んでなる水性コーティング組成
物を調製し、そしてアクリロニトリル、塩化ビニリデ
ン、及びアクリル酸の三元ポリマーラテックスで下引き
されているポリエチレンテレフタレートフィルム支持体
に塗布する。コーティング組成物は、フィルム形成性ポ
リマー粒子に対して種々の割合で非フィルム形成性ポリ
マー粒子を有し、多官能性アジリジン(CX100 、Zeneca
Resins Inc.製)架橋剤を総固形分の10〜20重量%
で加え、Triton X-100界面活性剤(Rohm & Hass )を総
固形分の0.06%で加えた。表IIの結果は、本発明
の、カルボン酸含有ビニルポリマーを含むフィルム形成
性バインダー及び非フィルム形成性のポリマー粒子を含
むコーティング組成物であって、前記フィルム形成性バ
インダーポリマーが、50℃より高いガラス転移温度及
び60〜260の酸価を有し、そして前記フィルム形成
性バインダーポリマーのカルボン酸基がアンモニアもし
くはアミンと反応して7〜10の組成物pHを与える、
本発明のコーティング組成物だけが高い透明フィルムを
与えたことを明らかに示している。
【0052】
【表2】
【0053】例13〜21及び比較例サンプルH 次の例は本発明のコーティング組成物を用いて得られる
優れた物性を実証する。前述したように下引きしたポリ
エステルフィルム支持体を、銀ドープされた五酸化バナ
ジウム0.025重量%、メチルアクリレート、塩化ビ
ニリデン及びイタコン酸からなる三元ポリマーラテック
ス0.075%を含んでなる水性帯電防止配合物を用い
て塗布し、100℃で乾燥して、乾量8mg/m2 の帯
電防止層を生成した。7重量%の総固形分を含み、多官
能性アジリジン(CX100 )架橋剤を総固形分の10〜2
0重量%で加え、Triton X-100界面活性剤を総固形分の
0.06%加えた本発明の水性コーティング組成物を、
前記帯電防止層上に塗布し、100℃で2分間乾燥する
と、乾量1000mg/m2 のオーバーコート層が得ら
れた。
【0054】各サンプルのテーバー磨耗(前述のASTM D
1044の手順に従って測定)を測定した。五酸化バナジウ
ム層の帯電防止性は不浸透性バリアで保護されなければ
フィルム処理後に破壊されることが分かっている(米国
特許第5,006,451号及び同5,221,598
号明細書に記載されている)。このようにして、例コー
ティングの浸透性を、通常のフィルム現像及び定着溶液
で処理した後のサンプルの帯電防止性(内部抵抗で規
定)を測定することによって評価できた。米国特許第
4,269,929号明細書に記載されるように、サン
プルを、38℃で60秒間、現像液及び定着液にそれぞ
れ浸漬し、その後蒸留水でリンスした。処理したサンプ
ルの相対湿度20%での内部抵抗を、R. A. Elder の
「ResistivityMeasurements on Buried Conductive Lay
ers」、EOS/ESD Symposium Proceedings 、1990年9
月、251-254 頁に記載する塩橋法で測定する。塗膜の説
明及び得られた結果を表IIIに報告する
【0055】
【表3】
【0056】表IIIの結果は、本発明の塗膜が優れた
テーバー摩耗耐性を有し、下にある帯電防止層をフィル
ム処理溶液の攻撃から保護することを示す。一方比較サ
ンプルHは、その劣った物性、そして透明性が無いため
に耐摩耗性のテストすらできなかった曇った塗膜を与え
た。さらに、このサンプルは、不浸透性の、ボイドの無
い塗膜を形成しなかったので、フィルム処理後の帯電防
止特性の低下を防止できなかった。
【0057】米国特許第5,366,855号及び同
5,477,832号明細書には、画像形成要素の、フ
ィルム形成性コロイド状ポリマー粒子及び非フィルム形
成性コロイド状ポリマー粒子を含んでなる融合層が記載
されている。これらの層を水性媒体から塗布され、高ガ
ラス転移温度と低ガラス転移温度の両方のポリマー粒子
を有する。典型的に、フィルム形成性コロイド状ポリマ
ー粒子は、低Tg ポリマーからなり、塗布された層中2
0〜70重量%で存在する。これらの低Tg 粒子を含ま
せると、コーティング組成物が融合助剤無しに透明フィ
ルムを形成することができる。しかし、この低Tg ポリ
マーは、これらの層の高温特性、例えば、ブロッキング
及びフェロタイピングに耐える層の能力に影響を与え
る。
【0058】米国特許第5,366,855号及び同
5,477,832号明細書に記載されるコーティング
組成物を、調製し、上記の五酸化バナジウム含有帯電防
止層上に塗布する。この塗膜を100℃で乾燥すると、
ドライ被覆量1000mg/m 2 の保護オーバーコート
層を与える。比較サンプルIは、非フィルム形成性ポリ
マーP−1を70重量%及びフィルム形成性ポリウレタ
ン分散体(Neorez R960,Zeneca Resins Inc. 製)を3
0重量%含んでなる。比較サンプルJは、非フィルム形
成性ポリマーP−1を50重量%及びフィルム形成性ポ
リウレタン分散体(Neorez R960 )を50重量%含んで
なる。サンプルI及びJの保護オーバーコート層も、ア
ジリジン架橋剤を10重量%含有する。サンプルI及び
Jのブロッキング耐性を、70、100、及び120℃
で、例15、19及び21の塗膜の耐性と比較する。各
フィルムの10cm×10cmサンプルを二つフェース
ツーフェース(即ち、保護オーバーコート面と保護オー
バーコート面)で、カーバー(Carver)プレスに所望す
る温度で入れ、96600kPa(14000psi)
の圧力を2分間かけることによって、ブロッキング耐性
を測定する。そしてこれらのサンプルをプレスから取り
出し、室温まで冷却し、分離する際、サンプルが互いに
くっつく程度を、0〜5の等級を付ける。数字が大きく
なるにつれて、スティッキングもしくはブロッキング耐
性がますます劣っていること意味し、0は、スティッキ
ングが無いこと、そして5は、分離できなかったことを
示す。ブロッキング耐性の結果を表IVに報告する。
【0059】
【表4】
【0060】結果は、従来技術に比較して本発明のコー
ティング組成物の場合に、優れたブロッキング耐性(と
りわけ高温で)が得られることを明らかに示している。
本発明の他の好ましい態様を請求項との関連において、
次ぎに記載する。 (態様1)前記フィルム形成性バインダーが、前記フィ
ルム形成性バインダー及び前記非フィルム形成性ポリマ
ー粒子の両方の20〜95重量%からなる請求項1に記
載の画像形成要素。
【0061】(態様2)前記カルボン酸含有ポリマーも
しくはコポリマーが、カルボン酸基を有する一種以上の
エチレン系不飽和モノマーと、他のエチレン系不飽和モ
ノマーとの共重合によって得られる請求項1に記載の画
像形成要素。 (態様3)前記カルボン酸基を有するエチレン系不飽和
モノマーが、アクリルモノマー、イタコン酸モノアルキ
ル、マレイン酸モノアルキル、シトラコン酸、及びスチ
レンカルボン酸をからなる群より選ばれる態様2に記載
の画像形成要素。
【0062】(態様4)前記他のエチレン系不飽和モノ
マーが、アクリル酸のアルキルエステル類、メタクリル
酸のアルキルエステル類、アクリル酸のヒドロキシアル
キルエステル類、メタクリル酸のヒドロキシアルキルエ
ステル類、アクリル酸のニトリル類、メタクリル酸のニ
トリル類、アクリル酸のアミド類、メタクリル酸のアミ
ド類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、塩化ビニリデ
ン、塩化ビニル、芳香族ビニル化合物、マレイン酸ジア
ルキル、イタコン酸ジアルキル、メチレンマロン酸ジア
ルキル、イソプレン、及びブタジエンからなる群より選
ばれる態様2に記載の画像形成要素。
【0063】(態様5)前記非フィルム形成性ポリマー
粒子が、エチレン系不飽和モノマーから調製される付加
タイプポリマーもしくはインターポリマーの粒子であ
り、且つヒドロキシル、カルボキシル、カルボジイミ
ド、エポキシド、アジリジン、ビニルスルホン、スルフ
ィン酸、活性メチレン、アミノ、アミド、及びアリルか
らなる群より選ばれる官能基を含む請求項1に記載の画
像形成要素。
【0064】(態様6)前記少なくとも一つの層が五酸
化バナジウムを含んでなる帯電防止層の上に位置する障
壁層である請求項1に記載の画像形成要素。 (態様7)さらに架橋剤を含んでなる請求項1に記載の
画像形成要素。 (態様8)さらに滑剤を含んでなる請求項1に記載の画
像形成要素。 (態様9)さらに艶消し粒子を含んでなる請求項1に記
載の画像形成要素。
【0065】(態様10)前記少なくとも一つの層が、
最外層からなる請求項1に記載の画像形成要素。 (態様11)前記酸価が、60〜150である請求項1
に記載の画像形成要素。 (態様12)前記水性コーティング組成物が、導電性材
料を含んでなる請求項1に記載の画像形成要素。
【0066】(態様13)前記水性コーティング組成物
が、磁気記録材料を含んでなる請求項1に記載の画像形
成要素。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)フィルム形成性バインダー及び
    (B)非フィルム形成性ポリマー粒子をその中に分散し
    て含む水性コーティング組成物から形成される少なくと
    も一つの層をその上に有する支持体を含んでなる画像形
    成要素であって、 前記フィルム形成性バインダーが、50℃より高いガラ
    ス転移温度及び60〜260の酸価を有するカルボン酸
    含有ビニルポリマーもしくはコポリマーを含んでなり、 前記カルボン酸含有ポリマーもしくはコポリマーを、ア
    ンモニアもしくはアミンと反応させ、その結果前記水性
    コーティング組成物がpH7〜10を有する画像形成要
    素。
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