JPH10170110A - ダイナミック型製氷装置 - Google Patents

ダイナミック型製氷装置

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JPH10170110A
JPH10170110A JP32277796A JP32277796A JPH10170110A JP H10170110 A JPH10170110 A JP H10170110A JP 32277796 A JP32277796 A JP 32277796A JP 32277796 A JP32277796 A JP 32277796A JP H10170110 A JPH10170110 A JP H10170110A
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JP
Japan
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air
heat storage
storage tank
water
pressure
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Application number
JP32277796A
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English (en)
Inventor
Seiji Inoue
誠司 井上
Hitoshi Iijima
等 飯島
Fumio Matsuoka
文雄 松岡
Masami Imanishi
正美 今西
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続的に製氷することができ、かつ、氷水搬
送に適したシャーベット状の氷水を得ることができる安
価で簡単かつ信頼性の高いダイナミック型製氷装置を得
ること。 【解決手段】 蓄熱槽1と、蓄熱槽1内に設けられて水
2に空気を吹き込む空気吹き込みノズル4と、空気を水
2の圧力よりも高圧にするエアポンプ9と、エアポンプ
9で高圧になった空気を冷却する空気冷却器11とを備
え、エアポンプ9によって高圧にされたのち空気冷却器
11によって冷却された空気を、空気吹き込みノズル4
から蓄熱槽1内の水2に吹き込んで断熱膨脹させ、蓄熱
槽1内の水2と熱交換させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水からシャーベッ
ト(スラリー)状の氷水を生成するダイナミック型製氷
装置に係り、より詳しくは、高圧低温の空気を蓄熱槽内
の水に吹き込んで、この水を断熱膨脹させることにより
低温を得て氷を生成するようにしたダイナミック型製氷
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば特開平3ー113253
号公報に開示された従来の製氷装置の一例を示す模式図
である。図に示すように、氷水槽20内の圧力は気抜き
弁21によって常に大気圧に保持されており、また、氷
水槽20の上部の空気は冷空気用ブロワ22によって循
環するようになっている。上記のような製氷装置におい
て、氷水槽20の上部の空気は、冷空気バッファ用の空
気タンク23を通って冷空気用冷却機24に送られ、こ
こで圧縮機25、凝縮器26、膨脹弁27により低温の
冷媒によって冷却されて0℃以下の空気にされる。この
空気はさらに氷水槽20の底部の冷空気吹き込みノズル
28に送られ、ここで氷水槽20内に気泡状態で噴出さ
れ、水と熱交換して氷を析出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成した
製氷装置においては、(1)、氷水槽20の底部に冷空
気吹き込みノズル28を取付けなければならず、このた
めのコストがかかる、(2)、氷水槽20に吹き込む冷
空気の温度を0℃以下にしなければならないので、冷空
気吹き込みノズル28が凍結してしまう、(3)、冷空
気用冷却器24で着霜するので、安定に製氷できない、
(4)、製氷終了時に、冷空気吹き込みノズル28から
水が冷空気用ブロア22に逆流してしまう、(5)、冷
空気用ブロア22から冷空気吹き込みノズル28にかけ
ての空気流路内で水が凍結するので信頼性が低下する、
等の問題があった。
【0004】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、連続的に製氷することができ、か
つ、氷水搬送に適したシャーベット状の氷水を得ること
ができる安価で簡単かつ信頼性の高いダイナミック型製
氷装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるダイナミ
ック型製氷装置は、次のように構成したものである。 (1) 充水した蓄熱槽と、蓄熱槽内に設けられて水に
空気を吹き込むノズルと、空気を水の圧力よりも高圧に
するエアポンプと、エアポンプで高圧になった空気を0
℃にきわめて近いが0℃以下ではない温度にまで冷却す
る冷却器とを備え、エアポンプによって高圧にされたの
ち冷却器によって0℃にきわめて近いが0℃以下ではな
い温度にされた空気をノズルから蓄熱槽内の水に吹き込
んで断熱膨脹させ、蓄熱槽内の水と熱交換させてシャー
ベット状の氷水を生成するようにしたものである。
【0006】(2) 上記(1)のダイナミック型製氷
装置において、エアポンプで高圧にされる空気に、断熱
膨脹させて水と熱交換させたあとの大気圧の空気を用い
たものである。 (3) 上記(1)のダイナミック型製氷装置におい
て、エアポンプで高圧にされる空気に、外部から導入し
た外気を用いたものである。
【0007】(4) 上記(1)のダイナミック型製氷
装置において、蓄熱槽を圧力容器によって形成し、エア
ポンプで高圧にされる空気に、圧力容器内の大気圧以上
の圧力を有する空気を用いたものである。 (5) 上記(1)のダイナミック型製氷装置におい
て、蓄熱槽を圧力容器によって形成し、エアポンプで高
圧にされる空気に、圧力容器内の大気圧以下の圧力を有
する空気を用いたものである。
【0008】(6) 上記(1),(2),(3),
(4),(5)のダイナミック型製氷装置において、ノ
ズルを蓄熱槽内の底部近傍に設け、ノズル内の空気を下
方から上方に向けて蓄熱槽内の水に吹き込むようにした
ものである。 (7) 上記(1),(2),(3),(4),(5)
のダイナミック型製氷装置において、ノズルを蓄熱槽内
の上部近傍に設け、ノズル内の空気を上方から下方に向
けて蓄熱槽内の水に吹き込むようにしたものである。
【0009】(8) 上記(1),(2),(3),
(4),(5)のダイナミック型製氷装置において、ノ
ズルを蓄熱槽内の中央部近傍に設け、ノズル内の空気を
ほぼ水平方向に向けて蓄熱槽内の水に吹き込むようにし
たものである。 (9) 上記(1),(2),(3),(4),
(5),(6),(7),(8)のダイナミック型製氷
装置において、ノズルの噴射孔の近傍に逆止弁を設けて
水の逆流を防止したものである。
【0010】(10) 上記(1),(2),(3),
(4),(5),(6),(7),(8)のダイナミッ
ク型製氷装置において、冷却機の出口側近傍の空気流路
上に逆止弁を設けて水の逆流を防止したものである。
【0011】(11) 上記(1),(2),(3),
(4),(5),(6),(7),(8),(9),
(10)のダイナミック型製氷装置において、冷却器の
出口側近傍の空気流路上に温度センサを設けると共に温
度センサの出力信号をエアポンプに送るように構成し、
冷却器の出口温度の目標値を設定して温度センサの計測
温度が目標値を下回りそうなときはその出力信号をエア
ポンプに送ってエアポンプからの空気流量を増加させ、
温度センサの計測温度が目標値を上回りそうなときはそ
の出力信号をエアポンプに送ってエアポンプからの空気
流量を減少させるようにしたものである。
【0012】(12) 上記(1),(2),(3),
(4),(5),(6),(7),(8),(9),
(10)のダイナミック型製氷装置において、冷却器の
出口側近傍の空気流路上に温度センサを設けると共に温
度センサの出力信号を熱源機に送るように構成し、冷却
器の出口温度の目標値を設定して温度センサの計測温度
が目標値を下回りそうなときはその出力信号を熱源機に
送って熱源機の冷却能力を低下させ、温度センサの計測
温度が目標値を上回りそうなときはその出力信号を熱源
機に送って熱源機の冷却能力を上げるようにしたもので
ある。
【0013】上記(1),(2),(3),(4),
(5),(6),(7),(8),(9),(10),
(11),(12)の蓄熱槽内の蓄熱材として、水に代
えて、エチレングリコールやプロピレングリコール等の
水溶液、又は潜熱蓄熱材を用いた。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 図1は本発明の実施の形態1の模式図である。1は蓄熱
材である水(例えば、真水、水溶液等)2を充水した蓄
熱槽であり、3は熱交換し終った第1の空気(大気圧で
約0℃の空気)である。4は蓄熱槽1内の底部近傍にお
いてほぼ水平に設けた空気吹き込みノズルで、中空形状
をなし、その一端は閉じられ他端は開口されて空気冷却
器(後述)に接続され、上面には複数の噴射孔5が設け
られて第3の空気(高圧で低温の空気、高圧とは例えば
5気圧程度の圧力であり、低温とは例えば0℃にきわめ
て近いが0℃以下ではない温度)6を蓄熱槽1内の水2
に吹き込むようになっている。
【0015】7は断熱膨脹空気(ほぼ大気圧で0℃以下
の温度の空気、0℃以下の温度とは例えば−50℃〜−
100℃の温度)で、空気吹き込みノズル4内の第3の
空気6が噴射孔5から水2内に吹き込まれて断熱膨脹し
たもので、この断熱膨脹空気7を蓄熱槽1内の水2と直
接接触させて熱交換し、シャーベット状(スラリー状)
の氷8を生成する。
【0016】9は空気吹き込みノズル4の水側圧力より
も高い圧力を発生するエアポンプ(又はブロア)で、第
1の空気3により第2の空気(高圧で高温の空気、高圧
とは例えば5気圧程度の圧力)10を生成する。11は
第2の空気10により第3の空気6を生成する空気冷却
器、12は空気冷却器11に接続され第2の空気10を
冷却するための熱源機である。
【0017】13,14,15はそれぞれ第1、第2、
第3の配管で、第1の配管13はその一端を蓄熱槽1の
上部空間部に開口し、他端がエアポンプ9に接続されて
おり、第2の配管14はその一端をエアポンプ9に接続
し、他端が空気冷却器11に接続されている。また、第
3の配管15はその一端を空気冷却器11に接続し、他
端が空気吹き込みノズル4に接続されている。
【0018】上記のように構成したダイナミック型製氷
装置のエアポンプ9を選定するにあたっては、図2を参
考にする。図2は、空気吹き込みノズル4から噴出して
断熱膨脹した後に得られる断熱膨脹空気7の空気温度
(℃)と、空気の加圧圧力(気圧)及び流量(m3 /m
in)との関係を示す線図で、熱源機12の能力が約
8.7kwである場合を示している。図に示すように、
断熱膨脹後の空気温度を低くしようとすれば、圧縮すべ
き空気の流量は減るが、エアポンプ9が到達すべき圧力
が上昇する。
【0019】一方、ダイナミック型製氷装置の空気吹き
込みノズル4の噴射孔5の総開口面積を選定するにあた
っては、図3を参考にする。図3は、断熱膨脹後の断熱
膨脹空気7の空気温度(℃)と、空気吹き込みノズル4
の噴射孔5の総開口面積(mm2 )との関係を示す線図
で、図2で示した場合と同様に、熱源機12の能力が約
8.7kwである場合を示している。
【0020】図2、図3からわかるように、空気吹き込
みノズル4によって噴出された断熱膨脹空気7の空気温
度を低くしようとすれば、必要な空気の流量が減るの
で、空気吹き込みノズル4の噴射孔5の総開口面積も少
なくてよいことになる。しかし、空気吹き込みノズル4
で断熱膨脹後に得られる断熱膨脹空気7の空気温度をあ
る温度以下にしようとすると、図3からわかるように、
空気吹き込みノズル4を通過後の空気流速が音速にな
る。また、たとえ空気流速が音速以下であっても、空気
吹き込みノズル4による騒音、振動等に対する対策、あ
るいは、蓄熱槽1内の水2が漏出しないように蓋をする
などの対策が必要になることも考えられる。
【0021】上記のように構成した実施の形態1の作用
を説明する。エアポンプ9を駆動すると、蓄熱槽1の上
部空間に存在する第1の空気3は、第1の配管13を通
ってエアポンプ9内に引き込まれる。ここで、空気吹き
込みノズル4の水2側の圧力よりも高圧状態(例えば5
気圧程度)でかつ高温状態にされて第2の空気10とな
り、第2の配管14に送り出される。
【0022】そして、第2の空気10は、第2の配管1
4を通って空気冷却器11に至り、熱源機12が発生す
る冷熱によって、0℃にきわめて近いが0℃以下ではな
い温度にまで冷却されて第3の空気6となり、第3の配
管15に送り出される。さらに、第3の空気6は、空気
吹き込みノズル4内に導入されて、その噴射孔5から蓄
熱槽1内の水2内に噴出される。
【0023】この際、0℃にきわめて近いが0℃以下で
はない第3の空気6は、空気吹き込みノズル4の噴射孔
5から噴出後に断熱膨脹し、ほぼ大気圧で0℃以下(例
えば−50℃〜−100℃)の断熱膨脹空気7となり、
蓄熱槽1内の水2と直接接触して熱交換され、シャーベ
ット状の氷8を生成する。その後、大気圧で約0℃の第
1の空気3となって、蓄熱槽1の上部空間部に集めら
れ、再度、エアポンプ9によって第1の配管13を通っ
てエアポンプ9内に引き込まれ、先と同じ行程を繰り返
す。
【0024】本実施の形態によれば、従来のように蓄熱
槽1の外部に空気吹き込みノズル4を取付ける必要がな
いので、空気吹き込みノズル4を加工するためのコスト
がかからない。また、蓄熱槽1に吹き込む冷空気の温度
を0℃以下にする必要がないため、空気吹き込みノズル
4が凍結することがなく空気冷却器11で着霜する恐れ
もない。さらに、構造が簡単、コンパクトで、安価であ
りかつ信頼性が高い。また、真水を用いてシャーベット
状の氷を作れるので、特に食品の冷却などに利用するこ
とができる。
【0025】実施の形態2 実施の形態1では、エアポンプ9で圧縮する空気は、蓄
熱槽1内で空気吹き込みノズル4によって断熱膨脹され
て水2と熱交換した後の大気圧で約0℃の空気(第1の
空気3)であるが、本実施の形態では、外気を導入して
この外気を直接エアポンプ9によって圧縮するようにし
たものである(図示せず)。ただし、通常、外気は、蓄
熱槽1内で熱交換し終わった第1の空気3よりも高温で
あるので、空気冷却器11と熱源機12の能力を大きめ
にする必要がある。本実施の形態によれば、実施の形態
1で示した効果とほぼ同様の効果が得られる。
【0026】実施の形態3 実施の形態1では、第1の空気3は、蓄熱槽1内で空気
吹き込みノズル4によって断熱膨脹されて水2と熱交換
した後の大気圧で約0℃の空気であるが、本実施の形態
では、蓄熱槽1を圧力容器として、第1の空気3の圧力
を大気圧以上にしたものである(図示せず)。
【0027】ただし、この場合は、大気圧以上の圧力下
にあることになるため、蓄熱槽1内の水は必ずしも0℃
で凍るわけではない。氷の融点は大気圧付近では、約
0.01℃/1000mbarと極めて緩やかではある
が変化するので、可能な範囲で空気冷却器11の出口温
度を変更してもよい。本実施の形態によれば、実施の形
態1で示した効果とほぼ同様の効果が得られる。
【0028】実施の形態4 実施の形態1では、第1の空気3は、蓄熱槽1内で空気
吹き込みノズル4によって断熱膨脹されて水2と熱交換
した後の大気圧で約0℃の空気であるが、本実施の形態
では、蓄熱槽1を圧力容器として、第1の空気3の圧力
を大気圧以下にしたものである(図示せず)。
【0029】ただし、この場合は、大気圧以下の圧力下
にあることになるため、蓄熱槽1内の水は必ずしも0℃
で凍るわけではない。氷の融点は大気圧付近では、約
0.01℃/1000mbarと極めて緩やかではある
が変化するので、可能な範囲で空気冷却器11の出口温
度を変更してもよい。本実施の形態によれば、実施の形
態1で示した効果とほぼ同様の効果が得られる。
【0030】実施の形態5 実施の形態1では、空気吹き込みノズル4を蓄熱槽1内
の底部近傍に設けて、第3の空気6を蓄熱槽1内の水2
の下方から上方に向けて吹き込むようにしたが、本実施
の形態では、空気吹き込みノズル4を蓄熱槽1内の上部
近傍に設けると共に噴射孔5を下方に向けて設け、第3
の空気6を蓄熱槽1内の水2の上方から下方に向けて吹
き込むようにしたものである(図示せず)。本実施の形
態によれば、実施の形態1で示した効果とほぼ同様の効
果が得られる。
【0031】実施の形態6 実施の形態1では、空気吹き込みノズル4を蓄熱槽1内
の底部近傍においてほぼ水平に設けて、第3の空気6を
蓄熱槽1内の水2の下方から上方に向けて吹き込むよう
にしたが、本実施の形態では、空気吹き込みノズル4を
蓄熱槽1内の中央部付近において上下方向に設けると共
に噴射孔5をほぼ水平方向に向けて設け、第3の空気6
を蓄熱槽1内の水2にほぼ水平方向に向けて吹き込むよ
うにしたものである(図示せず)。本実施の形態によれ
ば、実施の形態1で示した効果とほぼ同様の効果がえら
れる。
【0032】実施の形態7 図4は本発明の実施の形態7の模式図である。実施の形
態1では、空気吹き込みノズル4に複数の噴射孔5を設
け、ここから高圧で0℃にきわめて近いが0℃以下では
ない第3の空気6を蓄熱槽1内の水2に吹き込むように
したが、本実施の形態では空気吹き込みノズル4にさら
に逆止弁の機能を付加したものである。なお、図1と同
一又は相当部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0033】16は空気吹き込みノズル4に設けた各噴
射孔5の周囲を囲むようにして外側に突設させた開口
壁、17は開口壁16内に設けられ製氷終了時に噴射孔
5から空気吹き込みノズル4内に水が逆流するのを防ぐ
逆止弁である。実施の形態7によれば、空気吹き込みノ
ズル4の各噴射孔5の近傍に逆止弁17を設けたので、
製氷終了時に、空気吹き込みノズル4内に水2が逆流し
て空気吹き込みノズル4内の水が凍結することはなく、
また、空気吹き込みノズル4から水2がエアポンプ9に
逆流することもない。
【0034】実施の形態8 図5は本発明の実施の形態8の模式図である。実施の形
態7では空気吹き込みノズル4の噴射孔5の近傍に逆止
弁17を設けたが、本実施の形態では空気冷却器11の
下流側に逆止弁を設けたものである。
【0035】17は空気冷却器11の下流側に設けた逆
止弁で、空気冷却器11の出口近傍で第3の配管15上
に取付けられている。本実施の形態によれば、空気冷却
器11の出口近傍で第3の配管15上に逆止弁17を設
けたので、製氷終了時に、空気吹き込みノズル4から空
気冷却器11内に水2が逆流して空気冷却器11内で水
が凍結することはなく、また、空気吹き込みノズル4か
ら水2がエアポンプ9に逆流することもない。
【0036】実施の形態9 図6は本発明の実施の形態9の模式図である。なお、図
1と同一又は相当部分には同じ符号を付し、説明を省略
する。18は第3の配管15上で空気冷却器11の出口
側近傍に設けた温度センサで、その出力信号はエアポン
プ9に送られる。そして、空気冷却器11の出口側の空
気温度を0℃以上に維持するために、空気冷却器11の
出口側の空気温度を計測してエアポンプ9に送り、この
計測値に対応してエアポンプ9から吐出される空気流量
を増減するようにしたものである。
【0037】いま、空気冷却器11の出口側の空気温度
を0℃以上に保持するために、温度センサ18の目標値
を例えば1℃に設定すると、温度センサ18の計測温度
が0℃を下回りそうな場合は、温度センサ18がこれを
感知してその出力信号をエアポンプ9に送り、この指令
に応じてエアポンプ9から流出する空気流量を増加させ
る。逆に、温度センサ18の計測温度が2℃を上回りそ
うな場合は、温度センサ18がこれを感知してその出力
信号をエアポンプ9に送り、この指令に応じてエアポン
プ9から流出する空気流量を減少させる。本実施の形態
によれば、空気冷却器11の出口側の空気温度により空
気流量を制御するようにしたので、信頼性を高めること
ができる。
【0038】実施の形態10 図7は本発明の実施の形態10の模式図である。なお、
図1と同一又は相当部分には同じ符号を付し、説明を省
略する。18は第3の配管16上で空気冷却器11の出
口側近傍に設けた温度センサで、その出力信号は熱源機
12に送られる。そして、空気冷却器11の出口側の空
気温度を0℃以上に維持するために、空気冷却器11の
出口側の空気温度を計測して熱源機12に送り、この計
測値に対応して熱源機12の冷却能力を上げたり下げた
りするようにしてある。
【0039】いま、空気冷却器11の出口側の空気温度
を0℃以上に保持するために、温度センサ18の目標値
を摂氏1度とすると、温度センサ18の計測温度が0℃
を下回りそうな場合は、温度センサ18がこれを感知し
てその出力信号を熱源機12に送り、この指令に応じて
熱源機12の冷却能力を下げる。逆に、温度センサ18
の計測温度が2℃を上回りそうな場合は、温度センサ1
8がこれを感知してその出力信号を熱源機12に送り、
この指令に応じて熱源機12の冷却能力を上げる。本実
施の形態によれば、空気冷却器11の出口側の空気温度
により熱源機12の能力を制御するようにしたので、信
頼性を高めることができる。
【0040】実施の形態11 実施の形態1〜10では、蓄熱槽1内に満した蓄熱材は
水であったが、本実施の形態は、水の代わりにエチレン
グリコールやプロピレングリコール等の水溶液、又は不
凍化蛋白質等を溶解させた水溶液、潜熱蓄熱材等を用い
たものである。これにより製氷を容易に行なうことがで
きる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るダイナミック型製氷装置によれば、次のような効
果を得ることができる。なお、説明に当たっては、請求
項の番号と同じ番号を付してそれぞれの請求項の効果を
記述する。 (1) 充水した蓄熱槽と、蓄熱槽内に設けられて水に
空気を吹き込むノズルと、空気を水の圧力よりも高圧に
するエアポンプと、エアポンプで高圧になった空気を0
℃にきわめて近いが0℃以下ではない温度にまで冷却す
る冷却器とを備え、エアポンプによって高圧にされたの
ち冷却器によって0℃にきわめて近いが0℃以下ではな
い温度にされた空気をノズルから蓄熱槽内の水に吹き込
んで断熱膨脹させ、蓄熱槽内の水と熱交換させてシャー
ベット状の氷水を生成するようにしたので、構造が簡
単、かつコンパクトであり、安価で信頼性の高い製氷装
置を得ることができる。
【0042】(2) エアポンプで高圧にされる空気
に、断熱膨脹させて水と熱交換させたあとの大気圧の空
気を用いたので、構造が簡単、コンパクトで、かつ安価
で信頼性が高くなる。 (3) エアポンプで高圧にされる空気に、外部から導
入した外気を用いたので、構造が簡単、コンパクトで、
かつ安価で信頼性が高くなる。
【0043】(4) 蓄熱槽を圧力容器によって形成
し、エアポンプで高圧にされる空気に、圧力容器内の大
気圧以上の圧力を有する空気を用いたので、構造が簡
単、コンパクトで、かつ安価で信頼性が高くなる。 (5) 蓄熱槽を圧力容器によって形成し、エアポンプ
で高圧にされる空気に、圧力容器内の大気圧以下の圧力
を有する空気を用いたので、構造が簡単、コンパクト
で、かつ安価で信頼性が高くなる。
【0044】(6) ノズルを蓄熱槽内の底部近傍に設
け、ノズル内の空気を下方から上方に向けて蓄熱槽内の
水に吹き込むようにしたので、蓄熱槽の外底部にノズル
を取り付けしたり加工するためのコストは不要であり、
また、ノズルは凍結せず、冷却器で着霜する恐れもな
い。
【0045】(7) ノズルを蓄熱槽内の上部近傍に設
け、ノズル内の空気を上方から下方に向けて蓄熱槽内の
水に吹き込むようにしたので、蓄熱槽の外底部にノズル
を取り付けしたり加工するためのコストは不要であり、
また、ノズルは凍結せず、冷却器で着霜する恐れもな
い。
【0046】(8) ノズルを蓄熱槽内の中央部近傍に
設け、ノズル内の空気をほぼ水平方向に向けて蓄熱槽内
の水に吹き込むようにしたので、蓄熱槽の外底部にノズ
ルを取り付けしたり加工するためのコストは不要であ
り、また、ノズルは凍結せず、冷却器で着霜する恐れも
ない。
【0047】(9) ノズルの噴射孔の近傍に逆止弁を
設けたので、製氷終了時にノズルから水が逆流すること
はない。 (10) 冷却機の出口側近傍の空気流路上に逆止弁を
設けたので、製氷終了時にノズルから水が逆流すること
はない。
【0048】(11) 冷却器の出口側近傍の空気流路
上に温度センサを設けると共に温度センサの出力信号を
エアポンプに送るように構成し、冷却器の出口温度の目
標値を設定して温度センサの計測温度が目標値を下回り
そうなときはその出力信号をエアポンプに送ってエアポ
ンプからの空気流量を増加させ、温度センサの計測温度
が目標値を上回りそうなときはその出力信号をエアポン
プに送ってエアポンプからの空気流量を減少させるよう
にしたので、信頼性が非常に向上する。
【0049】(12) 冷却器の出口側近傍の空気流路
上に温度センサを設けると共に温度センサの出力信号を
熱源機に送るように構成し、冷却器の出口温度の目標値
を設定して温度センサの計測温度が目標値を下回りそう
なときはその出力信号を熱源機に送って熱源機の冷却能
力を低下させ、温度センサの計測温度が目標値を上回り
そうなときはその出力信号を熱源機に送って熱源機の冷
却能力を上げるようにしたので、信頼性が非常に向上す
る。
【0050】(13) 蓄熱槽内の蓄熱材として、水に
代えて、エチレングリコールやプロピレングリコール等
の水溶液、又は潜熱蓄熱材を用いたので、製氷が容易に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の模式図である。
【図2】 断熱膨張後の空気温度と空気の加圧圧力、及
び流量の関係を示す線図である。
【図3】 断熱膨張後の空気温度と空気吹き込みノズル
の総開口面積との関係を示す線図である。
【図4】 本発明の実施の形態7の模式図である。
【図5】 本発明の実施の形態8の模式図である。
【図6】 本発明の実施の形態9の模式図である。
【図7】 本発明の実施の形態10の模式図である。
【図8】 従来の製氷装置の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 蓄熱槽、2 水、3 第1の空気、4 空気吹き込
みノズル、5 噴射孔、6 第3の空気、7 断熱膨脹
空気、8 シャーベット状の氷水、9 エアポンプ、1
0 第2の空気、11 空気冷却器、12 熱源機、1
3 第1の配管、14 第2の配管、15 第3の配
管、17 逆止弁、18 温度センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今西 正美 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充水した蓄熱槽と、該蓄熱槽内に設けら
    れて前記水に空気を吹き込むノズルと、空気を前記水の
    圧力よりも高圧にするエアポンプと、該エアポンプで高
    圧になった空気を0℃にきわめて近いが0℃以下ではな
    い温度にまで冷却する冷却器とを備え、 前記エアポンプによって高圧にされたのち前記冷却器に
    よって0℃にきわめて近いが0℃以下ではない温度にさ
    れた空気を前記ノズルから前記蓄熱槽内の水に吹き込ん
    で断熱膨脹させ、前記蓄熱槽内の水と熱交換させてシャ
    ーベット状の氷水を生成するようにしたことを特徴とす
    るダイナミック型製氷装置。
  2. 【請求項2】 エアポンプで高圧にされる空気に、断熱
    膨脹させて水と熱交換させたあとの大気圧の空気を用い
    たことを特徴とする請求項1記載のダイナミック型製氷
    装置。
  3. 【請求項3】 エアポンプで高圧にされる空気に、外部
    から導入した外気を用いたことを特徴とする請求項1記
    載のダイナミック型製氷装置。
  4. 【請求項4】 蓄熱槽を圧力容器によって形成し、エア
    ポンプで高圧にされる空気に、前記圧力容器内の大気圧
    以上の圧力を有する空気を用いたことを特徴とする請求
    項1記載のダイナミック型製氷装置。
  5. 【請求項5】 蓄熱槽を圧力容器によって形成し、エア
    ポンプで高圧にされる空気に、前記圧力容器内の大気圧
    以下の圧力を有する空気を用いたことを特徴とする請求
    項1記載のダイナミック型製氷装置。
  6. 【請求項6】 ノズルを蓄熱槽内の底部近傍に設け、該
    ノズル内の空気を下方から上方に向けて前記蓄熱槽内の
    水に吹き込むようにしたことを特徴とする請求項1,
    2,3,4又は5記載のダイナミック型製氷装置。
  7. 【請求項7】 ノズルを蓄熱槽内の上部近傍に設け、該
    ノズル内の空気を上方から下方に向けて前記蓄熱槽内の
    水に吹き込むようにしたことを特徴とする請求項1,
    2,3,4又は5記載のダイナミック型製氷装置。
  8. 【請求項8】 ノズルを蓄熱槽内の中央部近傍に設け、
    該ノズル内の空気をほぼ水平方向に向けて前記蓄熱槽内
    の水に吹き込むようにしたことを特徴とする請求項1,
    2,3,4又は5記載のダイナミック型製氷装置。
  9. 【請求項9】 ノズルの噴射孔の近傍に逆止弁を設けて
    水の逆流を防止したことを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6,7又は8記載のダイナミック型製氷装
    置。
  10. 【請求項10】 冷却器の出口側近傍の空気流路上に逆
    止弁を設けて水の逆流を防止したことを特徴とする請求
    項1,2,3,4,5,6,7又は8記載のダイナミッ
    ク型製氷装置。
  11. 【請求項11】 冷却器の出口側近傍の空気流路上に温
    度センサを設けると共に該温度センサの出力信号をエア
    ポンプに送るように構成し、前記冷却器の出口温度の目
    標値を設定して前記温度センサの計測温度が前記目標値
    を下回りそうなときはその出力信号を前記エアポンプに
    送って該エアポンプからの空気流量を増加させ、前記温
    度センサの計測温度が前記目標値を上回りそうなときは
    その出力信号を前記エアポンプに送って該エアポンプか
    らの空気流量を減少させるようにしたことを特徴とする
    請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10記
    載のダイナミック型製氷装置。
  12. 【請求項12】 冷却器の出口側近傍の空気流路上に温
    度センサを設けると共に該温度センサの出力信号を熱源
    機に送るように構成し、前記冷却器の出口温度の目標値
    を設定して前記温度センサの計測温度が前記目標値を下
    回りそうなときはその出力信号を前記熱源機に送って該
    熱源機の冷却能力を低下させ、前記温度センサの計測温
    度が前記目標値を上回りそうなときはその出力信号を前
    記熱源機に送って該熱源機の冷却能力を上げるようにし
    たことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,
    7,8,9又は10記載のダイナミック型製氷装置。
  13. 【請求項13】 蓄熱槽内の蓄熱材として、水に代え
    て、エチレングリコールやプロピレングリコール等の水
    溶液、又は潜熱蓄熱材を用いたことを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11又は
    12記載のダイナミック型製氷装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024977A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Taikisha Ltd 氷水スラリー生成器及び氷水スラリー生成方法
CN103723245A (zh) * 2013-12-31 2014-04-16 天津大学 一种覆雪模型冰盖的制备方法
CN106247715A (zh) * 2016-07-25 2016-12-21 邱汉章 一种制冰泥机器

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